JP2006080097A - 屋外灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構造で、且つ誤動作を生じない防犯灯を提供する。
【解決手段】電柱などに設置され、屋外の明暗に応じて器具本体に取付けられたランプ20を消灯・点灯させる自動点滅器30を備えた防犯灯において、前記器具本体には、屋外の光を採光する採光孔45と、この採光孔45に対向させて前記自動点滅器30の受光面32を配置するとともに、この自動点滅器の受光面側を囲う下方開口した略筒状の暗室部90とを設け、前記自動点滅器を前記器具本体内に直接または間接的に取付けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路の電柱や公園などのポ−ルおよび工場などの外壁に設置され、蛍光ランプを使用する防犯灯に関する。
防犯灯は、道路に立設された電柱など高所に設置使用されるもので、光電式自動点滅器(以下「自動点滅器」という)の先端に設けられている受光面で光を受光し、屋外の明暗を検知し、ランプを消灯・点灯させるものである。
自動点滅器は、防犯灯とは別体に設けられ、電柱などに設置される方式と、防犯灯内に設置される方式とがある。
防犯灯内に設置される自動点滅器は、器具本体の下方に装着されるグロ−ブを介して屋外の光を受光する方式で、この種防犯灯について、図9を参照して説明する。
防犯灯は、上部に合成樹脂などからなる下方開口した細長の略船形をし、安定器(図示せず)などを内蔵した器具本体5と、この器具本体5の下方に装着される上方開口した細長の略船形をした透光材からなるグロ−ブ10とからなる。
上記グロ−ブ10は器具本体5の先端に回動自在に軸支され、グロ−ブ10の後端には、飾りねじ11が回転可能に係着されている。係着された飾りねじ11を器具本体5の後端に形成したねじ孔(図示せず)に螺着させて、グロ−ブ10を器具本体5の下方に当接させて取付ける。
上記器具本体5の下面開口には、図示しないねじにより、板状の反射板15が取付けられ、反射板15の後方には、下方に突出形成したランプソケット取付板16がグローブ10内に位置して設けられ、このランプソケット取付板16には、ランプソケット17が上下方向に回動自在に支持軸18により軸支して取付けられ、このランプソケット17には、グローブ10の長手方向に沿って配置されるランプ20が挿入保持される。
上記ランプソケット取付板16の後端側には、略円柱状をした自動点滅器30が収納される下方開口した矩形筒状をした自動点滅器収納隔壁35が、図示しない方法で器具本体5に固定され、この自動点滅器収納隔壁35の天面には、自動点滅器用ソケット31が図示しない方法で器具本体5に取付けられている。
上記自動点滅器30の下端面には、光を受光する受光面32が形成され、根元側には、自動点滅器用ソケット31に挿入回転される導電材からなる円柱状の一対の導電ピン33,33が突出形成されている。
上記自動点滅器収納隔壁35の下方に形成された略矩形状開口には、略コ字形をした覆板36が挿入係着され、下方に開口されている前記略矩形状開口を塞ぐとともに、この覆板36の底板37中央には、グロ−ブ10を介して光を採光する採光孔(小)38が穿設されている。
自動点滅器の器具本体への組立て方法を説明する。
最初に、自動点滅器30の導電ピン33,33を自動点滅器収納隔壁35の天面に設けられている自動点滅器用ソケット31に挿入回転して保持する。この状態では、自動点滅器30の受光面32は、自動点滅器収納隔壁35の下縁より少し凹んだ状態で装着されている。さらに、覆板36を自動点滅器収納隔壁35の下方開口から挿入し、自動点滅器30の受光面32に突当て、自動点滅器収納隔壁35に係着する。この覆板36は、自動点滅器収納隔壁35の下方開口を覆板36の底板37で塞いだ状態で係着される。
グロ−ブ10の裏面10aは、覆板36の底板37と密着した状態で器具本体5の下方に装着される。さらに、自動点滅器30の受光面32と対向するグロ−ブ10には、屋外の光を採光する採光孔(大)39が穿設されている。
なお、自動点滅器30はランプ20と直列に接続され、この自動点滅器30に内蔵された図示しないスイッチは、屋外が明るくなると遮断し、暗くなると接続する構造になっており、屋外の明暗に応じてランプが消灯・点灯する。
上記自動点滅器30は、グロ−ブ10と反射板15とから構成されるランプ収納空間21内に設けられた自動点滅器収納隔壁35内に収納されているので、ランプ20の照度の影響を受けやすい位置に設けられている。
