JP2006066779A - プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法 - Google Patents

プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006066779A
JP2006066779A JP2004249939A JP2004249939A JP2006066779A JP 2006066779 A JP2006066779 A JP 2006066779A JP 2004249939 A JP2004249939 A JP 2004249939A JP 2004249939 A JP2004249939 A JP 2004249939A JP 2006066779 A JP2006066779 A JP 2006066779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
plasma cvd
cvd apparatus
film forming
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004249939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4088616B2 (ja
Inventor
Keisuke Kawamura
啓介 川村
Hiroshi Mashima
浩 真島
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
Kenji Tagashira
田頭  健二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004249939A priority Critical patent/JP4088616B2/ja
Publication of JP2006066779A publication Critical patent/JP2006066779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4088616B2 publication Critical patent/JP4088616B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】生産性を向上させることができるプラズマCVD装置、基板処理システム、及びプラズマCVD装置における製膜・セルフクリーニング方法を提供すること
【解決手段】プラズマCVD装置100は、製膜室10と、その製膜室10内に配置された放電電極20と、その放電電極20上の複数の給電点6、7のそれぞれに接続された複数の高周波ケーブル8、9と、電力分配器52を通してそれら複数の高周波ケーブル8、9に高周波電力を供給する高周波電源50と、それら複数の高周波ケーブル8、9のそれぞれに設けられた複数のインピーダンス変更機構4、5と、それら複数のインピーダンス変更機構4、5に接続された調整部60とを備える。この調整部60は、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれのインピーダンスZを調整することによって、複数の給電点6、7のそれぞれに供給される高周波電力を自動的に調整する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板処理技術に関し、特に、プラズマCVD(Chemical Vapour Deposition)装置、それを用いた基板処理システム、及びプラズマCVD装置における製膜・セルフクリーニング方法に関する。
太陽電池などの製造プロセスにおける半導体層の生成に使用される装置として「プラズマCVD装置」が知られている。プラズマCVD装置は、放電電極と、その放電電極に対向するように配置された接地電極とを、製膜室内に備えている。その放電電極として、一対の横方向電極と複数の縦方向電極が梯子状に組み立てられた「ラダー電極」が知られている。また、接地電極にはヒータが接続され、半導体膜が蒸着される被処理体としての基板は、その接地電極上に保持される。所望の半導体膜の材料を含む材料ガスを製膜室内に導入し、放電電極に高周波電力を印加すると、放電電極と基板との間の領域の材料ガスがプラズマ状態になる。気相の材料ガスが活性化されることにより、基板表面に所望の半導体膜、例えばアモルファスシリコン膜が蒸着する。
このようなプラズマCVD装置によって、高効率かつ大面積の太陽電池モジュールを高速に製造することが望まれている。太陽電池モジュールの高効率化のための技術としては、例えば、アモルファスシリコン(a−Si)によるトップセルと、微結晶シリコン(微結晶Si)によるボトムセルとが積層状に形成されるタンデム構造が知られている。この微結晶Siの製膜条件は、従来のa−Siの製膜条件と大きく異なる。発電効率向上のためには、生成される微結晶Si膜の更なる高品質化が必要不可欠である。
一方、製造する太陽電池モジュールの面積が大きくなるにつれ、プラズマCVD装置において、より大きな放電電極を用いる必要がある。ここで、放電電極の大型化に伴い、放電電極上の電圧分布の不均一化の問題が顕著となる。例えば、ラダー電極上に発生する定在波の問題が顕著となる。例として、周波数が60MHzの場合、定在波の腹と節の間隔は約1m以下となる。従って、1m角以上(例えば1.4m×1.1m)の大面積半導体膜を生成する際、ラダー電極上に定在波による電圧分布が生じ、結果として生成膜の厚さが不均一になる。このような膜厚分布の不均一化は、発電効率の低下の原因となる。
このように、発電効率を向上させるために、放電電極に供給される高周波の電圧分布を均一化し、生成される微結晶Si膜等の半導体膜の膜質を向上させる必要がある。
特許文献1に開示されたプラズマCVD装置は、放電電極の給電点から高周波電源の方向を見た時のインピーダンスを変更するためのインピーダンス変更手段を備えている。そして、そのインピーダンス変更手段は、高周波電源から複数の放電電極へ高周波電力を供給するための複数の高周波ケーブルの中の少なくとも1つに設けられている。このように、このプラズマCVD装置によれば、インピーダンスの不均一を調整することによって、放電電極上の電圧分布、すなわち生成膜の膜厚分布の不均一を抑制することを目的としている。
ここで、この特許文献1に開示されたプラズマCVD装置によれば、インピーダンスは、手作業によって調整されていた。このようなインピーダンスの調整は、例えば、製膜処理と装置のセルフクリーニング処理との間で必要である。それは、両処理間で装置に導入されるガスの種類が異なっており、プラズマ特性、ひいては適正インピーダンスも異なってくるからである。このようなインピーダンスの調整を手作業によって行う場合、約40分の時間が必要であった。このことは、太陽電池モジュールの生産性の低下の原因となる。
特開2004−124153号公報
本発明の目的は、生産性を向上させることができるプラズマCVD装置、基板処理システム、及びプラズマCVD装置における製膜・セルフクリーニング方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、生成される半導体膜の膜質を向上させることができるプラズマCVD装置、基板処理システム、及び製膜方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、セルフクリーニング時の放電電極のオーバーエッチングを抑制することができるプラズマCVD装置、基板処理システム、及びセルフクリーニング方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係るプラズマCVD装置(100)は、製膜室(10)と、その製膜室(10)内に配置された放電電極(20)と、その放電電極(20)上の複数の給電点(6、7)のそれぞれに接続された複数の高周波ケーブル(8、9)と、電力分配器(52)を通してそれら複数の高周波ケーブル(8、9)に高周波電力を供給する高周波電源(50)と、それら複数の高周波ケーブル(8、9)のそれぞれに設けられた複数のインピーダンス変更機構(4、5)と、それら複数のインピーダンス変更機構(4、5)に接続された調整部(60)とを備える。この調整部(60)は、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を調整することによって、複数の給電点(6、7)のそれぞれに供給される高周波電力を自動的に調整する。
