JP2006062825A - クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】揚程が長く、悪環境で使用されるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を正確に検出することができるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法を提供すること。
【解決手段】グラブバケット5の本体部6の対角方向に、xyz3軸方向の加速度を検出できる2組の加速度センサS1、S2をそれぞれ配置し、これら2組の加速度センサS1、S2を使用して、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を検出する。
【選択図】図3
【解決手段】グラブバケット5の本体部6の対角方向に、xyz3軸方向の加速度を検出できる2組の加速度センサS1、S2をそれぞれ配置し、これら2組の加速度センサS1、S2を使用して、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を検出する。
【選択図】図3
Description
本発明は、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法に関し、特に、清掃工場で稼動するごみクレーン等のように、揚程が長く、悪環境で使用されるクレーンの振れ止め制御や自動運転の安全確保のために好適に用いることができるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法に関するものである。
従来、クレーンの振れ止め制御は、主巻上げロープとグラブ相対角度を検出し、これによって振れ角、捻れ角信号を生成し、これに基づいて振れ止め制御を行っていた。
その一例として、本件出願人の出願に係る特許文献1に記載されるようなクレーンの吊具振れ角及び捻れ検出装置がある。
このクレーンの吊具振れ角及び捻れ検出装置は、クレーンの吊具中央上方に設けた吊具側シーブと、クレーンのトロリに取り付けられた2方向に回転可能な手段を備えたセンサベースと、センサベースに配置したクレーンの横行方向及び走行方向の傾斜角を検出する2台の傾斜計と、一端をセンサベースの下端に接続し、吊具側シーブとトロリ側シーブを介して他端を2台の巻取装置にてガイドロープを巻き取るようにして荷の振れと荷の捻れを検出するものである。
しかしながら、主巻上げロープのほかに振れ角検出のための細い検出用ガイドロープを設置することは、悪環境で使用するごみクレーンでは、検出用ガイドロープに搬送物であるごみ類が絡まったり付着し、ガイドロープの切断が発生するため困難で、この方式は実施することができない。
また、検出用ガイドロープによる角度検出では、20〜30メートル以上の揚程を有するごみクレーンでは制御したいグラブバケット先端の振幅に対し、グラブバケットの振子の長さに反比例して検出する振れ角が小さくなり、制御に必要な精度を得られないという問題があった。
特開平7−81877号公報
その一例として、本件出願人の出願に係る特許文献1に記載されるようなクレーンの吊具振れ角及び捻れ検出装置がある。
このクレーンの吊具振れ角及び捻れ検出装置は、クレーンの吊具中央上方に設けた吊具側シーブと、クレーンのトロリに取り付けられた2方向に回転可能な手段を備えたセンサベースと、センサベースに配置したクレーンの横行方向及び走行方向の傾斜角を検出する2台の傾斜計と、一端をセンサベースの下端に接続し、吊具側シーブとトロリ側シーブを介して他端を2台の巻取装置にてガイドロープを巻き取るようにして荷の振れと荷の捻れを検出するものである。
しかしながら、主巻上げロープのほかに振れ角検出のための細い検出用ガイドロープを設置することは、悪環境で使用するごみクレーンでは、検出用ガイドロープに搬送物であるごみ類が絡まったり付着し、ガイドロープの切断が発生するため困難で、この方式は実施することができない。
また、検出用ガイドロープによる角度検出では、20〜30メートル以上の揚程を有するごみクレーンでは制御したいグラブバケット先端の振幅に対し、グラブバケットの振子の長さに反比例して検出する振れ角が小さくなり、制御に必要な精度を得られないという問題があった。
本発明は、上記従来のクレーンが有する問題点に鑑み、揚程が長く、悪環境で使用されるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を正確に検出することができるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法は、吊り具の本体部の対角方向に、xyz3軸方向の加速度を検出できる2組の加速度センサをそれぞれ配置し、該2組の加速度センサを使用して、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を検出するようにしたことを特徴とする。
