JP2006072637A - プラントモデル構築装置 - Google Patents

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田 孝 広 代
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Abstract

【課題】 複数のプラント施設と、各プラント施設に配置されたプラント機器とを有するプラントの構成そのものが変化した場合であっても、所望のプラントモデルをプラントの構成の変化に応じて構築することによりその変化に対応することができるプラントモデル構築装置を提供すること。
【解決手段】 プラントモデル構築装置は、複数のプラント施設2とプラント機器3とを有するプラントを表示するモニタ1と、モニタ1に表示されたプラント施設2およびプラント機器3の構成を作成または修正し、所望の構成を設定するプラント構成設定手段1aとを備えている。接続情報解析手段5は、設定された構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する。プラントモデル構築手段6は、適切であると解析された構成に基づいて、プラント機器3の特性方程式を選択してプラントモデルを構築する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のプラント施設と、各プラント施設に配置されたプラント機器とを有するプラントに関するプラントモデルを構築するプラントモデル構築装置に関する。
一般に、上水道プラントをはじめとして、鉄鋼プラントなどの産業プラント、地域冷暖房プラントや各ビルに設けられた熱源プラント、あるいは発電所などのプラントの運用において、オペレータがプラントの運用方案の意志決定を行う際に、通常、計算機によるシミュレーションを行い将来の挙動を模擬することにより得られるいわゆる支援情報が用いられる。
しかしながら、この支援情報におけるシミュレーションモデルがプラントの運転状況の経年変化に追従することができない場合には、模擬された挙動が現実のプラントの挙動と異なるものとなってしまうため、支援情報をプラントの運転状況の経年変化に適応させる必要が生じる。
これに対して、支援情報をプラントの運転状況の経年変化に適応させるために、例えば、最小2乗法を用いて計測データから所望のモデルパラメータを同定し、プラントにおける計測データの異常を判定する予防保全方法(例えば、特許文献1参照)や、あらかじめ算出されたプロセス挙動を模擬する数式モデルとそのモデルを同定する手段とを備え、プロセス応答試験結果および制御系のモデルとプロセスのモデルによる閉ループの負荷変化シミュレーションの結果から制御装置のパラメータを調整する調整支援システム(例えば、特許文献2参照)を用いる方法が知られている。
特開平10−20930号公報 特開平6−289907号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示される予防保全方法や特許文献2に開示される調整支援システム等においては、支援情報をプラントの運転状況の経年変化に適応させるために、対象プラントに対応した特性方程式を予め算出し、この特性方程式をシステム等に組み込む必要がある。
この場合、複数のプラント施設と、各プラント施設に配置されたプラント機器とを有する対象プラントの構成そのものが変化した場合には、そのたびに対象プラントに対応する特性方程式の算出およびシステムへの組み込みを行わなければならない。このため、対象プラントの構成そのものの変化に対して適応性に欠けるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、複数のプラント施設と、各プラント施設に配置されたプラント機器とを有するプラントの構成そのものが変化した場合であっても、所望のプラントモデルをプラントの構成の変化に応じて構築することによりその変化に対応することができるプラントモデル構築装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントに関するプラントモデルを構築するプラントモデル構築装置において、複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントを表示するモニタと、モニタに表示されたプラントのうちプラント機器の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定するプラント構成設定手段と、プラント構成設定手段において設定されたプラント機器の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する接続情報解析手段と、接続情報解析手段によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント機器の構成に基づいて、各プラント機器の特性方程式が内蔵されたデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するプラントモデル構築手段と、を備えたことを特徴とするプラントモデル構築装置である。
本発明のプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築装置は上水道プラントに関するプラントモデルを構築することが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築手段は、量的モデルおよび質的モデルのいずれか一方を構築することができ、各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、プラントモデル構築手段に接続され、入力手段に入力されたデータに基づいてプラントモデル構築手段が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを切り替える切り替え手段とを更に備えたことが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、量的モデルは、各プラント施設における水量を調節するものであり、プラントモデル構築手段が量的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器は各プラント施設間に接続して設けられたポンプ、管路および/またはバルブであることが