JP2006065063A - 発光素子駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機EL素子を高速かつ低消費電流で駆動でき、ELディスプレイに適用した場合にその消費電力を低減できる発光素子駆動回路の提供。
【解決手段】駆動制御回路12は、有機EL素子102の発光の際に、有機EL素子102の寄生容量312を充電する第1駆動電流とその発光を維持する第2駆動電流とを駆動回路10−1、10−2に発生させて有機EL素子102に供給する。その後、有機EL素子102の輝度減少のときには、第3駆動電流と第2駆動電流を駆動回路10−3、10−2に発生させ、有機EL素子102に供給する。第3駆動電流は、有機EL素子102の寄生容量312の充電電荷を引き抜いて、有機EL素子102の印加電圧を低い輝度で発光するのに十分な電圧まで下げ、その後は第2駆動電流によりその発光が維持される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレクトロルミネセンスディスプレイ(以下、ELディスプレイという)に使用される有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子という)などの容量性の発光素子を駆動する発光素子駆動回路および発光素子駆動方法に関し、例えば、有機EL素子を低消費電力で高速に駆動できるものである。
従来、ELディスプレイが広く使用され、その一例としてマトリックス型有機ELディスプレイの構成を図4に示す(例えば、特許文献1など参照)。
図4に示すように、駆動回路101は、有機EL画素である有機EL素子102に接続されている。有機EL素子102は、水平駆動切替スイッチ103に接続されている。水平駆動切替スイッチ103は、接地端子104及び電源105に接続されている。
駆動回路101は、それに接続されている有機EL素子102のうちの一を駆動する。いずれの有機EL素子102が駆動されるかは、水平駆動切替スイッチ103により定められる。有機EL素子102は、水平駆動切替スイッチ103により接地端子104又は電源105のいずれかに接続される。接地端子104に接続された有機EL素子102には電流が流れる。即ち、接地端子104に接続された有機EL素子102は、駆動回路101により駆動される。一方、電源105に接続された有機EL素子102には、電流が流れない、即ち、電源105に接続された有機EL素子102は、駆動されない。
図5は、それぞれの有機EL素子102の構造を示す。
透明基板208上に、陽極209、有機膜210及び陰極211が順次に形成されている。有機膜210がエレクトロルミネッセンス現象により発光する。
図6は、有機EL素子102の等価回路を示す。
有機EL素子102は、寄生容量312と発光ダイオード313とが並列に接続された回路として表現される。寄生容量312は、陽極209と陰極211との間に形成される容量を示している。
有機膜210は、一般に、100〔nm〕〜200〔nm〕程度と薄い。寄生容量312は、画素サイズが0.03平方ミリメートルである場合に、約3〔pF〕〜4〔pF〕の容量を有する。
このような構成からなるELディスプレイにおいて、駆動回路101は、有機EL素子102に対して第1駆動電流(Iout1)および第2駆動電流(Iout2)を供給し、第1駆動電流が、第2駆動電流のA倍(Aは、A>1である定数)である。このとき、第2駆動電流の最大値をIout2−maxとし、有機EL素子102の電流−輝度特性が実質的に線形性を保つ最大の電流である限界電流(Imax1、Imax2)をImaxとすると、Aは、A≦Imax/Iout2−maxを満たすように定められることが望ましい。
また、上記のELディスプレイでは、有機EL素子102が高い輝度で発光する場合には、第1駆動電流(Iout1、Iout1’)も大きくなり、有機EL素子102が高い端子電圧まで充電される。一方、有機EL素子102が低い輝度で発光する場合には、第1駆動電流(Iout1、Iout1’)も小さくなり、有機EL素子102は低い端子電圧までしか充電されない。
従来の駆動回路では、有機EL素子102を発光させるために、まず、有機EL素子102が有する寄生容量312を発光開始電圧VTまで充電し、この後、発光に必要な電流を流す。
ところが、従来の駆動回路において、上記のように駆動電流を2段階に制御して、有機EL素子を発光させた後、輝度を変化させる場合には、必ず、有機EL素子が有する寄生容量に充電された電荷を、完全に放電( 全放電) することで発光を止め、再度、必要な輝度となる発光開始電圧まで、寄生容量を充電した後、定常発光のための電流を流すことが必要である。
