JP2006064836A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Takeshi Shimomichi
毅 下道
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Abstract

【課題】 光ファイバケーブルをキンクしにくくすることができ、また、難燃特性を向上せしめるようにする。
【解決手段】 光ファイバコード17の外周に金属線からなる編組層19を設け、この編組層19の外周に熱可塑性樹脂である難燃ポリオレフィン樹脂21を被覆してなり、前記編組層19の編組密度が72〜93%であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、特に屋内配線用に使用される光ファイバケーブルに関する。
従来の光ファイバコード101としては、JIS C 6830で規格されているごとく、図6および図7に示されているように例えば125μmφからなる石英光ファイバ103に例えば250μmφからなるUV樹脂あるいは400μmφからなるシリコン樹脂などの樹脂105を被覆して光ファイバ素線107を構成し、この光ファイバ素線107の外周に例えば0.9mmφからなるポリアミド樹脂109を被覆して光ファイバ心線111を構成し、さらに、この光ファイバ心線111の外周に抗張力体として例えば複数のアラミド繊維113を縦添えした状態で外皮として例えば3mmφからなるPVC115を被覆した構造となっている。
近年、FTTH(Fiber−To−The−Home)の普及に伴い、家庭内までに光ファイバケーブルが浸透してくると家庭内で光ファイバケーブルが使用され、専門業者でない一般人による光ファイバケーブルの取扱が頻繁に行われるようになってきた。
そこで、少々乱暴な取扱による光ファイバケーブルの損傷を防止するために、様々な光ファイバケーブルが考案されている。その中で、一定の曲げ径より小さく曲げられないように工夫された光ファイバケーブルが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
これらの光ファイバケーブルは、光ファイバまたは光ファイバコードの外皮の一部に節のついた硬質の樹脂層を形成した構造であり、節により一定の曲げ半径Rまでは小さな力で曲げることが可能であり、その曲げ半径Rを越えて曲げを与えるには大きな力が必要となる構造となっている。
特開平11−223752号公報 特開2004−133005号公報
ところで、上述した従来の光ファイバケーブルでは、光ファイバまたは光ファイバコードの外皮の一部に節のついた硬質の樹脂層が形成されているため、光ファイバコードの外皮を除去するのが困難である。
また、光ファイバの破断の要因である曲げに対抗して最小曲げの半径を確保することと、家庭内の火気による光ファイバへの引火を予防することが重要課題となる。
また、最小曲げの半径を確保するするために、市販の電線管や、その他のコルゲート管を使用することが多いが、通常では、そのような配線管が単独で用いられ、光ファイバケーブルと一体化されることは少ない。金属製のコルゲート管を使用することも1つの解決策であるが、光ファイバケーブルの製造ラインではなく、特別の製造ライン(テープから丸の手筒状にし、必要に応じて溶接する)を必要とする。
さらに、難燃性に関しては、塩素(ハロゲン)を成分とする樹脂は、燃焼したときに有害ガスが発生する。近年、地下道や屋内などでは、塩素を含まないノンハロゲンで、かつ、難燃性樹脂を選択する必要がある。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
上記発明が解決しようとする課題を達成するためにこの発明の光ファイバケーブルは、光ファイバコードの外周に金属線からなる編組層を設け、この編組層の外周に熱可塑性樹脂を被覆してなることを特徴とするものである。
この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記編組層の編組密度が72〜93%であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段の説明から理解されるように、この発明によれば、光ファイバコードの外周に金属線からなる編組層を設け、この編組層の外周に熱可塑性樹脂を被覆した構造とすることにより、光ファイバケーブルをキンクしにくくすることができる。
また、光ファイバコードの外周に金属線からなる編組層を設けることにより、難燃特性を向上せしめることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2を参照するに、この発明の光ファイバケーブル1は、中心部に例えば125μmφからなる石英光ファイバ3を備えており、この石英光ファイバ3の外周に例えば250μmφからなるUV樹脂5を被覆して光ファイバ素線7が構成されている。この光ファイバ素線7の外周に例えば0.9mmφからなるノンハロゲン難燃性樹脂としての酸素指数38の難燃ポリオレフィン樹脂9を被覆して光ファイバ心線11が構成されている。さらに、この光ファイバ心線11の外周に抗張力体として例えば複数のアラミド繊維13を縦添えした状態でノンハロゲン難燃性樹脂としての例えば酸素指数38の3mmφからなる難燃ポリオレフィン樹脂15を被覆して光ファイバコード17を構成している。この光ファイバコード17の外周には金属線としての例えば0.14mmφからなる錫メッキ銅線を用いて4特*24打、ピッチ22mmの編組層19が設けられている。この編組層19の外周には熱可塑性樹脂としてのノンハロゲン難燃性樹脂である例えば酸素指数38の4.7mmφからなる難燃ポリオレフィン樹脂21が被覆された構造となる。なお、前記難燃ポリオレフィン樹脂21の代わりにポリアミド繊維やポリプロピレン繊維などの熱可塑性繊維であっても構わない。
