JP2006068354A - 口腔殺菌用品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 口腔粘膜への刺激の少なく、かつ殺菌活性を高く保った口腔殺菌液を供給できる口腔殺菌用品を提供する。
【解決手段】 口腔殺菌用品1は、容器2とこの容器2に収容された口腔殺菌用原液3と、容器2の底部に取り付けられた電解装置4とから構成されている。口腔殺菌用原液3は、電解装置4によって電解されることで電解水を含んだ口腔殺菌液となる。こうした口腔殺菌用原液3は、粘膜保護成分を含んでいる。粘膜保護成分としては、グリセリンが好ましく挙げられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 口腔殺菌用品1は、容器2とこの容器2に収容された口腔殺菌用原液3と、容器2の底部に取り付けられた電解装置4とから構成されている。口腔殺菌用原液3は、電解装置4によって電解されることで電解水を含んだ口腔殺菌液となる。こうした口腔殺菌用原液3は、粘膜保護成分を含んでいる。粘膜保護成分としては、グリセリンが好ましく挙げられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、口腔殺菌液を構成する電解水の殺菌活性が減退することのない、また口腔粘膜に対する刺激の少ない口腔殺菌液を生成するための口腔殺菌用原液を備えた口腔殺菌用品に関する。
従来、う蝕、歯肉炎、歯周病および口臭等の細菌が病因とされる口腔内疾患の予防を目的に、カチオン性および非カチオン性の殺菌剤が歯磨剤、洗口剤に配合されてきた。また近年、希塩酸および食塩水を電気分解することによって得られる電解水が、医療分野で消毒用として使用されており、従来の殺菌剤と比較しても高い殺菌効果を示すことが報告されている。
口腔衛生分野においても、次亜塩素酸濃度とpHの調整により殺菌力とステイン除去力を有した安全性の高い口腔洗浄水技術(特許文献1参照)、有効塩素を非プロトン性物質で含包することにより、細菌に取り込ませ細菌を死滅させる殺菌技術(特許文献2参照)、有効塩素濃度およびpHの調整による殺菌効果が持続し、健康への悪影響の少ない安価な殺菌・抗菌方法(特許文献3参照)などが提案されている。
特開平10−87462号公報
特開2002−320972号公報
特開2003−160421号公報
しかしながら、上述した特許文献に示したこれら口腔殺菌液は、その組成物中の有機物と素早く反応し、著しくその殺菌活性が減退するという問題があり、殺菌活性が経時で低下し、安定して高い殺菌力を発揮することができないといった課題があった。
また、口腔殺菌液を構成する電解水は、その生成化学種が次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンおよび水素イオンなどであり、上述した特許文献に示す技術では、実際の口腔内での使用時において、口腔粘膜の炎症、刺激等の問題があり、日常的な使用に耐えられないという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、口腔粘膜への刺激の少なく、かつ殺菌活性を高く保った口腔殺菌液を供給できる口腔殺菌用品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、粘膜保護成分を含む口腔殺菌用原液と、前記口腔殺菌用原液を収容する容器と、前記容器に設けられ、前記口腔殺菌用原液を電解して口腔殺菌液を生成する電解装置とを備えたことを特徴とする口腔殺菌用品が提供される。
前記粘膜保護成分はグリセリンであるのが好ましい。またこのグリセリンの濃度は0.1〜80質量%に設定されるのが好ましい。前記電解装置により生成した口腔殺菌液の有効塩素濃度が1〜300ppmであればよい。前記口腔殺菌用原液は塩化ナトリウムを0.001〜5質量%含有していればよい。
本願発明によれば、組成物中の電解水の殺菌活性を減退させることがなく、口腔粘膜への刺激が少ない口腔殺菌液を供給可能な口腔殺菌用品を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を交えて説明する。図1は、本発明の口腔殺菌用品の一例を示す断面図である。本発明の口腔殺菌用品1は、容器2とこの容器2に収容された口腔殺菌用原液3と、容器2の底部に取り付けられた電解装置4とから構成されている。口腔殺菌用原液3は、電解装置4によって電解されることで電解水を含んだ口腔殺菌液となる。こうした口腔殺菌用原液3は、粘膜保護成分を含んでいる。粘膜保護成分としては、グリセリンが好ましく挙げられる。
ここで、グリセリンはC3H8O3 で表される3価のアルコールで、具体的には、化粧品原料基準、日本薬局方に適合したものなどを用いることができる。更に詳しくは、グリセリン含量95.0%以上の化粧品原料基準適合濃グリセリン、グリセリン含量98.0%以上の日本薬局方適合濃グリセリン、もしくは、グリセリン含量84〜87%の化粧品原料基準または日本薬局方適合グリセリンなどを用いることができる。これらグリセリンの配合量は、純分換算で組成物全体の0.1%〜80%(質量%、以下同じ)、特に1%〜50%とすることが好ましく、0.1%未満であると口腔粘膜保護作用が充分に発揮されない場合があり、80%より配合量が多いと、電解装置4によって生成した電解水の殺菌効果を減じる場合がある。
口腔殺菌用原液3は、電解装置4によって電解されて電解水を生成させるために、塩化ナトリウムなどのイオン化物質を含有している。
塩化ナトリウムの配合量は、組成物全体で0.001%〜5%、特に0.01%〜1%とすることが好ましく、0.001%未満であると、電解水の生成量が少なく、充分に殺菌効果を発揮できない場合がある。また、5%より配合量が多いと、グリセリンの粘膜保護作用を減じる場合がある。
本発明の口腔殺菌用品1を構成する容器2は、例えば内容量が50ml〜3000mlの容器を用いることができる。容器2の材質としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ガラス等を好適に用いることができるが、これらに限定されることはなく、ポリプロピレン、ポリエチレン等も使用可能である。また、容器2の開口部分にはディスペンサーポンプもしくは図1に示すキャップ5を付けることもできる。
