JP2006067905A - 保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】近接して立設された複数の支柱に簡単に装着でき、作業負担を軽減できる上、各支柱を平行または所定角度交差させた状態で、長期間確実に保持することのできる保持具を提供すること。
【解決手段】近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具1であって、各棒状部材Pの外周面に嵌着される嵌着体4と、各嵌着体4を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体4に装着される装着具5とを備える。棒状部材Pに嵌着させた嵌着体4に装着具5を装着し、この装着具5を摺動させることにより、嵌着体をより強く棒状部材Pに嵌着させる締め付け手段を設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図10
【解決手段】近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具1であって、各棒状部材Pの外周面に嵌着される嵌着体4と、各嵌着体4を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体4に装着される装着具5とを備える。棒状部材Pに嵌着させた嵌着体4に装着具5を装着し、この装着具5を摺動させることにより、嵌着体をより強く棒状部材Pに嵌着させる締め付け手段を設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図10
Description
本発明は、複数の支柱、特に農業用または園芸用の支柱を、近接して交差させた状態で保持する保持具に関するものである。
従来、近接して交差する複数の支柱を連結させた状態で保持するものとして針金が使用されている。具体的には、地面に略垂直に立設させた支柱(以下、単に垂直支柱という)と、地面に対して所定角度傾斜させた状態で立設させた支柱(以下、単に傾斜支柱という)との交差部分に、針金を巻きつけて両支柱を連結保持する。しかしながら、針金を支柱にきつく巻きつけることが困難である上、支柱に対する接触面積が少ないため緩みやすく、長期間両支柱を確実に連結保持しにくい。また、支柱の連結箇所1つ1つに針金を巻きつける作業、針金を取り外す作業に多大な労力を要するため、作業者の負担が大きい。さらに、針金できつく縛ったものでは、微調整を行うことができないという問題もある。
そこで、上記問題を解消する保持具として、略C字状に形成された第1支柱装着部と第2支柱装着部とが、装着される方向が直交する状態で一体形成され、両支柱装着部の開口部の端縁部に、各装着部を締め付けるためのボルト挿通孔を有する締め付け用プレートを設け、この両プレート間に渡って挿入されたボルトを螺締することにより、支柱を保持するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−356821号公報
しかしながら、上記の保持具は、支柱装着部を支柱に取り付けるには、締め付け用プレートに穿設されたボルト挿通孔にボルトを挿通させ、ボルト先端部側からナットを嵌めてドライバー等で締め付けるという一連の煩雑な作業が必要である。そのため、支柱をしっかりと保持できるものの、支柱装着部の取り付け作業、取り外し作業の煩雑さは解消されておらず、多大な労力を要し、作業者の負担は大きい。一方、農作業の現場では、広大な土地に多数の農業用支柱を組み付けて設置するため、労力の軽減と作業時間の短縮が切望されている。また、農作業の現場では、栽培中の農作物を強風から防御するために、複数の支柱を所定間隔あけて立設させ、支柱間に防風ネット等を張ることがあるが、ネットの張力や風圧によって支柱が倒れると、農作物が全滅してしまうこともあり、支柱を確実に連結保持することは非常に重要な課題となっている。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、近接して立設された複数の支柱に簡単に装着でき、作業負担を軽減できる上、各支柱を平行または所定角度交差させた状態で、長期間確実に保持することのできる保持具を提供することを目的とするものである。