このように本発明によれば、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のインピーダンス(Z)の調整は自動的に実行されるため、その調整時間が大幅に削減される。すなわち、製膜処理時間が大幅に削減され、半導体装置の生産性が向上する。ここで、これら複数のインピーダンス変更機構(4、5)は、製膜室(10)の外に設けられると好ましい。
本発明に係るプラズマCVD装置(100)において、上記複数のインピーダンス変更機構(4、5)の各々は、複数の高周波ケーブル(8、9)のうち対応する一に接続された分岐ケーブル(41)と、その分岐ケーブル(41)の端に接続された受動素子(42)とを備え、「スタブ」を構成する。上述の調整部(60)は、複数の受動素子(42)のそれぞれのインピーダンス(Z)を調整することによって、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を自動的に調整する。そのため、この受動素子(42)として、可変コンデンサ(45)が用いられると好適である。この時、調整部(60)は、複数の可変コンデンサ(45)のそれぞれの静電容量を調整することによって、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を調整する。また、分岐ケーブル(41)の長さ(d)は、高周波電源(50)から供給される高周波の波長(λ)の半分に設定される。また、分岐ケーブル(41)の特性インピーダンス(Z)は、高周波ケーブル(8、9)の特性インピーダンス(Z)と等しい。
本発明に係る基板処理システム(1)は、このようなプラズマCVD装置(100)と、そのプラズマCVD装置(100)の調整部(60)に接続された制御装置(200)とを備える。この制御装置(200)は、製膜データベース(242)を有している。この製膜データベース(242)は、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量と、プラズマCVD装置(100)による基板(30)への処理量とを対応付けて格納する。この処理量は、基板(30)への製膜速度の分布を示す。また、この処理量は、基板(30)への製膜速度の基準値に対する変化量(ΔR)の分布を示してもよい。
プラズマCVD装置(100)における製膜処理時、制御装置(200)は、この製膜データベース(242)を参照することによって、所望のインピーダンス(Z)の調整量を決定し、その調整量を示す制御信号(SC)を調整部(60)に出力する。調整部(60)は、その制御信号(SC)に応答して、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を自動的に調整する。
このように、本発明によれば、放電電極(20)上の電圧分布の不均一を抑制することが可能となる。つまり、基板(30)上の膜厚分布の不均一を抑制することが可能となる。よって、生成される半導体膜の膜質が向上する。更に、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のインピーダンス(Z)の調整は自動的に実行されるため、その調整時間が大幅に削減される。すなわち、製膜処理時間が大幅に削減され、半導体装置の生産性が向上する。
本発明に係る基板処理システム(1)は、制御装置(200)に接続された膜厚分布測定装置(300)を更に備える。この膜厚分布測定装置(300)は、プラズマCVD装置(100)によって基板(30)に形成された半導体膜の膜厚分布を測定し、その膜厚分布を示す膜厚分布データ(D1)を制御装置(200)に出力する。制御装置(200)は、上記製膜データベース(242)を参照し、膜厚分布データ(D1)が示す膜厚分布の分散がより小さくなるように、インピーダンス(Z)の調整量を決定・更新する。そして、制御装置(200)は、その決定・更新された調整量を示す制御信号(SC)を調整部(60)に出力する。調整部(60)は、その制御信号(SC)に応答して、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を自動的に調整する。この時、制御装置(200)は、膜厚分布データ(D1)が示す膜厚分布と、更新前の調整量とに基づき、製膜データベース(242)を更新してもよい。これにより、製膜データベース(242)の精度が向上する。
本発明に係る基板処理システム(1)において、制御装置(200)は、クリーニングデータベース(243)を更に有してもよい。このクリーニングデータベース(243)は、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量と、放電電極(20)に付着した付着膜の分布とを対応付けて格納する。プラズマCVD装置(100)におけるセルフクリーニング処理時、制御装置(200)は、このクリーニングデータベース(243)を参照することによって、所望のインピーダンス(Z)の調整量を決定し、その調整量を示す制御信号(SC)を調整部(60)に出力する。調整部(60)は、その制御信号(SC)に応答して、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を自動的に調整する。
従って、セルフクリーニング処理時におけるインピーダンス(Z)の調整時間が大幅に削減され、生産性が向上する。また、付着膜の除去が全体としてほぼ同時に終了するように、放電電極(20)上の電圧分布を適切に調整することが可能となる。よって、付着膜が剥離しやすい傾向を有するオーバーエッチング領域の発生が抑制される。従って、製品不良が抑制され、クリーニング頻度の上昇及び稼働率の低下が抑制される。これらにより、生産性が向上する。
更に、本発明に係る基板処理システム(1)によれば、製膜処理からセルフクリーニング処理への転換時、制御装置(200)は、上記クリーニングデータベース(243)を参照することによって、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量を自動的に決定する。また、セルフクリーニング処理から製膜処理への転換時、制御装置(200)は、上記製膜データベース(242)を参照することによって、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量を自動的に決定する。制御装置(200)は、それら決定された調整量を示す制御信号(SC)を、調整部(60)に出力する。調整部(60)は、この制御信号(SC)に応答して、複数のインピーダンス調整機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を一括して自動的に調整する。
このように、両処理間の転換時において、複数のインピーダンス調整機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)の調整に要する時間が大幅に削減される。具体的には、従来約40分の時間を要していた調整時間が、ほぼ零になる。よって、プラズマCVD装置(100)の稼働率が向上し、非生産時間が短縮される。従って、生産性が向上する。
本発明に係るプラズマCVD装置(100)における製膜方法は、(A)複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量と、プラズマCVD装置(100)による基板(30)への処理量とを対応付けて格納する製膜データベース(242)を提供するステップと、(B)その製膜データベース(242)を参照することによって、所望のインピーダンス(Z)の調整量を決定するステップと、(C)決定された調整量に従い、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を一括して調整するステップと、(D)複数の高周波ケーブル(8、9)及び調整された複数のインピーダンス変更機構(4、5)を介して、高周波電力を放電電極(20)に供給するステップとを備える。