この場合において、前記加速度センサを、パッケージ化された2軸分のセンサを2個組み合わせることにより構成するようにすることができる。
本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法によれば、吊り具の本体部の対角方向に、xyz3軸方向の加速度を検出できる2組の加速度センサをそれぞれ配置するようにしているので、揚程が長く、悪環境で使用されるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を正確に検出することができる。
また、前記加速度センサを、パッケージ化された2軸分のセンサを2個組み合わせて構成するようにすることにより、加速度センサを容易かつ安価に構成することができる。
以下、本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法を実施するごみクレーンの一例を示す。
このごみクレーンは、図1にその概略構成を示すように、例えば、10〜30メートルあるいはそれ以上の揚程Lを有し、クレーンでクレーンガーダ1上を横行するグラブ2上の主巻上げドラム3に巻装した主巻上げロープ4によって、吊り具としてのグラブバケット5を懸垂するようにしている。
グラブバケットは、図2〜図3に示すように、2本の主巻上げロープ4で懸垂するグラブバケット5の本体部6の対角方向にxyz3軸方向の加速度を検出できる加速度センサS1、S2をそれぞれ配置する。
そして、例えば、油圧開閉式のグラブバケットでは、グラブバケット側に油圧ポンプを駆動するモータとその制御線をグラブ2から配線するため、通常、キャプタイヤケーブル(図示省略)を懸垂し、グラブ2側で巻上げ位置の変化に追従するよう、定トルクでケーブルリールにキャプタイヤケーブルを巻き取る方法が採用されるが、加速度センサS1、S2の信号や電源はこのキャプタイヤケーブルを介して地上の制御装置に伝送されたり、供給されるようにする。
なお、加速度センサS1、S2の信号の伝送方法は、上記の有線に限定されるものではなく、グラブバケット5(あるいはフック)の適宜位置に電池等の電源と無線送信機を設置し、地上に設置した受信機に無線で信号を伝送するようにすることも可能である。
この方法では、ワイヤーロープの長さ、揚程の影響を受けず、また、風等の外乱による影響も受けないため、港湾のコンテナクレーン等、屋外クレーンにも応用できる。
この方法では、ワイヤーロープの長さ、揚程の影響を受けず、また、風等の外乱による影響も受けないため、港湾のコンテナクレーン等、屋外クレーンにも応用できる。
加速度センサS1、S2としては、サーボ傾斜計やサーボ加速度計等の静止加速度から数Hzまでの周波数帯域まで応答する加速度センサを好適に用いることができる。
また、2軸分のセンサが1つのICパッケージに格納された半導体プロセスを応用したセンサ(例えば、米国 Analog Devices社製のADLX202型センサ)をそれぞれ2個ずつ組み合わせることで、加速度センサを容易かつ安価に構成することができる。
加速度センサを使用する利点として、検出用ロープ等、悪環境に露出する部分がなく、センサ部分を防塵、防水処理した密閉箱に収納できるため、環境の悪いごみクレーンでも安定した性能を維持することができる。
なお、手動クレーン等で捻れ発生時には運転者が操作を中止できるクレーンの振れ止めでは、加速度センサS1、S2を1セットだけ使用し、振れ角を検出することも可能である。
この場合、加速度センサS1、S2は、例えば、フックシーブの中心に近い場所に配置することが望ましく、これにより、フック部の2次振動の影響を低減し、荷の振れだけを検出することができる。
また、2軸分のセンサが1つのICパッケージに格納された半導体プロセスを応用したセンサ(例えば、米国 Analog Devices社製のADLX202型センサ)をそれぞれ2個ずつ組み合わせることで、加速度センサを容易かつ安価に構成することができる。
加速度センサを使用する利点として、検出用ロープ等、悪環境に露出する部分がなく、センサ部分を防塵、防水処理した密閉箱に収納できるため、環境の悪いごみクレーンでも安定した性能を維持することができる。
なお、手動クレーン等で捻れ発生時には運転者が操作を中止できるクレーンの振れ止めでは、加速度センサS1、S2を1セットだけ使用し、振れ角を検出することも可能である。
この場合、加速度センサS1、S2は、例えば、フックシーブの中心に近い場所に配置することが望ましく、これにより、フック部の2次振動の影響を低減し、荷の振れだけを検出することができる。
図4に振れ止め制御のフロー図の一例を示す。
センサS1、S2の信号と、モータ制御に使用するエンコーダの信号とを使用し、振れ角を演算する。
