JP2006058305A - マイクロ波支援クロマトグラフィー調製 - Google Patents

マイクロ波支援クロマトグラフィー調製 Download PDF

Info

Publication number
JP2006058305A
JP2006058305A JP2005238245A JP2005238245A JP2006058305A JP 2006058305 A JP2006058305 A JP 2006058305A JP 2005238245 A JP2005238245 A JP 2005238245A JP 2005238245 A JP2005238245 A JP 2005238245A JP 2006058305 A JP2006058305 A JP 2006058305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
solvent
container
microwave
chromatography
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005238245A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael J Collins Sr
マイケル・ジョン・コリンズ,シニアー
Wyatt P Hargett Jr
ワイアット・ピー・ハーゲット,ジュニアー
James Edward Thomas
ジェームズ・エドワード・トーマス
Michael John Collins Jr
マイケル・ジョン・コリンズ,ジュニアー
E Keller Barnhardt
イー・ケラー・バーンハート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CEM Corp
Original Assignee
CEM Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CEM Corp filed Critical CEM Corp
Publication of JP2006058305A publication Critical patent/JP2006058305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/80Apparatus for specific applications
    • H05B6/806Apparatus for specific applications for laboratory use
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B21/00Arrangements or duct systems, e.g. in combination with pallet boxes, for supplying and controlling air or gases for drying solid materials or objects
    • F26B21/14Arrangements or duct systems, e.g. in combination with pallet boxes, for supplying and controlling air or gases for drying solid materials or objects using gases or vapours other than air or steam, e.g. inert gases
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B3/00Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat
    • F26B3/32Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by development of heat within the materials or objects to be dried, e.g. by fermentation or other microbiological action
    • F26B3/34Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by development of heat within the materials or objects to be dried, e.g. by fermentation or other microbiological action by using electrical effects
    • F26B3/347Electromagnetic heating, e.g. induction heating or heating using microwave energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B5/00Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat
    • F26B5/04Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum
    • F26B5/048Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum in combination with heat developed by electro-magnetic means, e.g. microwave energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B9/00Machines or apparatus for drying solid materials or objects at rest or with only local agitation; Domestic airing cupboards
