JP2006065915A - 放送番組の記録方法及び放送受信装置、並びに、そのための情報記録装置 - Google Patents

放送番組の記録方法及び放送受信装置、並びに、そのための情報記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 起動時におけるHDDのサーチ動作を短縮化し、使い勝手に優れた放送受信装置、その記録方法を、更には、そのための情報記録装置を提供する。
【解決手段】 放送受信装置は、放送された番組を受信するチューナ部と、チューナ部からの信号を所定のフォーマットに変換するEPEGデコーダ126と、更に、変換されたデジタル信号を記録するハードディスクドライブ(HDD)300を備えており、電源部400が投入された際、その直前における電源遮断が正常か否かを判定し、正常であれば、直前の電源遮断時に記録したHDD300のビットマップを入力し、他方、正常でなければ、最新のビットマップ情報を生成して、HDDの記録・再生動作を最適に管理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル方式やアナログ方式を含め、放送により送られるAV(オーディオ・ビデオ)コンテンツを取り扱うための装置及びその方法に関し、特に、放送番組を、内蔵したHDD等の情報記録媒体上に、簡単に、録画が可能な放送受信装置とその放送番組の記録方法に関し、更には、そのための情報記録装置に関する。
近年、従来からのアナログ方式のテレビジョン放送に加え、放送衛星、通信衛星などによる放送、更には、地上波による放送おいても、デジタル方式のテレビジョン放送が普及しつつあり、一般の家庭においても、各種の放送を受信するためシステムが普及してきている。なお、かかるシステムにおいては、従来のアナログ放送だけの場合に比較し、多数のチャネルを確保することが可能であることから、極めて多くの数の番組が放送されている。また、同時に、かかる多数の放送番組を記録・再生するため、所謂、デジタルVTRやディスクレコーダ等、各種のAV装置が次々と製品化されてきている。
また、最近では、情報伝送の高速化(例えば、20Mbps)と共に、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の大容量の情報記録媒体を内蔵し、もって、多数のチャネルを受信すると共に、このHDDを用いて映像・音声ストリームデータを記録することが可能な、所謂、HDDレコーダと呼ばれるストリーム記録再生装置が実現されてきている。なお、かかるストリーム記録再生装置に使用されるデータ記録装置である、所謂、ディスク状記録媒体であって、停電等の原因によって装置が停止した場合でも、その後のデータの読み出しを確実に可能にするための技術が、例えば、以下の特許文献1により、既に知られている。
特開2002−32975号公報
ところで、上述したストリーム記録再生装置では、通常、装置の起動時(電源のオン(投入))において、ハードディスクドライブ(HDD)上でのデータの格納状態やその空き領域などを含めたサーチが行われ、もって、その後の当該情報記録媒体における情報の記録・再生動作を最適に管理することが行われている。なお、その際、従来技術においては、受信装置により受信した放送番組である情報を上記HDD上に記録する場合、例えば、UDF(Universal disk format)と呼ばれる規格に基づいて、映像・音声ストリームデータを上記HDDへの書き込みの単位(1980Kバイト)で記録すると共に、それ以外のデータ(例えば、番組情報など)については、2Kバイトを単位とするセクタにより、記録することが行われていた。そのため、上記HDD上での情報記録状態を管理するためには、上記のセクタを単位とした、UDFビットマップと呼ばれるビットマップ情報を作成すると共に、更には、上記映像・音声ストリームデータのHDDへの書き込み単位(1980Kバイト)による、AUビットマップと呼ばれるビットマップ情報を作成することが行われている。
即ち、上述したように、上記の従来技術では、装置の起動の際、HDDの最適管理を実現するため、当該HDDの情報記録媒体であるディスクを、2Kバイトを単位とするセクタによってサーチを行い、更には、HDDへの書き込み単位(1980Kバイト)によってサーチを行い、もって、HDDでのデータの格納状態やその空き領域などを確認する。このように、従来技術では、装置の起動の際には、必ず、当該HDDを最適に管理するためのビットマップ情報を作成するためのサーチ動作が必要となり、そのため、装置の起動が完了するまでに比較的長い時間が必要となり、装置の起動が遅く、使用者にとっては使い勝手の悪いものとなっていた。
