JP2006070731A - 中空カムシャフト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加工工数及び製造費用の増加が抑制される中空カムシャフト及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 中空カムシャフトにおいて、中空のシャフト部と、シャフト部と一体に成形されたカム部とを有し、シャフト部は一方端部に中実である取り付け部を一体に備え、カム部はシャフト部に膨出成形を施して成形され、取り付け部に駆動力を伝達する駆動部材が装着される。
【選択図】図1
【解決手段】 中空カムシャフトにおいて、中空のシャフト部と、シャフト部と一体に成形されたカム部とを有し、シャフト部は一方端部に中実である取り付け部を一体に備え、カム部はシャフト部に膨出成形を施して成形され、取り付け部に駆動力を伝達する駆動部材が装着される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の内燃機関に使用されるカムシャフトに関し、特に中空のカムシャフトに関する。
近年、自動車等の部品には軽量化が求められる傾向がある。そこで従来から自動車等の内燃機関に使用されてきたカムシャフトにおいては、中空部を有する管状のシャフト部を用いて、シャフト部にバルジ加工を施してカム部を膨出成形してカムシャフトを製造し、軽量化を図るということがあった。
上記の如きカムシャフト101は、図4に示される如く、一端に小開口105、他端に小開口105より大径の大開口111を有する中空のシャフト部102と、シャフト部102と一体に成形される二つのカム部103を備えている。
ところで、カムシャフトは一端にスプロケット等の駆動部材が取り付けられ、チェーン或いはベルトを介してクランクシャフトの回転が伝達され、駆動される。このスプロケット151がカムシャフト101に装着される工程を説明する。まずスプロケット151について説明する。このスプロケット151は、円盤状で外周に歯が形成されており、中心に第一貫通孔152が形成され、第一貫通孔152を挟んで径方向に対向する位置に二つの第二貫通孔153が形成されている。
次にスプロケット151をカムシャフト101に装着する工程を説明する。まず、カムシャフト101の大開口111側から中実の取り付け部材104を圧入する。この取り付け部材104は、一方にカムシャフト101のシャフト部102内径より若干大径の外径を有する小径部109が形成され、小径部109から連続してシャフト部102外径と略同径の外径が形成される大径部110が形成されている。大径部110の反小径部側端面には、中心に反小径部側に突出する突起107が形成され、突起107を挟んで径方向に対向する位置に二つの雌螺子部108が形成されている。この取り付け材104の小径部109をカムシャフト101のシャフト部102内に大開口111から圧入し、大径部110の小径部109側端面をシャフト部102の大開口111端面に当接させる。
次に環状のベアリング162を取り付け部材104の大径部110側から圧入し、カムシャフト101のシャフト部102に嵌着する。ついで取り付け部材104の突起107をスプロケット151の第一貫通孔152に挿入し、スプロケット151の第二貫通孔153と取り付け部材104の雌螺子部108とを一致させる。最後にスプロケット151の第二貫通孔153から雄螺子161を挿入し、雄螺子161を取り付け部材104の雌螺子部108に螺合して、スプロケット151が取り付け部材104に装着される。
上記の如き工程でスプロケット151をカムシャフト101に取り付けると、別体である取り付け部材104をカムシャフト101に装着する工程が必要となる。また、取り付け部材104とシャフト部102の結合部分の精度を出すために、両部品の結合部分を加工する必要がある。そのため、加工工数が増加し、それに伴って製造費用が増加するということがあった。
特開2000−145411号
解決しようとする問題点は、中空カムシャフトにスプロケット等の駆動部材を取り付けるためには別体である中実の取り付け部材をカムシャフトに装着しなければならないため、加工工数及び製造費用が増加する点である。
本発明の中空カムシャフトは、中空のシャフト部と、シャフト部と一体に成形されたカム部とを有し、シャフト部は一方端部に中実である取り付け部を一体に備え、カム部はシャフト部に膨出成形を施して成形され、取り付け部に駆動力を伝達する駆動部材が装着されることを特徴とする。
本発明の中空カムシャフトの製造方法は、棒状素材に鍛造加工を施し、一方に開口を有する中空のシャフト部を、他方に中実の取り付け部を備える予備成形体を成形する第一工程と、予備成形体のシャフト部にバルジ加工を施してカム部を膨出させる第二工程とよりなることを特徴とする。
本発明の特徴による中空カムシャフトによれば、中空のシャフト部と、シャフト部から一体に成形されたカム部とを有し、シャフト部は一方端部に中実である取り付け部を一体に備え、カム部はシャフト部に膨出成形を施して成形され、取り付け部に駆動力を伝達する駆動部材が装着されるので、駆動部材を取り付けるための中実の取り付け部を別途カムシャフトに装着する必要がないので、加工工数及び製造費用の増加が抑制される。
本発明の特徴による中空カムシャフトの製造方法によれば、棒状素材に鍛造加工を施し、一方に開口を有する中空のシャフト部を、他方に中実の取り付け部を備える予備成形体を成形する第一工程と、シャフト部にバルジ加工を施してカム部を膨出させる第二工程とよりなるので、上記中空カムシャフトを実現できる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図は本発明の実施例による中空カムシャフトの実施例を表すもので、図1は中空カムシャフトに駆動部材が装着された状態を表す部分断面平面図、図2は中空カムシャフトの製造工程を表す部分断面平面図、図3は中空カムシャフトに駆動部材が装着される状態を表す部分断面平面図である。