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、質的モデルは、各プラント施設における水質を調節するものであり、プラントモデル構築手段が質的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器はプラント施設内に薬品を注入する注入ポンプであることが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換するデータ変換手段と、データ変換手段によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段に入力されたデータに基づいて修正するパラメータ調整手段とを更に備えたことが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルを用いて、各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に備えたことが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデル、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルまたはシミュレーション手段により行われた各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーション結果を、モニタに出力して表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御する出力手段を更に備えたことが好ましい。
本発明は、複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントに関するプラントモデルを構築するプラントモデル構築装置において、複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントを表示するモニタと、モニタに表示されたプラントのうちプラント機器の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定するプラント構成設定手段と、プラント構成設定手段において設定されたプラント機器の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する接続情報解析手段と、接続情報解析手段によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント機器の構成に基づいて、各プラント機器の特性方程式が内蔵されたデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するプラントモデル構築手段と、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、モニタに出力して表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御する出力手段と、各プラント施設およびプラント機器と出力手段との間を通信回線により接続し、出力手段からプラントモデルを各プラント施設およびプラント機器に送る遠隔データ通信手段と、を備えたことを特徴とするプラントモデル構築装置である。
本発明のプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築手段は、量的モデルおよび質的モデルのいずれか一方を構築することができ、各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、プラントモデル構築手段に接続され、入力手段に入力されたデータに基づいてプラントモデル構築手段が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを切り替える切り替え手段とを更に備え、前記遠隔データ通信手段は、各プラント施設およびプラント機器と入力手段との間を通信回線により接続し、各プラント施設およびプラント機器の運転データを入力手段に送ることが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換するデータ変換手段と、データ変換手段によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段に入力されたデータに基づいて修正するパラメータ調整手段とを更に備えたことが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルを用いて、各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に備えたことが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置においては、前記出力手段は、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルのみならず、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルまたはシミュレーション手段により行われた各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーション結果を、モニタに表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御することが好ましい。
本発明のプラントモデル構築装置によれば、複数のプラント施設と、各プラント施設に配置されたプラント機器とを有するプラントの構成そのものが変化した場合であっても、プラント構成設定手段により、モニタに表示されたプラントのうちプラント機器の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定し、プラントモデル構築手段により、各プラント機器の所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築することができるので、プラントの構成の変化に応じて所望のプラントモデルを構築することができる。