まず、エンコーダの速度信号を微分することにより、クレーンガーダ1又はグラブ2の水平加速度αを得る。
センサS1、S2の信号からエンコーダによる水平加速度αを減算し、相対加速度を使用することで、等速運動中、あるいは静止状態での振れ止めだけでなく、加減速中の振れ止めにも対応することができる。
センサS1、S2の信号と、モータ制御に使用するエンコーダの信号とを使用し、振れ角を演算する。
まず、エンコーダの速度信号を微分することにより、クレーンガーダ1又はグラブ2の水平加速度αを得る。
センサS1、S2の信号からエンコーダによる水平加速度αを減算し、相対加速度を使用することで、等速運動中、あるいは静止状態での振れ止めだけでなく、加減速中の振れ止めにも対応することができる。
以下、振れ止め制御の原理について説明する。
グラブバケットを単振子として考えると、その運動はx軸方向、y軸方向に分解すると次のようになる。
(dθx 2/dt2)+(g/L)θx=−(ax/L) ・・・(1)
(dθy 2/dt2)+(g/L)θy=−(ay/L) ・・・(2)
ここで、ax:x軸方向の走行加速度
ay:y軸方向の走行加速度
θx:x軸方向のグラブバケット振れ角
θy:y軸方向のグラブバケット振れ角
g:重力の加速度
である。
x軸、y軸方向の方向は、クレーンでは、それぞれガーダの走行方向、グラブの横行方向とする。
グラブバケットの位置に着目するとその変位は次のようになる。
(dx2/dt2)=(dθx 2/dt2)L ・・・(3)
(dy2/dt2)=(dθy 2/dt2)L ・・・(4)
これにより、グラブバケットの位置で加速度を検出すると振れ角を求めることができる。
加速度センサS1、S2を、図2〜図3に示すように、2本の主巻上げロープ4で懸垂するグラブバケット5の本体部6の対角方向にそれぞれ配置する。
ここで、S1(x):センサS1のx方向加速度
S1(y):センサS1のy方向加速度
S1(z):センサS1のz方向加速度
S2(x):センサS2のx方向加速度
S2(y):センサS2のy方向加速度
S2(z):センサS2のz方向加速度
とする。なお、z方向はグラブバケットの巻下げ方向とする。
(3)式、(4)式は、
θx=1/L∬S1(x)dt 又は θx=1/L∬S2(x)dt ・・・(5)
θy=1/L∬S1(y)dt 又は θy=1/L∬S2(y)dt ・・・(6)
加速度センサS1、S2の信号を2階積分することで振れ角を得る。
振れ止め制御では、振れ角信号の微分信号を内部的に使用するが、これは加速度センサS1、S2の信号を2階積分する過程の1階積分で得ることができる。
グラブバケットを単振子として考えると、その運動はx軸方向、y軸方向に分解すると次のようになる。
(dθx 2/dt2)+(g/L)θx=−(ax/L) ・・・(1)
(dθy 2/dt2)+(g/L)θy=−(ay/L) ・・・(2)
ここで、ax:x軸方向の走行加速度
ay:y軸方向の走行加速度
θx:x軸方向のグラブバケット振れ角
θy:y軸方向のグラブバケット振れ角
g:重力の加速度
である。
x軸、y軸方向の方向は、クレーンでは、それぞれガーダの走行方向、グラブの横行方向とする。
グラブバケットの位置に着目するとその変位は次のようになる。
(dx2/dt2)=(dθx 2/dt2)L ・・・(3)
(dy2/dt2)=(dθy 2/dt2)L ・・・(4)
これにより、グラブバケットの位置で加速度を検出すると振れ角を求めることができる。
加速度センサS1、S2を、図2〜図3に示すように、2本の主巻上げロープ4で懸垂するグラブバケット5の本体部6の対角方向にそれぞれ配置する。
ここで、S1(x):センサS1のx方向加速度
S1(y):センサS1のy方向加速度
S1(z):センサS1のz方向加速度
S2(x):センサS2のx方向加速度
S2(y):センサS2のy方向加速度
S2(z):センサS2のz方向加速度
とする。なお、z方向はグラブバケットの巻下げ方向とする。
(3)式、(4)式は、
θx=1/L∬S1(x)dt 又は θx=1/L∬S2(x)dt ・・・(5)
θy=1/L∬S1(y)dt 又は θy=1/L∬S2(y)dt ・・・(6)
加速度センサS1、S2の信号を2階積分することで振れ角を得る。
振れ止め制御では、振れ角信号の微分信号を内部的に使用するが、これは加速度センサS1、S2の信号を2階積分する過程の1階積分で得ることができる。
上記の場合の信号状態を図5〜図6に示す。
x軸方向の振れについては、加速度センサS1、S2のx方向の信号が出力され、y軸方向の振れについては加速度センサS1、S2のy方向の信号が出力される。
z軸方向については、グラブバケット5の遠心力成分が振れに同期して重畳するが、微少であるため省略する。z軸方向は重力加速度が出力される。
