<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のマルチキャスト通信方法が実施される第1実施形態に係るマルチキャスト通信システムの説明図である。
マルチキャスト通信システム10は、通信機能を有するコンピュータや携帯電話等である端末(MS)12a〜12dと、前記端末12a〜12dが無線接続する基地局14と、ASNGW(Access Service Network Gateway)16と、マルチキャストルータ18と、Pdb20と、Radiusサーバ(Radius Svr)22と、Mcbcsサーバ(Mcbcs Svr)24とを備える。Pdb20と、Radiusサーバ22と、Mcbcsサーバ24とは、公衆回線であるネットワーク36に接続され、マルチキャストルータ18を介して、ASNGW16と接続されている。
ASNGW16は、Pfルータ(Pfmif)26と、Mld(Multicast Listener Discovery)Proxy28と、McbcsProxy30と、Mbsサービスフロー制御部(SFA:Service Flow Agent)32と、Gdb34とを備える。MldProxy28は、Mld(Multicast Listener Discovery)プロトコルに関する制御パケットの中継を行う。McbcsProxy30は、マルチキャストサービスの管理、制御、中継等を行う。また、後述する制御メッセージであるMBS_JOINやMBS_LEAVEは、McbcsProxy30や図示しないハンドオーバやページング制御に関する処理を行うMSThreadから送信される。Mbsサービスフロー制御部32は、サービスフローに関する処理を行うSFThreadを備える。Gdb34は、マルチキャストに関する情報の登録、更新、削除等の管理を行うデータベースである。
Radiusサーバ22は、端末の認証や課金情報の収集・管理を行うサーバである。
<第1実施形態に係る発明の動作の説明>
次に、マルチキャスト通信システム10の動作について、図2〜図7を用いて説明する。
<IPv6端末主導のJoinの動作>
端末12aの主導によるIPv6マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図2を用いて説明する。図2は、MS主導IPv6マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、初期設定として、Radiusサーバ22とMcbcsProxy30との間でマルチキャストサービスの利用可否処理がされる。即ち、Radiusサーバ22が、McbcsProxy30に端末12aのマルチキャストサービスの利用可否についての情報(Access-Accept)を送信する(ステップMSJS1)。
端末12aによるマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、端末12aが、基地局14を介して、MLDプロトコルによりMldProxy28にマルチキャストサービスへの参加要求の旨(MLD Report)を送信する(ステップMSJS2)。MldProxy28は、MLD Reportに基づいて、McbcsProxy30に端末12aの参加要求の旨(MBS_JOIN)を送信する(ステップMSJS3)。このMBS_JOINを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレスの情報等も同時に送信される。
端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Radiusサーバ22を介して、Mcbcsサーバ24に端末12aの参加要求の旨(Access-Request)を送信する(ステップMSJS4)。Mcbcsサーバ24では、端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理がされる。このAccess-Requestを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレス及び基地局14のIPアドレス等も同時に送信される。Mcbcsサーバ24は、前記の端末12aの参加要求の旨を照合、承認して、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30にSF(Service Flow)IDを含めてマルチキャストサービスへの参加許可の旨(Access-Accept)を送信する(ステップMSJS5)。このマルチキャストサービスへの参加登録処理では、タイマーが設定され、所定時間内にこの処理が完了しなかった場合には、再度のステップMSJS4、MSJS5の処理が行われる。
端末12aにマルチキャスト配信するために、マルチキャストサービスの対象となるコンテンツ毎に生成されるサービスフローの設定処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローの生成要求の旨(SFA_MBS_JOIN)を送信する(ステップMSJS6)。このサービスフローは、マルチキャストサービスの対象となるコンテンツ毎に生成される。
Mbsサービスフロー制御部32は、Pdb20にサービスフローを生成するためのSFプロファイルを要求する(ステップMSJS7)。Pdb20は、SFIDに対応するSFプロファイルを生成し、Mbsサービスフロー制御部32に送信する(ステップMSJS8)。
Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にSFプロファイルに基づいてサービスフローを生成する旨(RR_REQ)を送信する(ステップMSJS9)。基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを追加する旨(DSA_NOTI)を送信する(ステップMSJS10)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローを共有する旨(BIND_MC_SF)を送信する(ステップMSJS11)。これにより、複数のサービスフローを束(BIND)として扱うことができる。
基地局14は、端末12aにサービスフローの生成要求の旨(DSA-Req)を送信する。(ステップMSJS12)。基地局14は、端末12aと基地局14間でサービスフローが生成された後に、端末12aにサービスフローの生成が完了した旨(DSA-Rsp)を送信する(ステップMSJS13)。基地局14は、端末12aにサービスフローの生成手順が完了した旨(DSA-Ack)を送信する。(ステップMSJS14)。
