JP2006069761A - シート排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内に配備され、所定の搬送方向に搬送されてきたシートをそのシートの、その搬送方向に交わる幅方向にずらしてからその筐体外へ向けて排出するシート排出装置に関し、排出するシートを幅方向にきれいに揃える。
【解決手段】互いの周面が接離自在な一対の排出ロール110と、一対の排出ロール110のシート幅方向両側に配備され、搬送方向にそれぞれ延びる一対のタンパ190とを備え、一対のタンパ190のうちの少なくとも一方のタンパ190が、シート幅方向に移動自在なものであって、搬送されてきたシートの、搬送方向に延びる縁eに一対の排出ロール110が離間している状態で当接しシートを幅方向にずらすものであり、一対の排出ロール110が、タンパ190によってずらされたシートを互いの周面を接触させることで挟み込んで、回転することによりシートを筐体10外へ向けて排出するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筐体内に配備され、所定の搬送方向に搬送されてきたシートをそのシートの、その搬送方向に交わる幅方向にずらしてからその筐体外へ向けて排出するシート排出装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンターなどの電子写真方式を用いた画像形成装置には、画像形成が行われた用紙等のシートを排出するシート排出装置が組み込まれている。シート排出装置の中には、所定の搬送方向に搬送されてきたシートをそのシートの、搬送方向に交わる幅方向にずらす機能が付加されたものがある。この機能を用いると、シート排出装置によって順次排出されるシートを幅方向にきれいに揃えることや、複数枚の原稿を複数部(セット)コピーする場合などセットごとに幅方向にオフセットして排出させることができ便利である。この機能を付加したシート排出装置として、例えば、回転自在な一対の排出ロールを備え、その一対の排出ロールの間にシートを挟み込んで排出ロールを回転させることでシートを排出するタイプのものでは、シート後端を挟み込んだ一対の排出ロールを幅方向に移動させることでその機能を実現させているものがある。ところが、一対の排出ロールでシート後端を挟み込んだ状態で一対の排出ロールを移動させると、シート先端がスキューしてしまい(斜めになってしまい)、シートを幅方向にきれいに揃えることができないことがある。
また、シート排出装置ではないが、順次排出したシートを積み重ねて載置する積載トレイを備えたシート積載装置では、幅方向に移動自在なタンパを、積載トレイに載置されたシートの縁に当接させタンパを幅方向に移動させることで、シートを幅方向にきれいに揃えようとするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−193535号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、積載トレイ上にシートが貯まってくると、幅方向に移動するタンパは、ずらそうとするシートの下のシート、すなわち既に揃えられているシートの表面上を移動することになり、移動するタンパがこの下のシートに引っ掛かってしまうと、折角揃えられていたシートの姿勢が乱されてしまい、これもまた、シートを幅方向にきれいに揃えることができないことがある。
本発明は上記事情に鑑み、排出するシートを幅方向にきれいに揃えることができるシート排出装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決する本発明のシート排出装置は、筐体内に配備され、所定の搬送方向に搬送されてきたシートをそのシートの、その搬送方向に交わる幅方向に移動させてからその筐体外へ向けて排出するシート排出装置であって、
上記幅方向に延びる回転軸をそれぞれ有し、互いの周面が接離自在な一対の排出ロールと、
上記一対の排出ロールの上記幅方向両側に配備され、前記搬送方向にそれぞれ延びる一対のタンパと、
上記一対のタンパの間に向けてシートを送り込む搬送部材とを備え、
上記一対のタンパのうちの少なくとも一方のタンパが、上記幅方向に移動自在なものであって、搬送されてきたシートの、上記搬送方向に延びる縁に上記一対の排出ロールが離間している状態で当接しそのシートを上記幅方向にずらすものであり、
上記一対の排出ロールが、上記タンパによってずらされたシートを互いの周面を接触させることで挟み込んで、回転することによりそのシートを上記筐体外へ向けて排出するものであることを特徴とする。
本発明のシート排出装置によれば、上記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてきたシートの、上記搬送方向に延びる縁に沿って当接し、そのシートを上記幅方向にずらすものであるため、シートがスキューすることが抑えられる。また、筐体内でシートをずらしてから排出するため、ずらそうとするシートの下には既に揃えられているシートはなく、折角揃えられていたシートの姿勢を乱してしまうこともない。したがって、本発明のシート排出装置は、排出するシートを幅方向にきれいに揃えることができる。
また、本発明のシート排出装置において、上記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてくるシートの下面よりも下方に突出した突出部を有するものであることが好ましい。
こうすることで、ずらそうとするシートが、移動自在なタンパの下に潜り込んでしまうことを防止することができ、ずらそうとするシートはタンパによって確実にずらされる。
また、本発明のシート排出装置において、上記シートの上記搬送方向後端が、上記搬送部材を通過した後であって一対のタンパの間に到達する前に、そのシートの、上記搬送方向への移動を停止させるブレーキ部材を備え、
上記幅方向に移動自在なタンパが、上記ブレーキ部材によって停止したシートをその幅方向にずらすものであることが好ましく、
上記ブレーキ部材は、上記シートにそのシートの移動を妨げる力を付与するものであって、そのシートが上記幅方向に移動自在なタンパによってその幅方向にずらされる際には、その力を弱めるものであることがより好ましい。
たとえば、
上記搬送部材が、上記シートに上記搬送方向へ向けての搬送力を与え、そのシートの上記搬送方向後端がその搬送部材を通過し終わると、そのシートを、上記搬送力の惰性でその搬送方向へ移動させるものであり、
