JP2006066100A - 燃料電池システム - Google Patents

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尚弘 吉田
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Abstract

【課題】 燃料電池のガス通路に配置された制御弁の正常/異常を判別する。
【解決手段】 一方向に流体が流れる流体通路上の2点間を少なくとも2つの制御弁で封止する過程(S102)と、少なくとも2つの制御弁のうち下流側の制御弁を暫時開放して2つの制御弁間に封止された流体の一部を放出し、2つの制御弁のうち上流側の制御弁にその弁体を弁座に押しつける力を生ぜしめて当該制御弁のシール性を高める過程(S106)と、上流側及び下流側の両制御弁を共に閉じて両制御弁間に流体を封止する過程(S106)と、封止された流体の所定時間間隔における圧力変化を検出する過程(S112,S120)と、圧力変化を基準値と比較する過程(S120)と、によって燃料電池の制御弁の異常を判別する。
【選択図】 図3

Description

本発明は燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって電気を発生する燃料電池システムに関し、特に、ガス通路を制御する制御弁の異常を検出する機能を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池では、何らかの原因で反応ガス(燃料ガス、酸化ガス)の供給システムに異常が発生すると自動的に燃料電池システムが停止するようになされている。しかし、燃料電池システムのような複雑な構成を持つシステムでは、その原因の究明が必ずしも容易ではなく、一旦停止すると再起動するまでに時間がかかることも考えられる。そこで、トラブルの原因が究明できるようなシステムの提供が望まれる。例えば、特開平3−250564号公報記載の燃料電池システムでは、燃料電池のガス通路における複数の圧力センサの検出値と当該センサ位置における各種運転状態における基準圧力値とを比較することで閉塞や漏洩等のの異常を判断している。
特開平3−250564号公報
しかしながら、上述した構成によればガス通路における異常を検出することは可能となるものの、ガス通路に配置された制御弁の正常/異常までを正確に判別することは難しい。
よって、本発明は燃料電池のガス通路に配置された制御弁の正常/異常を判別することを可能とした燃料電池システム及び燃料電池システムの制御弁の検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の燃料電池システムは、燃料電池に作動流体を供給・排出する流体通路と、上記流体通路上に設けられて上記作動流体の状態量を検出する流体状態検出装置と、上記流体状態検出装置の出力に基づいて上記燃料電池の異常を検出する異常検出手段と、を含み、上記異常検出手段は、上記流体通路上に配置された少なくとも2つの制御弁を作動させて閉区間を形成して上記作動流体を封止し、その後一方の制御弁を暫時開閉させて当該開閉に伴う圧力変化によって他方の制御弁にその一次側から二次側に向かう圧力を生ぜしめ、その後に変化する上記閉区間の作動流体の状態量から上記他方の制御弁の異常を判断する。ここで、上記作動流体には、反応ガスである燃料ガス及び酸化ガスが含まれる。
かかる構成とすることによって、1の制御弁がその上流側から圧力を受けた状態でその下流側の圧力を変えたときの閉区間の圧力変化を観察可能とすることによって、被測定対象の制御弁の弁体のシール性の向上を促した状態で当該制御弁の異常の有無を判別可能となる。
好ましくは、上記流体通路は、上記作動流体を入口弁を介して燃料電池に供給する供給通路と、上記燃料電池から出口弁を介して排出された上記作動流体を上記供給通路に還流させる還流通路と、上記還流通路から外部に上記作動流体を排出する排出制御弁と、上記還流通路の上流側に配置された上流側制御弁と、上記還流通路と上記供給通路との間に設けられ、少なくとも上記供給通路から上記還流通路への上記作動流体の流入を制限する流入制限弁と、を含み、上記流体通路上に配置された少なくとも2つの制御弁は上記供給通路及び上記還流通路からなる通路上で上流側及び下流側に位置する少なくとも2つの弁である。
