JP2006077536A - 地中埋設用の透水管 - Google Patents

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Hiroyuki Masui
宏之 桝井
Shoji Hirao
昇司 平尾
Tatsuya Machino
達也 町野
Yasushi Sakane
泰 坂根
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Abstract


【課題】 良好な集排水機能を容易に低コストで維持することができる透水管を提供する。
【解決手段】 この透水管(1)は、管壁(12)に複数の透水孔(18)(18)…を有する外側有孔管(10)内に、管壁(20)に複数の透水孔(30)(30)…を有する内側有孔管(11)を挿通するとともに、外側有孔管(10)の端部において、外側有孔管(10)と内側有孔管(11)との間に生じる隙間(60)を閉塞部材(61)によって塞ぐようにしている。
【選択図】 図5

Description

この発明は、例えば車道、歩道、駐車場、競技場等における透水性舗装や排水性舗装が施された舗装体、或いは、農地や工場用地、公園、ゴルフ場、野球場、その他各種の造成地に埋設されて、それら舗装体や造成地の地中に浸透した雨水等の浸透水を集排水するための透水管に関する。
従来より、各種の舗装体や造成地に透水管を埋設して、これら舗装体や造成地の地中に浸透する雨水等を透水管によって集排水することで、舗装体や造成地の水捌けを良好にすることが行われている。例えば、特許文献1や特許文献2には、透水性舗装を施した舗装体に透水管を埋設した例が示されている。
この種の透水管おいては、その管壁に複数の透水孔が形成されており、これら透水孔から管内へ導いた雨水等を、その管内の通路を通して排水するようになっている。
特開2001−11811号公報 特開2001−262502号公報
一般に、透水管を地中に埋設した場合、使用により透水管の透水孔に目詰まりが生じて、集排水機能が低下してくる。このため、集排水機能を回復するために、透水管を交換したり洗浄したりする必要が生じてくる。特に、目の細かい透水孔を有する透水管においては、目詰まりが生じ易く、メンテナンス頻度が増す傾向にある。
従来においては、透水管の交換や洗浄に際して、舗装体や造成地の表層部分を掘り起こすといった面倒な作業を強いられ、集排水機能の回復に多くの費用と労力を要していた。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、良好な集排水機能を容易に低コストで維持することができる透水管の提供を目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明の地中埋設用の透水管は、管壁に複数の透水孔を有する外側有孔管内に、管壁に複数の透水孔を有する内側有孔管を挿通するとともに、前記外側有孔管の端部において、前記外側有孔管と内側有孔管との間に生じる隙間を閉塞部材によって塞ぐようにしたことを特徴とする。
具体的に、前記閉塞部材は、前記外側有孔管の端部に外嵌する筒状体と、この筒状体の一端側に設けられて、前記外側有孔管の端部開口を覆う遮蔽体とを備え、前記遮蔽体に、前記内側有孔管の端部を挿通する挿通孔を形成している。
また、前記外側有孔管は、その管壁に螺旋状の凹凸部を形成した螺旋波形管からなり、この外側有孔管の端部に前記閉塞部材の筒状体を螺合している。
さらに、前記内側有孔管は、その管壁に螺旋状の凹凸部を形成した螺旋波形管からなり、この内側有孔管の端部を前記閉塞部材の遮蔽体の挿通孔へねじ込んでいる。
さらにまた、前記外側有孔管内に、前記内側有孔管を挿脱可能に挿通している。また、前記内側有孔管の端部を、集水桝内に臨ませている。さらに、前記内側有孔管に、その内側有孔管内に流れ込んだ流体に含まれる有害物質を除去するための浄化材を設けている。また、上記透水管は、透水性舗装若しくは排水性舗装を施した舗装体に埋設している。
この発明の透水管においては、外側有孔管内に内側有孔管を挿通した二重管構造となっている。このため、内側有孔管の目詰まりを生じ難くすることができる。しかも、内側有孔管に目詰まりが生じた場合でも、舗装体や造成地の表層部分を掘り起こしたりせずに、内側有孔管を外側有孔管から取り出すことが可能となり、内側有孔管の交換や洗浄を簡単に行うことができる。これにより、良好な集排水機能を、容易に低コストで維持することができる。
