JP2006060505A - パルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路 - Google Patents
パルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 本発明は、パルス駆動回路及びパルスリンギング抑圧回路において、入力信号が急激に変化するようなとき、例えば、周波数が高く、ゲインが高い時の入力信号の立ち上がり、立ち下がり時の電圧変動を出力信号に伝えてリンギングをリンギング抑制回路により有効に抑える様にする。又、リンギング抑制調整回路の制御信号を切り替えることによってリンギング抑制回路を調整し、入力信号の電圧変動を伝えるゲインと遅延時間をそれぞれ制御することで、リンギングが変化した場合に対してもリンギングを抑制する様に出来るものを得る。
【解決手段】 本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑圧回路は、パルス駆動回路1にリンギング抑制回路5a,5bを設け、入力パルスの立下り或いは立下りを出力信号の立ち上がり或いは立下りにより交流的に加算し、出力波形に生ずるリンギングを軽減すると共にリンギング抑制回路5a,5bの遅延量又は/及び遅延時間τを調整可能なものを得る。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑圧回路は、パルス駆動回路1にリンギング抑制回路5a,5bを設け、入力パルスの立下り或いは立下りを出力信号の立ち上がり或いは立下りにより交流的に加算し、出力波形に生ずるリンギングを軽減すると共にリンギング抑制回路5a,5bの遅延量又は/及び遅延時間τを調整可能なものを得る。
【選択図】 図1
Description
本発明はパルス駆動回路及び出力パルスリンギング抑制回路に係り、特に、高速駆動パルス出力でパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路を駆動した際の出力波形に生ずるリンギングの抑制及びリンギング量調整可能な回路の改良に関する。
従来から、高速データ伝送時の伝送路におけるリンギングを防止可能にした電子機器及び半導体装置が特許文献1に開示されている。この電子機器のリンギング防止方法は第1の矩形波或いは台形状のパルスと遅延させた同様形状の第2のパルスを重ね合わせ、第1のパルスによるリンギングによる振動と第2のパルスのリンギングによる振動を直流的に打ち消したパルスを出力端子に出力する様になしたもので、図14(A)〜(G)は特許文献1に開示されている回路構成と波形説明図を示すものである。
図14(A)は上記の回路構成の原理を示すもので、1対1伝送または、バス伝送に用いる伝送線路、及びその伝送線路に接続されたLSIの寄生インダクタンス、寄生容量を図14(A)で伝送線路TL1とし、伝送遅延量をtd1で表す。伝送線路TL1には2個以上のLSIが接続されているが、ここでは、その内のデータ伝送を行なう2個のLSIに注目し、送信LSIをM1、受信LSIをM2とする。送信LSI,M1は内部回路及び出力回路D1を備え、受信LSI,M2は入力回路及び内部回路R2を備えている。
出力回路D1が送信端IO1から、図14(B)の様に時刻t=0において立ち上がり、振幅V0の電圧パルスI1を送信したとき、受信端IO2に現れる電圧波形O1は図14(E)に示す様に周期T、振幅がΔVの正弦波状のリンギングを含むとする。このリンギングの最初の極大点が生ずる時刻をt1とすると、nを1以上の整数として、n番目の極大点の生ずる時刻はtp(n)=t1+(n−1)Tであり、その時刻での電圧はVp(n)=V0+ΔVと表される。また、n番目の極小点の生ずる時刻はtv(n)=t1+(n−1/2)Tであり、その時刻での電圧はVv(n)=V0−ΔVと表される。
一方、送信端IO1から図14(C)の様に電圧パルスI1を時間T/2だけ遅らせた電圧パルスId1を送信したときの受信波形Od1は、図14(F)に示す様に受信端の電圧波形O1を時間T/2だけ遅らせたものになる。したがって遅延した受信波形Od1のリンギングの極大点はtp(n)=t1+(n−1/2)Tに生じ、その点の電圧はVp(n)=V0+ΔVである。極小点はtv(n)=t1+n・Tに生じ、その点の電圧はVv(n)=V0−ΔVである。