    • F26B9/003Small self-contained devices, e.g. portable
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/04Preparation or injection of sample to be analysed
    • G01N30/06Preparation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/44Sample treatment involving radiation, e.g. heat
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/50Conditioning of the sorbent material or stationary liquid
    • G01N30/56Packing methods or coating methods
    • G01N2030/567Packing methods or coating methods coating

Abstract

【課題】カラムクロマトグラフィー用の加速された化学合成とサンプル調整のための器具及び関連方法。
【解決手段】化学反応を促進し所望の生成物を生成するために、少なくとも1つの溶剤を含んでいるサンプル組成物にマイクロ波エネルギーを印加する段階、前記溶剤を吸収するため吸収性媒体を前記サンプルと混合する段階、前記媒体と前記サンプルの実質的に乾燥した混合物を提供できるだけの量ではあるが、液体クロマトグラフィーの間にサンプルの分解能を過度に拡げない量だけ加えられて混合する段階、前記媒体とサンプルの前記乾燥混合物にマイクロ波エネルギーを印加して、前記溶剤が蒸発するのを促進する段階、前記媒体と残っている前記サンプルの前記乾燥混合物を液体クロマトグラフィーカラムに加えて同定し精製するために、前記残っているサンプルの成分を分離する段階、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロ波支援フラッシュクロマトグラフィーに、具体的には、クロマトグラフィーによるサンプル調製と精製に有用な具体的な利点を提供するマイクロ波器具に関する。
本発明は、マイクロ波支援クロマトグラフィーに関する。一般的に化学分野で理解されているように、多くの化学反応は、温度を上げること、即ち反応物を加熱することによって開始、又は加速することができる。従って、化学反応を高い(例えば周囲より上の)温度で実行することは、多くの化学的処理で普通に行われている。
化学反応の温度を上げるために制御されたマイクロ波エネルギーを使用することの利点は、良く知られている。例えば、Jenningsへの米国特許第6,753,517号は、厳密に制御されたマイクロ波エネルギーを使用するマイクロ波支援化学合成器具を開示している。
最近では、研究者は、マイクロ波支援化学をクロマトグラフィーの技術に適用している。本文脈のクロマトグラフィーは、液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーを含んでいる。2つの内、本発明の器具は、主に液体クロマトグラフィーに、特に、溶離のための溶剤の蒸発とサンプル調製に関係する液体クロマトグラフィーに関する。
液体クロマトグラフィーは、調製及び分析化学の両方に利用されている技法である。液体クロマトグラフィーは、移動相と相互作用する固定相を備えている。通常、固定相は、シリカ、アルミナ、又は、ゲル浸透クロマトグラフィーパッキングのような不活性サイズ分離材料等の様な表面活性粉末である。この粉末は、クロマトグラフィーカラムに入っている。調製化学では、移動相は、一般的に、反応溶剤と、同定し、分析し、或いは精製する対象となる化学物質とで構成されている。これは集合的にサンプルと呼ばれる。サンプルを担持している移動相は、固定相を通して移動させられる。サンプルが固定相の表面特性とどの様に相互作用するかに依って、異なる化合物が異なる速度で固定相を通って移動することになる。調製化学は、分析化学を使ってサンプル内の様々な成分を同定して精製するのに有用である。分析化学は、固定相を通してサンプルを動かすのにキャリヤ溶剤を使用する。
場合によっては、反応溶剤が、中に溶解している化合物を更に精製するのに適していないこともある。固定相内に残っている反応溶剤が、溶離の間に所望の成分を上手く分離し回収できないという問題を引き起こすこともある。
この問題の1つの解決法は、回転蒸発器を利用することである。しかしながら、この処置には時間が掛かるし、完全に効果的というわけではない。例えば、多くの固定相を有する大きなクロマトグラフィーカラムを使用すると、反応溶剤を蒸発させるのに1時間以上も必要になる。
この問題の別の解決法は、真空状態にして又はしないで、加熱することである。しかしながら、この処置は、固定相の劣化、又はクロマトグラフィーカラム材の溶融を起こすことになる。
固定相内の残留反応溶剤の問題への別の解決法は、マイクロ波エネルギーを使って、溶剤を一瞬の内に蒸発させて取り除く方法である。Courneyaへの米国特許第4,330,946号では、マイクロ波エネルギーを用いて液体を蒸発させる。Courneyaへの946号特許は、穀物のような農産物材料から液体を蒸発させるためのマイクロ波エネルギーを開示している。Courneyaへの946号特許は、更に、材料全体を掃気し、蒸気を煙霧状にして真空ポンプを介して運び去るための、空気を導入するための空気入口の使用を開示している。Courneyaへの946号特許は、装置を通して材料を動かすだけでなく、材料の適切な撹拌を保証するための、らせん式被駆動処理の必要性についても述べている。熱回収機構は、マイクロ波エネルギー乾燥処理を支援する。
先に述べたように、マイクロ波エネルギーは、クロマトグラフィーの技法に利用されている。例えば、Walters等への米国特許第6,029,498号は、マイクロ波吸収材料を、クロマトグラフィーカラム自体の中、又はカラムに隣接する位置へ組み込むことを開示している。中に入っているクロマトグラフィーのサンプルは、伝導又は対流を介してマイクロ波吸収材料によって加熱される。しかしながら、Waltersの498号特許は、分離速度と溶離時の整合性を高めるために加熱されたクロマトグラフィーカラムを使用することを開示している。