また、このような二重管構造とした場合、管内に浸入した浸透水は、外側有孔管と内側有孔管との間に生じる圧力抵抗の少ない隙間を通って排出し易くなって、内側有孔管内への流れ込みは少なくなる。しかし、閉塞部材によって隙間を塞いで止水しているので、浸透水が内側有孔管内へ流れ込み易くなり、良好な集排水機能を発揮させることができる。
さらに、筒状体と遮蔽体とからなる閉塞部材を用いることで、その筒状体を外側有孔管の端部に外嵌して、遮蔽体の挿通孔に内側有孔管の端部を挿通させるだけの簡単な作業で、隙間を塞ぐことができる。しかも、筒状体を外側有孔管の端部に螺合したり、内側有孔管の端部を遮蔽体の挿通孔へねじ込むことで、透水管に対して閉塞部材を外れないように確実に取り付けることができる。
また、内側有孔管の端部を集水桝内に臨ませることで、内側有孔管の挿入若しくは取り出しを集水桝を利用して行うことができ、施工性を向上することができる。さらに、内側有孔管に浄化材を設けることで、内側有孔管内に流れ込んだ浸透水を浄化することができ、環境対策にも配慮することができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る透水管(1)は、図2に示すように、例えば車道、歩道、駐車場、競技場等における透水性舗装が施された舗装体(2)に埋設されて、舗装体(2)に浸透した雨水等の浸透水を集排水及び浄化するものである。
舗装体(2)は、例えば原地盤である路床(3)の上に、砂を敷設してなるフィルター層(4)、クラッシャランを敷設してなる路盤(5)、透水性アスファルト混合物からなる表層(6)を順次積層することによって構成されている。
この舗装体(2)においては、路面上に降った雨水が、表層(6)から路盤(5)、フィルター層(4)、路床(3)へ順次浸透するようになっており、ヒートアイランド現象や洪水の抑制、植生や地中生体の改善に寄与している。
そして、この舗装体(2)におけるフィルター層(4)と路床(3)との間に透水管(1)が埋設されている。なお、埋設に際しては、舗装体(2)の用途、形状や広さ等に応じて、複数本の透水管(1)を適宜間隔をあけて配置している。また、透水管(1)へ浸透水を効率良く導くための不透水層を、舗装体(2)に適宜設けるようにしても良い。
透水管(1)は、図1に示すように、外側有孔管(10)内に内側有孔管(11)を挿脱可能に挿通した二重管構造となっている。
外側有孔管(10)は、図3に示すように、その管壁(12)に螺旋状の凹凸部(13)(14)を形成した可撓性を有する螺旋波形管からなる。管壁(12)は、例えば帯状の樹脂製テープを螺旋状に巻回して形成されるものである。樹脂製テープの材質としては、ポリエチレン樹脂、塩化ビニール樹脂など各種のものが考えられる。
そして、その管壁(12)における底片(15)、及びその底片(15)の横断方向の両端から立ち上がった一対の側片(16)(16)には、その長手方向に適宜間隔をあけて多数の透水孔(18)(18)…が例えば一列に形成されている。
なお、外側有孔管(10)としては、このような螺旋波形管に限定されるものではなく、例えば管壁に環状の凹凸部を軸方向に交互に形成した波形管や、内外周面がフラットな管壁を有する直管を用いるようにしても良い。
内側有孔管(11)は、図4に示すように、その管壁(20)に螺旋状の凹凸部(21)(22)を形成した可撓性を有する螺旋波形管からなる。管壁(20)は、例えば帯状の樹脂製テープを螺旋状に巻回して形成されるものである。樹脂製テープの材質としては、ポリエチレン樹脂、塩化ビニール樹脂など各種のものが考えられる。
そして、その管壁(20)における底片(25)、及びその底片(25)の横断方向の両端から立ち上がった一対の側片(26)(26)には、その長手方向に適宜間隔をあけて多数の透水孔(30)(30)…が例えば二列に形成されている。これら透水孔(30)(30)…は、外側有孔管(10)の透水孔(18)(18)…よりも目が細かくなっている。
なお、内側有孔管(11)としては、このような螺旋波形管に限定されるものではなく、例えば管壁に環状の凹凸部を軸方向に交互に形成した波形管や、内外周面がフラットな管壁を有する直管を用いるようにしても良い。