上述の伝送線路TL1が線形近似可能であれば、重ね合せの理が成り立つ。そこで、送信端IO1から電圧パルスI1と遅延した電圧パルスId1を加えた波形、すなわち時間t=0で振幅V0だけ立ち上がり、時間t=T/2でさらに振幅V0だけ立ち上がる図14(D)に示す様な階段状の波形I1+Id1を送信すると、受信端IO2では受信波形O1と遅延した受信波形Od1を加えた図14(G)に示す様な合成波形O1+Od1が受信される。ところで、受信波形O1と遅延した受信波形Od1は互いに位相がT/2だけずれており、受信波形O1のリンギングの極小点が生ずる時刻は遅延した受信波形Od1のリンギングの極大点が生ずる時刻と一致し、受信波形O1の2個目以降の極大点が生ずる時刻は遅延した受信波形Od1の極小点が生ずる時刻と一致する。したがって、受信波形O1と遅延した受信波形Od1を加えた合成波形はリンギングの極大点と極小点が打消し合い、リンギングがキャンセルされる。すなわち合成波形O1+Od1の時間t=t1+(n−1/2)Tでの電圧は2V1、時間t=t1+n・Tでの電圧も2V0となり、リンギングの無い波形が得られる。
ここで受信波形O1の1番目の、すなわち時刻t1での極大点については、これと打消し合う遅延した受信波形Od1の極小点は存在しない。しかしながら、受信波形O1の立ち上がり時間t1−td1が遅延時間T/2と同程度ならば図14(G)に示すように、受信波形O1が時間t1から時間t1+T/2までの間、減少するときには、遅延した受信波形Od1はより大きな傾きで増加しているため、合成波形O1+Od1にリンギングは生じない。同様に遅延した受信波形Od1の最後の極大点は受信波形O1の立ち下がりでキャンセルされることになる。
上述の特許文献1に示された構成の高速データ伝送時の伝送路におけるリンギングを防止可能にした電子機器及び半導体装置は重ね合わせの理を用いて直流的にリンギングをキャンセルしている。即ち、受信波形O1の1番目の、すなわち時刻t1での極大点については、これと打消し合う遅延した受信波形Od1の極小点は存在しない旨の記載にあるように立ち上がり時あるいは立下り時に生ずる交流的なリンギングについては考慮されていない、したがって立ち上げ、立ち下げ時に生ずるリンギングを確実にキャンセルできない問題を有していた。
特開平7−327054号公報(図1)
上記した送信LSI・M1および伝送線路TLIならびに受信LSI・M2の具体的構成としてUSBHS(Universal Serial Bas high Speed)の出力回路D1を構成するパルス駆動回路1を図13に示す。このパルス駆動回路1は電圧源VCCに接続された定電流源回路2と、この定電流源回路2に夫々ソースが接続されたスイッチング回路3のPMOSトランジスタTr1およびTr2を有し、スイッチング回路3のPMOSトランジスタTr1,Tr2の夫々のドレインDは伝送線路TLIのインダクタンスL1,L2を介して受信LSI,M2から構成されるレシーバ回路4に接続されている。また、入力端子T1およびT2から送信差動信号Tx―dm,Tx−dpが入力され、出力端子T3,T4から受信差動信号Rx−dp、Rx−dmが出力される。
図13では、レシーバ回路4には抵抗R1,R2が外付けされる。これは精度の高い抵抗を用いるために外付けしたものである。USBHSの規格では定電流源回路2には18mAの電流を流す必要があり、USBHSのパルス駆動回路1の信号の送受信では、どのパス(伝送線路TL1)に定電流源回路2の出力電流を流すかによって行っている。この電流を流す伝送線路TL1には、図13に示したように寄生インダクタンスL1,L2が存在する。この寄生インダクタンスL1,L2は上記したように意図して配置したものでは無く、LSIを実装した際にパッケージなどにより発生してしまうものである。