上記のように従来の防犯灯に係る自動点滅器は、器具本体5の下方に装着されるグロ−ブ10に形成された採光孔(大)39を通して屋外の光を受光し、ランプ20を消灯・点灯する。
このため、自動点滅器30を取付ける自動点滅器用ソケット31は、器具本体5の下方に取付けられるとともに、グロ−ブ10内のランプ20の光を遮断するため、自動点滅器30の周囲を覆う筒状の自動点滅器収納隔壁35が、自動点滅器用ソケット31を覆って下方に突出形成され、グロ−ブ10の裏面10aまで延出形成されている。
上記自動点滅器収納隔壁35の下方に形成された開口には、この開口を覆う覆板36が係着され、自動点滅器用ソケット31と自動点滅器収納隔壁35および覆板36とにより暗室部8が形成されている。
自動点滅器30は受光面32を下方にして、自動点滅器用ソケット31に挿入回転保持されるとともに、この受光面32は、自動点滅器収納隔壁35下方開口と覆板36とにより形成される接合部34,34の近傍に位置して自動点滅器収納隔壁35に収納される。なお、上記自動点滅器30の受光面32は、屋外の明暗を検知し、防犯灯のランプを点灯・消灯するものである。
このため、自動点滅器収納隔壁35や覆板36などの部品の精度および組立て精度が悪い場合には、自動点滅器収納隔壁35と覆板36とにより形成される接合部34,34に隙間ができる場合がある。
接合部34,34に隙間ができると、この隙間からランプ20の光が暗室部8内に入り、暗室部8内に侵入した光を自動点滅器30が検知し、自動点滅器のスイッチ(図示せず)を遮断する場合がある。
この場合には、屋外が暗くても、ランプが消灯するという誤動作が生ずる場合があるという問題があった。
また、防犯灯はグロ−ブ10内に装着されたランプ20により、例えば道路面を照らす。このため、グロ−ブ10の周囲は明るく照らされている。明るく照らされているグロ−ブ10内に自動点滅器30が配置されている。この影響を少なくするため、覆板36裏面などに黒のペンキが塗装されているなど、コストアップになるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、且つ、誤動作を生じない防犯灯を提供することを課題とする。
前記課題を達成するために、請求項1記載の本発明の屋外灯は、電柱などに設置され細長の下方開口した器具本体と;この器具本体下方開口を覆って取付けられる細長の上方開口した透光材からなるグロ−ブと;グロ−ブの長手方向に沿って取付けられる片口金けい光ランプと;片口金けい光ランプが挿入保持されるランプソケットと;ランプソケットの後方に配置され、屋外の明暗に応じて片口金けい光ランプを消灯・点灯させる自動点滅器と;を具備することを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、簡単な構造で、ランプの光による自動点滅器の誤動作を防止することができる。
防犯灯の設置場所や設置方法は、例えば、図7に示すように、器具本体40の後壁部(図示せず)を取付バンド3を介して、道路に立設されている電柱2に巻付け固定したり、図8に示すように、工場の外壁4に設置された固定金具25に器具本体40の後壁部41に図示しないねじで固定された本体取付金具49を複数本のねじ26で螺着固定したりする。
これら防犯灯は、道路に立設されている電柱、公園などのポ−ルおよび工場などの外壁に設置され、太陽が沈んで屋外が薄暗くなると、ランプに直列に接続された自動点滅器のスイッチが自動的に接続し、防犯灯のランプが点灯する。
さらに、太陽が昇って屋外が薄明るくなると、自動点滅器のスイッチが自動的に開放し、ランプが消灯する。
以下、図1ないし図6を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、従来技術と同一の構成部品は、同一番号を付して説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る防犯灯の全体構成を示す断面図で、防犯灯は、細長の下方開口した合成樹脂などからなる略船形の器具本体40と、この器具本体40の下方開口を覆って取付けられる細長の上方開口した透光材からなる略船形のグロ−ブ50とからなっている。前記器具本体40と前記グロ−ブ50との合わせ目は、前方に向かった尻上がり形状となっている。
上記器具本体40の先端下方にはヒンジ43が形成され、後端下面には、グロ−ブ50を固定する飾りねじ11が螺着されるねじ穴44が形成されている。