好ましくは、上記上流側に位置する弁は上記燃料電池の入口弁である。
好ましくは、上記異常検出手段は、上記制御弁の異常の判断を行った後に上記流体通路を構成する配管の異常判断を行う。
好ましくは、上記他方の制御弁にその一次側から二次側に向かう圧力を生ぜしめることによって当該他方の制御弁のシール性を高める。それにより、正常な弁を異常と判断することを回避する。
また、本発明の制御弁の検査方法は、一方向に流体が流れる流体通路上の2点間を2つの制御弁で封止する第1過程と、上記2つの制御弁のうち下流側の制御弁を暫時開放して2つの制御弁間に封止された流体の一部を放出し、上記2つの制御弁のうち上流側の制御弁にその弁体を弁座に押しつける力を生ぜしめる第2過程と、上流側及び下流側の両制御弁を共に閉じて両制御弁間に流体を封止する第3過程と、封止された流体の所定時間間隔における圧力変化を検出する第4過程と、上記圧力変化を基準値と比較する第5過程と、を含む。
好ましくは、上記流体通路は燃料電池の反応ガス(燃料ガス、酸化ガス)の通路である。
好ましくは、上記第2過程は上記上流側の制御弁にその弁体を弁座に押しつける力を生ぜしめて当該制御弁のシール性を高める。
好ましくは、上記制御弁の異常判別の順番は前記流体通路の下流側に位置する制御弁から上流側に位置する制御弁に向かって順次行われる。それにより、不良弁の判別が容易となる。
また、本発明の燃料電池システムの制御弁の検査方法は、作動流体を供給する作動流体供給源と燃料電池の入口とを接続する供給通路と、上記燃料電池の出口と上記供給通路とを接続する還流通路と、上記供給通路の上記作動流体供給源側に設けられる上記作動流体供給源の遮断弁と、上記供給通路の上記燃料電池の入口側に設けられる入口弁と、上記還流通路の上記燃料電池の出口側に設けられる出口弁と、上記還流通路の上記供給通路側に設けられる逆止弁と、上記還流通路から外部に作動流体を排出する排出弁と、上記作動流体が流れる経路の圧力を検出する圧力検出手段とを備え、上記入口弁及び出口弁を閉じて上記排出弁を開閉した後の上記還流通路又は燃料電池内の圧力変化により上記出口弁又は上記逆止弁の動作を判定する。それにより、燃料電池の出口弁、逆止弁の正常/異常を判断することができる。
また、本発明の燃料電池システムの制御弁の検査方法は、作動流体を供給する作動流体供給源と燃料電池の入口とを接続する供給通路と、上記燃料電池の出口と上記供給通路とを接続する還流通路と、上記供給通路の上記作動流体供給源側に設けられる上記作動流体供給源の遮断弁と、上記供給通路の上記燃料電池の入口側に設けられる入口弁と、上記還流通路の上記燃料電池の出口側に設けられる出口弁と、上記還流通路の上記供給通路側に設けられる逆止弁と、上記還流通路から外部に作動流体を排出する排出制御弁と、上記作動流体が流れる経路の圧力を検出する圧力検出手段とを備え、上記入口弁を閉じ上記出口弁を開放して上記排出弁を開閉した後の上記燃料電池内又は上記還流通路の圧力変化により上記入口弁の動作を判定する第1過程と、上記入口弁及び出口弁を閉じて上記排出弁を開閉した後の上記燃料電池内の圧力変化により上記入口弁の動作を判定する第2過程と、を含む。それにより、燃料電池入口弁の正常/異常を判断することができる。
好ましくは、上記第1過程は上記燃料電池内又は上記還流通路の圧力が目標値まで降下しないときに上記入口弁の異常と判断し、上記第2過程は、上記燃料電池内の圧力が上昇するときに上記入口弁の異常と判断する。
本発明によれば、燃料電池の流体通路に配置される制御弁の漏れなどの異常を判別することが可能となる。また、制御弁の弁体を弁座に密着させてから異常判別を行うことにより、漏れ検査の誤判断を抑制することが可能となる。