この場合、加速度センサS1、S2の信号は、2つの加速度センサS1、S2の信号の平均をとって振れ止め制御に使用するほか、いずれか一方の信号を使用することもできる。
x軸方向の振れについては、加速度センサS1、S2のx方向の信号が出力され、y軸方向の振れについては加速度センサS1、S2のy方向の信号が出力される。
z軸方向については、グラブバケット5の遠心力成分が振れに同期して重畳するが、微少であるため省略する。z軸方向は重力加速度が出力される。
この場合、加速度センサS1、S2の信号は、2つの加速度センサS1、S2の信号の平均をとって振れ止め制御に使用するほか、いずれか一方の信号を使用することもできる。
ごみクレーンの自動運転では、傾斜した面からグラブバケット5を巻き上げる際、地切時にグラブバケット5が捻れることがある。グラブバケット5の捻れが大きい時に巻き上げると主巻上げロープ4が主巻上げドラム3に正しく巻き取られず、乱巻き現象を生じることがあり危険である。
この捻れの検出は、加速度センサS1、S2のx方向成分、y方向成分に逆相信号として検出できる。
図7に示すように、加速度センサS1、S2をグラブバケット5の中心から角度εだけオフセットした位置に取り付けたとき、捻れの加速度は加速度センサS1、S2のx成分、y成分にそれぞれsinε、cosεで分配される。この分配比は加速度センサS1、S2の配置に固有の値となる。
グラブバケット5の捻れも上部固定の単振動モデルとして記述できるので、
ψ=(k/sinε)∬{S1(x)−S2(x)}dt ・・・(7)
又は
ψ=(k/cosε)∬{S1(y)−S2(y)}dt ・・・(8)
ここで、k:ワイヤーロープの捻れ剛性により決まる定数
である。
通常、ごみクレーンでは、捻れ方向を止めるためのアクチュエータを持たないため、捻れ角を正確に検出することは意味をなさない。
捻れ振動は単振動であるため、(7)式、(8)式のように積分した信号と積分する前の加速度センサS1、S2の出力信号は相似形であるため、捻れ検出では積分しない加速度センサS1、S2の差信号のみで捻れを検出できる。
S1(x)−S2(x)∝(dψ2/dt2) ・・・(9)
S1(y)−S2(y)∝(dψ2/dt2) ・・・(10)
すなわち、積分形の(7)式、(8)式でも、原信号の(9)式、(10)式でも、単振動の波形は正弦波形となる。
x方向の信号を使うか、y方向の信号を使うかは加速度センサS1、S2の配置により使いやすい方を選択する。
中心からの角度εが小さい場合、y方向のセンサ信号の捻れの余弦成分が出力されるため、信号が正弦成分のx方向信号よりも大きく使いやすい。
この捻れの検出は、加速度センサS1、S2のx方向成分、y方向成分に逆相信号として検出できる。
図7に示すように、加速度センサS1、S2をグラブバケット5の中心から角度εだけオフセットした位置に取り付けたとき、捻れの加速度は加速度センサS1、S2のx成分、y成分にそれぞれsinε、cosεで分配される。この分配比は加速度センサS1、S2の配置に固有の値となる。
グラブバケット5の捻れも上部固定の単振動モデルとして記述できるので、
ψ=(k/sinε)∬{S1(x)−S2(x)}dt ・・・(7)
又は
ψ=(k/cosε)∬{S1(y)−S2(y)}dt ・・・(8)
ここで、k:ワイヤーロープの捻れ剛性により決まる定数
である。
通常、ごみクレーンでは、捻れ方向を止めるためのアクチュエータを持たないため、捻れ角を正確に検出することは意味をなさない。
捻れ振動は単振動であるため、(7)式、(8)式のように積分した信号と積分する前の加速度センサS1、S2の出力信号は相似形であるため、捻れ検出では積分しない加速度センサS1、S2の差信号のみで捻れを検出できる。
S1(x)−S2(x)∝(dψ2/dt2) ・・・(9)
S1(y)−S2(y)∝(dψ2/dt2) ・・・(10)
すなわち、積分形の(7)式、(8)式でも、原信号の(9)式、(10)式でも、単振動の波形は正弦波形となる。
x方向の信号を使うか、y方向の信号を使うかは加速度センサS1、S2の配置により使いやすい方を選択する。
中心からの角度εが小さい場合、y方向のセンサ信号の捻れの余弦成分が出力されるため、信号が正弦成分のx方向信号よりも大きく使いやすい。
また、ごみクレーンではグラブバケット5の着地時に急斜面あるいは段差のある場所に着地した時にグラブバケット5が転倒する危険性がある。
グラブバケット5の転倒は、図8〜図9に示すように、x方向の転倒は、加速度センサS1、S2のx方向、y方向の成分に転倒角φxの正弦成分、余弦成分が分配される。
S1(x)=gsinφx 又は S2(x)=gsinφx ・・・(11)
S1(z)=gcosφx 又は S2(z)=gcosφx ・・・(12)
同様に、y方向の転倒は、
S1(y)=gsinφy 又は S2(x)=gsinφy ・・・(13)
