JP2006079847A - ガス漏れ検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガス漏れ中における検出対象ガスの希釈を防止するガス漏れ検知装置を提供する。
【解決手段】 燃料電池システムのガス漏れ検知装置であって、燃料ガスの濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段を備え、燃料ガスの濃度を検出する際にシステム内の空気の流れを抑制すること、を特徴とする。この構成によれば、燃料ガスの濃度検出の際に空気の流れが抑制されるので、燃料ガスの希釈が抑制され、燃料ガス濃度検出時の検出濃度が低下することがなく、ガス漏れを早期に検知できるようになる。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料電池システムのガス漏れ検知装置であって、燃料ガスの濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段を備え、燃料ガスの濃度を検出する際にシステム内の空気の流れを抑制すること、を特徴とする。この構成によれば、燃料ガスの濃度検出の際に空気の流れが抑制されるので、燃料ガスの希釈が抑制され、燃料ガス濃度検出時の検出濃度が低下することがなく、ガス漏れを早期に検知できるようになる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料ガス漏れを検知するガス漏れ検知装置の改良に関する。
燃料電池を動力源とする燃料電池搭載車両の開発が行われている。燃料電池は水素ガスと空気中の酸素との電気化学反応により発電するものであるため、燃料電池搭載車両は水素ガスを充填した高圧タンクを積載している。
従来、水素ガスの漏洩を検出するために水素ガスの濃度を検出する水素濃度センサを設置して水素ガス漏れを検出していた。例えば、特開2002−56864号には、空気供給ラインの中途に開閉弁を有する燃料電池装置において、燃料電池装置のケーシング内に水素濃度センサを設け、水素濃度センサの検出値に基づいて開閉弁を開閉制御していた(特許文献1)。
特開2002−56864号
特開2002−358990号公報
しかしながら、水素ガスは空気で希釈されると濃度が低下してしまうので、水素ガス濃度によるガス漏れ検知中に空気の流れがあると、漏れ出た水素ガスが空気によって希釈され、異常状態の検出まで時間がかかる場合があった。
よって、本発明はガス漏れ中における検出対象ガスの希釈を防止するガス漏れ検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、燃料電池システムのガス漏れ検知装置であって、燃料ガスの濃度を検出するガス漏れ検出手段を備え、燃料ガスの濃度を検出する際にシステム内の空気の流れを抑制すること、を特徴とする。
この構成によれば、燃料ガス漏れ検出の際に空気の流れが抑制されるので、燃料ガスの希釈が抑制され、燃料ガス漏れ検出時の検出濃度が低下することがなく、ガス漏れを早期に検知できるようになる。
本発明において、燃料電池システム起動時から所定期間内における燃料ガス漏れを検出する際には、燃料電池システム起動時から燃料ガス漏れ検出終了時までの期間、空気の流れを抑制する。このように構成すれば、特に燃料ガスが溜まっていやすい起動時において効果的に燃料ガス漏れを検知することができる。
ここで、ガス漏れ検出終了まで補機の動作を抑制することが考えられる。補機によっては火花を発生するため、ガス漏れが生じていた場合に異常な酸化現象を誘発するものがある。当該構成によれば燃料ガス漏れ検出中は補機の動作が禁止されるので、酸化現象を防止できる。
ここで、動作が抑制される補機は、ブラシ付モータである。ブラシ付モータは、電機子(回転子)の整流子とこの整流子に電流を供給するブラシとの間で火花が生じる場合があるので、このようなブラシ付モータの動作を抑制しておけば、異常な酸化反応の発生を予防できるからである。
ここで燃料電池システムは、移動体に搭載されていることが好ましい。移動体に搭載する燃料電池システムでは、空気の流れが発生する可能性が高いため、その空気の流れを抑制するように制御することによって移動体であっても早期に効果的にガス漏れ検知を行えるのである。