本発明に係るプラズマCVD装置(100)におけるセルフクリーニング方法は、(a)複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれにおけるインピーダンス(Z)の調整量と、放電電極(20)に付着した付着膜の分布とを対応付けて格納するクリーニングデータベース(243)を提供するステップと、(b)そのクリーニングデータベース(243)を参照することによって、所望のインピーダンス(Z)の調整量を決定するステップと、(c)決定された調整量に従い、複数のインピーダンス変更機構(4、5)のそれぞれのインピーダンス(Z)を一括して調整するステップと、(d)複数の高周波ケーブル(8、9)及び調整された複数のインピーダンス変更機構(4、5)を介して、高周波電力を放電電極(20)に供給するステップとを備える。
本発明に係るプラズマCVD装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法によれば、生産性が向上する。
本発明に係るプラズマCVD装置、基板処理システム、及び製膜方法によれば、生成される半導体膜の膜質が向上する。
本発明に係るプラズマCVD装置、基板処理システム、及びセルフクリーニング方法によれば、セルフクリーニング時の放電電極のオーバーエッチングが抑制される。
添付図面を参照して、本発明によるプラズマCVD装置、基板処理システム、及びプラズマCVD装置における製膜・セルフクリーニング方法を説明する。
図1は、本発明に係る基板処理システムの構成を示すブロック図である。この基板処理システム1は、基板処理装置としてのプラズマCVD装置100、制御装置200、及び膜厚分布測定装置300を有している。制御装置200は、プラズマCVD装置100及び膜厚分布測定装置300に接続されている。
このような基板処理システム1において、プラズマCVD装置100によって処理された基板30は、膜厚分布測定装置300に搬入される。膜厚分布測定装置300は、その基板30上に形成された半導体膜の膜厚分布を検出し、検出した膜厚分布を示す膜厚分布データD1を制御装置200に出力する。制御装置200は、膜厚分布データD1と共に、プラズマCVD装置100の運転環境を示す運転環境データDCを受け取る。後に詳しく説明されるように、製膜処理時、制御装置200は、膜厚分布データD1や運転環境DCに基づいて、プラズマCVD装置100の運転を制御する制御信号SCを出力する。
図2は、本発明に係るプラズマCVD装置100の構成を概略的に示すブロック図である。このプラズマCVD装置100は、製膜室(真空容器)10、その製膜室10内に配置された放電電極20、及びその放電電極20に高周波電力を供給する高周波電源50を備えている。
製膜室10には、ガス供給管11及びガス排気管12が備えつけられている。ガス供給管11は、図示しないガス供給源に接続されており、このガス供給管11を通して、製膜室10内に所定のガスが導入される。また、ガス排気管12は、図示しない排気装置に接続されており、このガス排気管12を通して製膜室10内から反応後ガスが排気される。
放電電極20は、複数の電極棒が梯子状に組み合わされた「ラダー電極」である。具体的には、放電電極20は、第1X方向電極21、第2X方向電極22、及び複数のY方向電極23を備えている。第1X方向電極21と第2X方向電極22は、図中のX方向に沿って略平行に配置されている。複数のY方向電極23は、第1X方向電極21と第2X方向電極とを接続するように、図中のY方向に沿って略平行に配置されている。このようなラダー電極は、高周波電圧の制御、また電界分布の均一化において優れた特性を有する。基板処理時、基板30は、放電電極20に対向するように、接地電極(図示されない)に保持される。
また、この放電電極20には、高周波電力が供給される複数の給電点(入力部)が形成されている。より具体的には、それら複数の給電点6、7は、第1X方向電極21及び第2X方向電極22に形成されている。例えば、図2において、複数の給電点6a〜6hが第1X方向電極21上に形成され、複数の給電点7a〜7hが第2X方向電極22上に形成されている。このように、放電電極20は、上下に入力部を8個ずつ有し、これにより、複数のY方向電極23には、上下から挟むように高周波電力が供給される。尚、複数の給電点の数は、8個に限られず、任意の数に設定され得る。
高周波電源50は、マッチングボックス51を介して電力分配器52に接続されている。マッチングボックス51は、インピーダンスの整合を行う。この電力分配器52と複数の給電点6、7のそれぞれとの間は、複数の同軸ケーブル(高周波ケーブル)8、9によって接続されている。高周波電源50からの高周波電力は、電力分配器52によって複数の同軸ケーブル8、9に分配され、複数の給電点6、7を介して放電電極20に供給される。
より具体的には、本実施の形態において、プラズマCVD装置100は、第1高周波電源50Aと第2高周波電源50Bとを備えている。この第1高周波電源50Aは、マッチングボックス51Aを介して第1電力分配器52Aに接続されている。この第1電力分配器52Aは、複数の同軸ケーブル8a〜8hのそれぞれを介して、第1X方向電極21に形成された複数の給電点6a〜6hに接続されている。このように、第1高周波電源50Aは、第1X方向電極21の側から放電電極20に高周波電力を供給する。一方、第2高周波電源50Bは、マッチングボックス51Bを介して第2電力分配器52Bに接続されている。この第2電力分配器52Bは、複数の同軸ケーブル9a〜9hのそれぞれを介して、第2X方向電極22に形成された複数の給電点7a〜7hに接続されている。このように、第2高周波電源50Bは、第2X方向電極22の側から放電電極20に高周波電力を供給する。これら第1及び第2高周波電源50A、50Bから供給される高周波の周波数は、例えば、60.0MHzである。
本発明に係るプラズマCVD装置100は、複数のインピーダンス変更機構を備えている。これら複数のインピーダンス変更機構は、複数の同軸ケーブル8、9のそれぞれに備え付けられている。例えば、図2に示されるように、複数のインピーダンス変更機構4a〜4hが、複数の同軸ケーブル8a〜8hのそれぞれに設けられ、複数のインピーダンス変更機構5a〜5hが、複数の同軸ケーブル9a〜9hのそれぞれに設けられている。これら複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスは可変である。つまり、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれのインピーダンスを変更することによって、複数の給電点6、7のそれぞれに供給される高周波電力を調整することが可能となる。
また、本発明に係るプラズマCVD装置100は、上記複数のインピーダンス変更機構4、5に接続された調整部60を更に備える。この調整部60は、制御装置200(図1参照)からの制御信号SCに応答して、調整信号SAを複数のインピーダンス変更機構4、5に出力する。この調整信号SAは、インピーダンス変更機構4、5のインピーダンスを調整するための信号であり、その調整量を示している。この調整信号SAに応答して、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれのインピーダンスが、自動的に一括して適正な値に調整される。これにより、複数の給電点6、7のそれぞれに供給される高周波電力を自動的に一括して調整することが可能となる。
ここで、調整された複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスは、必ずしも均一ではない。製膜室10内における放電電極20の配置や形状に依存して、複数の同軸ケーブル8、9にかかる負荷は異なり得る。従って、本発明によれば、放電電極20における「電圧分布」が均一になるように、インピーダンスが自動的に「調整」される。
また、図2に示されるように、このプラズマCVD装置100は、製膜室10内外の運転環境をセンサ群71によりモニタする測定部70を更に備えてもよい。この測定部70は、プラズマCVD装置100の運転環境を示す運転環境データDCを、制御装置200に出力する(図1参照)。