上記ブレーキ部材が、上記シートの表面に対して接離自在なものであり、上記搬送力の惰性で移動するシートの表面に接することでそのシートを停止させるものであって、
上記幅方向に移動自在なタンパが、上記ブレーキ部材が表面に接したシートをその幅方向にずらす際に、そのブレーキ部材をその表面から離間させるものである態様や、あるいは、
上記搬送部材が、上記幅方向に延びる回転軸をそれぞれ有する正逆回転自在な一対の搬送ロールの間に上記シートを挟み込みその搬送ロールを正回転させることで上記シートに上記搬送方向へ向けての搬送力を与え、そのシートのその搬送方向後端がその一対の搬送ロールの間を抜け出ると、そのシートを、上記搬送力の惰性でその搬送方向へ移動させるものであり、
上記ブレーキ部材が、上記搬送ロールの回転軸に取り付けられ、その搬送ロールの回転軸が正回転することで上記シートの表面に接し上記搬送力の惰性で移動するシートを停止させ、その搬送ロールの回転軸が逆回転することでそのシートの表面から離れるものであり、
さらにこのシート排出装置が、
上記シートの上記搬送方向後端が上記一対の搬送ロールの間を抜け出たことを検知する検知手段と、
上記検知手段から上記シートのその搬送方向後端が抜け出たことを受けて、上記搬送ロールの回転軸を逆回転させる制御部とを備えたものである態様があげられる。
上記ブレーキ部材によって上記シートは上記一対のタンパの間で確実に停止する。そのため、上記幅方向に移動自在のタンパが、停止したシートの縁に沿って確実に当接し、そのシートを幅方向にずらす。タンパがシートをずらす際には、上記ブレーキ部材がシートの、幅方向への移動を妨げないように、上記シートの移動を妨げる力を弱める(力を与えないことも含む)ものであることがより好ましい。例示された前者の態様では、上記幅方向に移動自在なタンパが移動することでシートの、幅方向への移動を妨げないようにしており、後者の態様では、上記搬送ロールの回転軸を逆回転させることでシートの、幅方向への移動を妨げないようにしている。
また、本発明のシート排出装置において、上記一対のタンパそれぞれが、搬送されてきたシートの、上記搬送方向に延びる縁に当接する当接部と、その当接部から他方のタンパに向かってそのシートの表面に対向するように突出したガイド部とを有するものであり、上記幅方向に移動自在なタンパは、その一対のタンパそれぞれの当接部どうしの当接部間隔が送り込まれるシートの幅方向の長さより長くかつその一対のタンパそれぞれのそのガイド部どうしのガイド部間隔がその長さより短いシート受取位置と、その当接部間隔がその長さに等しい横揃位置との間を移動自在なものである態様も好ましい。
この態様によれば、上記幅方向に移動自在なタンパが、上記シート受取位置にあるときには、送られてきたシート先端は、離間した一対の排出ロール間へ、上記ガイド部によって案内される。
また、本発明のシート排出装置において、上記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてきたシートを、上記幅方向に並んで用意された複数の所定位置の中から選択された1つの所定位置まで移動させるものであることも好ましく、さらに、
上記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてきたシートを、上記一対のタンパの間に送り込まれたシートの上記幅方向の位置を基準にしてその幅方向一方側の所定位置とその一方側に対する他方側の所定位置とのうちのいずれか一方の所定位置まで移動させるものであることがより好ましい。
これらのようにすることにより、例えば、これらのシート排出装置がコピー機に組み込まれ、複数枚の原稿を複数部(セット)コピーする場合などセットごとに幅方向にオフセットして排出させることができる。また、幅方向一方側と他方側にオフセットさせることで、幅方向のオフセット量を十分に確保しつつ、タンパの移動量を抑えることができ、セットごとに幅方向にオフセットして排出するオフセット処理を迅速に行うことができる。
またさらに、本発明のシート排出装置において、上記一対のタンパそれぞれが、搬送されてきたシートの、上記搬送方向に延びる縁に当接する当接部を有するものであり、上記幅方向に移動自在なタンパは、その一対のタンパそれぞれの当接部どうしの間隔が送り込まれるシートの幅方向の長さより長いシート受取位置と、その間隔がその長さに等しい横揃位置との間を移動自在なものであり、
上記一対のタンパの間に向けてシートが送り込まれる際には、上記幅方向に移動自在なタンパを上記シート受取位置に配備させ、上記一対のタンパの間にシートが送り込まれた後、上記幅方向に移動自在なタンパを上記横揃位置まで移動させ、移動させたシートが上記一対の排出ロールによって挟み込まれた後、その幅方向に移動自在なタンパをその横揃位置からそのシート受取位置まで移動させるタンパ制御部を備えたことも好ましい。
上記タンパ制御部によって、排出するシートを幅方向に円滑に揃えることができる。
本発明のシート排出装置によれば、排出するシートを幅方向にきれいに揃えることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるシート排出装置を示す図である。
図1に示すシート排出装置1は、画像形成装置に組み込まれたものである。図1では、画像形成装置本体を図示省略したが、この画像形成装置本体は図の左側に配備されており、図の左から右に向かって用紙やOHPシートが搬送されてくる。また、画像形成装置の操作者側を向く面は図1の手前側に位置する。すなわち、図1には操作者側から見たシート排出装置1が示されている。
図1に示すシート排出装置1は、筐体10外に配備された、昇降自在(図1中の矢印参照)な積載トレイ5上に順次用紙を排出する。すなわち、図1では、用紙を図の左から右に向かって排出する。積載トレイ5は、シート排出口1aに近づくほど下方に傾斜した傾斜面51を有するものである。シート排出装置によって排出された用紙は、その傾斜面51の傾斜に沿って滑り落ち、筐体10に設けられたシート受け部11に当接する。積載トレイ5は、シート受け部11に当接した用紙を傾斜面51に順次積み重ねて載置する。積載トレイ5に用紙が所定枚数排出されると、用紙が積載トレイ5に所定枚数貯まったことが高さ位置検知センサ55によって検知され、積載トレイ5に積載された一番上の用紙の高さ位置を基準にして積載トレイ5は下降する。また、積載トレイ5は、傾斜面51とシート受け部11との間に水平方向に広がる水平面52を有するものである。積載トレイ5の傾斜面51に用紙が貯まるにつれてシート受け部11に当接した用紙は座屈しやすくなるが、水平面52を設けることで、用紙の、傾斜面51側とは反対側を凸にした座屈を確実に防止することができる。