また、本発明のプラントモデル構築装置によれば、プラントモデル構築装置そのものをプラント施設およびプラント機器のそばに設置する必要がなく、代わりに実プラントから遠く離れたコントロールルームに設置された共用のASP(Application Service Provider)におけるプラントモデル構築装置から構築されたプラントモデル等の情報を通信回線で受信することにより、プラントモデル構築装置を任意の場所に設置することができ、かつ、複数のプラントに対して1台のプラントモデル構築装置を共用することができるので、イニシャルコストを低減することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明によるプラントモデル構築装置の第1の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の第1の実施の形態のプラントモデル構築装置の構成を示す構成図であり、図2は、図1のプラントモデル構築装置のモニタに表示されるプラントの構成を示す図であり、図3は、図1の切り替え手段を示す説明図である。
プラントモデル構築装置は、複数のプラント施設16と、各プラント施設16に配置されたプラント機器17とを有する例えば上水道プラントに関するプラントモデルを構築するものである。
このプラントモデル構築装置は、図1および図2に示すように、プラントの内容を表示するモニタ1と、モニタ1に表示されたプラントのうち、主にプラント機器3の構成を作成しまたは修正し、所望のプラントの構成を設定するプラント構成設定手段1aとを備えている。
プラント構成設定手段1aには、このプラント構成設定手段1aにおいて設定されたプラント機器3の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する接続情報解析手段5が接続されている。また、接続情報解析手段5には、当該接続情報解析手段5によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント機器3の構成に基づいて、各プラント機器3の特性方程式が内蔵された記憶手段8のデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するプラントモデル構築手段6が接続されている。
プラントモデル構築装置がプラントモデルを構築する実プラントについてより具体的に説明する。図1に示すように、この実プラントを構成するプラント施設16は、例えば上流側の配水池16aと、この配水池16aの下流に設けられた下流側の配水池16bと、上流側の配水池16aに接続された薬品貯留槽16cとからなっている。また、プラントを構成するプラント機器17は、例えば上流側の配水池16aおよび下流側の配水池16bの間に設けられたポンプ17aと、管路17bと、バルブ17cと、薬品貯留槽16c内の薬品を上流側の配水池16aに注入する注入ポンプ17dとからなっている。薬品貯留槽16c内に貯留される薬品としては、例えば次亜塩素酸ソーダ等が用いられる。
モニタ1は、このようなプラントの構成内容を画面上で表示するものである。すなわち、上述のプラント施設16およびプラント機器17の実際の構成に基づいて、図2に示すように、オペレータがモニタ1の画面を見ながら複数の疑似プラント施設2および各プラント施設2間に配置された疑似プラント機器3の構成をモニタ1上で作成することによりこの構成がモニタ1の画面上で表示される。
モニタ1上におけるプラント施設2は、実際のプラント施設16と同様に、例えば上流側の配水池2aと、この配水池2aの下流に設けられた下流側の配水池2bと、上流側の配水池2aに接続された薬品貯留槽2cとからなっている。また、モニタ1上におけるプラント機器3は、実際のプラント機器17と同様に、例えば上流側の配水池2aおよび下流側の配水池2bの間に設けられたポンプ3aと、管路3bと、バルブ3cと、薬品貯留槽2c内の薬品を上流側の配水池2aに注入する注入ポンプ3dとからなっている。
プラント構成設定手段1aは、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17を建設したときまたはこれらの構成の変更が生じたときに、オペレータがモニタ1に表示された疑似プラント機器3の構成を作成または修正し、所望のプラント機器3の構成を設定するものである。ここで、オペレータはプラント構成設定手段1aにより、疑似プラント機器3のみならず疑似プラント施設2の構成をも作成または修正し、所望のプラント施設2の構成を設定することができる。
以下、オペレータがモニタ1に表示された疑似プラント施設2および疑似プラント機器3の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定する場合について説明する。
例えば、実プラントのプラント施設16の上流側の配水池16aと下流側の配水池16bとを管路17bで接続し、この管路17b上に1台のポンプ17aおよび1個のバルブ17cが設けられており、モニタ1上のプラント施設2およびプラント機器3も実プラントと同様の構成となっている場合、実プラントで新たなポンプ17aを既に設置してあるポンプ17aと並列となるよう追加した際には、プラント構成設定手段1aにおいて、オペレータによりモニタ1に表示されたプラント機器3の構成が、ポンプ3aが2台並列に設けられたものとなるようモニタ1の画面上で修正される。
さらに具体的に説明すると、プラント構成設定手段1aは、例えば、配水池2a、配水池2b、薬品貯留槽2cの設置標高、底面積、上限水位および下限水位、ポンプ3aの定格出力、口径、台数、稼働状態、管路3bの長さ、口径、バルブ3cの口径、種類、稼働状態、注入ポンプ3dの定格出力、口径、台数、稼働状態等の接続情報を設定するようになっている。
接続情報解析手段5は、前述のように、プラント構成設定手段1aにより設定されたプラント施設2およびプラント機器3の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析するものである。
プラントモデル構築手段6は、接続情報解析手段5によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント施設2およびプラント機器3の構成に基づいて、各プラント機器3の特性方程式が内蔵された記憶手段8のデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するものである。
このプラントモデル構築手段6は、量的モデルおよび質的モデルのいずれか一方を構築することができるようになっている。
