JP2006079430A - 検版装置、印刷システム、検版処理方法、およびプログラム - Google Patents

検版装置、印刷システム、検版処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プルーフに記載された修正指示に基づく修正が実行されたか否かを容易かつ正確に判断できる検版装置を提供する。
【解決手段】修正前後の印刷データをそれぞれRIP処理したデータの差分として第1差分データDD1を得る(ステップS1)。プルーフをイメージスキャナで読み取り修正指示データDCを得る(ステップS2)。修正指示データDCから修正指示を抽出し、第2差分データDD2を得る(ステップS3)。抽出された修正指示の配置位置を調整し領域調整データDD3を得る(ステップS4)。第1差分データDD1と領域調整データDD3とをレイヤー化して検版データDIを得る(ステップS5)。検版データDIによって表現される像を対象に検版処理を行う(ステップS6)。差分領域と修正指示領域との重なりの有無で、修正処理が修正指示に応じてなされたか否かが判断できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、プルーフに記入された修正指示に基づく修正が的確に実行されたか否かを判断するにおいて好適な検版装置に関する。
印刷業者が、クライアントからの受注に応じて印刷物を作成する場合、本印刷に先立って、校正のための印刷物、いわゆるプルーフを作成し、クライアントによる校正を受けるのが一般的である。係る校正の結果、修正の必要がないと判断されれば、「校了」となって本印刷が行われることになるが、一般には、このように直ちに校了となる場合よりもむしろ、「責了(責任校了)」となる場合が多い。責了とは、修正の必要があるがこれが軽微である場合などに、印刷業者側が責任をもって修正し校了とすることを前提として、クライアントが校了とすることをいう。責了の場合、印刷業者の側で、クライアントからの修正指示が記された責了紙の内容を確認しつつ印刷データを修正し、修正結果の校正を行うことになる。
係る場合の校正や、あるいはプルーフ作成時における校正などの作業支援を目的とする技術は、既に公知である(例えば特許文献1および特許文献2参照。)。
また、修正前後の印刷データを比較して、その差分を表示するデジタル検版装置も公知である(例えば特許文献3および特許文献4参照。)。
特開平9−6975号公報 特開平9−231390号公報 特許2816091号公報 特開平8−202014号公報
責了時の印刷物の校正においては、クライアントによって指示された修正が全て実行されていること、および、修正の必要のない箇所が誤って修正されていないことが、確実に確認できることが重要である。
特許文献1に係る装置においては、初校時のレイアウトデータと、修正後の(再校時の)レイアウトデータとの差分データを生成させることが可能であるが、装置上で該差分データと校了紙の内容との比較を行うことはできない。
特許文献2に開示された装置によれば、初校時のレイアウト画像と修正すべき箇所とをディスプレイ上に重ね合わせて表示させ、その表示内容に基づく修正を行うことは可能であるが、その修正が正しくなされたか否かを該装置において直接に確認することはできない。
特許文献3には、初校時のレイアウト画像と、修正後の(再校時の)レイアウト画像との差分画像と、校正紙に記入された修正指示を、ディスプレイ上に表示させ、修正が正しくなされているか否かを表示色の違いで確認することができる技術が開示されているが、修正指示がどのような態様で取得され表示されるのかという点に関しては、必ずしも明確でないところがある。
特許文献4には、初校時のレイアウト画像と、修正後の(再校時の)レイアウト画像と、あるいはこれらの差分画像と、校了紙から抽出された修正指示とを、重ね合わせてディスプレイ上に表示させることができる技術が開示されているが、校了紙からの修正指示の抽出は、修正指示が赤字で記入されることを利用するものであり、それ以外の色で記入された場合には対応ができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、プルーフに記載された修正指示に基づく修正が実行されたか否かを容易かつ正確に判断できる検版装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う検版装置であって、第1の印刷データをラスタライズすることにより得られた第1の出力用データと、前記第1の印刷データに修正を施すことにより生成された第2の印刷データをラスタライズすることにより得られた第2の出力用データとから第1の差分データを生成する第1差分処理手段と、前記第1の出力用データと、前記第1の出力用データに基づいて得られた校正用印刷物を所定の画像読取装置にて読み取ることにより得られた読取画像データとから第2の差分データを生成する第2差分処理手段と、前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成手段と、を備え、前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の検版装置であって、前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整手段、をさらに備え、前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の検版装置であって、前記表示手段において、前記差分領域と前記修正指示領域とが、相異なる色によって表示される、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の検版装置であって、前記表示手段において、前記差分領域と前記修正指示領域とが、矩形枠によって表示される、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、印刷システムであって、a)紙媒体上の画像を光電的に読み取って読取画像データを生成する画像読取装置と、b)所定の印刷データをラスタライズ処理することによって所定のデータ形式にて記述された出力用データを生成する出力データ生成装置と、c)前記出力用データに基づく出力を行う出力装置と、d)表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う検版装置であって、d-1)第1の印刷データをラスタライズすることにより得られた第1の出力用データと、前記第1の印刷データに修正を施すことにより生成された第2の印刷データをラスタライズすることにより得られた第2の出力用データとから第1の差分データを生成する第1差分処理手段と、d-2)前記第1の出力用データと、前記第1の出力用データに基づいて得られた校正用印刷物を前記画像読取装置にて読み取ることにより得られた読取画像データとから第2の差分データを生成する第2差分処理手段と、d-3)前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成手段と、を備え、前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する検版装置と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の印刷システムであって、前記検版装置が、d-4)前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整手段、をさらに備え、前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、ことを特徴とする。
請求項7の発明は、表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う方法であって、a)第1の差分データを生成する工程であって、a-1)第1の印刷データをラスタライズすることにより第1の出力用データを得る工程と、a-2)前記第1の印刷データに修正を施すことにより第2の印刷データを生成する工程と、a-3)前記第2の印刷データをラスタライズすることにより第2の出力用データを得る工程と、a-4)前記第1の出力用データと前記第2の出力用データとから第1の差分データを生成する工程と、備える第1差分処理工程と、b)第2の差分データを生成する工程であって、b-1)前記第1の出力用データに基づいて所定の出力装置により校正用印刷物を得る工程と、b-2)前記校正用印刷物を所定の画像読取装置て読み取ることにより読取画像データを得る工程と、b-3)前記第1の出力用データと前記読取画像データとから第2の差分データを生成する工程と、を備える第2差分処理工程と、c)前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成工程と、d)前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の検版処理方法であって、前記検版データ生成工程が、c-1)前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整工程、をさらに備え、前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、ことを特徴とする。
請求項9の発明は、コンピュータにおいて実行されることにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の検版装置として機能させることを特徴とする。
請求項1ないし請求項9の発明によれば、第1の印刷データに対し校正用印刷物に記入された修正指示を反映した修正を行って第2の印刷データが生成された否かの判断を、表示手段に表示される検版データに基づく像において差分領域と修正指示領域とが同一位置で重なって存在するか否かを確認することにより行える。再修正が必要であるか、あるいは出力処理に移行することができるかを、容易に判断することができ、印刷ワークフローにおける処理の効率化が実現される。
また、請求項2、請求項6、および請求項8の発明によれば、校正用印刷物における修正指示の配置位置を、対象となるオブジェクトに対応付けて調整したうえで検版処理を行えるので、修正指示が対象となるオブジェクトと離れた位置に記載されていても、校正用印刷物に記入された修正指示を反映した修正を行って第2の印刷データが生成された否かの判断を確実に行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、第1のレイヤーの表示内容と第2のレイヤーの表示内容を容易に判別できる。
また、請求項4の発明によれば、処理の負荷軽減を実現するとともに、第1のレイヤーの表示内容と第2のレイヤーの表示内容を判別容易とするので、検版処理において、修正の妥当性の判断をより確実に行えるようになる。
図1は、本発明の実施の形態に係る検版装置1を含む印刷システム100の構成を例示的に示す模式図である。印刷システム100は、印刷データの作成から、校正、検版、出力までの一連のワークフローを担うシステムである。印刷システム100は、検版装置1と、印刷データ作成装置2と、RIP処理装置3と、出力装置4と、イメージスキャナ5とを主として備える。なお、図1においては、検版装置1と印刷データ作成装置2とRIP処理装置3と出力装置4とが、例えばLAN(Local Area Network)などのネットワークNを介して互いに電気的に接続されており、かつイメージスキャナ5が通信線CLを解して検版装置1と電気的に接続されている態様を示しているが、これは必須の態様ではない。これに代わり、イメージスキャナ5についても、ネットワークNに接続されていてもよい。また、各装置が独立に存在し、所定の記録媒体を用いることによって、各装置間におけるデータの授受がなされる態様であってもよい。