そこで、本発明は、上述した従来技術における問題点に鑑みて成されたものであり、すなわち、特に、装置の起動時における、サーチ動作を短縮化し、その起動を迅速にし、もって、使い勝手に優れた放送受信装置と、その放送番組の記録方法を、更には、そのための情報記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、まず、本発明によれば、放送された番組を受信して、当該受信番組を情報記録媒体上に記録する放送番組の記録方法であって、当該受信番組を記録する前記情報記録媒体は、ビットマップ情報を基にして情報の記録動作が行われており、かつ、前記情報記録媒体の電源が投入された際、その直前における前記電源の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定する放送番組の記録方法が提供される。
なお、本発明では、前記放送番組の記録方法において、前記直前における前記電源の遮断が正常か否かを判定した結果、正常である場合には、記録しておいたビットマップ情報を入力して情報の記録動作を行い、他方、正常でない場合には、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成することが、又は、更に、当該放送番組を、画像情報とそれデータ情報とに分離し、かつ、前記画像情報と前記データ情報とを、前記情報記録媒体上で分離されて互いに異なる領域に記録することが好ましい。
また、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、放送された番組を受信するチューナ部と、前記チューナ部からの信号を所定のフォーマットに変換する受信信号変換部と、前記受信信号変換部により変換された信号を記録する情報記録媒体を備えた情報記録部とを備えており、前記受信した放送番組を前記情報記録部に記録することが可能な放送受信装置であって、商用電源に接続されて前記装置の少なくとも前記情報記録部を含む各部に所要の電源を供給する電源部を備えた装置において、更に、前記情報記録部の前記情報記録媒体はビットマップ情報によって記録動作が制御されており、かつ、前記情報記録部は、前記電源部が投入された際、その直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定する放送受信装置が提供される。
更には、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、放送番組を記録することが可能な情報記録装置であって、商用電源に接続されて当該装置に所要の電源を供給する電源部を備えた装置において、更に、前記情報記録装置の記録媒体はビットマップ情報によって記録動作が制御されており、かつ、前記情報記録装置は、前記電源部が投入された際、その直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定する情報記録装置が提供される。
なお、本発明では、前記の放送受信装置又は情報記録装置においては、前記情報記録部は、前記直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定した結果、正常である場合には、記録しておいたビットマップ情報を入力して情報の記録動作を行い、他方、正常でない場合には、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成し、又は、前記情報記録部は、ハードディスクにより構成されていることが好ましい。更には、前記情報記録部は、当該放送番組を、画像情報とそれデータ情報とに分離し、かつ、前記画像情報と前記データ情報とを、前記情報記録媒体上で分離されて互いに異なる領域に記録することが好ましい。
上記したように、本発明になる放送番組の記録方法及び放送受信装置、更には、そのための情報記録装置によれば、その起動時において必要な情報記録媒体サーチを含む初期化動作を、効率的、かつ、迅速に実現可能とし、もって、その後の放送受信装置の記録・再生動作を最適に管理することが可能となり、使用者にとって使い勝手の良い放送受信装置を提供することが可能となるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
まず、添付の図3は、本発明の一実施の形態になる、その内部に情報記録装置を内蔵した放送受信装置の構成の一例を示すブロック図であり、この図において、符号100は、デジタル及びアナログ放送を受信して、その放送内容(映像・音声による番組、データ放送による番組、データ放送によるデータを含む)を、例えば、プラズマディスプレイパネルや液晶ディスプレイパネルなど、所謂、フラットパネルディスプレイ(FPD)200上に表示するAV機器(放送受信装置)を示している。