送信信号の変化時には、たとえば、送信差動信号Tx―dp,:Low, 送信差動信号 Tx―dm:Hiから、送信差動信号Tx―dp:Hi、送信差動信号Tx―dm,:Lowというように変化するため、スイッチングトランジスタ3のPMOSトランジスタTr1,Tr2が切り替わり、電流が一気に伝送線路(パス)TL1に流れ込む、または電流が一気に止まる。このため、そのパスに存在する寄生インダクタンスL1,L2により起電圧が生じ、出力電圧にリンギングが発生してしまう。USBは規格で出力電圧の上限値、下限値を決めているため、このリンギングがあまりに大きすぎると、USBの規格を満足することができなくなってしまう。従来の技術の欠点は、電流の流れる伝送線路TL1を切り替える際に、電流値が急激に変化することにより、リンギングが発生することである。
本発明は、上述の課題を解決するために成されたもので、発明が解決しようとする課題はパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路からのパルスの立ち上がり、立ち下り時に生ずるリンギングを入力端子TI,T2に併設したリンギング抑圧回路5a,5bにより交流的に軽減するように成したものである。
第1の本発明のパルス駆動回路又はパルスリンギング抑制回路に用いるリンギング抑制回路は、入力信号の立ち下がりの電圧変動を出力信号の立ち上がりに与え、出力信号の立ち上がりで発生するリンギングを抑え、入力信号の立ち上がりの電圧変動を出力信号の立ち下がりに与え、出力信号の立ち下がりで発生するリンギングを抑えることを特徴とするパルス駆動回路又はパルスリンギング抑制回路としたものである。
第2の本発明は、スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルス駆動回路に於いて、スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端にリンギング抑制回路を接続し、寄生インダクタンスにより生ずるリンギングを交流的に抑制して成ることを特徴とするパルス駆動回路としたものである。
第3の本発明は、スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルスリンギング抑制回路に於いて、スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端にリンギング抑制回路を接続し、寄生インダクタンスにより生ずるリンギングを交流的に抑制して成ることを特徴とするパルスリンギング抑制回路としたものである。
第4の本発明は、スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルス駆動回路に於いて、スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端に接続したリンギング抑制回路と、このリンギング抑制回路の遅延量又は/及び容量を調整するリンギング抑制調整回路を設け、寄生インダクタンスにより生ずるリンギングの変化に応じて、リンギング抑制調整回路によりリンギング抑制回路を調整することを特徴とするパルス駆動回路としたものである。
第5の本発明は、スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルスリンギング抑制回路に於いて、スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端に接続したリンギング抑制回路と、このリンギング抑制回路の遅延量又は/及び容量を調整するリンギング抑制調整回路を設け、寄生インダクタンスにより生ずるリンギングの変化に応じて、リンギング抑制調整回路によりリンギング抑制回路を調整することを特徴とするパルスリンギング抑制回路としたものである。
第1乃至第3の本発明によれば、入力信号が急激に変化するようなとき、つまり周波数が高く、ゲインが高い時の入力信号の立ち上がり、立ち下がり時の電圧変動を出力信号に伝えることになり、その結果生じたリンギングをリンギング抑制回路により有効に抑えることが出来る効果を有する。逆に入力信号が変化しない、即ち、周波数が低く、ゲインが低いときは電圧を出力信号に伝えることは無い。
