JP2006078818A - 投影光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カラー表示のために2枚以上の反射型映像表示素子を用いることができ、かつ、光学系全体が小型で部品点数が少なく構成が簡単な照明光学系を備えた投影光学系。
【解決手段】 反射型の映像表示素子10と、映像表示素子を照明する照明光学系(b)と、映像表示素子に表示された映像を投影する投影レンズ系(a)とを含む投影光学系であり、投影レンズ系の射出瞳を形成する光束制限部材S面が投影レンズ系の内部に位置するように構成され、投影レンズ系の光束制限部材S面より映像表示素子10側の部分RGが照明光学系と投影レンズ系との共通部分となっており、照明光学系の照明光源LSからの照明光が光束制限部材面の投影光束透過領域Sと異なる領域M1から共通部分RGに導入され、共通部分RGを通って映像表示素子10の面に導かれ、映像表示素子10で反射された投影光束が共通部分RGと残りの部分FGとを経て投影面に導かれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、投影光学系に関するものであり、特に、反射型映像表示素子に表示された映像をスクリーンに投影するプロジェクタ光学系に関するものである。
反射型LCD、DMD等の反射型映像表示素子用の照明光学系には以下のようなものがある。
ここで、DMD(Digital Micromirror Device)とは、反射投影型の光変調素子である。実際のものは、14μm角の微小な鏡を、数十万個敷詰めたデバイスである。ここで、個々の微小な鏡は、±12°の角度に切り替えることができる。この切り替えにより、画像を形成させることができる。また、反射時間の調整は、鏡の切替周波数を調整して行われる。この反射時間を変えることで、階調を表現することができるようになっている。DMDは反射型のため、光量損失が少ない。このようなDMDを用いれば、完全なるデジタル制御により画像形成ができる。また、DMDは応答速度が速いため、光源からの光をカラーフィルタを回転させ3る照明方法(原色面順次照明方式)により、カラー表示することもできる。また、3原色用に3枚のDMDを用い、それぞれを独立に出力変調してカラー表示することもできる。
ところで、反射型映像表示素子用の投影光学系の従来例としては、特許文献1、特許文献2等に記載のものが知られている。
特開2003−215495号公報 特開2000−231079号公報 特開平7−90181号公報
上記の従来例においては以下のような問題がある。
特許文献1記載のものは、投影光学系のバックフォーカス位置までの間に、TIRプリズム(全反射を利用したプリズム)を配置するものである。このTIRプリズムにより、DMD照明用の光とDMDで反射された表示光とを分離している。しかしながら、TIRプリズムは、プリズム間の空気間隔の不均一性により投影像に片ボケを生じやすい。片ボケを生じないようにするためには、プリズム間の空気間隔を極めて厳しい精度にする必要がある。そのため、TIRプリズムが非常に高価となる。その結果、装置全体も高価になる。
特許文献2のものは、照明光学系が投影光学系と完全別体であって、斜め照明をするものである。この構成では、反射型映像表示素子用の照明光学系は、投影光学光と同じ側から表示素子を照明する必要がある。そのため、照明光学系と投影光学系が別体で、両光学系が干渉しないようにする必要がある。そこで、例えば、投影光学系や照明光学系の映像表示素子側有効径を小さくして、投影光学系や照明光学系の干渉を防ぐようにする。あるいは、照明光学系のスペースを確保するために、投影光学系のバックフォーカスを長くする。ただし、いずれの方法も、両光学系の設計の自由度が減るので、両光学系の設計の負担が増える。また、光学系が大型化する。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学系全体が小型で部品点数が少なく、しかも構成が簡単な照明光学系を備えた投影光学系を提供することである。
本発明の第1の投影光学系は、反射型の映像表示素子と、前記映像表示素子を照明する照明光学系と、映像表示素子に表示された映像を投影する投影レンズ系とを含む投影光学系であって、
前記投影レンズ系の射出瞳を形成する光束制限部材面が、前記投影レンズ系の内部に位置するように構成され、
前記投影レンズ系の前記光束制限部材面より前記映像表示素子側の部分が、前記照明光学系と前記投影レンズ系との共通部分となっており、
前記照明光学系の照明光源からの照明光が、前記光束制限部材面の投影光束透過領域と異なる領域から前記共通部分に導入され、前記共通部分を通って前記映像表示素子の面に導かれ、
前記映像表示素子で反射された投影光束が、前記共通部分と前記投影レンズ系の残りの部分とを経て投影面に導かれることを特徴とするものである。
以下に本発明の第1の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