図3において、符号110は、放送されたデジタル放送を受信するためのパラボラアンテナを示しており、このアンテナ110からのRF信号は、上記デジタル放送受信装置100においてデジタルチューナモジュール(又は、フロントエンド)120を構成するデジタルチューナ121に供給されて復調される。このデジタルチューナ121の出力は、やはりチューナモジュール120を構成する、例えば、QPSK復調回路122に供給され、これによりQPSK復調が行なわれる。その後、このQPSK復調回路122の出力は、やはり上記チューナモジュール120を構成するエラー訂正回路123に供給され、ここで、伝送中に生じたエラーが検出されて訂正が行なわれる。すなわち、このチューナモジュール120は、指定された周波数の信号を選局し、TS(トランスポートストリーム)を抽出する。
デマルチプレクサ124は、上記デジタルチューナモジュール120のエラー訂正回路123から出力される信号を入力し、データバッファメモリ(DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はSRAM(Static Random Access Memory)125に一旦記憶した後、適宜これを読み出して解読し、この解読した映像・音声信号をMPEGデコーダ126に供給する。すなわち、このデマルチプレクサ124におけるデマルチプレックス処理は、送信側における多重装置(MUX)において映像や音声などの複数のストリームが多重されたトランスポートストリーム(TS)から、必要なストリームを取り出す処理であり、様々なストリームのパケットの中から、必要とするストリームを取り出すための、所謂、フィルタリングを行なう。すなわち、あるチャンネルに選局した場合、そのチャンネルのPMTには、そのチャンネルのサービスを構成する映像や音声ストリームのPID(パケットID)が指定されており、そこで、受信器側では、そのPIDのパケットをフィルタリングして、映像や音声のストリームを取り出すことで、番組を提示することが出来る。
上記のデマルチプレクサ124には、更に、CPU、ROM及びRAM等を内蔵するICカードにより構成されたCAM(Conditional Access Module)130を挿入して、そこに記憶されたキーを読み出すためのカードリーダインターフェース(I/F)131が接続されている。即ち、このICカード130には、暗号を解読するために必要なキーが、解読プログラムと共に格納されており、例えば、有料放送などスクランブルを掛けて伝送された信号を提示するため、所謂、デスクランブル処理を行なうためのものである。なお、ここでは、カードリーダI/F131を介してCAM130からこのキーが読み出され、デマルチプレクサ124に供給され、もって、デマルチプレクサ124はこのキーを利用して、暗号化された信号を解読する。
その後、上記のデマルチプレクサ124で取り出された映像や音声のストリームは、MPEGデコーダ126に供給され、このMPEGデコーダ126では、入力されたデジタル信号を内蔵したDRAM等に適宜記憶させて、MPEG方式(特に、MPEG2)により圧縮されている映像・音声信号のデーコード(復号化)処理を行なう。
また、この放送受信装置100は、更に、アナログ放送を受信するためのアンテナ111を備えており、更には、アナログ式のチューナモジュールを構成するアナログチューナ161、アナログ復調回路162、NTSCデコーダ163をも備えている。このアナログ式チューナモジュールからは、アナログ放送された番組の映像・音声信号が出力される。
このように、上記放送受信装置100内において、デジタル方式のチューナモジュール120により受信された映像・音声信号、そして、上記アナログ式のチューナモジュールで所定の形式に変換された映像・音声信号は、その後、スイッチSW1を介してその一方が選択され、フォーマットコンバータ127を介して所定のフォーマットに変換され、例えば、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の所謂フラットパネルディスプレイ(FPD)200へ出力されて表示される。または、これらの映像・音声信号は、図にも示すように、例えば、CRT、VCR等のアナログ外部機器へ出力されており、これによりこれらの外部機器で記録することが可能となっている。なお、ここでは、上記MPEGデコーダ126で所定の形式に変換された映像・音声信号は、更に、NTSCエンコーダ128やD/A変換器129を介して、所謂、NTSCフォーマットに変換されて出力される。
