JP2006060109A - 半導体装置の識別コード作成方法および半導体装置の識別方法並びに半導体装置 - Google Patents

半導体装置の識別コード作成方法および半導体装置の識別方法並びに半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置そのものを用いて行う低コストの半導体装置の識別方法と、その識別方法に用いる識別コードとを提供することにある。
【解決手段】フリップフロップ、RAMあるいはSRAM等のメモリセルを有する半導体装置の電源をオンにして、各メモリセルから最初に出力されるHiまたはLoの論理信号を取得する。そして、その論理信号の組み合わせを固有の識別コードとして、半導体装置の識別に使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数のフリップフロップあるいはRAM(Randam Access Memory)といったHi/Loの2値を出力する回路を基板上に形成してなる半導体装置の識別コード作成方法および半導体装置の識別方法並びに半導体装置に関するものである。
半導体集積回路の製造工程を管理する場合やその不良解析を行う場合などでは、半導体基板から形成される個々のダイ(チップ)を識別することが必要になる。例えば、集積回路の出荷後の不良に関して、その原因を解析して対策を行うためには、半導体製造工程あるいは組み立て実装工程の履歴までさかのぼって調べる必要がある。また、拡散工程に原因を求める場合は、その不良になったチップが製造された期間、ロット、ウエハーおよびウエハーにおける位置まで特定することによって、そのチップが受けた各プロセス処理条件を特定することができるのである。このような識別を可能とするために、出荷前に個々の半導体装置(チップ、ダイ)に特有の識別番号や記号を付与することが行われている。
従来の半導体装置の識別方法としては、レーザートリマーを用いて、半導体チップの上に形成されたデバイス認識用パターンに識別情報を記憶させる方法や、半導体チップに内蔵された不揮発性メモリにそのチップの識別情報を書き込む方法があった。また、特許文献1には、絶縁表面を有する基板上に形成されたTFTの特性ばらつきを利用して識別番号を生成する方法が記載されている。この方法は、TFTの特性ばらつきに基づいて1ビット乱数を出力する固有ビット生成回路を含む基板識別回路をチップの上に形成しておき、1ビット乱数を発生させてチップに固有の数値を生じさせ、それを識別番号として使用するものである。
特開2003−203832号公報
しかしながら、レーザートリマーを用いて個々の半導体装置の識別情報を記憶させる方法ではレーザートリマー装置の導入が必要であるとともに情報書き込み操作が複雑になる。また、不揮発性メモリを用いる方法では、不揮発性メモリを本来必要としない半導体装置においてもそのプロセスの追加を行わなければならず、いずれにしても時間とコストがかかるという欠点があった。
また、特許文献1に記載される方法は、半導体装置が本来有するTFTを利用するものであるから低コストではあるが、この方法で識別できるのは絶縁表面を有する基板に形成されたTFTを有する半導体装置に限定される。そのため、シリコン基板に形成されたMOS型トランジスタやバイポーラトランジスタで構成される一般的な半導体装置の識別方法としては使用できないという欠点があった。
本発明の目的は、前記課題を解決するものであり、半導体装置そのものを用いて行う低コストの半導体装置の識別方法と、その識別方法に用いる識別コードとを提供することにある。
本発明の半導体装置の識別コード作成方法は、論理値を出力する複数の単位を有する回路を有する半導体装置の識別コード作成方法であって、前記回路に電源を投入したときに、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得するステップ(a)と、前記論理値を用いて前記半導体装置の識別コードを作成するステップ(b)とを備えることを特徴とする。
半導体装置に電源を投入して最初に出力される論理値には定常動作時と比較して半導体装置の製造ばらつきが大きく反映される。したがって、回路を構成する各単位に固有の論理値を得ることができるため、より正確に半導体装置の識別を行うことができる識別コードを得ることができる。また、半導体装置そのものを用いて識別コードを得ることができるので、識別の簡略化および低コスト化が可能である。また、得られた識別コードは、その半導体装置にもともと備わっているトランジスタ特性のばらつきに基づいたものであるため、ウエハー状態、組立後のパッケージ状態およびチップ状態のいずれの状態であっても容易に識別情報を採取可能である。
前記ステップ(a)の後に、前記回路に再度電源を投入し、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得するステップ(c)をさらに備え、前記ステップ(b)では、前記識別コードのうちの1つとして、前記複数の単位のうち前記ステップ(a)および前記ステップ(c)において論理値が変動する不安定単位をマスクした固有コードを作成してもよい。ここで、「マスクする」とは、不安定単位の出力を「0」とすることをいい、固有コードでは、常に「0」が出力される単位と不安定単位との論理値が「0」になる。この場合には、固有コードに不安定な単位からの出力値が反映されないため、特性がばらつく不安定な単位を有する半導体装置であってもより正確に識別することができる識別コードを得ることができる。