上記器具本体40の上面後方端側には、図1R>1および図2に示すように、屋外の光を採光する円形状の採光孔45が穿設され、この採光孔45の裏面にはパッキング61が取付けられる。このパッキング61は、合成ゴムからなる円盤状で、中央に前記採光孔45より少し大き目の採光孔(大)62が形成されている。上記パッキング61が取付けられる器具本体40の両側には、図4に示すように、下方に向けて一対の取付ボス46,46が対向して突出形成されている。この取付ボス46,46の下面には、透光材からなる略皿状カバ−65がリベット63,63により取付けられ、前記取付ボス46,46の外側には、自動点滅器30が収納される下方開口し、下方に向けてリング状に突出した自動点滅器収納隔壁47が形成されている。上記カバ−65と自動点滅器収納隔壁47とにより構成される内部に暗室部90が形成されている。
カバ−などの器具本体への組立方法を図4ないし図6を参照して説明する。
パッキング61を略皿状カバ−65の上面に載せる。それから、前記カバ−65を上方に移動させ、パッキング61を採光孔45の裏面に突当てる。この状態では、カバ−65と取付ボス46,46との間には、パッキング61を圧縮する程度の隙間が形成されている。つぎに、リベット63,63でカバ−65を一対の取付ボス46,46に固定する。
上記パッキング61は、カバ−65上面で器具本体40に圧縮して押付けられ、採光孔45の裏面とカバ−65の間に密着して取付けられる。このパッキング61は器具本体40内への水漏れ防止機能を有する。このため、雨が降っても、採光孔45から器具本体40内部に侵入することはない。
なお、上記カバ−65を使用せず、パッキング61を採光孔45の裏面に接着材で固定し、自動点滅器30を器具本体40に取付ける際、自動点滅器30の受光面32をパッキング61の下面に直接押圧して取付けたものであってもよい。
55は図1に示すように、器具本体40の後部に開口を残して、器具本体40の開口に取付けられる板状をした反射板で、この反射板55は、器具本体40に下方に向けて立設した複数のボス48にねじ70で螺着固定する。この反射板55と器具本体40との間には、安定器66がねじで固定されている。
56は下方開口した略コ字状のランプソケット取付板で、上記反射板55の後方にねじ71で固定されている。このランプソケット取付板56には、ランプソケット17が支持軸18で軸支され、この支持軸18を支点として上下方向にランプソケット17が回動する。前記ランプソケット17には、グロ−ブ50の長手方向に沿って取付けられるランプ20が挿入保持され、反射板55の前方下面にねじ71で取付けられた下方開口したランプホルダ−57に係合支持される。
75は図1ないし図5に示すように、断面略L字形をした取付板で、取付板主体76と反射板77とで構成されている。前記取付板主体76の中央上面には、自動点滅器30が取付けられる自動点滅器用ソケット31が上向きにねじ72で固定され、取付板主体76の右側下面に、グロ−ランプ67が取付けられるグロ−ランプ用ソケット68が図示しないねじで螺着固定されている。
80は器具本体40の後方に形成された後方開口で、図6に示すように、この後方開口80には、器具本体40から下方に向けて一対のボス42,42が突出形成され、この一対のボス42,42の下面に当接させて、取付板75がねじ73,73で螺着固定される。この取付板75に取付けられた自動点滅器用ソケット31およびグロ−ランプ用ソケット68には、それぞれ自動点滅器30およびグロ−ランプ67がそれぞれ装着されている。
取付板75を一対のボス42,42に取付けた状態では、自動点滅器30の受光面側は、カバ−65と自動点滅器収納隔壁47とにより形成された暗室部90に収納されるとともに、自動点滅器30の受光面32は、器具本体40の採光孔45の裏面側に取付けられたカバ−65の裏面側に当接または近接した状態で取付けられている。
透光材からなるグロ−ブ50は、グロ−ブ50の先端に形成されたヒンジ51を器具本体40の先端に形成されたヒンジ43に組付け、これらヒンジ51とヒンジ43とを連結軸53で回転自在に連結し、この連結軸53を支点として、グロ−ブ50は上下方向に回動する。このグロ−ブ50は、グロ−ブ50の後端に回動自在に係着された飾りねじ11で器具本体40のねじ穴44に螺着固定され、グロ−ブ50が器具本体40の下方に装着される。
上記実施の形態の作用を説明する。