本発明の実施例においては、燃料電池の流体通路上に配置された2つの制御弁(開閉弁、逆止弁、排気弁、調圧弁)を利用し、両制御弁によって画定される閉区間の流体(反応ガス)の圧力変化から制御弁の異常を判別する。また、閉区間の圧力を一時変えることによって制御弁のシール性の確保を図り、その後、制御弁の異常を判別する。
本発明の燃料電池システムを車両に搭載した実施の形態を例として以下に説明する。
まず、燃料電池システムの概略構成について説明する。図1は本発明が適用される燃料電池システムの例を示しており、酸化ガスとしての空気(外気)は空気供給路71を介して燃料電池20の空気供給口に供給される。空気供給路71には空気から微粒子を除去するエアフィルタA1、空気を加圧するコンプレッサA3、供給空気圧を検出する圧力センサP4及び空気に所要の水分を加える加湿器A21が設けられている。コンプレッサA3はモータ(補機)によって駆動される。モータは後述の制御部50によって駆動制御される。なお、エアフィルタA1には空気流用を検出する図示省略のエアフローメータ(流量計)が設けられる。
燃料電池20から排出される空気オフガスは排気路72を経て外部に放出される。排気路72には、排気圧を検出する圧力センサP1、圧力調整弁A4及び加湿器A21の熱交換器が設けられている。圧力センサP1は燃料電池20の空気排気口近傍に設けられている。圧力調整弁(減圧弁)A4は燃料電池20への供給空気の圧力(空気圧)を設定する調圧器として機能する。圧力センサP4及びP1の図示しない検出信号は制御部50に送られる。制御部50はコンプレッサA3及び圧力調整弁A4を調整することによって燃料電池20への供給空気圧や供給空気流量を設定する。
燃料ガスとしての水素ガスは水素供給源30から燃料供給路74を介して燃料電池20の水素供給口に供給される。水素供給源30は、例えば高圧水素タンクが該当するが、いわゆる燃料改質器や水素吸蔵合金等であっても良い。燃料供給路74には、水素供給源30から水素を供給しあるいは供給を停止する遮断弁(水素供給バルブ)H100、水素供給源30からの水素ガスの供給圧力を検出する圧力センサP6、燃料電池20への水素ガスの供給圧力を減圧して調整する水素調圧弁H9、水素調圧弁H9の下流の水素ガス圧力を検出する圧力センサP9、燃料電池20の水素供給口と燃料供給路74間を開閉する遮断弁(FC入口弁)H21及び水素ガスの燃料電池20の入口圧力を検出する圧力センサP5が設けられている。例えば、調圧弁H9としては機械式の減圧を行う調圧弁を使用できる。また、パルスモータで弁の開度がリニア(あるいは連続的)に調整される弁であっても良い。圧力センサP5、P6及びP9はガス圧検出手段に対応する。圧力センサP5、P6及びP9の図示しない検出信号は制御部50に供給される。
燃料電池20で消費されなかった水素ガスは水素オフガスとして水素循環路75に排出され、燃料供給路74の調圧弁H9の下流側に戻される。水素循環路75には、水素オフガスの温度を検出する温度センサT31、燃料電池20と循環路75を連通/遮断する遮断弁(FC出口弁)H22、水素オフガスから水分を回収する気液分離器H42、回収した生成水を循環路75外の図示しないタンク等に回収する排水弁H41、水素オフガスを加圧する水素ポンプH50及び逆流阻止弁(逆止弁)H52が設けられている。遮断弁H21及びH22は燃料電池のアノード側を閉鎖する。温度センサT31の図示しない検出信号は制御部50に供給される。水素ポンプH50は制御部50によって動作が制御される。水素オフガスは燃料供給路74で水素ガスと合流し、燃料電池20に供給されて再利用される。逆流阻止弁H52は燃料供給路74の水素ガスが水素循環路75側に逆流することを防止する。遮断弁H100、H21、H22は制御部50からの信号で駆動される。
水素循環路75は排出制御弁(パージ弁)H51を介してパージ流路76によって排気路72に接続される。排出制御弁H51は電磁式の遮断弁であり、制御部50からの指令によって作動することにより水素オフガスを外部に排出(パージ)する。このパージ動作を間欠的に行うことによって水素オフガスの循環が繰り返されて燃料極側の水素ガスの不純物濃度が増し、セル電圧が低下することを防止することができる。
