JP2006067499A - マルチキャスト制御方法、マルチキャストエリア管理装置、及びマルチキャスト制御装置、並びにプログラム - Google Patents

マルチキャスト制御方法、マルチキャストエリア管理装置、及びマルチキャスト制御装置、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャストコンテンツ受信中のモバイルIPクライアントが、受信中のエリアから移動した場合でも、コンテンツの再要求を行うことなく、移動先エリアでコンテンツを継続して受信可能とする。
【解決手段】 第1のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置が、クライアントからのコンテンツの要求に基づき、第1のエリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、マルチキャストエリア管理装置に、コンテンツ識別情報と第1のエリアの識別情報とクライアント識別情報を送信し、マルチキャストエリア管理装置は、ホームエージェント装置から受信した情報に基づきクライアントの移動を検知し、第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、移動後の情報を送信し、当該情報を受信したマルチキャスト制御装置が、前記第2のエリアに対する前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する。
【選択図】 図23

Description

本発明はマルチキャスト配信技術に関し、特に、マルチキャストコンテンツを無線アクセスにより受信中のモバイルIPクライアントが、受信中のエリアから他のエリアに移動した場合でも継続してコンテンツ受信を可能とするマルチキャスト配信技術に関する。
図1に、従来技術を用いたマルチキャスト配信システムを示す。図1に示すマルチキャスト配信システムは、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ、マルチキャスト対応ルータ、及びマルチキャスト配信されたコンテンツを受信するクライアントを有している。図1の例では、各クライアントは無線アクセスポイントを介してインターネットと通信可能である。無線アクセスポイントはレイヤ2スイッチを介してマルチキャスト対応ルータ1、3に接続されている。
各クライアントはIGMP等のマルチキャストに係る機能を有している。マルチキャスト対応ルータ1、3配下にあるクライアントが特定のマルチキャストアドレスに対応するコンテンツのマルチキャスト配信を受けるには、まず、いずれかのクライアント(例えばクライアント5)がコンテンツ配信サーバに対してマルチキャストアドレスを含む配信要求を送信する。配信要求を受信したコンテンツ配信サーバはコンテンツを送信し、コンテンツはマルチキャスト対応ルータ1に伝送され、マルチキャスト対応ルータ1はクライアント5が存在するネットワークエリアにある全クライアントに対してコンテンツをマルチキャスト配信し、当該コンテンツに対応するマルチキャストグループへの参加をしているクライアントのみがコンテンツを受信する。
なお、マルチキャストに関連する従来技術として、例えば特許文献1に開示された技術がある。また、マルチキャストに関連する参考文献として非特許文献1〜3がある。
特開2002−026903号公報 Internet STD5, RFC1112「Internet Group Management Protocol (IGMP)」IETF Network Working Group, August, 1989 Internet RFC2876「Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6」IETF Network Working Group, October, 1999 Internet Draft「Explicit Multicast (Xcast) Basic Specification」R. Boivie (IBM) et al., January, 2003
さて、IPネットワーク上でクライアントがネットワークを跨って移動した場合でも、自動的にネットワーク間の移動を検出し、移動後のネットワークにおいても移動前と同様に通信を継続することを可能とするモバイルIP技術がある。このモバイルIPを使用する場合、図1に示すようにホームエージェント(HA)と呼ばれる位置管理装置が用いられる。モバイルIP技術では、ホームエージェント(HA)が、クライアントがどこにいても変わらないそのクライアントに固有のホームアドレス(HoA)と、クライアントが存在するネットワーク毎に変わる気付けアドレス(CoA、ケアオブアドレス)とを対応付けてバインディング情報として管理することにより、上記の機能を実現している。
モバイルIP技術を用いることにより、特定のアドレスにデータを送信するだけのユニキャストによるコンテンツ配信においてはクライアントのネットワーク間移動をサポートできる。しかし、マルチキャスト配信技術は、マルチキャスト対応ルータが、配信要求のあったマルチキャストアドレスに対応するコンテンツを配信要求が出されたエリア(ネットワーク)に配信するものであるため、クライアントの存在するエリアが変わった場合、新たに配信要求をしなければコンテンツの受信をすることができない。現状のモバイルIP技術では、このようなマルチキャスト配信におけるクライアントのエリア間移動には対応できていない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、マルチキャストコンテンツ受信中のモバイルIPクライアントが、受信中のエリアから移動した場合でも、マルチキャストコンテンツの再要求を行うことなく、移動先エリアでマルチキャストコンテンツを継続して受信可能とする技術を提供することを目的とする。
上記の課題は、コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャスト制御方法であって、第1のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置は、前記第1のエリアに存在するクライアントから、クライアント識別情報とコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ配信要求を受信し、当該コンテンツ配信要求に基づき、前記第1のエリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、前記マルチキャストエリア管理装置に、前記コンテンツ識別情報と前記第1のエリアの識別情報と前記クライアント識別情報とを含む情報を送信し、前記情報を受信した前記マルチキャストエリア管理装置は、その情報を保持し、前記ホームエージェント装置は、第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を前記クライアントから受信すると、前記第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を前記マルチキャストエリア管理装置に送信し、前記マルチキャストエリア管理装置は、前記保持した情報と、前記ホームエージェント装置から受信した情報とから前記クライアントの移動を検知し、前記第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、前記コンテンツ識別情報と前記第2のエリアの識別情報とを含む情報を送信し、当該情報を受信したマルチキャスト制御装置が、前記第2のエリアに対する前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始することを特徴とするマルチキャスト制御方法により解決できる。
なお、上記のマルチキャスト制御方法において、前記マルチキャスト配信システムは、コンテンツ属性情報管理装置を更に有し、当該コンテンツ属性情報管理装置は、コンテンツ毎に、少なくともコンテンツ識別情報及びコンテンツ配信可能エリア情報を対応付けて管理するデータベースを保持し、前記マルチキャスト制御装置は、コンテンツのマルチキャスト配信を開始する前に、前記コンテンツ属性情報管理装置に対して前記コンテンツのコンテンツ識別情報とコンテンツを配信する対象エリアの識別情報とを前記コンテンツ属性情報管理装置に送信し、前記マルチキャスト制御装置は、前記コンテンツ属性情報管理装置から、前記対象エリアへの前記コンテンツの配信が可能である旨を示すメッセージを受信した場合に、前記対象エリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始するようにしてもよい。
上記のマルチキャストエリア管理装置は、クライアントからのコンテンツ配信要求に基づき第1のエリアにコンテンツをマルチキャスト配信するマルチキャスト制御装置から、前記コンテンツのコンテンツ識別情報と前記第1のエリアの識別情報と前記クライアントのクライアント識別情報とを含む情報を受信し、その情報を保持する手段と、第2のエリアに移動した前記クライアントからバインディング情報を受信した前記ホームエージェント装置から、前記第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を受信する手段と、前記保持した情報と、前記ホームエージェント装置から受信した情報とから前記クライアントの移動を検知し、前記第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、前記コンテンツ識別情報と前記第2のエリアの識別情報とを含む情報を送信する手段とを備えて構成される。
また、上記のマルチキャスト制御装置は、あるエリアに存在するクライアントから、クライアント識別情報とコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ配信要求を受信し、当該コンテンツ配信要求に基づき、前記エリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、前記マルチキャストエリア管理装置に、前記コンテンツ識別情報と前記エリアの識別情報と前記クライアント識別情報とを含む情報を送信する手段と、前記ホームエージェント装置から受信した情報を用いてクライアントの移動を検知した前記マルチキャストエリア管理装置から、コンテンツ識別情報と他のエリアの識別情報とを含む情報を受信し、受信した前記他のエリアの識別情報に対応する当該他のエリアに対して前記コンテンツ識別情報に対応するコンテンツをマルチキャスト配信する手段とを備えて構成される。