また、上記図3において、上記放送受信装置100内には、CPU(Central Processor Unit)130が設けられており、このCPUは、ROM131内に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。例えば、上記デジタルチューナモジュール120を構成するデジタルチューナ121、QPSK復調回路122、エラー訂正回路123、上記アナログチューナモジュール等を制御する。また、赤外線制御信号を発生し又は受信するIR送受信部135を備えており、上記のCPU130は、このIR送受信部介して、他のAV機器に所定の制御信号を出力し、又は、他のAV機器からの制御信号を受信する。
このCPU130に対しては、装置のフロント面に設けられたフロントパネル136の各種の操作ボタンスイッチを操作することにより、各種の指令を直接入力することもできる。また、これとは別に、所謂、リモートコントローラ140が設けられており、このリモートコントローラの各種のボタンを操作することによっても各種の指令を入力することが出来、この入力信号は、上記リモートコントローラの先端部に設けられたIR発信部から赤外線として上記IR送受信部132へ出射される。この入力信号は、上記CPU130に対して入力され、もって、このリモートコントローラを操作することによっても、CPUに対して所定の指令を入力することが出来る。
そして、上記図3では、更に、上記放送受信装置100内に、番組のコンテンツ(映像・音声情報)を記録するため、ハードディスクドライブ(HDD)300を内蔵している。なお、このHDD300内に記録されるデータは、上記MPEGデコーダ126で復号化された映像・音声信号を、再び、MPEGエンコーダ151においてデジタル信号として圧縮し、その後、所定の記録処理を実行してデータの記録を行なうHDD処理回路152を介して、上記HDD300内に記録する。また、図に矢印で示すように、上記MPEGデコーダ126で復号化された映像・音声信号がこのHDD処理回路152に直接入力されると共に、また、一旦記録した情報を再生する場合には、上記HDD300から読み出された圧縮信号は、このHDD処理回路152を介して、再び、上記MPEGデコーダ126へ入力される。すなわち、映像・音声信号のデーコード(復号化)処理を行ない、この復号化された映像・音声信号は、フォーマットコンバータ127を介して所定のフォーマットに変換されてフラットパネルディスプレイ(FPD)200へ出力され、再生され、又は、VCR、DVDレコーダ等の外部機器へ出力される。なお、この図において、符号SW2は、上記アナログチューナモジュールから出力される映像・音声信号と、上記デジタルチューナモジュール120を介して受信し、上記MPEGデコーダ126で変換された映像・音声信号とから、その一方を選択するためのスイッチを示している。
また、図にも明らかなように、上記放送受信装置100内には、更に、例えば、DVDレコーダ170のような、所謂、デジタル情報記録装置が内蔵されており、この上記HDD300から読み出された圧縮信号は、このHDD処理回路152を介して、上記DVDレコーダ170に挿入されたDVDディスク171に記録することが可能となっている。また、HDD処理回路152からは、外部のデジタル記録装置に対してHDD300から読み出された信号を出力するための端子が設けられている。
更に、図中の符号400は、放送受信装置100内に設けられた上記各部に対して、必要な電源を供給するための電源部を示している。なお、この電源部は、図示しない商用電源からの交流電源を、所望の直流又は交流電力に変換し、少なくとも、上記HDD300にその駆動電源を供給している。そして、この電源部400は、例えば、図示する押しボタンスイッチ410等によって、変換した所望の電力を上記HDD300を含む各部に投入・遮断(オン・オフ)が可能となっている。なお、図中の符号411は、この電源部400を商用電源に接続するためのコンセントを示している。
次に、上記にその詳細構成について説明した本発明になる放送受信装置100における動作、特に、装置の起動時、即ち、上記電源部400を投入(オン)した時の動作が、添付の図1に示されている。