図1に示すシート排出装置1は、筐体10内に、上下に配備された一対の排出ロール110と、同じく上下に配備された一対の搬送ロール120を備えている。また、このシート排出装置1には、用紙搬送路130が配備されており、不図示の画像形成装置本体から送られてきた用紙は、この用紙搬送路130内を、図1では左から右に向かって搬送される。用紙搬送路130の、用紙搬送方向最上流には用紙受入口131が設けられている。また、その用紙受入口131に続いて狭路部132が設けられ、狭路部132に続いて狭路部132よりも大きな空間を有する広路部133が設けられている。一対の搬送ロール120は狭路部132の用紙搬送方向略中央に配備されており、一対の排出ロール110は、広路部133の用紙搬送方向下流端に配備されている。さらに、このシート排出装置1には、用紙受入口131と狭路部132との境に、このシート排出装置1に不図示の画像形成装置本体から用紙が送られてきたことを検知するエントセンサ140が配備されている。また、一対の搬送ロール120が配備された位置よりも下流側となる、狭路部132の用紙搬送方向下流側には、用紙の、このシート排出装置1内での位置を検出するエクジットセンサ150が配備されている。
図1の右側に示す上下に配備された一対の排出ロール110は、用紙の、搬送方向に交わる幅方向(図1においては紙面手前側と奥側を結ぶ方向)に延びる回転軸1101をそれぞれ有し、図1に示す上側の排出ロール111は、ソレノイド1102が進退することでリンク機構1103を介して上下動する。上側の排出ロール111が上下動することで、一対の排出ロール10の互いの周面は接離自在である。図1では、実線で示す上側の排出ロール111が下側の排出ロール112に接しており、1点鎖線で示す上側の排出ロール111は下側の排出ロール112から離間している。図1の左側に示す一対の搬送ロール120も、用紙の幅方向に延びる回転軸1201をそれぞれ有するが、一対の搬送ロール120はいずれも上下動不能であり、互いの周面は接触したままである。一対の排出ロール110および一対の搬送ロール120のいずれにおいても、下側のロールに回転駆動力が伝達され、上側のロールと下側のロールとで用紙を挟み込んだ状態で下側のロールが回転することで、一対の搬送ロール120では左から右へ向けて用紙を搬送し、一対の排出ロール110では積載トレイ5へ向けて用紙を排出する。
ここで、図1とともに図2も用いて本実施形態のシート排出装置の説明を続ける。
図2は、本実施形態のシート排出装置を上方からみたときの図である。
この図2でも、用紙は、図の左から右に向かって搬送される(図2中の矢印参照)。
図2に示すように、図1で上下に配備された一対の搬送ロール120は、回転軸1201上の位置であって、図1に示すシート排出口1aの、搬送ロールの回転軸1201の延在方向中央から互いに反対方向に等距離離れた位置それぞれに配備されている。また、図1で上下に配備された一対の排出ロール110も、図1に示すシート排出口1aの、排出ロールの回転軸1101の延在方向中央から互いに反対方向に等距離離れた位置それぞれに配備されている。なお、この図2には、積載トレイ5の、シート受け部11よりも筐体10側に入った部分54が、櫛歯状の形状になっていることが示されている。
図2には、下側の排出ロール112の回転軸1101が示されており、その回転軸1101には硬質ブレード161と弾性ブレード162が配備されている。硬質ブレード161は、図1に示すシート排出口1aの、その回転軸1101の延在方向中央を基準してその回転軸1101の両側に2箇所ずつ配備されている。また、弾性ブレード162は、硬質ブレード161が配備された位置を避けて、シート排出口1aの、その回転軸1101の延在方向中央を基準してその回転軸1101の両側に1箇所ずつ配備されている。すなわち、硬質ブレード161および弾性ブレード162はいずれも、このシート排出装置1の幅方向両側に配備されている。
さらに、本実施形態のシート排出装置1には、下側の排出ロール112の回転軸1101を回転駆動するモータ170と、そのモータ170の回転を制御する回転制御部171(図2参照)も配備されている。
硬質ブレード161は、下側の排出ロール112の回転軸1101が回転することで図1中の矢印R方向に回転するものである。この硬質ブレード161は、弾性ブレード162に比べ硬さが硬く排出ロール112の半径程度の長さである。なお、この硬質ブレード161の長さは、ブレード先端が排出ロール112の周面からわずかに突出する程度の長さであってもよい。硬質ブレード161は、図1に示すように排出ロールの回転軸1101の周方向に45°間隔で配備されている。すなわち、下側の排出ロール112の回転軸1101上には、合計8本の硬質ブレード161がそれぞれ4箇所に配備されている。図2に示す回転制御部171がモータ171を回転させることで、下側の排出ロール112の回転軸1101が回転し、硬質ブレード161は、一対の排出ロール110によって排出する用紙の排出方向後端を積載トレイ5の傾斜面51に向けて掻き落とす。硬質ブレード161による掻き落としによって、用紙後端は、傾斜面51上に確実に落下する。しかも、硬質ブレード161は、回転軸1101の両側に配備されたものであるため、用紙幅方向にバランスよく用紙後端を掻き落とす。
一方、弾性ブレード162は、下側の排出ロール112の回転軸1101に配備されてはいるものの、その回転軸1101に対して回動自在に配備されたものである。図2に示すシート排出装置1には、下側の排出ロール112の回転軸1101から電磁クラッチ175を介して回転駆動力が伝えられるもう1本の第2回転軸176が配備されている。この第2回転軸176は、下側の排出ロール112の回転軸1101(以下、区別のため第1回転軸と称することがある)と平行に延びる軸であり、弾性ブレード162に噛合するギア1761が設けられている。第2回転軸176は、回転制御部171が電磁クラッチ175をオンすることにより、第1回転軸1101から回転駆動力を受け回転する。第2回転軸176が回転すると、その第2回転軸176の回転駆動力がギア1761を介して弾性ブレード162に伝えられ、弾性ブレード162は図1中の矢印R方向に回転する。すなわち、本実施形態のシート排出装置1では、排出ロール112の駆動源と硬質ブレード161の駆動源と弾性ブレード162の駆動源が、モータ170で共通化されており、コストダウンが図られている。