本発明によれば、マルチキャスト制御装置がクライアントのエリアの情報と受信中コンテンツの情報をマルチキャストエリア管理装置に通知し、また、マルチキャスト制御装置はホームエージェント装置からクライアントのエリア間移動に関する情報を受信するので、クライアントがエリア間を移動した場合にマルチキャストエリア管理装置は移動後のエリアと受信中コンテンツの情報を移動後のエリアに対応するマルチキャスト制御装置に送信でき、移動後のエリアに対応するマルチキャスト制御装置は移動後のクライアントに対して、移動前のエリアでクライアントが受信していたコンテンツを配信できる。よって、コンテンツ受信中のクライアントが、受信中のエリアから移動した場合でも、コンテンツの再要求を行うことなく、移動先エリアでコンテンツを継続して受信可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態であるマルチキャスト配信システムを図2に示す。図2に示すように、このマルチキャスト配信システムは、コンテンツ配信サーバ(CDS:Contents Delivery Server)、アドレスマッピングサーバ(AMS:Address Mapping Server)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG:Multicast Gateway Server)、スプリッタ(SP: Splitter)、ホームエージェント(HA:Home Agent、draft-ietf-mobileip-ipv6にて定義されている)、及びホームエージェント管理サーバ(HACS: Home Agent Control Server)がIPネットワークに接続された構成を有している。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)には、レイヤ2スイッチを介して無線アクセスポイント(AP: Access Point)が接続され、その配下にクライアントが存在する。
コンテンツ配信サーバ(CDS)は、本システムを利用してコンテンツをストリーム配信するサーバであり、各クライアントは、ストリーム配信されたコンテンツを利用するユーザの端末である。クライアントは、無線アクセスポイント(AP)を経由してマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に接続し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からマルチキャストされるコンテンツを受信する。以下、本実施の形態のマルチキャスト配信システムを構成する各装置の機能を説明する。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ毎に、コンテンツに対応するマルチキャストアドレス(これを、マルチキャストチャネル、マルチキャストグループと称する場合もある)と、当該コンテンツの属性(コンテンツの配信元サーバのアドレス、コンテンツの配信可能エリア、ストリーム帯域、暗号化方法等)を保持している。例えばコンテンツ提供者がこれらの属性の値を設定する。
なお、本実施の形態における“エリア”は、IPアドレスのネットワーク部で識別されるネットワークエリアであるが、これに限定されるものではなく、種々の定義が可能である。ネットワークエリアを“ホテル”、“飲食店”、“学校”等と対応付けることにより、“エリア”としてこれらを用いることもできる。また、本実施の形態における“マルチキャスト”はIETF RFC1112やRFC2710等にて定義されているIPマルチキャストであるが、本発明が適用されるマルチキャストはこれに限定されるものではない。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、クライアントからのコンテンツ配信要求を受信し、アドレスマッピングサーバ(AMS)からコンテンツ属性を取得して、コンテンツ要求元クライアントの存在するエリアに対して配信可能であれば、スプリッタ(SP)及びコンテンツ配信サーバ(CDS)に対してコンテンツ配信ツリーの作成とコンテンツ配信を要求する。その後、コンテンツ配信ツリーに沿って配信されたコンテンツを、コンテンツ要求元クライアントに対してマルチキャスト配信する。また、MCGは、VLAN単位(VLANのネットワークアドレス単位)でマルチキャスト配信可否を制御することが可能である。また、ホームエージェント(HA)とモバイルIPクライアント間でやり取りされるバインディング情報に付随するクライアントの識別情報やエリア情報をホームエージェント管理サーバ(HACS: Home Agent Control Server)から取得し、クライアントの接続先エリア等を検知する機能を有している。
スプリッタ(SP)は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各MCGにコンテンツを効率的に配送するための配信ツリーを構成し、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に向けて、コンテンツストリームを中継して分岐配送する。
ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、モバイルIPクライアントのマルチキャスト受信状況を管理する機能や、ホームエージェント(HA)から、モバイルIPクライアントのホームアドレスや存在するエリア情報を取得し、モバイルIPクライアントのネットワーク的位置を検知する。
図2に示す例では、各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下ではレイヤ2スイッチを用いることによりVLAN(バーチャルLAN)が構築され、VLANで形成される1つのエリアが1つの無線アクセスポイント(AP)に対応付けられている。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)にはアドレスマッピングサーバ(AMS)の所在(アドレスや通信ポート)が予め設定されており、アドレスマッピングサーバ(AMS)と各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)間は直接通信可能である。
また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下は、IPマルチキャストを利用可能であるが、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)より上流の広域ネットワークでは、ユニキャスト配信のみ可能であるように構成されている。すなわち、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)までのコンテンツストリーム転送においては、IPマルチキャストパケットをユニキャストパケットにカプセル化して配信する。このように構成されたシステムの動作概要は次の通りである。
あるクライアントがコンテンツ配信要求をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対して送信すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、当該クライアントが属しているエリア識別情報と要求するコンテンツ識別情報(マルチキャストアドレス)とをアドレスマッピングサーバ(AMS)に送信し、AMSは、受信した情報から当該エリアで当該コンテンツを受信可能か否かを判断し、可能であればコンテンツ配信サーバ(CDS)のアドレスを含む情報をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に返し、MCGはそのアドレスのコンテンツ配信サーバ(CDS)あてにスプリッタ(SP)を介してコンテンツの配信要求を送信する。配信要求を受信したコンテンツ配信サーバ(CDS)は、要求されたコンテンツを送信する。コンテンツは、配信要求が通過した経路に沿って要求送信元のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)まで転送され、MCGから、要求に係るエリアのクライアントにマルチキャスト配信される。
また、モバイルIPのクライアントに関しては、クライアントからのバインディング情報(クライアント識別情報(ホームアドレス)とエリア情報を含む)をホームエージェント(HA)が受信し、ホームエージェント(HA)がその情報をホームエージェント管理サーバ(HACS)に送信することにより、ホームエージェント管理サーバ(HACS)はクライアントの存在エリアを管理する。また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、モバイルIPクライアントからのコンテンツ配信要求に基づきコンテンツ配信を行う際に、そのクライアントが受信するコンテンツの識別情報等をホームエージェント管理サーバ(HACS)に通知し、ホームエージェント管理サーバ(HACS)はその情報を管理する。上記モバイルIPクライアントが別のエリアに移動した場合には、ホームエージェント管理サーバ(HACS)はホームエージェント(HA)から移動後のエリア情報を受信することによりクライアントの移動を検知し、移動後のエリア情報等をそのエリアに対応するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に通知し、そのマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)はクライアント移動後のエリアでコンテンツのマルチキャスト配信を開始する。
なお、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は特許請求の範囲におけるマルチキャスト制御装置の一例であり、アドレスマッピングサーバ(AMS)は特許請求の範囲におけるコンテンツ属性情報管理装置の一例であり、コンテンツ配信サーバ(CDS)は特許請求の範囲におけるコンテンツ配信装置の一例である。また、ホームエージェント(HA)は特許請求の範囲におけるホームエージェント装置の一例であり、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は特許請求の範囲におけるマルチキャストエリア管理装置の一例である。
次に、各装置の構成を説明する。まず、図3にマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)の機能ブロック図を示す。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、ストリーム配信部11、ストリーム受信部12、ストリーム配信要求部13、コンテンツ属性要求部14、コンテンツ受信クライアント検出部16、HACS通信部17、及び制御部15を有している。また、制御部15は、セション管理部151、エリア情報管理部152、ユニキャスト/マルチキャスト変換部153、及びモバイルIPクライアント情報管理部154を有している。
コンテンツ受信クライアント検出部16は、クライアントから、コンテンツのマルチキャスト配信を要求するためのコンテンツ配信要求メッセージを受信する。このメッセージは、例えばIGMPのJoinメッセージである。
ストリーム配信部11は、クライアントに対して、要求されたコンテンツをマルチキャスト配信する。ストリーム配信要求部14は、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)に対して、コンテンツ配信要求メッセージを送信する。ストリーム受信部12は、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)からストリーム配信されるコンテンツを受信する。コンテンツ属性要求部13は、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対して、コンテンツの属性を要求するメッセージを送信し、その応答を受信する。また、HACS通信部17は、ホームエージェント管理サーバ(HACS)から、モバイルIPクライアントのクライアント識別情報、エリア情報、及びモバイルIPクライアントの受信中コンテンツ識別情報を受信する。また、モバイルIPクライアントから要求されたコンテンツ識別情報等をホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して通知する。