基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを生成した旨(BIND_MC_SF_NOTI)を送信する(ステップMSJS15)。Mbsサービスフロー制御部32は、McbcsProxy30に端末12aに対するサービスフローが生成された旨(SFA_MBS_JOIN)を送信する(ステップMSJS16)。
ステップMSJS6〜MSJS16のマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理が所定時間内に完了しなかった場合には、当該処理は中止され、再度、ステップMSJS6のサービスフローの生成要求処理から処理が再開される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定が行われる。即ち、McbcsProxy30は、Pfルータ26との間でルーティングの設定を行う(ステップMSJS17)。
端末12aにマルチキャスト配信するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、MldProxy28にMLD Reportの送信を要求する旨(MldProxySndRpt)を送信する(ステップMSJS18)。MldProxy28は、マルチキャストルータ18にMLD Reportを送信する(ステップMSJS19)。また、MldProxy28は、McbcsProxy30にMLD Reportを送信した旨(MldProxySndRpt(Success))を送信する(ステップMSJS20)。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Gdb34にマルチキャストの配信情報を登録する旨を送信する(ステップMSJS21)。また、Gdb34は、マルチキャスト情報を登録した後に、McbcsProxy30にマルチキャスト情報を登録した旨を送信する(ステップMSJS22)。登録されるマルチキャスト情報としては、端末12aのMACアドレス、グループアドレス、ソースアドレス等である。
以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャストが配信される。なお、ステップMSJS7、MSJS8は、マルチキャストの1台目の受信端末である端末12aに対してのみ行われ、端末12a以外の端末である端末12bが同一のサービスフローによりマルチキャストサービスを利用する場合には行われない。また、ステップMSJS17は、端末12aに関するルーティングが設定された後は行われない。さらに、ステップMSJS18〜MSJS20も端末12aに対するサービスフローが生成された後は行われない。
<IPv6端末主導のLeaveの動作>
端末12aの主導によるIPv6マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図3を用いて説明する。図3は、MS主導IPv6マルチキャストの離脱手順の説明図である。
まず、端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、端末12aが、基地局14を介して、MLDプロトコルによりMldProxy28にマルチキャストサービスからの離脱要求の旨(MLD Report)を送信する(ステップMSLS1)。MldProxy28は、MLD Reportに基づいて、McbcsProxy30に端末12aの離脱要求の旨(MBS_LEAVE)を送信する(ステップMSLS2)。このMBS_LEAVEを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレスの情報等も同時に送信される。
端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の照合承認処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Radiusサーバ22を介して、Mcbcsサーバ24に端末12aの離脱要求の旨(Access-Request)を送信する(ステップMSLS3)。このAccess-Requestを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレス及び基地局14のIPアドレス等も同時に送信される。Mcbcsサーバ24は、前記の端末12aの離脱要求の旨を照合、承認して、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30にマルチキャストサービスの離脱了承の旨(Access-Accept)を送信する(ステップMSLS4)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのASNGW16内のルーティング設定が行われる。即ち、McbcsProxy30は、Pfルータ26との間でルーティングの設定を行う(ステップMSLS5)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、MldProxy28にMLD Reportの送信を要求する旨(MldProxySndDone)を送信する(ステップMSLS6)。MldProxy28は、マルチキャストルータ18にマルチキャストの配信中止を求める旨(MLDv2Done)を送信する(ステップMSLS7)。また、MldProxy28は、McbcsProxy30にMLD Reportを送信した旨(MldProxySndRpt(Success))を送信する(ステップMSLS8)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを削除する旨(SFA_MBS_LEAVE)旨を送信する(ステップMSLS9)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローの共用を解除する旨(UNBIND_MC_SF)を送信する(ステップMSLS10)。
基地局14は、端末12aにサービスフローを削除する旨(DSD-Req)を送信する(ステップMSLS11)。端末12aは、基地局14にサービスフローを削除した旨(DSD-Rsp)を送信する(ステップMSLS12)。
基地局14は、サービスフローの共用を解除した後に、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローの共用を解除した旨(UNBIND_MC_SF_NOTI)を送信する(ステップMSLS13)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローを削除する旨(SF_DELETE)を送信する(ステップMSLS14)。基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを削除した旨(DSD_NOTI)を送信する(ステップMSLS15)。Mbsサービスフロー制御部32は、McbcsProxy30に端末12aに対するサービスフローを削除した旨(SFA_MBS_LEAVE_OK)を送信する(ステップMSJS16)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Gdb34にマルチキャストの配信情報を削除する旨を送信する(ステップMSLS17)。Gdb34は、McbcsProxy30にマルチキャストの配信情報を削除した後に、削除した旨を送信する(ステップMSLS18)。削除されるマルチキャスト情報としては、端末12aのMACアドレス、グループアドレス、ソースアドレス等である。