従って、従来の駆動回路101は、図7に示すように、駆動回路101−1と駆動回路101−2から構成される。この駆動回路101の動作例について、図8を参照して説明する。
まず、時刻t1〜時刻t2の期間では、駆動回路101−1と駆動回路101−2は、駆動電流Iout12-1 を出力し、有機EL素子102を駆動する。次に、時刻t2〜時刻t3の期間では、駆動回路101−2が、駆動電流 Iout23-2 を出力し、有機EL素子102が発光する。
次に、時刻t3〜時刻t4の期間では、駆動回路101−1および駆動回路101−2は電流を出力しない。時刻t3〜時刻t4の期間では、有機EL素子102の寄生容量312の電荷を引き抜き、かつ有機EL素子102の発光を停止する目的で、スイッチSW2をオンにする。
次に、時刻t4〜時刻t5の期間では、駆動回路101−1と駆動回路101−2は、駆動電流Iout15-4 を出力し、有機EL素子102を駆動する。さらに、時刻t5〜時刻t6の期間では、駆動回路101−2が、駆動電流 Iout26-5 を出力し、有機EL素子102が発光する。
次に、時刻t6〜時刻t7の期間では、駆動回路101−1および駆動回路101−2は電流を出力しない。時刻t6〜時刻t7の期間では、有機EL素子102の寄生容量312の電荷を引き抜き、かつ有機EL素子102の発光を停止する目的で、スイッチSW2をオンする。
以上のように、駆動回路101は電流を供給し、スイッチSW2をオン/オフすることで、有機EL素子102の発光を止めている。
したがって、時刻t3〜時刻t4の期間、および時刻t6〜時刻t7の期間では、スイッチSW2をオンすることにより、有機EL素子102の寄生容量312の電荷を引き抜くので、発光に寄与しない電流が消費される。
特開2002−55654号公報
ところで、上記のような動作をする従来の駆動回路では、その動作において、以下のように2つの意味で損失がある。
(1)有機EL素子の発光を止めるために、輝度変化が必要となった場合には、必ず寄生容量に充電された電荷を放電する必要があり、電力が無駄である。昨今のモバイル機器では、2次電池が用いられているが、消費電力がより小さいことが求められている。よって、電荷を捨てる動作は、無ければ、消費電流も減り、長時間動作が可能となる。
(2)有機EL素子の寄生容量の充電電荷を放電させるためには、放電の時間が必要である。しかし、放電させないですめば、その分、小さな電流で、より長い時間発光させることができるので、消費電力を減らすことが可能となる。現在用いられているELディスプレイでは、発光時間に対して、その10%程度の放電時間が必要であるため、放電時間が、無くなれば、その分だけ電力を削減できることになる。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、有機EL素子のような容量性の発光素子を高速かつ低消費電流で駆動でき、例えば、ELディスプレイに適用した場合にその消費電力を低減できる発光素子駆動回路および発光素子駆動方法を提供することにある。
上記の課題を解決して本発明の目的を達成するために、請求項1〜請求項14に係る各発明は以下のように構成した。
すなわち、請求項1に係る発明は、容量性の発光素子を駆動する発光素子駆動回路であって、前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を前記発光素子に供給すると共に、前記発光素子が発光する輝度を変化させるときに輝度の差分に応じた差分電流を前記駆動電流に加算して前記発光素子に供給する駆動電流発生手段を備えている。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発光素子駆動回路において、前記駆動電流発生手段は、前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を発生する第1駆動電流発生手段と、前記発光素子が発光する輝度が変化するときに輝度の差分に応じた差分電流を発生する第2駆動電流発生手段と、前記駆動電流に前記差分電流を加算する加算手段と、を備えている。