更に、燃料電池20の冷却水出入口には冷却水を循環させる冷却路73が設けられる。冷却路73には、燃料電池20から排水される冷却水の温度を検出する温度センサT1、冷却水の熱を外部に放熱するラジエータ(熱交換器)C2、冷却水を加圧して循環させるポンプC1及び燃料電池20に供給される冷却水の温度を検出する温度センサT2が設けられている。ラジエータC2にはモータによって回転駆動される冷却ファンC13が設けられている。
燃料電池20は燃料電池セル(単位セル)を所要数積層した燃料電池スタックとして構成されている。燃料電池20が発生した電力は図示しないパワーコントロールユニットに供給される。パワーコントロールユニットは車両の駆動モータを駆動するインバータと、コンプレッサモータや水素ポンプ用モータなどの各種の補機類を駆動するインバータと、二次電池への充電や二次電池からのモータ類への電力供給を行うDC−DCコンバータなどが備えられている。
制御部50は、図示しない車両のアクセル信号などの要求負荷や燃料電池システムの各部のセンサ(圧力センサ、温度センサ、流量センサ、出力電流計、出力電圧計等)から制御情報を受け取り、システム各部の弁類やモータ類の運転を制御する。制御部50は図示しない制御コンピュータシステムによって構成される。制御コンピュータシステムはCPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイなどの公知構成から成り、市販されている制御用コンピュータシステムによって構成される。
次に、制御部50による制御弁の異常検出動作について説明する。制御部50は図示しない主制御プログラムにおいて制御弁の異常有無の検出動作を指令する命令の発令あるいはフラグが設定された(イベント発生)ことを判別すると、図2に示される異常(ガス漏れ)検出プログラムを実行する。
まず、制御部(CPU)50は車両などの負荷からの燃料電池(FC)20への要求電力が図示しない二次電池から供給可能な低レベルである所定値W1以下であるか、又は、燃料電池20への要求電流が二次電池から供給可能な低レベルである所定電流値I1以下であるかを判別する(S10)。以下に説明するガス流路に配置された制御弁の異常の有無を判断する処理ではガス流路を遮断するため、当該処理を実行中は燃料電池の発電を行うことが出来ないからである。燃料電池20への要求負荷が所定値を超えているときは(S10;NO)、現在当該処理を実行できないので水素漏れ(ガス漏れ)キャンセル処理(S20)を行う。ガス漏れ検出用のタイマやガス通路の圧力記憶値をリセットする(S30)。本ルーチンを終了する。
燃料電池20がシステム停止状態や、低負荷の為に一時的に運転を停止している間欠運転状態等にあって、所定負荷W1やI1よりも低い場合には(S10;YES)、ガス通路を下流側から上流側に向かってガス漏れの判定を行う。まず、後に詳述する水素循環部の水素漏れ(ガス漏れ)判定を実行する(S100)。この判定では、水素オフガスの循環路75に配置された燃料電池20の出口弁H22及び逆止弁H52の異常判定を行う。次に、燃料電池20の入口弁H21の水素漏れ判定を行う(S200)。更に、燃料電池20へのガス供給通路(水素ガス供給配管)74の水素漏れ判定を行う(S300)。
各処理において該当制御弁等の正常/異常が判別され、その結果が異常の場合には図示しない車両のコンソールパネルなどのディスプレイに表示される。また、異常と判断された場合には警告ランプの点灯やメッセージ表示、移動通信網を介してメンテナンスセンターの保守コンピュータシステムへの送信等が行われる。ガス通路内部における漏れの場合(例えば、制御弁の一次側(上流側)から二次側(下流側)へのガス漏れの場合)にはガス通路の外部には漏れていないので燃料電池20を直ちに停止する必要は少ない。このような場合には、例えば、車両を走行可能としてメンテナンスセンターへの立ち寄りを促す案内をコンソールに表示することが出来る。