マイクロ波エネルギーを液体クロマトグラフィーに印加する別の例は、Stoneへの米国特許第6,630,354号に示されている。Stoneの354号特許は、クロマトグラフィー内の液体又は超臨界流体移動相の拡散率を、移動相の他の物理的特性には基本的に影響を及ぼすことなく高めるために、マイクロ波誘導誘電分極を使用する方法を開示している。しかしながら、Stoneの354号特許の主たる焦点は、反応溶剤の拡散率を高め、液体クロマトグラフィーとガスのクロマトグラフィーの利点を組み合わせることに当てられている。反応溶剤を、その拡散率を高めるために加熱すれば、溶剤が可燃性である場合、危険なことになりかねない。これを克服するため、Stoneの354号特許は、マイクロ波パルスの使用を開示している。Stoneの354号特許は、更に、非常に短い放射パルスを送ることができるマイクロ波装置は入手できず、代わりに、従来の無サイクルのマイクロ波オーブンを使用することを教示している。
液体クロマトグラフィーへのマイクロ波エネルギーの印加の更に別の例は、Jamalabadi等への米国特許第6,649,051号に示されている。Jamalabadiの051号特許は、サンプルを多孔質固体媒体が入っている貫流装置に流し込んで処理し、その後、装置をマイクロ波エネルギーに曝す方法を開示している。Stoneの354号特許と同様に、Jamalabadiの051号特許は、従来のマイクロ波オーブンの使用を開示しており、更に、本発明の譲受者であるアメリカ合衆国ノースカロライナ州マシューズのCEM社製のものの様なより正確なマイクロ波動力源の使用も開示している。
液体クロマトグラフィーへのマイクロ波エネルギーの印加の更に別の例は、Jamalabadi等への米国特許出願公告第20030205456号に示されている。Jamalabadiの出願は、サンプルを多孔質固体媒体が入っている貫流装置に導入する段階を含んでいる、サンプルを処理する方法を開示している。貫流装置は、壁を有しており、且つ入口端部と出口端部を有していると定義されており、貫流装置内に配置された固体多孔質媒体には活性成分が取り付けられている。サンプルを貫流装置に導入した後、装置を、後続のクロマトグラフィー段階の前に、マイクロ波エネルギーのような放射エネルギー供給源に曝す。
更に、上記関連特許又は出願の何れも、乾燥装填技法の使用を教示又は提案してはいない。典型的な乾燥装填技法は、所与量のクロマトグラフィー媒体、例えばシリカ又はアルミナを、サンプルを保持している容器へ追加することを含んでいる。サンプルは、反応溶剤内に溶けているのが望ましい。クロマトグラフィー媒体によるサンプルの吸収に続いて、反応溶剤を蒸発させて排気すると、サンプルを含む乾燥したクロマトグラフィー媒体が残る。次に、乾燥したクロマトグラフィー媒体は、サンプル成分の分離と同定のために、手動又は自動で、分離クロマトグラフィーカラムに乾燥装填される。
乾燥装填技法の利点は、反応溶剤の蒸発を許容する柔軟性にある。従って、乾燥装填は、後続のサンプル成分の分離と分析を能率的にする。乾燥装填技術は、特定量のクロマトグラフィー媒体を貫流装置又はサンプルモジュール等に事前装填することによって課される限界とは対照的に、所与のサンプル量に対して無限に調整可能である。例えば、所与量の反応溶剤に対して貫流装置に入っているクロマトグラフィー媒体が少な過ぎる場合、クロマトグラフィー媒体は、溶剤を十分に吸収しない。その後、溶剤を蒸発させるためにクロマトグラフィー媒体を加熱すると、高粘性の混合物になり、そこからサンプルを回収することはできなくなる。所与量の反応溶剤に対して貫流装置に入っているクロマトグラフィー媒体が多過ぎる場合、その後分離及び同定クロマトグラフィーをしようとしても、過剰な媒体によって混乱し、分解能に劣る幅広で重なったピークが得られることになる。
米国特許第6,753,517号 米国特許第4,330,946号 米国特許第6,029,498号 米国特許第6,630,354号 米国特許第6,649,051号 米国特許出願公告第20030205456号 米国特許出願広告第20030170149号 米国特許第6,084,226号 Dorf「電気工学ハンドブック第2版1997年」CRCプレスLLC、 Hawley「縮合化学辞典、第12版(1993年)」Van Nostrand Reinhold
従って、本発明の目的は、フラッシュクロマトグラフィーと液体クロマトグラフィーのための加速された化学合成とサンプル調製を含むマイクロ波支援化学に適したマイクロ波器具を提供することである。本発明は、マイクロ波透過反応容器内で反応溶剤内の反応を行わせ、続いてクロマトグラフィー媒体から反応溶剤を蒸発させ排気するための器具によって、この目的を達成する。本発明は、更に、マイクロ波放射供給源と、マイクロ波エネルギーをサンプルに印加するための供給源と波動連通しているマイクロ波空洞と、を含んでいる。サンプルは、固相クロマトグラフィー媒体と溶剤を含んでいる。本発明は、更に、マイクロ波が容器に印加されるときに溶剤を蒸発させるための、マイクロ波空洞内にサンプルを保持するための容器と、マイクロ波を容器に印加する間に容器を通してガスを移動させ、クロマトグラフィー媒体から反応溶剤を蒸発させ易くするための、容器とガス連通しているガスポンプと、を含んでいる。
本発明の更なる目的は、マイクロ波供給源と、マイクロ波供給源からのマイクロ波エネルギーの印加を制御するための機構とを含んでいるマイクロ波支援クロマトグラフィーサンプル調製器具を提供することである。本器具は、更に、溶剤を蒸発させるためのマイクロ波供給源と波動連通している容器と、それぞれ補給ガスの流入と溶剤の排出を可能にするための、容器の回りのガス入口管及びガス出口管と、溶剤を蒸発し易くするために容器と物理的に連通しているガスポンプと、を含んでいる。ガスポンプ、ガス入口管及びガス出口管は、マイクロ波エネルギーの印加中及び印加の間にクロマトグラフィーサンプルから溶剤を蒸発させるために、蒸発容器を通るガスの流れを作る。