本発明の実施例による中空カムシャフト1について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1に示されるのは本発明の実施例による中空カムシャフト1である。このカムシャフト1は一方に開口5を有する中空のシャフト部2と、シャフト部2と一体に膨出成形されている二つのカム部3と、シャフト部2の反開口側に形成される中実の取り付け部4とを備え、取り付け部4には駆動力を伝達する駆動部材であるスプロケット51が雄螺子61により装着されている。
上記カムシャフト1及びスプロケット51の構造について詳細に説明する。カムシャフト1のシャフト部2の取り付け部4は、開口5側外周に周状の鍔部6が形成され、反開口側端面には中心に突起7が形成され、突起7を挟んで径方向に対称に雌螺子部8が二つ形成されている。スプロケット51は外周に歯が形成される円盤状で、中心に第一貫通孔52が形成され、第一貫通孔52を挟んで径方向に対称に第二貫通孔53が二つ形成されている。スプロケット51の第一貫通孔52は取り付け部4の突起7に結合し、スプロケット51の第二貫通孔53と雌螺子部8は一致しており、雄螺子61により結合している。
次に上記カムシャフト1の製造方法について図2を基に説明する。まず棒状の素材1aを鍛造成形し、一方に開口5を有する中空のシャフト部2を、他方側の中実部には反開口側端面の中心から突出する突起7と周状の鍔部6をそれぞれ形成した取り付け部4を成形して、予備成形体1bを成形する。ついで予備成形体1bのシャフト部2にバルジ加工を施し、二つのカム部3を膨出成形させる。次に取り付け部4の反開口側端面に、突起7を挟んで径方向に対称に二つの雌螺子部8を機械加工にて形成し、カムシャフト1を成形する。
次に上記カムシャフト1にスプロケット51を装着する方法について図3を基に説明する。まずカムシャフト1の取り付け部4側からベアリング62を挿入し、取り付け部4の鍔部6につきあて、シャフト部2にベアリング62を嵌着する。次に取り付け部4の突起7をスプロケット51の第一貫通孔52に挿入し、ついでスプロケット51の第二貫通孔53と取り付け部4の雌螺子部8とを一致させる。最後にスプロケット51の第一貫通孔53から雄螺子61を挿入し、取り付け部4の雌螺子部8に雄螺子61を螺合してスプロケット51のカムシャフト1への装着が終了する。
よって、上記の如きカムシャフト1によれば、中空のシャフト部2と、シャフト部2と一体に成形されたカム部3とを有し、シャフト部2は一方端部に中実である取り付け部4を一体に備え、カム部3はシャフト部2に膨出成形を施して成形され、取り付け部4に駆動力を伝達する駆動部材であるスプロケット51が装着されるので、スプロケット51を取り付けるための中実の取り付け部材を別途カムシャフト1に装着する必要がない。
尚、上記実施例では駆動部材であるスプロケットが二つの雄螺子によりカムシャフトに結合固定されているが、スプロケットのカムシャフトへの固定手段は上記実施例に限定されるものではない。
2 シャフト部
3 カム部
4 取り付け部
51 スプロケット
3 カム部
4 取り付け部
51 スプロケット
Claims (2)
- 中空のシャフト部(2)と、該シャフト部(2)と一体に成形されたカム部(3)とを有する中空カムシャフトにおいて、前記シャフト部(2)は一方端部に中実である取り付け部(4)を一体に備え、前記カム部(3)は前記シャフト部(2)に膨出成形を施して成形され、前記取り付け部(4)に駆動力を伝達する駆動部材(51)が装着されることを特徴とする中空カムシャフト。
- 棒状素材(1a)に鍛造加工を施し、一方端部に開口(5)を有する中空のシャフト部(2)を、他方に中実の取り付け部(4)を備える予備成形体(1b)を成形する第一工程と、前記予備成形体(1b)のシャフト部(2)にバルジ加工を施してカム部(3)を膨出させる第二工程とよりなることを特徴とする中空カムシャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004252479A JP2006070731A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 中空カムシャフト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004252479A JP2006070731A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 中空カムシャフト及びその製造方法 |
Publications (1)
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JP2006070731A true JP2006070731A (ja) | 2006-03-16 |
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ID=36151623
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JP2004252479A Pending JP2006070731A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 中空カムシャフト及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2006070731A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066246A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Mahle Internatl Gmbh | 内燃機関用カムシャフト |
-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004252479A patent/JP2006070731A/ja active Pending
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