この内側有孔管(11)内には、図1に示すように、舗装体(2)に浸透した浸透水に含まれる有害物質を吸着除去するための浄化材(31)が充填されている。浄化材(31)としては、例えば粒径が1〜5mm程度の活性炭が用いられている。充填に際しては、活性炭をそのまま内側有孔管(11)内に詰め込んだり、或いは、活性炭をフィルター材等に混入して成形したものを内側有孔管(11)内に詰め込むようにしている。
なお、浄化材としては、活性炭だけでなく、例えばゼオライトやシリカゲル等の無機系吸着剤、或いは、イオン交換樹脂やキレート樹脂等の有機系吸着剤を用いるようにしても良い。さらに、浄化材(31)だけでなく、例えば保水材等の各種機能を有する機能材料を併せて充填するようにしても良い。
また、内側有孔管(11)内に浄化材(31)を充填する代わりに、例えば内側有孔管(11)の管壁(20)に浄化材(31)を一体的に備え付けたり、内側有孔管(11)の管壁(20)の一部又は全部を浄化材(31)によって構成しても良い。管壁(20)に浄化材(31)を一体的に備え付ける場合には、例えば管壁(20)の内周面にシート状に成形した浄化材(31)を貼り付けたり、管壁(20)の凸部(22)の内周溝内に充填材を詰め込むようにすれば良い。また、管壁(20)を浄化材(31)によって構成する場合には、例えば浄化材(31)に成形性を高めるための各種の添加剤を加えた材料によって、管壁(20)の一部又は全体を成形すれば良い。
このような内側有孔管(11)の一方の端部(40)には、図5及び図6に示すように、内側有孔管(11)内からの浄化材(31)の流出を阻止する蓋部材(42)が取り付けられる。また、内側有孔管(11)の他方の端部(41)には、図7及び図8に示すように、内側有孔管(11)内からの浄化材(31)の流出を阻止するとともに、その内側有孔管(11)に継ぎ足される別の内側有孔管(11a)の端部(41a)に接続するための継手機能を有する蓋部材(43)が取り付けられる。なお、蓋部材(42)(43)の材質としては、ポリエチレン樹脂、塩化ビニール樹脂など各種のものが考えられる。
蓋部材(42)は、図6に示すように、筒状体(45)と、この筒状体(45)の一端側に設けられた遮蔽体(46)とを備えている。筒状体(45)には、螺旋状の突条部(47)が径内方向へ膨出して形成されている。また、遮蔽体(46)には、多数の排水孔(48)(48)…が形成されている。そして、図5に示すように、この蓋部材(42)の筒状体(45)における突条部(47)を、内側有孔管(11)の端部(40)における凹部(21)に螺合させることによって、筒状体(45)が内側有孔管(11)の端部(40)に外嵌するとともに、遮蔽体(46)が内側有孔管(11)の端部開口を覆うようにして、蓋部材(42)が内側有孔管(11)の端部(40)に取り付けられる。
蓋部材(43)は、図7及び図8に示すように、第1筒状体(50)と、この第1筒状体(50)の一端側に設けられた第1遮蔽体(51)と、第2筒状体(52)と、この第2筒状体(52)の一端側に設けられた第2遮蔽体(53)と、第1筒状体(50)の他端側から軸方向へ一体に延設された第3筒状体(54)とを備えている。
第1筒状体(50)には、螺旋状の突条部(55)が径外方向へ膨出して形成されており、第1遮蔽体(51)には、多数の排水孔(56)(56)…が形成されている。そして、この第1筒状体(50)の突条部(55)を、内側有孔管(11)の端部(41)における凸部(22)の内周溝に螺合させることによって、第1筒状体(50)が内側有孔管(11)の端部(41)に内嵌するとともに、第1遮蔽体(51)が内側有孔管(11)の端部開口を覆っている。
第2筒状体(52)には、螺旋状の突条部(57)が径外方向へ膨出して形成されており、第2遮蔽体(53)には、多数の排水孔(58)(58)…が形成されている。そして、この第2筒状体(52)の突条部(57)を、別の内側有孔管(11a)の端部(41a)における凸部(22a)の内周溝に螺合させることによって、第2筒状体(52)が別の内側有孔管(11a)の端部(41a)に内嵌するとともに、第2遮蔽体(53)が別の内側有孔管(11a)の端部開口を覆っている。