また、制御部15のセション管理部151は、クライアントとのセション及び、コンテンツ配信サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)とのストリーム送受信セションを管理する。また、制御部15のエリア情報管理部152は、ゲートウェイ配下のVLAN毎のエリア情報を管理する機能を有し、制御部15のユニキャスト/マルチキャスト変換部153は、クライアント群にコンテンツをマルチキャスト配信するために、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)から受信したユニキャストストリームをマルチキャストストリームに変換する。モバイルIPクライアント情報管理部154は、HACS通信部17において受信したモバイルIPクライアントのIPアドレス(エリア情報を含む)及びMACアドレス等のクライアント識別情報を管理する。
図4にスプリッタ(SP)の機能ブロック図を示す。同図に示すように、スプリッタ(SP)は、コンテンツ要求受信部21、ストリーム配信部22、ストリーム配信要求部23、ストリーム受信部24、及び制御部25を有している。また、制御部25は、セション管理部251及びマルチキャスト/ユニキャスト変換部252を有している。
コンテンツ要求受信部21は、下流のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)やスプリッタ(SP)から、コンテンツ配信要求メッセージを受信し、ストリーム配信部22は、下流のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)やスプリッタ(SP)に対して、要求されたコンテンツをストリーム配信する機能を有している。また、ストリーム配信要求部23は、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)に対して、コンテンツ配信要求メッセージを送信し、ストリーム受信部24は、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)からストリーム配信されるコンテンツを受信する機能を有している。
制御部25のセション管理部251は、下流のスプリッタ(SP)やマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)、及び、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)とのストリーム送受信セションを管理し、マルチキャスト/ユニキャスト変換部252は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から受信したIPマルチキャストパケットを、ユニキャスト網で転送するため、ユニキャストパケットに変換する機能を有している。
図5にアドレスマッピングサーバ(AMS)の機能ブロック図を示す。同図に示すように、アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ属性要求受信部31、コンテンツ属性送信部32、コンテンツ属性管理データベース33、属性操作用ユーザインタフェース部34、及び制御部35を有する。また、制御部35は、データベースアクセス部351とコンテンツ配信可否制御部352を有している。
コンテンツ属性要求受信部31は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)から、コンテンツ属性要求メッセージを受信する。コンテンツ属性送信部32は、コンテンツ属性要求元MCGに対して、コンテンツ属性要求に対する応答メッセージを送信する。配信可能なエリアのMCGに対しては、応答メッセージとしてコンテンツ属性を含む。コンテンツ属性管理データベース33は、コンテンツ毎に、マルチキャストアドレス、配信元サーバアドレス、配信可能エリア情報等が対応付けられた属性情報を管理する。属性操作用ユーザインタフェース部34は、コンテンツ属性を操作するための画面を表示し、ユーザからの属性操作入力を受信する。
制御部35のデータベースアクセス部351は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からのコンテンツ属性要求受信時、及び、ユーザからの属性操作時、データベース33にアクセスし、属性値の読み出し/書き込みを行う。コンテンツ配信可否制御部352は、データベース33の情報とコンテンツ属性要求元のエリア情報とを照合し、その照合結果に基づいて、要求に係るコンテンツを当該エリアに配信許可するか否かを決定する。
図6にホームエージェント管理サーバ(HACS)の機能ブロック図を示す。図6に示すように、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、ホームエージェント通信部41、クライアント移動情報送信部42、クライアント受信情報受信部43、クライアント情報データベース44、制御部45を有している。また、制御部45はデータベースアクセス部451を有している。
ホームエージェント通信部41は、ホームエージェント(HA)から、ホームエージェント(HA)が認証したモバイルIPクライアントのホームアドレス及びエリア情報を受信する。クライアント移動情報送信部42は、モバイルIPクライアンが存在するエリアのマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対して、当該クライアントのMACアドレス及び受信中のコンテンツ識別情報(マルチキャストアドレス)及びエリア情報を通知する機能を有している。また、クライアント受信情報受信部43は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)から、モバイルIPクライアントが受信中のコンテンツ識別情報(マルチキャストアドレス)を受信する機能を有している。
また、クライアント情報データベース44は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)もしくはホームエージェント(HA)から受信した、クライアント識別情報(MACアドレスとホームアドレス)、クライアントの存在するエリア情報(ネットワークプレフィクス)、クライアントが受信中のマルチキャストアドレスを対応付けて管理する機能を有し、制御部45のデータベースアクセス部451は、上記データベースで管理しているモバイルIPクライアントの識別情報、存在するネットワークエリア、コンテンツ識別情報を更新・参照するために、クライアント情報データベース44にアクセスする。
上記の各装置における機能部は、コンピュータに、本実施の形態において説明した処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現されるものである。また、上記の各装置は、通信処理機能を有するコンピュータにより実現できる。また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)及びスプリッタ(SP)はルータにより実現することもできる。
(マルチキャスト配信システムの基本的な処理内容)
まず、モバイルIPクライアントのエリア間移動に関する処理内容を説明する前に、その前提となる本マルチキャスト配信システムの基本的な処理内容を図7〜図15を用いて説明する。
図7は、クライアントによるコンテンツの配信要求から、コンテンツのマルチキャスト配信開始までのシーケンスを示す図である。
本実施の形態におけるマルチキャスト配信システムにおける処理シーケンスは、コンテンツ配信エリアチェックの段階、コンテンツ配信ツリー作成の段階、及び、コンテンツ中継とマルチキャスト配信の段階の3つに大きく分けることができる。各段階におけるシーケンスについて図7を参照して説明する。なお、図7では2つのスプリッタ(SP1、SP2)を経由する例を示している。
(1) コンテンツ配信エリアチェックの段階
前述したように、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、配下のLAN(もしくはVLAN)に関するエリア情報(ネットワークプレフィクス)を管理している。配下のエリアのクライアントが、あるコンテンツの配信要求を発信すると(ステップ1)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこの配信要求を受信する。この配信要求は上記コンテンツの識別情報(マルチキャストアドレス)とエリア情報とを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、次に、クライアントから配信要求されたコンテンツの属性を要求するため、コンテンツ属性要求部13からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対して、コンテンツ属性要求メッセージを発信する(ステップ2)。なお、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)には、アドレスマッピングサーバ(AMS)のアドレス及びポート番号等がコンフィグファイル等に予め設定してあるものとする。前記コンテンツ属性要求メッセージには、マルチキャストアドレスとコンテンツ配信先のエリア情報(ネットワークプレフィクス、すなわちネットワークアドレス等)が含まれる。
アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、前記コンテンツ属性要求メッセージを受信すると、そのメッセージの内容を制御部35へ通知する。アドレスマッピングサーバ(AMS)の制御部35は、アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性管理データベース33を参照し、要求されたコンテンツに対する配信可能エリア情報と、前記メッセージに含まれる配信先エリア情報とを照合する。この照合の結果、クライアントの存在するエリアに対してコンテンツ配信が可能であるならば、アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ属性送信部32から、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対してコンテンツ属性を通知する(ステップ3)。コンテンツ属性は、要求に係るコンテンツを配信するコンテンツ配信元サーバ(CDS)のアドレスを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ属性要求部13は、前記コンテンツ属性を受信すると、制御部15に通知し、制御部15は、配信先エリアとマルチキャストアドレスのペアをセション情報として管理する。そして、ストリーム配信要求部14から、コンテンツ配信元サーバ(CDS)のアドレスに向けてコンテンツ配信要求メッセージを発信する(ステップ4)。このコンテンツ配信要求メッセージには、前記CDSのアドレス、要求するコンテンツに対応するマルチキャストアドレス、要求元MCGのアドレスが含まれる。
(2)コンテンツ配信ツリー作成の段階