図からも明らかなように、まず、上記放送受信装置100の電源部400を投入(オン)すると、まず、当該装置の直前の動作において、その電源部400が正常に遮断(オフ)されたか否かを判定する(ステップS11)。その結果、正常に遮断(オフ)されたと判定された(図の「Yes」)場合には、後にも説明するが、電源の正常な遮断(オフ)時に保存(セーブ)されたビットマップを入力(ロード)する(ステップS12)。他方、直前の動作において、電源が正常に遮断(オフ)していないと判定された(図の「No」)場合には、当該装置の情報記録装置である上記HDD300について、そのビットマップ情報を新たに生成する(ステップS13)。
即ち、添付の図2に示すように、上記HDD300は、その磁気ピックアップを記録媒体であるディスク310(HDDメディア)の表面(物理層)をサーチして、2KB(バイト)を単位(1セクタ)とするUDFビットマップを作成し、更に、1980KB(バイト)を単位(例えば、1AU)としたAUビットマップを作成する。そして、この作成したビットマップ情報を利用してその空き容量を算出して、上記記録媒体における記録・再生動作を最適に制御することは従来と同様である。
その後、上記放送受信装置100は、上記電源部400が遮断(オフ)されたか否かを判定する(ステップS14)。そして、電源が遮断(オフ)されたと判定された(図の「Yes」)場合には、その時点におけるビットマップ情報を、不揮発性のメモリである、例えば、フラッシュメモリや上記HDD300の一部に書き込み(セーブ)(ステップS15)、更に、正常終了の処理を行って(ステップS16)その処理を終了する。なお、ここで、上記の正常終了の処理とは、利用者が上記電源部400のスイッチを正常に遮断(オフ)した場合に実行される処理である、これにより、例えば、正常に遮断(オフ)したことを、例えば、1ビットの信号である「1」により、やはり、上記のフラッシュメモリや上記HDD300の一部に書き込み、その後、処理を終了する。
以上のように、上述した放送受信装置の起動時の動作によれば、利用者が電源を遮断(オフ)することにより、装置が正常に終了する場合には、必ず、ビットマップ情報のセーブが行われ(上記ステップS15を参照)、更には、その後の正常終了処理において、装置が正常に遮断したことを示す信号が不揮発性のメモリ上に記録される。そのため、その直後に、再度、放送受信装置を起動する場合には、この装置の不揮発性メモリに記録された上記の情報を確認することによれば、上記ステップS11で説明したように、直前の動作において、その電源部400が正常に遮断(オフ)されたか否かを判定するが出来る。また、上述したように、装置が正常に終了する場合には、必ず、ビットマップ情報のセーブが行われることから、その後に、装置を再起動した場合、このセーブ(記録)したビットマップ情報を入力(ロード)することにより、上記HDD300の最新のビットマップ情報が得られることとなる。
なお、上記において、装置が正常に終了(即ち、遮断(オフ))しなかった場合とは、例えば、上記電源部400に外部より電力を供給する商用電源が停電し、又は、何らかの原因で、上記電源部を商用電源に接続するコンセントが不意に外れた場合などを意味する。かかる場合は、上記図1に示したフローチャートでは、電源オフの判定(上記ステップ14参照)の結果「No」となって、再び、上記ステップ14へ戻るルーチンを繰り返している間に生じることとなる。そのことから、この場合には、上記ステップS15でのビットマップ情報のセーブ、そして、上記ステップS16の正常終了処理は行われず、装置は停止に到る。そのため、その直後、装置を、再度起動した場合には、上記ステップ11において、正常に電源が遮断(オフ)されなかった(図の「No」)と判定され、上記ステップS13に示したように、上記HDD300について、そのビットマップ情報を新たに生成する。
このように、上記にその詳細を説明した放送受信装置では、特に、その起動時において、その直前の電源の遮断(オフ)が正常に行われていた(即ち、最新のビットマップ情報がセーブされている)場合には、そのセーブされたビットマップ情報を利用することにより、上記HDD300における記録・再生動作を最適に制御する。他方、その直前の電源の遮断(オフ)が正常に行われていない(即ち、最新のビットマップ情報がセーブされていない)場合には、その起動に伴って、上記HDD300の記録領域をサーチし、最新のビットマップ情報を生成し、もって、その記録・再生動作を最適に制御する。即ち、時間のかかるHDD300の記録領域のサーチ動作を、電源の正常な遮断(オフ)時には省略することが可能となり、サーチ動作を短縮化し、即ち、装置の起動を迅速化し、もって、使い勝手に優れた放送受信装置を提供することが可能となる。
更に、添付の図4には、本発明の他の実施例、特に、上述した放送受信装置において、受信した映像・音声のストリームデータを記録する情報記録媒体である、上記HDD300の変形例について、以下に説明する。
