JP2006065797A - データ処理方法、データ管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

データ処理方法、データ管理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 関連するあるいは従属関係にあるデータを複数の多次元データ間に有する複数の多次元データに亙る処理の高速化、正確化を図ることができるデータ管理方法及びデータ処理方法等を提供する。
【解決手段】 第1の多次元データと第2の多次元データを処理するデータ処理方法であって、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付ける手順と、前記関連付けたデータ項目を含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを作成する手順とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データの処理方法、データ管理方法、及びコンピュータプログラムに関し、さらに詳しくは、個々に管理された複数の多次元データを、関連する又は従属関係にある情報から複数多次元データを1つの格納多次元データベースに保管して、新たな相関データを生成することが可能なものに関する
従来、複数の関連するデータを多次元に管理することが行われている。そのような多次元データは必要なデータ項目の切り分けによって多くの視点からデータを分析することが可能である。
また、特許文献1には、製品の本体と従属関係にある部品の構成をツリー構造化し、シリアル番号で管理する部品管理方法、部品管理サーバ及び構成ツリーが開示されている。
特開2002−32417号公報
しかしながら、個々に管理されている複数の多次元データから、一つの多次元データとして管理されていない従属関係にある情報を用いて、相関関係にあるデータを生成する場合には、別途、プログラムを作成してから、それぞれの多次元データからのデータをそのために収集して相関関係のデータの生成処理を行い、個別のデータの管理をしなければならなかった。
例えば、図4では、製品の本体と消耗品のデータがが、M:Nで従属関係にある場合を示している。従来、製品の本体の情報と消耗品の情報は、図5に示されるように多次元データとして個別に管理されている。
図6には、これら製品本体の情報と消耗品の情報を利用して、製品の本体が必要とする消耗品の必要数を算出する場合の一例が示されている。図6に示されるように、従来の各データはそれぞれの多次元データ中から必要な項目に対するデータを個別に作成したプログラム等で抽出し、多次元データとして管理されていない製品の本体と消耗品の従属関係情報を抽出の度に参照し、製品本体の集計処理と、消耗品の必要数の算出を毎回処理しなければならなかった。
また、特許文献1に開示された発明では、該当部品がどの製品の本体で、どれだけ利用されているかの情報を分析あるいは検討しようとすると必要なデータ同士が必要な関連情報としてデータ管理されていないため情報を高速に取得できない。さらに、製品の本体と部品や部品と子部品の従属関係をシリアル番号の取り決めや管理方法を人が介在し規定管理しなければならないため、製品の本体と部品の従属関係の管理負荷が大きく、処理の高速化や正確化を図るという点から改善すべき課題を有していた。
すなわち、従来のデータ管理方法やデータ処理方法では、個々の担当者が業務を遂行するのに必要な情報として管理されている多次元データから、通常多次元データとして管理されていないM:Nの従属関係がある場合に、双方の従属関係から必要とする仕様に応じたデータを、担当者が随時作成しなければならなかったため、新たなデータ構造の生成による非効率なデータ領域の確保、担当者同士でのデータの授受タイミング調整ならびに内容の確認をしなければならなかった。
本発明は、上記のような問題点を解決することのできるデータ管理方法及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
つまり、本発明は、関連するあるいは従属関係にあるデータを複数の多次元データ間に有する複数の多次元データに亙る処理の高速化、正確化を図ることができるデータ管理方法及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、双方の多次元データとそれらの従属関係をリンクさせるツリー構造を用いた多次元データ構造で管理して、従属関係にある複数の多次元データから得られる新たなデータを管理することができるデータ管理方法及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
加えて本発明は、従属関係にある複数の多次元データと従属関係をリンクするデータ管理構造から、従属関係の情報、それぞれの多次元データで保有するデータ、従属関係で得られる新たな情報を一括した表データの集まりとして高速に取得することができるデータ管理方法及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
さらに本発明は、データ管理構造の従属関係を、多次元データベースが保有する通常のツリー構造から別のツリー構造へ実態は存在しないポインタとしてリンクする共有機能で管理するようにして、数値の二重管理等の無駄な領域を排除し、効率的にデータ格納構造を有するデータ管理方法及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