ここで、量的モデルとは、プラント施設2における水量を調節するものであり、プラントモデル構築手段6がこの量的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器3はポンプ3a、管路3bおよびバルブ3cとなる。
また、質的モデルとは、プラント施設2における水質を調節するものであり、プラントモデル構築手段6がこの質的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器3は注入ポンプ3dとなる。
このプラントモデル構築手段6によるプラントモデルの具体的な構築方法については後に詳述する。
図1に示すように、プラントモデル構築手段6の上流側には切り替え手段7が接続されており、この切り替え手段7のさらに上流側には入力手段10が接続されている。
入力手段10は、実際のプラント施設16およびプラント機器17から送られる運転データおよびオペレータから送られる操作データが入力されるものである。また、切り替え手段7は、図3に示すように、入力手段10に入力されたデータに基づいて、プラントモデル構築手段6が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを切り替えるようになっている。
また、図1に示すように、プラントモデル構築手段6の下流側にはデータ変換手段9が接続されており、このデータ変換手段9のさらに下流側にはパラメータ調整手段13が接続されている。さらに、このパラメータ調整手段13は直接的に上述の入力手段10に接続されているとともに、この入力手段10からパラメータ調整手段13に向かって順に記憶手段11およびデータフィルタリング手段12を介して間接的に接続されている。
データ変換手段9は、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換するものである。ここで、最小2乗法とは、実プラントにおける観測値とプラントモデルから導かれる値との偏差平方和を最小にするように、プラントモデルのパラメータを推定する方法である。
また、パラメータ調整手段13は、データ変換手段9によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段10に入力されて当該パラメータ調整手段13に送られたデータに基づいて修正するようになっている。
また、図1に示すように、パラメータ調整手段13の下流側にはシミュレーション手段14が接続されている。このシミュレーション手段14は、パラメータ調整手段13により修正されたプラントモデルを用いて、プラント施設2およびプラント機器3の運転のシミュレーション(模擬実験)を行うものである。
さらに、パラメータ調整手段13およびシミュレーション手段14の下流側には出力手段15が接続されている。この出力手段15は、パラメータ調整手段13により修正されたプラントモデルおよびシミュレーション手段14により行われたプラント施設2およびプラント機器3の運転のシミュレーション結果をモニタ1に出力して表示するとともに、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17に出力して制御するようになっている。
また、この出力手段15はプラントモデル構築手段6の下流側に接続されていてもよく、この場合には出力手段15は、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデルをモニタ1に出力して表示するとともに、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17に出力して制御するようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
上水道プラントにおいて、河川等から原水を取水ポンプで取水し、着水井を経て、凝集・沈殿・ろ過による浄水処理が行われた水は上流側の配水池16aに送られ、この上流側の配水池16a内の水は搬送ポンプ17aにより管路17b、バルブ17cを介して下流側の配水池16bに送られる。また、添加剤貯留槽16c内の例えば次亜塩素酸ソーダ等が注入ポンプ17dにより上流側の配水池16a内に注入される。
このような上水道プラントのプラントモデルの構築方法について以下に詳述する。
図1および図2に示すように、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17を初めて稼働する際には、オペレータはモニタ1を見ながら、プラント構成設定手段1aにより、これらのプラント施設16およびプラント機器17と同じ構成となるようモニタ1に表示されたプラント施設2およびプラント機器3の構成を作成する。また、実プラントにおいてプラント施設16またはプラント機器17の構成が変えられた場合には、例えば新たなポンプ17aを既に設置してあるポンプ17aと並列となるよう追加した場合には、オペレータはモニタ1を見ながら、プラント構成設定手段1aによりこれらのプラント施設16およびプラント機器17の構成の変化に従って、モニタ1に表示されたプラント施設2およびプラント機器3の構成内容を修正する。
具体的には、前述のように、プラント構成設定手段1aによって、例えば、配水池2a、配水池2b、薬品貯留槽2cの設置標高、底面積、上限水位および下限水位、ポンプ3aの定格出力、口径、台数、稼働状態、管路3bの長さ、口径、バルブ3cの口径、種類、稼働状態、注入ポンプ3dの定格出力、口径、台数、稼働状態等の接続情報が設定される。
次に、プラント構成設定手段1aにより設定されたプラント施設2およびプラント機器3の構成について、接続情報解析手段5によって、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かが解析される。具体的には、接続情報解析手段5によって、プラント施設2およびプラント機器3がどのように接続されているか、プラント機器3のポンプ3a、バルブ3c、注入ポンプ3dの稼働状態がどのようになっているか、プラントモデルを構築するのに不足している接続情報がないか等が解析される。
プラント構成設定手段1aにより設定されたプラント施設2およびプラント機器3の構成が、プラントモデルを構築するのに適切ではないと接続情報解析手段5により解析された場合には、このことがモニタ1上に表示され、オペレータに対してプラント構成設定手段1aによるプラント施設2およびプラント機器3の構成の再設定を要求するようになっている。