本発明では、外気導入手段をさらに備え、空気の流れの抑制は、外気導入手段からの外気の導入を禁止するようにしてもよい。外気導入手段から空気が流れ込むため、この外気導入手段の外気導入を禁止すれば、空気の流れを抑制可能である。
本発明によれば、燃料ガス漏れを検出する際にシステム内の空気の流れを抑制するように構成したので、漏洩した燃料ガスの希釈を抑制することができ早期にガス漏れを検知することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、本発明の例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されることなく種々に変形して実施可能である。
図1に、本発明のガス漏れ検知装置を燃料電池搭載型自動車(以下、本自動車という)に適用した実施形態のシステムブロック図を示す。図1に示すように、本自動車は、本発明の燃料電池として動作する燃料電池スタック10に、燃料ガスである水素ガスを供給する水素ガス供給系1、酸化ガスである空気を供給する空気供給系2、燃料電池スタック10を冷却する冷却系3、これらの系を制御し本発明の空気の流れを抑制する外気導入手段を制御するための制御系4を備えている。
図1に、本発明のガス漏れ検知装置を燃料電池搭載型自動車(以下、本自動車という)に適用した実施形態のシステムブロック図を示す。図1に示すように、本自動車は、本発明の燃料電池として動作する燃料電池スタック10に、燃料ガスである水素ガスを供給する水素ガス供給系1、酸化ガスである空気を供給する空気供給系2、燃料電池スタック10を冷却する冷却系3、これらの系を制御し本発明の空気の流れを抑制する外気導入手段を制御するための制御系4を備えている。
燃料電池スタック10は、単セルという発電構造体を複数積層したスタック構造を備える。各単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly)といわれる発電体を、水素ガス、空気、冷却水の流路が設けられたセパレータ一対によって挟み込んだ構造を備えている。MEAは高分子電解質膜をアノード及びカソードの二つの電極を挟み込んで構成されている。アノードはアノード用触媒層を多孔質支持層状に設けてあり、カソードはカソード用触媒層を多孔質支持層上に設けてある。
水素ガス供給系1は、水素ガスの供給源から順に、水素タンク11、元弁SV1、調圧弁RG、燃料電池入口遮断弁SV2、燃料電池スタック10を経て燃料電池出口遮断弁SV3、気液分離器12及び遮断弁SV4、水素ポンプ13、パージ遮断弁SV5、並びに逆止弁RVを備えている。本実施形態では、客室内に設けたガス濃度センサ47によって水素ガスの濃度を検出し、水素ガスの漏洩を検知するが、水素ガス供給系1の各所に圧力センサを設け、各遮断弁を遮断させた場合の配管内圧の変化によって配管の水素ガス漏れを検知するような構成を設けていてもよい。
水素タンク11は、高圧水素タンクとしての構造を有する。高圧水素タンクに代えて、水素吸蔵合金を用いた水素タンク、改質ガスによる水素供給機構、液体水素タンクから水素を供給するタンク、液化ガス燃料を貯蔵するタンク等を適用可能である。
元弁(遮断弁)SV1は、水素タンク11からの水素ガス供給の有無を制御する。燃料電池入口遮断弁SV2は、遮断弁SV2より上流側である調圧弁RGまでの配管を遮断する。燃料電池スタック10に供給された水素ガスは、マニホールド経由で各単セルに供給され、セパレータの燃料ガス流路を流れて、MEAのアノードにおいて電気化学反応を生じるようになっている。燃料電池出口遮断弁SV3は、遮断弁SV3から燃料電池入口遮断弁SV2までを遮断する。遮断弁SV1〜SV3は、燃料電池スタック10内のガス漏れ判定時や停止時、異常検出時に遮断される。気液分離器12は、通常運転時において燃料電池スタック10の電気化学反応により発生する水分その他の不純物を水素オフガス中から除去し、遮断弁SV4を通じて外部に放出する。水素ポンプ13は、遮断弁SV2、SV3、逆止弁RVを経る水素ガスの循環経路において水素ガスを強制循環させる。パージ遮断弁SV5は、パージ時に開放されるが、通常の運転状態及び配管内ガス漏れ判定時には遮断されている。逆止弁RVは水素ガスの逆流を防止する。パージ遮断弁SV5からパージされた水素オフガスは図示しない希釈器を含む排気系で処理される。