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の発光素子駆動回路において、前記第2駆動電流発生手段は、前記発光素子の輝度が増加するときに、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷にさらに電荷を注入する第1電流と、前記発光素子の輝度が減少するときに、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷を引き抜く第2電流と、を発生させるものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発光素子駆動回路において、前記第2駆動電流発生手段は、前記第1電流と前記第2電流を発生可能な電流発生手段であり、前記加算手段は、入力として駆動電流が入力され、出力として前記発光素子に電流を供給するためのカレントミラーと、前記発光素子の輝度が増加するときに、前記第1電流を前記カレントミラーの入力側に加算するように、前記第2駆動電流発生手段を前記カレントミラーの入力に接続する第1のスイッチと、前記発光素子の輝度が減少するときに、前記第2電流を前記カレントミラーの出力側から引き抜くように、前記第2駆動電流発生手段を前記カレントミラーの出力に接続する第2のスイッチと、を備えている。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の発光素子駆動回路において、前記第2駆動電流発生手段は、前記第1電流を発生する第1電流発生手段と、前記第2電流を発生する第2電流発生手段と、前記第1電流発生手段および前記第2電流発生手段の出力を切り替える切り替え手段と、を備えている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路において、前記差分電流値は、輝度の増減量に比例するものとする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路において、前記容量性の発光素子は、有機エレクトロ・ルミネッセンス素子である。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路において、前記容量性の発光素子が、マトリックス状に配置されており、画像表示装置を構成するものである。
請求項9に係る発明は、容量性の発光素子の駆動方法であって、前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を前記発光素子に供給し、前記発光素子が発光する輝度を変化させるときには、輝度の差分に応じた差分電流値を前記駆動電流に加算して前記発光素子に供給するものである。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の発光素子駆動方法において、差分電流は、それぞれ、前記発光素子の輝度が増加するときには、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷にさらに電荷を注入する第1電流と、前記発光素子の輝度が減少するときには、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷を引き抜く第2電流と、を発生させるようにした。
請求項11に係る発明は、請求項9に記載の発光素子駆動方法において、前記第1電流と前記第2電流とをそれぞれ発生させ、切り替えるようにした。
請求項12に係る発明は、請求項9または請求項10に記載の発光素子駆動方法において、前記差分電流値は、輝度の増減量に比例するものとする。
請求項13に係る発明は、請求項9乃至請求項12のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動方法において、前記容量性の発光素子は、有機エレクトロ・ルミネッセンス素子である。
請求項14に係る発明は、請求項9乃至請求項12のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動方法において、前記容量性の発光素子が、マトリックス状に配置されており、画像表示装置を構成するものである。
上記のような構成からなる本発明によれば、有機EL素子のような容量性の発光素子を高速かつ低消費電流で駆動でき、例えば、ELディスプレイに適用した場合にその消費電力を低減できる。
以下、図面を参照して本発明の発光素子駆動回路および発光素子の駆動方法の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の発光素子駆動回路は、図1に示すように、容量性の発光素子である有機EL素子102を駆動する駆動回路10と、駆動回路10からの駆動電流を有機EL素子に選択的に供給する切り替えスイッチ11と、駆動回路10の駆動制御および切り替えスイッチ11の切り替え制御を行う駆動制御回路12と、を備えている。
また、この第1実施形態は、例えば、図4に示すような有機ELディスプレイ(画像表示装置)に適用されるものであり、その有機ELディスプレイに適用される場合には、図1の駆動回路10が図4の駆動回路101と置き換わることになる。
駆動回路10は、図1に示すように、第1駆動回路10−1、第2駆動回路10−2、および第3駆動回路10−3から構成される。
