JP2006063746A - 吸音建具 - Google Patents

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Motonori Yoshida
元紀 吉田
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Abstract

【課題】 建具内に吸音材を収容し、その建具の表面板にスライド式の開閉部を形成することにより、吸音材を露出させ、吸音調整を可能とした吸音建具を提供する。
【解決手段】 建具Aの内部に吸音材5を収容し、その吸音材5の表面を表面板2によって閉塞し、その表面板2にスライド部を等間隔で平行して配置し、そのスライド部をスライドさせて開口し、内部の吸音材2を露出させ、吸音効果を得る。建具Aの厚さは変化せず、建具の機能を確保した上で、吸音調整を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、居住空間の仕切りを形成する建具に、吸音効果を付与した吸音建具に関する。
従来、建材における吸音材料として、ロックウール天井吸音板、多孔開吸音板といった材料が使用されている。
これらの吸音建具は、事務所、商業施設において、天井材等に多く使用されているが、住宅の内装材としてはインテリア上、あまり好まれないケースが多い。そのため、採用例も少なく、これらの、吸音材料はその吸音性能が固定的なため、一度施工するとその後の吸音調整が難しい。
特に、最近の住宅の内装仕上においては、床にはフローリング、壁、天井には石膏ボード+クロス仕上が大半を占めており、カーペット、畳といった一般に吸音効果のある材料があまり使われなくなってきた。このように室内表面積の中で、吸音効果のある材料が少なくなることで、室内の音が響きすぎるといった問題が発生している。
一方、オーディオルーム、シアタールームといった音楽を専門に楽しむ部屋の設計要求が高まる中、快適な音響空間を家でも楽しめる仕組みが必要とされている。
また、多目的ホールにおいては、低音域から高音域までの広い範囲で、残響音を可変にする必要があり、一般的な吸音壁だけでは、十分に対応できないという問題があった。
そこで、これらの吸音率を調整可能とした装置に関する技術として特開平7−248775号公報記載の技術が知られている。
特開平7−248775号公報
しかしながら、前記公報記載の技術は、吸音効果を変化させる装置についての技術であり、一般の建具内に組み込むことは困難であり、吸音率の調整も複雑な操作が必要という問題がある。
本発明は係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、建具内に吸音材を収容し、その建具の表面板にスライド式の開閉部を形成することにより、吸音調整を可能とした吸音建具を提供することにある。
前記目的を達成するための手段として、請求項1記載の吸音建具では、建具の内部に吸音材を収容し、その吸音材の表面を表面板によって閉塞し、その表面板に開閉部を形成し、その開閉部を開口させることによって、内部の吸音材を露出させ、吸音効果を得る構成とした。
請求項2記載の吸音建具では、請求項1記載の吸音建具において、前記建具の表面板にスライド部を形成し、そのスライド部をスライドさせて開口を形成する構成とした。
請求項3記載の吸音建具では、請求項2記載の吸音建具において、前記スライド部は、建具表面に等間隔で平行して配置されている。
前記構成を採用することにより、本発明では以下の効果を奏する。
請求項1記載の吸音建具においては、建具の内部に吸音材を収容し、その吸音材の表面を表面板によって閉塞し、その表面板に開閉部を形成したので、その開閉部を開口させることによって、吸音効果が得られる。
また、開口面積を調整することにより、室内の吸音効果を変化させることが可能であり、使用目的に応じた音響空間を形成することができる。
請求項2記載の吸音建具においては、建具の表面板にスライド部を形成し、そのスライド部をスライドさせて開口を形成する構成としたので、建具の厚さを変化させずに吸音調整を行うことができる。そのため、建具としての機能を維持した上で、空間の吸音調整が可能となる。
また、スライド式の構成としたので、簡易な構造で吸音調整が可能となる。
請求項3記載の吸音建具においては、スライド部を建具表面に等間隔で平行して配置したので、吸音材の露出が等間隔に行われ、均一な吸音効果が得られる。
以下、図面に基づいて本発明の吸音建具の実施の形態を説明する。
本発明の吸音建具Aは、図1、図2に示すように、建具に吸音材を収容し、その表面を表面板1,2によって閉塞し、表側の表面板2に開閉部を形成したものである。
前記建具Aは居住空間の仕切りを構成するものであり、戸・障子・襖(ふすま)など、建物と外部、また建物の内部を仕切るために設けた開閉扉である。建具の素材としては特に限定されるものではないが、木製、樹脂製、金属製によって構成される。