本発明の更なる目的は、カラムクロマトグラフィー、特にフラッシュクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法において、反応溶剤を含むサンプルを固相のクロマトグラフィー媒体に加える段階と、マイクロ波エネルギーをサンプルに印加すると同時にガスの流れをサンプル及びその回りに提供する段階とから成る方法を提供することである。これによって、溶剤は、マイクロ波エネルギーと流れるガスの影響を受けて蒸発し易くなる。
本発明の更なる目的は、マイクロ波支援クロマトグラフィーのサンプルを調製する方法において、反応溶剤に溶解しているサンプルを固相のクロマトグラフィー媒体と混ぜ合わせる段階と、マイクロ波エネルギーをサンプルに印加して中の溶剤を蒸発させる段階と、容器を通るガスの流れを作って気化した溶剤を排気する段階と、から成る方法を提供することである。本発明は、更に、温度感知器を使ってクロマトグラフィー媒体の温度を監視する段階と、サンプルの温度を調整する段階を含んでいる。マイクロプロセッサは、マイクロ波エネルギーを印加する段階と、サンプルの温度を調整する段階と、ガスの流れを作る段階を制御するのに用いられる。ガスの流れを作る段階は、更に、容器内に真空状態を作る段階を含んでいる。
本発明の更なる目的は、フラッシュクロマトグラフィーの様なカラムクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法において、マイクロ波エネルギーを、少なくとも1つの溶剤が入っているサンプル組成物に印加して、化学反応を促進し、所望の生成物を生成する段階を含んでいる方法を提供することである。その後、本方法は、溶剤を吸収するために、吸収性媒体をサンプルと混ぜ合わせる段階を含んでいる。媒体は、予測される生成物を分離する液体クロマトグラフィーと適合性があり、予測される生成物に対して化学的に不活性であり、媒体とサンプルの実質的に乾燥した混合物を提供できるだけの量であるが、液体クロマトグラフィーの間にサンプルの分解能を過度に広げることの無い量が加えられる。その後、本方法は、マイクロ波エネルギーを媒体とサンプルの乾燥混合物に印加し、マイクロ波エネルギーの影響を受けて溶剤が蒸発するのを促進する段階を提供する。本発明の方法は、次に、媒体と残留サンプルの乾燥混合物を液体クロマトグラフィーカラムに加える段階と、同定し精製するために、残っているサンプルの成分を分離する段階と、を含んでいる。
本発明の更なる目的は、上記のカラムクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法において、掃気組成物、触媒及び連結試薬の追加を含む方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、カラムクロマトグラフィーにサンプルを乾燥装填する方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、サンプルの温度を監視しながら、先に論じた態様を提供することである。
本発明の更なる目的は、マイクロプロセッサの電子的制御の下で先に論じた態様を提供し、更に、マイクロプロセッサが監視した温度に基づいてマイクロ波エネルギーの印加を調整する段階を提供することである。
本発明と本発明が達成される方法に関する上記及びその他の目的と利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。
第1の実施形態では、本発明は、フラッシュクロマトグラフィー用のサンプル調製器具である。器具10を、図1に大きく示している。器具10は、通常は凸凹状のプラスチックで作られているマイクロ波器具ハウジング11を含んでいる。ハウジング11は、ここに説明する内部構成要素を保護している。ハウジング11は、内部構成要素を冷却し易くするため細長い穴状の開口14で通気されている。器具10は、反応物、反応溶剤、生成物及び吸収性クロマトグラフィー媒体を保持するためのマイクロ波空洞19と容器20を含んでいる。更に、図1には、器具10用の通信装置を示しており、具体的にはキーパッド16とディスプレイ17である。器具10は、更に、圧力付属装置又は蒸発付属装置の様な追加の付属装置のための少なくとも1つの補助ポート12を含んでいる。図1に示している容器20の追加部品には、アダプター26、ガス入口管28、ガス出口管29、及び管をここに説明する周辺装置に接続するための取り付け金具33を含んでいる。
図2は、反応物、反応溶剤、生成物及び吸収性クロマトグラフィー媒体(即ち組成物)を保持するための容器20を示している。図示の容器20は、マイクロ波透過材料で形成され、組成物を保持するため内部チャンバ22を画定する壁21を有する試験管状の装置である。しかしながら、容器は、特定の容器形状に限定されるものではなく、所望又は必要に応じて他の容器形状(例えば丸底フラスコ)を導入することもできる。容器20は、上部25を含んでいる。上部25は、更に、アダプター26を容器壁21に接続し封止するためのOリング27を有するアダプター26を含んでいる。中空の耐薬品性ガス入口管28は、容器20内へ突き出て、ガスをチャンバ22内へ流すことができるようになっている。同様に、中空の耐薬品性の排出管29は、ガス、特に溶剤の蒸気を、チャンバ22から出すことができる。この様に、ガス入口管28とガス出口管29は、補給ガスを容器20内に入れ、一方で溶剤を容器20から排気できるようにしている。上部25は、更に、ガスが流れている間に、組成物を容器チャンバ22内に入れるためのフリット(図示せず)を含んでいる。フリットは、ガスを流せるほどに多孔質な耐薬品性の媒体で作られている。フリットは、ガス入口管28が貫通できる開口部を有する円板状をしている。
好適な実施形態では、内部チャンバ22は、少なくとも約2.5ミリリットルの容積を有しており、これはベンチ上での実験に都合の良い寸法である。本発明は容積に限定されず、必要又は所望に応じて、もっと大きな容器を用いることもできる。適したマイクロ波透過材料は、当業者には周知であり、例えば、石英、ガラス、PYREX((登録商標))が含まれる。