第3筒状体(54)は、第1及び第2筒状体(50)(52)よりも小径となっており、螺旋状の突条部(59)が径外方向へ膨出して形成されている。そして、この第3筒状体(54)の突条部(59)を、第2筒状体(52)の突条部(57)の内周溝に螺合させることによって、第3筒状体(54)が第2筒状体(52)に内嵌される。
従って、第1及び第2筒状体(50)(52)を内側有孔管(11)(11a)の端部(41)(41a)に夫々内嵌させるとともに、第3筒状体(54)を第2筒状体(52)に内嵌させることで、内側有孔管(11)(11a)の端部(41)(41a)同士が蓋部材(43)を介して接続される。また、この接続状態において、蓋部材(43)は内側有孔管(11)(11a)の端部(41)(41a)内に収容されていて、径外方向へ張り出すことはない。よって、外側有孔管(10)に対して内側有孔管(11)(11a)を挿入又は取り出す際に、内側有孔管(11)(11a)を繋ぐ蓋部材(43)が外側有孔管(10)の内周側に引っ掛かるといった不具合が生じることはない。
なお、この蓋部材(43)においては、第3筒状体(54)を第2筒状体(52)に設けて、第1筒状体(50)に内嵌させるようにしても良い。また、第2筒状体(52)を単独で使用して、内側有孔管(11)の一方の端部(40)に取り付ける蓋部材としても良い。
この透水管(1)においては、図5に示すように、外側有孔管(10)内へ内側有孔管(11)を挿通したときに、外側有孔管(10)と内側有孔管(11)との間に隙間(60)が生じる。このような隙間(60)は、透水係数が大きくて、浸透水が流れるにあたって抵抗が少ない。このため、外側有孔管(10)の透水孔(18)(18)…から管内へ浸入した浸透水は、抵抗の少ない隙間(60)を通って透水管(1)の端部より排出するだけで、浄化材(31)が充填されている内側有孔管(11)内へは流れ込み難くなる。
そこで、外側有孔管(10)の端部において、閉塞部材(61)によって隙間(60)の開放部分を塞いで止水することで、浸透水を内側有孔管(11)内へ積極的に流れ込ませるようにして、浸透水の浄化を促進させている。
閉塞部材(61)は、図9及び図10に示すように、筒状体(62)と、この筒状体(62)の一端側に設けられた遮蔽体(63)とを備えている。筒状体(62)には、螺旋状の突条部(65)が径内方向へ膨出して形成されている。また、遮蔽体(63)の中央部には、内側有孔管(11)の一方の端部(40)を挿通する挿通孔(66)が形成されている。挿通孔(66)は、円孔の一箇所に径外方向の切り込みを入れて、その切れ込みによって形成された一対の舌片(68)(68)を、互いに離間するように軸方向前方と軸方向後方へ夫々反らすことによって構成されている。
この閉塞部材(61)の筒状体(62)における突条部(65)を、外側有孔管(10)の端部における凹部(13)に螺合させることによって、筒状体(62)が外側有孔管(10)の端部に外嵌するとともに、遮蔽体(63)が外側有孔管(10)の端部開口を覆っている。そして、内側有孔管(11)の端部(40)の凸部(22)が、遮蔽体(63)の挿通孔(66)における舌片(68)(68)間に嵌り込むようにして、内側有孔管(11)の端部(40)が挿通孔(66)へねじ込まれて、閉塞部材(61)の遮蔽体(63)から軸方向へ突出している。なお、この内側有孔管(11)の突出部分に上記の蓋部材(42)が取り付けられている。
これにより、外側有孔管(10)と内側有孔管(11)との間の隙間(60)の開放部分が、閉塞部材(61)の遮蔽体(63)によって塞がれている。
なお、閉塞部材としては、外側有孔管(10)の端部において隙間(60)を塞ぐものであれば良く、例えば外側有孔管(10)と内側有孔管(11)の管壁(12)(20)間に介在したパッキンや止水用テープ、止水用充填材等であっても良い。
このようにして止水対策が施された透水管(1)の端部は、図11に示すように、舗装体(2)に埋設された集水桝(70)内に露出するように配置されている。すなわち、閉塞部材(61)が集水桝(70)に貫通されて、その閉塞部材(61)から突出して蓋部材(42)が取り付けられた内側有孔管(11)の端部(40)が、集水桝(70)内に臨んでいる。