第4及び第5の本発明によれば、LSIのパッケージに寄生する素子の値がパッケージの変更により変化すると、リンギングの大きさ、発生する時間が変化してしまう。この際に、リンギング抑制調整回路の制御信号を切り替えることによってリンギング抑制回路の能力を調整し、入力信号の電圧変動を伝えるゲインと遅延時間をそれぞれ制御することで、リンギングが変化した場合に対してもリンギングを最適化して抑制することが可能となる。
以下、本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の構成を図1から図12によって説明する。図1は本発明の1形態例を示すパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の回路図、図2は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路に用いられるリンギング抑制回路の回路図、図3は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の1形態例を示すシミュレーション波形図、図4は本発明の1形態例を示すパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の等価回路図、図5は図4の等価回路から求めた周波数に対するゲインのグラフ、図6は本発明と従来例のリンギング抑制の効果を示す波形図、図7は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の他の形態例を示す回路図、図8は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路のリンギング抑制回路の制御回路図、図9は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の遅延時間を変化させた場合にシミュレーション波形図、図10は本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の容量値を変化させた場合のシミュレーション波形図、図11は本発明の他の形態例を示すパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の等価回路図、図12は図11の等価回路から求めた周波数に対するゲインのグラフである。尚、以下、従来の図13との対応部分には同一符号を付して説明をする。
先ず、図1に基づいて、本発明のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路について説明する。本発明は、USBHSパルス駆動回路において、出力信号に発生するリンギングを抑制する回路を搭載することでリンギングを交流的に抑えるようにしたもので、さらにそのリンギングを抑制する回路を制御するリンギング抑制調整回路を搭載することで、リンギングの大きさが変化したときにも、リンギング抑制回路を調整することで、適当にリンギングを抑制して最適化するようにしたものである。
図1に於いて、USBHSの出力回路を構成するパルス駆動回路1は電圧源VCCに接続された定電流源回路2と、この定電流源回路2に夫々ソースSが接続されたスイッチング回路3のPMOSトランジスタTr1およびTr2と、これらPMOSトランジスタTr1,Tr2の夫々のドレインDは伝送線路TLIの寄生インダクタンスL1,L2を介して受信LSI,M2から構成されるレシーバ回路4の抵抗R1,R2に接続されている。また、入力端子T1およびT2から送信差動信号Tx−dm,Tx−dpが入力され、出力端子T3,T4から受信差動信号Rx−dp,Rx−dmが出力される。
図1では、レシーバ回路4には抵抗R1,R2が外付けされる。これは精度の高い抵抗を用いるために外付けしたものである。USBHSの規格では定電流源回路2には18mAの電流を流す必要があり、USBHSのパルス駆動回路1の送受信信号では、どのパス(伝送線路TL1)に定電流源回路2の出力電流を流すかによって行っている。入力端子T1,T2に供給される送信差動信号Tx―dm,Tx−dpは夫々リンギング抑制回路5a,5bにも供給され、例えば、リンギング抑制回路5aの出力端はPMOSトランジスタTr1のドレイDと伝送線路TL1の寄生インダクタンスL2との接続点であるノード6aに接続され、リンギング抑制回路5bの出力端はPMOSトランジスタTr2のドレインDと伝送線路TL1の寄生インダクタンスL1との接続点であるノード6bに接続されている。