(循環部水素漏れ判定処理)
制御部50は燃料電池20を停止可能と判断すると(S10;YES)、図3のフローチャートに示す水素循環路75の制御弁の水素漏れ判定を行う。制御部50は、まず、燃料電池20に水素ガスが供給されている状態で入口弁H21、出口弁H22、排出制御弁H51を閉じ、燃料電池20及び水素循環路75内に所定圧の水素ガスを封止する(S102)。制御部50は各制御弁(入口弁H21、出口弁H22、排出制御弁H51)への閉弁指令発令後、各制御弁が閉弁動作に要する時間の経過を待って(S104)、排出制御弁H51を所定時間t10の間開放し、水素循環路75の水素ガスを一部放出する。出口弁H22の下流側を減圧することによって出口弁22の弁体のシール性を向上させる。また、逆止弁H52を逆バイアス状態として逆止機能(ガス遮断)を発揮させる(S106)。
図7は、通路の開閉を行う入口弁H21及び出口弁H22(制御弁)の構成例を概略的に示している。制御弁は電磁石などのアクチュエータによって上下動する弁体が弁座に密着したり、離間したりすることによってガス通路の開閉を行っている。このような構造においては、制御弁の一次側(弁体の上流側)のガス圧に対して二次側(弁体の下流側)のガス圧を相対的に下げると、一次側のガスが弁体を弁座に押しつけるように作用し、制御弁のシール性が向上する。
制御弁の下流側を減圧して当該弁のシール性を向上させた後、ガス圧変動の収束に必要な所定時間t2の経過を待ち(S108)、水素ポンプH50の入口側センサP21、出口側センサP7及び燃料電池入口側の圧力センサP5の圧力値の前回測定値が記憶されていないことを確認して(S110)、水素ポンプ入口圧力センサP21の出力値P21a、水素ポンプ出口圧力センサP7の出力値P7a、燃料電池入口圧力センサP5の出力値P5aを読取って記憶する(S112)。所定時間t3経過後における圧力の変動分を検出するべく(S114)、排出制御弁H51を閉じたままにして(S116)、水素ポンプ入口側の圧力センサP21の値P21と、出口側の圧力センサP7の値P7とを読取る。水素ポンプ入口側の圧力変動分P21a−P21が予め定められた変動代ΔP1を超えるかどうかを判断する。また、水素ポンプ出口側の圧力変動分P7a−P7が予め定められた変動代ΔP2を超えるかどうかを判断する(S120)。
両方の圧力降下分が所定の変動代を超えたときには(S120;YES)、閉鎖しているはずの出口弁H22及び逆止弁H52のいずれからも水素ポンプH50側への通路への漏れ(ガス流入)はないと判別し、出口弁H20及び逆止弁H52の漏れはないと判断する(S122)。
少なくとも一方の圧力降下分が所定の変動代を超えないときには(S120;NO)、出口弁H22又は逆止弁H52からの水素ポンプH50側への通路への漏れ(ガス流入)があると考えられる。いずれの制御弁側からの漏れかを判別するために、燃料電池20の入り口側の圧力変動の有無を判別する。制御部50は現在の入口圧力P5を読取り、記憶された入口圧力P5aと現在の入口圧力P5との差P5a−P5が所定の変動代ΔP3を超えるかどうかを判別する(S124)。超える場合には(S124;YES)、燃料電池20内部から水素ポンプ側にガスが流れ込んだと考えられ、出口弁H22に漏れが生じていると判断する(S126)。超えない場合には(S124;NO)、燃料電池20側には異常が無く、逆止弁H52側から水素ガスが漏れたと判断する(S128)。
(入口弁水素漏れ判定処理1)
次に、図4を参照して燃料電池20の入口弁H21の漏れ判別について説明する。
制御部50は、上記手順を実行した後、燃料電池20の入口弁H21及び排出制御弁H51を閉じ、出口弁H22を開放する(S202)。制御部50は各制御弁(H21、H22、H51)への開閉の指令発令後、各制御弁が開閉動作に要する時間の経過を待って(S204)、排出制御弁H51を所定時間t40の間開放し、水素循環路75及び燃料電池20の水素ガスを一部放出する。検査対象の入口弁H21の下流側を減圧することによって入口弁H21の弁体のシール性を向上させる。また、逆止弁H52を逆バイアス状態として逆止機能(ガス遮断)を発揮させる(S206)。