防犯灯のランプ20を点灯・消灯させる自動点滅器30の受光面32は、器具本体40の採光孔45の裏面側に取付けられたカバ−65の裏面に当接または近接した状態で取付けられ、前記受光面32は、器具本体40の裏面から下方に突出形成されたリング状の自動点滅器収納隔壁47で覆われるとともに、自動点滅器30の受光面32側は暗室部90に位置して配置される。
このため、ランプ20の光は、自動点滅器収納隔壁47で遮られ、自動点滅器収納隔壁47の側面から受光面32に入ることはない。自動点滅器収納隔壁47の下方に形成された開口からランプ20の光が侵入しても、自動点滅器収納隔壁47の内壁および自動点滅器30で反射され、自動点滅器30の上端まで殆ど到達することはない。さらに、カバ−65と自動点滅器30の受光面32は、カバ−65に当接または近接した状態で取付けられているため、カバ−65と自動点滅器30との間には、殆ど、隙間は形成されておらず、ランプ20点灯の際、このランプ20の光を自動点滅器30の受光面32が受光し、ランプ20が消灯するという誤動作が生ずることはない。
上記のように、器具本体40の裏面から下方に突出したリング状の自動点滅器収納隔壁47を設け、この収納隔壁47の内部に形成された暗室部90に自動点滅器30を収納するという簡単な構造で、自動点滅器30の誤動作を防止する効果を奏する。
自動点滅器30が挿入される暗室部90をランプソケット17の後方に形成したので、暗室部90はランプ20の後方に位置する。ランプ20の照度は、先端のほうが後端より照度が高い。このため、暗室部90側のランプ20による照度は低く、ランプ20による影響は少なくなる。さらに、実施の形態で説明したように、暗室部90の下方開口に対向して自動点滅器30を取付ける取付板75が器具本体40に固定されているため、ランプ20の光は、この取付板75で遮られ、暗室部90内に侵入するランプ20の光量は減少し、自動点滅器30の誤動作は防止される。
また、上記ランプ20を、反射板55と取付板75の反射板77とで構成されたランプ収納空間95に収納し、このランプ収納空間95の裏面側に形成された暗室部90に自動点滅器30を配置した構成では、ランプ20の光は殆ど反射板55,77で反射され、室外を明るくために消費される。さらに、図1に示すように、ランプ収納空間95に隙間100が形成されている場合でも、この隙間100から器具本体40側に漏れるランプの光量は少なく、器具本体40側に漏れたランプ20の光が自動点滅器30の受光面32に入り、自動点滅器を誤動作することはない。
さらに、暗室部90が、ランプ収納空間95の後方裏面側に形成されている場合には、ランプ収納空間95の隙間100から侵入するランプの光自体が弱くなり、誤動作することはない。
なお、自動点滅器は実施の形態では、取付板に取付ける構造で説明をしたが、この取付板を使用することなく、直接自動点滅器を器具本体に取付ける構造であってもよい。
また、自動点滅器を反射板の上面に取付け、この自動点滅器を配置する暗室部を反射板の裏面側に設ける構成にしてもよい。
本発明の第1実施の形態に係る防犯灯の全体構造を示す一部断面図を含む正面図。 同実施の形態における上面図。 同実施の形態における上面断面図 同実施の形態における器具本体の一部とパッキング、カバ−および自動点滅器を示す断面図。 同実施の形態における取付板に自動点滅器用ソケットなどを取付けた状態を示す斜視図。 同実施の形態における側面断面図。 一般的な防犯灯を電柱に取付けた状態を示す斜視図。 一般的な防犯灯を工場などの外壁に取付けた状態を示す斜視図。 従来技術に係る防犯灯を示すもので、(A)は防犯灯の全体構成を示す一部断面を含む正面図。(B)は覆板を示す斜視図。(C)は自動点滅器収納隔壁に覆板を取付けた状態を示す斜視図。
符号の説明
17…ランプソケット,20…ランプ,30…自動点滅器,32…自動点滅器用ソケット,32…受光面,40…器具本体,45…採光孔,47…自動点滅器収納隔壁,75…取付板,90…暗室部

Claims (1)

  1. 電柱などに設置され細長の下方開口した器具本体と;
    この器具本体下方開口を覆って取付けられる細長の上方開口した透光材からなるグロ−ブと;
    グロ−ブの長手方向に沿って取付けられる片口金けい光ランプと;
    片口金けい光ランプが挿入保持されるランプソケットと;
    ランプソケットの後方に配置され、屋外の明暗に応じて片口金けい光ランプを消灯・点灯させる自動点滅器と;
    を具備することを特徴とする屋外灯。
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