上記構成において、舗装体(2)内部に浸透した有害物質を含む浸透水は、透水管(1)における外側有孔管(10)の透水孔(18)(18)…から管内へ導かれる。透水管(1)の管内において、浸透水は、外側有孔管(10)と内側有孔管(11)との間の圧力損失の少ない隙間(60)に沿って流れる。隙間(60)の開放部分は閉塞部材(61)によって塞がれているので、隙間(60)を満たした浸透水は、目の細かい透水孔(30)(30)…より内側有孔管(11)の内部に流れ込む。内側有孔管(11)内には、浄化材(31)が充填してあるので、この浄化材(31)によって浸透水に含まれる有害物質が吸着される。有害物質が除去されて浄化した浸透水は、再び管外へ排出して路床(3)へ浸透したり、内側有孔管(11)に沿って流れて蓋部材(42)の排水孔(48)(48)…から集水桝(70)へ流れ込む。なお、集水桝(70)に流れ込んだ浸透水は、排水溝を介して河川等に排出される。
このような浸透水の浄化作用を繰り返すことで、浄化材(31)の吸着効果が低下してくると、浄化材(31)を新たなものに交換する。この交換作業に際しては、従来のように舗装体(2)の一部を掘り起こすようなことはせず、集水桝(70)内に露出した内側有孔管(11)の端部(40)を引っ張って、内側有孔管(11)を外側有孔管(10)に対して引き抜く。この場合、蓋部材(42)及び閉塞部材(61)を取り外してから内側有孔管(11)を引き抜く。そして、取り出した内側有孔管(11)の内部に新たな浄化材(31)を充填し直すか、内側有孔管(11)自体を新たなものに取り換えて、再び内側有孔管(11)を外側有孔管(10)内へ戻すことで、浄化材(31)の交換作業を簡単に終えることができる。
また、内側有孔管(11)に目詰まりが生じた場合には、上記と同様に内側有孔管(11)を外側有孔管(10)に対して引き抜く。そして、取り出した内側有孔管(11)を洗浄するか、内側有孔管(11)自体を新たなものに取り換えて、再び内側有孔管(11)を外側有孔管(10)内へ戻すことで、内側有孔管(11)の目詰まりを解消することができる。
図12は、他の実施形態に係る透水管(80)を示している。この透水管(80)の内側有孔管(81)は、図13に示すように、例えば螺旋状に巻回した帯状体(84)と、その先行する帯状体(84)の端縁部とその直後に後行する帯状体(84)の端縁部とに跨って螺旋状に巻回した補強リブ(85)とから構成されている。
帯状体(84)は、帯状の外側フィルタ(86)及び内側フィルタ(87)を備えている。これら内外のフィルタ(86)(87)は、多数の微細な透水孔を有する例えば合成樹脂製のネット或いは不織布等からなる。そして、内側フィルタ(87)を径内方向へ弛ませた状態にして、内外のフィルタ(86)(87)を重ね合わせ、これら内外のフィルタ(86)(87)間に浄化材(31)を収容している。なお、浄化材(31)だけでなく、例えば保水材等の各種機能を有する機能材料を併せて収容するようにしても良い。
補強リブ(85)は、例えば硬質の合成樹脂製であって、その幅方向中央に長手方向に沿った突起(88)が形成されている。そして、螺旋状に巻回した帯状体(84)と螺旋状に巻回した補強リブ(85)を、バインダー(89)を介して互いに接着することで、帯状体(84)と補強リブ(85)とが一体化されて管壁(82)が構成されている。
すなわち、内側有孔管(81)の管壁(82)に、浄化材(31)が一体的に備え付けられている。なお、このように管壁(82)に浄化材(31)を備え付ける代わりに、例えば内側有孔管(81)の管壁(82)内に浄化材(31)を充填したり、内側有孔管(81)の一部又は全部を浄化材(31)によって構成しても良い。
このようにして構成された内側有孔管(81)は、その補強リブ(85)の突起(88)を、外側有孔管(10)の凸部(14)の内周溝に螺合させることによって、外側有孔管(10)に内嵌される。これにより、外側有孔管(10)に対する内側有孔管(81)の軸方向へのずれをなくすことができる。
また、図示しないが、外側有孔管(10)の端部において、外側有孔管(10)と内側有孔管(81)との間に生じる隙間が、止水用テープや止水用充填材等の閉塞部材によって塞がれている。従って、内側有孔管(81)の管壁(82)を透水係数の小さいフィルタ(86)(87)によって構成しても、浸透水をフィルタ(86)(87)から内側有孔管(81)内へ確実に導くことができる。