図3は、本発明に係るプラズマCVD装置100の一部を示す拡大図である。電力分配器52に接続された同軸ケーブル8は、製膜室10の壁面に設けられたフランジ15を通して製膜室10内に導入され、給電点6に接続されている。図3に示されるように、インピーダンス変更機構4は、電力分配器52とフランジ15との間の同軸ケーブル8に備え付けられている。つまり、本発明において、複数のインピーダンス変更機構4、5は、製膜室10の外(大気側)に設けられている。これにより、インピーダンス変更機構4、5の製膜室10内部への影響が防止される。
また、本実施の形態において、インピーダンス変更機構4として、「スタブ」が例示される。つまり、各インピーダンス変更機構4は、対応する同軸ケーブル8から分岐した分岐ケーブル41と、負荷(受動素子)42とを備えている。図3に示されるように、分岐ケーブル41の一端は、負荷42に接続され、その他端はT字コネクタ43を介して対応する同軸ケーブル8に接続されている。
図4は、モデル化された「スタブ」の構成を示す回路図である。ここで、同軸ケーブルの特性インピーダンスをZとする。また、分岐ケーブルの長さをdとし、その特性インピーダンスは、同軸ケーブルと同じくZであるとする。また、分岐ケーブルの端に接続された負荷(受動素子)のインピーダンスをZとする。更に、同軸ケーブルに供給される高周波の波長をλとする。この時、スタブのインピーダンスZは、次の式で与えられる。
Figure 2006066779
尚、数式中の記号上部に付された点は、その記号で表される量が複素数であることを意味する。
このように、スタブのインピーダンスZは、分岐ケーブル41の長さd、あるいは負荷42のインピーダンスZを変更することによって、調整可能である。本発明において、分岐ケーブル41の長さdは固定される。その代わり、図3に示されるように、調整部60は、調整信号SAを負荷42に出力し、その負荷42のインピーダンスZを調整する。このようにして、調整部60は、複数のスタブ(インピーダンス変更機構4、5)のそれぞれのインピーダンスZを自動的に調整する。これにより、複数の給電点6、7に供給される高周波電力が調整される。供給される高周波電力を制御することは、基板30に対する製膜速度を制御することを意味する。
図5は、本発明に係るインピーダンス変更機構4の構成例を更に詳しく示す回路図である。図5において、分岐ケーブル41の長さは、高周波電源50から供給される高周波の波長λの半分(1/2λ)に設定される。この時、分岐ケーブル41の電気的な影響が無くなり好適である。また、本実施の形態において、負荷42は、可変コンデンサ45を含む。そして、調整部60からの調整信号SAは、可変コンデンサ45の静電容量を変更し調整する。静電容量の変更はスタブの長さdの変更と等価であり、このようにして複数のスタブ(インピーダンス変更機構4、5)のインピーダンスZが調整される。調整部60によってインピーダンスZを自動的に制御できる点において、可変コンデンサ45は好適である。
図6は、インピーダンスZを調整することによる製膜速度への影響を示すグラフである。図6において、横軸は、基板30のX方向に沿った位置(図2中における線S−S’に対応)を示し、縦軸は、基板30への製膜速度の変化量ΔRを示す。ここで変化量ΔRは、インピーダンスZを調整しなかった場合の製膜速度を基準として算出される。また、図6には、複数の給電点6、7に対応した複数の可変コンデンサ45の静電容量の調整量が示されている。ここで、その静電容量の調整量は、ある値(以下、基準容量と参照される)からの変動量として定義される。
例えば、給電点6c〜6f、7c〜7fに対応する可変コンデンサ45の静電容量が基準容量からCだけ増加したとする。この時、図6に示されるように、それら給電点6c〜6f、7c〜7fに対応する位置、すなわち基板30の中央付近において、製膜速度が増加する。それ以外の位置、すなわち基板30の端部付近において、製膜速度が減少する。このように、ある可変コンデンサ45の静電容量を基準容量から増加させると、それにつながる給電点(6、7)に対応する位置において、製膜速度が増加する。逆に、ある可変コンデンサ45の静電容量を基準容量から減少させると、それにつながる給電点(6、7)に対応する位置において、製膜速度が減少する。以上の特性を利用することにより、任意の位置における製膜速度を所望の値に制御することが可能となる。また、場合によっては、この特性が逆になることもあり得る。つまり、ある可変コンデンサ45の静電容量を基準容量から減少(増加)させると、それにつながる給電点に対応する位置において、製膜速度が増加(減少)する場合もある。
次に、基板処理システム1における制御装置200の構成を説明する。
図7は、本発明に係る制御装置200の構成例を示すブロック図である。この制御装置200は、入力部210、出力部220、演算処理部(CPU)230、及び記憶部240を備えている。また、記憶部240には、制御プログラム241、製膜データベース242、クリーニングデータベース243が格納されている。
入力部210には、膜厚分布データD1、付着膜分布データD2、運転環境データDCが入力される(図1参照)。膜厚分布データD1は、基板30に形成された半導体膜の膜厚分布を示す。付着膜分布データD2は、放電電極20に付着した付着膜の分布を示す。運転環境データDCは、プラズマCVD装置100の運転環境を示す。また、出力部220からは、プラズマCVD装置100の運転を制御する制御信号SCが出力される(図1参照)。この制御信号SCは、プラズマCVD装置100の調整部60に入力される。
製膜データベース242は、図6に示されたような製膜データを複数含んでいる。すなわち、製膜データベース242は、複数のインピーダンス調整機構4、5のそれぞれにおけるインピーダンスZの調整量(可変コンデンサ45の調整量)と、基板30への処理量とを対応付けて格納している。ここで、「インピーダンスZの調整量」とは、図6に示されたように、インピーダンスZの変更箇所やインピーダンスZ(可変容量)の変更量を含んでいる。また、「基板30への処理量」とは、図6に示されたように、基板30への製膜速度の変化量ΔRの分布を示している。あるいは、「基板30への処理量」とは、基板30への製膜速度そのものの分布を示してもよい。製膜データベース242が含んでいる複数の製膜データは、それぞれ異なる調整量と処理量を対応付けている。また、図6においては、1次元的なデータが示されているが、この製膜データは、実際には基板30の面に対応した“2次元データ”であってもよい。更に、製膜データベース242は、「運転環境データDCが示す運転環境」と、「インピーダンスZの調整量」と、「基板30への処理量」とを関連付けて格納してもよい。
クリーニングデータベース243は、製膜データベース242と同様である。但し、このクリーニングデータベース243は、プラズマCVD装置100のセルフクリーニング処理時に参照される。すなわち、クリーニングデータベース243は、複数のインピーダンス調整機構4、5のそれぞれにおけるインピーダンスZの調整量(可変コンデンサ45の調整量)と、放電電極20に付着した付着膜の分布とを対応付けて格納している。この付着膜の分布は、付着膜分布データD2によって制御装置200に供給される。
制御プログラム241は、演算処理部(CPU)230によって実行されるプログラムであり、上述の製膜データベース242やクリーニングデータベース243を参照することによって、製膜処理時やセルフクリーニング時におけるインピーダンスZの適正な調整量を決定する。そして、制御プログラム241は、決定されたインピーダンスZの調整量を示す制御信号SCを、出力部220を介してプラズマCVD装置100の調整部60に出力する。
以上のような構成を有する基板処理システム1の動作を、更に詳しく説明する。
(製膜処理)
プラズマCVD装置100において、ある時、ある基板30(以下、第1基板30と参照される)の処理が終了したとする。処理後、その第1基板30は、膜厚分布測定装置300に搬入される。膜厚分布測定装置300は、プラズマCVD装置100によって第1基板30に形成された半導体膜の膜厚分布を測定する。そして、膜厚分布測定装置300は、その膜厚分布を示す膜厚分布データD1を制御装置200に出力する。また、プラズマCVD装置100の測定部70は、第1基板30に対する製膜処理時の運転環境を示す運転環境データDCを制御装置200に出力してもよい。ここで、運転環境とは、プラズマCVD装置100内の圧力や温度等を示す。