次に図1および図2(A)(B)に基づいて、上記リンギング抑制回路5a,5bの構成を説明する。本発明は図13と比較すると、新たにリンギング抑制回路5a,5bが搭載されている。このリンギング抑制回路5a,5bは、図2(B)の実線に示す様にリンギング抑制回路5a,5bのノード28からの立ち下がりの波形10aの変化分を図2(B)の実線で示す様に受信差動信号Rx−dp,Rx−dmである出力信号の立ち上がり波形11bに与え、立ち上がりで発生するリンギングを交流的に相殺、抑制している。ここで破線で示す波形11aはリンギング抑制回路がない時のRx−dp,Rx−dmの立ち上がり波形である。この様にリンギング抑制回路5a,5bの立ち下り(或は立ち上がり)波形の変化分を出力(Rx−dp,Rx−dm)の立ち上がり(或は立ち下がり)に与えることで、リンギングをAC的に抑えられる。リンギングを抑えているのは、リンギング抑制回路5a,5bのノード28の波形の立ち下がり(或は立ち上がり)部分のみであり、他の部分は29で示す部分のリンギングを抑えることにより、追従してリンギングが抑えられる様に成されている。この様に入力信号の立ち上がりの電圧変動を出力信号の立ち下がりに与え、立ち下がりで発生するリンギングを交流的に抑える回路であるこれらのリンギング抑制回路5a,5bは、図2(A)に示す様に遅延回路7と容量8から構成される。このリンギング抑制回路5a,5bの動作は、入力端子T1に供給される入力信号INを遅延回路7で遅延させ、ノード28を介してその遅延信号で容量8を駆動することで、容量8の先のノード6a、6bである出力OUTに電圧変動を伝える。つまり、ある一定の遅延時間を持って、入力信号の立ち上がり時、立ち下がり時(または立下り時、立ち上がり時)の電圧変化が出力信号に伝えられる。
上記リンギング抑制回路5a,5bのシミュレーション波形を図3に示す。図3(A)(B)(C)の縦軸は電圧(V)を、横軸は時間(S)を示すもので図3(A)に示す波形9は入力端子T1の送信差動信号Tx―dmの波形である。この波形9を遅延回路7で時間τだけ遅延させた図3(B)の信号の波形は容量8を介して接続されているノード6a,6bに伝えることにより、立ち下がりの電圧変動10aを図3(C)に示す出力信号の波形11の立ち上がり11aに交流的に加算し、立ち上がりで発生する出力波形に生ずるリンギングを相殺することでリンギングを軽減して、リンギングを抑圧する。また入力信号である送信差動信号Tx−dmの立ち上がりの電圧変動の波形10bを図3(C)に示す受信差動信号Rx−dpである出力信号の立ち下がり波形11bに交流的に加算し、立ち下がりで発生するリンギングを抑えることで波形11の様にリンギングを抑えることになる。
図4は、リンギング抑制回路5a,5bの遅延回路7の容量8(容量分12)およびノード6a並びに伝送線路TL1(パッケージ分13)を経由して出力端子T4に受信差動信号RX−dmを出力する場合の等価回路を示すものである。この等価回路は、ある特定のパッケージの寄生成分を想定して求めている。送信差動信号Tx−dmを入力端子T1に供給し、リンギング抑制回路5a,5b内の遅延回路7で時間τだけ遅延した遅延信号Vinが容量8を介してノード6aからパッケージ分13の等価回路に供給される。このパッケージ分13の等価回路では遅延信号Vinが等価抵抗R3と等価容量C1に供給される。等価容量C1の他端は接地電位に接続され、等価抵抗R3には直列にパッケージ分13の寄生インダクタンスである等価インダクタンスL2が接続される。等価容量C1と並列的に等価インダクタンスL2の出力端に等価容量C2が接続され、抵抗R4が等価容量C2と並列接続された構成とされている。