検版装置1は、印刷データ作成装置2おいて作成された印刷データに係る検版処理を担う装置である。検版装置1の詳細については後述する。
印刷データ作成装置2は、印刷物における文字組版や画像配置等のレイアウト処理を行い、印刷データの作成を担う装置である。また、印刷データ作成装置2は、いったん作成された印刷データに基づいてプルーフ(校正用印刷物)が出力され、該プルーフを用いて校正がなされた後、該校正の結果に従って該印刷データを修正する際にも使用される。なお、以降の説明において、印刷データ作成装置2において新規に作成された印刷データを第1印刷データと称し、第1印刷データを修正することによって得られた印刷データを第2印刷データと称する。すなわち、第1印刷データはいわゆる初校データ、あるいは検版処理の際の基準となる印刷データであり、第2印刷データはいわゆる再校データ、あるいは検版処理の際に検版対象となる印刷データである。印刷データ作成装置2は、例えば、所定のレイアウトソフトウェアが読み込まれることによりレイアウト処理が実行可能とされた、コンピュータによって実現される。
RIP処理装置3は、印刷データ作成装置2において作成あるいは修正された印刷データに対しRIP処理(ラスタライズ処理)を施し、出力装置4において出力処理可能なビットマップ形式のデータ(RIP展開データ)を生成する。すなわち、RIP処理装置3は出力データ生成装置として作用する。RIP処理においては、出力装置4の出力解像度や印刷データの内容、あるいは検版処理の目的に応じた解像度のRIP展開データが生成される。例えば、出力装置4が校正用の出力装置である場合には、300〜400dpi程度の出力解像度のRIP展開データが生成されるが、出力装置4が本印刷用の出力装置である場合、あるいは校正用の装置であってもハイエンドDDCPなど実際の印刷物と同等の網点形成が可能な装置である場合には、RIP展開データとして、2400dpi程度の高解像度の網点化画像データが出力される。RIP処理には、公知の技術を適用可能である。以降の説明においては、第1印刷データをRIP処理することにより得られるデータを第1RIP展開データと称し、第2印刷データをRIP処理することにより得られるデータを第2RIP展開データと称する。
なお、図1においては、印刷データ作成装置2とRIP処理装置3とが別個の装置としてネットワークNに接続されているが、これらが一体の装置をなす態様であってもよい。あるいは、検版装置1がRIP処理機能を備え、RIP処理前の印刷データが印刷データ作成装置2から検版装置1へと受け渡され、RIP処理された上で検版処理に供される態様であってもよい。
出力装置4は、印刷データをRIP処理することにより得られたRIP展開データに基づいて、印刷物の出力を行う装置である。本実施の形態に係る印刷システム100においては、少なくともプルーフの出力が出力装置4によって行われればよいので、出力装置4はプルーフとしての使用に適う印刷物の出力を行えるものであれば、その種類は限定されず、印刷物の内容や校正の目的に応じて適宜に選択され、用いられてよい。例えば、インクジェットプリンタや熱転写プリンタ、あるいはレーザプリンタを用いる態様であっても良いし、実際に印刷物に近い網点化画像の出力が可能なハイエンドDDCP(Direct Digital Color Proofer)を用いる態様であってもよい。プルーフの出力に使用される出力装置4において出力処理可能なデータ形式のデータが、プルーフ出力用のデータとして検版装置1から出力装置4に与えられることになる。なお、出力装置4としては、デジタルデータを用いて直接にプルーフの出力が行えるものが好ましいが、イメージセッタによっていったんフィルムを作成し、これを用いてケミカルプルーフやプルーフの出力を行う態様であってもよい。ただし、係る場合は、イメージセッタを含めて出力装置4と称することになる。なお、本印刷用の高解像度の網点化画像を出力する出力装置が出力装置4として用いられてもよい。
イメージスキャナ5は、紙媒体上の像を光電的に読み取って電子データ(画像データ)化する画像走査読取装置である。本実施の形態においては、主として、いったん出力された後、校正者(クライアントなど)によって校正記号等の修正指示が記入されたプルーフ(あるいは責了紙)の像を読み取って、読取画像データ(修正指示データ)を得るために用いる。イメージスキャナ5としては、必要な解像度の条件を満たすことを条件に、公知の装置を用いることができる。
<検版装置の構成>
検版装置1は、コンピュータによって実現されるものである。すなわち、検版装置1には、図1に示すように、オペレータが各種の指示を入力するためのマウスやキーボードなどからなる操作部11と、ディスプレイ等の表示部12と、ハードディスクなどにより構成され、該コンピュータを検版装置1として機能させるためのプログラム13pなどを保存するための記憶部13と、DVD−RAM/RW、CD−RWなど種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うメディアリーダ/ライタなどからなるR/W部14と、ネットワークN上の他の装置との間や、通信線CLを介しイメージスキャナ5や出力装置4との間でデータの受け渡しを行うためのインターフェースとしての通信部15と、CPU16a、ROM16b、およびRAM16cから構成され、後述する各機能を実現する制御部16とが主として備わっている。
なお、検版装置1においては、操作部11を通じた操作内容や、種々の処理についての処理状況などを表示部12にて表示させつつ処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部16、操作部11、表示部12の機能により実現されている。制御部16に実現される後述する各部における処理も、このGUIを用いて行われる。
図2は、検版装置1の制御部16において実現される機能を説明するための図である。制御部16においては、記憶部13に記憶されている所定のプログラム13pが、CPU16a、ROM16b、およびRAM16cによって実行されることにより、入出力処理部21と、検版処理部22とが主として実現される。