上記構成により、光ファイバコード17の外周に金属線からなる編組層19を設け、この編組層19の外周に熱可塑性樹脂である難燃ポリオレフィン樹脂21を被覆した構造とすることにより、光ファイバケーブル1をキンクしにくくすることができる。また、光ファイバコード17の外周に金属線からなる編組層19を設けることにより、難燃特性を向上せしめることができる。
(実施例)
例えば外径250μmφのSM型光ファイバ素線7に、酸素指数38の難燃ポリオレフィン樹脂9を被覆して0.9mmφの光ファイバ心線11とした。この光ファイバ心線11の外周に複数のアラミド繊維13を縦添えし、その外周に酸素指数38の難燃ポリオレフィン樹脂15を押出成形し、外径3.0mmφの光ファイバコード17を製造した。
この光ファイバコード17の外周に0.14mmφからなる錫メッキ銅線を用いて4特*24打、ピッチ22mmの編組層19を設けた。この外周に酸素指数38の難燃ポリオレフィン樹脂21を押出成形し、外径4.7mmの光ファイバケーブル1を製造した。
製造後の光ファイバケーブル1の曲げ試験を行ったところ、曲げ半径R=15mmまでは光ファイバケーブル1は容易に曲がるが、曲げ半径が15mmより小さくなるように光ファイバケーブル1を曲げるのには大きな力が必要であることが確認でき、光ファイバケーブル1がキンクしにくい構造であることが確認された。
つぎに、光ファイバケーブル1の曲がりやすさ・キンクしやすさは、金属線からなる編組層19の編組密度と相関があり、編組密度が低いと、光ファイバケーブル1は曲がりやすくなり、キンクしやすくなる。また、編組密度が高いと、光ファイバコード17の締め付けが弱くなり、編組中で光ファイバコード17が動いてしまう。
そこで、図3に示したように、編組層19に使用される金属線を0.14mmφからなる錫メッキ銅線を用い、持数、打数、編組密度を種々変化させて、光ファイバケーブル1に結び目23を作成し、片端図3において左端をクランプ装置25で固定して、光ファイバケーブル1の他端図3において右端に10Nの荷重を印加した。このときの結び目23の直径が30mmφ以上であるとき、光ファイバケーブル1はキンクしないと判断した。そのときの結果は、表1に示すとおりである。表中の○はキンクが生じない。×はキンクが生じたものを示す。
また、同様に編組層19に使用される金属線を0.14mmφからなる錫メッキ銅線を用い、持数、打数、編組密度を種々変化させて、光ファイバコード17の移動について調べた。図4に示したように、光ファイバコード17の片端図4において左端はクランプ装置27で編組層19を把持し、他端図4において右端は光ファイバコード17を把持し、10Nの力で引っ張り、光ファイバコード17の移動を確認した結果は、表1に示すとおりである。表中の○は光ファイバコード17の移動なし。×は光ファイバコード17の移動が生じたものを示す。
Figure 2006064836
表1から分かるように、編組密度が72〜93%の範囲においては、キンクおよびコード移動の両者において良好な特性が得られることを確認した。
難燃性について副次的な効果として、難燃特性が向上していることを調べた。すなわち、酸素指数(OI)が38の樹脂を用いた外径4.7mmの金属線からなる編組層19を含む光ファイバコード17と、外径5.0mmの金属線からなる編組層を含まない光ファイバコードを用いて、JIS C 3005に規格されているものすなわち図5に示されている燃焼試験機29を用いて行った。図5において、3方を支持枠31で囲んでその支持枠31内で試料支持台33を立設させ、この試料支持台33の上部に試料となる長さ約300mmの光ファイバコード17を水平に対して約60度傾斜させて支持し、還元炎装置35の還元炎37の先端を、試料の光ファイバコード17の下端から約20mmの位置に、30秒以内で燃焼するまで当て、炎を静かに取り去った後、試料の光ファイバコード17の燃焼の程度を調べた。
その結果、前記金属線からなる編組層19を含む光ファイバコード17のみがJIS C 3005の規格による燃焼試験に合格した。
金属線からなる編組層19により燃焼が防止され、可燃性の光ファイバ被覆材料が燃焼しなかったため、難燃特性が向上した考えられる。
上記構成により、光ファイバコード17の外周に金属線からなる編組層19を設け、この編組層19の編組密度を72〜93%とすることにより、キンクが生じず、光ファイバコード17が光ファイバケーブル1中の金属線からなる編組層19が移動しない光ファイバケーブル1を製造することができる。
この発明の光ファイバケーブルの正面図である。 図1における側面図である。 光ファイバケーブルのキンクを調べるために光ファイバケーブルの引っ張り試験を行うための説明図である。 光ファイバコードの移動を調べるために光ファイバコードの引っ張り試験を行うための説明図である。 光ファイバケーブルの燃焼試験を行う燃焼試験機の概略斜視図である。 従来の光ファイバケーブルの正面図である。 図6における側面図である。
符号の説明
1 光ファイバケーブル
3 石英光ファイバ
5 UV樹脂
7 光ファイバ素線
9 ノンハロゲン難燃性樹脂
11 光ファイバ心線
13 アラミド繊維
15 ノンハロゲン難燃性樹脂
17 光ファイバコード
19 金属線からなる編組層
21 難燃ポリオレフィン樹脂(ノンハロゲン難燃性樹脂)
23 結び目
25 クランプ装置
27 クランプ装置
29 燃焼試験器
31 支持枠
33 材料支持台
35 還元炎
37 炎

Claims (2)

  1. 光ファイバコードの外周に金属線からなる編組層を設け、この編組層の外周に熱可塑性樹脂を被覆してなることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記編組層の編組密度が72〜93%であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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