弾性ブレード162は、硬質ブレード161に比べ硬さが柔らかく、硬質ブレード161で傾斜面51上に掻き落とされた用紙に届く長さである。すなわち、弾性ブレード162の長さは、硬質ブレード161の長さよりも長く、その先端が積載トレイ5の傾斜面51に届く長さである。なお、シート排出装置を上方からみた図2では、弾性ブレード162の角度が斜め上方(図2では手前側)を向いており、実際の長さよりも短く見えている。弾性ブレード162は、この弾性ブレード162の回転方向に並んだ揃えブレード1621と押さえブレード1622を有するものである。すなわち、第1回転軸1101上には、揃えブレード1621と押さえブレード1622の組がそれぞれ2箇所に配備されている。揃えブレード1621は、回転方向上流側に配備されたものであり、硬質ブレード161によって掻き落とされた用紙がシート受け部11に当接するまでその用紙を、回転することでシート受け部11に向けて摺動させる。順次排出された用紙は、この揃えブレード1621によってシート受け部11に確実に当接し用紙排出方向に揃えられる。このため、積載トレイ5の斜度を用紙の座屈が生じるほど大きくしなくてもすみ、順次排出する用紙を、積載トレイ5に、排出方向にきれいに揃った状態で大量に積載することができる。また、押さえブレード1622は、回転方向下流側に配備されたものであり、回転制御部171が電磁クラッチ175をオフすることにより回転を停止し、シート受け部11に当接した用紙を押さえ込む。この押さえブレード1622によって、順次排出された用紙の、排出方向に揃った状態が維持されるとともにシート受け部11に当接した用紙が傾斜面51の傾斜によって座屈することが防止される。しかも、いずれのブレード1621,1622も、第1回転軸1101の両側に配備されたものであるため、用紙幅方向にバランスよく用紙を摺動させ、摺動させた用紙を押さえ込む。また、いずれのブレード1621,1622も、図1に示すように第1回転軸1101の接線方向に延びたものであり、それらの先端はいずれも、第2回転軸176が回転することで、図1中の1点鎖線で示した円の軌跡を描き、用紙搬送路130の下流側に入り込むが、押さえブレード1622が用紙を押さえ込んだ状態では揃えブレード1621の先端が用紙搬送路130から外れた位置にくるようにこれら2本のブレード1621,1622は配備されている。すなわち、揃えブレード1621は、押さえブレード1622が用紙を押さえ込んだ状態にあるときに用紙搬送路130から外れた位置に配備されるものである。したがって、揃えブレード1621によって用紙の搬送が妨げられることが防止されている。
また、本実施形態のシート排出装置1は、シート拘束部材180を有する。このシート拘束部材180はアーム181を有する。アーム181の先端には回転自在なロール18
2が配備されており、アーム後端1811は回動自在に軸支されている。なお、図2ではシート拘束部材180の、アーム181の先端部分以外の部分は図示省略されている。アーム先端のロール182は、自重により傾斜面51に当接している。
ここで、積載トレイ5上に用紙が排出される際の用紙の動きについて説明する。ここでは、積載トレイ5に用紙が1枚も載置されていない場合について説明する。シート排出口1aから排出された用紙先端は、一対の排出ロール110によって用紙後端側に搬送力が与えられることで傾斜面51に突き当たるまで直進し、その後、用紙後端が一対の排出ロール110を抜け出るまで傾斜面51を登っていく。傾斜面51を登る用紙先端は、シート拘束部材180のロール182と傾斜面51の間に入り込み、アーム181は用紙の厚み分、反時計回りに回動し、用紙先端はシート拘束部材180のロール182を通過する。シート拘束部材180のロール182は、用紙が通過することで回転し、用紙の、幅方向に直交する長さ方向への移動は妨げられない。一方、積載トレイ5上での、用紙の幅方向への移動は、このシート拘束部材180によって妨げられる。なお、用紙後端が一対の排出ロール110を抜け出ると、上述の如く、用紙は傾斜面51の傾斜に沿って滑り落ちシート受け部11に当接する。この際にも、シート拘束部材180のロール182は回転し、滑り落ちる用紙の移動は妨げられない。
さらに、本実施形態のシート排出装置1は、一対の排出ロール110の用紙幅方向両側に、用紙搬送方向にそれぞれ延びる一対のタンパ190を備える他、図2に示すモータ201とベルト202を有するタンパ移動機構200、タンパ制御部210、およびブレーキ部材220も備えている。搬送ロール120は、一対のタンパ190の間に向けて用紙を送り込む。搬送方向に延びるそれぞれのタンパ190は、搬送方向上流側の部分が用紙搬送路130の広路部133内に位置している。各タンパ190は、当接部191とガイド部192とベース部193を有する。ベース部193には案内片1931が設けられており、この案内片1931が用紙幅方向に設けられた案内溝194に案内されて、ベース部193は用紙幅方向に移動自在なものである。このベース部193には、スプリング195を介して当接部191が取り付けられており、その当接部191にはガイド部192が設けられている。ガイド部192は、他方のタンパ190に向かって、用紙表面に対向するように突出したものである。搬送ロール120から送られてきた用紙先端は、離間した一対の排出ロール110の間へ、このガイド部192によって案内される。
タンパ移動機構200は、一対のタンパ190それぞれに対して1つずつ設けられたものであり、タンパ制御部210は、これらのタンパ移動機構200それぞれのモータ201の回転を制御する。タンパ移動機構200によってベース部193が用紙幅方向に移動させられることで、タンパ190はシート受取位置と横揃位置との間を移動する。なお、図2では、1対のタンパ190が最も離れた状態を1点鎖線で示し最も近づいた状態を実線で示すことで、用紙幅方向である矢印M方向に各タンパ190が移動自在であることが表されている。
ここで図1および図2とともに図3も用いて説明する。
図3は、シート受取位置と横揃位置との間を移動するタンパを説明するための図である。
図3(a)には、1対のタンパ190の間に用紙Pの先端が到達する直前のタンパ190が示されている。図3(a)に示す一対のタンパ190は、各タンパ190の当接部191どうしの当接部間隔S1が送り込まれる用紙Pの幅方向の長さWより長くかつ各タンパ190のガイド部192どうしのガイド部間隔S2が上記長さWより短い位置に配備されている。この図3(a)に示すタンパ190の位置がシート受取位置になる。
図3(b)には、一対のタンパ190の間に用紙Pが送り込まれた後のタンパ190が示されている。
ここで、図1および図2をもう一度用いて、ブレーキ部材220について説明する。図1に示すブレーキ部材220の先端には用紙接触部221が設けられており、この用紙接触部221は、用紙搬送路130の狭路部132に配備されている。すなわち、用紙接触部221は、一対の搬送ロール120と搬送方向に延びるタンパ190の搬送方向上流端との間に位置している。用紙接触部221は、移動する用紙の表面に接触することで、接触した用紙にその移動を妨げる力を付与するものである。
一対の搬送ロール120によって搬送される用紙には搬送方向へ向けての搬送力が与えられる。用紙先端が、一対の搬送ロール120の間を抜け出ると、排出ロール110によって用紙後端側に搬送力が与えられることで、用紙先端は、ブレーキ部材220の用紙接触部221の下に入り込む。一対の搬送ロール120が用紙に付与する搬送力は、用紙接触部221による用紙の移動を妨げる力よりも大きく、用紙後端が一対の搬送ロール120の間を抜け出るまで、用紙は搬送方向に搬送される。ここで、一対の排出ロール110は離間した状態にある。用紙後端が一対の搬送ロール120の間を抜け出ると、用紙は、今まで与えられていた搬送力の惰性(慣性力)で更に搬送方向下流側へ移動しようとする。ところが、用紙接触部221による用紙の移動を妨げる力は慣性力よりも大きく、用紙後端が一対のタンパ190の間に到達する前に、ブレーキ部材220によって用紙は停止する。用紙後端が一対の搬送ロール120の間を抜け出たことは、図1に示すエクジットセンサ150によって検出され、その検出後所定時間経過後に用紙は停止する。図3(b)には、停止した用紙Pが用紙接触部221とともに示されている。タンパ制御部210は、エクジットセンサ150からの検出結果を受けることで用紙が停止するタイミングを認識し、図3(a)に示す用紙受取位置にあるタンパ190を互いが接近するように用紙停止のタイミングに同期して移動させる(図3(b)中の矢印参照)。一対のタンパ190の間に送り込まれた用紙Pの幅方向中央が、図1に示すシート排出口1aの幅方向中央からずれている場合には、互いに接近するように移動してきた一対のタンパ190の内のいずれか一方のタンパ190の当接部191が他方のタンパ190の当接部191よりも先に、用紙Pの、搬送方向に延びる一方の縁eに当接し、用紙Pは、その縁eに当接したタンパ190によって用紙幅方向へずらされ、やがて、他方のタンパ190の当接部191に、用紙Pの、反対側の縁eが当接する。この際、互いの当接部191は、用紙Pの幅方向の長さWよりもわずかに接近するが、わずかに接近した分は図2に示すスプリング195によって吸収され、当接部191は、用紙Pを、用紙幅方向からしっかりと挟持した状態になり、排出する用紙は幅方向にきれいに揃えられる。図3(b)にはこの状態の当接部191が示されており、図3(b)に示す各一対のタンパ190は、当接部間隔S1が上記長さWと等しくなる位置に配備されている。この図3(b)に示すタンパ190の位置が横揃位置になる。本実施形態のシート排出装置1によれば、一対のタンパ190の間に送り込まれた用紙が、スキューすることが抑えられる。また、筐体内で用紙をずらしてから排出するため、ずらそうとする用紙の下には既に揃えられている用紙はなく、折角揃えられていた用紙の姿勢を乱してしまうこともない。したがって、本実施形態のシート排出装置1は、排出する用紙を幅方向にきれいに揃えることができる。
なお、本実施形態のシート排出装置1では、1対のタンパ190それぞれが、用紙幅方向へ移動自在なものであるが、1対のタンパ190のうちのいずか一方のタンパのみが用紙幅方向へ移動自在なものであり、もう一方のタンパ190を固定して基準壁にしてもよい。
また、本実施形態のシート排出装置1では、この横揃位置が複数用意されている。すなわち、タンパ190は、搬送されてきた用紙を、複数の横揃位置の中から選択された1つの横揃位置まで移動させる。例えば、タンパ190は、搬送されてきた用紙を、一対のタンパ間に送り込まれた用紙(図3(b)中の実線で示す用紙P)の幅方向の位置を基準にして、幅方向一方側の横揃位置(図3(b)中の点線で示す上方の位置)とその一方側に対する他方側の横揃位置(図3(b)中の点線で示す下方の位置)とのうちのいずれか一方の横揃位置まで移動させる。この場合、一対のタンパ190で用紙を挟み込んだ状態で一対のタンパ190をともに移動させ、挟み込んだ用紙をいずれか一方の横揃位置まで移動させてもよいし、一対のタンパ190のうちの、用紙を移動させようとする横揃位置に近いタンパ190をその横揃位置まで移動させ、他方のタンパによって用紙をその横揃位置まで寄せてきてもよい。こうすることにより、画像形成装置本体が複数枚の原稿を複数部(セット)コピーする場合など、幅方向のオフセット量を十分に確保しつつ、タンパ190の移動量を抑えることができ、セットごとに幅方向にオフセットして排出するオフセット処理を迅速に行うことができる。
また、図1に示すシート排出装置1では、一対のタンパ190それぞれの当接部191の用紙搬送方向両側部分に、用紙の下面(用紙接触部221が接触した面とは反対側の面)よりも下方に突出した突出部1911が設けられている。このため、当接部191が用紙Pを挟持する際に、用紙Pが当接部191の下に潜り込んでしまうことが防止されている。
続いて、図4を用いて、タンパ190と、排出ロール110と、弾性ブレード162それぞれの動作の関係を詳述する。
図4は、タンパと、排出ロールと、弾性ブレードそれぞれの動作タイミングを示すタイミングダイアグラムである。