第1駆動回路10−1は、有機EL素子102を発光させる際に、駆動制御回路12からの指示に従い、有機EL素子102の寄生容量312を急速充電させるための第1駆動電流を発生させる回路である。
第2駆動回路10−2は、有機EL素子102の発光の際に、駆動制御回路12からの指示に従い、その発光を維持するための第2駆動電流を発生させる回路である。ここで、第2駆動電流は、有機EL素子102の電流−輝度特性に基づいて、有機EL素子102が所望の輝度で発光するように設定される。また、第1駆動電流Iout1と第2駆動電流Iout2の電流値の関係は、Iout1>Iout2である。
第3駆動回路10−3は、有機EL素子102の輝度を減少させる際に、駆動制御回路12からの指示に従い、有機EL素子102の寄生容量312の充電電荷を引き抜くための駆動電流Iout3を発生させる回路である。
切り替えスイッチ11は、通常は中立位置にあり、駆動制御回路12からの指示に従い、第1駆動回路10−1の出力側または第3駆動回路10−3の出力側と有機EL素子102とを接続するスイッチである。
駆動制御回路12は、後述のように、有機EL素子102の発光の際に、またはその有機EL素子102の輝度の増減の際に、第1駆動回路10−1、第2駆動回路10−2、第3駆動回路10−3の各駆動制御を行うとともに、切り替えスイッチ11の切り替え接点の接続制御を行うようになっている。
次に、このような構成からなる第1実施形態における駆動制御回路12の駆動制御例について説明する。
駆動制御回路12は、有機EL素子102を発光させる際に、有機EL素子102の寄生容量312を充電させる第1駆動電流Iout1−1を第1駆動回路10−1で発生させ、EL素子102を発光維持させる第2駆動電流Iout2−1を第2駆動回路10−2で発生させ、第2駆動電流Iout2−1をそのまま取り出すとともに、第1駆動電流Iout1−1を切り替えスイッチ11を用いて取り出し、有機EL素子102に供給させる。このとき、駆動電流Iout1−1の電流値は、駆動電流Iout2−1よりも大きい。
このような制御により、まず、第1駆動電流Iout1−1と第2駆動電流Iout1−2の和の電流が有機EL素子102に供給されてその寄生容量312が充電され、引き続き、第1駆動電流Iout1−1が切断され第2駆動電流Iout2−1が有機EL素子102に供給されたままになり、有機EL素子102の発光が所定の輝度に維持される。
ここで、有機EL素子102に供給される駆動電流Iout1−1は、駆動電流Iout2−1に対して単調に増加する。また、駆動電流Iout2−1は、有機EL素子102の輝度に応じて定められる。
次に、駆動制御回路12は、有機EL素子102の輝度を増加させる場合は、第1駆動回路10−1に第1駆動電流Iout1−2を発生させ、第2駆動回路10−2に第2駆動電流Iout2−2を発生させ、第2駆動電流Iout2−2をそのまま取り出すとともに、第1駆動電流Iout1−2を切り替えスイッチ11を用いて取り出し、有機EL素子102に供給させる。このとき、第1駆動電流Iout1−2は、第2駆動電流Iout2−2よりも大きく、かつ、前回の第2駆動電流Iout2−1と今回の第2駆動電流Iout2−2の差に比例した電流とすることが望ましい。
このような制御により、第1駆動電流Iout1−2と第2駆動電流Iout2−2の和の電流が有機EL素子102に供給されてその寄生容量312が再び充電され、その後、第1駆動電流Iout1−2が切断され第2駆動電流Iout2−2が有機EL素子102に供給されたままになり、有機EL素子102の輝度が増加する。
さらに、駆動制御回路12は、有機EL素子102の輝度を減少させる場合には、第3駆動回路10−3に第3駆動電流Iout3−3を発生させ、第2駆動回路10−2に第2駆動電流Iout2−3を発生させ、第2駆動電流Iout2−3をそのまま取り出すとともに、第3駆動電流Iout3−3を切り替えスイッチ11を用いて取り出す。ここで、第3駆動電流Iout3−3は、第2駆動電流Iout2−3よりも電流の絶対値は大きいが、電流の流れる方向は逆となる。
このような制御により、第3駆動電流Iout3−3は、有機EL素子102の寄生容量312に充電された電荷を引き抜くことにより、有機EL素子102の印加電圧を、低い輝度で発光するのに十分な電圧まで下げ、第2駆動電流Iout2−3によりその発光を維持する。
なお、輝度に変化のない場合は、駆動制御回路12による上記第1駆動電流Iout1−2、または第3駆動電流Iout3−3の発生が不要となるため、消費電流が低減される。
次に、第1実施形態をELディスプレイに適用した場合について検討する。