建具の両端には垂直の端材3が配置され、その端材3と端材3の上下を連結する横材4が配置され、それら、端材3と横材4によって、方形の外郭を形成する構成枠が形成されている。その構成枠の表裏は表面板1,2によって閉塞され、全体形状は、矩形状の壁面を構成している。
建具の厚さは数cm程度であり、この数cmの建具内の全域に渡って内部一面に等密度にグラスウール(吸音材5)が充填されている。
前記グラスウールは、ガラスを高温で溶かして繊維化したものであり、ガラス質の3〜7ミクロンの繊維からなり、広く吸音材として使用されるものである。
また、吸音材としては、この他ロックウールを使用することも可能であり、このロックウールは、鉄鋼残滓であるスラグを主原料に、1000℃以上の高温で溶かして繊維化したものである。
これらの、吸音材は音響を吸収する効果の他に、断熱性を備え、延焼を防ぎ、溶け出さず、シロアリの食害を受けない等の利点を備えている。
前記建具Aの裏側は一連の表面板1によって閉塞されているが、表側の表面板2には開閉部が形成されている。
この開閉部は、幅数cmの板材が所定間隔を置いて平行に配置され、前段の帯板6と、その帯板6の後ろ側にスライドして入り込む後段の帯板7によって構成されている。
この前段と後段の帯板6,7は同一幅によって構成され、スライドすると、後段の帯板7が前段の帯板6の後ろ側に完全に隠れ、スライド部分が開口し、その部分から内部の吸音材が露出し、吸音効果が得られるようになっている。
このスライド構造は、建具Aに備えられた図示しないレバーを操作することにより、後段の帯板7が一体として連続して前段の帯板6の後ろ側にスライドする構成となっている。尚、レバー操作加減して、開き幅を調整することも可能である。
本発明の吸音建具の使用方法について説明する。
一般の住宅では、平時は、内部の柔らかいグラスウール地を保護するために、表面板2を閉じておく、これにより、埃、塵の侵入を防止でき、内部のグラスウールの損傷も防止し、外観もすっきりとした状態となる。
音楽、映画等を楽しむ場合には、レバー操作により、吸音建具の開閉部を開口する。これにより、開口より吸音材が露出して快適な音響空間が形成される。
また、必要に応じて、開口面積を変化させることが可能である。
本発明では、開閉部がスライド式とされていることにより、スライド式ドア、回動式の開き戸であっても、建具としての機能を維持しながら、吸音効果を発揮することができる。つまり、吸音時、または非吸音時であっても、建具の幅は同一であるため通常の建具として使用することができる。
次に、本発明の吸音建具を適用した場合の残響時間の比較について説明する。
図4中、黒塗りの扉部分に本発明の吸音建具を適用している。
図4の居住空間は、天井高:2.5m、床面積:3.5×4=14m、表面積:65.5m、室容積:35m、壁面積:24.55m 建具面積(合計):9.45m
サッシ面積(合計):3.5m の構成となっている。
床はフローリングによって構成される洋室であり、部屋の2方にサッシ2からなる採光窓が配置され、部屋の一面に出入扉9が配置されている。
また、部屋の一方には物入れ10が配置され、その物入れには開閉扉11が配置されている。
この空間の中、図中黒塗りの部分、出入扉9及び物入れの開閉扉11の部分を本発明の吸音建具として、平均残響時間についての試算を行った結果が、図4である。
図4では、建具の開口を閉塞した状態(建具吸音率0.1の場合)では、残響時間0.86秒と試算された。
また、建具を開口した状態(建具吸音率0.6の場合)では、残響時間0.46秒と試算され、残響時間を半減させることが可能である。
以上、実施例を説明したが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
前記実施例では、建具の一面側に開閉部を設けたが、両面に設けることも可能である。
また、内部のグラスウールの色彩を表面板と同一とすることにより、開口時にはグラスウールの露出感を感じさせない。
吸音建具の開閉構造を示す断面図である。 吸音建具の開閉構造を示す正面図である。 吸音建具を適用した居住空間の平面図である。
符号の説明
1 表面板
2 表面板
3 端材
4 横材
5 吸音材
6 帯板
7 帯板
8 サッシ
9 出入扉
10 物入れ
11 開閉扉

Claims (3)

  1. 建具の内部に吸音材を収容し、その吸音材の表面を表面板によって閉塞し、その表面板に開閉部を形成し、その開閉部を開口させることによって、内部の吸音材を露出させ、吸音効果を得る構成とした吸音建具。
  2. 前記建具の表面板にスライド部を形成し、そのスライド部をスライドさせて開口を形成する構成とした請求項1記載の吸音建具。
  3. 前記スライド部は、建具表面に等間隔で平行して配置されることを特徴とする請求項2記載の吸音建具。
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