入口弁H21の下流側を減圧して当該弁のシール性を向上させた後、ガス圧変動の収束に必要な所定時間t5の経過を待ち(S208)、燃料電池20の入口側の圧力センサP5の圧力値の前回測定値が記憶されていないことを確認して(S210)、燃料電池20の入口圧力センサP5の出力値P5bを読取って記憶する(S212)。所定時間t6経過後における圧力の変動分を検出するべく(S214)、排出制御弁H51を閉じたままにして(S216)、圧力センサP5の出力値P5を読取る。燃料電池入口側の圧力変動分P5b−P5が予め定められた変動代ΔP4を超えるかどうかを判断する(S220)。
圧力降下分が所定の変動代を超えたときには(S220;YES)、入口弁H21から燃料電池20側への水素ガスの漏れはないと判断する(S222)。圧力降下分が所定の変動代を超えないときには(S220;NO)、入口弁H21から燃料電池20側へのガス漏れがあると判断する(S224)。
(入口弁水素漏れ判定処理2)
図5は、燃料電池20の入口弁H21のガス漏れの有無を判断する他の手法(燃料電池内クロスリーク利用)を説明している。
制御部50は、上述したステップS102に続いて、入口弁H21、出口弁H22及び排出制御弁H51を閉じる(S226)。制御部50は各制御弁への開閉の指令発令後、各制御弁が開閉動作に要する時間の経過を待って(S228)、燃料電池20の入口側の圧力センサP5の圧力値P5cが記憶されていないときには(S230)、燃料電池20の入口圧力センサP5の出力値P5cを読取って記憶する(S232)。入口弁H21、出口弁H22及び排出制御弁H51を閉じたままにして所定時間t8経過を待つ(S234)。この所定時間t8の前後における圧力の変動分を検出するべく、圧力センサP5の出力値P5を読取る。燃料電池入口側の圧力変動分P5c−P5が予め定められた変動代ΔP5を超えるかどうかを判断する(S236)。正常な状態であれば、燃料電池セルのMEA(電解質膜/電極接合体)におけるクロスリークによって燃料電池20内の水素ガスは減少する。所定量減少しない場合には、入口弁H21から燃料電池20内への水素ガスの漏れが考えられる。変動代ΔP5はクロスリーク分の判別基準として設定される。
圧力降下分が変動代ΔP5を超えたときには(S236;YES)、入口弁H21から燃料電池20側への水素ガスの漏れはないと判断する(S238)。また、圧力降下分が所定の変動代を超えないときには(S240;NO)、入口弁H21から燃料電池20側へのガス漏れがあると判断する(S240)。
なお、燃料電池20の入口弁H21のガス漏れの有無につき、図4及び図5に示した2つの手順を行って異常判別の確実を期すこととしても良い。
(供給配管水素漏れ判定処理)
次に、図6を参照して水素供給路74の水素漏れ処理について説明する。水素供給路74の水素漏れは入口弁H21を閉じた後、圧力センサP6の変動を見れば判別可能であるが、調圧弁H9のシールが安定するまでに時間がかかる。車載の燃料電池システムではこれを待てない場合がある。そこで、この実施例では、調圧弁H9のシール遅れによってその一次側からから二次側に水素が漏れて生ずる圧力センサP6の圧力変動分を計算で補うようにしている。
制御部50は上述した判別処理の実行後、入口弁H21、出口弁H22及び排気制御弁H51の閉成を指令する(S302)。制御部50は各制御弁が閉じるに要する時間t9の経過を待って(S304)、圧力センサP6、P9及びP5の出力値P6d(調圧弁H9の一次側圧力)、P9d(調圧弁H9の二次側圧力)及びP5d(燃料電池入口圧力)が記憶さていないときには(S306;YES)、圧力センサP6、P9及びP5の出力値P6d、P9d及びP5dの値を読取る。ガス圧力変化を見るべく、所定時間t10の経過を待つ(S310)。