本実施の形態では、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)とコンテンツ配信元サーバ(CDS)間の通信経路途中に中継装置となるスプリッタ(SP)が存在する。図7に示した例では、SP1とSP2の2つのスプリッタ(SP)となるノードが存在し、SP1がMCGに近く、SP2はSP1とCDSの間に存在する。このとき、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からコンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信されたコンテンツ配信要求メッセージは、まずスプリッタ(SP1)のコンテンツ要求受信部21により受信される。スプリッタ(SP1)のコンテンツ要求受信部21は、前記コンテンツ配信要求メッセージを受信すると、そのメッセージを制御部25へ通知する。スプリッタ(SP1)の制御部25は、この要求メッセージを以下のように処理する。
(2.1.1) 発信元MCGのアドレスと、要求するコンテンツの識別情報(マルチキャストアドレス)とのペアをセション情報(配信先テーブルともいう)として記憶装置に保持する。
(2.1.2)続いて、前記コンテンツ配信要求メッセージの要求元のアドレスを、発信元MCGのアドレスではなく、自身(SP1)のアドレスに変更する。そして、書き換えたコンテンツ配信要求メッセージを、ストリーム配信要求部23からコンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信する(ステップ5)。
このコンテンツ配信要求メッセージは、スプリッタ(SP2)を中継してコンテンツ配信サーバ(CDS)に向かっていくように予めルーティングの設定がなされている。従って、このコンテンツ配信要求メッセージは、スプリッタ(SP2)のコンテンツ要求受信部21により受信される。スプリッタ(SP2)のコンテンツ要求受信部21は、前記コンテンツ要求メッセージを受信すると、制御部25へ通知する。スプリッタ(SP2)の制御部25は、この要求メッセージを以下のように処理する。
(2.2.1) 発信元SP1のアドレスと、要求するコンテンツの識別情報とのペアをセション情報として記憶装置に保持する。
(2.2.2)続いて、前記コンテンツ配信要求メッセージの要求元アドレスを、発信元SP1のアドレスではなく、自身(SP2)のアドレスに変更する。それから、書き換えたコンテンツ要求メッセージを、コンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信する(ステップ6)。
本実施の形態では、このコンテンツ配信要求メッセージは、その他のSPにおいて中継されずに、コンテンツ配信サーバ(CDS)に向かっていき、コンテンツ配信サーバ(CDS)が、この配信要求メッセージを受信する。コンテンツ配信サーバ(CDS)は、発信元SP2のアドレスと、要求されたコンテンツのマルチキャストアドレスとのペアをセション情報として記憶装置に保持する。
(3) コンテンツ中継とマルチキャスト配信の段階
コンテンツ配信サーバ(CDS)は、保持しているセション情報をもとに、要求されたコンテンツを配信する(ステップ7)。上記過程で、要求されたコンテンツ配信先としてSP2が登録されているため、当該コンテンツをユニキャストでスプリッタ(SP2)に対してストリーム配信する。
SP2のストリーム受信部24は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から受信したコンテンツを、制御部25において管理しているセション情報をもとに配信する。ここではスプリッタ(SP1)に対するセション情報が管理されているため、ストリーム配信部22から、スプリッタ(SP1)に対してコンテンツをストリーム配信する(ステップ8)。
スプリッタ(SP1)のストリーム受信部24は、スプリッタ(SP2)から受信したコンテンツストリームを、制御部25において管理しているセション情報をもとに配信する。ここではマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対するセション情報が管理されているため、ストリーム配信部22から、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対してコンテンツをストリーム配信する(ステップ9)。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のストリーム受信部12は、スプリッタ(SP1)から受信したコンテンツストリームを、制御部15において管理しているセション情報をもとに配信する。ここでは、前記クライアントが存在するエリアに対するセションが管理されているため、ストリーム配信部11から、当該エリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信する(ステップ10)。
(具体例)
次に、図8に示すネットワーク構成を用いて、本発明の実施例をより具体的に説明する。図8では、2つのマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1、MCG2)、2つのコンテンツ配信サーバ(CDS1、CDS2)を有する構成を示している。
図8に示すマルチキャスト配信システムでは、ネットワークを構成する各装置がIPv6を用いて通信するものとし、図8に示すとおりのIPv6アドレスが付与されているものとする。
クライアントの無線アクセス可能なエリアとして、プレフィクス2001:0:0:1::/64に対応するエリア1と、2001:0:0:2::/64に対応するエリア2の2つのネットワークエリアが存在する。エリア1がMCG1の配下にあり、エリア2がMCG2の配下にあるものとする。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のアクセスポイント側インタフェースアドレスは2001:0:0:1::2であり、ユニキャスト網側(インターネット側)インタフェースアドレスは2001:0:1:1::2である。一方、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、アクセスポイント側インタフェースアドレスが2001:0:0:2::2であり、ユニキャスト網側(インターネット側)インタフェースアドレスが2001:0:1:2::2である。
2つのコンテンツ配信サーバ(CDS1、CDS2)のうちのコンテンツ配信サーバ(CDS1)のアドレスは2001:0:4:1::2であり、コンテンツ配信サーバ(CDS2)のアドレスは2001:0:5:1::2である。
また、アドレスマッピングサーバ(AMS)のアドレスは2001:9:9:9::2であり、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)及びマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、AMSが2001:9:9:9::2に存在することをコンフィグファイルより読み取り、認知しているものとする。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は図9に示すコンテンツ属性情報をデータベースに保持している。このコンテンツ属性情報は、コンテンツ配信サーバ(CDS1)がマルチキャストアドレスff08::1:1とff08::1:2に対応する2本のコンテンツを配信し、マルチキャストアドレスff08::1:1のコンテンツは、プレフィクス2001:0:0:1::/64のネットワークエリアへの配信のみが許可され、マルチキャストアドレスff08::1:2のコンテンツは、プレフィクス2001:0:0:1::/64及びプレフィクス2001:0:0:2::/64のどちらのネットワークにも配信が許可されていることを示している。また、コンテンツ配信サーバ(CDS2)はマルチキャストアドレスff08::2:1のコンテンツを配信し、マルチキャストアドレスff08::2:1のコンテンツはプレフィクス2001:0:0:2::/64のネットワークのみに配信可能であることを示している。
次に図8の構成におけるコンテンツ要求開始からマルチキャスト配信開始までの動作について説明する。
まず、クライアント1が、マルチキャストアドレスff08::1:1に対応するコンテンツを要求するための要求メッセージ(IGMP/MLD Report等、Joinメッセージともいう)をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)に対して送信する。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこの要求メッセージを受信すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)は、要求されたマルチキャストチャネルの属性を取得するため、コンテンツ要求部からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを発信する。
図10にコンテンツ属性要求メッセージの内容の一例を示す。図10に示すように、コンテンツ属性要求メッセージは、配信先のネットワークプレフィクス(この場合は、2001:0:0:1::/64)とマルチキャストアドレスを含む。これを受信したアドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、これをAMSの制御部35へ通知する。制御部35は図9に示したコンテンツ属性情報を参照し、要求されたマルチキャストアドレスのコンテンツが、要求元のネットワークエリア1に配信可能であるか否かを判定する。
本実施例の場合、図9に示すように、マルチキャストアドレスff08::1:1に対応するコンテンツは2001:0:0:1::/64のネットワークエリアで受信可能であり、そのコンテンツはコンテンツ配信サーバ(CDS1)から送信されるので、アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性送信部32は、図11に示す内容のコンテンツ属性をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)へ送信する。図11に示すように、コンテンツ属性は、要求されたマルチキャストアドレスとそのマルチキャストアドレスに対応するコンテンツを送信する配信元サーバのアドレスを含む。
続いて、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のストリーム配信要求部14は、前記コンテンツ属性を用いて、コンテンツ配信サーバ(CDS1)(2001:0:4:1::2)に向けて、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)のコンテンツのストリームを要求するストリーム配信要求メッセージを発信する。図12にストリーム配信要求メッセージの内容例を示す。図12に示すように、ストリーム配信要求メッセージには、マルチキャストアドレスと配信元サーバのアドレスを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)とコンテンツ配信サーバ(CDS1)間の経路にはスプリッタ(SP2)とスプリッタ(SP1)が存在し、まずスプリッタ(SP2)が前記ストリーム配信要求メッセージを受信する。スプリッタ(SP2)は、このメッセージを受信すると、SP2の制御部25において、マルチキャストアドレスと要求発信元のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のアドレスとを有するセション情報を保持し、上流(CDS1)に向けて、要求元アドレスをスプリッタ(SP2)としたストリーム配信要求メッセージを発信する。