以上の処理により端末12aのマルチキャストから離脱が完了する。なお、ステップMSLS5〜MSLS8、MSLS14、MSLS15は、端末12aがマルチキャストサービスから離脱する最後の1台の場合にのみ行われる。
<IPv6BS、ASNGW主導のJoinの動作>
基地局14、ASNGW16の主導によるIPv6マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図4を用いて説明する。図4は、BS、ASNGW主導IPv6マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、初期設定として、Radiusサーバ22が、McbcsProxy30へ端末12aのマルチキャストの送受信サービスの利用可否についての情報(Access-Accept)を送信する(ステップBSJS1)。
次に、ASNGW16による端末12aのマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、Mbsサービスフロー制御部32がMcbcsProxy30に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理をASNGW16の主導により行う旨(MBS_JOIN)を送信する(ステップBSJS2)。なお、ステップBSJS3は欠番である。
端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理であるステップBSJS4、BSJS5は、上述した端末主導の参加処理におけるステップBSJS4、BSJS5と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理であるステップBSJS6〜BSJS16は、上述したステップMSJS6〜MSJS16と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定であるステップBSJS17は、上述したステップMSJS17と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理であるステップBSJS18〜BSJS20は、上述したステップMSJS18〜MSJS20と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理であるステップBSJS21、BSJS2は、上述したステップMSJS21、MSJS22と同様に処理される。
McbcsProxy30がMbsサービスフロー制御部32に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理が完了した旨(MBS_JOIN_OK)が送信される(ステップBSJS23)。以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャスト配信される。
<IPv6BS、ASNGW主導のLeaveの動作>
基地局14、ASNGW16の主導によるIPv6マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図5を用いて説明する。図5は、BS、ASNGW主導IPv6マルチキャストの離脱手順の説明図である。
ASNGW16による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、Mbsサービスフロー制御部32がMcbcsProxy30に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理をASNGW16の主導により行う旨(MBS_LEAVE)を送信する(ステップBSLS1)。なお、ステップBSLS2は欠番である。
端末12aのマルチキャストサービスからの離脱登録処理であるステップBSLS3、BSLS4は、上述した端末主導の離脱処理におけるステップMSLS3、MSLS4と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのルーティング設定であるステップBSLS5は、上述したステップMSLS5と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定であるステップBSLS6〜BSLS8は、上述したステップMSLS6〜MSLS8と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理であるステップBSLS9〜BSLS16は、上述したステップMSLS9〜MSLS16と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理であるステップBSLS17、BSLS18は、上述したステップMSLS17、MSLS18と同様に処理される。さらに、McbcsProxy30がMbsサービスフロー制御部32に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理が完了した旨(MBS_LEAVE_OK)が送信される(ステップBSLS19)。
以上の処理によりASNGW16の主導による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱が完了する。
<IPv6Mcbcsサーバ主導のJoinの動作>
Mcbcsサーバ24の主導によるIPv6マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図6を用いて説明する。図6は、McbcsSvr主導IPv6マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、Mcbcsサーバ24による端末12aのマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、Mcbcsサーバ24は、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30に端末12aをマルチキャストサービスに参加する旨(CoARequest)を送信する(ステップMcJS1)。