さらに、この透水管(80)においては、内側有孔管(81)の管壁(82)に浄化材(31)を一体的に備え付けているので、内側有孔管(81)の端部からの浄化材(31)の流出はほとんどない。従って、集水桝(70)内に露出させた内側有孔管(81)の端部に、必ずしも蓋部材を取り付ける必要はないが、内側有孔管(81)内への異物の浸入を防止するために蓋部材を取り付けても良い。
この透水管(80)において、浄化材(31)の吸着効果が低下してくると、集水桝(70)内に露出した内側有孔管(81)の端部を回転させながら、外側有孔管(10)との螺合を解いて、内側有孔管(81)を外側有孔管(10)から取り出す。そして、取り出した内側有孔管(81)に代えて、新たな内側有孔管(81)を再び外側有孔管(10)内へ戻すことで、浄化材(31)の交換作業を簡単に終えることができる。
また、内側有孔管(81)に目詰まりが生じた場合には、上記と同様に内側有孔管(81)を外側有孔管(10)から取り出す。そして、取り出した内側有孔管(81)を洗浄するか、内側有孔管(81)自体を新たなものに取り換えて、再び内側有孔管(81)を外側有孔管(10)内へ戻すことで、内側有孔管(81)の目詰まりを解消することができる。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、この発明の透水管は、透水性舗装が施された舗装体だけでなく、排水性舗装が施された舗装体や、その他の各種造成地に埋設して集排水や浄化に利用しても良い。
この発明の一実施形態に係る透水管の破断正面図である。 透水性舗装を施した舗装体の断面図である。 外側有孔管の破断正面図である。 内側有孔管の破断正面図である。 透水管の端部付近の破断正面図である。 蓋部材の破断正面図である。 継手機能を有する蓋部材の破断正面図である。 内側有孔管同士の接続部分の破断正面図である。 閉塞部材の破断正面図である。 閉塞部材の斜視図である。 集水桝の斜視図である。 他の実施形態に係る透水管の破断正面図である。 内側有孔管の破断正面図である。
符号の説明
(1)(80) 透水管
(2) 舗装体
(10) 外側有孔管
(11)(81) 内側有孔管
(12) 外側有孔管の管壁
(13) 外側有孔管の凹部
(14) 外側有孔管の凸部
(18) 外側有孔管の透水孔
(20)(82) 内側有孔管の管壁
(21) 内側有孔管の凹部
(22) 内側有孔管の凸部
(30) 内側有孔管の透水孔
(31) 浄化材
(60) 隙間
(61) 閉塞部材
(62) 筒状体
(63) 遮蔽体
(66) 挿通孔
(70) 集水桝

Claims (8)

  1. 管壁に複数の透水孔を有する外側有孔管内に、管壁に複数の透水孔を有する内側有孔管を挿通するとともに、前記外側有孔管の端部において、前記外側有孔管と内側有孔管との間に生じる隙間を閉塞部材によって塞ぐようにしたことを特徴とする地中埋設用の透水管。
  2. 前記閉塞部材は、前記外側有孔管の端部に外嵌する筒状体と、この筒状体の一端側に設けられて、前記外側有孔管の端部開口を覆う遮蔽体とを備え、前記遮蔽体に、前記内側有孔管の端部を挿通する挿通孔を形成した請求項1記載の地中埋設用の透水管。
  3. 前記外側有孔管は、その管壁に螺旋状の凹凸部を形成した螺旋波形管からなり、この外側有孔管の端部に前記閉塞部材の筒状体を螺合した請求項2記載の地中埋設用の透水管。
  4. 前記内側有孔管は、その管壁に螺旋状の凹凸部を形成した螺旋波形管からなり、この内側有孔管の端部を前記閉塞部材の遮蔽体の挿通孔へねじ込んだ請求項2又は3記載の地中埋設用の透水管。
  5. 前記外側有孔管内に、前記内側有孔管を挿脱可能に挿通した請求項1乃至4のいずれかに記載の地中埋設用の透水管。
  6. 前記内側有孔管の端部を、集水桝内に臨ませた請求項5記載の地中埋設用の透水管。
  7. 前記内側有孔管に、その内側有孔管内に流れ込んだ流体に含まれる有害物質を除去するための浄化材を設けた請求項1乃至6のいずれかに記載の地中埋設用の透水管。
  8. 透水性舗装若しくは排水性舗装を施した舗装体に埋設した請求項1乃至7のいずれかに記載の地中埋設用の透水管。
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