本発明の保持具は、
近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具であって、各棒状部材の外周面に嵌着される嵌着体と、各嵌着体を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体に装着される装着具とを備え、嵌着体と装着具の少なくともいずれか一方に、棒状部材に嵌着させた嵌着体に装着具を装着し、この装着具を摺動させることにより、嵌着体をより強く棒状部材に嵌着させる締め付け手段を設けたことを特徴とするものである。
近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具であって、各棒状部材の外周面に嵌着される嵌着体と、各嵌着体を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体に装着される装着具とを備え、嵌着体と装着具の少なくともいずれか一方に、棒状部材に嵌着させた嵌着体に装着具を装着し、この装着具を摺動させることにより、嵌着体をより強く棒状部材に嵌着させる締め付け手段を設けたことを特徴とするものである。
また、嵌着体が略C形に形成され、その開口部の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がる係合部が形成されているとともに、装着具の側縁部分には、前記係合部に相対移動可能に係合する被係合部が形成されており、
係合部と被係合部の少なくとも一方を、嵌着体に保持される棒状部材の軸心に対して傾斜状に形成し、装着具と嵌着体とを相対移動させることにより、嵌着体の口径を変化させるように締め付け手段を構成したことを特徴とするものであってもよい。
係合部と被係合部の少なくとも一方を、嵌着体に保持される棒状部材の軸心に対して傾斜状に形成し、装着具と嵌着体とを相対移動させることにより、嵌着体の口径を変化させるように締め付け手段を構成したことを特徴とするものであってもよい。
請求項1記載の発明に係る保持具によれば、
近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具であって、各棒状部材の外周面に嵌着される嵌着体と、各嵌着体を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体に装着される装着具とを備え、嵌着体と装着具の少なくともいずれか一方に、棒状部材に嵌着させた嵌着体に装着具を装着し、この装着具を摺動させることにより嵌着体をより強く棒状部材に嵌着させる締め付け手段を設けたので、
締め付け手段を構成する装着具を嵌着体に装着して摺動させるという簡単な作業をするだけで、嵌着体を締め付けて、嵌着体を棒状部材の外周面に強固且つ確実に嵌着させることができる。したがって、棒状部材に対する嵌着体の緩みが発生しにくく、各棒状部材を安全且つ確実に連結保持することができる。
近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具であって、各棒状部材の外周面に嵌着される嵌着体と、各嵌着体を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体に装着される装着具とを備え、嵌着体と装着具の少なくともいずれか一方に、棒状部材に嵌着させた嵌着体に装着具を装着し、この装着具を摺動させることにより嵌着体をより強く棒状部材に嵌着させる締め付け手段を設けたので、
締め付け手段を構成する装着具を嵌着体に装着して摺動させるという簡単な作業をするだけで、嵌着体を締め付けて、嵌着体を棒状部材の外周面に強固且つ確実に嵌着させることができる。したがって、棒状部材に対する嵌着体の緩みが発生しにくく、各棒状部材を安全且つ確実に連結保持することができる。
請求項2記載の発明に係る保持具によれば、