入出力処理部21は、外部と検版装置1との間のデータの入出力、およびイメージスキャナ5からの画像データの取得に係る処理を担う。入出力処理部21は、データ入力部211とスキャナ制御部212とデータ出力部213とを主として備える。
データ入力部211は、検版装置1の外部からネットワークN経由でデータ入力を受ける際や、所定の記録媒体に記録されているデータをR/W部14において読み込む際、さらにはイメージスキャナ5から画像データを取得する際の、処理ダイアログあるいは処理メニューの生成や、操作部11を介したオペレータからの操作指示に従った所定の処理を担う。
スキャナ制御部212は、操作部11を介し、データ入力部211の作用によりイメージスキャナ5において画像データ(修正指示データ)を取得する旨の実行指示がオペレータによってなされた場合に、該実行指示に応答して所定の解像度や走査範囲、走査速度などに従ってスキャンを行うよう、イメージスキャナ5の動作を制御する。
データ出力部213は、検版装置1の外部へネットワークN経由でデータを出力する際や、R/W部14において所定の記録媒体にデータを書き込む際の、処理ダイアログあるいは処理メニューの生成や、操作部11を介したオペレータからの操作指示に従った所定の処理を担う。
検版処理部22は、検版処理を担う。検版処理は、第1RIP展開データと第2RIP展開データとを比較して両者の差異を抽出し、校正を受けてなされた修正が、プルーフに記載された修正指示と合致するか否かを確認する処理である。本実施の形態においては、後述するように、プルーフに書き込まれた修正指示をイメージスキャナ5で読み取って画像データ化した後に、係る画像データに基づく修正指示の画像を修正前後のRIP展開データの差分画像と重ね合わせた状態を実現することにより、修正処理の適否を判断できる点で特徴的である。検版処理部22は、第1差分処理部221と、第2差分処理部222と、領域調整処理部223と、検版データ生成部224とを、主として備える。
第1差分処理部221は、第1RIP展開データと第2RIP展開データとの差分を抽出する第1差分処理を行う。第1差分処理は、両データの色濃度値の差分演算を画素単位で行うことにより、画素ごとの差分値を得る処理である。第1差分処理を行うと、修正指示を受けて修正が施された画素位置において、0でない差分値が得られることになる。第1差分処理の結果、係る差分値の画素単位のマッピングデータとして、第1差分データが生成される。
なお、第1差分データは、表示部12において視認可能とされるが、その際、好ましくは、第1差分処理部221の作用により、差分値が0でない画素が連続する領域、つまりは修正処理がなされた個々の領域が矩形枠で代用表示される。矩形枠による代用表示は、処理の負荷軽減を実現することに加え、後述する検版処理において、修正の妥当性の判断をより確実に行えるようにする、という効果がある。係る代用表示は公知の技術によって実現可能である。
第2差分処理部222は、第1RIP展開データと修正指示データとの差分を抽出する第2差分処理を行う。第2差分処理は、両データの色濃度値の差分演算を画素単位で行うことにより、画素ごとの差分値を得る処理である。第2差分処理の結果、係る差分値の画素単位のマッピングデータとして、第2差分データが生成される。校正に使用されるプルーフは第1RIP展開データに基づいて出力されたものであるので、修正指示が記入されたプルーフに基づいて得られた修正指示データのうち、修正指示以外の部分は、第1RIP展開データと略同じ色濃度値を有するはずである。従って、第2差分処理はプルーフから修正指示を抽出する処理に相当し、第2差分データは、修正指示のみを画像として表現する画像データであることになる。また、この場合、赤字で記入されていない修正指示であっても、的確に抽出することができる。
なお、第2差分データは、表示部12において視認可能とされるが、その際、好ましくは、第2差分処理部222の作用により、差分値が0でない画素が連続する領域、つまりは個々の修正指示が、矩形枠で代用表示される。矩形枠による代用表示は、処理の負荷軽減を実現することに加え、後述する検版処理において、修正の妥当性の判断をより確実に行えるようにする、という効果がある。係る代用表示は公知の技術によって実現可能である。
領域調整処理部223は、修正指示と修正の対象としている文字や画像などのオブジェクトとが適切に対応付けられるように調整する領域調整処理を担う。後述するように、本実施の形態に係る検版処理においては、修正指示の配置位置(そもそもは記入位置)の情報を、修正指示に基づく修正が適切になされたか否かを判断する際に利用する。しかしながら、プルーフへの修正指示の書き込みは、必ずしも対象となるオブジェクトの近傍になされるわけではなく、例えば矢印や引き出し線などで対象オブジェクトを特定しながら、該対象オブジェクトと離れた位置になされる場合も少なくない。このような場合、特に、第1差分データおよび第2差分データが矩形枠で代用表示される場合、修正指示がどのオブジェクトを対象としているのかがわかりにくくなってしまう。本実施の形態においては、この問題を避けるべく、領域調整処理部223の作用により、修正指示の配置位置やあるいはサイズがオペレータによって適宜に調整可能とされてなる。具体的には、操作部11に備わるマウスによってドラッグするなどして、調整がなされる。これにより、修正指示と対象オブジェクトとの関係が明確化され、検版処理における妥当性の判断をより適正に行うことができるようになる。第2差分データに対し領域調整処理を施すことによって得られるデータを、領域調整データと称する。