制御部50は所定時間t10が経過すると(S310;YES)、圧力センサP9の圧力値P9を読み取り、二次側圧力P9の増加分ΔP6(=P9−P9d)を求める。また、圧力センサP5の圧力値P5を読み取り、燃料電池入口側圧力P5の増加分ΔP7(=P5−P5d)を求める(S312)。調圧弁H9の二次側の圧力変動分ΔP6が正の値であるときは(S314;YES)、当該二次側圧力の増分ΔP6から調圧弁H9と入口弁H21間の管路における増加水素量を計算する(S316)。また、燃料電池入口圧力の変動分ΔP7が正の値であるときは(S318;YES)、入口弁H21の閉じ不良であり、閉じ不良分を補正するため、圧力の増分ΔP7から入口弁H21と出口弁H22間における増加水素量を計算する(S320)。圧力変動分ΔP7に対してステップS316及びS320で求めた水素増分によって補正を行う。
次に、調圧弁H9の一次側圧力P6の圧力変動分P6d−P6が補正された所定圧力変動分ΔP7よりも大きいかどうかを判別する(S324)。大きい場合には(S324;YES)、燃料供給路(供給系配管)74に水素ガス漏れがあると判断する(S326)。小さい場合には(S324;NO)、燃料供給路(供給系配管)74に水素ガス漏れはないと判断する(S328)。制御部50は各部の漏れ判断の終了後、主制御プログラムに戻る。
このようにして、各制御弁のガス漏れの有無が判断される。特に、ガス漏れが問題となる水素ガス系統の制御弁の検査に用いて具合がよい。
図1は本発明が適用される燃料電池システムを概略的に説明する説明図である。 図2は各部の漏れ判定を全体的に説明するフローチャートである。 図3は水素ガス循環路75における水素漏れ判定を説明するフローチャートである。 図4は燃料電池入口弁の水素ガス漏れ判定を説明するフローチャートである。 図5は燃料電池入口弁の水素ガス漏れ判定を説明するフローチャートである。 図6は水素ガス供給路における水素漏れ判定を説明するフローチャートである。 図7は制御弁(開閉弁)の構成例を説明する説明図である。
符号の説明
20 燃料電池、30 水素ガス供給源、50 制御部、71 空気供給路、72 排気路、74 燃料供給路、75 水素循環路、H9 調圧弁、H21 燃料電池入口弁、H22 燃料電池出口弁、H51 排気制御弁(パージ弁)、H52 逆止弁、P1〜P9 圧力センサ

Claims (11)

  1. 燃料電池に作動流体を供給・排出する流体通路と、前記流体通路上に設けられて前記作動流体の状態量を検出する流体状態検出装置と、前記流体状態検出装置の出力に基づいて前記燃料電池の異常を検出する異常検出手段と、を含み、
    前記異常検出手段は、前記流体通路上に配置された少なくとも2つの制御弁を作動させて閉区間を形成して前記作動流体を封止し、その後一方の制御弁を暫時開閉させて当該開閉に伴う圧力変化によって他方の制御弁にその一次側から二次側に向かう圧力を生ぜしめ、その後に変化する前記閉区間の作動流体の状態量から前記他方の制御弁の異常を判断する、燃料電池システム。
  2. 前記流体通路は、前記作動流体を入口弁を介して燃料電池に供給する供給通路と、前記燃料電池から出口弁を介して排出された前記作動流体を前記供給通路に還流させる還流通路と、前記還流通路から外部に前記作動流体を排出する排出制御弁と、前記還流通路の上流側に配置された上流側制御弁と、前記還流通路と前記供給通路との間に設けられ、少なくとも前記供給通路から前記還流通路への前記作動流体の流入を制限する流入制限弁と、を含み、
    前記流体通路上に配置された少なくとも2つの制御弁は前記供給通路及び前記還流通路からなる通路上で上流側及び下流側に位置する少なくとも2つの弁である、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記上流側に位置する弁が前記燃料電池の入口弁である請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記異常検出手段は、前記制御弁の異常の判断を行った後に前記流体通路を構成する配管の異常判断を行う請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記他方の制御弁にその一次側から二次側に向かう圧力を生ぜしめることによって当該他方の制御弁のシール性が高められる、請求項1記載の燃料電池システム。