この変形例によれば、図4(a)からも明らかなように、上記HDD300は、その記録領域310を、管理データ領域311(又は、単に「データ領域」)と、ストリームデータ領域(又は、単に「ストリーム領域」)312とに分割されると共に、それぞれ、所定の記録情報の単位によってフォーマットされている。より具体的には、上記管理データ領域311は、2KB(バイト)を単位(1セクタ)としてフォーマットされており、他方、ストリームデータ領域312は、1980KB(バイト)を単位(例えば、1AU)として、予め、フォーマットが行われている。
なお、ここで、上述した「ストリームデータ」とは、上記した放送受信装置100によって得られた映像・音声のデジタル化された信号(データ)であり、他方、「管理データ」とは、上記ストリームデータ以外のデータであり、例えば、録画された番組のサムネイル、録画後に視聴したか否かを判定する情報等である。
また、添付の図4(b)にも示すように、上記HDD300により構成されるUDFファイルシステム310内において、従来「管理データ」と「ストリームデータ」とを混合(重複)して記録・管理されていた「UDFデータ領域」を、上述した「データ領域」311と「ストリーム領域」312とに分離したものである。すなわち、一般的に、上述した「ストリームデータ」は、上記「管理データ」に比較すると、そのデータ容量が非常に大きく、そのため、これら「データ領域」311と「ストリーム領域」312とを、それぞれ、ディスク310上の異なる領域に格納し、かつ、それぞれに管理することによれば、より効率的なディスク管理が可能となるという、本発明者により知見に基づいて達成されたものである。なお、この図では、HDDメディア310上の記録領域を、図の左側を円板状媒体の内側に、図の右側をその外周側として示しており、この図における「管理」は、上記UDFファイルシステムを構成するHDDを管理するための管理情報を格納する領域であり、また、「Bit」は、ビットマップ情報を格納するための領域を示している。なお、これら「データ領域」311と「ストリーム領域」312に関する情報である「エリア分割情報」は、上記HDDをフォーマットしてUDFファイルシステムを作成する際、予め作成し、例えば、その「管理」領域などに記録しておく。
そして、上記図1のステップS13に示したビットマップの生成処理においては、例えば、HDD300の一部に予め記録したエリア分割情報を入力し、このエリア分割情報に従って、上記UDFファイルシステムを構成する「データ領域」311をサーチし、そのビットマップを作成し、更に、「ストリーム領域」312をサーチし、同様に、ビットマップを作成する。なお、これらの作成したビットマップ情報は、例えばフラッシュメモリ等に格納する。なお、その際、上記「データ領域」311については、これを管理している2KB(バイト)を単位(1セクタ)として実行し、他方、「ストリーム領域」312については、例えば、1980KB(バイト)を単位(例えば、1AU)として実行する。なお、その後、上記HDD300では、上記のようにして作成したビットマップに基づいて、その空き容量を算出することによりその空き容量を求めることは、従来と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
以上のように、放送受信装置100における情報記録装置として設けられた上記HDD300によれば、上記ステップS13のビットマップの作成時において実行される処理である、HDDメディア310上での空き領域などを含めたサーチを、それぞれ、そのデータ容量が大きく異なる「ストリームデータ」を格納する「ストリーム領域」312と、「管理データ」を格納する「データ領域」311とで、その単位を異ならせて実行することにより、より効率的で、かつ、迅速に実現可能とし、もって、その後の放送受信装置の情報記録装置における記録・再生動作を最適に管理することを可能とする。
なお、上記の説明では、上記HDD300のHDDメディア310上においては、上記「管理データ」を格納する「データ領域」311を、「ストリームデータ」を格納する「ストリーム領域」312の内側に配置し、また、上記の起動処理(初期化)の説明においても、「データ領域」311のサーチを「ストリーム領域」312の前に行うものとして説明したが、しかしながら、本発明はこれにのみ限られることなく、「データ領域」311を「ストリーム領域」312の外周側に配置してもよく、また、「データ領域」311のサーチに先立って「ストリーム領域」312を行ってもよい。