本発明の口腔殺菌用品1を構成する電解装置4は、例えば容器2の底部に装着される。電解装置4は、容器2の口腔殺菌用原液3を収容する収容部2aとの間を水密に隔てる隔壁11と、電源12、スイッチ13、および一対の電極14a,14bから構成されている。電極14a,14bは、隔壁11を貫いて収容部2a内に露出するように形成されている。
なお、こうした口腔殺菌用原液3を電解するための電極は、底部から収容部2a内に突出する以外にも、上部のキャップ5から収容部2a内に突出するように形成したり、あるいは容器2の周面から収容部2a内に突出するように形成しても良く、限定されるものではない。また、電極の形状は、収容部2a内に板状の電極が突出する以外にも、例えば、隔壁11の面に沿って電極が露出していてもよく、限定されるものではない。
電極14aと電極14bとの距離は0.2mm〜50mmの範囲に設定されるのがよい。電気回路は電極14a,14bと電源12とを導線16でつなぎ、導線16の途中にスイッチ13を設ける。電極14a,14bの材質は、白金、金、銅、亜鉛、スズ、ステンレス、カーボン、アルミニウム等を用いることができるが、これらに限定されることなく他の導電体も使用可能である。
電源12としては、交流電源、直流電源のいずれでもよい。好ましくは乾電池、ボタン電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウムイオン電池等を用いることにより装置が簡便化できる。また電池以外にも半導体、金属電位差利用電源、光電変換素子などのいわゆる太陽電池が採用されても良い。
次に、本発明の口腔殺菌用品1の作用を説明する。口腔殺菌用品1の使用時には、別な口腔殺菌用原液のタンク等から容器2に口腔殺菌用原液3を満たした状態で、スイッチ13を操作して電解装置4を動作させる。すると、電解装置4の電極14a,14bへの通電によって、容器2に収容されている口腔殺菌用原液3が電解されて電解水を生じ、口腔殺菌液が生成される。電解装置4による電極14a,14bへの通電時間は、例えば30秒〜30分間でよい。
こうして生成された電解水を含む口腔殺菌液を口腔内に使用する。また、容器2内に予め口腔殺菌用原液3を充填しておき、使用時に上記操作を行ない、必要量を口腔内に使用することもできる。その場合、電解装置4が作動していない時には、内部の電解水の殺菌活性が減退している場合があるので、使用時にその都度スイッチ13を操作して電解水を生成させればよい。こうした電解装置4の作動により生成した口腔殺菌液の電解水中の有効塩素濃度は、1〜300ppm、特に10〜100ppmであることが好ましい。1ppm未満であると殺菌効果が充分発揮できない場合があり、300ppmより多いと、グリセリンの粘膜保護作用を減じる場合がある。なお、有効塩素濃度の測定は、例えば、SIBATA簡易測定キット(微酸性電解水用および強酸性電解水用シンプルバック)を用いることができ、ほかに吸光度による測定や滴定法を用いることができる。
本発明の口腔殺菌用品の口腔殺菌用原液は、洗口剤、口中清涼剤、濃縮タイプ洗口剤などとして調製、適用することができるが、上記成分以外に、電解装置4を装着した容器2に充填されている場合には、その剤型に応じて適宜な任意成分を配合することができ、例えば、湿潤剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤、甘味剤、香料、界面活性剤、有効成分、清掃助剤、着色料等を配合できる。
湿潤剤としては、ソルビトール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、マルチット、ラクチット等を配合することができる。増粘剤としては、キサンタンガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等、pH調整剤としては、フタル酸、リン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸及び炭酸並びにそれらのカリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩、リボ核酸及びその塩類、更に水酸化ナトリウム、ホウ砂、塩酸炭酸水素塩などの1種又は2種以上を用いることができる。
防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、ソルビン酸カリウム等を挙げることができる。
また、甘味剤としてはサッカリンナトリウム、ステビオサイト等、防腐剤としてはパラベン等を配合することができる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、シナモン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、オレンジ油、フェンネル油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油及び、l−メントール、l−カルボン、アネトール、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、さらには、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種または2種以上を、本発明の組成物中0.00001〜3重量%、本発明の効果を妨げない範囲で使用することができる。
界面活性剤としては、ショ糖モノ及びジラウレート等の脂肪酸基の炭素数が12〜18であるショ糖脂肪酸エステル、ラウリン酸デカグリセリル、ステアリン酸モノグリセライド等の脂肪酸グリセライド、ミリスチル酸ジエタノールアミド、酸化エチレンの平均重合度が10〜100モルのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酸化エチレンの平均重合度が10〜100モルのポリオキシエチレン硬化ひまし油等のエステル系非イオン界面活性剤、酸化エチレンの平均重合度が6〜50モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系のもの及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のブロックポリマー型のエーテル系非イオン界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシネート、ラウロイルメチルタウリン、アシルアミノ酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル・ナトリウム、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などのイミダゾリン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−L−アルギネート塩等のアミノ酸型界面活性剤などを単独又は組み合わせて用いることができ、通常配合量は0.05〜5重量%として用いることができる。