第1実施形態をELディスプレイに適用する場合において、有機EL素子が高い輝度で発光する場合には、第1駆動電流Iout1も大きくなり、有機EL素子が高い端子電圧まで充電される。よって、輝度が高いときほど、第1駆動電流が大きくなるので、発光を停止するために有機EL素子の寄生容量から全放電することは、再充電のために多くの電荷を必要とするため、消費電流が増えざるを得ない。
また、そのELディスプレイにおいて、第1駆動電流Iout1は、有機EL素子の電流−輝度特性が実質的に線形性を保つ最大の電流である限界電流Imax1より小さくなるように定められることが望ましい。これにより、有機EL素子の無用な劣化が避けられる。
さらに、そのELディスプレイにおいて、第1駆動電流Iout1は、第2駆動電流Iout2のA倍(Aは、A>1である定数)であることがある。このとき、第2駆動電流Iout2の最大値をIout2−maxとし、有機EL素子の電流−輝度特性が実質的に線形性を保つ最大の電流である限界電流をImaxとすると、Aは、A≦Imax/Iout2−maxを満たすように定められることが望ましい。これにより、有機EL素子の無用な劣化が避けられる。
さらにまた、上記のAの値は、上記の有機EL素子の発光色に応じて定められることが望ましい。
以上説明したように、この第1実施形態によれば、有機EL素子が発光するまでに要する時間の短縮が図れる上に、その低消費電力化が図れ、しかも、ELディスプレイに適用した場合にはコントラストを大きくできる。
また、この第1実施形態をELディスプレイに適用した場合には、発光輝度や色調が周囲温度に影響されにくいELディスプレイを実現できる。
さらに、この第1実施形態をELディスプレイに適用した場合には、発光するまでに要する時間が短縮され、かつ、周囲温度の影響を受けにくいELディスプレイを実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図2を参照して説明する。
本発明の第2実施形態の発光素子駆動回路は、図2に示すように、有機EL素子102を駆動する駆動回路10Aと、駆動回路10Aの駆動制御を行う駆動制御回路12Aと、を備えている。
駆動回路10Aは、図2に示すように、信号電流発生回路111と、信号電流発生回路112と、カレントミラー回路113と、カレントミラー回路114と、カレントミラー回路115と、スイッチ11A〜11Cと、を備えている。
信号電流発生回路111は、駆動制御回路12Aからの指示に従い、カレントミラー回路115に供給する電流を後述のように発生する回路である。
信号電流発生回路112は、駆動制御回路12Aからの指示に従い、カレントミラー回路114に供給する電流を後述のように発生する回路である。
カレントミラー回路113は、P型のMOSトランジスタM13、M14から構成され、MOSトランジスタM13に電流が流れるときに、その電流に比例する電流を出力電流としてMOSトランジスタM14に流す回路である。
カレントミラー回路114は、N型のMOSトランジスタM15、M16から構成され、信号電流発生回路112からの出力電流がMOSトランジスタM15に入力され、その入力電流に比例する電流を出力電流としてMOSトランジスタM16に流す回路である。
カレントミラー回路115は、N型のMOSトランジスタM17、M18から構成され、信号電流発生回路111からの出力電流がMOSトランジスタM17に入力され、その入力電流に比例する電流が出力電流としてMOSトランジスタM18に流す回路である。
スイッチ11A〜11Cは、有機EL素子102の駆動の際に、駆動制御回路12Aの指示に従ってオンオフ制御されるようになっている。
駆動制御回路12Aは、後述のように、有機EL素子102の発光の際に、またはその有機EL素子102の輝度の増減の際に、信号電流発生回路111、112が発生する信号電流の制御またはその可変制御を行うと同時に、スイッチ11A〜11Cのオンオフ制御を行うようになっている。
すなわち、駆動制御回路12Aは、入力データに基づき、信号電流発生回路111、112に供給する各データを作成するとともに、スイッチ11A〜11Cのオンオフ制御を行うオンオフ制御信号を作成する。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図2および図3を参照して説明する。
信号電流発生回路111は、駆動制御回路12Aからの指示に従い、図3(a)に示す時刻tが時刻t1以前(t<t1)の有機EL素子102の発光時駆動電流Iout21-0 と、t1<t<t3でのその発光時駆動電流Iout23-1 の差の電流ΔI3-1 、すなわち、電流ΔI3-1 =Iout23-1 −Iout21-0 を出力する。