端末12aにマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理であるステップMcJS6〜McJS16は、上述したステップMSJS6〜MSJS16と同様に処理される。なお、ステップMcJS2〜McJS5は欠番である。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定であるステップMcJS17は、上述したステップMSJS17と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのPfルータ26のルーティング設定に関する処理であるステップMcJS18〜McJS20は、上述したステップMSJS18〜MSJS20と同様に処理される。
MldProxy28による端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理の通知がされる。即ち、MldProxy28は、Radiusサーバ22を介してMcbcsサーバ24に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理がされた旨(CoAAck)を送信する(ステップMcJS21)。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理であるステップMcJS22、McJS23は、上述したステップMSJS21、MSJS22と同様に処理される。
マルチキャストサービスへの参加処理が完了した旨の送信処理であるステップMcJS24は、上述したステップMBJS23と同様に処理される。
以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャストが配信される。
<IPv6Mcbcsサーバ主導のLeaveの動作>
Mcbcsサーバ24の主導によるIPv6マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図7を用いて説明する。図7は、McbcsSvr主導IPv6マルチキャストの離脱手順の説明図である。
まず、Mcbcsサーバ24による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、Mcbcsサーバ24は、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30に端末12aをマルチキャストサービスを離脱させる旨(CoARequest)を送信する(ステップMcLS1)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのルーティング設定であるステップMcLS5は、上述したステップMSJL5と同様に処理される。なお、ステップMcLS2〜McJS4は欠番である。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定であるステップMcLS6〜McLS8は、上述したステップMSLS6〜MSLS8と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理であるステップMcLS9〜McLS16は、上述したステップMSLS9〜MSLS16と同様に処理される。
MldProxy28による端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理の通知がされる。即ち、MldProxy28は、Radiusサーバ22を介してMcbcsサーバ24に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理がされた旨(CoAAck)を送信する(ステップMcLS17)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理であるステップMcLS18、McLS19は、上述したステップMSLS17、MSLS18と同様に処理される。
以上の処理によりMcbcsサーバ24の主導による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱が完了する。
マルチキャスト通信方法におけるIPv6マルチキャストサービスへ端末が参加する方法では、マルチキャストサービスの対象となるコンテンツ毎にユニキャストに対応したサービスフローが生成される。端末12のマルチキャストサービスへの参加をサービスフロー毎に処理するとともに、生成されたサービスフローを束(BIND)として扱うことにより、MLDプロトコルの下で擬似的にマルチキャストサービスの提供が可能となる。
また、マルチキャスト通信方法におけるIPv6マルチキャストサービスから端末が離脱する方法では、端末のマルチキャストサービスからの離脱をサービスフロー毎に処理するとともに、生成されたサービスフローを束(BIND)として扱うことにより、MLDプロトコルの下で擬似的にマルチキャストサービスの提供が可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図8は、本発明のマルチキャスト通信方法が実施される第2実施形態に係るマルチキャスト通信システム40の説明図である。
マルチキャスト通信システム40は、第1実施形態に係るマルチキャスト通信システム10において、MldProxy28の代わりにIgmpProxy44を備えている。なお、図1に示したマルチキャスト通信システム10と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。マルチキャスト通信システム40の動作について、図9〜図14を用いて説明する。
<IPv4端末主導のJoinの動作>
端末12aの主導によるIPv4マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図9を用いて説明する。図9は、MS主導IPv4マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、初期設定として、Radiusサーバ22が、McbcsProxy30に端末12aのマルチキャストの送受信サービスの利用可否についての情報(Access-Accept)を送信する(ステップMSJS31)。
端末12aによるマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、端末12aが、基地局14を介して、IGMP(Internet Group Management Protocol)によりIgmpProxy44にマルチキャストサービスへの参加要求の旨(IGMP Report)を送信する(ステップMSJS32)。IgmpProxy44は、IGMP Reportに基づいて、McbcsProxy30に端末12aの参加要求の旨(MBS_JOIN)を送信する(ステップMSJS33)。このMBS_JOINを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレスの情報等も同時に送信される。