空気供給系2は、エアクリーナ21、コンプレッサ22、加湿器23等を備えている。エアクリーナ21は、外気を浄化して燃料電システムに取り入れる。コンプレッサ22は、取り入れられた空気を制御部20の制御に従って圧縮し供給する空気量や空気圧を変更するようになっている。加湿器23は圧縮された空気に対し、空気オフガスと水分の交換を行って適度な湿度を加える。燃料電池スタック10に供給された空気は、マニホールド経由で各単セルに供給され、セパレータの空気流路を流れて、MEAのカソードにおいて電気化学反応を生じるようになっている。燃料電池スタック10から排出された空気オフガスは図示しない希釈器においてパージ遮断弁SV5からの水素オフガスを希釈して排気系に排出される。
冷却系3は、ラジエタ31、ファン32、及び冷却ポンプ33を備え、冷却液が燃料電池スタック10内部に循環供給されるようになっている。具体的には冷却液は燃料電池スタック10内に入るとマニホールド経由で各単セルに供給されセパレータの冷却液流路を発電による熱を奪うように流れる。
制御系4は、電源制御部40、エアコン制御部41、内外気切替用サーボモータ42、外気吸入路43、内外気切替ドア44、ブロワモータ45、ブロワファン46、及びガス濃度センサ(水素検出器)47を備えている。
電源制御部40及びエアコン制御部41は、それぞれが独立して動作するコンピュータ装置になっている。これら制御部は、RAM、ROM、インターフェース回路等を汎用コンピュータとしての構成を備えている。外気吸入路43は、本自動車の所定の位置、例えばフロントウィンドウの基部に設けられた外気吸入口から外気を導入するものである。内外気切替ドア44は、外気吸入路43に中段に設けられた内気吸入口431付近に設けられ、Aポジションになると外気吸入モードになって外気f1が導入され、Bポジションになると内気吸入モードになって内気f2が循環するよう構成されている。内外気切替用サーボモータ42は、外気吸入モードの時にAポジションに、内気吸入モードの時にBポジションになるよう、内外気切替ドア44の位置を制御する。
ブロワモータ45はブロワファン46と一体的に構成され、内外気切替ドア44の下流に配置されており、エアコン制御部41の制御に基づいて外気または内気を吸入し車室に供給する。特に本実施形態ではブロワモータ45はブラシレスモータとしての構造を備えていることを特徴としている。ブラシレスモータは電機子(回転子)の整流子に電流を供給するためのブラシを使用していないので、火花の発生が無く、ガス漏れ判定中に動作させても酸化現象を誘発することが無い。
外気吸入路43の下流にはさらに、図示しないエバポレータ、エアミックスドア、ヒーターコア、モード切替ドア等が設けられ、エアコン制御部41の制御によって、冷却や暖房の別、デフロスタの駆動、吹き出し口(足下、リア、正面)の別等を制御可能になっている。例えば、エアコン制御部41は、所定の関数の定義によって温度偏差、外気温、日射量それぞれの適合度を定めるとともに、代数積加算重心法等の演算を行って吹き出し温度、ブロワー量、吹き出し口の各制御を行う。
なお、エアコンシステムは、上記エバポレータの他、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、エキスパンションバルブ等を接続した循環経路によって構成されている。エバポレータは、ブロワファン46から送られる空気を低温低圧の霧状冷媒によって冷却する。コンプレッサは、エバポレータが熱を吸収することによってガス状となった低温低圧の冷媒を加圧する。コンデンサは、コンプレッサによって高温高圧のガス状となった冷媒の放熱を行う。エキスパンションバルブは、コンデンサによって液状になった高温高圧の冷媒の断熱膨張を行って低温低圧の霧状冷媒として上記エバポレータに供給する。
エアコン制御部41は、図示しない温度センサ及び湿度センサからの検出信号を参照し、設定温度と設定湿度に車室内が維持されるようにエアコンシステムを制御する。またエアコン制御部41は、電源制御部40からの制御信号Cpaを参照して、電源制御部40からの制御信号Cpaがエアコンブロア・オンを示していれば、ブロワモータ45を駆動させ、ブロワファン46を回転させて空気流を生成する。また制御信号Cpaがエアコンブロア・オフを示していれば、ブロワモータ45を停止させ、ブロワファン46による空気流生成を停止させる。また、エアコン制御部41は、制御信号Cpaが外気吸入を示していれば、内外気切替用サーボモータ42を駆動し、外気吸入路43に設けられた内外気切替ドア44をAポジションに切り替えて外気f1が導入されるようにし、制御信号Cpaが内気吸入を示していれば、内外気切替用サーボモータ42を駆動し内外気切替ドア44をBポジションに切り替えて内気f2を循環させる。