信号電流発生回路111からの電流ΔI3-0 はカレントミラー回路115に供給されるので、カレントミラー回路115はその電流ΔI3-1 をA倍した電流Iout13-1 を生成する。一方、信号電流発生回路112は、有機EL素子102の発光駆動電流Ilum3-1 を出力する。
そして、図3(a)に示すように、時刻t1〜時刻t2の期間には、駆動制御回路12Aは、スイッチ11A,11Cをオンにさせ、スイッチ11Bをオフにさせる。この結果、カレントミラー回路113のMOSトランジスタ13には、カレントミラー回路114に流れる電流Ilumとカレントミラー回路115に流れる電流Iout1の和の電流(Iout1+Ilum)が流れ、その電流がミラーされた電流Ioutが有機EL素子102に供給され、その寄生容量312が充電される。
これにより、寄生容量312が急速に充電され、図3(b)に示すように、有機EL素子102の端子電圧Vcが急速に上昇する。その端子電圧Vcが立ち上がるのに続いて、図3(c)に示すように、有機EL素子102の発光ダイオード313に流れる電流Ilumが徐々に上昇していく。
次に、図3(a)に示すように、時刻t2〜時刻t3の期間では、駆動制御回路12Aは、スイッチ11Cのオンとスイッチ11Bのオフを維持させ、スイッチ11Aをオンからオフにさせる。この結果、カレントミラー回路113のMOSトランジスタ13には、カレントミラー回路114に流れる電流Ilumのみが流れ、その電流がミラーされた電流Iout23-1 が発光駆動時電流として有機EL素子102に供給され、その駆動電流に応じた輝度で有機EL素子102が発光する。
これにより、図3(c)に示すように、有機EL素子102に流れる電流Ilumが飽和し、飽和時の電流は、概ね、発光時駆動電流Iout23-1 に等しい。
その後、図3(a)に示すように、時刻t3になると、信号電流発生回路111は、図3(a)のt<t3での発光時駆動電流Iout23-1 と、t3<t<t5での発光時駆動電流Iout25-3 の差の電流、すなわち、ΔI5-3 =Iout25-3 −Iout23-1 を出力する。
ここで、図3(a)では、時刻t3以後は発光時駆動電流Ioutが時刻t3以前よりも減少する場合を示す。
信号電流発生回路112は、時刻t3〜時刻t5の期間では、発光時駆動電流Ilum5-3 を出力する。また、カレントミラー回路115は、信号電流発生回路111から入力された電流ΔI5-3 をA倍した電流Iout15-3 の電流を生成する。
次に、図3(a)に示すように、時刻t3〜時刻t4の期間では、駆動制御回路12Aは、スイッチ11Aのオフとスイッチ11Cのオンを維持させ、スイッチ11Bをオフからオンにさせる。この結果、有機EL素子102に流れる電流Ioutは、Iout=Ilum5-3 −Iout15-3 の電流が供給される。この場合、有機EL素子102にはマイナスの電流が供給されるので、実質的には有機EL素子102の寄生容量312から充電電荷が放電される。つまり、寄生容量312の両端の電圧は減少する。
次に、図3(a)に示すように、時刻t4以後の期間では、駆動制御回路12Aは、スイッチ11Aのオフとスイッチ11Cのオンを維持させ、スイッチ11Bをオンからオフにさせる。この結果、有機EL素子102には、発光時駆動電流Iout25-4 が供給され、有機EL素子102は駆動電流に応じた輝度で発光する。
以上説明したような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の構成を示す回路図である。 第2実施形態の各部の波形図であり、(a)は有機EL素子の駆動電流、(b)は有機EL素子の端子電圧、(c)は有機EL素子に流れる電流のうち発光に寄与する電流の各波形例を示す。 従来のELディスプレイの構成を示す回路図である。 有機EL素子の構造を示す断面図である。 有機EL素子の等価回路を示す図である。 従来の有機EL素子の駆動回路の構成を示すブロック図である。一つの実施形態を示す。 図7の各部の波形図であり、(a)は有機EL素子の駆動電流、(b)は有機EL素子の端子電圧、(c)は有機EL素子に流れる電流のうち発光に寄与する電流の各波形例を示す。
符号の説明
10、10A 駆動回路
11 切り替えスイッチ
11A〜11C スイッチ
12、12A 駆動制御回路
102 有機EL素子

Claims (14)

  1. 容量性の発光素子を駆動する発光素子駆動回路であって、
    前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を前記発光素子に供給すると共に、前記発光素子が発光する輝度を変化させるときに輝度の差分に応じた差分電流を前記駆動電流に加算して前記発光素子に供給する駆動電流発生手段を備えたことを特徴とする発光素子駆動回路。