前記工程(b)では、前記識別コードの1つとして、前記単位のうち前記不安定単位の論理値のみが「0」となるマスクコードも作成してもよい。この場合には、固有コードとマスクコードとを用いてより正確な識別を行うことができるようになる。具体的には、識別の対象となる半導体装置の固有コード(対象固有コード)と、比較のためのマスクコード(比較マスクコード)とをAND演算し、識別の対象となるマスクコード(対象マスクコード)と、比較のための固有コード(比較固有コード)とをAND演算する。そして、これら2つの値を比較することにより、より正確に半導体装置の識別を行うことができる。
前記ステップ(a)の前には、前記複数の単位の全てに「0」または「1」を書き込んだ後に前記電源を切断し、前記ステップ(c)の前にも、前記複数の単位の全てに「0」または「1」を書き込んだ後に前記電源を切断してもよい。この場合には、ステップ(a)において、不安定な単位は初期化したときの残留電荷の影響を受けて、「0」を書き込んだ場合には「0」を、「1」を書き込んだ場合には「1」を出力する。これにより、不安定な単位をより確実に検出することができる。
前記ステップ(b)では、前記ステップ(a)で得られる論理値と前記ステップ(c)で得られる論理値とのうち、「1」の割合が所定値以上である論理値のみを用いて前記固有コードを作成してもよい。この場合には、電源を投入しても単位がデータを読み出すモードに入っていないような場合に得られる「0」の多い論理値を用いずに固有コードを作成することができる。したがって、最終的に得られる固有コードに「0」のデータが多くなるのを防止することができる。
前記ステップ(a)を行った後で前記ステップ(c)を行う前に、前記ステップ(a)で得られた論理値を用いて中間識別コードを作成するステップ(e)をさらに備え、前記ステップ(b)では、前記ステップ(c)で得られた論理値と前記中間識別コードとのハミング距離が所定値以下であれば、再度、前記ステップ(c)を実行して得られた論理値を用いて前記識別コードを作成してもよい。この場合には、他の論理値との違いが大きい論理値を用いずに識別コードを作成することができるため、より正確な識別コードを得ることができる。
なお、前記ステップ(c)の後に、前記ステップ(c)で得られた論理値を用いて中間識別情報を作成するステップ(f)をさらに備え、前記ステップ(b)では、前記中間識別情報と前記ステップ(a)で得られた論理値とのハミング距離が所定値以下であれば、前記ステップ(a)で得られた論理値を用いて前記識別情報を作成してもよい。この場合には、他の論理値との違いが大きい論理値を用いずに識別コードを作成することができるため、より正確な識別コードを得ることができる。
前記回路は、電源を切ることによって保持していた論理値が消去される回路であることが好ましい。
前記回路は、フリップフロップまたはSRAMであってもよい。
本発明の半導体装置の識別方法は、上述の半導体装置の識別コード作成方法により作成された前記識別コードを用いた半導体装置の識別方法であって、識別の対象となる半導体装置において取得した前記固有コードと比較用マスクコードとをAND演算した第1の値と、識別の対象となる半導体装置において取得した前記マスクコードと比較用固有コードとをAND演算した第2の値とを比較することにより識別する。
この方法により識別を行うと、半導体装置が正確に識別される率を極めて高くすることができる。
前記第1の値と前記第2の値とが完全に一致するか否かで識別してもよい。
前記第1の値と前記第2の値とのハミング距離が所定の値以下であるか否かで識別してもよい。
本発明の半導体装置は、論理値を出力する複数の単位を有する論理値出力回路と、前記論理値出力回路に電源を投入したときに、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得して、前記論理値出力回路の識別情報を作成する識別情報生成回路とを備えていてもよい。
半導体装置に電源を投入して最初に出力される論理値には定常動作時と比較して半導体装置の製造ばらつきが大きく反映される。したがって、この識別情報生成回路では、回路を構成する各単位に固有の論理値を得ることができる。これにより、本発明の半導体装置では、より正確に識別を行うことができる。
前記複数の単位のうち前記論理値が前記論理値出力回路から出力されるごとに変動する不安定単位をマスクするマスク回路をさらに備えていてもよい。
以上のように、本発明によれば、より正確にかつより簡便に半導体装置の識別を行うことができる。
以下に、本発明実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明による半導体装置(チップ)の識別方法は、次のような考え方に基づいている。一般に、論理回路を含むLSIやシステムLSIと呼ばれる半導体集積回路には、MOSプロセスやCMOSプロセスで形成された多数のフリップフロップ、RAMまたはSRAM(Static Random Access Memory)が配置している。これらの回路は複数のMOSトランジスタで構成されており、製造条件が時間によってばらつくので、ロットにおける複数のウェハのそれぞれや、1枚のウエハ内の位置によって、トランジスタパターン寸法や不純物拡散濃度にばらつきが生じる。このような製造工程におけるばらつきが反映されて、同一に設計されたトランジスタであっても、しきい値のばらつきなどの動作出力特性のばらつきを有している。
本発明は、フリップフロップ、RAMあるいはSRAMなどのようなハイ(Hi)/ロー(Lo)(あるいは1/0)の2値出力を行う回路を搭載した半導体装置において、動作出力ばらつきをチップ識別に利用するものである。具体的には、半導体装置の電源をオンにしたときに複数のビットから最初に出力される信号の組み合わせの乱数パターンを識別情報として利用する。半導体装置の電源をオンにした直後の出力信号を利用するのは、定常動作時と比較して製造ばらつきが大きく反映されるためである。
本発明では出力信号の乱数パターンを識別情報とするのであるから、フリップフロップ、RAMあるいはSRAM等のメモリセルを構成する回路は、HiとLoとの信号をいずれかに偏らず同程度の確率で出力することが好ましい。したがって、これらの回路は、電気的に対称になるようにトランジスタなどの素子が組まれたものであることが好ましい。また、電源をオフにすることによって、それまで保持していた情報が直ちに消去される回路であることが好ましい。以下では、半導体装置にSRAMが搭載された場合を例にして説明を進めることにする。
図1は、SRAMを有する半導体装置に外部電源を投入してから最初に出力された信号を配列した初期パターンコードの例を示す図である。初期パターンコードは、半導体装置のうちSRAMを指定する特定アドレスのメモリーセル(ビット)から出力される。また、図1において、横方向には32個のメモリーセル(ビット)が配置し、縦方向には2個のメモリーセル(ワード)が配置している。つまり、この初期パターンコードは、SRAMの32ビット2ワードで形成されたものである。
図1において、「H」はHi(1)データを示し、空白はLo(0)データを示す。この組み合わせが半導体装置それぞれに固有の識別情報となる。この識別情報を得るための操作は、例えば、拡散工程終了後にウエハー状態でLSIテスタを用いて通常のプロービング検査を行う時に、付加的に行えばよい。より具体的には、通常のプロービング検査を行った後などに、あらかじめ決めておいたSRAMの指定アドレスのデータを出力させることで、初期パターンコードを採取すればよい。このように、識別情報を得るための操作を通常の検査に付加的に行う場合には、専用の装置や工程など特別な準備は不用であるという利点がある。なお、図1では、32ビット2ワードでパターンコードを構成したが、本実施形態はこれに限ることなく、HiとLoのデータを組み合わせた他の形式のパターンコードを構築してもよい。
図2は、図1に示すSRAM初期パターンコードを16進数化した値を示す図である。図2に示すように、Hi、Loで構成される初期パターンコードを16進数化することで、識別情報データ容量を縮小することが可能となる。上述のように、プロービング検査時に初期パターンコードを取得した場合には、初期パターンコードは16進数化した形態でプロービング検査データと共にチップのそれぞれにおいて保存される。
本実施形態では、半導体装置に電源を投入して最初に出力される初期パターンコードを取得して識別コードとする。初期パターンコードには、定常動作時と比較して半導体装置の製造ばらつきが大きく反映される。これにより、回路を構成する各単位に固有の識別コードを得ることができるため、より正確に半導体装置の識別を行うことができる。なお、本実施形態では、半導体装置そのものを用いて識別を行うことができるので、識別の簡略化および低コスト化が可能である。また、得られた初期パターンコードは、その半導体装置にもともと備わっているトランジスタ特性のばらつきに基づいたものであるため、ウエハー状態、組立後のパッケージ状態およびチップ状態のいずれの状態であっても容易に識別情報を採取可能である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態で説明したように、本発明のチップ識別コード作成方法は、電源投入時にSRAMの指定アドレスに出力される信号から初期パターンコードを取得し、それを識別コードとするものである。しかしながら、電源投入時に、指定アドレスから常に同じ信号(データ)が出力されるとは限らない。特に、トランジスタ特性やメモリーセル電気特性等がばらつく不安定なビットでは、出力がばらつく場合があり、電源投入ごとにHi/Loの出力が変動するものがある。そこで、本実施形態では、不安点なビットを有するチップでも確実に識別できる方法を提供する。
図3は、不安定なビットを有するSRAMにおいて、第1の実施形態で述べた方法でSRAMの初期パターンコードをn回繰返して取得した結果を示す表図である。図3に示すn回目までの初期パターンコードには、完全に一致するものは無いことがわかる。本実施形態では、このような初期パターンコードに対して論理演算を行う。より具体的には、n回目までの各回のパターンコードの各ビットごとにAND演算を行い不安定なビットのコードをLoとして除去するのである。
図4は、n回繰返し取得した初期パターンコードを論理演算(AND)によって処理した後の結果を示す表図である。図4に示す結果は、図3に示す初期パターンコードにおける各ビットに対して、1回目〜n回目までの値のAND演算を行う。そして、1回目〜n回目までで1回でも異なる値があると、そのビットにおける演算結果はLoとなる。演算結果がLoとなったビットは、図4では「D」で示されており、パターンコード不一致ビットとなっている。その後、図5に示すように、パターンコード不安定ビットを除去する操作を行って、これを半導体装置(チップ)固有のパターンコード(以下では「固有コード」と呼ぶ)とする。図5は、チップの固有コードを示す表図である。
以上の方法により固有コードを求める操作は、図6に示す論理回路によって実現される。図6は、固有コードを求める操作を実現する論理回路を示す回路図である。図6に示す回路では、固有コードが求められるだけでなく、「マスクコード」と呼ぶ付随的なコードも同時に生成される。「マスクコード」は、固有コードと同様の32ビット2ワードのコードであり、図4においてパターンコード不一致データ「D」が出力された不安定ビットのコードのみがLoであり、それ以外のコードがHiとなった構成を有する。
図6に示す回路は、各ビットからの1回目〜n回目までのデータを受けるAND回路11およびOR回路12と、AND回路11からの出力を受けるANDレジスタ13と、OR回路12からの出力を受けるORレジスタ14と、ANDレジスタ13およびORレジスタ14からの出力を受けるExclusiveNOR回路15と、ANDレジスタ13からの出力を固有コードとして保持する固有コード保持部16と、ExclusiveNOR回路15からの出力を受けるマスクレジスタ17と、マスクレジスタ17からの出力をマスクコードとして保持するマスクコード保持部18とを有してる。なお、図6には、AND回路11およびOR回路12の入力としてそれぞれ1つの入力しか記載していないが、実際には、各ビットにおいて1回〜n回目までのn個のデータが入力される。
図6に示す論理回路では、AND回路11にデータを入力すると共に、OR回路12にもデータを入力する。そして、AND回路11から出力されたデータは、ANDレジスタ13を介して固有コード保持部16に出力されると共に、ExclusiveNOR回路15に出力される。このとき、固有コード保持部16には、図5に示す固有コードが保持される。一方、OR回路12に入力されたデータは、ORレジスタ14を介してExclusiveNOR回路15に入力される。ExclusiveNOR回路15では、AND回路11からの出力とOR回路12からの出力とが同一である場合にはHiが出力され、異なる場合にはLoが出力される。その結果、ExclusiveNOR回路15からの出力でLo(空白)となるビットは、図4においてパターンコード不一致データ「D」が出力されたビットと一致する。つまり、図7に示すように、ExclusiveNOR回路からの出力であるマスクコードは、初期パターンコードが不安定であるビットではLoとなり、それ以外のビットではHiとなる。図7は、各チップのマスクコードを示す表図である。このマスクコードは、実際に半導体装置が特定の固有コードを有しているか否か照合する補助コードであるが、これの用い方については後に詳述する。なお、実際に半導体装置を識別するときに用いられるコードは、固有コードとマスクコードの組からなり、本明細書では、この組を「IDコード」と呼ぶ。
図6に示す回路は、例えば、初期パターンコードを取得するためのLSIテスタ内にIDコード生成用のプログラムを組んで実現することができる。あるいは、図6に示す回路を個々の半導体装置の上に形成し、半導体装置から出力された初期パターンコード(HiまたはLo)をその上に配置する回路に入力してもよい。また、図6に示す回路を半導体装置とは別のボードに作成してもよい。
図8は、図6に示す回路において、半導体装置の各ビットからの出力(AND回路11およびOR回路12の入力)と、ANDレジスタ13およびORレジスタ14の出力と、固有コードおよびマスクコードとのそれぞれの真理値を示す表図である。この結果は、0ビット目から3ビット目までの4つのビットから、5回識別情報を読み出したものである。0ビット目の事例では、5回の読み出しのうちいずれの回も「0」が出力されており、この場合には、固有コードが「0」、マスクコードが「1」となる。1ビット目、2ビット目の事例では、5回の読み出しにおいて「1」および「0」の両方が出力された場合であり、この場合には固有コードが「0」、マスクコードが「0」となる。なお、表中において、1ビット目と2ビット目では、2回目から4回目までの出力として「X」が記載されており、これは「Don’t Care(1でも0でも良い)」の意味を示す。1ビット目および2ビット目では、1回目と5回目の出力が異なっているため、ANDレジスタ13およびORレジスタ14の出力はこれだけで決定される。つまり、2回目から4回目までの出力は考慮しなくても結果に影響はないため、実際には「0」または「1」のどちらかが出力されているが、その記録を省略しているのである。次に、3ビット目の事例では、5回の読み出しのうちのいずれの回も「1」が出力されており、この場合は、固有コードが「1」、マスクコードが「1」となる。
次に、上述の方法により得られたIDコードを用いて、実際に半導体の識別(デバイス識別)を実施する方法を述べる。図9は、半導体装置が特定のIDコードを有しているかどうかを自動的に識別するための固有コード比較回路の例を示す回路図である。
図9に示す固有コード比較回路は、対象固有コードと比較マスクコードとが入力されるAND回路21と、対象マスクコードと対象固有コードとが入力されるAND回路22と、AND回路21, 22の出力を受ける判定回路23とからなる。図9に示す固有コード比較回路では、まず識別しようとする半導体装置のIDコード(対象固有コード、対象マスクコードと呼ぶ)をすでに述べた方法によって取得する。次に、AND回路21において、得られた対象固有コードと、基準となる比較マスクコードとのAND処理を行い、AND回路22において、得られた対象マスクコードと、基準となる比較固有コードとのAND回路処理を行う。その後、判定回路23において、AND回路21とAND回路22との出力値の比較照合を行う。図9に示す判定回路23は、いわゆるハミング距離の演算を行う回路である。判定回路23では、ハミング距離の値が0である場合には、半導体装置が比較固有コードと同じIDコードを有していると判断され、ハミング距離が0でない場合には、半導体装置は比較固有コードと同じIDコードを有していないと判断される。
ここでハミング距離について説明する。図10はハミング距離の概念を説明するための図である。AND回路21からの出力の値をAとし、AND回路22からの出力の値をBとしたときに、これらの出力についてAがBに変化する度合いとして、符号A, Bの距離(ハミング距離)として表すことができる。ここでは、ハミング距離は、符号Aと符号Bとを比べた場合に値が異なっているビットの数と定義する。nビットで構成されているメモリセルにおける符号A,B間のハミング距離dは下記(1)式で表すことができる。
Figure 2006060109
図10は、n=8ビットの場合の符号A,B間のハミング距離を示している。aiはAND回路21からの出力の値を示し、biはAND回路22からの出力の値を示している。(1)式に図10に示すai, biの値を当てはめて計算すると、この場合のハミング距離は3となる。
図11は、図9に示した回路を用いて半導体装置を識別する場合において、対象固有コード、対象マスクコード、比較固有コード、対象マスクコードおよびハミング距離値の真理値を示す表図である。対象固有コードと対象マスクコードとの組み合わせは、(0, 0)(0, 1)(1, 1)の3通りであり、比較固有コードと比較マスクコードとの組み合わせも同様に3通りしかないので、これら3種のコードの組み合わせは9通りとなる。図11ではこれら9種全ての組み合わせを示している。なお、図11に示すハミング距離は、1ビットの出力の値を用いて判定しているので、前記(1)式においてはi=1, n=1となる。
図11における1段目に示す場合では、対象固有コードが「0」であって比較マスクコードが「0」であるので、AND回路21(図9に示す)におけるAND処理は「0」となり、対象マスクコードが「0」であって比較固有コードが「0」であるので、AND回路22(図9に示す)におけるAND処理は「0」となる。AND回路21, 22の出力は共に「0」であるため、前記(1)式にai=0, bi=0を代入すると、このときのハミング距離は「0」となる。ハミング距離が「0」である場合には、識別の対象となる半導体装置の対象コードは、比較コードと一致したと判断される。図11における1段目においては、確かに対象コードと比較コードとが一致している。図11における2段目から5段目までと7段目ではAND回路21, 22の出力は共に「0」であるため、ハミング距離が「0」となり、半導体装置の対象コードと比較コードとが一致したと判断される。また、図11における9段目では、AND回路21, 22の出力は共に「1」であるため、前記(1)式にハミング距離が「0」となり、半導体装置の対象コードと比較コードとが一致したと判断される。
一方、図11における6段目に示す場合では、対象固有コードが「0」であって比較マスクコードが「1」であるので、AND回路21(図9に示す)におけるAND処理は「0」となり、対象マスクコードが「1」であって比較固有コードが「1」であるのでAND回路22(図9に示す)におけるAND処理は「1」となる。前記(1)式にai=0, bi=1を代入すると、両者のハミング距離は「1」となる。ハミング距離が「1」である場合には、識別の対象となる半導体装置の対象コードは、比較コードと一致しないと判断される。図11における8段目では、AND回路21における出力が「1」となり、AND回路22における出力が「0」となるため、ハミング距離が「1」となり、半導体装置の対象コードと比較コードとは不一致であると判断される。
なお、上述した方法では、ハミング距離が0となった場合のみ、つまり対象IDコードと比較IDコードが完全に一致したときに半導体装置が比較IDコードと同じコードを有していると判定される。しかし、製造や実装の工程を経ることにより、IDコードの一部のビットが変化する場合がある。特に、実装時にはチップが高温に加熱されてストレスもかかるため、フリップフロップやSRAMを構成する素子特性が変化しやすい。例えば、半導体基板に拡散層を形成する工程が終了した後の特性機能検査時にIDコードを取得して、チップの実装後に半導体装置を識別するためにIDコードの識別を行うと、ハミング距離が完全に一致しないおそれがある。このような不具合を解決するためには、IDコードが一致していると考えてよいハミング距離の所定の範囲を決定し、一致しないハミング距離がその範囲内にある場合には一致したと判定すればよい。例えば、IDコードが64個のビットを有するときに、判定基準をハミング距離がIDコードを構成するビット数の10%以下の値の時に一致するとすれば、図9に示す回路において算出されるハミング距離の値が6以下であれば一致していると判定する。
本実施形態では、複数の初期パターンコードから固有コードを作成することにより、不安定ビットを「0」またはLoとして固有コードから除外することができる。したがって、たとえ不安定なビットを有するチップであってもより確実に識別することが可能となる。
また、対象固有コードと比較マスクコードとをAND演算し、対象マスクコードと比較固有コードとをAND演算して、これらの値のハミング距離を計算することにより、半導体装置が正確に識別される率を極めて高くすることができる。例えば、対象固有コードと比較固有コードとをAND処理し、対象マスクコードと比較マスクコードとをAND処理して、これらの結果のハミング距離を求めた場合には、半導体装置が正確に識別される率は90〜95%程度と低かった。これに対し、図11に示す方法で対象固有コードと比較マスクコードとを比較し、対象マスクコードと比較固有コードとを比較した場合には、半導体装置が正確に識別される率が極めて高くなる。このように、図11に示す回路によれば、数百個、数千個という大量の半導体チップから特定のIDコードを有する半導体チップを自動的に選び出すことができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、最初にIDコードを取得してから実装など各種の処理工程が行われてフリップフロップやSRAMといった素子のビットが変動しても、安定したIDコードを確実に作成する方法を提供する。
本実施形態では、まずIDコードを取得するセルの全ビットを「1」および「0」のうちいずれかの状態に初期化した後に電源を一度切って再び入れ直すことを繰り返し、図3に例示したような初期パターンコードを複数回取得する。この方法を行うと、不安定なビットは初期化したときの残留電荷の影響を受け、全ビットを「1」で初期化した場合は「1」を、全ビットを「0」で初期化した場合は「0」を出力する。そして、複数回取得した初期パターンコードに対して図6に示す回路を用いて演算を行うと、不安定ビットがLoとなって除去された固有コードが生成される。この方法では、不安定なビットをより確実に検出することができる。
ところで、取得した初期パターンコードの中にLoデータが非常に多く含まれるものが出現することがある。この原因としては、電源を投入してもセルにおけるビットがデータを読み出すモード(テストモード)状態に入っていないことが考えられる。複数の初期パターンコードの中にLoデータが多い初期パターンコードが含まれると最終的に得られる固有コードにおいてもLoデータが多くなってしまい、半導体チップの比較照合が困難となる。
このような不具合を回避するためには、n回繰り返し取得した初期パターンコードに対して図6の回路の演算を行うときに、Hiの数が一定数以下の初期パターンコード(最終的に初期パターンコードとならない中間パターンコード)は採用せず、新たに取得しなおした初期パターンコードを用いればよい。また、さらに次のような演算、操作を導入してもよい。即ち、n個の初期パターンコードを取得する予定の場合に、i個(i<n)の初期パターンコードを取得した時点で図6に示す回路を用いて演算を行うことにより中間の固有コードを取得する。その後、i+1番目に取得した初期パターンコードと前記中間のIDコードを比較して両者のハミング距離が一定以上大きいとき、その初期パターンコードを除外する。このようにして、ハミング距離が一定の値以下である初期パターンコードだけを採用して図6に示す回路を用いた演算を行うことにより最終固有コードを取得する。この場合には、他の論理値との違いが大きい論理値を用いずに固有コードを作成することができるため、より正確な固有コードを得ることができる。この方法の変形例として、取得中の初期パターンコードを中間のIDコードと比較する代わりに、それまでに取得したi個の初期パターンコードと、i+1個目の初期パターンコードを用いて算出されたハミング距離とを比較してもよい。
ここで、以上に述べた方法を具体的に行うステップについて、図面を参照しながら説明する。図12は、正確に半導体装置の識別を行うことができる固有コードを取得するためのステップを示すフローチャート図である。ここでは、固有コードをSRAMから取得する場合について説明する。図12に示すように、まず、ステップSt1において半導体装置に電源をONにし、ステップSt2においてSRAMのビットのうちコードを取得する所定ビットの全部、例えば32ビット2ワードの計64ビットに「0」を書き込んで初期化する。その後、ステップSt3において電源を切る。続いて、ステップSt4において再び電源を投入し、ステップSt5においてSRAMの初期パターンコードのデータを読み出した後、ステップSt6において再度電源を切る。次に、ステップSt7において全ビットのうち読み出した初期パターンコードの値がHiまたは「1」となっているものの割合を調べ、それが24/64以上であるかどうかを判定する。24/64未満であれば再度最初に戻って操作を繰り返す。割合が24/64以上であれば、ステップSt8において、前回までに取得した初期パターンコード全てを用いて得られている中間固有コードと、今回取得した初期パターンコードとを比較し、両者のハミング距離を算出する。そして、ハミング距離が10以下であるか否かを判定し、ハミング距離が10より大きければステップSt1に戻って再度初期パターンコードを取得する。ハミング距離が10以下であればこれを初期パターンとしてステップSt9に進む。ステップSt9では、初期パターンコードが10個取得されたか否かを判定し、取得されていなければステップSt1に戻って次の初期パターンコードを取得する。10個取得されれば、次のステップSt10に進む。
ステップSt10では半導体装置の電源をONにする。続いて、ステップSt11においてSRAMのビットのうちコードを取得する所定ビットの全部に「1」を書き込んで初期化する。その後、ステップSt3〜ステップSt9と同様の方法でステップSt12〜ステップSt18を行うことにより10個の初期パターンコードを取得する。なお、ステップSt12〜ステップSt18についての説明は、ステップSt3〜ステップSt9と同様であるので省略する。以上のステップにより合計20個の初期パターンを取得し、最後に図6に示す回路で論理演算を行って最終的なIDコードを得る。本実施形態で得られるIDコードでは、不安定な要素を含んでいるビットがさらに厳密に除かれているため、より正確に半導体装置の識別を行うことができる。
次に、多数の半導体装置(チップ)のIDコードを特定のIDコード(前記の比較IDコード)と照合するときは、各半導体装置のIDを図12に示す方法で取得し、図9に示す回路による演算を施して比較照合する。このとき、判定回路23における一致・不一致の判定はハミング距離が0のとき一致としてもよいし、ハミング距離が固有コードのビット数の10%以下の値となったとき一致と判断してもよい。
以上のように、本発明によれば、TFTのような特殊なデバイスを搭載せず、通常のフリップフロップやSRAMなど「0(またはLo)」および「1(またはHi)」の論理値を出力する回路が搭載されている半導体装置において、個々のデバイスのIDコードを特別な回路なしに作成することができ、また、その識別をすることができる。
本発明にかかる半導体装置の識別コード作成方法とそれを用いた識別方法は、特別に半導体チップ認識用パターンや回路を準備しなくとも、フリップフロップやSRAMといった「0」と「1」の論理値を出力する回路が搭載されているデバイスの識別を行うことができる点で有用である。
SRAMを有する半導体装置に外部電源を投入してから最初に出力された進行を配列した初期パターンコードの例を示す図である。 図1に示すSRAM初期パターンコードを16進数化した値を示す図である。 不安定なビットを有するSRAMにおいて、第1の実施形態で述べた方法でSRAMの初期パターンコードをn回繰返して取得した結果を示す表図である。 n回繰返し取得した初期パターンコードを論理演算(AND)によって処理した後の結果を示す表図である。 チップの固有コードを示す表図である。 固有コードを求める操作を実現する論理回路を示す回路図である。 各チップのマスクコードを示す表図である。 図6に示す回路において、半導体装置の各ビットからの出力(AND回路11およびOR回路12の入力)と、ANDレジスタ13およびORレジスタ14の出力と、固有コードおよびマスクコードとのそれぞれの真理値を示す表図である。 半導体装置が特定のIDコードを有しているかどうかを自動的に識別するための固有コード比較回路の例を示す回路図である。 ハミング距離の概念を説明するための図である。 図9に示した回路を用いて半導体装置を識別する場合において、対象固有コード、対象マスクコード、比較固有コード、対象マスクコードおよびハミング距離値の真理値を示す表図である。 正確に半導体装置の識別を行うことができる固有コードを取得するためのステップを示すフローチャート図である。
符号の説明
11 AND回路
12 OR回路
13 ANDレジスタ
14 ORレジスタ
15 ExclusiveNOR回路
16 固有コード保持部
17 マスクレジスタ
18 マスクコード保持部
21 AND回路
22 AND回路
23 判定回路

Claims (14)

  1. 論理値を出力する複数の単位を有する回路を有する半導体装置の識別コード作成方法であって、
    前記回路に電源を投入したときに、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得するステップ(a)と、
    前記論理値を用いて前記半導体装置の識別コードを作成するステップ(b)とを備えることを特徴とする半導体装置の識別コード作成方法。
  2. 前記ステップ(a)の後に、前記回路に再度電源を投入し、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得するステップ(c)をさらに備え、
    前記ステップ(b)では、前記識別コードのうちの1つとして、前記複数の単位のうち前記ステップ(a)および前記ステップ(c)において論理値が変動する不安定単位をマスクした固有コードを作成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  3. 前記工程(b)では、前記識別コードの1つとして、前記単位のうち前記不安定単位の論理値のみが「0」となるマスクコードも作成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  4. 前記ステップ(a)の前には、前記複数の単位の全てに「0」または「1」を書き込んだ後に前記電源を切断し、
    前記ステップ(c)の前にも、前記複数の単位の全てに「0」または「1」を書き込んだ後に前記電源を切断することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  5. 前記ステップ(b)では、前記ステップ(a)で得られる論理値と前記ステップ(c)で得られる論理値とのうち、「1」の割合が所定値以上である論理値のみを用いて前記固有コードを作成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  6. 前記ステップ(a)を行った後で前記ステップ(c)を行う前に、前記ステップ(a)で得られた論理値を用いて中間識別コードを作成するステップ(e)をさらに備え、
    前記ステップ(b)では、前記ステップ(c)で得られた論理値と前記中間識別コードとのハミング距離が所定値以下であれば、前記ステップ(c)で得られた論理値を用いて前記識別コードを作成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  7. 前記ステップ(c)の後に、前記ステップ(c)で得られた論理値を用いて中間識別情報を作成するステップ(f)をさらに備え、
    前記ステップ(b)では、前記中間識別情報と前記ステップ(a)で得られた論理値とのハミング距離が所定値以下であれば、前記ステップ(a)で得られた論理値を用いて前記識別情報を作成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  8. 前記回路は、電源を切ることによって保持していた論理値が消去される回路であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  9. 前記回路は、フリップフロップまたはSRAMであることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の識別コード作成方法。
  10. 請求項3に記載の半導体装置の識別コード作成方法により作成された前記識別コードを用いた半導体装置の識別方法であって、
    識別の対象となる半導体装置において取得した前記固有コードと比較用マスクコードとをAND演算した第1の値と、識別の対象となる半導体装置において取得した前記マスクコードと比較用固有コードとをAND演算した第2の値とを比較することにより識別することを特徴とする半導体装置の識別方法。
  11. 前記第1の値と前記第2の値とが完全に一致するか否かで識別することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の識別方法。
  12. 前記第1の値と前記第2の値とのハミング距離が所定の値以下であるか否かで識別することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の識別方法。
  13. 論理値を出力する複数の単位を有する論理値出力回路と、
    前記論理値出力回路に電源を投入したときに、前記単位のそれぞれから出力される論理値を取得して、前記論理値出力回路の識別情報を作成する識別情報生成回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
  14. 前記複数の単位のうち前記論理値が前記論理値出力回路から出力されるごとに変動する不安定単位をマスクするマスク回路をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
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