図4に示すタイミングダイアグラムの横軸は時間を表し、縦軸は用紙搬送方向を示す。この縦軸には、下から順に、用紙受入口131、エントセンサ140、搬送ロール120、エクジットセンサ150、タンパ190、排出ロール190、弾性ブレード162が示されている。したがって、上方にいくほど搬送方向下流側になる。また、図中の1点鎖線は用紙先端の、このシート排出装置1内の位置を示し、2点鎖線は用紙後端の、このシート排出装置1内の位置を示す。これらの鎖線の傾きは用紙の移動速度を表すものであり、これらの鎖線のうち水平部分は用紙が停止していることを表している。さらに、このタイミングダイアグラムでは、タンパ190が移動している期間を実線で表している。また、一対の排出ロール110が離間状態にある期間を実線の水平線で表し、状態移行期間を実線の傾斜線で表している。さらに、弾性ブレード162が回転している期間を実線で表している。
まず、用紙先端が用紙受入口131に到達し、さらにエントセンサ140を通過する。用紙先端がエントセンサ140を通過することで、シート排出装置1は不図示の画像形成装置本体から用紙が送られてきたことを認識する。エントセンサ140が用紙先端を検出するまでは搬送ロール120の駆動は停止しており、エントセンサ140が用紙先端を検出した時点で搬送ロール120の駆動が開始する。用紙先端が搬送ロール120に送り込まれると、用紙は、搬送ロール120の搬送力によって搬送され始め、エクジットセンサ150、タンパ190、排出ロール110、弾性ブレード162を順に通過し、シート排出口1aから排出される。一対のタンパ190の間に用紙先端が到達する前からタンパ190は用紙受入位置にあり、その位置を維持し続ける。また、一対の排出ロール110も、用紙先端が到達する前から離間状態であり、その状態を維持し続ける。さらに、弾性ブレード162も回転を停止したままである。
このタイミングダイアグラムでは、用紙先端がシート排出口1aから排出された後に、用紙後端が用紙受入口131に到達する。用紙後端が排出ロール120を通過すると、用紙受入位置にあったタンパ190は横揃位置に向けてゆっくりと移動を開始する。後端が排出ロール120を通過した用紙は、ブレーキ部材220の作用によって停止する。その後、タンパ190は横揃位置まで移動し停止し、用紙は幅方向に揃えられる。タンパ190が停止した時点で、今度は離間状態にあった排出ロール110がニップ状態へ移行を開始し、一対の排出ロール110が用紙を挟み込むと、図1に示す下側の排出ロール112が回転を開始し、用紙の排出が再開される。また、用紙排出の再開に同期して、横揃位置にあったタンパ190が用紙受入位置に向けて戻り始める。以上説明したタンパ190の動作は、タンパ制御部210によってなされるものであり、排出する用紙を幅方向に円滑に揃えることができる。
その後、用紙後端が排出ロール110を通過する直前に、次の用紙の先端が用紙受入口131に到達する。また、用紙後端が排出ロール110を通過する直前から用紙後端が排出ロール110を抜け出るまで、図2に示す回転制御部171は、排出ロール110の回転軸を今までよりもゆっくり回転させ、排出ロール110の回転速度を落とす。排出ロール110によって排出されるシートは排出ロール110の回転速度に応じた飛距離で積載トレイ5の傾斜面51上に落下する。このため、排出ロール110の回転速度を落とすことで、弾性ブレード162が傾斜面51上に落ちた用紙に確実に届く。なお、小さいサイズの用紙ほど飛距離は伸びるため、回転速度を落とす必要が生じる。このため、回転制御部171は、排出する用紙のサイズに応じて排出ロール110の回転軸1101の回転速度を可変させるものであることがより好ましい。例えば、その回転軸1101の回転速度は、排出する用紙の長さと幅の合計値によって決定すればよい。用紙後端が排出ロール110を通過する際に、用紙後端は硬質ブレード161によって積載トレイ5の傾斜面51に向けて掻き落とされる。
回転制御部129は、エクジットセンサ150からの検出結果を受け取ることで用紙後端が排出ロール110を抜け出たタイミングを認識し、用紙後端が排出ロール112を抜け出た後に、図2に示す電磁クラッチ175を所定時間オンする。電磁クラッチ175がオンされると弾性ブレード162が回転を開始し、まず上流側の揃えブレード1621が用紙搬送路130の下流側に入り込み、次いで下流側の押さえブレード1622が用紙搬送路130の下流側に入り込む。上流側の揃えブレード1621は、用紙搬送路130の下流側を通過した後、傾斜面51に掻き落とされた用紙をシート受け部11に向けて摺動させ、用紙がシート受け部11に当接する。揃えブレード1621は、筐体10内に入り、続いて、シート受け部11に当接した用紙に下流側の押さえブレード1622が接触しその用紙を押さ込む。この押さ込みのタイミングで電磁クラッチ175がオフされ、弾性ブレード162の回転が停止する。積載トレイ5の一番上の用紙は、弾性ブレード162の回転が再開されるまで、押さえブレード1622によって押さえ込まれ続ける。
また、弾性ブレード162が回転を開始した後、一対の排出ロール110はニップ状態から離間状態へと移行する。
以上が、一枚の用紙を排出する際の各構成要素の動作である。
続いて、用紙後端が、一対の搬送ロール120の間を通過した後であって一対のタンパ190の間に到達する前に、その用紙の、搬送方向への移動を停止させる機構についての別態様を説明する。今まで説明したシート排出装置1では、図1及び図2に示すブレーキ部材220によって、用紙の、搬送方向への移動を停止させ、タンパ190によって用紙が幅方向にずらされる間も用紙接触部221が用紙表面に接触し続けていたが、以下説明する別態様では、タンパ190が用紙をずらす際には、用紙の、幅方向への移動を妨げないように、用紙の移動を妨げる力をゼロにする。なお、以下の説明においては、上述した構成要素の名称と同一の名称の構成要素には同じ符号を用いることにする。
図5は、ブレーキ部材の第1の別態様を上方から示す図であり、図6は、図5に示す第1の別態様のブレーキ部材を用紙幅方向から見たときの図である。
図5に示す、他方のタンパ190に向かって突出した各ガイド部192の突出方向先端には、テーパ部1921が設けられている。また、図5に示すブレーキ部材220も、搬送ロール120と搬送方向に延びるタンパ190の搬送方向上流端との間に位置する用紙接触部221を備えている。この用紙接触部221も、移動する用紙の表面に接触することで、接触した用紙にその移動を妨げる力を付与するものであるが、用紙表面に対して接離自在なものである。さらに、図5に示すブレーキ部材220は、用紙接触部221よりも用紙搬送方向(図5中の矢印参照)下流側にテーパ受け部222を有するとともに用紙搬送方向上流側には、上側の搬送ロール120の回転軸1201に対して回動自在に取り付けられた回動部223を有する。この回動部223は、上側の搬送ロール120の回転軸1201の回転によっては回動せず、用紙接触部221は、自重によって用紙表面に接触し、搬送ロール120から付与された搬送力の惰性で移動する用紙を停止させる。