入口管28と出口管29は、管を真空ポンプ(図3参照)又はガスリザーバーの様な他の装置に接続するための、ここでは概括的にこう呼ぶが、取り付け金具33を有している。適切な取り付け金具33は、当業者には既知であり、例えば、ねじ付き金具、弁、瞬間接続金具及びホースクランプが含まれる。
図1及び図3は、容器20を保持するマイクロ波空洞19を示している。好適な実施形態では、空洞19は、容器チャンバ22の少なくとも一部分を取り囲んでいる。図3に、器具10の様々な内部構成要素を示している。図3は、マイクロ波供給源40、導波部41、撹拌モーター42、ファンハウジング44付のファン43、及び様々な電子機器を示している。
当業者には既知のように、マイクロ波供給源40は、マグネトロン、クライストロン及び半導体装置の様なマイクロ波生成装置である。マイクロ波は、供給源40から(概略的に41で示す)導波部を通ってマイクロ波空洞19へ移動する。反応容器20内の組成物は、マイクロ波エネルギーが空洞19へ入ると、それを吸収する。この様にして、反応空洞19は、マイクロ波供給源40とマイクロ波連通している。或る好適な実施形態では、供給源40は、マイクロ波エネルギーを、容器20内の反応物と反応溶剤に印加し、反応物の生成物への変換を加速させる。
生成物形成に続いて、通常は吸収性媒体(図示せず)を容器20に加えることによってサンプルと混ぜ合わせて、吸収性媒体に反応溶剤と生成物を吸収させる。吸収性媒体は、シリカ、砂、アルミナ、及び珪藻土で構成されるグループから選択されるクロマトグラフィー媒体であるのが望ましい。マイクロ波エネルギーを更に印加して、反応溶剤を蒸発させる。マイクロ波を印加している間、ガスポンプ(概略的に46で示す)を容器20と、望ましくはガス出口管29と気体連通させ、容器20を通してガスを動かし、クロマトグラフィー媒体から反応溶剤を蒸発させ易くする。好適な実施形態では、ガスポンプ46は、容器からガスを引き出してサンプル上のガス圧を下げるための真空ポンプである。「過度」の真空(例えば0トールに近い)は必要ないが、真空ポンプは、圧力を所望又は必要な量だけ下げるのに好適な装置である。図2に示している好適な実施形態では、ガス入口管28は、補給空気をクロマトグラフィー媒体内の底部近くに運んで、媒体を確実に完全に乾燥させるため、容器チャンバ22内に突き出ている耐薬品性の管である。この様にして、ガスポンプ46は、容器20、具体的には容器チャンバ22内の真空状態を維持し、反応溶剤が蒸発し易くなる。
代わりに、ガスポンプ46を、ガス入口管28と物理的に連通させてもよい。この様に配置すると、ポンプ46は、容器20、具体的には容器チャンバ22内の圧力を維持し、クロマトグラフィー媒体から反応溶剤が蒸発し易くなる。この実施形態では、チャンバ22内の圧力を維持するのに不活性ガスが用いられる。この文脈における不活性ガスとは、容器チャンバ22内の状態では不要な反応を起こさないガスである。例えば、チャンバ22内のどの様な所与の反応状態においても、組成物に点火又は燃焼させることのないガスが選択される。多くの場合、不活性ガスは、空気、窒素及びアルゴンから成るグループから選択される。代わりに、加圧ガスリザーバー(図示せず)を、ポンプ46と置き換えることもできる。そのような場合、ガスリザーバーと容器20の間のガス調整器(図示せず)が、補給ガスの流れを制御する。
導波部41は、マイクロ波を内向きに反射し、望ましくない様式で漏れ出すのを防ぐ材料で作られている。通常、そのような材料は、マイクロ波を閉じ込めるための機能以外に、コスト、強度、成形性、耐腐食性又はあらゆる他の望ましい又は適切な基準に基づいて選択される適切な金属である。本発明の好適な実施形態では、導波部41と空洞の金属部分は、ステンレス鋼で形成されている。
他の種類の化学作用の場合と同じく、マイクロ波支援有機化学では、容器チャンバ22内の組成物を撹拌し混ぜ合わせるのが好都合である。これは、例えば、上記米国特許出願公告第20030170149号に記載されているようなモーター42を使って磁気撹拌器を駆動するすることによって実現される。
ファン43は、化学反応が進行している際に反応空洞39が過熱しないように保つ役を果たすだけでなく、器具10の電子機器とマイクロ波供給源40の部分を冷却するように作用する。ファン43の特性又は選択は、器具と空洞を適切に冷却する能力を有すること以外は、当業者の個々の裁量に任されている。代表的な実施形態では、ファン43は、電子機器とマイクロ波供給源40に空気の流れを送って効率的に冷却するため、ハウジング44内に取り付けられている。
或る好適な実施形態では、器具10は、それぞれ、サンプル(例えば組成物)の温度を測定し、容器20の内側の圧力を感知するための、温度感知器35と圧力変換器37を含んでいる。適切な温度感知器は、赤外線検出器、紫外線検出器、及び光ファイバー感知器で構成されているグループから選択することができる。更に、容器の上部25は、或る種のマイクロ波支援有機反応によって生じる上昇した圧力に耐えるように設計されている。容器の上部25は、公告第20030170149号に記載されている様な耐圧クロージャーを含んでいてもよい。この実施形態では、容器の上部25は、保持リング38で空洞19の所定の位置に保持されている。
器具10は、反応溶剤と生成物を吸収するため、クロマトグラフィー媒体を容器20に加えるための機構を含んでいる。本機構を使えば、ほぼ等しい量のクロマトグラフィー媒体を手動で加えることができる。或いは、本機構は、ほぼ等しい量のクロマトグラフィー媒体を自動的に加える段階を含んでいる。
図3は、更に、マイクロプロセッサ48を示している。マイクロプロセッサ48が担っている電子機器は、一般的に特性と作動について良く理解されている。本器具に関して、マイクロプロセッサは、第1に、通常は標準的な電流を供給する壁の出口である所与の供給源からの電力を制御する。マイクロプロセッサは、更に、マイクロ波供給源40のオン・オフに関して、及び進行中の化学反応から受け取る情報、特に圧力と温度を処理することに関して、装置の作動を制御する。次に、プロセッサーは、先に述べた感知器から受け取った圧力と温度の情報に応じて、マイクロ波印加の開始、停止又は調整を含むマイクロ波の印加を制御するのに用いられる。選択された測定済みのパラメーター(例えば温度と圧力)に基づいて器具を制御するためにプロセッサと関連電気回路を使用することは、当該及び関連技術で一般的に良く理解されている。(限定するわけではないが)代表的な議論は、Dorf「電気工学ハンドブック第2版(1997年)」(CRCプレスLLC発行)を含んでいる。