次に、プラントモデル構築手段6が、接続情報解析手段5によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント施設2およびプラント機器3の構成に基づいて、各プラント機器3の特性方程式が内蔵された記憶手段8のデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築する。
このとき、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17から送られる運転データおよびオペレータから送られる操作データが入力手段10に入力され、この入力手段10に入力されたデータに基づいて、切り替え手段7が、プラントモデル構築手段6において量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを決定する。
ここで、切り替え手段7により、プラントモデル構築手段6が量的モデルを構築するように設定された場合には、プラントモデル構築手段6はプラント施設16の配水池16a、16bにおける水量を調節するようプラントモデルを構築し、このプラントモデルの構築にあたっては、プラント機器3の構成内容としてポンプ3a、管路3b、バルブ3cの接続情報が用いられる。
一方、切り替え手段7により、プラントモデル構築手段6が質的モデルを構築するように設定された場合には、プラントモデル構築手段6はプラント施設16の配水池(浄水池)16a、16bにおける例えば残留塩素濃度等の水質を制御するようプラントモデルを構築し、このプラントモデルの構築にあたっては、プラント機器3の構成内容として注入ポンプ3dの接続情報が用いられる。
ここで、プラントモデル構築手段6が量的モデルを構築する場合について詳しく説明する。
まず、プラントの節点間、すなわちプラント施設2の配水池2a、2b間の損失水頭Hijを下記式(1)により算出する。
ij=dH(Qij) ・・・式(1)
式(1)において、損失水頭Hijの節点iは配水池2a、節点jは配水池2bを示し、Qijは配水池2a、2b間の流量であり、dH()は損失水頭関数を示している。
また、接点i(配水池2a)における流量の和Qを下記式(2)により算出する。
Figure 2006072637
ここで、qは節点iに接続されている管路の流量、qqは節点流量である。
この2つの式(1)、(2)を未知数xについてのN個の関数fに変換すると、下記式(3)のようになる。下記式(3)のN個の連立方程式を解くことにより解が得られる。
Figure 2006072637
また、この式を行列表現で記述すると、下記式(4)、(5)のようになる。
h−f(q)=0 ・・・式(4)
q=0 ・・・式(5)
ここで、Dは節点と枝(プラント機器3)の接続情報、DはDの部分行列、hは水頭を要素とする行列、qは流量を要素とする行列、Tは転置を表す記号、f()は各枝上に存在する損失水頭を表現する関数を要素に持つ関数をそれぞれ表している。
そして、ポンプ3aやバルブ3c等のプラント機器3の特性方程式を、記憶手段8のデータリストから選択することによりプラントモデルを構築する。
例えば、図1に示す送水プロセスにおいては、式(4)は下記式(6)で表すことができる。
Figure 2006072637
ここで、hは上流側の配水池2aの水位、hは下流側の配水池2bの水位、(Pump、Pipe、Valve)は、この送水プロセスにポンプ3a、管路3b、バルブ3cが接続されていることを表している。そして、ポンプ3a、管路3bおよびバルブ3cに関する特性方程式が記憶手段8のデータリストより選択され、式(6)は下記式(7)のようになる。
Figure 2006072637
ここで、k+kQ+kはポンプ3aに関する特性方程式であり、k、k、kは特性パラメータである。また、(10.666×C−1.85×D−4.87×L)×Q−1.85は管路3bに関する特性方程式であり、Dは管路3bの口径、Lは管路3bの長さ、Cは特性パラメータである。また、1/(2gA)×(1/u−1)×Qはバルブ3cに関する特性方程式であり、gは重力加速度(=9.8m/s)であり、Aはバルブ3cの断面積であり、uはバルブ3cの開度(%)であり、Qは流量である。
このように、接続情報に基づいて各プラント機器3の特性方程式が選択されることによって、プラントモデル構築手段6は量的モデルに係わるプラントモデルを構築することができる。ここでは、1つの節点間のプラントモデルの構築について説明したが、プラントモデル構築手段6は複数の節点間についても同様の手順によりプラントモデルを構築することができる。
次に、データ変換手段9により、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換する。
そして、パラメータ調整手段13により、データ変換手段9によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルが、入力手段10に入力されて当該パラメータ調整手段13に送られたデータに基づいて修正される。ここで、入力手段10に入力されたデータが直接的にパラメータ調整手段13に送られてもよく、また、まず記憶手段11に記憶され、次にこの記憶手段11に記憶されたデータがデータフィルタリング手段12に送られて不適切なデータが除去されて適切なデータのみがパラメータ調整手段13に送られるようになっていてもよい。
上記のデータ変換手段9およびパラメータ調整手段13の動作について具体的に説明すると、まずデータ変換手段9によって、上記式(7)を展開することにより下記式(8)が得られる。
Figure 2006072637
次に、上記式(8)において、h−h、Q、Q、Q−1.85、uに関して最小2乗法を適用して、パラメータk、k、k、C−1.85、nを推定する。ここで、C−1.85については、推定した値をxとして、下記式(9)、(10)によりCを算出する。
Figure 2006072637
このようにして、プラント施設2の配水池2a、2b間に接続して設けられたポンプ3a、管路3bおよびバルブ3cの接続情報に基づいて、プラントモデル構築手段6により上下水プラントの量的モデルに係わるプラントモデルを構築し、さらにパラメータ調整手段13により所望のプラントモデルに修正することができる。
次に、プラントモデル構築手段6が質的モデルを構築する場合について詳しく説明する。