タンパ190が用紙受取位置にあるときには、タンパ190のテーパ部1921と、ブレーキ部材220のテーパ受け部222とは非接触である。
図7は、タンパに設けられたテーパ部と、ブレーキ部材に設けられたテーパ受け部とを示す図である。
用紙受取位置にあったタンパ190が横揃位置に向けて移動を開始すると、図7に示すガイド部192は、図7の右から左に向かって移動し始め、タンパ190の当接部191が用紙の縁に当接する前に、テーパ部1921がテーパ受け部222に当接する。タンパ190が横揃位置に向けてさらに移動を続けると、当接部191が用紙の縁に当接する前に、テーパ受け部222がテーパ部1921によって上方に押され、図5及び図6に示す回動部223が反時計回りの方向へ回動し、用紙表面に接していた用紙接触部221が上方に持ち上げられる。こうすることで、用紙接触部221が用紙表面から離間し、ブレーキ部材220による用紙の移動を妨げる力がゼロになる。その後、タンパ190の当接部191が用紙の縁に当接し、用紙の移動を妨げる力が付与されていない用紙は幅方向へずらされる。
図8は、ブレーキ部材の第2の別態様を上方から示す図であり、図9は、図8に示す第2の別態様のブレーキ部材を用紙幅方向から見たときの図である。
図8に示すブレーキ部材220も、搬送ロール120と搬送方向に延びるタンパ190の搬送方向上流端との間に位置する用紙接触部221を備えている。この用紙接触部221も、移動する用紙の表面に接触することで、接触した用紙にその移動を妨げる力を付与するものであり、用紙表面に対して接離自在なものである。図8に示すブレーキ部材220では、用紙搬送方向(図8中の矢印参照)下流側に用紙接触部221が設けられており、上流側は、上側の搬送ロール120の回転軸1201に固定されている。したがって、図8に示すブレーキ部材220は、上側の搬送ロール120の回転に応じて回動する。
図10は、上下に配備された1対の搬送ロールそれぞれの回転軸を示す図である。
図10の上側の回転軸1201Hが、上側の搬送ロール(図10では不図示)の回転軸であり、ブレーキ部材220が固定されたものである。一方、図10の下側の回転軸1201Lには、左端に設けられたモータ125からの回転駆動力がベルト部材126を介して伝えられ、下側の搬送ロール120が回転駆動する。図10に示す下側の回転軸1201Lの右端部にはトルクリミッタ127が設けられており、所定トルク以上のトルクで下側の回転軸1201Lが回転することを防止している。また、その下側の回転軸1201Lの右端には、上側の回転軸1201Hと下側の回転軸1201Lとに巻き掛けられたベルト部材128が配備されており、下側の回転軸1201Lの回転トルクが上側の回転軸1201Hに伝えられる。さらに、図10には、図10に示すモータ125の回転開始/回転停止および回転方向を制御する回転制御部129が示されている。この回転制御部129は、用紙後端が搬送ロール120を抜け出るまで、モータ125を図9に示す矢印a方向へ回転させ続ける。モータ125が矢印a方向へ回転することで、用紙は搬送方向へ送られるとともに、図10の右端に示されたベルト部材128によって矢印a方向へ回転する回転トルクが上側の回転軸1201Hへ伝えられ、ブレーキ部材220は矢印D方向へ回動する。この結果、ブレーキ部材220の用紙接触部221は用紙表面に接触する。用紙接触部221が用紙表面に接触する力の大きさは、図10の右端に示すベルト部材128によって伝えられる回転トルクに応じた大きさとなる。図10に示すトルクリミッタ127は、用紙接触部221が用紙表面に接触する力の大きさが、後端が搬送ロール120を通過することで慣性力で移動する用紙を停止させることができる大きさでありながらも、その後端が搬送ロール120を抜け出るまで用紙の搬送方向への移動を妨げない大きさとなるよう回転トルクを制限している。用紙後端が搬送ロール120を抜け出ると、用紙後端が一対のタンパ190の間に到達する前に、ブレーキ部材220によって用紙は停止する。上述の如く、用紙後端が一対の搬送ロール120の間を抜け出たことは、エクジットセンサ150(図9参照)によって検出され、その検出後所定時間経過後に用紙は停止する。回転制御部129は、エクジットセンサ150からの検出結果を受けることで用紙が停止するタイミングを認識し、用紙停止のタイミングに同期して、図10に示すモータ125を図9に示す、矢印a方向とは逆の矢印b方向へ回転させる。モータ125が矢印b方向へ回転することで、ブレーキ部材220は矢印U方向へ回動し、用紙接触部221が用紙表面から離れる。こうすることで、ブレーキ部材220による用紙の移動を妨げる力がゼロになり、その後、タンパ190の当接部191が用紙の縁に当接し、用紙の移動を妨げる力が付与されていない用紙は幅方向へずらされる。
本発明の一実施形態であるシート排出装置を示す図である。 本実施形態のシート排出装置を上方からみたときの図である。 シート受取位置と横揃位置との間を移動するタンパを説明するための図である。 タンパと、排出ロールと、弾性ブレードそれぞれの動作タイミングを示すタイミングダイアグラムである。 ブレーキ部材の第1の別態様を上方から示す図である。 図5に示す第1の別態様のブレーキ部材を用紙幅方向から見たときの図である。 タンパに設けられたテーパ部と、ブレーキ部材に設けられたテーパ受け部とを示す図である。 ブレーキ部材の第2の別態様を上方から示す図である。 図8に示す第2の別態様のブレーキ部材を用紙幅方向から見たときの図である。 上下に配備された1対の搬送ロールそれぞれの回転軸を示す図である。
符号の説明
1 シート排出装置
10 筐体
11 シート受け部
110,111,112 排出ロール
1101 回転軸(第1回転軸)
120 搬送ロール
1201 回転軸
130 用紙搬送路
140 エントセンサ
150 エクジットセンサ
161 硬質ブレード
162 弾性ブレード
1621 揃えブレード
1622 押さえブレード