制御装置200は、入力部210を介して、上記膜厚分布データD1や運転環境データDCを受け取る。その後、制御プログラム241は、膜厚分布データD1が示す膜厚分布の分散がより小さくなるような製膜データ(図6参照)を、製膜データベース242から検索する。
例えば、第1基板30に形成された半導体膜が、図8Aに示されるような膜厚分布を有していたとする。図8Aにおいて、縦軸は製膜量を示し、横軸は第1基板30のX方向に沿った位置を示している。図8Aに示されるように、第1基板30への製膜処理の結果、基板中央部よりも基板端部に対して多くの半導体膜が蒸着されたとする。この時、制御プログラム241は、製膜データベース242を参照し、基板中央部に対する製膜速度が増加するような製膜データを選び出す。ここでは、図6に示されたような製膜データが好適である。この製膜データは、基板中央部に対応するインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスZを適宜調整すると、基板中央部における製膜速度が増加し、基板端部における製膜速度が減少することを示している。従って、生成される半導体膜の膜厚分布の分散がより小さくなることが予測される(図8B参照)。
このように、制御装置200の制御プログラム241は、製膜データベース242を参照し、膜厚分布データD1が示す膜厚分布の分散がより小さくなるように、複数のインピーダンス変更機構4、5に対する調整量を決定する、あるいは更新する。また、製膜データがプラズマCVD装置100の運転環境と関連付けられている場合、制御プログラム241は、膜厚分布データD1だけでなく運転環境データDCをも考慮にいれて、複数のインピーダンス変更機構4、5に対する調整量を決定する。具体的には、現在の運転環境と比較的近い場合の製膜データが選び出される。これにより、インピーダンスZのより高精度な制御が可能となる。制御装置200は、以上のように決定・更新された調整量を示す制御信号SCを、出力部220を介して、プラズマCVD装置100の調整部60に出力する。
次に、プラズマCVD装置100には、被処理対象である次の基板30(以下、第2基板30と参照される)が搬入される。製膜処理時、その第2基板30は、放電電極20に対向するように接地電極(図示されない)に保持される。その後、製膜室10にはガス供給管11を通してシラン(SiH)が供給される。また、放電電極20には、第1高周波電源50Aから複数の給電点6a〜6hを介して第1高周波が供給され、同時に第2高周波電源50Bから複数の給電点7a〜7hを介して第2高周波が供給される。これにより、放電電極20と第2基板30との間の領域にプラズマが発生し、第2基板30上に所望の半導体膜が形成される。
ここで、第1高周波と第2高周波の周波数は同一に設定され、その値は例えば60.0MHzである。第1高周波と第2高周波の位相も等しい場合、Y方向電極23の中間点付近に定在波の腹(最大点)が形成されてしまう。そのため、本実施の形態において、第1高周波と第2高周波との位相差Δθは、時間的に変動するように制御される(位相変調法)。これにより、定在波の最大点はY方向に沿って往復し、放電電極20上のY方向電極23に沿った電圧分布の時間平均は均一となる。つまり、第2基板30上のY方向に沿った膜厚分布の不均一が抑制される。
同時に、調整部60は、制御装置200から受け取った制御信号SCに応答して、複数のインピーダンス変更機構4、5に調整信号SAを一括して出力する。この調整信号SAは、制御信号SCが指示するインピーダンスZ(可変コンデンサ45の静電容量)の調整量を示している。そして、この調整信号SAによって、複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスZが、所望の値に自動的に設定される。図6に示されたような製膜データに従った結果、第2基板30のX方向に沿った膜厚分布は、例えば図8Bに示されたような分布になる。これにより、X方向に沿った膜厚分布の分散は、およそ半分の値に低減されることが確認された。
このように、本発明によれば、放電電極20上のX方向に沿った電圧分布の不均一を抑制することが可能となる。つまり、基板30上のX方向に沿った膜厚分布の不均一を抑制することが可能となる。よって、生成される半導体膜の膜質、すなわち太陽電池の発電効率が向上する。更に、本発明によれば、複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスZの調整は、自動的に実行されるため、その調整時間が大幅に削減される。すなわち、製膜処理時間が大幅に削減され、半導体装置の生産性が向上する。
製膜処理後、第2基板30も膜厚分布測定装置300に搬入される。膜厚分布測定装置300は、第2基板30に形成された半導体膜の膜厚分布(図8B参照)を測定し、その膜厚分布を示す膜厚分布データD1を制御装置200に出力する。また、プラズマCVD装置100の測定部70は、第2基板30に対する製膜処理時の運転環境を示す運転環境データDCを制御装置200に出力してもよい。
制御部200は、第2基板30に対する製膜条件及び製膜結果を表すインピーダンスZの調整量及び膜厚分布データD1に基づいて、製膜データベース242を更新する。これにより、製膜データベース242の精度は向上していく。そして、制御部200は、次に処理される基板30に対して、製膜データベース242から最適な製膜データを再度選択し、インピーダンスZの調整量を決定・更新していく。このように、本発明によれば、インピーダンスZの調整量がフィードバック制御される。よって、生成される半導体膜の膜質は、製造バッチごとに向上していく。
(セルフクリーニング処理)
基板30に対して繰り返し製膜処理を続けると、放電電極20や製膜室10の内壁に半導体膜が付着してくる。この付着した半導体膜は、以下「付着膜」と参照される。このような付着膜は、放電電極20から剥離し、処理中の基板30に降り注ぐ可能性がある。このことは、不良品発生の原因となる。従って、製膜処理を所定の回数繰り返した後、プラズマCVD装置100内を清掃する必要がある。この作業は、「セルフクリーニング」と呼ばれている。
セルフクリーニング処理時、製膜室10内にはガス供給管11を通してNFが供給される。また、放電電極20には、第1高周波電源50A及び第2高周波電源50Bから高周波電力が供給される。これにより、放電電極20と接地電極との間の領域にFラジカルが発生し、そのFラジカルと付着膜が反応することにより、放電電極20等から付着膜が除去される。
本発明によれば、このセルフクリーニング時においても、複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスZが調整される。具体的には、制御装置200の記憶部240に格納されたクリーニングデータベース243は、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれにおけるインピーダンスZの調整量と、放電電極20に付着した付着膜の分布とを対応付けている。この付着膜の分布を示す付着膜分布データD2は、プラズマCVD装置100から自動的に入力されてもよいし、オペレータによって入力されてもよい。
セルフクリーニング処理時、制御装置200は、クリーニングデータベース243を参照することによって、複数のインピーダンス変更機構4、5のインピーダンスZの調整量を自動的に決定する。そして、制御装置200は、その調整量を示す制御信号SCをプラズマCVD装置100の調整部60に出力する。調整部60は、この制御信号SCに応答して、複数のインピーダンス調整機構4、5のそれぞれのインピーダンスZを一括して自動的に調整する。よって、インピーダンスZの調整時間が大幅に削減される。
本発明によれば、付着膜の分布とインピーダンスZの調整量がデータベース化されているため、複数のパターンの中から放電電極20上の電圧分布を適切に選択するることが可能である。つまり、付着膜が放電電極20に不均一に付着している場合においても、付着膜の除去が全体としてほぼ同時に終了するように、電圧分布を適切に調整することが可能である。付着膜が適切に除去されるので、放電電極20とFラジカルとの反応によるオーバーエッチングが抑制される。付着膜が剥離しやすい傾向を有するオーバーエッチング領域の発生が抑制されるため、製品不良が抑制される。更に、クリーニング頻度の上昇及び稼働率の低下が抑制される。従って、生産性が向上する。