有効成分として、トラネキサム酸、イプシロン-アミノカプロン酸などの抗炎症剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素、リテックエンザイム等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミンC類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ラウロイルサルコシンナトリウム、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
清掃助剤として、沈降性シリカ、ジルコノシリケート、アルミノシリケート、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム等を合計で1〜10重量%用いることもできる。
着色料として、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されるものではない。なお、下記に示す%はいずれも質量%を意味する。下記に示す本発明例1〜4および比較例1〜3の口腔殺菌液を、口腔粘膜に炎症のみられない被験者3名に使用させた。なお、電解装置を装着した容器に充填した本発明例、比較例については、20分間電解装置を作動させた直後の口腔殺菌液を使用させた。本発明例、比較例の使用前、使用後1時間後の唾液を0.5mlずつ採取した。採取した唾液を生理食塩水で10倍〜100000倍まで10倍ずつに希釈し、あらかじめ用意しておいたTODD HEWITT BROTH寒天培地に50μlをスパイラル法にて接種し、5日間嫌気培養後の菌数をカウントした。各実施例、比較例の使用後1時間後の菌数を使用前の菌数で割ることにより、菌数変化率として算出した。
菌数変化率(%)=(使用後1時間後)/(使用前の菌数)×100
菌数変化率(%)=(使用後1時間後)/(使用前の菌数)×100
また、本発明例、比較例の使用前、使用後1時間後の被験者3名の頬部口腔粘膜の炎症度を目視にて判定した。
(判定基準)
以下の通り、使用後1時間後の頬部口腔粘膜炎症の度合いを目視し、以下の口腔粘膜炎症度を判定した。
「口腔粘膜炎症度」
3:使用前と比較して、口腔粘膜が真っ赤になり、かなりの炎症がみられる
2:使用前と比較して、口腔粘膜がやや赤くなり、軽度の炎症がみられる
1:使用前と比較して、口腔粘膜に全く炎症がみられない
(判定基準)
以下の通り、使用後1時間後の頬部口腔粘膜炎症の度合いを目視し、以下の口腔粘膜炎症度を判定した。
「口腔粘膜炎症度」
3:使用前と比較して、口腔粘膜が真っ赤になり、かなりの炎症がみられる
2:使用前と比較して、口腔粘膜がやや赤くなり、軽度の炎症がみられる
1:使用前と比較して、口腔粘膜に全く炎症がみられない
(比較例1)
電解水 73.2%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 15
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
計 100.0%
電解水は、三浦電子(株)製 ペティック(p500)に、純水450mlと塩化ナトリウム0.45gを入れ、20分間使用して生成したものを用いた。グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で12.75%含有する。容器は電解装置を装着していない250mlPET製容器を用いた。
菌数変化率:122%
口腔粘膜炎症度:1
電解水 73.2%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 15
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
計 100.0%
電解水は、三浦電子(株)製 ペティック(p500)に、純水450mlと塩化ナトリウム0.45gを入れ、20分間使用して生成したものを用いた。グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で12.75%含有する。容器は電解装置を装着していない250mlPET製容器を用いた。
菌数変化率:122%
口腔粘膜炎症度:1
(比較例2)
電解水 88.2%
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
計 100.0%
電解水は、三浦電子(株)製 ペティック(p500)に、純水450mlと塩化ナトリウム0.45gを入れ、20分間使用して生成したものを用いた。容器は電解装置を装着していない250mlPET製容器を用いた。
菌数変化率:108%
口腔粘膜炎症度:1
電解水 88.2%
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
計 100.0%
電解水は、三浦電子(株)製 ペティック(p500)に、純水450mlと塩化ナトリウム0.45gを入れ、20分間使用して生成したものを用いた。容器は電解装置を装着していない250mlPET製容器を用いた。
菌数変化率:108%
口腔粘膜炎症度:1
(比較例3)
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
水 残部
計 100.0%
容器は、電解装置を装着した250mlPET製容器を用いた。電解装置を20分間作動させて得られた口腔殺菌液を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ5cm、厚さ2mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離20mm)として250mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.15%