電源制御部40は、内蔵ROM等に格納されているソフトウェアプログラムを順次実行することにより、主として水素ガス供給系1、空気供給系2、冷却系3を含む燃料電池システム全体を制御する他、当該燃料電池システムを本発明のガス漏れ検知装置として動作させることが可能になっている。電源制御部40には、ユーザが操作するキーに対応して生成されるIGオン信号(電気系統オン信号)CIG、STオン信号(発電オン信号)CSTが入力されている。また電源制御部40には、本発明のガス漏れ検出手段に相当するガス濃度センサ47から検出信号が入力されている。電源制御部40は、IGオン信号CIGに基づいてガス漏れ判定を実施し、エアコンシステムの補機類への電源オンも兼ねるSTオン信号CSTに基づいてエアコン制御部41に制御信号Cpaを出力して外気導入を抑制する。
図2のフローチャートを参照しながら本実施形態におけるガス漏れ検知方法を説明する。当該フローチャートにおけるガス漏れ検知方法は単なる例示である。このフローチャートに示すガス漏れ検知方法は、定期的に(例えば周期Tとする)繰り返し実行されるものである。
このガス漏れ検知方法では、ガス濃度センサ47によるガス漏れ検知時に、システム内、具体的には客室内の空気の流れを抑制することを特徴としている。また、当該燃料電池システムの補機のうち、ブラシ付きモータ、すなわち、回転する電機子(回転子)の整流子に電流を供給するブラシを有する構造のモータの駆動を禁止するよう動作することも特徴としている。このためシステム起動時にはブラシ付きモータを有する補機の動作を許可するためのフラグをリセットするようにイニシャライズされる。補機の制御系は、このフラグの状態を監視し、フラグがリセットされ続けている限りその補機の動作を禁止するよう構成されている。またさらに、本自動車の停止中にも、外気導入が抑制されるように動作する。
まず、電源制御部40は、電源オンに相当するIGオン信号CIGを読み込み(S1)、IGオン、すなわち電源オン状態であれば(S2:YES)、ガス漏れ判定を許可する(S3)。IGオン信号CIGがIGオフ状態を示していれば、すなわち電源オフ状態(停止中等)であれば(S2:NO)、何も動作をしない。
ガス漏れ判定(S3)におけるガス漏れ判定には種々の方法が存在するが、本実施形態では、ガス濃度センサ47によって水素ガスが所定のしきい値以上の濃度に達しているか否かを判定する。このガス濃度センサによるガス漏れ判定は、しきい値異常の水素ガス濃度が連続して一定回数検出された場合に水素ガスが漏れていると判断するものである。このため、電源制御部40は、ガス濃度センサ47からのアナログ信号をA/D変換した水素ガス濃度の相対値をしきい値と比べ、しきい値以上の水素ガス濃度が検出されていたら、カウンタに1をセットし一旦処理を終了する。次回のガス漏れ判定で再びしきい値以上の水素ガス濃度が検出されたら、カウンタを増加させる。このカウンタの値が一定数になった時点で、はじめて水素ガス漏れがあったと判断し、燃料電池システムにガス漏れ発生を知らせるフラグをセットする。
次いで電源制御部40は、STオン信号CSTとエアコンオン信号を読み込む(S4)。電源制御部40は、エアコンがオン状態を指示されているかをエアコン制御部41に問い合わせる(制御信号Cpa)。エアコン制御部41からの回答(制御信号Cap)が、エアコンがオン状態であることを示していた場合(S5:YES)、電源制御部40は、エアコン制御部41経由で内外気切替用サーボモータ42を駆動させ、内外気切替ドア44をBポジションにして外気導入を禁止する(S6)。ガス漏れ判定中であるため、外気の導入を禁止し、車室内の空気の流れを抑制させているのである。
この状態でエアコンブロアをオンにする(S8)。電源制御部40は、エアコン制御部41経由でブロワモータ45を駆動させブロワファン46を回転させる。ここで内外気切替ドア44はBポジションになっているので、内気吸入モードとなっている。内気吸入口を介して内気が取り込まれて強制循環する。
特に本実施形態では、ブロワモータ45はブラシレスモータであるため、万一車室にガス漏れを生じていたとしても異常な酸化現象を生じることがない。また、空気の供給が抑制されているので、車室内で水素ガスが偏在して異常な酸化現象を生じることがない。