(転換時の動作)
上記のように、製膜処理においてはSiHが用いられ、セルフクリーニング処理においてはNFが用いられる。両処理において用いられるガスが異なるため、製膜室10内に発生するプラズマの特性も異なってくる。従って、放電電極20に対する適正なインピーダンスも両処理間で異なってくる。
本発明によれば、製膜処理からセルフクリーニング処理への転換時、制御装置200は、上記クリーニングデータベース243を参照することによって、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれのインピーダンスZの調整量を自動的に決定する。また、セルフクリーニング処理から製膜処理への転換時、制御装置200は、上記製膜データベース242を参照することによって、複数のインピーダンス変更機構4、5のそれぞれのインピーダンスZの調整量を自動的に決定する。そして、制御装置200は、決定された調整量を示す制御信号SCを、プラズマCVD装置100の調整部60に出力する。調整部60は、この制御信号SCに応答して、複数のインピーダンス調整機構4、5のそれぞれのインピーダンスZを一括して自動的に調整する。
このように、両処理間の転換時において、複数のインピーダンス調整機構4、5のそれぞれのインピーダンスZの調整に要する時間が大幅に削減される。具体的には、従来約40分の時間を要していた調整時間が、ほぼ零になる。よって、プラズマCVD装置100の稼働率が向上し、非生産時間が短縮される。従って、生産性が向上する。
以上に説明されたように、本発明に係るプラズマCVD装置100、基板処理システム1、及び製膜・セルフクリーニング方法によれば、生産性が向上する。また、本発明に係るプラズマCVD装置100、基板処理システム1、及び製膜方法によれば、生成される半導体膜の膜質が向上する。更に、本発明に係るプラズマCVD装置100、基板処理システム1、及びセルフクリーニング方法によれば、セルフクリーニング時の放電電極のオーバーエッチングが抑制される。本発明は、優れた膜質が要求される微結晶シリコン膜を用いるタンデム型太陽電池モジュールの製造や、膜厚分布の均一化が困難な大面積太陽電池モジュールの製造に対して、特に有効である。
図1は、本発明に係る基板処理システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明に係るプラズマCVD装置の構成を示す概略図である。 図3は、本発明に係るプラズマCVD装置の構成の一部を示す拡大概略図である。 図4は、本発明に係るインピーダンス変更機構のモデル化された構成を示す回路図である。 図5は、本発明に係るインピーダンス変更機構の構成例を示す回路図である。 図6は、本発明に係る製膜データベースの内容を示すグラフである。 図7は、本発明に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図8Aは、本発明に係る基板処理システムの動作を説明するためのグラフである。 図8Bは、本発明に係る基板処理システムの動作を説明するためのグラフである。
符号の説明
1 基板処理システム
4、5 インピーダンス変更機構
6、7 給電点
8、9 同軸ケーブル
10 製膜室
11 ガス供給管
12 ガス排気管
15 フランジ
20 放電電極
21 第1X方向電極
22 第2X方向電極
23 Y方向電極
30 基板
41 分岐ケーブル
42 負荷
43 T字コネクタ
45 可変コンデンサ
50 高周波電源
51 マッチングボックス
52 電力分配器
60 調整部
70 測定部
71 センサ群
100 プラズマCVD装置
200 制御装置
210 入力部
220 出力部
230 CPU
240 記憶部
241 制御プログラム
242 製膜データベース
243 クリーニングデータベース

Claims (16)

  1. 製膜室と、
    前記製膜室内に配置された放電電極と、
    前記放電電極上の複数の給電点のそれぞれに接続された複数の高周波ケーブルと、
    電力分配器を通して前記複数の高周波ケーブルに高周波電力を供給する高周波電源と、
    前記複数の高周波ケーブルのそれぞれに設けられた複数のインピーダンス変更機構と、
    前記複数のインピーダンス変更機構に接続された調整部と
    を具備し、
    前記調整部は、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれのインピーダンスを調整することによって、前記複数の給電点のそれぞれに供給される前記高周波電力を調整する
    プラズマCVD装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマCVD装置であって、
    前記複数のインピーダンス変更機構は、前記製膜室の外に設けられた
    プラズマCVD装置。
  3. 請求項1又は2に記載のプラズマCVD装置であって、
    前記複数のインピーダンス変更機構の各々は、
    前記複数の高周波ケーブルのうち対応する一に接続された分岐ケーブルと、
    前記分岐ケーブルの端に接続された受動素子と
    を備え、
    前記調整部は、複数の前記受動素子のそれぞれのインピーダンスを調整することによって、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれのインピーダンスを調整する
    プラズマCVD装置。
  4. 請求項3に記載のプラズマCVD装置であって、
    前記受動素子は、可変コンデンサであり、
    前記調整部は、複数の前記可変コンデンサのそれぞれの静電容量を調整することによって、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれのインピーダンスを調整する
    プラズマCVD装置。
  5. 請求項3又は4に記載のプラズマCVD装置であって、
    前記分岐ケーブルの長さは、前記高周波電源から供給される高周波の波長の半分である
    プラズマCVD装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載のプラズマCVD装置であって、
    前記分岐ケーブルの特性インピーダンスは、前記一の高周波ケーブルの特性インピーダンスと等しい
    プラズマCVD装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のプラズマCVD装置であって、
    前記放電電極は、
    第1横方向電極と、
    前記第1横方向電極に略平行に配置された第2横方向電極と、
    前記第1横方向電極と前記第2横方向電極を接続するように略平行に配置された複数の縦方向電極と
    を備え、
    前記複数の給電点は、前記第1横方向電極及び前記第2横方向電極上に形成された
    プラズマCVD装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のプラズマCVD装置と、
    前記プラズマCVD装置の前記調整部に接続された制御装置と
    を具備し、
    前記制御装置は、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおける前記インピーダンスの調整量と、前記プラズマCVD装置による基板への処理量とを対応付けて格納する製膜データベースを有し、
    前記プラズマCVD装置における製膜処理時、
    前記制御装置は、前記製膜データベースを参照することによって所望の前記インピーダンスの調整量を決定し、前記調整量を示す制御信号を前記調整部に出力し、
    前記調整部は、前記制御信号に応答して、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれの前記インピーダンスを調整する
    基板処理システム。
  9. 請求項8に記載の基板処理システムであって、
    前記処理量は、前記基板への製膜速度の分布を示す
    基板処理システム。
  10. 請求項8に記載の基板処理システムであって、
    前記処理量は、前記基板への製膜速度の基準値に対する変化量の分布を示す