  6. 一方向に流体が流れる流体通路上の2点間を2つの制御弁で封止する第1過程と、
    前記2つの制御弁のうち下流側の制御弁を暫時開放して2つの制御弁間に封止された流体の一部を放出し、前記2つの制御弁のうち上流側の制御弁にその弁体を弁座に押しつける力を生ぜしめる第2過程と、
    上流側及び下流側の両制御弁を共に閉じて両制御弁間に流体を封止する第3過程と、
    封止された流体の所定時間間隔における圧力変化を検出する第4過程と、
    前記圧力変化を基準値と比較する第5過程と、
    を含む燃料電池システムの制御弁の検査方法。
  7. 前記流体通路は燃料電池の反応ガスが流れる流体通路である請求項6に記載の燃料電池システムの制御弁の検査方法。
  8. 前記第2過程は、前記上流側の制御弁にその弁体を弁座に押しつける力を生ぜしめて当該制御弁のシール性を高める、請求項6記載の燃料電池システムの制御弁の検査方法。
  9. 作動流体を供給する作動流体供給源と燃料電池の入口とを接続する供給通路と、前記燃料電池の出口と前記供給通路とを接続する還流通路と、前記供給通路の前記作動流体供給源側に設けられる前記作動流体供給源の遮断弁と、前記供給通路の前記燃料電池の入口側に設けられる入口弁と、前記還流通路の前記燃料電池の出口側に設けられる出口弁と、前記還流通路の前記供給通路側に設けられる逆止弁と、前記還流通路から外部に作動流体を排出する排出弁と、前記作動流体が流れる経路の圧力を検出する圧力検出手段とを備え、
    前記入口弁及び出口弁を閉じて前記排出弁を開閉した後の前記還流通路又は燃料電池内の圧力変化により前記出口弁又は前記逆止弁の動作を判定する、燃料電池システムの制御弁の検査方法。
  10. 作動流体を供給する作動流体供給源と燃料電池の入口とを接続する供給通路と、前記燃料電池の出口と前記供給通路とを接続する還流通路と、前記供給通路の前記作動流体供給源側に設けられる前記作動流体供給源の遮断弁と、前記供給通路の前記燃料電池の入口側に設けられる入口弁と、前記還流通路の前記燃料電池の出口側に設けられる出口弁と、前記還流通路の前記供給通路側に設けられる逆止弁と、前記還流通路から外部に作動流体を排出する排出制御弁と、前記作動流体が流れる経路の圧力を検出する圧力検出手段とを備え、
    前記入口弁を閉じ前記出口弁を開放して前記排出弁を開閉した後の前記燃料電池内又は前記還流通路の圧力変化により前記入口弁の動作を判定する第1過程と、
    前記入口弁及び出口弁を閉じて前記排出弁を開閉した後の前記燃料電池内の圧力変化により前記入口弁の動作を判定する第2過程と、
    を含む燃料電池システムの制御弁の検査方法。
  11. 前記第1過程は、前記燃料電池内又は前記還流通路の圧力が目標値まで降下しないときに前記入口弁の異常と判断し、
    前記第2過程は、前記燃料電池内の圧力が上昇するときに前記入口弁の異常と判断する、請求項10記載の燃料電池システムの制御弁の検査方法。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006210086A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Equos Research Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法
WO2006082993A1 (ja) * 2005-02-02 2006-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha ガス漏れ検出装置及び燃料電池システム
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