本発明の器具と方法に関し、自動化された器具10の態様は、マイクロプロセッサ48によって制御されている。これには、ガスポンプ46の様な簡単な周辺装置と、限定するわけではないが、CEM社のEXPLORERTMとNAVIGATORTMマシンを含むもっと複雑な装置の制御が含まれている。図4と図5を参照されたい。或る好適な実施形態では、本発明は、マイクロ波エネルギーを利用して処理を加速しながら周辺装置を制御するようになっているモジュール装置である。従って、本発明の好適な実施形態は、先に述べた感知器、即ち器具10と電子的及び物理的に連通している周辺装置からの監視温度又は圧力に基づいてマイクロ波エネルギーを印加し、調整することを含む、器具10の同時マイクロプロセッサ制御と、器具10と周辺装置の様々な組み合わせを組み込んだ各方法である。
別の態様では、本発明は、マイクロ波支援クロマトグラフィーサンプル調製器具10である。図3に示すように、器具10は、マイクロ波供給源40と、供給源40からのマイクロ波エネルギーの印加を制御するための機構と、溶剤を蒸発させるための、供給源40と波動連通している容器20とを含んでいる。
マイクロ波エネルギー印加を制御するための機構は、マイクロプロセッサ48である。本発明の或る実施形態では、マイクロ波エネルギーの印加を制御することは、容器20内のサンプルを過熱させないように、エネルギーをパルス状に印加することである。マイクロ波エネルギーの印加を調整するための代表的な方法は、一般譲渡された米国特許第6,084,226号に開示されている様に可変電力供給を組み込むことである。マイクロ波エネルギーをパルス状に送ると、加熱の副産物を制御する助けとなる。これによって、吸収性のクロマトグラフィー媒体と、その中に吸収されている反応生成物を損傷又は破壊する可能性が少なくなる。
本器具は、図2に示している容器以外の容器を用いる場合も有用である。例えば、Jamalabadi等への米国特許出願公告第20030205456号は、プラスチックケースを有している事前装填されたクロマトグラフィーモジュール(例えばサンプル回収器)を開示している。ジメチルスルホキシド(DMSO)又はジメチルホルムアミド(DMF)の様な沸点が高い反応溶剤を使用すると、溶剤を蒸発させるのに大量のマイクロ波エネルギーが必要となる。蒸発の間に生成される熱は、プラスチックケースを融解させ、サンプルを駄目にしかねない。上記の可変電力供給機構は、サンプルの温度を監視しながらエネルギー入力を制御することによって、この問題を解決する。
本発明の上記要素に関し、器具10は、更に、補給ガスを容器20へ送り込むための容器20の回りのガス入口管28と、溶剤を容器20から排出するための容器20の回りのガス出口管29と、溶剤を蒸発させ易くするために容器20と物理的に連通しているガスポンプ46と、を含んでいる。この実施形態では、ガスポンプ46、ガス入口管28及びガス出口管は、マイクロ波エネルギーの印加中及び印加と印加の間に、クロマトグラフィーサンプルから溶剤を蒸発させるため、容器20を通るガスの流れを作っている。
器具10は、先に論じたマイクロプロセッサ制御の一体化という、他の電子機器及び周辺装置に勝る利点を有している。
別の態様では、本発明は、カラムクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法である。本方法は、反応溶剤を含んでいるサンプルを、固相のクロマトグラフィー媒体と混ぜ合わせる段階と、そのサンプルにマイクロ波エネルギーを掛け、同時にサンプルとサンプルの回りにガスの流れを提供する段階とを含んでいる。従って溶剤は、マイクロ波エネルギーと流れているガスの影響を受けて、蒸発するよう促される。
先に論じたように、本発明の方法の好適な実施形態(及び、必然的に、本方法を実施する器具及び周辺装置)は、マイクロプロセッサの制御を含んでいる。
例を図4に示している。本発明の方法の或る実施形態は、EXPLORERTM周辺取り付け金具55に関して先に説明した器具10を使って実施される。サンプルは、反応溶剤を含め、サンプル回収器56内でクロマトグラフィー媒体と混ぜ合わされる。この実施形態では、サンプル回収器56は、一回使用のクロマトグラフィーモジュールで、通常はクロマトグラフィー媒体が事前装填されたプラスチックシリンダのケースである。この装置では、サンプルは、回収器56内で媒体に既に加えられている。先に述べた複数回使用の容器20とは異なり、本発明のこの方法は、適切なサンプルホルダーラック57内のサンプル回収器56を使用するよう適合させることができる。EXPLORERTM取り付け金具55は、サンプル回収器56を空洞19内へ降ろし、そこでサンプル回収器56がマイクロ波エネルギーに曝される。器具10は、ガスポンプ(図示せず)と組み合わせられ、同時にサンプルとサンプルの回りにガスの流れを提供し、先に述べたように溶剤を蒸発させる。
クロマトグラフィー調製方法は、マイクロ波の印加、ガスの流れ、温度監視(溶剤蒸発前、蒸発中、蒸発後)、監視温度に基づくマイクロ波エネルギーの調整、及びサンプル量に依るマイクロ波エネルギー印加時間の変更、にマイクロプロセッサ制御を利用する。マイクロ波エネルギーをサンプルに印加し、同時にサンプルとサンプルの回りにガスの流れを提供する段階は、クロマトグラフィー媒体からの溶剤を基本的に乾燥させる。ガスの流れを作る段階は、更に、容器内に真空状態を作る段階を含んでいる。図4に示している方法は、手動で実行してもよいが、完全自動式で実行するのが望ましい。
カラムクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法は、フラッシュクロマトグラフィーとして知られているクロマトグラフィーの分野を含んでいる。フラッシュクロマトグラフィーは、調製用カラム液体クロマトグラフィーの簡単で迅速な形態である。フラッシュクロマトグラフィーは、例えば、一定の条件の下での所与の反応のパーセント完了度を試験するための、又は様々な実験パラメーターの下で生成物に変換された反応物の量を測定するための、反応生成物の迅速な成分分離に有用である。
本方法は、中に反応物が溶解している少なくとも1つの溶剤が入っているサンプル組成物に、マイクロ波エネルギーを印加する段階を含んでいる。マイクロ波エネルギーの印加は、化学反応を促進し、所望の生成物を生成する。その後、マイクロ波エネルギーは止められ、溶剤を吸収するため吸収性媒体がサンプルに加えられる。好適な実施形態では、媒体は、後で期待される生成物を分離することになる液体クロマトグラフィーと適合性がある。つまり、媒体は、生成物の成分を分離し、同定し、精製するためにフラッシュクロマトグラフィー段階で用いられる固相及び移動相と適合性がある。吸収性媒体は、シリカ、砂、アルミナ、及び珪藻土で構成されているグループから選択される。
吸収性媒体は、サンプルと、媒体とサンプルの実質的に乾燥した混合物を提供できるだけの量であるが、液体クロマトグラフィーの間にサンプルの分解能を過剰に広げないほどの量で、混ぜ合わされる。例えば、サンプルに加えられマイクロ波エネルギーに曝されるクロマトグラフィー媒体の量が不十分であれば、反応生成物を容易に分離させることのできない粘着質の混合物になる。そうなると、サンプルを更に分析するのに使えなくなる。サンプルに加えられマイクロ波エネルギーに曝されるクロマトグラフィー媒体の量が多すぎると、後の分析で生成物の分解能に悪影響を与える。好適な実施形態では、使用される吸収性媒体の量は、中に生成物が溶解している溶剤の量とほぼ同じである。
この実施形態では、クロマトグラフィー媒体は、サンプルが入っている容器に加えることができるので、サンプルを容器から容器へ移す必要が無い。
その後、マイクロ波エネルギーの影響の下で溶剤が蒸発するのを促進するため、マイクロ波エネルギーが媒体とサンプルの乾燥混合物に印加される。次に、本方法は、媒体と残留サンプルの乾燥混合物を液体クロマトグラフィーカラムに加える段階と、同定と精製のために残留サンプルの成分を分離する段階とを含んでいる。
この様にして、サンプル調製法は、マイクロ波透過容器内でマイクロ波支援反応を実行し、同じ容器内で吸収性媒体をサンプルと混ぜ合わせて容器内に乾燥混合物を作り、マイクロ波エネルギーを乾燥混合物に印加して、乾燥混合物が同じ容器内に残っているままで溶剤を取り除く。
或る好適な実施形態では、本方法は、マイクロプロセッサによって自動化され、制御される。更に、生成物の合成と、クロマトグラフィー媒体からの溶剤の蒸発の両方にマイクロ波エネルギーを使用するに際し、マイクロプロセッサは、サンプルを積極的に冷却して内部構成要素の過熱を防ぐために、冷却ファンを制御する。
別の態様では、本発明は、フラッシュクロマトグラフィーを含め、カラムクロマトグラフィーにサンプルを調製する方法であり、サンプルに掃気組成物を加えて、汚染物質と過剰な試薬を取り除く段階を含んでいる。
掃気組成物には、限定するわけではないが、求電子性スカベンジャー、求核性スカベンジャー、塩基性スカベンジャー、酸性スカベンジャーが含まれる。
本方法は、更に、サンプルに結合試薬を加え、生成物の合成を容易にする段階と、触媒試薬をサンプルに加え、反応の速度を加速する段階とを含んでいる。これらの段階は、研究者の裁量に任されている。
スカベンジャー、結合試薬及び触媒は、有機化学合成の当業者には既知である。化学では、スカベンジャーは、微量の不純物を消滅又は不活性化するためにシステム又は混合物に加えられる何らかの物質であると定義されている(Hawleyの縮合化学辞典、第12版(1993年);Van Nostrand Reinhold)。限定するわけではないが、スカベンジャー、結合試薬、触媒、及び本発明の方法と共に使用することのできる他の試薬の広範なリストが、ポリマー研究所によって発行されているStratospheresTM合成及び精製ガイドと、SilicycleTMによって発行されている有機合成及び精製カタログ(2003−2004)とに載っている。カタログに載っている試薬の幾つかは、好都合に、シリカの様な固相の樹脂に結合されている。しかしながら、試薬は、化学的に活性化させるために固相に結合させる必要は無い旨理解されたい。
本発明の方法は、更に、掃気する段階と、結合させる段階と、触媒作用をさせる段階を(集合的又は個々に)マイクロ波エネルギーで加速する段階を含んでいる。
更に別の態様では、本発明は、カラムクロマトグラフィー用のサンプルを乾燥装填する方法である。本方法は、或る量のクロマトグラフィー媒体を、溶剤内に溶解しているサンプルを保持している容器に加える段階を含んでいる。その後、マイクロ波エネルギーを使って溶剤を蒸発させると、サンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体が後に残る。サンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体は、その後、サンプル成分の同定と精製のために、(フラッシュクロマトグラフィーカラムの様な)分離クロマトグラフィーカラムに乾燥装填される。
クロマトグラフィー媒体を容器に加える段階、マイクロ波エネルギーを使って溶剤を蒸発させる段階、及びサンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体を分離クロマトグラフィーカラムに装填する段階は、手動で実行されるか、或る好適な実施形態では、自動的に実行される。
例えば、本発明の器具10に関して、図5は、NAVIGATORTM周辺装置59が取り付けられている器具10を示している。本発明の器具10と組み合わされたNAVIGATORTM装置59は、自動マイクロ波支援有機化学合成及び精製のための方法の1つの実施形態を提供する。NAVIGATORTM59の自動化された態様は、通常、ロボットアーム60によって支援されている。