    基板処理システム。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載の基板処理システムであって、
    前記制御装置に接続された膜厚分布測定装置を更に具備し、
    前記膜厚分布測定装置は、前記プラズマCVD装置によって前記基板に形成された膜の厚さ分布を測定し、前記厚さ分布を示す膜厚分布データを前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、前記製膜データベースを参照し、前記膜厚分布データが示す前記厚さ分布の分散がより小さくなるように、前記インピーダンスの調整量を更新し、更新された前記調整量を示す前記制御信号を前記調整部に出力する
    基板処理システム。
  12. 請求項11に記載の基板処理システムであって、
    前記制御装置は、前記膜厚分布データが示す前記厚さ分布と、更新前の前記調整量とに基づき、前記製膜データベースを更新する
    基板処理システム。
  13. 請求項8乃至12のいずれかに記載の基板処理システムであって、
    前記制御装置は、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおける前記インピーダンスの調整量と、前記放電電極に付着した付着膜の分布とを対応付けて格納するクリーニングデータベースを更に有し、
    前記プラズマCVD装置におけるセルフクリーニング処理時、
    前記制御装置は、前記クリーニングデータベースを参照することによって所望の前記インピーダンスの調整量を決定し、前記調整量を示す制御信号を前記調整部に出力し、
    前記調整部は、前記制御信号に応答して、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれの前記インピーダンスを調整する
    基板処理システム。
  14. 請求項13に記載の基板処理システムであって、
    前記製膜処理から前記セルフクリーニング処理への転換時、
    前記制御装置は、前記クリーニングデータベースを参照することによって、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおける前記インピーダンスの調整量を自動的に決定し、前記調整量を示す前記制御信号を前記調整部に出力し、
    前記セルフクリーニング処理から前記製膜処理への転換時、
    前記制御装置は、前記製膜データベースを参照することによって、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおける前記インピーダンスの調整量を自動的に決定し、前記調整量を示す前記制御信号を前記調整部に出力する
    基板処理システム。
  15. プラズマCVD装置における製膜方法であって、
    前記プラズマCVD装置は、製膜室内に配置された放電電極と、前記放電電極に接続された複数の高周波ケーブルと、前記複数の高周波ケーブルのそれぞれに設けられた複数のインピーダンス変更機構とを備え、
    前記製膜方法は、
    (A)前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおけるインピーダンスの調整量と、前記プラズマCVD装置による基板への処理量とを対応付けて格納する製膜データベースを提供するステップと、
    (B)前記製膜データベースを参照することによって、所望の前記インピーダンスの調整量を決定するステップと、
    (C)決定された前記調整量に従い、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれの前記インピーダンスを一括して調整するステップと、
    (D)前記複数の高周波ケーブル及び調整された前記複数のインピーダンス変更機構を介して、高周波電力を前記放電電極に供給するステップと
    を具備する
    プラズマCVD装置における製膜方法。
  16. プラズマCVD装置におけるセルフクリーニング方法であって、
    前記プラズマCVD装置は、製膜室内に配置された放電電極と、前記放電電極に接続された複数の高周波ケーブルと、前記複数の高周波ケーブルのそれぞれに設けられた複数のインピーダンス変更機構とを備え、
    前記セルフクリーニング方法は、
    (a)前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれにおけるインピーダンスの調整量と、前記放電電極に付着した付着膜の分布とを対応付けて格納するクリーニングデータベースを提供するステップと、
    (b)前記クリーニングデータベースを参照することによって、所望の前記インピーダンスの調整量を決定するステップと、
    (c)決定された前記調整量に従い、前記複数のインピーダンス変更機構のそれぞれの前記インピーダンスを一括して調整するステップと、
    (d)前記複数の高周波ケーブル及び調整された前記複数のインピーダンス変更機構を介して、高周波電力を前記放電電極に供給するステップと
    を具備する
    プラズマCVD装置におけるセルフクリーニング方法。
JP2004249939A 2004-08-30 2004-08-30 プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法 Expired - Fee Related JP4088616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004249939A JP4088616B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004249939A JP4088616B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006066779A true JP2006066779A (ja) 2006-03-09
JP4088616B2 JP4088616B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=36112957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004249939A Expired - Fee Related JP4088616B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4088616B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102738A1 (ja) * 2007-02-19 2008-08-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 真空処理装置および真空処理装置を用いた製膜方法
EP2001044A2 (en) * 2006-03-29 2008-12-10 MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD Plasma generating apparatus and plasma generating method
CN102820198A (zh) * 2011-06-10 2012-12-12 东京毅力科创株式会社 高频电力分配装置以及使用其的基板处理装置
JP2020150198A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社Screenホールディングス 処理条件選択方法、基板処理方法、基板製品製造方法、処理条件選択装置、コンピュータープログラム、および、記憶媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000058465A (ja) * 1998-05-29 2000-02-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ化学蒸着装置
JP2004124153A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ処理装置とその基板処理方法、及びプラズマ化学蒸着装置とその製膜方法