本発明の実施の形態になる放送受信装置における起動時の動作を説明するフローチャート図である。 上記放送受信装置の起動時における動作のうち、特に、ビットマップ作成の動作を説明するための図である。 上記放送受信装置における内部詳細構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施例になる放送受信装置の、特に、情報記録媒体であるHDD300について説明する図である。
符号の説明
100 デジタル放送受信装置
161 アナログチューナ
120 チューナモジュール
124 マルチプレクサ
126 MPEGデコーダ
300 ハードディスクドライブ(HDD)
310 HDDメディア(ディスク)
311 管理データ領域
312 ストリームデータ領域
400 電源部

Claims (10)

  1. 放送された番組を受信して、当該受信番組を情報記録媒体上に記録する放送番組の記録方法であって、当該受信番組を記録する前記情報記録媒体は、ビットマップ情報を基にして情報の記録動作が行われており、かつ、前記情報記録媒体の電源が投入された際、その直前における前記電源の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定することを特徴とする放送番組の記録方法。
  2. 前記請求項1に記載された放送番組の記録方法において、前記直前における前記電源の遮断が正常か否かを判定した結果、正常である場合には、記録しておいたビットマップ情報を入力して情報の記録動作を行い、他方、正常でない場合には、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成することを特徴とする放送番組の記録方法。
  3. 前記請求項1に記載された放送番組の記録方法において、更に、当該放送番組を、画像情報とそれデータ情報とに分離し、かつ、前記画像情報と前記データ情報とを、前記情報記録媒体上で分離されて互いに異なる領域に記録することを特徴とする放送番組の記録方法。
  4. 放送された番組を受信するチューナ部と、前記チューナ部からの信号を所定のフォーマットに変換する受信信号変換部と、前記受信信号変換部により変換された信号を記録する情報記録媒体を備えた情報記録部とを備えており、前記受信した放送番組を前記情報記録部に記録することが可能な放送受信装置であって、商用電源に接続されて前記装置の少なくとも前記情報記録部を含む各部に所要の電源を供給する電源部を備えた装置において、更に、前記情報記録部の前記情報記録媒体はビットマップ情報によって記録動作が制御されており、かつ、前記情報記録部は、前記電源部が投入された際、その直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定することを特徴とする放送受信装置。
  5. 前記請求項4に記載された放送受信装置において、前記情報記録部は、前記直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定した結果、正常である場合には、記録しておいたビットマップ情報を入力して情報の記録動作を行い、他方、正常でない場合には、前記情報記録媒体のビットマップ情報を生成することを特徴とする放送受信装置。
  6. 前記請求項4に記載された放送受信装置において、前記情報記録部は、ハードディスクにより構成されていることを特徴とする放送受信装置。
  7. 前記請求項4に記載された放送受信装置において、前記情報記録部は、当該放送番組を、画像情報とそれデータ情報とに分離し、かつ、前記画像情報と前記データ情報とを、前記情報記録媒体上で分離されて互いに異なる領域に記録することを特徴とする放送受信装置。
  8. 放送番組を記録することが可能な情報記録装置であって、商用電源に接続されて当該装置に所要の電源を供給する電源部を備えた装置において、更に、前記情報記録装置の記録媒体はビットマップ情報によって記録動作が制御されており、かつ、前記情報記録装置は、前記電源部が投入された際、その直前における前記電源部の遮断が正常か否かを判定し、当該判定の結果により、前記記録媒体のビットマップ情報を生成するか否かを決定することを特徴とする情報記録装置。
  9. 前記請求項8に記載した情報記録装置は、ハードディスク装置により構成されていることを特徴とする情報記録装置。
  10. 前記請求項8に記載された情報記録装置において、当該放送番組を、画像情報とそれデータ情報とに分離し、かつ、前記画像情報と前記データ情報とを、前記記録媒体上で分離して、互いに異なる領域に記録することを特徴とする情報記録装置。
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