S1(z)=gcosφy 又は S2(z)=gcosφy ・・・(14)
ここで、φx:グラブバケットのx方向の転倒角
φy:グラブバケットのy方向の転倒角
である。
これらを纏めて表1に記載する。
グラブバケット5の転倒は、図8〜図9に示すように、x方向の転倒は、加速度センサS1、S2のx方向、y方向の成分に転倒角φxの正弦成分、余弦成分が分配される。
S1(x)=gsinφx 又は S2(x)=gsinφx ・・・(11)
S1(z)=gcosφx 又は S2(z)=gcosφx ・・・(12)
同様に、y方向の転倒は、
S1(y)=gsinφy 又は S2(x)=gsinφy ・・・(13)
S1(z)=gcosφy 又は S2(z)=gcosφy ・・・(14)
ここで、φx:グラブバケットのx方向の転倒角
φy:グラブバケットのy方向の転倒角
である。
これらを纏めて表1に記載する。
このように、本実施例によると、2組のxyz3軸方向の加速度を検出できる加速度センサを使用することにより、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を正確に検出することができる。
以上、本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法について、ごみクレーンを例に説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、ごみクレーン以外の他のクレーンにも適用できるものであって、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法は、揚程が長く、悪環境で使用されるクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を正確に検出することができることから、ごみクレーンの用途に好適に用いることができるほか、例えば、港湾のコンテナクレーン等の屋外で使用される大形クレーン等の用途にも好適に用いることができる。
1 クレーンガーダ
2 グラブ
3 主巻上げドラム
4 主巻上げロープ
5 グラブバケット(吊り具)
6 グラブバケットの本体部
S1 加速度センサ
S2 加速度センサ
2 グラブ
3 主巻上げドラム
4 主巻上げロープ
5 グラブバケット(吊り具)
6 グラブバケットの本体部
S1 加速度センサ
S2 加速度センサ
Claims (2)
- 吊り具の本体部の対角方向に、xyz3軸方向の加速度を検出できる2組の加速度センサをそれぞれ配置し、該2組の加速度センサを使用して、クレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角を検出するようにしたことを特徴とするクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法。
- 前記加速度センサを、パッケージ化された2軸分のセンサを2個組み合わせて構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のクレーンの振れ角、捻れ角及び転倒角の検出方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010248719A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | S K K:Kk | グラブ浚渫船による浚渫システム |
CN111397823A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-07-10 | 广东众智检验检测有限公司 | 一种起重机静刚度测量装置及测量方法 |
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2004
- 2004-08-27 JP JP2004247772A patent/JP2006062825A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010248719A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | S K K:Kk | グラブ浚渫船による浚渫システム |
CN111397823A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-07-10 | 广东众智检验检测有限公司 | 一种起重机静刚度测量装置及测量方法 |
CN111397823B (zh) * | 2020-04-28 | 2022-04-01 | 广东众智检验检测有限公司 | 一种起重机静刚度测量装置及测量方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060614 |