端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Radiusサーバ22を介して、Mcbcsサーバ24に端末12aの参加要求の旨(Access-Request)を送信する(ステップMSJS34)。Mcbcsサーバ24では、端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理がされる。このAccess-Requestを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレス及び基地局14のIPアドレス等も同時に送信される。Mcbcsサーバ24は、前記の端末12aの参加要求の旨を照合、承認して、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30にSFIDを含めてマルチキャストサービスへの参加許可の旨(Access-Accept)を送信する(ステップMSJS35)。このマルチキャストサービスへの参加登録処理では、タイマーが設定され、所定時間内にこの処理が完了しななかった場合には、再度のステップMSJS34、MSJS35の処理が行われる。
端末12aにマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローの生成要求の旨(MBSSFC_MBS_JOIN)を送信する(ステップMSJS36)。
Mbsサービスフロー制御部32は、Pdb20にサービスフローを生成するためのSFプロファイルを要求する(ステップMSJS37)。Pdb20は、SFIDに対応するSFプロファイル生成し、Mbsサービスフロー制御部32に送信する(ステップMSJS38)。
Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にSFプロファイルに基づいてサービスフローを生成する旨(RR_REQ)を送信する(ステップMSJS39)。基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを追加する旨(DSA_NOTI)を送信する(ステップMSJS40)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローを共有する旨(BIND_MC_SF)を送信する(ステップMSJS41)。
基地局14は、端末12aにサービスフローの生成要求の旨(DSA-Req)を送信する。(ステップMSJS42)。基地局14は、端末12aと基地局14間でサービスフローが生成された後に、端末12aにサービスフローの生成が完了した旨(DSA-Rsp)を送信する(ステップMSJS43)。基地局14は、端末12aにサービスフローの生成手順が完了した旨(DSA-Ack)を送信する。(ステップMSJS44)。
基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを生成した旨(BIND_MC_SF_NOTI)を送信する(ステップMSJS45)。Mbsサービスフロー制御部32は、McbcsProxy30に端末12aに対するサービスフローが生成された旨(MBSSFC_MBS_JOIN_OK)を送信する(ステップMSJS46)。
ステップMSJS36〜MSJS46のマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理が所定時間内に完了しなかった場合には、当該処理は中止され、再度、ステップMSJS36のサービスフローの生成要求処理から処理が再開される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定が行われる。即ち、McbcsProxy30は、Pfルータ26との間でルーティングの設定を行う(ステップMSJS47)。
端末12aにマルチキャスト配信するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、ASNGW42にIGMP Reportの送信を要求する旨(IgmpProxySndRpt)を送信する(ステップMSJS48)。IgmpProxy44は、マルチキャストルータ18にIGMP Reportを送信する(ステップMSJS49)。また、IgmpProxy44は、McbcsProxy30にIGMP Reportを送信した旨(IgmpProxySndRpt(Success))を送信する(ステップMSJS50)。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Gdb34にマルチキャストの配信情報を登録する旨を送信する(ステップMSJS51)。また、Gdb34は、マルチキャスト情報を登録した後に、McbcsProxy30にマルチキャスト情報を登録した旨を送信する(ステップMSJS52)。登録されるマルチキャスト情報としては、端末12aのMACアドレス、グループアドレス、ソースアドレス等である。
以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャストが配信される。なお、ステップMSJS37、MSJS38は、マルチキャストの1台目の受信端末である端末12aに対してのみ行われ、端末12a以外の端末である端末12bが同一のサービスフローによりマルチキャストサービスを利用する場合には行われない。また、ステップMSJS47は、端末12aに関するルーティングが設定された後は行われない。さらに、ステップMSJS48〜MSJS50も端末12aに対するサービスフローが生成された後は行われない。
<IPv4端末主導のLeaveの動作>
端末12aの主導によるIPv4マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図10を用いて説明する。図10は、MS主導IPv4マルチキャストの離脱手順の説明図である。
まず、端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、端末12aが、基地局14を介して、IGMPによりMldProxy28にマルチキャストサービスからの離脱要求の旨(IGMP Report)を送信する(ステップMSLS31)。MldProxy28は、IGMP Reportに基づいて、McbcsProxy30に端末12aの離脱要求の旨(MBS_LEAVE)を送信する(ステップMSLS32)。このMBS_LEAVEを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレスの情報等も同時に送信される。