本発明のデータ処理方法は、第1の多次元データと第2の多次元データを扱うデータ処理方法であって、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付ける手順と、前記関連付けたデータ項目を含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを作成する手順とを含む点に特徴を有する。
本発明のデータ管理方法は、第1の多次元データ及び第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付けデータを含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを生成する手順を有し、前記関連付けは、前記第1の多次元データと前記第2の多次元データが、従属関係にある情報から同一の複数データを保有しないツリー構造でリンクすることにより行われる点に特徴を有する。
本発明のコンピュータプログラムは、第1の多次元データと第2の多次元データを扱うデータ処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付ける処理と、前記関連付けたデータ項目を含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを作成する処理とをコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明の他のコンピュータプログラムは、第1の多次元データ及び第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付けデータを含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを生成する処理をコンピュータに実行させ、前記関連付けは、前記第1の多次元データと前記第2の多次元データが、従属関係にある情報から同一の複数データを保有しないツリー構造でリンクすることにより行われるようにした点に特徴を有する。
本発明によれば、個々に管理された複数の多次元データを、従属関係にある情報から複数多次元データを1つの格納多次元データベースに保管して、新たな相関データを生成できるので、従来の複数多次元データと多次元データで管理されていない従属関係情報から、相関データを生成するのと比較し、個別の相関データを生成する処理や管理が不要になる、という効果を有する。
また、本発明によれば、複数の多次元データが同一のデータ格納領域で管理されるため、それぞれの多次元データや相関データの生成や取得が高速に行うことができる。
さらに、複数の多次元データは、従属関係を、ポインタによるリンクで管理されるため、データの更新があっても瞬時に相関データの更新も反映することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明による従属関係の情報から得られる相関関係データの生成の一例を説明するための概略図である。図1では、製品の本体を管理する多次元データ(第1多次元データ)と製品の本体に従属関係を持つ消耗品を管理する多次元データを有する場合が示されている。図示されるように、製品次元で、製品の本体の数量(製品A、製品B、製品C・・・)のデータと、製品次元で消耗品の数量(消耗品a、消耗品b、消耗品c、消耗品d・・・)なるデータをそれぞれ有している。
本発明では、本体にかかわる各製品の数量と消耗品にかかわる各消耗品の数量を、従属関係の製品の本体と消耗品の相関関係を持たせている。つまり、本体と消耗品の従属関係を消耗品の下位階層にリンクすることで上位階層に集計値を管理するようにしている。また、各消耗品の数が入力される場合は対応する消耗品の個数として格納されるようになっている。
したがって、実際に必要な消耗品必要数(製品の本体数量−消耗品数量)は結果的に一つの数量次元でツリー構造化されることになる。つまり、数量次元で、消耗品の数、本体の数、消耗品の実際に必要な数を容易に抽出、算出することが可能になる。
また、本発明では、製品の本体構成と消耗品の構成を表すツリー構造を、一つの製品次元として構造化し、そして、一つに構造化された製品次元に、製品の本体と消耗品の従属関係を多次元データベースのポインタでリンクするツリー構造とすることもできる。
このように、本発明では、従属関係にある情報をもった製品次元、相関関係から生成される情報を付加した新たな多次元データ構造を持たせることができる。
以下、図2及び図3を参照して本発明の実施形態による従属関係の情報から得られる相関関係データの生成の一例について詳細に説明する。図2は本発明における処理プロセスの一例を説明するための概略的フローチャートであり、図3は本発明が適用されるシステムの一例を説明するための概略図である。
(1)表計算ソフトと該表計算ソフトと連動する多次元データを制御するソフトが組み込まれたクライアントPC(パーソナルコンピュータ)101から、許可されたユーザIDとパスワードを入力し、図1に示される多次元データ構造をもつ多次元データを管理しているサーバ102に接続し、アクセス許可された所望の多次元データを選択する。
(2)クライアントPC101が、必要としている消耗品"a"にかかわる情報に関して、この消耗品の数量、この消耗品と従属関係にある複数の製品の本体の合計数量、これらを差し引いた必要数(当該消耗品と従属関係にある複数の製品の本体の合計数量−当該消耗品の数量)を、取得するための条件を表計算ソフト上にサーバから取得可能な表として、サーバ102に送信する。