検版データ生成部224は、上述のようにして得られた第1差分データと領域調整データとがレイヤー構造をなす検版データを生成する。そして検版データDIに基づき、第1差分データと領域調整データとがレイヤー化された状態(重ね合わせた状態)が、表示部12において視認可能とされる。この重ね合わせ状態に基づいて、オペレータによる検版処理、すなわち、校正を受けてなされた修正がプルーフに記載された修正指示と合致するか否かを判断する処理が行われることになる。好ましくは、第1差分データと領域調整データの表示内容がそれぞれ相異なる色の矩形枠によって代用表示された状態が視認可能とされ、矩形枠の重なりの状態によって修正の妥当性が判断される。
<プルーフの生成と校正処理>
次に、検版処理に先だって行われる、プルーフの生成と校正処理に係るデータの生成について説明する。図3は、プルーフの出力に係るデータの流れを示す図である。図4は、プルーフに基づく修正がなされた後のデータの流れを示す図である。
印刷データ作成装置2において作成された印刷データは、例えばネットワークNを介して、第1印刷データD1としてRIP処理装置3へと受け渡される。図7は、第1印刷データD1によって表現される像を例示する図である。図7においては、第1印刷データD1に7つのオブジェクトOBJ1〜OBJ7が配置されている場合を示している。
RIP処理装置3においては、オペレータによる所定の操作指示によってRIP処理の実行指示がなされると、第1印刷データD1をラスタライズして、出力装置4における出力に適した解像度のラスターデータである第1RIP展開データDR1が生成される。第1RIP展開データDR1は、ネットワークNを通じて出力装置4に送信される。
出力装置4は、受け取った第1RIP展開データDR1に基づいて、プルーフの出力を実行する。出力されたプルーフは、校正者による校正作業に供されることとなる。
また、第1RIP展開データDR1は、ネットワークNを通じて検版装置1にも受け渡され、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。
プルーフを用いた校正作業においては、レイアウトされた文字、画像などの配置や体裁、色再現性などに誤りがないか、印刷データ作成時に意図したものと合致するか、などが校正者によって確認される。そして、必要に応じ、修正指示が校正者の手でプルーフ上に直接に記入される。修正指示は、所定の校正記号などを用い、通常は赤字で記入されるが、他の色によって記入される場合もある。図8は、図7に示す第1印刷データD1をRIP処理することにより得られた第1RIP展開データDR1に基づいて出力されたプルーフPRを例示する図である。図8においては、3つの修正指示C1〜C3が記入された場合を例示している。修正指示C1は、オブジェクトOBJ2の文字色を「C(シアン)100%」に変更する旨の指示である。修正指示C2は、オブジェクトOBJ3をスミノセに変更する旨の指示である。修正指示C3は、オブジェクトOBJ6の垂直方向の配置を揃える旨の指示である。
校正作業がなされると、プルーフに記入された修正指示に基づいて印刷データの修正がなされる。修正後の印刷データは、第2印刷データD2としてRIP処理装置3へと受け渡される。図9は、プルーフPRに記入された修正指示に基づいて、図7に例示する第1印刷データD1を修正することにより得られた第2印刷データD2によって表現される像を例示する図である。なお図9においては、修正が施されたオブジェクトを太線で示している。すなわち、第1印刷データD1のオブジェクトOBJ3、OBJ4、OBJ6が、オブジェクトOBJ3’、OBJ4’、OBJ6’へと修正された場合が示されている。なお、プルーフPRにおいて修正指示の対象となっていないにもかかわらず、オブジェクトOBJ4は修正されてしまったものとする。
RIP処理装置3においては、第2印刷データD2をラスタライズして、第1印刷データD1と同じ解像度のラスターデータである第2RIP展開データDR2が生成される。第2RIP展開データDR2は、ネットワークNを通じて検版装置1に受け渡され、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。
第1RIP展開データDR1と第2RIP展開データDR2とは、次述する検版処理に供される。
<検版処理>
次に、検版処理について説明する。図5は、検版処理に係る処理の流れを示す図である。図6は、検版処理に係るデータの流れを示す図である。
オペレータによって操作部11を通じた所定の実行指示が与えられると、まず、第1差分処理部221の作用により、修正前後の第1印刷データD1および第2印刷データD2をそれぞれRIP処理して得られた第1RIP展開データDR1と第2RIP展開データDR2との差分を得る第1差分処理が行われ、第1差分データDD1が生成される(ステップS1)。第1差分データDD1は、いったん記憶部13やRAM16cなどに記憶される。
図10は、第1差分データDD1によって表現される像を例示する図である。図10においては、差分が生じている領域(差分領域)が矩形枠によって代用表示されている場合を示している。上述のように、第2印刷データD2を生成する際には、第1印刷データD1の3つのオブジェクトOBJ3、OBJ4、OBJ6が、オブジェクトOBJ3’、OBJ4’、OBJ6’へと修正されているので、第1差分データDD1においては、これらの修正に対応して、3つの差分領域DIF3、DIF4、DIF6が得られている。なお、上述の例では、プルーフPRにおいてオブジェクトOBJ2に対する修正指示C1が記載されているにもかかわらず、オブジェクトOBJ2に対する修正はなされていないことになるので、当然ながら、図7に示す印刷データD1におけるオブジェクトOBJ2の配置位置に相当する第1差分データDD1における領域AR1において、差分領域は得られていない。
次に、プルーフPRをイメージスキャナ5で読み取ることにより、プルーフPRの像を画像データ化した修正指示データDCが生成される(ステップS2)。修正指示データDCは、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。イメージスキャナ5の動作は、スキャナ制御部212によって制御される。なお、ステップS1とステップS3の処理の順序は、入れ替わってもよい。