上水道プラントの例えば配水池2aの水質の調節を目的とする質的モデルの構築にあたっては、上水道プロセスモデルの例として下記式(11)に示す一次遅れ+むだ時間モデルが用いられる。
P(s)=(K/(1+Ts))×e−sL ・・・式(11)
式(11)において、P(s)は水質指標(例えば、残留塩素濃度)、Kは比例ゲイン、Tは時定数、Lはむだ時間である。この式(11)の離散化を行うと、下記式(12)のようになる。
Figure 2006072637
式(12)において、PV(t)は時刻tにおけるプロセスの出力値、MV(t)は時刻tにおけるプロセスの入力値、Kは比例ゲイン、Tは時定数、Lはむだ時間、△tbはシステムの制御周期(min)である。ここで、上記式(12)の比例ゲインK、時定数T、むだ時間Lをパラメータ調整手段13が決定することにより所望のプラントモデルの構築を行うことができる。
ここで、質的モデルにおけるパラメータ調整手段13の一例について詳しく説明する。
まず、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17から送られて入力手段10に入力された運転データのステップ応答を取得し、その入力値および出力値を記憶手段11に記憶する。上記式(12)において比例ゲインKはこの取得されたステップ応答の定常状態の値となる。また、△tbは、システムの制御周期によって決定される。
一方、センサノイズなどの影響により、むだ時間Lは実測値の時系列データからは正確に読みとることができない場合があるので、このむだ時間Lの値を仮定し、式(12)を展開した下記式(13)をもとに時定数Tを算出する。
Figure 2006072637
このようにして求めた比例ゲインK、時定数Tおよびむだ時間Lに基づいてパラメータ調整手段13により仮想プラントモデルを構築し、この仮想プラントモデルのステップ応答と実際の上水道プラントのステップ応答との誤差を、下記式(14)に示すような2乗誤差法を用いて算出する。
Figure 2006072637
式(14)における2乗誤差Eが任意の値εよりも小さくなるまで下記式(15)に示すむだ時間Lの更新、更新したむだ時間Lにおける時定数Tの算出、仮想プラントモデルの作成、ステップ応答の出力および2乗誤差Eの算出を繰り返し行うことにより質的モデルに係わるプラントモデルの構築を行うことができる。
Figure 2006072637
式(15)において、LNEWは更新後のむだ時間、LOLDは更新前のむだ時間、μは任意で設定することができる修正幅である。
この水質モデルのパラメータ調整手段13におけるむだ時間Lの調整方法としては、横軸を時刻t、縦軸をステップ応答の出力とするグラフにおいて、例えば仮想プラントモデルのグラフと実際のプラントのグラフとの間の面積が最小となるようにむだ時間Lを調整する方法などさまざまな方法が考えられるが、どのような方法を用いてもよい。
図1に示すように、プラントモデル構築手段6により構築されパラメータ調整手段13により修正された上述の量的モデルまたは質的モデルに係わるプラントモデルはシミュレーション手段14に送られ、このシミュレーション手段14により、このプラントモデルを用いてプラント施設2およびプラント機器3の運転のシミュレーションが行われる。
さらに、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデル、パラメータ調整手段13により修正されたプラントモデルおよびシミュレーション手段14により行われたプラント施設2およびプラント機器3の運転のシミュレーション結果が出力手段15に送られ、この出力手段15により、プラントモデルおよびシミュレーション結果をモニタ1に出力して表示し、かつ実プラントのプラント施設16およびプラント機器17に出力して制御するようになっている。
以上述べたように、本実施の形態のプラントモデル構築装置によれば、複数のプラント施設16と、各プラント施設16に配置されたプラント機器17とを有するプラントの構成そのものが変化した場合であっても、プラント構成設定手段1aにより、モニタ1に表示されたプラント機器3の構成を作成または修正して所望のプラントの構成を設定し、プラントモデル構築手段6により、各プラント機器3の所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するので、プラントの構成の変化に応じて所望のプラントモデルを構築することができる。
次に、本発明の変形例について述べる。
本実施の形態におけるプラントモデル構築装置は、上水道プラントのプラントモデルを構築するものに限られず、例えば下水道プラント、鉄鋼プラントなどの産業プラント、地域冷暖房プラントやビルの熱源プラント、発電所等のプラント運転のプラントモデルを構築するものであってもよい。また、このプラントモデル構築装置は、制御系設定のためのモデル同定ツールとして用いることもできる。
また、本発明の他の変形例としては、データ変換手段9は、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデルを、最小2乗法以外の方法により解くことができる方程式に変換し、パラメータ調整手段13は、この最小2乗法以外の方法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段10に入力されたデータに基づいて修正するものであってもよい。
具体的には、パラメータ調整手段13において、例えばカルマンフィルタの特殊なケースとして知られる逐次最小2乗法、補助変数法、最急降下法をはじめとする数学的手法またはヒューリスティック最適化法(遺伝的アルゴリズム、シミュレーテッドアニーリング、タブサーチ、アントアルゴリズム等)を用いてプラントモデルの修正を行うことができる。
第2の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態によるプラントモデル構築装置の構成を示す構成図である。
図4に示す第2の実施の形態おいて、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態によるプラントモデル構築装置は、遠隔データ通信手段19を新たに設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
遠隔データ通信手段19について図4を用いて以下に説明する。