また、スプリッタ(SP1)とコンテンツ配信サーバ(CDS1)間の経路にはスプリッタ(SP1)が存在するため、当該メッセージをスプリッタ(SP1)が受信する。スプリッタ(SP1)は、SP1の制御部25において、マルチキャストアドレスと要求発信元のスプリッタ(SP2)のアドレスとを有するセション情報を保持し、上流(CDS1)に向けて、要求元アドレスをSP2としたストリーム配信要求メッセージを発信する。コンテンツ配信サーバ(CDS1)は、スプリッタ(SP1)からストリーム配信要求メッセージを受信すると、SP1に対するストリーム配信セションを確立する。これにより、コンテンツ配信サーバ(CDS1)からスプリッタ(SP1)へ、スプリッタ(SP1)からスプリッタ(SP2)へ、スプリッタ(SP2)からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)へ、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)からクライアント1へ配信するツリーが構築されたことになる。なお、“ツリーが構築された”とは、上記の各ノードにおいて特定のコンテンツ(マルチキャストアドレス)に対応したセッション情報が保持された状態のことをいう。
この後、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツがコンテンツ配信サーバ(CDS1)からスプリッタ(SP1)に送信される。スプリッタ(SP1)はセッション情報を参照して当該コンテンツはスプリッタ(SP2)に送信するものであると判断してSP2に送信する。スプリッタ(SP2)もそれが保持するセッション情報を参照することにより、コンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)に送信し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)は、当該コンテンツをエリア1のクライアントにマルチキャスト配信する。
一方、プレフィクス2001:0:0:2::/64のエリア2に存在するクライアント2が、前記マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に対して要求すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこのクライアントからの要求メッセージ(IGMP/MLD Report)を受信する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、要求されたコンテンツの属性を取得するため、コンテンツ属性要求部13からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを発信する。このコンテンツ属性要求メッセージを受信したアドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、これをAMSの制御部35へ通知する。制御部35は、図8に示すコンテンツ属性情報を参照することにより、要求されたマルチキャストアドレス(ff08::1:1)のコンテンツが、要求元のプレフィクス(2001:0:0:2::/64)のエリア2に配信可能ではないと判定し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に対してコンテンツ属性を通知せず、エラーメッセージを通知する。この結果、当該コンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に配信するツリーは構築されず、クライアント2は要求したコンテンツの受信を拒否される結果となる。
以上の手順により、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーは図13に示す経路として構築される。
図8の構成において、クライアント1及びクライアント2が共にマルチキャストアドレス(ff08::1:2)のコンテンツを要求した場合、図9のコンテンツ属性情報によれば、マルチキャストアドレス(ff08::1:2)のコンテンツはコンテンツ配信サーバ(CDS1)から両方のネットワークエリアに配信可能なので、図14に示すようなストリーム配信ツリーが構築される。また、クライアント1及びクライアント2が共にマルチキャスアドレス(ff08::2:1)のコンテンツを要求した場合、図9のコンテンツ属性情報によれば、マルチキャストアドレス(ff08::2:1)のコンテンツは、コンテンツ配信サーバ(CDS2)からエリア2に対してのみ配信可能なので、図15に示すストリーム配信ツリーが構築される。
(モバイルIPクライアントのエリア間移動に関する処理内容)
次に、コンテンツを受信中のモバイルIPクライアントが、受信中のエリアから他のエリアに移動した際に、移動先エリアでのクライアント所在検出と、移動元でのクライアント不在検を行い、コンテンツ配信ツリーを再構築するまでのシーケンスの一例を図16、17を用いて説明する。
なお、以下の説明では、クライアントはモバイルIPを用い、さらにIPマルチキャスト配信されているコンテンツを受信しているものとする。ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、このクライアントの識別情報であるホームアドレスとMACアドレスの対応表を有しているものとする。なお、ホームアドレスとそれに対応するMACアドレスは予め入力しておくものとする。また、モバイルIPクライアントがコンテンツ配信を受ける前に、そのクライアントを配下に持つマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、ホームエージェント(HA)からバインディング情報の転送を受けたホームエージェント管理サーバ(HACS)から、モバイルIPクライアントであることを識別するための情報としてMACアドレスを取得、保持しており、この情報により、そのクライアントが、特定のモバイルIPクライアントであることを識別できる。モバイルIPクライアント情報としては、クライアントを一意に識別できる情報であればよい。
まず、同一マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)下のVLAN(VLAN1とVLAN2)間を跨る移動時の処理シーケンスを図16を用いて説明する。このシーケンスは、クライアント受信情報管理の段階、クライアント移動検出の段階、マルチキャスト配信先切り替え処理の段階と大きく3つの段階に分けることができる。以下、各段階における処理を説明する。
(1)クライアント受信情報管理の段階
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、モバイルIPクライアントからコンテンツ配信要求を受信し、図7に示したシーケンスと同様のシーケンスを経て、コンテンツ配信を開始するにあたり(ステップ11)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のHACS通信部17からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して、当該クライアントが受信中のコンテンツ情報(コンテンツのマルチキャストアドレス)等を通知する(ステップ12)。ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、そのモバイルIPクライアントの識別情報(MACアドレスおよびホームアドレスHoA)と対応付けてその情報を保持する。なお、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、ホームエージェント(HA)から取得する情報における当該クライアントの識別情報(ホームアドレスHoA)と、MCGから取得する情報における当該クライアントの識別情報(MACアドレス)の対応表を有しており、それぞれの情報の対応付けが可能である。
(2) クライアント移動検出の段階
続いて、上記モバイルIPクライアントが、別のエリア(VLAN2)下に移動したものとする。このとき、モバイルIPクライアントは、移動先のエリアからホームエージェント(HA)に対して更新後のバインディング情報を通知する(ステップ13)。そして、ホームエージェントは、この情報をホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して通知する(ステップ14)。通知する情報としては、エリア情報とクライアント識別情報(ホームアドレス)が含まれていればよい。
ホームエージェント管理サーバ(HACS)のホームエージェント通信部41は、この情報を受信することによりクライアントの移動を検知する。そして、ホームエージェント管理サーバ(HACS)のクライアント移動情報送信部42は、移動元のVLAN1を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対して上記クライアントの不在とマルチキャスト停止要求メッセージを通知する(ステップ15)。これにより他に同じコンテンツ受信中のクライアントが存在しなければマルチキャスト配信が停止される。さらに、ホームエージェント管理サーバ(HACS)のクライアント移動情報送信部42は、移動先のVLAN2を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)(ここでは、移動前後のMCGは同一であるので、前記と同じMCG)に対して、クライアントが存在するエリア情報、受信中コンテンツ識別情報、及びクライアント識別情報(MACアドレス)を含むマルチキャスト配信要求メッセージ(移動情報メッセージ)を通知する(ステップ16)。
(3) マルチキャスト配信先切り替え処理の段階
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のHACS通信部17は、前記メッセージを受信すると、制御部15へ通知して、セション情報を更新する。すなわち、配信先エリアを移動後のエリアとする。この更新されたセション情報に基づいて、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のストリーム配信部11は、移動先VLAN2においてマルチキャスト配信を開始する(ステップ17)。なお、VLAN2へのコンテンツ配信を開始する前に、アドレスマッピングサーバ(AMS)に、そのエリアでのコンテンツ配信が可能か否かを問い合わせ、可能である場合にのみVLAN2へのコンテンツ配信を開始するようにしてもよい。
次に、異なるマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1、MCG2)間を跨る移動時の処理シーケンスを図17を用いて説明する。このシーケンスも、クライアント受信情報管理の段階、クライアント移動検出の段階、マルチキャスト配信先切り替え処理の段階と大きく3つの段階に分けることができる。以下、各段階における処理を説明する。
(1)クライアント受信情報管理の段階