修正指示データDCが得られると、記入された修正指示を抽出すべく、第2差分処理部222の作用により、第1RIP展開データDR1と修正指示データDCとの差分を得る第2差分処理が実行され、第2差分データDD2が生成される(ステップS3)。第2差分データDD2は、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。図11は、第2差分データDD2により表現される像を例示する図である。図11においては、プルーフPRに記載されていた3つの修正指示C1〜C3が抽出された場合が示されている。
第2差分データDD2が得られると、領域調整処理部223の作用により、領域調整処理が実行され、抽出された修正指示の配置位置が調整される(ステップS4)。領域調整処理においては、領域調整処理部223の作用により、第2差分データDD2と第1RIP展開データDR1とが一時的にレイヤー化されて表示部12に表示されるとともに、操作部11を通じた操作によって、それぞれの修正指示が移動可能かつ変形可能な状態とされる。なお、以下においでは、それぞれの修正指示が占める領域(修正指示領域)が矩形枠によって代用表示された状態で、調整を行う場合を説明する。これに代わり、修正指示C1〜C3の配置位置を直接に調整する態様であってもよい。
図12は図11に示す修正指示C1〜C3をそれぞれ修正指示領域FC1〜FC3として矩形枠で表示した場合を示す図である。図13は、領域調整処理の内容を説明するための図である。なお、図13においては、第1RIP展開データDR1による像を破線で表している。
図8においては、修正指示C2は対象となるオブジェクトOBJ3の直上に記載されているものの、修正指示C1は、対象となるオブジェクトOBJ1から離れた位置に矢印を用いて記載され、修正指示C3は、対象となるオブジェクトOBJ6の隣に配置されているオブジェクトOBJ5と一部が重なる位置にブレース(いわゆる中括弧)を用いて記載されている。従って、修正指示領域FC1およびFC3の配置位置は、修正の対象となるオブジェクトとは一致していないことになる。従って、オペレータが、これらの修正指示領域に対して、領域調整を行う必要がある。例えば図13に示すように、修正指示領域FC1であればオブジェクトOBJ2の直上位置である領域AR2の近傍へ、修正指示領域FC3であればオブジェクトOBJ6の直上位置である領域AR3の近傍へ、それぞれ配置位置を移動させることが必要であり、場合によってはそのサイズを変更することが必要である。
図14は、このような領域調整処理によって得られる領域調整データDD3によって表現される像を示す図である。領域調整データDD3は、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。なお、領域調整データDD3はレイヤー構造を有するデータではないが、図14においては説明の便宜上、図13と同様に第1RIP展開データDR1による像を破線で付記している。図14においては、修正指示領域FC1の配置位置およびサイズを変更した修正指示領域FC1’がオブジェクトOBJ2の直上位置に配置され、修正指示領域FC3の配置位置およびサイズを変更した修正指示領域FC3’がオブジェクトOBJ6の直上位置に配置されている場合が示されている。これにより、修正指示の対象となったオブジェクトの直上位置に、当該修正指示に対応する修正指示領域が位置する状態が、実現されたことになる。すなわち、修正指示領域が配置されている位置が、プルーフPRにおいて修正の対象とされているオブジェクトが存在する位置であることを示していることになる。
なお、領域調整処理においては、それぞれの修正指示領域がどのオブジェクトに対する修正指示と対応付けられているのかが明確に分かるように、修正指示領域の配置や調整を行えばよいので、修正指示領域の位置やサイズを、対応するオブジェクトと厳密に一致させることは必要ではない。また、領域調整処理の必要がない場合、以降の処理においては、第2差分データDD2がそのまま領域調整データDD3として用いられる。
領域調整データDD3が得られると、検版データ生成部224の作用により、第1差分データDD1と領域調整データDD3とがレイヤー化され、検版データDIが生成される(ステップS5)。検版データDIは、記憶部13やRAM16cなどに記憶される。ここで、検版データDIのうち第1差分データDD1によって形成されるレイヤーを差分レイヤーと称し、領域調整データDD3によって形成されるレイヤーを修正指示レイヤーと称することとする。図15は、検版データDIによって表現される像を例示する図である。なお、図15においては図示の都合上、差分レイヤーを一点鎖線で、修正指示レイヤーを実線で示しているが、好ましくは、それぞれのレイヤーは異なる色で表示される。このような色分け表示がなされる場合、次述する検版処理に際して、それぞれのレイヤーにおいて矩形枠による代用表示がなされていても、それぞれの矩形枠が、差分レイヤーの差分領域を示しているのが、あるいは修正指示レイヤーの修正指示を示しているのかが、容易に判別されることになる。
検版データDIが生成されると、検版データDIの内容に基づいて表示部12に表示される像を対象に、検版処理がなされる(ステップS6)。具体的には、図15に示すような像に基づいて、第1印刷データD1に対する修正がプルーフに記入された修正指示に従って行われたか否か、換言すれば、校正者の意図する内容の第2印刷データD2が得られたか否かが、オペレータにより確認され、修正の妥当性が判断されることになる。