エアコンがオフ状態を指示されている場合には(S5:NO)、エアコン制御部41にエアコン動作を制限させる制御信号Cpaを出力し、ブロワモータ45の動作を制限する(S9)。
電源制御部40はガス漏れ判定フラグを監視し、ガス漏れ判定フラグが、ガス漏れ発生を示しているか否か、すなわちガス漏れ判定(S3)において一定回数水素ガス濃度がしきい値以上であることが検知されたかを判定する(S10)。そしてガス漏れ無し、と判定できた場合(S10:YES)、電源制御部40は、エアコン制御部41に制御信号Cpaを出力し、内外気切替用サーボモータ42を駆動させて内外気切替ドア44をAポジションに切り替え、外気導入を許可する(S11)。
電源制御部40は、さらにブラシ付きモータ駆動を許可する(S12)。例えば、ブラシ付きモータの駆動を許可する旨を示すフラグをセットする。各制御部は補機を駆動する際、まずこのフラグを検査し、フラグがセットされていれば当該補機の動作を禁止し、フラグがリセットされていれば当該補機を動作させる。このようにしてブラシ付きモータの駆動の有無が制御できる。
一方ガス漏れ判定不ラブがガス漏れ発生を示している場合(S10:NO)、このような状態で外気を導入すると水素ガスの分布を変化させてしまう。このため、電源制御部40は引き続き外気導入を禁止したままとする。
電源制御部40は、STオン信号CSTが入力されるまで待つ(S13:NO)。STオン信号CSTが入力されたら(S13:YES)、燃料電池スタック10による発電を開始する(S14)。これによって通常の発電動作に移行し、本自動車の走行等が実施される。
一方、システムはIGオン信号CSTを監視し(S15:NO)、IGオン信号CSTがIGオフ、すなわち電源の供給ストップを指示していたら(S15:YES)、制御信号Cpaをエアコン制御部41に出力し、内外気切替用サーボモータ42を駆動させて内外気切替ドア44をAポジションに移動させ、内気吸入モードに切り替える。これは、本自動車の停止中においては外気導入を禁止するようにし、次のシステム始動時に客室内に水素ガスが入り込むことを防止するためである。
一方、システムはIGオン信号CSTを監視し(S15:NO)、IGオン信号CSTがIGオフ、すなわち電源の供給ストップを指示していたら(S15:YES)、制御信号Cpaをエアコン制御部41に出力し、内外気切替用サーボモータ42を駆動させて内外気切替ドア44をAポジションに移動させ、内気吸入モードに切り替える。これは、本自動車の停止中においては外気導入を禁止するようにし、次のシステム始動時に客室内に水素ガスが入り込むことを防止するためである。
なお、上記実施形態では、ガス濃度センサを用いてガス漏れ判定を実施していたがこれに限らない。例えば配管内の圧力減少または流量増加を測定してガス漏れを判定することが可能である。この方法では、遮断弁SV1〜SV3を開放して水素ガス供給系1に水素ガスを所定時間供給して一定の飽和圧力または積算流量にしてから総ての遮断弁を閉弁し、経過時間とともに圧力や流量がどのように変化するかを監視する。一定値以上の圧力減少や流量増加が観察された場合にはガス漏れが発生していると判定することが可能である。
図3に外気吸入モードにおける客室内の空気の循環の様子を、図4に内気吸入モードにおける客室内の空気の循環の様子を示す。図3に示すように、内外気切替ドア44がAポジションになっており外気が導入される場合、外気は客室内に入り循環する。ここで水素ガスが客室に漏れていると、外気により希釈され濃度が上がらず、ガス漏れ判定が遅くなる可能性がある。また、水素ガスが漏れていた場合に外気が導入されると、水素ガスに偏在が生じ、一時的に酸化現象を生じやすい濃度になる可能性がある。
この点、本実施形態では、ガス漏れ検出時とガス漏れが判定された場合には、外気導入が禁止される。またエアコンの動作が指示されていた場合でも、内気吸入モードになっているので、図4に示すように、内部の空気の循環のみがされる。このため、外気導入によって生じる不都合を回避することが可能である。
本実施形態によれば、ガス漏れ判定時には空気の流れを抑制するので、水素ガスが希釈されることなくガス漏れを正しく検知可能である。
本実施形態によれば、燃料電池システム起動時からガス濃度検出終了時までの期間空気の流れを抑制するので、特に水素ガスが溜まっていやすい起動時において効果的に燃料ガス漏れを検知することができる。