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)は、モバイルIPクライアントからコンテンツ配信要求を受信し、図7に示したシーケンスと同様のシーケンスを経て、コンテンツ配信を開始するにあたり(ステップ21)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のHACS通信部17からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して、当該クライアントが受信中のコンテンツ情報(コンテンツのマルチキャストアドレス)等を通知する(ステップ22)。ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、そのモバイルIPクライアントの識別情報(MACアドレスおよびホームアドレスHoA)と対応付けてその情報を保持する。なお、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、ホームエージェント(HA)から取得する情報における当該クライアントの識別情報(ホームアドレスHoA)と、MCGから取得する情報における当該クライアントの識別情報(MACアドレス)の対応表を有しており、それぞれの情報の対応付けが可能である。
(2) クライアント移動検出の段階
続いて、上記モバイルIPクライアントが、別のエリア下(MCG2)に移動したものとする。このとき、モバイルIPクライアントは、移動先のエリアからホームエージェント(HA)に対して更新後のバインディング情報を通知する(ステップ23)。そして、ホームエージェントは、この情報をホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して通知する(ステップ24)。通知する情報としては、エリア情報とクライアント識別情報(ホームアドレス)が含まれていればよい。
ホームエージェント管理サーバ(HACS)のホームエージェント通信部41は、この情報を受信することによりクライアントの移動を検知する。そして、ホームエージェント管理サーバ(HACS)のクライアント移動情報送信部42は、移動元のVLAN1を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)に対して上記クライアントの不在とマルチキャスト停止要求メッセージを通知する(ステップ25)。これによりマルチキャスト配信が後述のようにして停止される。さらに、ホームエージェント管理サーバ(HACS)のクライアント移動情報送信部42は、移動先のVLAN2を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に対して、クライアントが存在するエリア情報、受信中マルチキャストアドレス、及びクライアント識別情報(MACアドレス)を含むマルチキャスト配信要求メッセージ(移動情報メッセージ)を通知する(ステップ26)。
(3) マルチキャスト配信先切り替え処理の段階
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のHACS通信部17は、前記マルチキャスト停止要求メッセージを受信すると、制御部15へ、制御部15からさらにストリーム配信部11へ通知し、ストリーム配信部11は、他に同じコンテンツ受信中のクライアントが存在しなければ当該マルチキャストコンテンツ配信を停止する。一方、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)のHACS通信部17は、前記移動情報メッセージを受信すると、MCG2の制御部15へ、制御部15からさらにコンテンツ配信部11へ通知し、MCG2のストリーム配信部11は、当該マルチキャストを配信開始する(ステップ27)。なお、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)でのコンテンツ配信開始にあたっては、図7で示したシーケンスが実行される。もしくは、MCG1とMCG2が同一のスプリッタに収容され、そのスプリッタからコンテンツ配信サーバ(CDS)までのコンテンツ配信経路が同一であれば、MCG1とMCG2を収容するスプリッタのセッション情報を更新し、MCG1とMCG2を収容するスプリッタからMCG2を介してVLAN2にコンテンツが配信されるようにしてもよい。
(具体例1)
次に、クライアントが同一マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)下のVLAN間を跨る移動をする時の処理の具体例を、図18に示すネットワーク構成を用いて説明する。本ネットワークでも各装置がIPv6を用いて通信するものとし、図18に示す通りのIPv6アドレスが付与されているものとする。
図18に示す通り、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)配下に2つのVLAN(VLAN1とVLAN2)が存在し、それぞれのネットワークプレフィクスが2001:0:0:1::/64及び2001:0:0:2::/64である。また、アドレスが2001:0:4:1::2であるコンテンツ配信サーバ(CDS)はマルチキャストアドレスff08::4:4に対応するコンテンツを配信する。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は、図19に示すコンテンツ属性情報を管理している。このコンテンツ属性情報は、コンテンツ配信サーバ(CDS)がマルチキャストアドレスff08::4:4に対応するコンテンツをVLAN1及びVLAN2のどちらにも配信可能であることを示している。
図18に示すように、当該コンテンツを受信するクライアントとしてモバイルIPクライアントBのみが存在し、このクライアントBは、モバイルIPv6を用いてマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)及びインターネットに接続する。
図18において、VLAN1の配下に存在するクライアントBは最初にホームエージェント(HA)に対してクライアント認証を行う。このときクライアントBは、バインディング情報をホームエージェント(HA)に送信する。なお、送信されるバインディング情報には、クライアントBのホームアドレス(HoA)と気付けアドレス(CoA)が含まれている。気付けアドレスの一部が、エリア情報(ネットワークプレフィクス)である。
ホームエージェント(HA)は、クライアントBのホームアドレス、エリア情報をホームエージェント管理サーバ(HACS)に通知する。なお、バインディング情報自身は通知しなくても良い。これにより、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、当該クライアントBがプレフィクス2001:0:0:1::/64で表されるエリア(VLAN1)下に存在することを認識したことになる。そして、クライアントBのホームアドレスを当該クライアントBのMACアドレスに変換して、当該VLAN1を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対して、当該クライアントのMACアドレスを含むモバイルIPクライアント情報を通知する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のHACS通信部17は、モバイルIPクライアント情報を受信すると、制御部15に通知し、制御部15において、モバイルIPクライアント情報を管理する。すなわち、MACアドレスを、モバイルIPクライアントのものとして記憶装置に格納する。なお、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、エリア情報とMCGとの対応情報を予め保持しているものとする。
続いて、モバイルIPクライアントBは、VLAN1において、マルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツを要求するため、図20に示す情報を含むコンテンツ配信要求メッセージをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に送信する。図20に示すように、コンテンツ配信要求メッセージは、モバイルIPクライアントBのMACアドレスと配信を要求するコンテンツのマルチキャストアドレスff08::4:4を含む。なお、この例では、モバイルIPクライアントBを一意に識別するための識別情報としてMACアドレスを用いている。なお、メッセージにはエリア情報も付随する。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、前記コンテンツ配信要求メッセージを受信し、このメッセージから(メッセージのヘッダ部分から)発信元のMACアドレスを取得する。
そして、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)は、このMACアドレスを、制御部15において管理しているモバイルIPクライアント情報と照合し、前記コンテンツ配信要求メッセージがモバイルIPクライアントBからの配信要求であることを認識する。また、図7等を用いて説明した手順と同様にして、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)は、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対して、コンテンツ属性を要求する。
図19に示したコンテンツ属性情報により、当該エリアにおいてマルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツを配信可能であるため、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)はコンテンツ配信サーバ(CDS)に対して配信要求を行う。更に、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)はHACS通信部17からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して、図21に示す受信情報メッセージを配信し、クライアントBがff08::4:4のコンテンツを受信することを通知する。なお、図21に示すとおり、受信情報メッセージは、モバイルIPクライアントBのMACアドレス、モバイルIPクライアントBが受信中のコンテンツのマルチキャストアドレス、及びモバイルIPクライアントBが存在するエリア情報(ネットワークプレフィック)を含む。ホームエージェント管理サーバ(HACS)はこの情報をモバイルIPクライアントBの受信中情報として保持する。
次に、モバイルIPクライアントBがVLAN1下からVLAN2下へ移動したとする。モバイルIPクライアントBはVLAN2へ移動したタイミングで、ホームエージェント(HA)に対してバインディング情報を送信する。そして、ホームエージェント(HA)からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対してクライアントBのホームアドレス、エリア情報(ネットワークプレフィクス)が通知される。ホームエージェント管理サーバ(HACS)では、ホームアドレスと、移動前のネットワークプレフィクスを保持していることから、保持している情報と、ホームエージェントから受信した情報とから、クライアントBがVLAN1からVLAN2へ移動したことを検知する。
ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、移動元VLAN1を管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対して、VLAN1におけるff08::4:4のコンテンツの受信クライアントBの離脱を通知する。さらに、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、移動先であるVLAN2も管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対し、図22に示す移動情報メッセージを送信する。この移動情報メッセージは、モバイルIPクライアントBのMACアドレス、モバイルIPクライアントBが受信していたコンテンツのマルチキャストアドレス、及び移動先のネットワークプレフィクスを含む。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のHACS通信部17は、このメッセージを受信し、モバイルIPクライアントBがVLAN2下に移動したことを検知する。