嵌着体が略C形に形成され、その開口部の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がる係合部が形成されているとともに、装着具の側縁部分には、前記係合部に相対移動可能に係合する被係合部が形成されており、係合部と被係合部の少なくとも一方を、嵌着体に保持される棒状部材の軸心に対して傾斜状に形成し、装着具と嵌着体とを相対移動させることにより、嵌着体の口径を変化させるように締め付け手段を構成したので、
装着具の被係合部を嵌着体の係合部に装着し、装着具を嵌着体に対して相対移動させるだけで、嵌着体の口径を変化させることができ、嵌着体の棒状部材に対する締め付け力を無段階かつ自在に変えることができる。したがって、嵌着体を締め付ける手間がかからず、誰でも簡単かつ確実に、保持具を棒状部材に取り付けることができる。また、締め付け手段の構成、すなわち嵌着体と装着具の形状および組み付け構造がシンプルであるので、操作性がよい上、美観にも優れる。さらに、製造コストを抑えることができるという利点もある。
嵌着体が略C形に形成され、その開口部の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がる係合部が形成されているとともに、装着具の側縁部分には、前記係合部に相対移動可能に係合する被係合部が形成されており、係合部と被係合部の少なくとも一方を、嵌着体に保持される棒状部材の軸心に対して傾斜状に形成し、装着具と嵌着体とを相対移動させることにより、嵌着体の口径を変化させるように締め付け手段を構成したので、
装着具の被係合部を嵌着体の係合部に装着し、装着具を嵌着体に対して相対移動させるだけで、嵌着体の口径を変化させることができ、嵌着体の棒状部材に対する締め付け力を無段階かつ自在に変えることができる。したがって、嵌着体を締め付ける手間がかからず、誰でも簡単かつ確実に、保持具を棒状部材に取り付けることができる。また、締め付け手段の構成、すなわち嵌着体と装着具の形状および組み付け構造がシンプルであるので、操作性がよい上、美観にも優れる。さらに、製造コストを抑えることができるという利点もある。
以下、本発明の一実施形態にかかる支柱保持具を図面に基づいて詳細に説明する。
図1,図2に示すように、本実施形態の支柱保持具1は、一対の支柱保持部2a,2bと、当該支柱保持部2a,2bを相対回動可能に連結する連結具3とを備えて構成されている。
支柱保持部2a,2bは、略同一の構成であるので、以下の説明においては、支柱保持部2aについて説明し、支柱保持部2bについては、支柱保持部2aとの共通部分を同一の符号を記載することにより詳細な説明を省略し、支柱保持部2aと異なる部分についてのみ説明するものとする。
支柱保持部2a,2bは、略同一の構成であるので、以下の説明においては、支柱保持部2aについて説明し、支柱保持部2bについては、支柱保持部2aとの共通部分を同一の符号を記載することにより詳細な説明を省略し、支柱保持部2aと異なる部分についてのみ説明するものとする。
支柱保持部2aは、金属製の農業用支柱に取り付けられる嵌着体4と、嵌着体4に着脱可能に装着される装着具5とを備えて構成されている。
嵌着体4は、ポリプロピレン樹脂を射出成形により形成したもので、図3から図5に示すように、平面視略C形に形成されており、開口部40の端縁部分に左右一対の係合爪8が形成されているとともに、嵌着体4の背面側、すなわち嵌着体4の開口部40とは反対側に連結部9が形成されている。
連結部9は、嵌着体4の背面側から外部に向かって短寸の有底円筒状に凸設されており、底部分の中央部には、連結具3を挿入可能な連通孔10が貫通形成されている。連通孔10は、嵌着体4の内部側に大径部101を備え、嵌着体4の外部側に小径部102を備えている。
上記嵌着体4の係合爪8は、図3に示すように、嵌着体4の開口部40の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がるように屈曲形成されている。係合爪8の根元部8aには、図5に示すように、係合爪8の長手方向(図5上、上下方向)に沿って滑り止め用の凹凸部11が形成されている。また、図4に示すように、係合爪8の長手方向両端部の角部は面取りがなされている。