(3)図1に示される多次元データを管理しているサーバ102が、クライアントPC101から受信した条件を元に、数量次元を"消耗品"として選択する。
(4)次に、サーバ102が、製品次元を消耗品"a"として選択し、数量次元が"消耗品"、製品次元が消耗品"a"である組み合わせから、消耗品"a"の消耗品数量を取得する。
(5)続いて、サーバ102が、数量次元を"消耗品"から"本体"へ切り替える。
(6)その後、サーバ102が、数量次元が"本体"、製品次元が消耗品"a"である組み合わせから、従属関係にある製品の本体の数量合計を取得する。なお、この製品の本体の数量合計は、データ格納領域を削減したい場合には、取得時に、従属関係にあるツリー構造から計算し、データの取得時間を高速化したい場合には、あらかじめ計算結果を格納することができる。
(7)従属関係にある製品の本体の数量合計を取得した後、サーバ102は、数量次元を"本体"から"必要数"へ切り替える。なお、必要数は、ここでは、多次元データ上、必要数=(当該消耗品と従属関係にある複数の製品の本体の合計数量−当該消耗品の数量)という計算式が定義されているものとする。
(8)数量次元を"必要数"へ切り替えた後、サーバ102は、数量次元が"必要数"、製品次元が消耗品"a"である組み合わせから、消耗品"a"の必要数を取得する。なお、この消耗品の必要数は、データ格納領域を削減したい場合には、取得時に、必要数=(当該消耗品と従属関係にある複数の製品の本体の合計数量−当該消耗品の数量)という計算をし、データの取得時間を高速化したい場合には、あらかじめ計算結果を格納することができる。
(9)クライアントPC101から受信した条件に基づき取得した情報である上述の消耗品数量、本体数量合計、消耗品の必要数を、クライアントPC101へ送信する。
(10)クライアントPC101では、サーバ102から受信した取得結果から表計算ソフトを介して所望の表にデータを展開する。
なお、クライアントPC101は、(10)の展開が完了したら、サーバ102との接続を切断する。
本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システムあるいはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明による従属関係の情報から得られる相関関係データの生成を示す図である。 本発明の実施形態の詳細を表した処理プロセスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態のシステム概要構成図を示す図である。 製品の本体と消耗品のM:Nの従属関係を示す図である。 従来の多次元データの管理を示す図である。 従来の従属関係の情報から得られる相関関係データの生成を示す図である。
符号の説明
101 クライアントPC
102 サーバ

Claims (5)

  1. 第1の多次元データと第2の多次元データを扱うデータ処理方法であって、
    前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付ける手順と、
    前記関連付けたデータ項目を含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを作成する手順とを含むことを特徴とするデータ処理方法。
  2. 第1の多次元データ及び第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付けデータを含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを生成する手順を有し、
    前記関連付けは、前記第1の多次元データと前記第2の多次元データが、従属関係にある情報から同一の複数データを保有しないツリー構造でリンクすることにより行われることを特徴とするデータ管理方法。
  3. さらに、前記第1の多次元データと前記第2の多次元データを関連付けたデータ項目を含む相関データを生成することを含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ管理方法。
  4. 第1の多次元データと第2の多次元データを扱うデータ処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付ける処理と、
    前記関連付けたデータ項目を含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを作成する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  5. 第1の多次元データ及び第2の多次元データからそれぞれ選ばれるデータ項目を関連付けデータを含む前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データから、前記第1の多次元データ及び前記第2の多次元データそれぞれ単独には有していないデータを生成する処理をコンピュータに実行させ、
    前記関連付けは、前記第1の多次元データと前記第2の多次元データが、従属関係にある情報から同一の複数データを保有しないツリー構造でリンクすることにより行われるようにしたことを特徴とするコンピュータプログラム。
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