検版データDIは、差分レイヤーと修正指示レイヤーとを有するが、前者に現れている矩形枠は、修正指示に合致しているか否かに関わらず、その箇所が修正がなされた領域(差分領域)であることを示しており、一方、後者に現れている矩形枠が占める領域(修正指示領域)は、その配置位置と対応する第1印刷データD1上の位置にあるオブジェクトが、プルーフにおいて修正対象となっていたことを示している。従って、検版データDIによって表現される像において、同一位置に、差分レイヤーと修正指示レイヤーとの双方に矩形枠が存在する場合、すなわち、差分領域と修正指示領域とが同一位置で重なって存在する場合、第1印刷データD1においてその位置に配置されているオブジェクトについては、何らかの修正指示がなされているとともに、実際に修正が行われていることになる。差分領域と修正指示領域とが異なる色で表示される態様であれば、この判別がより容易かつ確実なものとなる。オペレータは、このような、矩形枠で表示された差分領域と修正指示領域の配置状態をみて、プルーフに基づく修正の妥当性を判断することになる。図15に示す検版データDIの場合は、次の3つの状態が確認できることになる。
まず第1の場合として、差分領域DIF3と修正指示領域FC2とが重なっており、差分領域DIF6と修正指示領域FC3’とが重なっている。よって、これらの箇所においては、プルーフPRに記載された修正指示に応じて、修正が施されていることが分かる。
一方、第2の場合として、差分領域DIF4が存在する位置には、修正指示レイヤーに修正指示領域がなにも存在していない。従って、差分領域DIF4を生じさせた修正は、修正指示に従ったものではなく、この位置に存在するオブジェクトに対しては、校正者の意図に反する改変がなされてしまっていると判断することができる。
さらに、第3の場合として、修正指示領域FC1’が存在する位置には、差分レイヤーに差分領域がなにも存在していない。従って、この位置に存在するオブジェクトに対しては、修正指示領域FC1’に基づく修正、具体的には修正指示C1に係る修正がなされているべきであるのに、これがなされていないと判断することができる。
すなわち、図15に示す検版データDIについては、上記の第2および第3の場合が生じていることが理由で、適正な修正が実行されていないと判断できることになる。なお、存在する全ての修正指示領域と全ての差分領域とにおいて重なりがあり、単独で存在する修正指示領域あるいは差分領域がないと判断される場合、全ての修正指示に対応して修正がなされていることになる。
なお、上述したように、第2差分データDD2は、領域調整を必要とするデータであるが、仮に、これを行わずにレイヤー化を行った場合には、図16に示す検版データDI’が得られることになる。この場合、差分レイヤーに現れる差分領域については、領域調整を行った場合の検版データDIと同じであるが、修正指示レイヤーに現れる修正指示領域の配置位置は、異なるものとなる。係る場合、差分領域DIF3と修正指示領域FCとは正しく対応しているが、他の領域の矩形枠については対応がみられない。そのため、他の本来は正しく修正がなされている差分領域DIF6についても、差分領域DIF4と同様に余計な修正がなされていると判断され、一方、本来その位置に存在するオブジェクトに対しては修正が不要であるはずの修正指示領域FC1、FC3の配置位置において、修正が必要と判断されてしまうことになる。さらには、領域AR4には差分領域も修正指示領域も存在しないことから、正しくは修正の対象であるはずの当該位置に存在するオブジェクト(図8のオブジェクトOBJ2)については、修正指示はされておらず、実際にも修正がなされてはいない、との誤った判断がなされてしまうことになる。本実施の形態においては、上述のような領域調整処理を適宜に行うことで、このような誤りは容易に回避することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、表示部に表示される検版データに基づく像に基づいて、各箇所においてなされた修正が、修正指示を反映してなされているか否かを容易に判断することができる。また、プルーフにおいて修正指示が対象となるオブジェクトと離れた位置に記載されていても、その判断を確実に行うことができる。これにより、再修正が必要であるか、あるいは出力処理に移行することができるかを、容易かつ正しく判断することができ、印刷ワークフローにおける処理の効率化が実現される。
本発明の実施の形態に係る検版装置1を含む印刷システム100の構成を例示的に示す模式図である。 検版装置1の制御部16において実現される機能を説明するための図である。 プルーフの出力に係るデータの流れを示す図である。 プルーフに基づく修正がなされた後のデータの流れを示す図である。 検版処理に係る処理の流れを示す図である。 検版処理に係るデータの流れを示す図である。 第1印刷データD1によって表現される像を例示する図である。 第1RIP展開データDR1に基づいて出力されたプルーフPRを例示する図である。 第2印刷データD2によって表現される像を例示する図である。 第1差分データDD1により表現される像を例示する図である。 第2差分データDD2により表現される像を例示する図である。 修正指示C1〜C3をそれぞれ修正指示領域FC1〜FC3として矩形枠で表示した場合を示す図である。 領域調整処理の内容を説明するための図である。 領域調整データDD3によって表現される像を示す図である。 検版データDIによって表現される像を例示する図である。 領域調整処理を行わなかった場合の検版データDI’によって表現される像を例示する図である。
符号の説明
1 検版装置
2 印刷データ作成装置
3 RIP処理装置
4 出力装置
5 イメージスキャナ
100 印刷システム
C1〜C3 修正指示
DIF3、DIF4、DIF6 差分領域
FC1〜FC3 修正指示領域
N ネットワーク
OBJ1〜OBJ7 (修正前の印刷データに配置された)オブジェクト
PR プルーフ

Claims (9)

  1. 表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う検版装置であって、
    第1の印刷データをラスタライズすることにより得られた第1の出力用データと、前記第1の印刷データに修正を施すことにより生成された第2の印刷データをラスタライズすることにより得られた第2の出力用データとから第1の差分データを生成する第1差分処理手段と、