嵌着体4は、その内径が支柱の外径と同一あるいはやや小径に形成されているとともに、開口部40は、嵌着体4を弾性変形させて嵌着体4内に支柱を嵌着可能な大きさに開口している。
嵌着体4は、ポリプロピレン樹脂を射出成形により形成したもので、図3から図5に示すように、平面視略C形に形成されており、開口部40の端縁部分に左右一対の係合爪8が形成されているとともに、嵌着体4の背面側、すなわち嵌着体4の開口部40とは反対側に連結部9が形成されている。
連結部9は、嵌着体4の背面側から外部に向かって短寸の有底円筒状に凸設されており、底部分の中央部には、連結具3を挿入可能な連通孔10が貫通形成されている。連通孔10は、嵌着体4の内部側に大径部101を備え、嵌着体4の外部側に小径部102を備えている。
上記嵌着体4の係合爪8は、図3に示すように、嵌着体4の開口部40の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がるように屈曲形成されている。係合爪8の根元部8aには、図5に示すように、係合爪8の長手方向(図5上、上下方向)に沿って滑り止め用の凹凸部11が形成されている。また、図4に示すように、係合爪8の長手方向両端部の角部は面取りがなされている。
嵌着体4は、その内径が支柱の外径と同一あるいはやや小径に形成されているとともに、開口部40は、嵌着体4を弾性変形させて嵌着体4内に支柱を嵌着可能な大きさに開口している。
支柱保持部2bは、上述した支柱保持部2aと略同一構造であるが、図1,図10に示すように、嵌着体4の外周面に略三角形の板状の突片12が突出形成されており、突片12には貫通孔13が設けられている。
装着具5は、支柱保持部2aと同様に、ポリプロピレン樹脂を射出成形により形成したもので、図6から図8に示すように、平板状の本体部15と、本体部15の両側縁部分をU字状に折り曲げて形成された対向する一対の係合溝16と、本体部15に一体に形成される操作用の突起部17とを備えている。
突起部17は、図6,図8に示すように、本体部15の中央部分に、幅方向に長く形成されており、突起部17の幅方向中央部には貫通孔18が設けられている。そして、図10に示すように、支柱保持部2a,2bの貫通孔13と装着具5の貫通孔18とに亘って、それぞれテグス等の細糸tを挿通させて結び、装着具5に支柱保持部2a,2bを保持させている。
係合溝16は、図6に示すように、係合爪8を係合可能になっており、一端側の溝幅L1は、係合爪8の幅方向長さL2よりも広く、他端側の溝幅L3は、係合爪8の幅方向長さL2よりも狭くなるように形成されている。そして、係合溝16の全溝幅も、L1側からL3側に向かって連続的に減少するような、図7上、略「ハ」の字状のテーパ状となっている。
また、係合溝16の両側縁部分には、図7に示すように、係合溝16の溝方向に沿って滑り止め用の凹凸部19が形成されている。
また、本体部15の突起部17が形成されている側の表面には、係合溝16の溝幅の広い側(溝幅L1側)を矢印先端側とする矢印表示20が表示されている。
連結具3は、図2に示すように、ステンレス鋼製のリベット21と、ワッシャ22とを備えて構成されている。リベット21は、連通孔10の小径部102に挿通可能な胴部23と、胴部23の軸方向一端側に形成される円板状の頭部24と、他端側に形成される軸部25とを備えている。頭部24は、連通孔10の大径部101に挿通可能な外径の円板状に形成されている。軸部25は、外径が胴部23よりも小径に形成されており、軸方向中央部に逆円錐状の凹部が形成されている。ワッシャ22は、連通孔10の大径部101に挿通可能で、中央部に軸部25を挿通可能な透孔27を有している。
ここで、連結具3を用いて支柱保持部2a,2bの嵌着体4,4同士を相対回動可能に連結する手順を説明する。
まず、嵌着体4,4の連結部9,9を突き合わせ、嵌着体4,4内の各連通孔10,10を連通させる。次に、一方の嵌着体4の開口部40側からリベット21を挿入し、リベット21の頭部24を連通孔10の大径部101と小径部102との段差部分に当接させる。そして、他方の嵌着体4の開口部40側からワッシャ22を挿入し、透孔27内に軸部25を挿通させる。この状態で、軸部25側からポンチ等により力を加え、支柱保持部2a,2bの連結部9,9を弾性圧縮させるとともに、軸部25をワッシャ22の透孔27よりも大径に押し広げる。その結果、嵌着体4,4は、回転操作力を加えた時に相対回動可能な固さに締結される。