本実施の形態によるプラントモデル構築装置は、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17が設けられた場所から遠く離れた例えばコントロールルーム等に設置されている。このような実プラントから離間して設けられたプラントモデル構築装置はASP(Application Service Provider)とよばれる。
このプラントモデル構築装置の遠隔データ通信手段19は、図4に示すように、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17と、出力手段15との間を専用回線や公衆回線、無線などの通信回線により接続するとともに、実プラントと入力手段10との間を通信回線により接続している。
さらに、遠隔データ通信手段19は、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17付近に設けられ現場でオペレータが操作を行う操作盤(図示せず)と、入力手段10との間を通信回線により接続している。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態によるプラントモデル構築装置においては、プラントモデル構築手段6により構築され出力手段15に送られたプラントモデルが遠隔データ通信手段19を介して実プラントのプラント施設16およびプラント機器17に送られる他は第1の実施の形態による作用と略同一となっている。
具体的に説明すると、プラントモデル構築装置において、プラントモデル構築手段6により構築されたプラントモデル、パラメータ調整手段13により修正されたプラントモデルまたはシミュレーション手段14により行われたシミュレーション結果は出力手段15に送られる。そして、遠隔データ通信手段19によって、出力手段15からこれらの出力結果が通信回線を介して実プラントのプラント施設16およびプラント機器17に送られる。このようにして、遠隔データ通信手段19により送られたプラントモデル構築装置の出力結果に基づいて、コントロールルームから遠く離れたプラント施設16およびプラント機器17の制御が行われる。
一方、実プラントのプラント施設16およびプラント機器17の運転データが、遠隔データ通信手段19によってプラントモデル構築装置の入力手段10に送られる。このようにして、コントロールルームから遠く離れたプラント施設16およびプラント機器17の運転データに基づいて例えばパラメータ調整手段13によるプラントモデルの修正を行うことができる。
さらに、現場のオペレータにより操作盤に入力された操作データが、遠隔データ通信手段19によってプラントモデル構築装置の入力手段10に送られる。このようにして、現場のオペレータは例えばプラントモデル構築手段6が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを設定することができる。
以上述べたように、本実施の形態のプラントモデル構築装置によれば、プラントモデル構築装置そのものをプラント施設16およびプラント機器17のそばに設置する必要がなく、代わりに実プラントから遠く離れたコントロールルームに設置された共用のASPにおけるプラントモデル構築装置から構築されたプラントモデル等の情報を通信回線で受信することにより、プラントモデル構築装置を任意の場所に設置することができ、かつ、複数のプラントに対して1台のプラントモデル構築装置を共用することができるので、イニシャルコストを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態のプラントモデル構築装置の構成を示す構成図。 図1のプラントモデル構築装置のモニタに表示されるプラントの構成を示す図。 図1の切り替え手段を示す説明図。 本発明の第2の実施の形態によるプラントモデル構築装置の構成を示す構成図。
符号の説明
1 モニタ
1a プラント構成設定手段
2 (疑似)プラント施設
2a 上流側の配水池
2b 下流側の配水池
2c 薬品貯留槽
3 (疑似)プラント機器
3a ポンプ
3b 管路
3c バルブ
3d 注入ポンプ
5 接続情報解析手段
6 プラントモデル構築手段
7 切り替え手段
8 記憶手段
9 データ変換手段
10 入力手段
11 記憶手段
12 データフィルタリング手段
13 パラメータ調整手段
14 シミュレーション手段
15 出力手段
16 プラント施設
16a 上流側の配水池
16b 下流側の配水池
16c 薬品貯留槽
17 プラント機器
17a ポンプ
17b 管路
17c バルブ
17d 注入ポンプ
19 遠隔データ通信手段

Claims (13)

  1. 複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントに関するプラントモデルを構築するプラントモデル構築装置において、
    複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントを表示するモニタと、
    モニタに表示されたプラントのうちプラント機器の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定するプラント構成設定手段と、
    プラント構成設定手段において設定されたプラント機器の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する接続情報解析手段と、
    接続情報解析手段によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント機器の構成に基づいて、各プラント機器の特性方程式が内蔵されたデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するプラントモデル構築手段と、
    を備えたことを特徴とするプラントモデル構築装置。
  2. プラントモデル構築装置は上水道プラントに関するプラントモデルを構築することを特徴とする請求項1記載のプラントモデル構築装置。
  3. プラントモデル構築手段は、量的モデルおよび質的モデルのいずれか一方を構築することができ、
    各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、