170 モータ
171 回転制御部
175 電磁クラッチ
176 第2回転軸
180 シート拘束部材
190 タンパ
191 当接部
192 ガイド部
193 ベース部
200 タンパ移動機構
210 タンパ制御部
220 ブレーキ部材
221 用紙接触部
5 積載トレイ
51 傾斜面
52 水平面

Claims (10)

  1. 筐体内に配備され、所定の搬送方向に搬送されてきたシートを該シートの、該搬送方向に交わる幅方向に移動させてから該筐体外へ向けて排出するシート排出装置であって、
    前記幅方向に延びる回転軸をそれぞれ有し、互いの周面が接離自在な一対の排出ロールと、
    前記一対の排出ロールの前記幅方向両側に配備され、前記搬送方向にそれぞれ延びる一対のタンパと、
    前記一対のタンパの間に向けてシートを送り込む搬送部材とを備え、
    前記一対のタンパのうちの少なくとも一方のタンパが、前記幅方向に移動自在なものであって、搬送されてきたシートの、前記搬送方向に延びる縁に前記一対の排出ロールが離間している状態で当接し該シートを前記幅方向にずらすものであり、
    前記一対の排出ロールが、前記タンパによってずらされたシートを互いの周面を接触させることで挟み込んで、回転することにより該シートを前記筐体外へ向けて排出するものであることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてくるシートの下面よりも下方に突出した突出部を有するものであることを特徴とする請求項1記載のシート搬出装置。
  3. 前記シートの前記搬送方向後端が、前記搬送部材を通過した後であって一対のタンパの間に到達する前に、該シートの、前記搬送方向への移動を停止させるブレーキ部材を備え、
    前記幅方向に移動自在なタンパが、前記ブレーキ部材によって停止したシートを該幅方向にずらすものであることを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
  4. 前記ブレーキ部材は、前記シートに該シートの移動を妨げる力を付与するものであって、該シートが前記幅方向に移動自在なタンパによって該幅方向にずらされる際には、該力を弱めるものであることを特徴とする請求項3記載のシート排出装置。
  5. 前記搬送部材が、前記シートに前記搬送方向へ向けての搬送力を与え、該シートの前記搬送方向後端が該搬送部材を通過し終わると、該シートを、前記搬送力の惰性で該搬送方向へ移動させるものであり、
    前記ブレーキ部材が、前記シートの表面に対して接離自在なものであり、前記搬送力の惰性で移動するシートの表面に接することで該シートを停止させるものであって、
    前記幅方向に移動自在なタンパが、前記ブレーキ部材が表面に接したシートを該幅方向にずらす際に、該ブレーキ部材を該表面から離間させるものであることを特徴とする請求項3記載のシート排出装置。
  6. 前記搬送部材が、前記幅方向に延びる回転軸をそれぞれ有する正逆回転自在な一対の搬送ロールの間に前記シートを挟み込み該搬送ロールを正回転させることで前記シートに前記搬送方向へ向けての搬送力を与え、該シートの該搬送方向後端が該一対の搬送ロールの間を抜け出ると、該シートを、前記搬送力の惰性で該搬送方向へ移動させるものであり、
    前記ブレーキ部材が、前記搬送ロールの回転軸に取り付けられ、該搬送ロールの回転軸が正回転することで前記シートの表面に接し前記搬送力の惰性で移動するシートを停止させ、該搬送ロールの回転軸が逆回転することで該シートの表面から離れるものであり、
    さらにこのシート排出装置が、
    前記シートの前記搬送方向後端が前記一対の搬送ロールの間を抜け出たことを検知する検知手段と、
    前記検知手段から前記シートの該搬送方向後端が抜け出たことを受けて、前記搬送ロールの回転軸を逆回転させる制御部とを備えたものであることを特徴とする請求項3記載のシート排出装置。
  7. 前記一対のタンパそれぞれが、搬送されてきたシートの、前記搬送方向に延びる縁に当接する当接部と、該当接部から他方のタンパに向かって該シートの表面に対向するように突出したガイド部とを有するものであり、前記幅方向に移動自在なタンパは、該一対のタンパそれぞれの当接部どうしの当接部間隔が送り込まれるシートの幅方向の長さより長くかつ該一対のタンパそれぞれの該ガイド部どうしのガイド部間隔が該長さより短いシート受取位置と、該当接部間隔が該長さに等しい横揃位置との間を移動自在なものであることを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
  8. 前記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてきたシートを、前記幅方向に並んで用意された複数の所定位置の中から選択された1つの所定位置まで移動させるものであることを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
  9. 前記幅方向に移動自在なタンパが、搬送されてきたシートを、前記一対のタンパの間に送り込まれたシートの前記幅方向の位置を基準にして該幅方向一方側の所定位置と該一方側に対する他方側の所定位置とのうちのいずれか一方の所定位置まで移動させるものであることを特徴とする請求項8記載のシート排出装置。
  10. 前記一対のタンパそれぞれが、搬送されてきたシートの、前記搬送方向に延びる縁に当接する当接部を有するものであり、前記幅方向に移動自在なタンパは、該一対のタンパそれぞれの当接部どうしの間隔が送り込まれるシートの幅方向の長さより長いシート受取位置と、該間隔が該長さに等しい横揃位置との間を移動自在なものであり、
    前記一対のタンパの間に向けてシートが送り込まれる際には、前記幅方向に移動自在なタンパを前記シート受取位置に配備させ、前記一対のタンパの間にシートが送り込まれた後、前記幅方向に移動自在なタンパを前記横揃位置まで移動させ、移動させたシートが前記一対の排出ロールによって挟み込まれた後、該幅方向に移動自在なタンパを該横揃位置から該シート受取位置まで移動させるタンパ制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
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