口腔粘膜炎症度:3
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
水 残部
計 100.0%
容器は、電解装置を装着した250mlPET製容器を用いた。電解装置を20分間作動させて得られた口腔殺菌液を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ5cm、厚さ2mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離20mm)として250mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.15%
口腔粘膜炎症度:3
(本発明例1)
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 15
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で12.75%含有する。容器は、電解装置を装着した250mlPET製容器を用いた。電解装置を20分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度70ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ5cm、厚さ2mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離20mm)として250mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.002%
口腔粘膜炎症度:1
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 15
エタノール(信和アルコール製) 5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1
キシリトール 5
酢酸 0.02
酢酸ナトリウム 0.2
香料 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で12.75%含有する。容器は、電解装置を装着した250mlPET製容器を用いた。電解装置を20分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度70ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ5cm、厚さ2mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離20mm)として250mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.002%
口腔粘膜炎症度:1
(本発明例2)
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 22
エタノール(信和アルコール製) 3
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油 0.5
クエン酸(扶桑化学製) 0.1
クエン酸ナトリウム(扶桑化学製) 0.5
サッカリンナトリウム 0.002
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で18.7%含有する。容器は、電解装置を装着した500mlガラス製容器に口径3.5cmのPET製キャップを付属したものを用いた。電解装置を10分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度60ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ8cm、厚さ1.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離40mm)としてキャップ部に装着し、容器外部で両電極を単四乾電池3本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.05%
口腔粘膜炎症度:1
口腔粘膜炎症度:1
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.1%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 22
エタノール(信和アルコール製) 3
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油 0.5
クエン酸(扶桑化学製) 0.1
クエン酸ナトリウム(扶桑化学製) 0.5
サッカリンナトリウム 0.002
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で18.7%含有する。容器は、電解装置を装着した500mlガラス製容器に口径3.5cmのPET製キャップを付属したものを用いた。電解装置を10分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度60ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1cm、高さ8cm、厚さ1.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離40mm)としてキャップ部に装着し、容器外部で両電極を単四乾電池3本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.05%
口腔粘膜炎症度:1
口腔粘膜炎症度:1
(本発明例3)
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.05%
グリセリン(ライオンオケミカル(株)製) 40
エタノール(信和アルコール製) 3
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.8
クエン酸 0.06
クエン酸ナトリウム 0.4
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.05
イプシロンアミノカプロン酸 0.03
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で34%含有する。容器は、電解水生成装置を装着した1000mlガラス製容器に口径4cmのPET製キャップを付属したものを用いた。電解水生成装置を2分間作動させて得られた液(有効塩素濃度40ppm)を実験に用いた。電解水生成装置は、幅1cm、高さ10cm、厚さ1.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離50mm)としてキャップ部に装着し、容器外部で両電極を単四乾電池3本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.08%
口腔粘膜炎症度:1
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.05%
グリセリン(ライオンオケミカル(株)製) 40
エタノール(信和アルコール製) 3
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.8
クエン酸 0.06
クエン酸ナトリウム 0.4
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.05
イプシロンアミノカプロン酸 0.03
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で34%含有する。容器は、電解水生成装置を装着した1000mlガラス製容器に口径4cmのPET製キャップを付属したものを用いた。電解水生成装置を2分間作動させて得られた液(有効塩素濃度40ppm)を実験に用いた。電解水生成装置は、幅1cm、高さ10cm、厚さ1.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離50mm)としてキャップ部に装着し、容器外部で両電極を単四乾電池3本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.08%
口腔粘膜炎症度:1
(本発明例4)
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.02%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 20
エタノール(信和アルコール製) 10
酢酸 0.03
酢酸ナトリウム 0.3
イプシロンアミノカプロン酸 0.03
カラギーナン 0.5
プロピレングリコール 1
無水ケイ酸 2
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で17%含有する。容器は、電解装置を装着した350mlPET製容器を用いた。電解装置5分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度30ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1.5cm、高さ5cm、厚さ2.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離10mm)として350mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.2%
口腔粘膜炎症度:1
塩化ナトリウム(和光純薬製) 0.02%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製) 20
エタノール(信和アルコール製) 10
酢酸 0.03
酢酸ナトリウム 0.3
イプシロンアミノカプロン酸 0.03
カラギーナン 0.5
プロピレングリコール 1
無水ケイ酸 2
香料 0.5
水 残部
計 100.0%
グリセリン(ライオンケミカル(株)製)は、化粧品原料基準適合品で、グリセリンと水を85:15の比率で含み、グリセリンとしては純分換算で17%含有する。容器は、電解装置を装着した350mlPET製容器を用いた。電解装置5分間作動させて得られた口腔殺菌液(有効塩素濃度30ppm)を実験に用いた。電解装置は、幅1.5cm、高さ5cm、厚さ2.5mmのカーボン板2枚を陽極電極、陰極電極(電極間距離10mm)として350mlPET製容器の底部に装着し、容器外部で両電極を単三乾電池2本、スイッチ、可変抵抗器を介して接続した。
菌数変化率:0.2%
口腔粘膜炎症度:1
以上のような、比較例1〜3と本発明例1〜4の実施例による検証結果を、表1にまとめて示す。
以上の結果より、粘膜保護成分としてグリセリンを使用した口腔殺菌用原液を、電解装置を備えた容器によって電解して電解水を含む口腔殺菌液を生成することにより、殺菌活性を減退させることなく、口腔粘膜への刺激の少ない口腔殺菌液が得られることが明らかとなった。
1 口腔殺菌用品
2 容器
3 口腔殺菌用原液
4 電解装置
2 容器
3 口腔殺菌用原液
4 電解装置
Claims (5)
- 粘膜保護成分を含む口腔殺菌用原液と、前記口腔殺菌用原液を収容する容器と、前記容器に設けられ、前記口腔殺菌用原液を電解して口腔殺菌液を生成する電解装置とを備えたことを特徴とする口腔殺菌用品。
- 前記粘膜保護成分はグリセリンであることを特徴とする請求項1記載の口腔殺菌用品。
- 前記グリセリンの濃度は0.1〜80質量%に設定されることを特徴とする請求項2記載の口腔殺菌用品。
- 前記電解装置により生成した口腔殺菌液の有効塩素濃度が1〜300ppmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の口腔殺菌用品。
- 前記口腔殺菌用原液は塩化ナトリウムを0.001〜5質量%含有することを特徴とする1ないし4のいずれか1項に記載の口腔殺菌用品。
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2004
- 2004-09-03 JP JP2004256863A patent/JP2006068354A/ja not_active Withdrawn
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