    プラントモデル構築手段に接続され、入力手段に入力されたデータに基づいてプラントモデル構築手段が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを切り替える切り替え手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載のプラントモデル構築装置。
  4. 量的モデルは、各プラント施設における水量を調節するものであり、
    プラントモデル構築手段が量的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器は各プラント施設間に接続して設けられたポンプ、管路および/またはバルブであることを特徴とする請求項3記載のプラントモデル構築装置。
  5. 質的モデルは、各プラント施設における水質を調節するものであり、
    プラントモデル構築手段が質的モデルを構築する際において、プラントモデルの構築に用いられるプラント機器はプラント施設内に薬品を注入する注入ポンプであることを特徴とする請求項3記載のプラントモデル構築装置。
  6. 各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、
    プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換するデータ変換手段と、
    データ変換手段によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段に入力されたデータに基づいて修正するパラメータ調整手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載のプラントモデル構築装置。
  7. パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルを用いて、各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に備えたことを特徴とする請求項6記載のプラントモデル構築装置。
  8. プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデル、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルまたはシミュレーション手段により行われた各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーション結果を、モニタに出力して表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御する出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項7記載のプラントモデル構築装置。
  9. 複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントに関するプラントモデルを構築するプラントモデル構築装置において、
    複数のプラント施設と、各プラント施設間に配置されたプラント機器とを有するプラントを表示するモニタと、
    モニタに表示されたプラントのうちプラント機器の構成を作成または修正し、所望のプラントの構成を設定するプラント構成設定手段と、
    プラント構成設定手段において設定されたプラント機器の構成が、プラントモデルを構築するのに適切であるか否かを解析する接続情報解析手段と、
    接続情報解析手段によりプラントモデルを構築するのに適切であると解析されたプラント機器の構成に基づいて、各プラント機器の特性方程式が内蔵されたデータリストから所望の特性方程式を選択することによりプラントモデルを構築するプラントモデル構築手段と、
    プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、モニタに出力して表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御する出力手段と、
    各プラント施設およびプラント機器と出力手段との間を通信回線により接続し、出力手段からプラントモデルを各プラント施設およびプラント機器に送る遠隔データ通信手段と、
    を備えたことを特徴とするプラントモデル構築装置。
  10. プラントモデル構築手段は、量的モデルおよび質的モデルのいずれか一方を構築することができ、
    各プラント施設およびプラント機器から送られる運転データおよび/またはオペレータから送られる操作データが入力される入力手段と、
    プラントモデル構築手段に接続され、入力手段に入力されたデータに基づいてプラントモデル構築手段が量的モデルと質的モデルのどちらのプラントモデルを構築するかを切り替える切り替え手段とを更に備え、
    前記遠隔データ通信手段は、各プラント施設およびプラント機器と入力手段との間を通信回線により接続し、各プラント施設およびプラント機器の運転データを入力手段に送ることを特徴とする請求項9記載のプラントモデル構築装置。
  11. プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルを、最小2乗法により解くことができる方程式に変換するデータ変換手段と、
    データ変換手段によって最小2乗法により解くことができる方程式に変換されたプラントモデルを、入力手段に入力されたデータに基づいて修正するパラメータ調整手段とを更に備えたことを特徴とする請求項10記載のプラントモデル構築装置。
  12. パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルを用いて、各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に備えたことを特徴とする請求項11記載のプラントモデル構築装置。
  13. 前記出力手段は、プラントモデル構築手段により構築されたプラントモデルのみならず、パラメータ調整手段により修正されたプラントモデルまたはシミュレーション手段により行われた各プラント施設およびプラント機器の運転のシミュレーション結果を、モニタに表示しまたは各プラント施設およびプラント機器に出力して制御することを特徴とする請求項12記載のプラントモデル構築装置。
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