続いて、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ属性要求部13は、移動先ネットワークエリア(プレフィクス2001:0:0:2::/64)においてマルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツを配信するため、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを送信する。図19に示した通り、移動先エリアにおいてもコンテンツ配信が可能であるため、アドレスマッピングサーバ(AMS)からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対してコンテンツ属性が返信され、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)は移動先エリアに対して配信可能であることを認知する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)の制御部15はff08::4:4のコンテンツの配信先VLANに関するセション情報を更新し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のストリーム配信部11は、VLAN1におけるマルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツ配信を停止し、VLAN2におけるマルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツ配信を開始する。なお、VLAN1において、モバイルIPクライアントB以外に上記コンテンツを受信中のクライアントが存在する場合には、VLAN1におけるマルチキャストアドレスff08::4:4のコンテンツ配信の停止は行わない。
(具体例2)
次に、クライアントが異なるマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4、MCG5)間を跨る移動をする時の処理の具体例を図28に示すネットワーク構成を用いて説明する。本ネットワークでも各装置がIPv6を用いて通信するものとし、図のようなIPv6アドレスが付与されているものとする。
図23に示すとおり、MCG4及びMCG5の2つのマルチキャスト制御ゲートウェイが存在し、その配下の無線アクセスエリアのそれぞれのネットワークプレフィクスが2001:0:0:1::/64及び2001:0:0:2::/64である。また、両エリアは位置的に隣接している。また、アドレスが2001:0:5:1::2であるコンテンツ配信サーバ(CDS)はマルチキャストアドレスff08::5:5に対応するコンテンツを配信する。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は、図24に示すコンテンツ属性情報を管理している。このコンテンツ属性情報は、コンテンツ配信サーバ(CDS)が、マルチキャストアドレスff08::5:5に対応するコンテンツをMCG4配下のエリア及びMCG5配下のエリアのどちらにも配信可能であることを示している。
図23に示すように、当該コンテンツを受信するクライアントとしてモバイルIPクライアントCのみが存在し、このクライアントCは、モバイルIPv6を用いてマルチキャスト制御ゲートウェイ及びインターネットに接続する。
図18に示した例と同様に、MCG4の配下に存在するクライアントCは最初にホームエージェント(HA)に対してクライアント認証を行う。このときクライアントCは、バインディング情報をホームエージェント(HA)に送信する。バインディング情報には、クライアントCのホームアドレス(HoA)と気付けアドレス(CoA)が含まれている。気付けアドレスの一部が、エリア情報(ネットワークプレフィクス)である。ホームエージェント(HA)は、クライアントCのホームアドレス、エリア情報をホームエージェント管理サーバ(HACS)に通知する。ホームエージェント管理サーバ(HACS)のホームエージェント通信部41は、この情報を保持する。これにより、当該クライアントCがプレフィクス2001:0:0:1::/64で表されるエリア(MCG4)下に存在することを認識できる。そして当該クライアントCのホームアドレスを当該クライアントのMACアドレスに変換して、当該クライアントのMACアドレスを含むモバイルIPクライアント情報を、MCG4に対して通知する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)のHACS通信部17は、モバイルIPクライアント情報を受信すると、MCG4の制御部15に通知し、制御部15において、モバイルIPクライアント情報を管理する。
続いて、モバイルIPクライアントCは、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)下において、マルチキャストアドレスff08::5:5のコンテンツを要求するため、図25に示す情報を含むコンテンツ配信要求メッセージをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)に送信する。図25に示すように、コンテンツ配信要求メッセージは、モバイルIPクライアントCのMACアドレスと配信を要求するコンテンツのマルチキャストアドレスff08::5:5を含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、前記コンテンツ配信要求メッセージを受信し、メッセージのヘッダ部分より、発信元のMACアドレスを取得する。
そして、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)は、このMACアドレスを、制御部15において管理しているモバイルIPクライアント情報と照合し、コンテンツ配信要求メッセージがモバイルIPクライアントCからの配信要求であることを認識する。また、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性を要求し、当該エリアにおいてff08::5:5のコンテンツが配信可能であるため、コンテンツ配信サーバ(CDS)に対して配信要求を行うとともに、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)はHACS通信部17からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対して、図26に示す受信情報メッセージを配信し、当該クライアントCがMCG4のエリアでff08::5:5を受信していることを、ホームエージェント管理サーバ(HACS)に通知する。
次に、モバイルIPクライアントCがマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)下からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)下へ移動したとする。クライアントCはマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)下へ移動したタイミングで、ホームエージェント(HA)に対してバインディング情報を送信する。そして、ホームエージェント(HA)からホームエージェント管理サーバ(HACS)に対してクライアントBのホームアドレスとエリア情報(ネットワークプレフィクス)が通知される。これにより、ホームエージェント管理サーバ(HACS)はモバイルIPクライアントCがMCG4下からMCG5下へ移動したことを検知する。
そして、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、移動元エリアを管理するマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)に対して、ff08::5:5のコンテンツを受信中のクライアントCの離脱を通知する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)のHACS通信部17は、前記メッセージを受信し、クライアントCがマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG4)下に存在しないことを検知する。さらに、ホームエージェント管理サーバ(HACS)は、図27に示す移動情報メッセージを移動先のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)に送信する。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)のHACS通信部17は、前記移動情報メッセージを受信し、クライアントCがマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)下に存在することを検知する。なお、MCG4の制御部15は、クライアントC以外にff08::5:5のコンテンツ受信中のクライアントが配下に存在しなければ、セションを更新し、MCG4のストリーム配信部11は当該チャネル配信を停止する。
また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)のコンテンツ属性要求部13は、移動先エリア(プレフィクス2001:0:0:2::/64)においてff08::5:5のコンテンツを配信するため、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを送信する。図24に示したように当該移動先エリアにおいて前記ストリーム配信が可能であるため、アドレスマッピングサーバ(AMS)からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)に対してコンテンツ属性が返信され、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)は移動先エリアに対して配信可能であることを認識する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)の制御部15はチャネルff08::5:5に関するセション情報を更新(上位のスプリッタのセション情報の更新を含む)し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG5)のストリーム配信部11は、マルチキャストアドレスff08::5:5のストリーム配信を開始する。
なお、上記の各例において、ホームアドレスとクライアントが一対一に対応する場合には、クライアントが送信するクライアント識別情報として、MACアドレスの代わりにホームアドレスを用いてもよい。この場合、HACSにおけるMACアドレスとホームアドレスの対応表は不要になる。