上述の等価回路から伝達係数を求め、入力信号となる遅延信号Vinに対する出力端子T4間の出力電圧Voutのゲインをシミュレーションによって求めると図5の直線15の様になる。図5で縦軸はゲイン(dB)を横軸は立ち上げ時、或いは立ち下げ時の傾斜の傾きを示す周波数(Hz)であり高い周波数(傾斜の傾きが鋭い周波数)では高いゲインで交流成分が出力端子T4に出力されることが解る。即ち、入力信号Vinが急激に変化するようなとき、つまり周波数が高いときはゲインが高く、入力信号が変化していないとき、つまり周波数が低いときはゲインが低い、この特性により、入力信号Vinの立ち上がり、立ち下がり時の電圧変動を出力信号Voutに伝えることになり、交流的に立下り部が立ち上がり部或いは立ち上がり部が立ち下がり部の変化分がAC的に加算され、結果的には立ち上げ、立ち下げ時のリンギングを抑さえることになる。逆に入力信号が変化しない場合は電圧を出力端子に伝えることはない。
本発明の図1及び図2で説明したリンギング抑制回路5a,5bの効果をシミュレーションにより確認した波形を図6(A)(B)に示す。このシミュレーションにも図4の等価回路で用いた、ある特定のパッケージの寄生成分を付加している。図6(A)(B)の波形は共にUSBHSパルス駆動回路(ドライブ回路)1の出力差動信号Rx−dmであり、波形16がリンギング抑制回路5a,5bを設けた本発明の場合であり、波形17がリンギング抑制回路5a,5bのない図13に示す従来の波形である。図6(A)(B)から明らかなように、リンギング抑制回路5a,5bを搭載したことでリンギングの値は大幅に縮小されている。リンギングの最大振幅電圧値を調べると本発明では:37.3mV、従来の構成では:329mVとなり、89%削減できていることが解る。
次に、本発明の他のパルス駆動回路及びパルスリンギング抑制回路の構成を図7により説明する。図7に於いて、図1との対応部分には同一符号を付して重複説明を省略する。 以下、リンギング抑制回路を調整制御するリンギング抑制調整回路を搭載し、この調整回路により、リンギング抑制を調整するようにしたUSBHSパルス駆動回路について図面に従い説明する。
図7は本発明の他の構成を示す回路図である、図1と比較するリンギング抑制調整回路18が搭載されている。このリンギング抑制調整回路18は、制御信号C1,C2,D1,D2を基にリンギング抑制回路5a,5bを調整する回路である。具体的には、入力信号が出力信号に与える電圧変動の強弱の調整、入力信号が出力信号に電圧変動を与えるタイミングの調整を行う。以下、新たに搭載した回路について詳記する。
図7に於いて上記した図1と異なる点はリンギング抑制回路5a,5bを調整制御するリンギング抑制調整回路18を設けたことであり、このリンギング抑圧調整回路18は入力端子T5,T6に制御信号C1,C2,D1,D2を供給し、出力端からからのスイッチング制御信号に基づきリンギング抑制回路5a,5bからの遅延時間及び/又は容量値の出力を制御するように成したものである。
上述のリンギング抑制調整回路18の具体的構成を図8により説明する。図8に於いて、リンギング抑制回路5a,5b内には選択遅延回路7を構成する直列接続された遅延子7a,7b,7cとマルチプレクサを構成するデジタルスィツチ手段Swd1,Swd2,Swd3,Swd4とこのマルチプレクサの出力が供給されるデマルチプレクサを構成するデジタルスィツチ手段Swc1,Swc2,Swc3,Swc4とこれらスィツチ手段Swc1,Swc2,Swc3,Swc4の後段に並列接続された容量8a,8b,8c,8dからなる選択容量8で構成されている。
次に、リンギング抑制調整回路18の機能的な1形態例を図8に示す。論理表19に示す論理回路には制御用の2ビットの制御データD1,D2が供給されデジタルスイッチ手段Swd1,Swd2,Swd3,Swd4の出力からは4ビットの制御データが出力され、2ビットのデータD1,D2に応じた出力信号が出力されて所定のスイッチ手段がオンされて容量8内の所定の遅延回路7a,7b,7Cの遅延時間τを選択する。
論理表20に示す論理回路には制御用の2ビットの制御データC1、C2が供給されデジタルスイッチ手段Swc1,Swd2,Swc3,Swc4の出力からは4ビットの制御データが出力され、2ビットのデータに応じた出力信号が出力されて所定のスイッチ手段Swc1,Swd2,Swc3,Swc4のいずれかがオンされて容量8内の所定の容量8a,8b,8c,8dの少なくとも1つの容量を選択する。