JP2004228354A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Japan Science & Technology Agency プラズマ生成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000058465A (ja) * 1998-05-29 2000-02-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ化学蒸着装置
JP2004124153A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ処理装置とその基板処理方法、及びプラズマ化学蒸着装置とその製膜方法
JP2004228354A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Japan Science & Technology Agency プラズマ生成装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2001044A2 (en) * 2006-03-29 2008-12-10 MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD Plasma generating apparatus and plasma generating method
EP2001044A4 (en) * 2006-03-29 2010-09-29 Mitsui Shipbuilding Eng PLASMA GENERATION DEVICE AND METHOD FOR PLASMA PROCESSING
US8098016B2 (en) 2006-03-29 2012-01-17 Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. Plasma generating apparatus and plasma generating method
US8931432B2 (en) 2007-02-19 2015-01-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vacuum processing apparatus
JP2008205089A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 真空処理装置および真空処理装置を用いた製膜方法
EP2113937A1 (en) * 2007-02-19 2009-11-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vacuum processing apparatus and film forming method using vacuum processing apparatus
WO2008102738A1 (ja) * 2007-02-19 2008-08-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 真空処理装置および真空処理装置を用いた製膜方法
EP2113937A4 (en) * 2007-02-19 2013-05-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd VACUUM PROCESSING APPARATUS AND FILM MANUFACTURING METHOD USING THE VACUUM PROCESSING APPARATUS
CN102820198A (zh) * 2011-06-10 2012-12-12 东京毅力科创株式会社 高频电力分配装置以及使用其的基板处理装置
JP2020150198A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社Screenホールディングス 処理条件選択方法、基板処理方法、基板製品製造方法、処理条件選択装置、コンピュータープログラム、および、記憶媒体
WO2020188992A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 株式会社Screenホールディングス 処理条件選択方法、基板処理方法、基板製品製造方法、処理条件選択装置、コンピュータープログラム、および、記憶媒体
TWI775032B (zh) * 2019-03-15 2022-08-21 日商斯庫林集團股份有限公司 處理條件選擇方法、基板處理方法、基板製品製造方法、處理條件選擇裝置、電腦程式以及記憶媒體
JP7166966B2 (ja) 2019-03-15 2022-11-08 株式会社Screenホールディングス 処理条件選択方法、基板処理方法、基板製品製造方法、処理条件選択装置、コンピュータープログラム、および、記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4088616B2 (ja) 2008-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3332857B2 (ja) 高周波プラズマ発生装置及び給電方法
CN111489952A (zh) 通过同步主和边缘rf发生器实现预定因子的系统和方法
CN108257842B (zh) 衬底处理装置、半导体器件的制造方法及记录介质
JP4817923B2 (ja) プラズマ生成装置及びプラズマ生成方法
JP3697110B2 (ja) プラズマ化学蒸着装置
US10903048B2 (en) Substrate processing method and apparatus for controlling phase angles of harmonic signals
EP2113937A1 (en) Vacuum processing apparatus and film forming method using vacuum processing apparatus
US8961737B2 (en) Plasma processing apparatus
US20230092887A1 (en) Tuning voltage setpoint in a pulsed rf signal for a tunable edge sheath system
JP2005085917A (ja) プラズマプロセス装置
JP4088616B2 (ja) プラズマcvd装置、基板処理システム、及び製膜・セルフクリーニング方法
KR20180014656A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
CN116075917A (zh) 通过rf耦合结构对等离子体形成的控制
JPWO2019035314A1 (ja) プラズマ異常判定方法、半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP3872741B2 (ja) プラズマ化学蒸着装置
CN115088055A (zh) 将射频(rf)信号与处理室的输入信号导体去耦
JP4980055B2 (ja) 真空プラズマ処理された加工物を製造する方法
US20230059495A1 (en) Optimization of Radiofrequency Signal Ground Return in Plasma Processing System
JP2023504044A (ja) 無線周波数支援プラズマ生成におけるインピーダンス変換
JP4264321B2 (ja) プラズマ化学蒸着装置、プラズマ発生方法、プラズマ化学蒸着方法
JP4467954B2 (ja) プラズマcvd装置のクリーニング方法及びプラズマcvd装置
JP4088617B2 (ja) プラズマcvd装置及びそのクリーニング方法
CN113471098B (zh) 基板处理系统、基板处理方法以及控制装置
KR20180069172A (ko) 기판 처리 장치 및 이를 이용한 클리닝 방법
JP3581813B2 (ja) 薄膜製造方法並びに薄膜太陽電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees