JP4712095B2 - 通信方法および無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、MBS(Multicast and Broadcast Service)を実現する通信方法および無線通信システムに関するものである。
従来のマルチキャスト・ブロードキャスト・サービス(MBS:Multicast and Broadcast Service)では、マルチキャスト接続識別子(CID:Connection Identifier)で接続を定義し、同一のCIDを用いて送信するパケットを、複数の端末で同時に受信することを可能にしている。1つの無線基地局からコンテンツを送信するシングル基地局アクセスと、グループ化された複数の基地局が同期して同一コンテンツを送信するマルチ基地局アクセスが検討されている(たとえば、下記非特許文献1)。
1つのマルチキャスト接続識別子の有効範囲は、MBSゾーンとよばれ、MBS識別子(MBS Zone Identifier)で識別される。アイドルモードの移動局が、同じMBSゾーン識別子を持つ基地局間で移動する場合、移動局は特定の無線基地局に位置登録することなく移動することが可能である(たとえば、下記非特許文献2 6.3.23章参照)。
また、無線基地局は、MBSゾーン識別子を含む情報要素を報知することができる(たとえば、非特許文献2 8.4.5.3.12章または6.3.2.3.43.6.9章参照)。無線基地局が複数のMBSゾーンの境界にある場合などに対応するため、複数のMBSゾーン識別子を報知することも可能である。
さらに、同様の技術として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、パケット交換ドメインで、マルチキャスト接続によりサービスを提供するMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service:放送/マルチキャスト型サービス放送)技術が標準化されている(たとえば、非特許文献3参照)。
服部、藤岡、編著「改訂版ワイヤレスブロードバンド教科書 高速IPワイヤレス編」インプレスR&D,P190〜191,2006年6月21日 IEEE Std 802.16e-2005,"Amendment 2:Physical and Medium Access Control Layers for Combined Fixed and Mobile Operation in Licensed Bands and Corrigendum 1",2006年2月28日 服部、藤岡、編著「改訂版ワイヤレスブロードバンド教科書 3.5G/次世代モバイル編」インプレス,P271〜280,2006年4月11日
MBSで提供するアプリケーションは、多様な特性を持っており、その特性によって要求されるサービスの形態も異なる。たとえば、移動体向け地上デジタル放送のような放送型のMBSでは、移動局がどこに移動しても番組の送信を要求しなおすことなく、チャンネルを合わせるだけで所望のサービスを受けられるような使い勝手が要求される。一方、多人数でのビデオ会議,会員制の放送サービス,ビデオ・オン・デマンドなど通信型のMBSを提供する場合は、周波数資源の有効利用の観点から、できるだけ位置範囲を限定してサービスすることが望ましい。したがって、MBSの配置の観点からすると、前者の放送型MBSの場合には広い範囲をもつMBSゾーンを設定するのが望ましく、後者の通信型MBSの場合には限定した範囲を持つMBSゾーンを設定するのが望ましい。
さらに、これら多様なアプリケーションが、並行してサービスされる場合がある。並行したサービスを実現するには、同時に異なる複数のMBSゾーン配置が利用可能であることが望ましい。
しかしながら、上記従来のMBS技術では、MBSゾーン配置を同時に複数持つことができない。このため、複数の異なるMBSゾーン配置を利用したサービスを同時に行うことができないという問題があった。また、移動局がMBSゾーンを移動する場合に、ネットワーク接続を設定する機能が考慮されておらず、MBSを継続利用するのが困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、広い範囲を持つMBSゾーンからなるMBSゾーン配置と、限定した範囲を持つMBSゾーンからなるMBSゾーン配置の、複数のMBSゾーン配置を用いたMBSを並行して提供でき、同時に、移動局がMBSゾーンを移動した場合にも、MBSサービスを継続して利用できる通信方法および無線通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、MBS(マルチキャスト・ブロードキャスト・サービス:Multicast and Broadcast Service)機能を備え、同一の接続識別情報を用いる範囲であるMBSゾーンを構成する無線通信システムにおける通信方法であって、MBS制御装置が、MBSコンテンツの特性に基づき複数のMBS種別にMBSコンテンツを分類するコンテンツ分類ステップと、前記MBS制御装置が、前記MBS種別ごとに、前記MBSゾーンに対応するMBS識別子と前記MBSゾーンを構成する基地局と前記MBSゾーンに関連するゲートウエイ装置とを対応付けた情報を管理するMBSゾーン配置管理ステップと、前記MBS制御装置が、前記ゲートウエイ装置に対して、前記管理されている情報を含むMBSゾーン構成情報を送信するMBSゾーン構成情報送信ステップと、前記ゲートウエイ装置が、前記MBSゾーン構成情報を保持するとともに、自装置配下の基地局に前記MBSゾーン構成情報を転送するMBSゾーン構成情報転送ステップと、前記基地局が、前記MBSゾーン構成情報に基づきMBS種別ごとにMBSゾーン識別子を保持するとともに、前記MBS種別ごとに前記MBSゾーン識別子に対応する接続識別情報を取得し、当該接続識別情報を自局に接続された端末に送信する接続情報送信ステップと、前記基地局に接続する端末が、サービスを受けるMBSコンテンツのMBS種別および受信した接続識別情報に基づき、前記基地局と通信を行う無線通信ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、MBSコンテンツをMBSの特性に応じてMBS種別に区別し、MBS種別に対応した複数のMBSゾーン配置を備えるようにし、さらに、移動局の移動時にゲートウエイ間で移動局の登録情報を転送するようにしたので、複数のMBSゾーン配置を用いたMBSを並行して提供でき、かつ、移動局の移動時に継続してサービスが提供できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態の通信システムの構成例を示す図である。 図2は、MBSコンテンツ管理テーブルの一例を示す図である。 図3−1は、通信型MBSゾーン配置管理テーブルの一例を示す図である。 図3−2は、放送型MBSゾーン配置管理テーブルの一例を示す図である。 図4は、MBSゾーン初期設定のフローチャートである。 図5は、移動局がマルチキャスト・グループG2に参加する場合の動作に関連する部分のシステム構成例を示す図である。 図6は、移動局がマルチキャスト・グループG2へ参加する場合のフローチャートである。 図7は、移動局がマルチキャスト・グループG3に参加する場合の動作に関連する部分のシステム構成例を示す図である。 図8は、移動局がマルチキャスト・グループG3へ参加する場合のフローチャートである。 図9は、移動局がMBSゾーンを移動する場合の動作に関連する部分のシステム構成例を示す図である。 図10は、ゾーン移動処理のフローチャートである。 図11は、クエリー・メッセージに対する代理リポート処理のフローチャートである。
符号の説明
1 コンテンツサーバ
2 MBS制御装置
3−1,3−2 マルチキャスト・ルータ
4−1,4−2 GW
5−1〜5−N BS
6 移動局
7 IPマルチキャスト・ネットワーク
11,12,13 通信型MBSゾーン
21,22 放送型MBSゾーン
31,32,33,34 報知情報
41,42,43 マルチキャスト参加要求メッセージ
44 マルチキャスト参加応答メッセージ
51 配信ツリー変更メッセージ
52,53 経路変更メッセージ
G2,G3 マルチキャスト・グループ
61,62 マルチキャスト参加メッセージ
63 ゾーン移動通知メッセージ
64 ゾーン移動応答メッセージ
以下に、本発明にかかる通信装置および通信方法、ゲートウエイ装置、MBS制御装置、無線基地局および端末の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明にかかるゲートウエイ装置、MBS制御装置(制御装置)、および移動局(端末)を含む実施の形態の通信システム構成図の一例を示す図である。図1において、本実施の形態の通信システムは、マルチキャストやブロードキャストで提供するコンテンツを格納しているコンテンツサーバ1と、MBS(Multicast and Broadcast Service)コンテンツ配信サービスのための入口として機能するとともに、本システム全体を制御するMBS制御装置2と、マルチキャスト・ルータ3−1,3−2と、無線アクセスネットワークをIP(Internet Protocol)マルチキャスト・ネットワークに接続し、配下の無線基地局と連携して無線アクセス・サービスを実現するGW(ゲートウエイ)4−1,4−2と、移動局と無線接続するBS(無線基地局)5−1〜5−4と、移動可能な無線端末である移動局6と、で構成される。MBS制御装置2は、コンテンツ配信サービスのために、サービス・アナウンスメント機能(提供するサービスに関する情報をユーザに報知する機能),メンバーシップ&キー管理機能(ユーザに関する情報の保持、ユーザ登録やデータ保護のためのキー配布などを行う機能),セッション&送信機能(MBSセッションの送信やそのスケジュール管理などを行う機能)などを備える。MBS制御装置2は、MBSゾーン配置や転送経路の管理機能を具備し、複数の装置で構成されるようにしてもよい。また、コンテンツサーバ1は、複数のサーバで構成するようにしてもよい。
IPマルチキャスト・ネットワーク7は、IPマルチキャスト技術に基づいてパケットを転送するマルチキャスト・ルータ3−1,3−2で構成されるネットワークである。A,B,Cは、移動局6が移動するときの3つの位置の例をそれぞれ表している。通信型MBSゾーン11,12,13は通信型MBSに対応するMBSゾーンであり、それぞれ通信型MBSゾーンを識別するための通信型MBSゾーン識別子としてZ11,Z12,Z13が割り当てられているものとする。放送型MBSゾーン21,22は、放送型MBSに対応するMBSゾーンであり、それぞれ放送型MBSゾーンを識別するための放送型MBSゾーン識別子としてZ21,Z22が割り当てられているものとする。
報知情報31,32,33,34は、それぞれBS5−1,5−2,5−3,5−4が無線回線へ報知する報知情報である。マルチキャスト参加要求メッセージ41,42,43はマルチキャスト・グループ参加状態の変更の要求のためのメッセージであり、マルチキャスト参加応答メッセージ44はマルチキャスト参加要求に対する応答のメッセージである。また、配信ツリー変更メッセージ51は配信ツリー接続の変更を指示するためのメッセージであり、経路変更メッセージ52,53はマルチキャスト経路の変更を要求するためのメッセージである。マルチキャスト・グループG2,マルチキャスト・グループG3は、IPマルチキャスト技術に基づくマルチキャスト・グループである。図中G2と符号を付した矢印および太実線の矢印は、マルチキャスト・グループG2のIPパケットの流れを示す。G3と符号を付した矢印および太破線の矢印は、マルチキャスト・グループG3のIPパケットの流れを示す。
本実施の形態では、IPマルチキャスト技術に基づくネットワーク構成を採用する。IPマルチキャスト技術は、マルチキャスト・グループ・アドレスと呼ばれる特別な宛先アドレスを用い、そのアドレスに対応するマルチキャスト・グループに参加する全ての端末へ同時に同一データを送信する技術である。マルチキャスト・グループは、IPヘッダの宛先に設定されるマルチキャスト・グループ・アドレスにより特定され、そのIPパケットは、そのマルチキャスト・グループ・アドレスに対応するマルチキャスト・グループに参加する全ての端末宛に転送される。
マルチキャスト・ルータ3−1,3−2は、このマルチキャスト・グループに参加するホストIPアドレスの対応をメンバーシップ情報として管理し、マルチキャスト・グループ・アドレス宛のIPパケットをそのマルチキャスト・グループに参加している全てのホストに転送する。マルチキャスト・グループへ参加するためには、参加するホストに隣接するマルチキャスト・ルータに対して、そのホストに関する参加通知を送信する。そして、マルチキャスト・ルータは、管理しているメンバーシップ情報を更新する。マルチキャスト・グループから脱退する場合には、隣接するマルチキャスト・ルータへ削除通知を行う。以下、マルチキャスト・グループに参加する端末を参加局とよぶことにする。
また、MBSゾーンは、無線接続する無線基地局が変わっても登録の必要がない範囲である。移動局にとっては、MBSゾーンは広い方が使い勝手が良いことになる。一方、たとえば、IPマルチキャスト技術のマルチキャスト・グループを用いてデータを配信する場合、移動局がMBSゾーン内で、再登録の必要なく継続してコンテンツの受信を続けるには、1つのMBSゾーンを構成する全ての無線基地局も、そのマルチキャスト・グループ宛のデータを受信する必要がある。このため、1つのMBSゾーンを構成するすべての無線基地局が、そのMBSゾーン内にある移動局が参加している全てのマルチキャスト・グループを用いたサービスの配信を受けることになる。したがって、MBSゾーンを広くとりすぎると周波数利用効率上好ましくない。
また、放送型MBSのように不特定多数に対するサービスは、多くの移動局が参加する可能性が高いため、ユーザの使い勝手を優先してMBSゾーンは広い範囲とすることが望ましい。一方、通信型MBSの場合には、ユーザが限られることから、周波数利用効率を考慮し、放送型MBSに比べ狭い範囲のMBSゾーンとすることが望ましい。
本実施の形態では、このように、MBSのコンテンツの特性によって最適なMBSゾーンが異なることを考慮して、通信型MBSゾーンと放送型MBSゾーンの2種類のMBSゾーン配置を備え、同時に2つのMBSゾーン配置を実現する。なお、本実施の形態では、1つのMBSゾーン内で同一のマルチキャスト接続識別子(CID:Connection Identifier)を用いることにより、移動局が同一MBSゾーン内の他の無線基地局と接続しても、再登録の必要がないものとしているが、CIDではなく他の接続情報を用いて、MBSゾーンを登録の必要のないゾーンとして構成するようにしてもよい。
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。まず、コンテンツサーバ1は、通信型のMBSコンテンツXと放送型のMBSコンテンツYを格納している。そして、MBS制御装置2は、コンテンツサーバ1に格納されている各コンテンツに、マルチキャスト・グループ・アドレスとしてそれぞれG2,G3を設定する。また、MBS制御装置2は、コンテンツサーバ1に格納されている各コンテンツに対して、MBSの特性を区別するために設けるMBS種別を対応付ける。本実施の形態では、MBS種別として通信型MBSと放送型MBSの2つに区別するものとする。MBS制御装置2は、これらのコンテンツに対応付けた情報をMBSコンテンツ管理テーブルとして自装置内に保持する。
図2は、MBS制御装置が備えるMBSコンテンツ管理テーブルの一例である。図2に示すように、通信型の特性を持つMBSコンテンツXについては、マルチキャスト・グループ・アドレスをG2とし、MBS種別を通信型MBSと対応付けている。また、放送型の特性を持つMBSコンテンツYについては、マルチキャスト・グループ・アドレスをG3とし、MBS種別を放送型MBSと対応付けている。
さらに、MBS制御装置2は、MBS種別ごとにMBSゾーン配置を設定してMBSゾーン配置管理テーブルとして自装置に保持する。MBSゾーン配置管理テーブルの一例を図3−1,3−2に示す。図3−1は通信型MBSゾーンの配置を管理するためのMBSゾーン配置管理テーブル(通信型MBSゾーン配置管理テーブル)の一例を示し、図3−2は放送型MBSゾーンの配置を管理するためのMBSゾーン配置管理テーブル(放送型MBSゾーン配置管理テーブル)の一例を示す。
図3−1に示すように、通信型MBSゾーン配置管理テーブルは、通信型MBSゾーン識別子と、各々の通信型MBSゾーンを構成する無線基地局と関連するゲートウエイを含んでいる。たとえば、図3−1では、通信型MBSゾーン識別子Z12で識別される通信型MBSゾーン12はBS5−1とBS5−2で構成され、通信型MBSゾーン識別子Z13で識別される通信型MBSゾーン13はBS5−3とBS5−4で構成されることを示している。また、関連ゲートウエイは、各々のMBSゾーンを構成するBSを配下に持つGWを表している。
図3−2に示すように、放送型MBSゾーン配置管理テーブルは、放送型MBSゾーン識別子と、各々の放送型MBSゾーンを構成する無線基地局と関連するゲートウエイで構成される。たとえば、放送型MBSゾーン識別子Z22で識別される放送型MBSゾーン22はBS5−1,BS5−2,BS5−3,BS5−4で構成される。
図4に、MBSゾーン初期設定のフローチャートを示す。まず、MBS制御装置は、前述のとおり、図2に示すようなMBSコンテンツ管理テーブルを作成する(ステップS11)。つぎに、MBS制御装置2は、MBSコンテンツ管理テーブルに含まれるMBS種別ごとに、前述のようにMBSゾーン管理テーブルを作成する(ステップS12)。そして、MBS制御装置2は、作成したMBSゾーン配置管理テーブルに従い、MBS種別ごとに、各々のMBSゾーン識別子に対応する関連ゲートウエイであるGW4−1,4−2に対してMBSゾーン設定メッセージを送信する(ステップS13)。MBSゾーン設定メッセージは、MBSゾーン構成情報(MBS種別ごとのMBSゾーン識別子と、各々のMBSゾーンを構成するBS群の情報、関連するGWなど)を含む、MBSゾーンを設定するためのメッセージである。
つぎに、GW4−1,4−2は、MBSゾーン設定メッセージを受信するとMBSゾーン構成情報を保存する(ステップS14)。そして、GW4−1,4−2は、それぞれの配下のBS5−1〜5−4にMBSゾーン設定メッセージを転送する(ステップS15)。BS5−1〜5−4は、各々MBSゾーン設定メッセージを受信するとMBS種別ごとに、MBSゾーン識別子を自局に設定する(ステップS16)。ここで、MBS識別子ごとに対応するCIDがあらかじめ決められ、各BS5−1〜5−4は、その対応を保持しているものとする。各々のBS5−1〜5−4は、MBS識別子に基づき対応するCIDを用いて自局に無線接続する移動局6を含む無線端末と通信を行うため、このMBS種別ごとのCIDは、BS5−1〜5−4が、自局に無線端末に送信する必要がある。たとえば、無線端末がBS5−1〜5−4への初回の登録処理のなかでBS5−1〜5−4が無線端末へ送信するものとする。そして、BS5−1〜5−4は、各々の接続する無線回線へMBS種別ごとのMBSゾーン識別子および対応するCIDを含む報知情報31〜34に含めて送信する(ステップS17)。たとえば、BS5−1は、通信型MBSゾーン識別子Z12と放送型MBSゾーン識別子Z22を報知情報に含めて送信する。
このように、報知情報にMBSゾーン識別子を含めるより、移動局6が、移動したときに、報知情報31〜34のいずれかを受信することによりMBSゾーンが変化したことを判断することができる。また、移動局6は、参加するマルチキャスト・グループのMBS種別ごとに用いるCIDを知ることができ、MBS種別ごとに対応するCIDを用いて通信を行うことができる。
つづいて、移動局6がマルチキャスト・グループに参加する場合の動作について説明する。なお、マルチキャスト・グループ・アドレスを対応するマルチキャスト・グループのグループ名として用いることにする。図5は、移動局6がマルチキャスト・グループG2に参加する場合の動作に関連する部分を図1から抜き出したシステム構成図である。ここで、移動局6は、MBS制御装置が備えるサービス・アナウンスメント機能により、MBSコンテンツX(マルチキャスト・グループG2に対応)とMBSコンテンツY(マルチキャスト・グループG3に対応)が提供可能であり、それぞれのMBSコンテンツに対応するマルチキャスト・グループ・アドレスがそれぞれG2,G3であることを知ることができるものとする。また、GW4−1,4−2は、MBSゾーン構成情報と移動局のマルチキャスト参加要求に基づきマルチキャスト・グループに参加している参加局のリストであるマルチキャスト・グループ参加局リストを作成して保持し、移動局からのマルチキャスト参加要求に基づき更新するものとする。このとき、GW4−1,4−2は、それぞれ自配下のBS5−1〜5−4が所属するMBSゾーンに配信されているコンテンツについてマルチキャスト・グループ参加局リストを保持する。
図6は、移動局6がマルチキャスト・グループG2へ参加する場合のフローチャートを示す。移動局6はAの位置にあり、無線基地局BS5−1と無線接続しており、MBSコンテンツXを得るためにマルチキャスト・グループG2に新たに参加するものとする。まず、移動局6は、マルチキャスト・グループ・アドレス(この場合はG2)を指定して、BS5−1へマルチキャスト参加要求メッセージを送信する(ステップS21)。BS5−1は、このマルチキャスト参加要求メッセージを、GW4−1を経由してMBS制御装置2へ転送する(ステップS22,ステップS23)。MBS制御装置2は、このマルチキャスト参加要求メッセージを受信すると、参加局の認証処理を行うとともに、図2に示したMBSコンテンツ管理テーブルを参照し、参加を要求されたマルチキャスト・グループ・アドレスG2に対応するMBS種別(この場合は通信型MBS)を取得する(ステップS24)。
つぎに、MBS制御装置2は、参加局の認証結果とともに、マルチキャスト・グループG2のMBS種別が通信型MBSであるという情報を含めたマルチキャスト参加メッセージへの応答メッセージであるマルチキャスト参加応答メッセージを送信する(ステップS25)。GW4−1は、このマルチキャスト参加応答メッセージをBS5−1に転送する(ステップS26)。そして、BS5−1は、このマルチキャスト参加応答メッセージを移動局6に転送する(ステップS27)。このようにして、移動局6は、マルチキャスト・グループG2のMBS種別が通信型MBSであることを知ることができる。なお、MBS制御装置2が、サービス・アナウンスメント機能を用いてMBS種別をアナウンスすることによって、移動局6にマルチキャスト・グループのMBS種別を知らせるようにしてもよい。
また、GW4−1は、ステップS25で送信されたマルチキャスト参加応答メッセージを受信するとマルチキャスト・グループG2についてのマルチキャスト・グループ参加局リストに移動局6を追加する(ステップS28)。GW4−1は、移動局6がマルチキャスト・グループG2に対するはじめての参加局である場合には(GW4−1がマルチキャスト・グループG2に参加していない場合には)、前述したMBSゾーン構成情報を参照し、自装置と移動局6をマルチキャスト・グループG2に追加するよう、隣接する上流のマルチキャスト・ルータ3−1へ、経路変更メッセージを送信する(ステップS29)。また、移動局6がマルチキャスト・グループG2に対するはじめての参加局でない場合には、移動局6をマルチキャスト・グループG2に追加するようマルチキャスト・ルータ3−1へ、経路変更メッセージを送信する。この経路変更メッセージとしては、たとえば、PIM(Protocol Independent Multicast)プロトコル,IPv4におけるIGMP(Internet Group Management Protocol),IPv6におけるMLD(Multicast Listener Discovery)プロトコルなどに準拠したJoin/Pruneメッセージを使用することができる。
さらに、GW4−1は、マルチキャスト参加応答メッセージに含まれるMBS種別に基づき通信型MBSのコンテンツの参加要求であることを認識し、マルチキャスト・グループ・アドレスG2宛のIPパケットがBS5−1,BS5−2に転送されるようにデータパスを設定する(ステップS30)。以上の処理により、移動局6のマルチキャスト・グループG2の参加処理が行われ、MBSコンテンツXが通信型MBSゾーン12に配信可能になる。
図7は、移動局6が放送型のMBSコンテンツYを受信するためマルチキャスト・グループG3に参加する場合の動作に関連する部分を、図1から抜き出したシステム構成図である。図8は、移動局6がマルチキャスト・グループG3へ参加する場合のフローチャートを示す。放送型のマルチキャスト・グループG3に参加する場合は、ステップS27までは図6のマルチキャスト・グループG2に参加する場合の動作と同様である。そして、ステップS28aでは、マルチキャスト・グループG3についてのマルチキャスト・グループ参加局リストに移動局6を追加する。マルチキャスト・グループG3は放送型MBSであり、関連ゲートウエイにはGW4−1だけでなくGW4−2も含まれる。したがって、GW4−1は、GW4−2に配信ツリー変更メッセージを送信し、GW4−2もマルチキャスト・グループG3に参加するよう要求する(ステップS29a)。ステップS29bでは、GW4−1,GW4−2は、マルチキャスト・グループG3宛のIPパケットが自装置に配信されるよう、上流のマルチキャスト・ルータ3−1に経路変更メッセージを送信する(ステップS29b)。そして、ステップS30aでは、GW4−1,GW4−2は、マルチキャスト・グループ・アドレスG3宛のIPパケットが、放送型MBSゾーン22を構成するそれぞれの配下のBS5−1と5−2,BS5−3,5−4に転送されるようにデータパスを設定する。
つづいて、移動局6が、Aの位置からB,Cに示す位置に移動した場合の動作を、それぞれ図9,図10を用いて説明する。図9は、移動局6の移動に関連する部分を図1から抜き出したシステム構成図である。マルチキャスト参加メッセージ61、62は、移動局がCの位置の場合に移動した場合のマルチキャスト参加メッセージ、ゾーン移動通知メッセージ63は、MBSゾーンが変わったことを通知するメッセージ、ゾーン移動応答メッセージ64は、ゾーン移動通知メッセージ63に対する応答メッセージを示す。
まず、移動局6は、Bの位置に移動した場合は、BS5−2からの報知情報32を受信し、参加しているマルチキャスト・グループのMBS種別ごとに、対応するMBSゾーン識別子を取得する。移動局6は、MBSゾーン識別子を取得すると、MBS種別ごとにMBS識別子を格納し、MBSゾーン識別子取得のたびにMBS識別子を更新する。Bの位置の場合、報知情報32には、通信型MBSゾーン識別子としてZ12,放送型MBSゾーン識別子としてZ22が含まれており、いずれのMBS種別についても、格納されているMBS識別子と同一であり、Aの位置の場合とMBSゾーンが変化していないと判断できる。
つぎに、移動局6は、Bの位置からさらにCの位置に移動した場合は、BS5−3からの報知情報33を受信する。報知情報33には、通信型MBSゾーン識別子としてZ13,放送型MBSゾーン識別子としてZ22が含まれている。したがって、移動局6は、放送型のマルチキャスト・グループG3に参加している場合には、Bの位置と放送型MBSゾーン識別子が同一であるため、MBSゾーンは変化していないと判断し、特段の処理は行わない。一方、移動局6は、通信型のマルチキャスト・グループG2に参加している場合には、通信型MBSゾーン識別子がBの位置の場合と異なるため通信型MBSゾーンが変化したと判断し、以下に示すゾーン移動処理を行う。
図10は、移動局6がゾーンをわたって移動した場合の動作(ゾーン移動処理)のフローチャートを示す。図10では、移動局6がマルチキャスト・グループG2のサービスを受けており、位置Bから位置Cへ移動した場合の動作を示している。まず、移動局6は、マルチキャスト・グループ・アドレスとしてG2を指定し、BS5−3へ移動時のマルチキャスト参加メッセージ61を送信する(ステップS31)。そして、BS5−3は、このメッセージを移動時のマルチキャスト参加メッセージ62としてGW4−2に転送する(ステップS32)。この移動時のマルチキャスト参加メッセージ61,62には、前回マルチキャスト参加要求の処理(図6のステップS21,S22,S23に相当)を制御した装置(アンカー装置)が、BS5−1およびGW4−1であるという情報を含んでいる。
つぎに、GW4−2は、ステップS32で取得した移動時のマルチキャスト参加メッセージ62に基づき前回移動局6のマルチキャスト参加要求処理を行ったBS5−1を配下に持つGW4−1へ、移動局6がMBSゾーンを移動したことを通知するゾーン移動通知メッセージ63を送信する(ステップS33)。つぎに、GW4−1は、ゾーン移動通知メッセージ63を受信すると、GW4−2へゾーン移動応答メッセージ64を送信する(ステップS34)。このとき、マルチキャスト・グループG2のMBS種別が通信型MBSであるなど移動局6のマルチキャスト・グループG2参加に必要な情報(登録情報)をゾーン移動応答メッセージ64に含めて送信する。
つぎに、GW4−2は、マルチキャスト・グループG2への参加局リストに、移動局6を追加する(ステップS35)。移動局6がマルチキャスト・グループG2への新規の参加局である場合、GW4−2は、上流側のマルチキャスト・ルータ3−1に、経路変更メッセージ53を送信して、マルチキャスト・グループG2の配信を要求する。さらに、通信型MBSゾーン13を構成する、BS5−3およびBS5−4との間にデータパスを設立する(ステップS39)。
一方、GW4−1は、マルチキャスト・グループG2への参加局リストから、移動局6を削除する(ステップS36)。つぎに、GW4−1は、通信型MBSゾーン12内に、マルチキャスト・グループG2への参加局が存在するかどうかを確認する。図10の場合は、通信型MBSゾーン12に関与するゲートウエイ装置が自身のみであるため、自身の参加局リストを確認するだけであるが、複数のゲートウエイ装置が関与する場合は、関連するゲートウエイ装置とメッセージ交換を行うなどの手段で通信型MBSゾーン12内すべての局について確認を行う。通信型MBSゾーン12内、マルチキャスト・グループG2への参加局が存在しない場合には、GW4−1は、上流側のマルチキャスト・ルータ3−1に、経路変更メッセージ53を送信し(ステップS40)、マルチキャスト・グループ・アドレスG2に対する参加の削除通知を行う。さらに、通信型MBSゾーン12を構成するBS5−1,BS5−2との間のデータパスを削除する(ステップS41)。なお、このとき、通信型MBSゾーン12に複数のゲートウエイ装置が関連する場合は、GW4−1は、関連するゲートウエイ装置に配信ツリー変更メッセージを送り、マルチキャスト・グループ・アドレスG2に対する参加の削除通知を行うよう指示する。
最後に、マルチキャスト・ルータ3−1から送信されるクエリー・メッセージに対する代理リポート処理の動作について図11を用いて説明する。クエリー・メッセージへの代理リポート処理では、参加局の問い合わせに対して、参加局の代理に、GW4−1が参加の有無の応答を返答する。このように、代理応答を行うことにより、マルチキャスト・ルータ3−1のクエリー・メッセージにGW4−1が応答することができ、移動局の負荷の軽減および周波数資源の有効利用ができる。
本実施の形態では、IPマルチキャスト技術に基づいたネットワークを想定しており、マルチキャスト経路の制御には、PIMプロトコル,IGMP,MLDプロトコルなどに準拠したメッセージを使用する。まず、IGMP,MLDプロトコルに準拠したマルチキャスト・ルータ3−1は、マルチキャスト参加局を検索するために、クエリー・メッセージ54を送信する(ステップS51)。一方、GW4−1は、前述のように、マルチキャスト・グループごとに参加局リストを備え、参加している移動局の有無を管理している。したがって、クエリー・メッセージ54を受信したGW4−1は、参加局リストを参照し(ステップS52)、参加局の有無に基づきリポート・メッセージ55を送信する(ステップS53)。
なお、本実施の形態では、MBS種別として通信型MBSと放送型MBSの2種類とし、MBSゾーンもそれぞれに対応する2種類としたが、さらに、コンテンツの特性に応じてMBSゾーンの範囲を変えたMBSゾーンを備えて、3種類以上のMBSゾーンを備えるようにしてもよい。この場合種別の数は増えるが、種別ごとに実施する動作は、本実施の形態と同様である。
以上のように、本実施の形態では、MBSコンテンツを通信型と放送型のMBS種別に区別し、コンテンツの内容に応じて使い分けるようにした。このため、適切な使い勝手を提供できるとともに、周波数資源を有効利用できる。また、MBS種別に対応した複数のMBSゾーン配置を備えるようにしているので、広い範囲をもつMBSゾーンと、限定した範囲をもつMBSゾーンによるサービスを同時に提供できる。
また、ゲートウエイ装置がMBSゾーン構成情報を保持しているので、ゾーン内ゲートウエイ装置が協調して処理することができ、MBS制御装置の負荷を軽減できる。また、ゲートウエイ装置がマルチキャスト・グループの参加局リストを管理しているので、配信ツリー変更の必要性を適切に判断することができる。
さらに、マルチキャスト・グループに参加している移動局6がMBSゾーンを移動した場合に、移動前の登録情報を、MBS制御装置2を経由せずにゲートウエイ装置4−1,4−2間で転送するようにした。このため、MBS制御装置2の負荷を軽減できるとともに、処理時間を削減でき、移動局6に継続してサービスを提供することができる。
以上のように、本発明にかかる通信装置および通信方法は、MBSを提供する無線通信システムに有用であり、特に、MBSゾーンの大きさのサービスを同時に提供する無線通信システムに適している。

Claims (12)

  1. MBS機能を備え、同一の接続識別情報を用いる範囲であるMBSゾーンを構成する無線通信システムにおける通信方法であって、
    MBS制御装置が、MBSコンテンツの特性に基づき複数のMBS種別にMBSコンテンツを分類するコンテンツ分類ステップと、
    前記MBS制御装置が、前記MBS種別ごとに、前記MBSゾーンに対応するMBS識別子と前記MBSゾーンを構成する基地局と前記MBSゾーンに関連するゲートウエイ装置とを対応付けた情報を管理するMBSゾーン配置管理ステップと、
    前記MBS制御装置が、前記ゲートウエイ装置に対して、前記管理されている情報を含むMBSゾーン構成情報を送信するMBSゾーン構成情報送信ステップと、
    前記ゲートウエイ装置が、前記MBSゾーン構成情報を保持するとともに、自装置配下の基地局に前記MBSゾーン構成情報を転送するMBSゾーン構成情報転送ステップと、
    前記基地局が、前記MBSゾーン構成情報に基づきMBS種別ごとにMBSゾーン識別子を保持するとともに、前記MBS種別ごとに前記MBSゾーン識別子に対応する接続識別情報を取得し、当該接続識別情報を自局に接続された端末に送信する接続情報送信ステップと、
    前記基地局に接続する端末が、サービスを受けるMBSコンテンツのMBS種別および受信した接続識別情報に基づき、前記基地局と通信を行う無線通信ステップと、
    を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 前記MBS種別を、通信型MBSと放送型MBSとすることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記接続識別情報を、マルチキャスト接続識別子とすることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  4. 前記MBS制御装置が、前記MBSコンテンツにマルチキャスト・グループを割り当て、前記MBSコンテンツと前記割り当てられたマルチキャスト・グループとの対応関係をすべての端末に配信する配信ステップと、
    前記端末が、前記対応関係に基づき所望のMBSコンテンツに割り当てられたマルチキャスト・グループを選択し、前記選択したマルチキャスト・グループの指定を含む参加要求を、前記端末が接続する特定の基地局と前記接続する基地局を配下に有する特定のゲートウエイ装置とを経由して、前記MBS制御装置へ送信する参加要求処理ステップと、
    前記MBS制御装置が、前記参加要求で指定されたマルチキャスト・グループに対応するMBS種別を取得し、当該取得したMBS種別と前記指定されたマルチキャスト・グループとを含む参加応答を前記特定のゲートウエイ装置に対して送信する参加応答ステップと、
    前記特定のゲートウエイ装置が、前記参加応答に基づき、自装置配下の前記マルチキャスト・グループへの参加局が格納されている参加局リストに、前記参加要求を送信した端末を追加する参加局追加ステップと、
    前記特定のゲートウエイ装置が、前記指定されたマルチキャスト・グループに対応する配信経路を、自装置を含む経路に変更するよう要求する経路変更要求ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  5. 前記基地局が、前記MBSゾーン構成情報に基づきMBS種別ごとのMBSゾーン識別子を報知情報に含めて送信する識別子送信ステップと、
    前記端末が、受信した報知情報に含まれるMBS種別ごとのMBSゾーン識別子を保持するとともに、当該報知情報に含まれるMBS種別ごとのMBSゾーン識別子と当該報知情報の受信前から保持されているMBS種別ごとのMBS識別子とが異なる場合には、MBSゾーン間を移動したと判断する移動判断ステップと、
    前記端末が、MBSゾーン間を移動したと判断した場合に、その時点で参加しているマルチキャスト・グループに対する新たな参加要求を、移動元ゲートウエイ装置を含む移動要求として、移動後に接続した基地局および当該基地局を配下とする移動先ゲートウエイ装置経由でMBS制御装置へ送信する移動要求送信ステップと、
    を含み、
    前記移動先ゲートウエイ装置が、前記移動要求に対する参加応答に基づき、参加局リストに前記移動要求を送信した端末を追加し、
    前記移動元ゲートウエイ装置が、前記移動要求に対するに基づき、参加局リストから前記移動要求を送信した端末を削除することを特徴とする請求項4に記載の通信方法。
  6. マルチキャスト・ルータが、特定の端末宛にマルチキャスト・グループへの参加の有無を確認するクエリー・メッセージを送信するクエリー送信ステップと、
    前記ゲートウエイ装置が、前記特定の端末が自装置の参加局リストに含まれているか否かに基づき、前記クエリー・メッセージに対するリポート・メッセージを前記端末の代理で応答する代理応答ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の通信方法。
  7. MBS機能を備え、同一の接続識別情報を用いる範囲であるMBSゾーンを構成する無線通信システムであって、
    MBS制御装置が、MBSコンテンツの特性に基づき複数のMBS種別にMBSコンテンツを分類し、
    前記MBS制御装置が、前記MBS種別ごとに、前記MBSゾーンに対応するMBS識別子と前記MBSゾーンを構成する基地局と前記MBSゾーンに関連するゲートウエイ装置とを対応付けた情報を管理し、
    前記MBS制御装置が、前記ゲートウエイ装置に対して、前記管理されている情報を含むMBSゾーン構成情報を送信し、
    前記ゲートウエイ装置が、前記MBSゾーン構成情報を保持するとともに、自装置配下の基地局に前記MBSゾーン構成情報を転送し、
    前記基地局が、前記MBSゾーン構成情報に基づきMBS種別ごとにMBSゾーン識別子を保持するとともに、前記MBS種別ごとに前記MBSゾーン識別子に対応する接続識別情報を取得し、当該接続識別情報を自局に接続された端末に送信し、
    前記基地局に接続する端末が、サービスを受けるMBSコンテンツのMBS種別および受信した接続識別情報に基づき、前記基地局と通信を行うことを特徴とする無線通信システム。
  8. 前記MBS種別を、通信型MBSと放送型MBSとすることを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 前記接続識別情報を、マルチキャスト接続識別子とすることを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  10. さらに、
    前記MBS制御装置が、前記MBSコンテンツにマルチキャスト・グループを割り当て、前記MBSコンテンツと前記割り当てられたマルチキャスト・グループとの対応関係をすべての端末に配信し、
    前記端末が、前記対応関係に基づき所望のMBSコンテンツに割り当てられたマルチキャスト・グループを選択し、前記選択したマルチキャスト・グループの指定を含む参加要求を、前記端末が接続する特定の基地局と前記接続する基地局を配下に有する特定のゲートウエイ装置とを経由して、前記MBS制御装置へ送信し、
    前記MBS制御装置が、前記参加要求で指定されたマルチキャスト・グループに対応するMBS種別を取得し、当該取得したMBS種別と前記指定されたマルチキャスト・グループとを含む参加応答を前記特定のゲートウエイ装置に対して送信し、
    前記特定のゲートウエイ装置が、前記参加応答に基づき、自装置配下の前記マルチキャスト・グループへの参加局が格納されている参加局リストに、前記参加要求を送信した端末を追加し、
    前記特定のゲートウエイ装置が、前記指定されたマルチキャスト・グループに対応する配信経路を、自装置を含む経路に変更するよう要求することを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  11. 前記基地局が、前記MBSゾーン構成情報に基づきMBS種別ごとのMBSゾーン識別子を報知情報に含めて送信し、
    前記端末が、受信した報知情報に含まれるMBS種別ごとのMBSゾーン識別子を保持するとともに、当該報知情報に含まれるMBS種別ごとのMBSゾーン識別子と当該報知情報の受信前から保持されているMBS種別ごとのMBS識別子とが異なる場合には、MBSゾーン間を移動したと判断し、
    前記端末が、MBSゾーン間を移動したと判断した場合に、その時点で参加しているマルチキャスト・グループに対する新たな参加要求を、移動元ゲートウエイ装置を含む移動要求として、移動後に接続した基地局および当該基地局を配下とする移動先ゲートウエイ装置経由でMBS制御装置へ送信し、
    前記移動先ゲートウエイ装置が、前記移動要求に対する参加応答に基づき、参加局リストに前記移動要求を送信した端末を追加し、
    前記移動元ゲートウエイ装置が、前記移動要求に対するに基づき、参加局リストから前記移動要求を送信した端末を削除することを特徴とする請求項10に記載の無線通信システム。
  12. マルチキャスト・ルータが、特定の端末宛にマルチキャスト・グループへの参加の有無を確認するクエリー・メッセージを送信し、
    前記ゲートウエイ装置が、前記特定の端末が自装置の参加局リストに含まれているか否かに基づき、前記クエリー・メッセージに対するリポート・メッセージを前記端末の代理で応答することを特徴とする請求項10または11に記載の無線通信システム。
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