JP2006068914A - 車両用内装材の成形装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 対向する2つの金型10,20の間に、基材3と、発泡体4となる溶融樹脂Jを供給し、基材3の表面に発泡体4が一体に接合された成形品1を成形する成形装置Sにおいて、基材3が配設される側の金型20には、基材3へ向けて突出するシール部材30が設けられ、シール部材30は基材3の周縁部に沿って配設され、シール部材30は、基材3に向けて先細り形状に形成されている。
【選択図】 図4
Description
これらの発泡製品を製造する際には、上下または左右に分割可能な成形型を使用し、一方の金型の型面に基材を配置し、他方の金型の型面に表皮材を配置し、基材と表皮材との間でウレタンフォーム原料などの発泡原料を発泡させて、基材及び表皮材と一体に成形していた。
特許文献1の金型は、上型と下型からなり、下型から上型へ向けて延出するシール部材を備えている。シール部材はエアシリンダに連結されており、エアシリンダによって移動可能とされている。
そして、上型と下型の間に発泡原料を注入し、型締めしたときに、シール部材により上型と下型の間が密閉され、発泡原料の漏出を防止することが可能となる。
しかし、特許文献1の技術では、シール部材が可動式であり、装置構成が複雑になるという不都合があった。
シール部材を上記のような形状とすることにより、シール部材と基材とが線接触することになり、高い気密性を保つことが可能となる。
したがって、樹脂漏出によるバリの発生や製品表面への樹脂の付着が防止され、高品質の成形品を得ることが可能となる。
図1乃至図4は本発明に係る車両用内装材の成形装置の一実施例を示すものであり、図1は成形装置を示す断面説明図、図2はシール部材の拡大断面図、図3はシール部材の変形の状態を示す説明図、図4は成形装置に溶融樹脂を充填した状態を示す説明図である。
成形品1は、表皮材2と基材3とパッド部4とから構成されている。
表皮材2としては、例えば、織布、不織布、或いはポリオレフィン,ポリエステル系,ウレタン系,塩化ビニル系の樹脂シートやフィルムが挙げられる。
また、上記素材を二種以上積層したものを使用することもできる。
さらに表皮材2の裏面に発泡シートや裏基布を貼合したものを使用することもできる。
パッド部4は、例えば、ウレタンフォーム,ポリプロピレンフォーム,ポリエチレンフォーム等の発泡体から形成されている。
本例の第1金型10と、第2金型20とは、対向して配置されており、本例では第1金型10を固定側金型とし、第2金型20を可動側金型としている。
シール部材30は、第2金型20の基材3が配設される箇所に設けられている。本例では、第2金型20に膨出部22が設けられており、この膨出部22に、基材3が係合されて保持される。この膨出部22の周縁面22aに、シール部材30が設けられている。
また、シール部材30の、凹溝21から突出する部分は先細り形状に形成されており、図2に示すように、金型を型締めしたときに、先端部が基材3に圧着される。そして、図3に示すように、基材3に圧着されたとき、先端部が撓むようになる。
シール部材30は、第2金型20から延出して先端部32が基材3に圧着され、第2金型20と基材3との間の隙間を塞ぐように機能する。
まず、図1で示すように、第1金型10と第2金型20が型開きされているときに、基材3を配設する。このとき、第1金型10側に表皮材を配設しても良い。基材3は、第2金型20の膨出部22に取り付けられる。
金型を型締めすると、第2金型20に設けられたシール部材30が基材3に圧着される。こうして、第2金型20と基材3との間の隙間40が、シール部材30により塞がれる。
したがって、溶融樹脂Jが上記隙間40に入り込むことが防止され、溶融樹脂Jの漏出による基材3への付着や、樹脂不足によるパッド材4における空洞の発生を防止することが可能となる。
図5乃至図8は他の形状のシール部材30を示す説明図である。
図5乃至図8に示すシール部材30は、基材3との接触片31を有した構成とされている。接触片31は基材3に向けて先細り形状に形成されている。
シール部材30が基材3に押圧されたときは、図8に示すように、接触部31aの角部33が基材3に接触する。このように、シール部材30が基材3に線で接触するため、金型に基材3を配設するときに、基材3にかかるシール部材からの反発力が小さく、基材を適正な位置に容易に配設することが可能となる。また、角部33が基材3に当接するため、基材3に押し付けられたとき、先端部が撓みながら基材3に好適に圧着される。
2 表皮材
3 基材
4 パッド材
10 第1金型
20 第2金型
21 凹溝
30 シール部材
32 先端部
J 溶融樹脂
K キャビティ
S 車両用内装材の成形装置
Claims (4)
- 対向する2つの金型の間に、基材と、発泡体となる溶融樹脂を供給し、前記基材の表面に発泡体が一体に接合された成形品を成形する車両用内装材の成形装置において、
前記基材が配設される側の金型には、前記基材へ向けて突出するシール部材が設けられ、
前記シール部材は前記基材の周縁部に沿って配設され
前記シール部材は、前記基材に向けて先細り形状に形成されたことを特徴とする車両用内装材の成形装置。 - 前記シール部材は多角形に形成され、一つの先端部が前記基材に当接することを特徴とする請求項1記載の車両用内装材の成形装置。
- 前記シール部材は、本体と前記基材との接触片からなり、該接触片は前記基材に向けて先細り形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用内装材の成形装置。
- 前記接触片は前記本体から傾斜して突出していることを特徴とする請求項3記載の車両用内装材の成形装置。
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JP2004251594A JP2006068914A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 車両用内装材の成形装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004251594A JP2006068914A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 車両用内装材の成形装置 |
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ID=36150034
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2006068914A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131828A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Calsonic Kansei Corp | 二層発泡成形方法および装置並びに二層発泡成形品 |
EP2279843A4 (en) * | 2008-05-28 | 2015-06-03 | Bridgestone Corp | FORM FOR FOAM FORMING AND FOAM FORMING METHOD |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01148314U (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-13 |
-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004251594A patent/JP2006068914A/ja active Pending
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