端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の照合承認処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Radiusサーバ22を介して、Mcbcsサーバ24に端末12aの離脱要求の旨(Access-Request)を送信する(ステップMSLS33)。このAccess-Requestを送信する際には、端末12aのMACアドレス、マルチキャストのグループアドレス、ソースアドレス及び基地局14のIPアドレス等も同時に送信される。Mcbcsサーバ24は、前記の端末12aの離脱要求の旨を照合、承認して、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30にマルチキャストサービスの離脱了承の旨(Access-Accept)を送信する(ステップMSLS34)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのIGMPに関する処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、ASNGW42にIGMP Queryの送信を要求する旨(IgmpSndSpecificQry(srcgrp))を送信する(ステップMSLS35)。ASNGW42は、基地局14にIGMP Queryを送信する(ステップMSLS36)。また、ASNGW42は、McbcsProxy30にIGMP Queryを送信した旨(IgmpSndSpecificQry(srcgrp))を送信する(ステップMSLS37)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを削除する旨(MBSSFC_MBS_LEAVE)旨を送信する(ステップMSLS38)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローの共用を解除する旨(UNBIND_MC_SF)を送信する(ステップMSLS39)。
基地局14は、端末12aにサービスフローを削除する旨(DSD-Req)を送信する(ステップMSLS40)。端末12aは、基地局14にサービスフローを削除した旨(DSD-Rsp)を送信する(ステップMSLS41)。
基地局14は、サービスフローの共用を解除した後に、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローの共用を解除した旨(UNBIND_MC_SF_NOTI)を送信する(ステップMSLS42)。Mbsサービスフロー制御部32は、基地局14にサービスフローを削除する旨(SF_DELETE)を送信する(ステップMSLS43)。基地局14は、Mbsサービスフロー制御部32にサービスフローを削除した旨(DSD_NOTI)を送信する(ステップMSLS44)。Mbsサービスフロー制御部32は、McbcsProxy30に端末12aに対するサービスフローを削除した旨(MBSSFC_MBS_LEAVE_OK)を送信する(ステップMSJS45)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、Gdb34にマルチキャストの配信情報を削除する旨を送信する(ステップMSLS46)。Gdb34は、McbcsProxy30にマルチキャストの配信情報を削除した後に、削除した旨を送信する(ステップMSLS47)。削除されるマルチキャスト情報としては、端末12aのMACアドレス、グループアドレス、ソースアドレス等である。また、McbcsProxy30がMbsサービスフロー制御部32に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理が完了した旨(MBS_LEAVE_OK)が送信される(ステップBSLS48)。
端末12aにマルチキャスト配信を中止するためのASNGW16内のルーティング設定が行われる。即ち、McbcsProxy30は、Pfルータ26との間でルーティングの設定を行う(ステップMSLS49)。
端末12aにマルチキャスト配信を中止するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理がされる。即ち、McbcsProxy30は、IgmpProxy44にIGMP Reportの送信を要求する旨(IgmpProxySndDone)を送信する(ステップMSLS50)。IgmpProxy44は、マルチキャストルータ18にマルチキャストの配信中止を求める旨(IGMPv1/v2GroupLeavev3Report)を送信する(ステップMSLS51)。また、IgmpProxy44は、McbcsProxy30にIGMP Reportを送信した旨(IgmpProxySndDone(Success))を送信する(ステップMSLS52)。
以上の処理により端末12aのマルチキャストからの離脱が完了する。なお、ステップMSLS35〜MSLS37、MSLS43、MSLS44は、端末12aがマルチキャストサービスから離脱する最後の1台の場合にのみ行われる。また、端末12a以外の他の端末、例えば端末12bが同一のマルチキャストサービスを受けている場合には,IGMP QuerryがIgmpProxy44から端末12bに送信される。端末12bは、IGMP Querryを受信し、応答としてIGMP ReportをIgmpProxy44を介してMcbcsProxy30に送信する。しかしながら、端末12a以外に端末が存在しない場合には、IgmpProxy44から送信されたIGMP Querryに対する応答として、IgmpProxy44に送信されるべきIGMP Reportが送信されない。従って、IgmpProxy44は、IGMP Querryを送信後所定時間以上IGMP Reportを受信しない場合には、McbcsProxy30に対して、IGMP Reportに対する応答が無い旨(MBS_NO_GRP_MEMBER_NOTI)を送信する(ステップMSLS53)。その後は、上述したMSLS49〜MSLS53により処理される。
<IPv4BS、ASNGW主導のJoinの動作>
基地局14、ASNGW16の主導によるIPv4マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図11を用いて説明する。図11は、BS、ASNGW主導IPv6マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、初期設定として、Radiusサーバ22が、McbcsProxy30へ端末12aのマルチキャストの送受信サービスの利用可否についての情報(Access-Accept)を送信する(ステップBSJS31)。
次に、ASNGW16による端末12aのマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、Mbsサービスフロー制御部32がMcbcsProxy30に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理をASNGW16の主導により行う旨(MBS_JOIN)を送信する(ステップBSJS32)。なお、ステップBSJS33は欠番である。
端末12aのマルチキャストサービスへの参加登録処理であるステップBSJS34、BSJS35は、上述した端末主導の参加処理におけるステップMSJS34、MSJS35と同様に処理される。
マルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理であるステップBSJS36〜BSJS46は、上述したステップMSJS36〜MSJS46と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定であるステップBSJS47は、上述したステップMSJS47と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのマルチキャストルータ18のルーティング設定に関する処理であるステップBSJS48〜BSJS50は、上述したステップMSJS48〜MSJS50と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理であるステップBSJS51、BSJ52は、上述したステップMSJS51、MSJS52と同様に処理される。
McbcsProxy30がMbsサービスフロー制御部32に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理が完了した旨(MBS_JOIN_OK)が送信される(ステップBSJS53)。以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャスト配信される。
<IPv4BS、ASNGW主導のLeaveの動作>
基地局14、ASNGW16の主導によるIPv4マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図12を用いて説明する。図12は、BS、ASNGW主導IPv4マルチキャストの離脱手順の説明図である。
ASNGW16による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、Mbsサービスフロー制御部32がMcbcsProxy30に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理をASNGW16の主導により行う旨(MBS_LEAVE)を送信する(ステップBSLS31)。なお、ステップBSLS32は欠番である。
端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の照合承認処理であるステップBSLS33、BSLS34は、上述した端末主導の離脱処理におけるステップMSLS33、MSLS34と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのIGMPに関する処理であるステップBSLS35〜BSLS37は、上述した端末主導の離脱処理におけるステップMSLS35〜BSLS37と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理であるステップBSLS38〜BSLS45は、上述した端末主導の離脱処理におけるステップMSLS38〜MSLS45と同様に処理される。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理であるステップBSLS46〜BSLS53は、上述したステップMSLS46〜MSLS53と同様に処理される。
以上の処理により基地局14、ASNGW42の主導による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱が完了する。
<IPv4Mcbcsサーバ主導のJoinの動作>
Mcbcsサーバ24の主導によるIPv4マルチキャストサービスへの参加手順(Join)を図13を用いて説明する。図13は、McbcsSvr主導IPv4マルチキャストの参加手順の説明図である。
まず、Mcbcsサーバ24による端末12aのマルチキャストサービスへの参加要求の通知処理がされる。即ち、Mcbcsサーバ24は、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30に端末12aをマルチキャストサービスに参加する旨(CoARequest)を送信する(ステップMcJS31)。
端末12aにマルチキャスト配信するためのサービスフローの設定処理であるステップMcJS36〜McJS46は、上述したステップMSJS36〜MSJS46と同様に処理される。なお、ステップMcJS32〜McJS5は欠番である。
端末12aにマルチキャスト配信するためのASNGW16内のルーティング設定であるステップMcJS47は、上述したステップMSJS47と同様に処理される。
端末12aにマルチキャスト配信するためのPfルータ26のルーティング設定に関する処理であるステップMcJS48〜McJS50は、上述したステップMSJS48〜MSJS50と同様に処理される。
MldProxy28による端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理の通知がされる。即ち、MldProxy28は、Radiusサーバ22を介してMcbcsサーバ24に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理がされた旨(CoAAck)を送信する(ステップMcJS51)。
端末12aにマルチキャスト配信するための情報登録処理であるステップMcJS52、McJS53は、上述したステップMSJS51、MSJS52と同様に処理される。
McbcsProxy30がMbsサービスフロー制御部32に端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理が完了した旨(MBS_JOIN_OK)が送信される(ステップMcJS54)。以上の処理後、端末12aに対して、マルチキャストが配信される。
<IPv4Mcbcsサーバ主導のLeaveの動作>
Mcbcsサーバ24の主導によるIPv4マルチキャストサービスからの離脱手順(Leave)を図14を用いて説明する。図14は、McbcsSvr主導IPv4マルチキャストの離脱手順の説明図である。