本実施形態によれば、エアコン用ブロワモータをブラシレスモータとしたので、ガス漏れ判定が終了する前であってもエアコンを動作させることが可能である。
ただしこの場合であっても、外気導入を禁止するので、ガス漏れが万一発生していた場合であっても外気によって水素ガスが偏在し、異常な酸化現象が発生することを防止可能である。
本実施形態によれば、ガス漏れ判定が終了するまでブラシ付モータの動作が禁止されるので、ガス漏れの有無が不明なうちにブラシ付きモータを動作させ、異常な酸化現象を生じてしまうことを防止可能である。
本実施形態によれば、空気の流れの抑制を内外気切替ドアの閉鎖(内気吸入モードに切り替え)によって達成したので、自動車等の移動体に搭載する空気流抑制方法として適する。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、水素ガス漏れ方法としては前述したように、圧力や流量を利用したガス漏れ判定を利用可能である。
本発明は上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、水素ガス漏れ方法としては前述したように、圧力や流量を利用したガス漏れ判定を利用可能である。
また、システム全体をブラしレスモータとすることで、ブラシ付きモータの動作を禁止するための処理を省略することが可能である。
また、外気吸入モードへの切り替えが手動(マニュアル)になっている装置の場合、外気吸入の禁止をさせるサーボモータを設けて、ガス漏れ判定時には、マニュアルの操作状態が外気導入を示していても、強制的に外気吸入を禁止するよう処理させることができる。
また、実施形態では、取り扱いガスとして水素ガスを例にして説明しているが、ガス漏れに対して注意すべき高濃度の水素ガス(水素リッチガス)を含む改質ガスや、メタノールなどの燃料ガス(可燃ガス)であっても良い。
また、本発明は、車両、船舶、航空機などの移動体のみならず、ビル、家屋などの閉空間に定置された燃料電池システムにも適用することが出来る。つまり、閉空間にガスが滞留している場合に外気を導入したことによって異常な酸化現象を生じる可能性のある装置一般に適用することが可能である。
1 水素ガス供給系、2 空気供給系、3 冷却系、4 制御系、10 燃料電池スタック、11 水素タンク、12 気液分離器、13 水素ポンプ、20 制御部、21 エアクリーナ、22 コンプレッサ、23 加湿器、31 ラジエタ、32 ファン、33 冷却ポンプ、40 電源制御部、41 エアコン制御部、42 内外気切替用サーボモータ、43 外気吸入路、44 内外気切替ドア、45 ブロワモータ、46 ブロワファン、47 ガス濃度センサ、431 内気吸入口、Cap 制御信号、CIG IGオン信号、Cpa 制御信号、CST STオン信号、RG 調圧弁、RV 逆止弁、SV1 元弁、SV2 燃料電池入口遮断弁、SV3 燃料電池出口遮断弁、SV4 遮断弁、SV5 パージ遮断弁
Claims (6)
- 燃料電池システムのガス漏れ検知装置であって、
燃料ガスの濃度を検出するガス漏れ検出手段を備え、
前記燃料ガス漏れを検出する際にシステム内の空気の流れを抑制すること、を特徴とするガス漏れ検知装置。 - 前記燃料電池システム起動時から所定期間内における前記燃料ガス漏れを検出する際には、前記燃料電池システム起動時から燃料ガス漏れ検出終了時までの期間、前記空気の流れを抑制する、請求項1に記載のガス漏れ検知装置。
- 前記燃料ガス漏れ検出終了まで補機の動作を抑制する、請求項1または2に記載のガス漏れ検知装置。
- 動作が抑制される前記補機は、ブラシ付モータである、請求項3に記載のガス漏れ検知装置。
- 前記燃料電池システムは、移動体に搭載されている、請求項1乃至4に記載のガス漏れ検知装置。
- 外気導入手段をさらに備え、
前記空気の流れの抑制は、前記外気導入手段からの外気の導入を禁止するものである、請求項5に記載のガス漏れ検知装置。
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CN102529726A (zh) * | 2010-12-15 | 2012-07-04 | 鞍山钢铁集团公司 | 内燃机车可燃气体三级预警系统 |
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