上記のように本実施の形態で説明したマルチキャスト配信システムによれば、マルチキャストコンテンツ受信中のモバイルIPクライアントの移動を、ホームエージェント(HA)から受信する情報により検知でき、この移動検知と同期して、移動先エリアにおいて、前記クライアントが受信していたコンテンツをマルチキャスト配信することが可能となる。従って、マルチキャストコンテンツ利用中のアプリケーション等から、再度配信要求(マルチキャストチャネル再Join等)を実行しなくても、マルチキャストコンテンツを受信しながらの端末の移動環境を提供できる。
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
従来技術におけるマルチキャスト配信システムの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムを示す図である。 マルチキャスト制御ゲートウェイの機能ブロック図である。 スプリッタの機能ブロック図である。 アドレスマッピングサーバの機能ブロック図である。 ホームエージェント管理サーバの機能ブロック図である。 クライアントによるコンテンツの配信要求から、コンテンツのマルチキャスト配信開始までのシーケンスを示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムの動作を説明するための図である。 アドレスマッピングサーバが保持するコンテンツ属性情報の例である。 コンテンツ属性要求メッセージの内容の一例を示す図である。 アドレスマッピングサーバから送信されるコンテンツ属性メッセージの内容の一例を示す図である。 ストリーム配信要求メッセージの内容の一例を示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::1:2)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::2:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 モバイルIPクライアントのエリア間移動に関するシーケンスの一例を示す図である(同一マルチキャスト制御ゲートウェイ内移動)。 モバイルIPクライアントのエリア間移動に関するシーケンスの一例を示す図である(異なるマルチキャスト制御ゲートウェイ間移動)。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムの動作を説明するための図である。 コンテンツ属性情報の内容例を示す図である。 コンテンツ配信要求メッセージの内容例を示す図である。 受信情報メッセージの内容例を示す図である。 移動情報メッセージの内容例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムの動作を説明するための図である。 コンテンツ属性情報の内容例を示す図である。 コンテンツ配信要求メッセージの内容例を示す図である。 受信情報メッセージの内容例を示す図である。 移動情報メッセージの内容例を示す図である。
符号の説明
1、3 マルチキャスト対応ルータ
5 クライアント
AMS アドレスマッピングサーバ
CDS コンテンツ配信サーバ
SP スプリッタ
MCG マルチキャスト制御ゲートウェイ
HA ホームエージェント
HACS ホームエージェント管理サーバ
11 ストリーム配信部
12 ストリーム受信部
13 ストリーム配信要求部
14 コンテンツ属性要求部
15 制御部
16 コンテンツ受信クライアント検出部
17 HACS通信部
21 コンテンツ要求受信部
22 ストリーム配信部
23 ストリーム配信要求部
24 ストリーム受信部
25 制御部
31 コンテンツ属性要求受信部
32 コンテンツ属性送信部
33 コンテンツ属性管理データベース
34 属性操作用ユーザインタフェース部
35 制御部
41 ホームエージェント通信部
42 クライアント移動情報送信部
43 クライアント受信情報受信部
44 クライアント情報データベース
45 制御部

Claims (6)

  1. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャスト制御方法であって、
    第1のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置は、前記第1のエリアに存在するクライアントから、クライアント識別情報とコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ配信要求を受信し、当該コンテンツ配信要求に基づき、前記第1のエリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、前記マルチキャストエリア管理装置に、前記コンテンツ識別情報と前記第1のエリアの識別情報と前記クライアント識別情報とを含む情報を送信し、
    前記情報を受信した前記マルチキャストエリア管理装置は、その情報を保持し、
    前記ホームエージェント装置は、第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を前記クライアントから受信すると、前記第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を前記マルチキャストエリア管理装置に送信し、
    前記マルチキャストエリア管理装置は、前記保持した情報と、前記ホームエージェント装置から受信した情報とから前記クライアントの移動を検知し、前記第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、前記コンテンツ識別情報と前記第2のエリアの識別情報とを含む情報を送信し、
    当該情報を受信したマルチキャスト制御装置が、前記第2のエリアに対する前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する
    ことを特徴とするマルチキャスト制御方法。
  2. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャストエリア管理装置であって、
    クライアントからのコンテンツ配信要求に基づき第1のエリアにコンテンツをマルチキャスト配信するマルチキャスト制御装置から、前記コンテンツのコンテンツ識別情報と前記第1のエリアの識別情報と前記クライアントのクライアント識別情報とを含む情報を受信し、その情報を保持する手段と、
    第2のエリアに移動した前記クライアントからバインディング情報を受信した前記ホームエージェント装置から、前記第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を受信する手段と、
    前記保持した情報と、前記ホームエージェント装置から受信した情報とから前記クライアントの移動を検知し、前記第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、前記コンテンツ識別情報と前記第2のエリアの識別情報とを含む情報を送信する手段と
    を有することを特徴とするマルチキャストエリア管理装置。
  3. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置であって、
    あるエリアに存在するクライアントから、クライアント識別情報とコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ配信要求を受信し、当該コンテンツ配信要求に基づき、前記エリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、前記マルチキャストエリア管理装置に、前記コンテンツ識別情報と前記エリアの識別情報と前記クライアント識別情報とを含む情報を送信する手段と、
    前記ホームエージェント装置から受信した情報を用いてクライアントの移動を検知した前記マルチキャストエリア管理装置から、コンテンツ識別情報と他のエリアの識別情報とを含む情報を受信し、受信した前記他のエリアの識別情報に対応する当該他のエリアに対して前記コンテンツ識別情報に対応するコンテンツをマルチキャスト配信する手段と
    を有することを特徴とするマルチキャスト制御装置。
  4. 前記マルチキャスト配信システムは、コンテンツ属性情報管理装置を更に有し、当該コンテンツ属性情報管理装置は、コンテンツ毎に、少なくともコンテンツ識別情報及びコンテンツ配信可能エリア情報を対応付けて管理するデータベースを保持し、
    前記マルチキャスト制御装置は、
    コンテンツのマルチキャスト配信を開始する前に、前記コンテンツ属性情報管理装置に対して前記コンテンツのコンテンツ識別情報とコンテンツを配信する対象エリアの識別情報とを前記コンテンツ属性情報管理装置に送信する手段と、
    前記コンテンツ属性情報管理装置から、前記対象エリアへの前記コンテンツの配信が可能である旨を示すメッセージを受信した場合に、前記対象エリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段を有する請求項3に記載のマルチキャスト制御装置。
  5. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャストエリア管理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、
    クライアントからのコンテンツ配信要求に基づき第1のエリアにコンテンツをマルチキャスト配信するマルチキャスト制御装置から、前記コンテンツのコンテンツ識別情報と前記第1のエリアの識別情報と前記クライアントのクライアント識別情報とを含む情報を受信し、その情報を保持する手段、
    第2のエリアに移動した前記クライアントからバインディング情報を受信した前記ホームエージェント装置から、前記第2のエリアの識別情報と前記クライアントを識別する情報とを含む情報を受信する手段、
    前記保持した情報と、前記ホームエージェント装置から受信した情報とから前記クライアントの移動を検知し、前記第2のエリアを配下とするマルチキャスト制御装置に対して、前記コンテンツ識別情報と前記第2のエリアの識別情報とを含む情報を送信する手段、
    として機能させるプログラム。
  6. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツをクライアントにマルチキャスト配信する機能を持つ少なくとも1つのマルチキャスト制御装置と、モバイルIPにおけるホームエージェント装置と、マルチキャストエリア管理装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、
    あるエリアに存在するクライアントから、クライアント識別情報とコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ配信要求を受信し、当該コンテンツ配信要求に基づき、前記エリアへのマルチキャスト配信を行うに際し、前記マルチキャストエリア管理装置に、前記コンテンツ識別情報と前記エリアの識別情報と前記クライアント識別情報とを含む情報を送信する手段、
    前記ホームエージェント装置から受信した情報を用いてクライアントの移動を検知した前記マルチキャストエリア管理装置から、コンテンツ識別情報と他のエリアの識別情報とを含む情報を受信し、受信した前記他のエリアの識別情報に対応する当該他のエリアに対して前記コンテンツ識別情報に対応するコンテンツをマルチキャスト配信する手段、
    として機能させるプログラム。
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