まず、Mcbcsサーバ24による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱要求の通知処理がされる。即ち、Mcbcsサーバ24は、Radiusサーバ22を介して、McbcsProxy30に端末12aをマルチキャストサービスを離脱させる旨(CoARequest)を送信する(ステップMcLS31)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのIGMPに関する処理であるステップMcLS35〜BSLS37は、上述した端末主導の離脱処理におけるステップMSLS35〜BSLS37と同様に処理される。なお、ステップMcLS32〜McLS34は欠番である。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するためのサービスフローの設定処理であるステップMcLS38〜McLS45は、上述したステップMSLS38〜MSLS45と同様に処理される。
MldProxy28による端末12aのマルチキャストサービスへの参加処理の通知がされる。即ち、MldProxy28は、Radiusサーバ22を介してMcbcsサーバ24に端末12aのマルチキャストサービスからの離脱処理がされた旨(CoAAck)を送信する(ステップMcLS46)。
端末12aへのマルチキャスト配信を中止するための情報登録処理であるステップMcLS47〜McLS54は、上述したステップMSLS46〜MSLS53と同様に処理される。
以上の処理によりMcbcsサーバ24の主導による端末12aのマルチキャストサービスからの離脱が完了する。
マルチキャスト通信方法におけるIPv4マルチキャストサービスへ端末が参加する方法では、マルチキャストサービスの対象となるコンテンツ毎にユニキャストに対応したサービスフローが生成される。端末のマルチキャストサービスへの参加をサービスフロー毎に処理するとともに、生成されたサービスフローを束(BIND)として扱うことにより、IGMPの下で擬似的にマルチキャストサービスの提供が可能となる。
また、マルチキャスト通信方法におけるIPv4マルチキャストサービスから端末が離脱する方法では、端末のマルチキャストサービスからの離脱をサービスフロー毎に処理するとともに、生成されたサービスフローを束(BIND)として扱うことにより、IGMPの下で擬似的にマルチキャストサービスの提供が可能となる。
<IGMPバージョンが異なる場合の処理手順>
次に、利用できるIGMPバージョンが異なる端末の参加、離脱の処理について、図15を用いて説明する。図15は、IGMPバージョンが異なる場合の処理手順の説明図である。
端末12cがマルチキャストグループアドレスおよびマルチキャストソースアドレスを指定可能なIGMPv3を利用することができる端末であり、端末12dがマルチキャストグループアドレスのみ指定可能なIGMPv2を利用することができる端末、すなわち、IGMPv1又はIGMPv2を利用することができる端末である場合の参加、離脱処理について説明する。
まず、IgmpProxy44が、基地局14を介して、IGMPv3対応の端末12cにマルチキャストサービスを希望する端末の有無を確認するためのIGMPv3 Queryを端末12cに対して送信する(ステップS1)。端末12cは、IGMPv3 Queryを受信し、基地局14、IgmpProxy44を介して、マルチキャストグループアドレスおよびマルチキャストソースアドレスが指定されたIGMPv3 ReportをMcbcsProxy30に送信する(ステップS2)。また,ステップ1が欠番し,ステップ2から開始する場合もある。このIGMPv3 Reportに基づいて、端末12cのマルチキャストグループアドレス及びマルチキャストソースアドレスを指定するマルチキャストサービスへの参加処理がされる(ステップS3)。また、McbcsProxy30の指示によりタイマ46によって所定時間T1に設定されて始動する(ステップS4)。
IGMPv1又はIGMPv2に対応する端末12dが基地局14、IgmpProxy44を介して、IGMPv1又はIGMPv2に対応するマルチキャストグループアドレスのみが指定されたIGMP ReportをMcbcsProxy30に送信する(ステップS5)。このIGMP Reportに基づいて、端末12dのマルチキャストグループアドレスのみを指定するマルチキャストサービスへの参加処理がされる(ステップS6)。また、McbcsProxy30の指示によりタイマ46によって所定時間T2に設定されて始動する(ステップS7)。
IgmpProxy44は、IGMPv1又はIGMPv2までに対応する端末12dがマルチキャストサービスに参加したことを確認すると、それ以降、IGMPv3 Queryに代えて、IGMPv1又はIGMPv2に対応するIGMP Queryを基地局14を介して、端末12c、端末12dに対して送信する(ステップS8)。端末12cは、IGMP Queryを受信し、基地局14、IgmpProxy44を介して、マルチキャストグループアドレスのみが指定されたIGMP ReportをMcbcsProxy30に送信する(ステップS9)。
McbcsProxy30は、所定時間T1内に前記IGMP Reportを受信するため、端末12cはIGMPv1又はIGMPv2でマルチキャストソースアドレスを指定せずに同じマルチキャストグループアドレスのみを指定するマルチキャストサービスに新たに参加(JOIN)したと処理される(ステップS10)。マルチキャストソースアドレスを指定しないということは、あらゆるマルチキャストソースアドレスを包含するということを意味する。この処理により、IGMPv3対応の端末12cがマルチキャストサービスに参加している状態で、IGMPv3未対応の端末12dがマルチキャストサービスに参加した場合であっても、端末12cへの同じマルチキャストサービスの配信を中断することなく継続できる。これにより、IGMPv3対応、IGMPv3未対応の端末が混在する場合であっても、マルチキャスト配信を安定継続して行えることができる。
なお、McbcsProxy30は、所定時間T1内に前記端末12cのマルチキャストグループアドレス及びマルチキャストソースアドレスが指定されたマルチキャストサービスの継続を通知するIGMPv3 Reportを受信することはなくなり、基地局14、ASNGW16主導でこのマルチキャストグループアドレスおよびマルチキャストソースアドレスが指定されたマルチキャストサービスの離脱処理(LEAVE)がされる(ステップS11)。この処理が行われても、前記ステップS10において同じマルチキャストグループアドレスのみを指定した同じマルチキャストサービスへの参加を事前に行っているため、配信が停止されることはない。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。