    前記第1の出力用データと、前記第1の出力用データに基づいて得られた校正用印刷物を所定の画像読取装置にて読み取ることにより得られた読取画像データとから第2の差分データを生成する第2差分処理手段と、
    前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成手段と、
    を備え、
    前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする検版装置。
  2. 請求項1に記載の検版装置であって、
    前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整手段、
    をさらに備え、
    前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、
    ことを特徴とする検版装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の検版装置であって、
    前記表示手段において、前記差分領域と前記修正指示領域とが、相異なる色によって表示される、
    ことを特徴とする検版装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の検版装置であって、
    前記表示手段において、前記差分領域と前記修正指示領域とが、矩形枠によって表示される、
    ことを特徴とする検版装置。
  5. 印刷システムであって、
    a)紙媒体上の画像を光電的に読み取って読取画像データを生成する画像読取装置と、
    b)所定の印刷データをラスタライズ処理することによって所定のデータ形式にて記述された出力用データを生成する出力データ生成装置と、
    c)前記出力用データに基づく出力を行う出力装置と、
    d)表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う検版装置であって、
    d-1)第1の印刷データをラスタライズすることにより得られた第1の出力用データと、前記第1の印刷データに修正を施すことにより生成された第2の印刷データをラスタライズすることにより得られた第2の出力用データとから第1の差分データを生成する第1差分処理手段と、
    d-2)前記第1の出力用データと、前記第1の出力用データに基づいて得られた校正用印刷物を前記画像読取装置にて読み取ることにより得られた読取画像データとから第2の差分データを生成する第2差分処理手段と、
    d-3)前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成手段と、
    を備え、
    前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する検版装置と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項5に記載の印刷システムであって、
    前記検版装置が、
    d-4)前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整手段、
    をさらに備え、
    前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、
    ことを特徴とする印刷システム。
  7. 表示手段に処理状況を表示させつつ検版処理を行う方法であって、
    a)第1の差分データを生成する工程であって、
    a-1)第1の印刷データをラスタライズすることにより第1の出力用データを得る工程と、
    a-2)前記第1の印刷データに修正を施すことにより第2の印刷データを生成する工程と、
    a-3)前記第2の印刷データをラスタライズすることにより第2の出力用データを得る工程と、
    a-4)前記第1の出力用データと前記第2の出力用データとから第1の差分データを生成する工程と、
    備える第1差分処理工程と、
    b)第2の差分データを生成する工程であって、
    b-1)前記第1の出力用データに基づいて所定の出力装置により校正用印刷物を得る工程と、
    b-2)前記校正用印刷物を所定の画像読取装置て読み取ることにより読取画像データを得る工程と、
    b-3)前記第1の出力用データと前記読取画像データとから第2の差分データを生成する工程と、
    を備える第2差分処理工程と、
    c)前記第1の差分データに基づき差分領域が形成される第1のレイヤーと前記第2の差分データに基づき修正指示領域が形成される第2のレイヤーとがレイヤー構造をなす検版データを生成する検版データ生成工程と、
    d)前記検版データに基づいて、前記差分領域と前記修正指示領域との重なり状態を前記表示手段に表示する工程と、
    を備えることを特徴とする検版処理方法。
  8. 請求項7に記載の検版処理方法であって、
    前記検版データ生成工程が、
    c-1)前記第2の差分データにおける修正指示領域の配置状態を調整して領域調整データを生成する領域調整工程、
    をさらに備え、
    前記第2のレイヤーが前記領域調整データを用いて形成される、
    ことを特徴とする検版処理方法。
  9. コンピュータにおいて実行されることにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の検版装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016115306A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 大日本印刷株式会社 検版装置およびその動作方法

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