上述の様に制御データD1,D2,C1,C2により、リンギング抑制回路5a,5b内部の選択遅延回路7の遅延時間τと選択容量8の容量値を調整する。遅延時間τの調整方法は制御信号D1,D2をもとにスイッチ手段Swd1,Swd2,Swd3,Swd4を切り替え、遅延時間τを変化させる。容量値の調整方法は制御信号C1,C2をもとにスイッチ手段Swc1,Swc2,Swc3,Swc4を切り替え、容量値を変化させる。リンギング抑制回路5a,5bの遅延時間τを調整することで、入力信号の立ち上がり時、立ち下がり時の電圧変動を出力信号に与えるタイミングの調整が可能となり、容量値を調整することで入力信号が出力信号に与える電圧変動の強弱の調整が可能となる。
上述のリンギング抑圧調整回路18によって遅延時間τを変化させた場合及び容量8の容量値を変化させた場合のシミュレーション波形を図9(A)(B)(C),図10(A)(B)(C)に示す。図9(A)(B)(C),図10(A)(B)(C)に於いて、縦軸は電圧(V)を横軸は時間(S)を示すものであり、図9(A)に於いて、波形21は入力端子T1に供給されるHi状態の送信差動信号Tx−dmの波形である。この波形21を選択遅延回路7で時間τだけ遅延させた信号が図9(B)に示す波形22である。この波形22はリンギング抑制回路5a,5bの内部スイッチ手段Swd1,Swd2,Swd3,Swd4の出力波形である。図9(C)に示す波形23は出力端子T4に出力された受信差動信号Rx−dmの波形である。この様に容量値を一定にして、リンギング抑制調整回路18により、遅延時間τを変化させた場合、図9(C)からも明らかなように波形23の遅延時間τの大小に応じて振幅電圧Vが変化しているのが解る。
同様に図10(A)(B)(C)はリンギング抑制回路制御回路18により、遅延時間一定で容量値を変化させることで、入力信号が出力信号に与える電源変動の強弱を変化させたものである。図10(A)に於いて、波形24は入力端子T1に供給されるHi状態の送信差動信号Tx−dmの波形である。この波形24を遅延回路7で時間τだけ一定に遅延させ容量8の容量8a,8b,8c,8dを順次変化させた信号が図10(B)に示す波形25である。この波形25はリンギング抑制回路5a,5b内部容量8a,8b,8c,8dの出力波形である。図10(C)に示す波形26は出力端子T4に出力された受信差動信号Rx−dmの波形である。この様に遅延時間τを一定にして、リンギング抑制調整回路18により、容量値を変化させた場合、図10(C)からも明らかなように波形26は容量値の大小によって変化しているのが解る。
上述の様にリンギング抑制回路5a,5bを制御するリンギング抑制調整回路18をパルス駆動回路1及びパルスリンギング抑制回路5a,5bに搭載することで、リンギングの大きさが変化したときにも、リンギング抑制回路5a,5bを調整することで、適当にリンギングを抑制することができる。このようなリンギング抑制調整回路18を搭載するUSBHSドライバ用のパルス駆動回路の効果を説明するための等価回路を図11に示す。この等価回路は、図4と同様に、ある特定のパッケージの寄生成分を想定して求めている。この等価回路において、図4と異なる点はノード6a,6bと出力端子T4間のパッケージ分13は図4と同様の等価回路で表すことが出来る。選択可能な選択容量8群は可変容量VCで表し、スイッチ群が持つ抵抗分を抵抗R5及びR6で表している。この等価回路により伝達係数を求め、送信差動信号Tx−dmである入力信号Vinに対する出力信号Rx−dmのゲインをシミュレーションより計算したのが、図12である。図12からも明らかなように、スイッチ手段Swc1〜Swc4のオン/オフ状態を切り替えることにより容量値VC8を変化させ、ゲインを変化させることができる。
上述の構成では、リンギング抑制調整回路を機能的な論理回路で説明したがこれらはパルス駆動回路内に設けられたコンピュータのソフトウエーアで処理することも或いはハードウエーア構成とすることもできる。
1・・・パルス駆動回路、2・・・定電流源回路、3・・・スイッチング回路、4・・・レシーバ回路、5a,5b・・・リンギング抑制回路、6a,6b・・・ノード、7・・・遅延回路、8,8a,8b,8c,8d・・・容量、9,10,11,16,17,21,22,23,24,25,26・・・波形、18・・・リンギング抑圧調整回路、19,20・・・論理表、L1,L2・・・寄生インダクタンス、M1・・・送信LSI、M2・・・受信LSI、T1,T2,T5,T6・・・入力端子、T3,T4・・・出力端子、Tr1,Tr2・・・PMOSトランジスタ、TL1・・・伝送線路