まず、嵌着体4,4の連結部9,9を突き合わせ、嵌着体4,4内の各連通孔10,10を連通させる。次に、一方の嵌着体4の開口部40側からリベット21を挿入し、リベット21の頭部24を連通孔10の大径部101と小径部102との段差部分に当接させる。そして、他方の嵌着体4の開口部40側からワッシャ22を挿入し、透孔27内に軸部25を挿通させる。この状態で、軸部25側からポンチ等により力を加え、支柱保持部2a,2bの連結部9,9を弾性圧縮させるとともに、軸部25をワッシャ22の透孔27よりも大径に押し広げる。その結果、嵌着体4,4は、回転操作力を加えた時に相対回動可能な固さに締結される。
次に、本実施形態の支柱保持具1の使用例およびその取り付け手順について説明する。
支柱保持具1は、例えば、図10,図11に示すように、下端部を地中に埋めて垂直方向に立設させた支柱P1に、所定角度傾斜させた補強用の支柱P2,P3を交差させた状態に連結保持する。
支柱保持具1は、例えば、図10,図11に示すように、下端部を地中に埋めて垂直方向に立設させた支柱P1に、所定角度傾斜させた補強用の支柱P2,P3を交差させた状態に連結保持する。
支柱保持具1の各支柱への取り付け手順を説明すると、まず、複数本の支柱P1を、農作物の植えられている畝に平行して所定間隔あけて立設させる。次に、補強用の支柱P2,P3を、支柱P1が防風ネットNの張力F1や防風ネットNが受ける風圧F2によって倒れないように、支柱P1にかかる力と反対側から、支柱P1に対して所定角度傾斜させた状態で立設させる。そして、支柱保持具1を、支柱P1,P2あるいは支柱P1,P3との交差部分に取り付ける。
具体的には、まず、図9(a)に示すように、装着具5を嵌着体4から取り外した状態で、嵌着体4の開口部40を支柱P(P1〜P3)の側面に対向配置させる。そして、嵌着体4の開口部40の端縁部分を支柱P(P1〜P3)の側面部に強く押し当てて、嵌着体4の開口部40の端縁部分を拡開方向に弾性変形させて、支柱P(P1〜P3)に嵌着体4を弾性嵌着させる。そして、図9(b)に示すように、装着具5の係合溝16の一端側(溝幅L1側)を係合爪8の一端側に装着し、矢印表示20の方向にスライドさせ、嵌着体4の開口部40を装着具5で閉塞する。他方の嵌着体4も、上記手順と同様にして、他方の支柱に取り付け、図10に示すように、所定角度傾斜した状態で交差する支柱P(P1〜P3)を連結保持する。
最後に、支柱P1,P1・・・に防風ネットNを取り付ける。
なお、支柱保持具1を各支柱から取り外す場合には、装着具5に形成された突片12に、装着具5に表記された矢印表示20と逆方向に力を加えれば、簡単に取り外すことができる。
以上のように、本実施形態の支柱保持具1は、係合溝16が、溝幅L1側から溝幅L3側に向かって連続的に減少するテーパ状となっているので、装着具5をスライドさせるにともなって、係合溝16が係合爪8を引き寄せ、嵌着体4の口径を縮径方向に変化させる。その結果、嵌着体4の嵌着体4が、支柱P(P1〜P3)の側面に圧接し、支柱P(P1〜P3)を強固に保持する。つまり、装着具5の係合溝16を嵌着体4の係合爪8に装着し、スライドさせるという簡単な作業をするだけで、誰でも簡単かつ確実に、支柱保持部2a,2bを支柱P(P1〜P3)に取り付けることができる。
また、係合爪8の根元部分に凹凸部11、係合溝16の先端部分に凹凸部19が形成されているので、支柱P(P1〜P3)に嵌着させた嵌着体4に装着具5を装着させると、係合爪8の凹凸部11と係合溝16の凹凸部19とが摺接し、嵌着体4に対する装着具5の摩擦力が大きくなるため、装着具5が嵌着体4から脱落するのを効果的に防止できる。
また、装着具5の表面に矢印表示20が表示されているので、装着具5の装着方向または取り外し方向を一目で確認できる。したがって、着脱作業をより効率よく行うことができる。
また、嵌着体4と装着具5の形状および組み付け構造がシンプルであるので、操作性がよい上、美観にも優れる。さらに、製造コストを抑えることができるという利点もある。