  2. 前記駆動電流発生手段は、
    前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を発生する第1駆動電流発生手段と、
    前記発光素子が発光する輝度が変化するときに輝度の差分に応じた差分電流を発生する第2駆動電流発生手段と、
    前記駆動電流に前記差分電流を加算する加算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  3. 前記第2駆動電流発生手段は、
    前記発光素子の輝度が増加するときに、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷にさらに電荷を注入する第1電流と、
    前記発光素子の輝度が減少するときに、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷を引き抜く第2電流と、
    を発生させることを特徴とする請求項2に記載の発光素子駆動回路。
  4. 前記第2駆動電流発生手段は、前記第1電流と前記第2電流を発生可能な電流発生手段であり、
    前記加算手段は、
    入力として駆動電流が入力され、出力として前記発光素子に電流を供給するためのカレントミラーと、
    前記発光素子の輝度が増加するときに、前記第1電流を前記カレントミラーの入力側に加算するように、前記第2駆動電流発生手段を前記カレントミラーの入力に接続する第1のスイッチと、
    前記発光素子の輝度が減少するときに、前記第2電流を前記カレントミラーの出力側から引き抜くように、前記第2駆動電流発生手段を前記カレントミラーの出力に接続する第2のスイッチと、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の発光素子駆動回路。
  5. 前記第2駆動電流発生手段は、
    前記第1電流を発生する第1電流発生手段と、
    前記第2電流を発生する第2電流発生手段と、
    前記第1電流発生手段および前記第2電流発生手段の出力を切り替える切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の発光素子駆動回路。
  6. 前記差分電流値は、輝度の増減量に比例することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路。
  7. 前記容量性の発光素子は、有機エレクトロ・ルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路。
  8. 前記容量性の発光素子が、マトリックス状に配置されており、画像表示装置を構成するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動回路。
  9. 容量性の発光素子の駆動方法であって、
    前記発光素子が所定の輝度で発光するのに必要な駆動電流を前記発光素子に供給し、
    前記発光素子が発光する輝度を変化させるときには、輝度の差分に応じた差分電流値を前記駆動電流に加算して前記発光素子に供給することを特徴とする発光素子駆動方法。
  10. 差分電流は、それぞれ、
    前記発光素子の輝度が増加するときには、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷にさらに電荷を注入する第1電流と、
    前記発光素子の輝度が減少するときには、前記発光素子の容量成分に充電された充電電荷を引き抜く第2電流と、
    を発生させることを特徴とする請求項9に記載の発光素子駆動方法。
  11. 前記第1電流と前記第2電流とをそれぞれ発生させ、切り替えることを特徴とする請求項9に記載の発光素子駆動方法。
  12. 前記差分電流値は、輝度の増減量に比例することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の発光素子駆動方法。
  13. 前記容量性の発光素子は、有機エレクトロ・ルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項9乃至請求項12のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動方法。
  14. 前記容量性の発光素子が、マトリックス状に配置されており、画像表示装置を構成するものであることを特徴とする請求項9乃至請求項12のうちのいずれか1の請求項に記載の発光素子駆動方法。
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