投影光学系において、照明光学系と投影レンズ系が完全に別体だとする。この場合、両系が干渉しないレイアウトとするためには、投影レンズ系の最も映像表示素子側有効径を小さくして、投影レンズ系と照明光学系の干渉を防ぐ必要がある。また、照明光学系のスペースを確保するためには、投影レンズ系のバックフォーカスを確保する必要がある。そのため、両系の設計の自由度が減り、光学系が大型化する。そこで、投影レンズ系の作用と照明光学系の作用の両方の作用を持つ共通部分を設けるようにする。このようにすることで、この部分での両系の干渉を考慮する必要がなくなる。その結果、設計の自由度が増し、光学系を小型化することができる。
ところで、投影レンズ系の絞り面(光束制限部材面)以外の箇所では、映像表示素子の画角により光路が異なる。そこで、絞り面付近に照明光を反射させる部材を配置し、投影レンズ系の絞り面より映像表示素子側部分(共通部分)が、照明光学系の作用も持つようにする。このようにすれば、照明光学系と投影レンズ系のFナンバーを最も小さくすることができる。
また、投影レンズ系の絞り面(光束制限部材面)以外の箇所では、映像表示素子の画角により光路が異なるので、光束の有効径が大きくなる。したがって、照明光を反射させる部材を投影レンズ系の絞り面以外の箇所に配置すると、反射部材の大きさが大きくなる。この場合、大きな反射部材を配置するためのスペースを確保する必要があるので、投影レンズ系の設計上の負担となる。これに対して、投影レンズ系の絞り面付近では有効径が小さい。そこで、投影レンズ系に入射させた照明光を反射させる部材を、投影レンズの絞り面付近に配置する。このようにすれば、反射部材の大きさが小さく、反射部材を配置するためのスペースも小さくてすむ。その結果、投影レンズ系の設計上の負担も少ない。
本発明の第2の投影光学系は、第1の投影光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
3≧s/ft ≧0.4 ・・・(1)
ここで、s:共通部分と映像表示素子の間隔の空気換算長、
t :投影レンズ系の焦点距離、
である。
以下に本発明の第2の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
この条件式(1)を満足することで、共通部分と映像表示素子の間に、所定のプリズムを配置することができる。この所定のプリズムは、複数枚の映像表示素子に表示した映像を合成するプリズムである。この条件式(1)の下限の0.4を下回ると、このようなプリズム等を配置することが困難になる。上限の3を越えると、本発明の目的である光学系の小型化が困難になる。
以下の条件式を満足すると、さらに好ましい。
3≧s/ft ≧0.8 ・・・(1−2)
さらに、以下の条件式を満足すると、より好ましい。
3≧s/ft ≧1.5 ・・・(1−3)
本発明の第3の投影光学系は、第1〜第2の投影光学系において、前記共通部分が2枚以上のレンズで構成されていることを特徴とするものである。
以下に本発明の第3の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
共通部分は、投影レンズ系のレンズ群としての作用と、照明光学系のレンズ群としての作用の両方の作用を持つ。この共通部分を複数枚のレンズで構成すると、収差補正能力が増し、照明光学系と投影レンズ系の両方の構成を簡略化、小型化することができる。
本発明の第4の投影光学系は、第1〜第3の投影光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.1<(共通部分のレンズ枚数)/(投影レンズ系のレンズ枚数)≦0.5
・・・(2)
以下に本発明の第4の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
この条件式(2)の下限の0.1を下回るか、上限の0.5を越えると、照明光学系と投影レンズ系のバランスが崩れる。あるいは、何れか一方が大型化、複雑化してしまう。その結果、全体の光学系が大型化してしまう。
以下の条件式を満足すると、さらに好ましい。
0.15<(共通部分のレンズ枚数)/(投影レンズ系のレンズ枚数)≦0.4
・・・(2−2)
さらに、以下の条件式を満足すると、より好ましい。
0.2<(共通部分のレンズ枚数)/(投影レンズ系のレンズ枚数)≦0.3
・・・(2−3)
本発明の第5の投影光学系は、第1〜第4の投影光学系において、前記共通部分が正パワーを有することを特徴とするものである。
以下に本発明の第5の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
共通部分が正パワーを有すると、光学系を小型にしたまま映像表示素子側テレセントリックにしやすくなる。その結果、映像表示素子として反射型LCDが使える。また、複数枚の映像表示素子からの光を合成するために、ダイクロイック膜(ダイクロイック膜を有する光学素子)を使うことができる。
さて、スクリーン側から映像表示素子側に向かって光線を追跡する場合を、ここでは逆光線追跡とする。投影レンズ系を逆光線追跡で考えた場合、映像表示素子に対して発散状態の主光線傾角で、光線が共通部分に入射する。そこで、共通部分が正パワーだと、この正パワーの共通部分で発散状態を小さくすることができる。よって、投影レンズ系の有効径を小さくできる。照明光学系についても同様である。その結果、投影レンズ系と照明光学系を接近して配置することができ、光学系全体も小型化できる。このとき、投影レンズ系の絞り面を、非共通部分の共通部分側に位置させる。このようにすれば、投影レンズ系の径を小型化する効果が、さらに大きくなる。
また、投影レンズ系を逆光線追跡で考えた場合、共通部分が正パワーだと、投影レンズ系をレトロフォーカスの構成にしやすいので、バックフォーカスの確保、及び映像表示素子側テレセントリック性の確保が容易になる。
本発明の第6の投影光学系は、第1〜第5の投影光学系において、前記共通部分が正パワーの成分と負パワーの成分を含むことを特徴とするものである。
以下に本発明の第6の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
共通部分が正パワーの成分と負パワーの成分を含むことで、特に色収差補正能力が増す。共通部分を映像表示素子の直前に配置する場合、共通部分における光線高が高いので、特に倍率の色収差の補正能力が増す。
本発明の第7の投影光学系は、第1〜第6の投影光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
1.3≦fk /ft ≦5 ・・・(3)
ここで、ft :投影レンズ系の焦点距離、
k :共通部分の焦点距離、
である。
以下に本発明の第7の投影光学系において、上記構成をとる理由と作用を説明する。
この条件式(3)の下限の1.3を下回ると、共通部分のパワーが強すぎ、共通部分で光線を大きく偏向することになる。その結果、非共通部分と共通部分の位置合わせ感度が敏感になり、位置合わせ公差が厳しくなりすぎる。上限の5を越えると、共通部分のパワーが弱すぎて投影レンズ系と照明光学系の両系が大型化する。
以下の条件式を満足すると、さらに好ましい。
1.5≦fk /ft ≦5 ・・・(3−2)
さらに、以下の条件式を満足すると、より好ましい。
2≦fk /ft ≦5 ・・・(3−3)
本発明のよると、小型で部品点数が少なく構成が簡単なカラー表示が可能な、照明光学系を備えた投影光学系を得ることができる。特に、反射型LCD、DMD等の反射型映像表示素子を用いる場合に好適な、、照明光学系を備えた投影光学系を得ることができる。
以下に、本発明の投影光学系の実施例1と2について、説明する。
実施例1の投影レンズ系の光路図を図1(a)に、照明光学系の展開した光路図を図1(b)に示す。
実施例1の投影レンズ系と照明光学系の数値データ(レンズデータ)は後記する。投影レンズ系(図1(a))は、図1(a)の左手遠方のスクリーン側から映像表示素子のDMD10側に向かう逆光線追跡の順に、絞りSよりスクリーン側の前群FGと、絞りSよりDMD10側の後群RGとからなる。前群FGは負パワー(屈折力)、後群RGは正パワー(屈折力)を有している。よって、光学系は、全体としてレトロフォーカス構成となっている。このような構成により、長いバックフォーカスを確保している。その結果、合成プリズムPを、後群RGとDMD10の間に配置可能にしている。すなわち、複数枚の映像表示素子からの光を合成するために、ダイクロイック膜11(ダイクロイック膜11を有する合成プリズム)を使うことができる。また、上記構成により、映像表示素子側にテレセントリックな光学系となっている。
この投影レンズ系の前群FGは、物体(スクリーン)側から順に、凸平正レンズ、2枚の物体側に凸の負メニスカスレンズ、2枚の両凹負レンズ、両凸正レンズ、両凸正レンズと物体側に凹の負メニスカスレンズとの接合レンズ、両凹負レンズ、両凸正レンズ、物体側に凹の正メニスカスレンズの11枚からなる。後群RGは、物体側から順に、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸正レンズとの接合レンズ、2枚の凸平正レンズの4枚からなる。なお、この実施例1の投影レンズ系は球面のみで、同軸光学系として構成されている。
また、実施例1の照明光学系(図1(b))は、光源LS側から順に、絞りS’より光源IS側の前群IFGと絞りS’よりDMD10側の後群RGとからなる。絞りS’よりDMD10側の後群RGは、図1(a)の投影レンズ系の後群RGと共通である。
前群IFGは、物体(光源)側から順に、物体側に凸の正メニスカスレンズ、両凸正レンズ、物体側に凹の負メニスカスレンズの3枚からなり、何れのレンズの両面も非球面からなる。
そして、前群IFGの光軸を基準にするとき、光源LSは、図1(b)の面で、その光軸に直角に上側に1.03mmシフトさせ、その位置で紙面に垂直な軸の周りで左に26.62°回転させた位置に配置されている。なお、光源LSは面光源である。また、共通部分の後群RGは、その光軸に直角に下側に28.62mmシフトさせた偏心配置となっている。
図1(a)の投影レンズ系の後群RGと、図1(b)の照明光学系の後群RGは、共通な(同じ)光学系である。これらを共通部分にするために、図1(a)の投影レンズ系の絞りSの近傍であって、光軸から偏心した位置に、平面鏡M1が配置されている。この平面鏡M1は、照明光学系の前群IFGを通った光源LSからの照明光を、後群RGの中心から偏心した位置に導く。すなわち、照明光学系の前群IFGと光源LSとが、図1(a)の平面鏡M1の入射側に、展開光路が図1(b)になるように配置される。
なお、投影レンズ系の光軸を挟んで平面鏡M1と略対称の位置に、平面鏡M2が配置されている。この平面鏡M2は、DMD10の微小な鏡がニュートラルな位置(微小鏡の傾斜角0°)にあるときの反射光を、光学系の外に導く。
投影レンズ系を逆光線追跡した時、DMD10が像面に配置される。この状態におけるDMD10の表示面、投影レンズ系の光軸(投影レンズ系の回転対称軸)及びイメージーサークルとの関係を図2に示す。DMD10の表示面は縦10.668mm×横14.224mmである。DMD10は、表示面の短辺方向の10%が光軸より下側に、90%が光軸より上側に位置している。なお、DMD10は、長軸方向の長さが左右は均等になるように、配置されている。また、DMD10の表示面の上辺両隅に接するように、イメージーサークルが設定されている。最大像高は図示のように、23.9mmとなる。
DMD10を構成する微小な鏡の回転軸は、表示面の辺に対して45°に設定されている。よって、DMD10の反射光の偏向方向と照明光の入射方向は、図1(a)の投影レンズ系の最大像高を含む断面に対して、図2に角度関係を示すように、8.47°の角度をなすことになる。この様子を、図3に示す。図3には、絞りSの面での、次の光束(1)〜(3)の様子が示されている。(1)平面鏡M1を経て導入される照明光、(2)DMD10の微小な鏡がON状態(微小鏡の傾斜角+12°)にあるときの反射光のON光(投影光)、(3)平面鏡M2を経て排出される反射光の0°光(ニュートラルな位置の反射光)の光束。このように、図1(a)の投影レンズ系の最大像高を含む断面に対して、これらの光束の中心を結ぶ直線を含む平面も8.47°の角度をなしている。そのため、図1(a)の平面鏡M1、M2を配置する断面は、図1(a)の断面に対して、光軸を中心に8.47°傾けられる。
また、合成プリズムPには、複数の光を合成するためのダイクロイック膜が設けられている。図2に示すように、合成プリズムPは、ダイクロイック膜11の法線をイメージーサークルの面に投影した方向が、図1(a)の投影レンズ系の最大像高を含む断面に対して、36.53°の角度をなすように配置される。したがって、図1(a)のダイクロイック膜11は、図1(a)の断面に対して光軸を中心に36.53°傾けられた断面に垂直に設けられる。
DMD10は、反射型映像表示素子として使用される。このDMD10の個々の微小ミラーは、その回転軸の周りで±12°振れる(傾斜する)ものである。したがって、DMD10の表示面に斜め方向+24°から、照明光を入射させている。なお、ホームユース用のプロジェクタ用光学系等では、明るさよりコントラストが重視される。よって、ホームユース用のプロジェクタ用光学系等では、OFF光(−12°)の回折光等の影響を除去してコントラストを上げる必要がある。そのために、24°以上の入射角で照明光を入射させる等、構成を多少変更してももちろんよい。
また、反射型映像表示素子として、2枚のDMD10を使用している。よって、合成プリズムPのダイクロイック膜11で、その表示を合成している。ダイクロイック膜11は、R(赤色)、B(青色)は反射し、G(緑色)は透過する特性を有している。これにあわせて、第1のDMDは、RとBの映像を表示し、第2のDMDはGの映像を表示する(図1(a)のDMD10)。ダイクロイック膜11の角度依存特性の影響を除くために、照明光学系、投影レンズ系共にDMD側テレセントリックとしている。
なお、投影レンズ系の絞りSと、照明光学系の絞りS’とは実際には存在しなくても良い。その代わりに、平面鏡M1の外形が照明光学系の開口絞りの作用をし、平面鏡M1と平面鏡M2の外形と鏡筒の内径が投影レンズ系の絞りの作用をする。
次に、実施例2の投影レンズ系の光路図を図4(a)に、照明光学系の展開した光路図を図4(b)に示す。
実施例2の投影レンズ系と照明光学系の数値データ(レンズデータ)は後記する。投影レンズ系(図4(a))は、図4(a)の左手遠方のスクリーン側から映像表示素子のDMD10側に向かう逆光線追跡の順に、絞りSよりスクリーン側の前群FGと、絞りSよりDMD10側の後群RGとからなる。前群FGは正パワー、後群RGは正パワーの構成となっている。後群RGとDMD10の間には、合成プリズムPが配置されており、複数枚の映像表示素子からの光を合成するために、ダイクロイック膜11を使うことができる。
この投影レンズ系の前群FGは、物体(スクリーン)側から順に、凸平正レンズ、2枚の物体側に凸の負メニスカスレンズ、2枚の両凹負レンズ、両凸正レンズ、両凸正レンズと物体側に凹の負メニスカスレンズとの接合レンズ、両凹負レンズ、両凸正レンズ、物体側に凹の正メニスカスレンズの11枚からなる。後群RGは、物体側から順に、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズ、両凸正レンズ、凸平正レンズの4枚からなる。なお、この実施例2の投影レンズ系は球面のみで、同軸光学系として構成されている。
また、実施例2の照明光学系(図4(b))は、光源LS側から順に、絞りS’より光源IS側の前群IFGと絞りS’よりDMD10側の後群RGとからなる。絞りS’よりDMD10側の後群RGは、図4(a)の投影レンズ系の後群RGと共通である。
前群IFGは、物体(光源)側から順に、物体側に凹の負メニスカスレンズ、両凸正レンズ、物体側に凹の正メニスカスレンズの3枚からなり、何れのレンズの両面も非球面からなる。
そして、前群IFGの光軸を基準にするとき、光源LSは、図4(b)の面で、その光軸に直角に下側に0.58mmシフトさせた位置に、偏心配置されている。この光源LSは面光源である。また、共通部分の後群RGは、その光軸に直角に下側に20.34mmシフトさせた偏心配置となっている。
図4(a)の投影レンズ系の後群RGと、図4(b)の照明光学系の後群RGは共通な光学系である。これらを共通部分にするために、図4(a)の投影レンズ系の絞りSの近傍であって、光軸から偏心した位置に、平面鏡M1が配置されている。この平面鏡M1は、照明光学系の前群IFGを通った光源LSからの照明光を、後群RGの中心から偏心した位置に導く。すなわち、照明光学系の前群IFGと光源LSとが、図4(a)の平面鏡M1の入射側に、展開光路が図4(b)になるように配置される。
なお、投影レンズ系の光軸を挟んで平面鏡M1と略対称の位置に、平面鏡M2が配置されている。この平面鏡M2は、DMD10の微小な鏡がニュートラルな位置(微小鏡の傾斜角0°)にあるときの反射光を、光学系の外に導く。
図2と図3の位置、角度関係は実施例2についても同様であり、合成プリズムPに関しても同様であり、照明光学系、投影レンズ系共にDMD側テレセントリックとしている。また、絞りSと絞りS’も実際には存在しなくとも、平面鏡M1の外形が照明光学系の開口絞りの作用をし、平面鏡M1と平面鏡M2の外形と鏡筒の内径が投影レンズ系の絞りの作用をする。
なお、実施例1、2において、当然ながら、投影レンズ系に非球面を使用してもよい。非球面を有する場合、非球面が形成されたガラスのガラス転移点温度Tgが以下の条件式を満たすことが望ましい。
60℃<Tg<620℃
非球面形状は、研磨では形状を正確に出すことが難しく、また、研削では大量に加工することが困難である。非球面が形成されたレンズがこの条件式を満たすと、ガラス成形法により加工することができ、容易に大量に生産することができる。そのため、光学系が安価になる。
また、投影レンズ系や照明光学系を構成するレンズを有機無機ハイブリッド材料から構成することが可能である。有機無機ハイブリッド材料は、例えば特許文献3に記載されているように、無機材料中に有機材料が分散されているもの、あるいは、有機材料中に無機材料が分散されているものである。これらは、ガラスに比べると融点が低く、低い温度で成形して容易に大量に生産することができ、光学系が安価になる。また、プラスチックに比べると、高屈折率低分散の光学特性が得られ、また、耐熱性に優れる。さらに、傷も付き難く、例えば光学系の前玉にも使用できる。したがって、少なくとも非球面が形成されたレンズにこのような有機無機ハイブリッド材料を用いることが望ましい。
以下に、上記実施例1〜2の数値データを示すが、記号は上記の外、ft は投影レンズ系の焦点距離、FNOは投影レンズ系のFナンバー、ωは投影レンズ系のスクリーン側最大半画角、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。また、r0 は物体面の曲率半径、d0 は物体面と第1面間の間隔である。なお、回転対称な非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+AC y4 +An y6 +A・y8
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、AC 、An 、A・はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。
また、偏心については、図1(b)、図4(b)の面をY−Z断面とし、光の進行する光軸方向をZ軸正方向とし、その光軸に直交し、図の上側をY軸正方向とし、偏心が表記されている面より前の面までに定まる光軸に対するその面以降の面の、Y軸方向のシフト偏心と、図のY−Z断面に直交して図の面の表から裏に進む方向をX軸正方向とし、そのX軸周りの回転偏心αとがあり、X軸正方向を向いて左周りがαの正で、右周りがαの負である。

実施例1(投影レンズ系)
t =23mm
NO=3.2
ω =29.7°
曲率変形 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
0 = ∞(スクリーン面)d0 = 850.00
1 = 116.17 d1 = 10.75 nd1 =1.5688 νd1 =56.4
2 = ∞ d2 = 0.10
3 = 65.54 d3 = 3.00 nd2 =1.7440 νd2 =44.8
4 = 30.13 d4 = 11.92
5 = 143.91 d5 = 3.00 nd3 =1.7440 νd3 =44.8
6 = 43.23 d6 = 8.02
7 = -239.60 d7 = 3.00 nd4 =1.7440 νd4 =44.8
8 = 78.68 d8 = 7.88
9 = -66.50 d9 = 3.00 nd5 =1.6204 νd5 =60.3
10= 114.33 d10= 0.10
11= 109.82 d11= 12.73 nd6 =1.6989 νd6 =30.1
12= -68.25 d12= 2.78
13= 57.30 d13= 22.81 nd7 =1.6259 νd7 =35.7
14= -51.89 d14= 3.00 nd8 =1.7552 νd8 =27.5
15= -211.18 d15= 66.67
16= -28.05 d16= 3.00 nd9 =1.7620 νd9 =40.1
17= 154.26 d17= 0.10
18= 127.21 d18= 6.03 nd1e=1.4875 νd1e=70.2
19= -42.39 d19= 0.10
20= -336.75 d20= 5.53 nd1i=1.4875 νd1i=70.2
21= -36.69 d21= 0.10
22= ∞(絞り面) d22= 30.00
23= 112.48 d23= 3.00 nd1s=1.7495 νd1s=35.3
24= 56.58 d24= 36.70 nd1c=1.5163 νd1c=64.1
25= -232.16 d25= 0.10
26= 110.33 d26= 15.98 nd1C=1.6204 νd1C=60.3
27= ∞ d27= 0.10
28= 97.04 d28= 15.69 nd1N=1.6204 νd1N=60.3
29= ∞ d29= 0.10
30= ∞ d30= 70.00 nd1n=1.5163 νd1n=64.1
31= ∞ d31= 0.10
32= ∞ d32= 3.00 nd1・1.5163 νd1・64.1
33= ∞ d33= 1.57
34= ∞(DMD表示面) 。

実施例1(照明光学系)
曲率変形 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
0 = ∞(光源) d0 = 4.75
1 = ∞(仮想面) d1 = 0.00 偏心(1)
2 = 87.14(非球面) d2 = 8.97 nd1 =1.7440 νd1 =44.8
3 = 91.45(非球面) d3 = 18.75
4 = 23.14(非球面) d4 = 10.20 nd2 =1.4875 νd2 =70.2
5 = -22.64(非球面) d5 = 0.10
6 = -36.82(非球面) d6 = 3.75 nd3 =1.7552 νd3 =27.5
7 = -70.34(非球面) d7 = 7.69
8 = ∞(絞り面) d8 = 30.00
9 = 112.48 d9 = 3.00 偏心(2) nd4 =1.7495 νd4 =35.3
10= 56.58 d10= 36.70 nd5 =1.5163 νd5 =64.1
11= -232.16 d11= 0.10
12= 110.33 d12= 15.98 nd6 =1.6204 νd6 =60.3
13= ∞ d13= 0.10
14= 97.04 d14= 15.69 nd7 =1.6204 νd7 =60.3
15= ∞ d15= 0.10
16= ∞ d16= 70.00 nd8 =1.5163 νd8 =64.1
17= ∞ d17= 0.10
18= ∞ d18= 3.00 nd9 =1.5163 νd9 =64.1
19= ∞ d19= 1.57
20= ∞(DMD表示面)
非球面係数
第2面
K = 0.0000
4 = 4.6744 ×10-4
6 = -1.4679 ×10-5
8 = 9.7570 ×10-8
第3面
K = 0.0000
4 = -3.5439 ×10-4
6 = 1.5813 ×10-6
8 = -6.4728 ×10-9
第4面
K = 0.0000
4 = -3.7197 ×10-5
6 = -3.2299 ×10-8
8 = 1.1528 ×10-10
第5面
K = 0.0000
4 = -1.4770 ×10-5
6 = -4.7072 ×10-9
8 = 2.4594 ×10-10
第6面
K = 0.0000
4 = -3.3115 ×10-5
6 = -4.9458 ×10-8
8 = 8.8438 ×10-11
第7面
K = 0.0000
4 = -9.6509 ×10-6
6 = -7.5022 ×10-8
8 = 8.2471 ×10-11
偏心(1)
X 0.00 Y -1.03 Z 0.00
α -26.62 β 0.00 γ 0.00
偏心(2)
X 0.00 Y -28.62 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00 。

実施例2(投影レンズ系)
t =23mm
NO=2.4
ω =29.8°
曲率変形 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
0 = ∞(スクリーン面)d0 = 895.00
1 = 136.78 d1 = 8.66 nd1 =1.5407 νd1 =47.2
2 = ∞ d2 = 0.10
3 = 67.67 d3 = 3.00 nd2 =1.7170 νd2 =47.9
4 = 30.55 d4 = 9.66
5 = 117.04 d5 = 3.00 nd3 =1.6204 νd3 =60.3
6 = 38.66 d6 = 8.54
7 = -158.65 d7 = 3.00 nd4 =1.6204 νd4 =60.3
8 = 64.75 d8 = 7.90
9 = -63.66 d9 = 3.00 nd5 =1.6204 νd5 =60.3
10= 107.93 d10= 0.10
11= 100.75 d11= 12.27 nd6 =1.6668 νd6 =33.1
12= -62.21 d12= 0.68
13= 51.61 d13= 20.27 nd7 =1.6259 νd7 =35.7
14= -47.09 d14= 3.00 nd8 =1.7552 νd8 =27.5
15= -150.86 d15= 53.02
16= -24.93 d16= 3.00 nd9 =1.7495 νd9 =35.3
17= 174.03 d17= 0.10
18= 136.09 d18= 4.47 nd1e=1.4875 νd1e=70.2
19= -37.86 d19= 0.10
20= -169.23 d20= 4.02 nd1i=1.4875 νd1i=70.2
21= -32.47 d21= 0.10
22= ∞(絞り面) d22= 21.00
23= -244.56 d23= 3.00 nd1s=1.7552 νd1s=27.5
24= 58.79 d24= 24.55 nd1c=1.6204 νd1c=60.3
25= -127.94 d25= 0.10
26= 134.83 d26= 17.21 nd1C=1.6204 νd1C=60.3
27= -174.91 d27= 0.10
28= 81.87 d28= 16.72 nd1N=1.7552 νd1N=27.5
29= ∞ d29= 0.10
30= ∞ d30= 70.00 nd1n=1.5163 νd1n=64.1
31= ∞ d31= 0.10
32= ∞ d32= 3.00 nd1・1.5163 νd1・64.1
33= ∞ d33= 1.62
34= ∞(DMD表示面) 。

実施例1(照明光学系)
曲率変形 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
0 = ∞(光源) d0 = 8.00
1 = ∞(仮想面) d1 = 0.00 偏心(1)
2 = -8.29(非球面) d2 = 11.28 nd1 =1.6204 νd1 =60.3
3 = -13.04(非球面) d3 = 0.16
4 = 38.77(非球面) d4 = 6.85 nd2 =1.4875 νd2 =70.2
5 = -32.11(非球面) d5 = 9.34
6 = -29.22(非球面) d6 = 13.49 nd3 =1.4875 νd3 =70.2
7 = -28.47(非球面) d7 = 12.88
8 = ∞(絞り面) d8 = 21.00
9 = -244.56 d9 = 3.00 偏心(2) nd4 =1.7552 νd4 =27.5
10= 58.79 d10= 24.55 nd5 =1.6204 νd5 =60.3
11= -127.94 d11= 0.10
12= 134.83 d12= 17.21 nd6 =1.6204 νd6 =60.3
13= -174.91 d13= 0.10
14= 81.87 d14= 16.72 nd7 =1.7552 νd7 =27.5
15= ∞ d15= 0.10
16= ∞ d16= 70.00 nd8 =1.5163 νd8 =64.1
17= ∞ d17= 0.10
18= ∞ d18= 3.00 nd9 =1.5163 νd9 =64.1
19= ∞ d19= 1.62
20= ∞(DMD表示面)
非球面係数
第2面
K = 0.0000
4 = 2.6301 ×10-4
6 = -3.6360 ×10-6
8 = 2.9277 ×10-8
第3面
K = 0.0000
4 = -5.7577 ×10-5
6 = 2.2779 ×10-7
8 = -3.9002 ×10-10
第4面
K = 0.0000
4 = -5.0680 ×10-5
6 = 3.2433 ×10-7
8 = -8.3380 ×10-10
第5面
K = 0.0000
4 = 1.0299 ×10-4
6 = -2.6025 ×10-7
8 = -1.5747 ×10-11
第6面
K = 0.0000
4 = 1.3372 ×10-4
6 = -3.0787 ×10-7
8 = 3.4529 ×10-10
第7面
K = 0.0000
4 = 4.0323 ×10-5
6 = -2.0263 ×10-8
8 = 7.7914 ×10-11
偏心(1)
X 0.00 Y 0.58 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(2)
X 0.00 Y -20.34 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00 。
図5、図6にそれぞれ実施例1、2の投影レンズ系の横収差を示す。括弧内に表示された数字は画角である。
また、実施例1、2の条件式(1)〜(3)の値を以下に示す。
条件式 実施例1 実施例2
(1) 2.17 2.15
(2) 0.27 0.27
(3) 2.85 2.36 。
本発明の投影光学系の実施例1の投影レンズ系の光路図(a)と照明光学系の展開した光路図(b)である。 実施例1、2の投影レンズ系の逆光線追跡での像面に配置されるDMDの表示面と投影レンズ系の光軸とイメージーサークルとの関係を示す図である。 実施例1、2の投影レンズ系の絞りの面での照明光、DMDがON状態にあるときの反射光のON光、DMDがニュートラルな位置の反射光の0°光の光束の位置関係を示す図である。 本発明の投影光学系の実施例2の投影レンズ系の光路図(a)と照明光学系の展開した光路図(b)である。 実施例1の投影レンズ系の横収差を示す図である。 実施例2の投影レンズ系の横収差を示す図である。
符号の説明
10…DMD
11…ダイクロイック膜
S…投影レンズ系の絞り
FG…投影レンズ系の前群
RG…投影レンズ系と照明光学系の後群(共通部分)
P…合成プリズム
LS…光源
S’…照明光学系の絞り
IFG…照明光学系の前群
M1、M2…平面鏡

Claims (7)

  1. 反射型の映像表示素子と、前記映像表示素子を照明する照明光学系と、映像表示素子に表示された映像を投影する投影レンズ系とを含む投影光学系であって、
    前記投影レンズ系の射出瞳を形成する光束制限部材面が、前記投影レンズ系の内部に位置するように構成され、
    前記投影レンズ系の前記光束制限部材面より前記映像表示素子側の部分が、前記照明光学系と前記投影レンズ系との共通部分となっており、
    前記照明光学系の照明光源からの照明光が、前記光束制限部材面の投影光束透過領域と異なる領域から前記共通部分に導入され、前記共通部分を通って前記映像表示素子の面に導かれ、
    前記映像表示素子で反射された投影光束が、前記共通部分と前記投影レンズ系の残りの部分とを経て投影面に導かれることを特徴とする投影光学系。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
    3≧s/ft ≧0.4 ・・・(1)
    ここで、s:共通部分と映像表示素子の間隔の空気換算長、
    t :投影レンズ系の焦点距離、
    である。
  3. 前記共通部分が2枚以上のレンズで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の投影光学系。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の投影光学系。
    0.1<(共通部分のレンズ枚数)/(投影レンズ系のレンズ枚数)≦0.5
    ・・・(2)
  5. 前記共通部分が正パワーを有することを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の投影光学系。
  6. 前記共通部分が正パワーの成分と負パワーの成分を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の投影光学系。
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の投影光学系。
    1.3≦fk /ft ≦5 ・・・(3)
    ここで、ft :投影レンズ系の焦点距離、
    k :共通部分の焦点距離、
    である。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11249010A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Minolta Co Ltd プロジェクター光学系
JP2000275572A (ja) * 1999-03-29 2000-10-06 Minolta Co Ltd 投影装置

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