また、支柱保持部2a,2bは、それぞれ連結具3によって相対回動可能に連結されているので、支柱P(P1〜P3)の傾斜角度に関わらず、支柱保持具1を取り付けることができる。したがって、支柱P(P1〜P3)を直角に交差させた場合でも、平行に配置した場合でも取り付けることができるので、支柱同士の組み付け構造の自由度が高く、利便性に優れる。
また、装着具5,5を支柱保持部2a,2bにそれぞれ細糸で連結しているので、装着具5,5の紛失を防止できる。
なお、本実施の形態では、支柱保持部2a,2bおよび装着具5,5をポリプロピレン樹脂により形成したが、材質はこれに限られず、弾性変形可能な材質であればよく、例えば、ポリエチレン樹脂であってもよい。
また、本実施の形態は、装着具5を嵌着体4に装着し、装着具5を摺動することにより、嵌着体4をより強く支柱P(P1〜P3)に嵌着させる締め付け手段の一例であって、装着具5および嵌着体4の形状は、上記の形態に限られず、装着具5を装着し摺動させることによって嵌着体4が締め付けられる構成であれば構わない。
また、嵌着体4と装着具5に形成される凹凸部11,19は、必ずしも必要ではない。また、上記実施の形態にも限られず、装着具5が嵌着体4から抜け落ちるのを防止できる構成であればよい。したがって、例えば、嵌着体4と装着具5とのいずれか一方に凹凸部を形成してもよい。また、嵌着体4側に凹部を形成するとともに、装着具5側に凸部を形成し、装着具5が嵌着体4の所定の位置に配置されたときに、装着具5側の凸部が嵌着体4側の凹部に嵌りこむ構成としてもよい。
また、本実施形態では、本発明にかかる保持具の一例として、支柱に嵌着される2つの嵌着体4を連結具3によって相対回動可能に連結する構成としたが、嵌着体4の数は2つに限られず、嵌着体4の数は3個以上であってもよい。その場合は、各嵌着体4が、直接連結具3を介して連結する構成に限られず、図示しない基材に複数個の嵌着体4を連結具3によって相対回動可能に連結する構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、本発明にかかる保持具の一例として、農業用支柱を保持する支柱保持具1について詳細に説明したが、保持具の保持対象は、金属製の農業用支柱に限定されるものではなく、棒状部材であれば構わない。棒状部材の材質は、金属製に限られず、例えば、木材、紙材であってもよいし、その形状は、円柱状または円筒状に限られず、多角形状であってもよい。
また、本実施形態では、所定間隔ごとに立設される支柱P1,P1・・・のうち、最も端の支柱P1に補強用の支柱P2,P3を連結したが、補強用の支柱P2,P3を連結する支柱はこれに限られず、他の場所に立設されている支柱P1であっても構わない。
1 支柱保持具(保持具)
3 連結具
4 嵌着体
5 装着具
8 係合爪(係合部)
16 係合溝(被係合部)
3 連結具
4 嵌着体
5 装着具
8 係合爪(係合部)
16 係合溝(被係合部)
Claims (2)
- 近接して平行若しくは交差する複数本の棒状部材を保持する保持具であって、
各棒状部材の外周面に嵌着される嵌着体と、各嵌着体を相対回動可能にする連結具と、前記嵌着体に装着される装着具とを備え、
嵌着体と装着具の少なくともいずれか一方に、棒状部材に嵌着させた嵌着体に装着具を装着し、この装着具を摺動させることにより、嵌着体をより強く棒状部材に嵌着させる締め付け手段を設けたことを特徴とする保持具。 - 嵌着体が略C形に形成され、その開口部の端縁部分に、当該端縁部分から外向きに広がる係合部が形成されているとともに、装着具の側縁部分には、前記係合部に相対移動可能に係合する被係合部が形成されており、
係合部と被係合部の少なくとも一方を、嵌着体に保持される棒状部材の軸心に対して傾斜状に形成し、装着具と嵌着体とを相対移動させることにより、嵌着体の口径を変化させるように締め付け手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の保持具。
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