Claims (12)
- 入力信号の立ち下がりの電圧変動を出力信号の立ち上がりに与え、出力信号の立ち上がりで発生するリンギングを抑え、入力信号の立ち上がりの電圧変動を出力信号の立ち下がりに与え、出力信号の立ち下がりで発生するリンギングを抑えて成ることを特徴とするパルス駆動回路。
- 入力信号の立ち下がりの電圧変動を出力信号の立ち上がりに与え、出力信号の立ち上がりで発生するリンギングを抑え、入力信号の立ち上がりの電圧変動を出力信号の立ち下がりに与え、出力信号の立ち下がりで発生するリンギングを抑えて成ることを特徴とするパルスリンギング抑制回路。
- スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルス駆動回路に於いて、
スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端にリンギング抑制回路を接続し、上記寄生インダクタンスにより生ずるリンギングを交流的に抑制して成ることを特徴とするパルス駆動回路。 - スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルスリンギング抑制回路に於いて、
上記スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端にリンギング抑制回路を接続し、上記寄生インダクタンスにより生ずるリンギングを交流的に抑制して成ることを特徴とするパルスリンギング抑制回路。 - スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルス駆動回路に於いて、
上記スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端に接続したリンギング抑制回路と、
上記リンギング抑制回路の遅延量又は/及び容量を調整するリンギング抑制調整回路を設け、
上記寄生インダクタンスにより生ずるリンギングの変化に応じて、上記リンギング抑制調整回路により上記リンギング抑制回路を調整することを特徴とするパルス駆動回路。 - スイッチング回路からのスイッチングパルスを伝送路線に介在する寄生インダクタンス成分を介しレシーバ回路の負荷に出力する様になされたパルスリンギング抑制回路に於いて、
スイッチング回路を構成するスイッチングトランジスタの入力端と出力端に接続したリンギング抑制回路と、
上記リンギング抑制回路の遅延量又は/及び容量を調整するリンギング抑制調整回路を設け、
上記寄生インダクタンスにより生ずるリンギングの変化に応じて、上記リンギング抑制調整回路により上記リンギング抑制回路を調整することを特徴とするパルスリンギング抑制回路。 - 前記リンギング抑制回路内の素子がコンデンサであることを特徴とする請求項3又は請求項5記載のパルス駆動回路。
- 前記リンギング抑制回路内の素子がコンデンサであることを特徴とする請求項4又は請求項6記載のパルスリンギング抑制回路。
- 前記リンギング抑制回路が遅延素子であることを特徴とする請求項3又は請求項5記載のパルス駆動回路。
- 前記リンギング抑制回路内の素子が遅延素子であることを特徴とする請求項4又は請求項6記載のパルスリンギング抑制調整回路。
- 前記リンギング抑制回路内の素子がコンデンサ及び遅延素子であることを特徴とする請求項3又は請求項5記載のパルス駆動回路。
- 前記リンギング抑制回路内の素子がコンデンサ及び遅延素子であることを特徴とする請求項4又は請求項6記載のパルスリンギング抑制調整回路。
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- 2004-08-19 JP JP2004239917A patent/JP2006060505A/ja active Pending
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