例えば、本発明の器具10と組み合わされたNAVIGATORTM装置59は、反応溶剤内に溶解している液体反応物を液体取り扱いポンプ61からマイクロ波透過容器20へ移すことによって、化学合成を開始する。結合試薬、触媒及び液体掃気組成物は、このときに加えられる。次に、容器の上部(図示せず)は、蓋閉め/蓋開けステーション62で容器20上に置かれる。その後、ロボットアーム60は、容器20を器具10のマイクロ波空洞19に移し、そこでマイクロ波エネルギーが反応物の生成物への変換を促進する。生成物形成に続いて、ロボットアーム60は、容器20を蓋閉め/蓋開けステーション62へ移し、容器上部を取り外す。必要であれば、このときに掃気剤が加えられる。掃気剤が液体であれば、容器20は液体取り扱いポンプ61の下に置かれる。掃気組成物が固体(例えば、固相媒体に取り付けられた掃気分子)であれば、容器20はクロマトグラフィー媒体リザーバー63に移される。或る好適な実施形態では、掃気組成物は先に述べたように固体であり、媒体は、シリカ、砂、アルミナ及び珪藻土で構成されたグループから選択される吸収性クロマトグラフィー媒体である。その後、容器上部は元に戻される。
汚染物質と過剰な試薬を取り除くために掃気する段階は、マイクロ波エネルギーの印加によって加速される。従って、容器20は、マイクロ波エネルギーに曝すためにマイクロ波空洞19へ戻される。或る実施形態では、反応溶剤を同時に蒸発させるが、他の実施形態では、サンプルをクロマトグラフィー媒体と混ぜ合わせる前に、マイクロ波エネルギーがスカベンジャーサンプル混合物に印加される。溶剤の蒸発は、容器を通してガスを移動させるための先に論じた2つの機構の1つを使って支援され、例えば、ガスポンプ(図示せず)が、容器内に真空状態を維持して溶剤の排出を促進し、或いは、ガスポンプ又はガスリザーバー(図示せず)が、容器内の圧力を維持して溶剤の蒸発を促進する。溶剤の蒸発によって、サンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体が後に残る。
乾燥混合物からの溶剤の蒸発に続いて、乾燥したクロマトグラフィー媒体は、フラッシュクロマトグラフィーカラムの様な分離クロマトグラフィーカラム(図示せず)に乾燥装填され、生成物の成分は、同定と精製のために分離される。
本方法は、少なくとも反応を実行し、マイクロ波エネルギーをサンプルに印加する段階の自動制御の様な、先に述べたのと同じマイクロプロセッサ制御の利点を認識している。マイクロプロセッサは、更に、先に述べたようにマイクロ波エネルギーを「パルス」で供給してもよい。
図6は、器具ハウジング11の後方斜視図であり、幾つかの追加の部品を示している。図6は、冷却ファン43、電力スイッチ45及び電力コード入口47を示している。器具の全能力を利用するために、好適な実施形態では、器具は、他の電子機器装置、具体的には、ポンプ46(図3)の様なマイクロプロセッサベースの装置、パーソナルコンピューター、携帯情報端末又は他の適切な装置(図示せず)からの入力を受け取るか、又はこれに出力を提供するための並列ポート49と直列ポート50を含んでいる。同様に、図6は、先に説明した圧力変換器37用のコネクタ51を示している。
明細書と図面では、典型的で好適な本発明の実施形態を開示してきた。各用語は、包括的且つ記述的意味で用いており、限定を目的としてはいない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載されている。
容器がマイクロ波空洞内に配置された状態の器具を示している本発明の斜視図である。 容器とその構成要素の斜視図である。 容器がマイクロ波空洞内に配置された状態の器具を示している本発明の破断図である。 本発明の方法の実施形態に関する本発明の斜視図である。 本発明の方法の実施形態に関する本発明の別の斜視図である。 器具の裏側を示している本発明の斜視図である。
符号の説明
10 サンプル調整器具
11 ハウジング
19 マイクロ波空洞
20 容器
22 内部チャンバ
25 上部
28 ガス入口管
29 ガス出口管
33 取り付け金具
35 温度感知器
37 圧力変換器
40 マイクロ波供給源
41 導波部
42 攪拌器モーター
43 ファン
46 ポンプ
48 マイクロプロセッサ
56 サンプル回収器

Claims (42)

  1. フラッシュクロマトグラフィー用のサンプル調製器具において、
    マイクロ波エネルギーを印加するためのマイクロ波放射供給源と、
    反応物、溶剤、生成物及びクロマトグラフィー媒体を保持するための容器と、
    前記容器を保持するためのマイクロ波空洞であって、前記容器と前記空洞は、マイクロ波エネルギーを前記反応物及び前記反応溶剤に印加して、前記反応物の前記生成物への変換を加速するために、前記供給源と波動連通している、マイクロ波空洞と、
    クロマトグラフィー媒体を前記容器に加えて、前記溶剤と前記生成物を吸収させるための手段と、
    マイクロ波を前記容器に印加して前記クロマトグラフィー媒体から前記溶剤を蒸発させ易くしている間に、前記容器を通してガスを移動させるための、前記容器とガス連通しているガスポンプと、を備えている器具。
  2. 前記マイクロ波供給源は、マグネトロン、クライストロン及び半導体装置で構成されているグループから選択される、請求項1に記載の器具。
  3. マイクロプロセッサによって制御されるマイクロ波供給源を備えている、請求項1又は2に記載の器具。
  4. 前記マイクロプロセッサは、前記マイクロ波供給源を制御して、パルス状のマイクロ波エネルギーを印加する、請求項3に記載の器具。
  5. 前記供給源と前記空洞の間に導波部を備えている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  6. 前記容器は、チャンバ部と上部とを備えている、請求項1に記載の器具。
  7. 前記マイクロ波空洞は、少なくとも前記容器の前記チャンバ部を取り囲んでいる、請求項6に記載の器具。
  8. 前記容器の前記上部付近に、補給ガスを前記容器に流し込むためのガス入口を備えている、請求項6に記載の器具。
  9. 前記ガス入口は、前記ガスポンプと物理的に連通しており、
    前記ガスポンプは、前記クロマトグラフィー媒体から前記溶剤を蒸発させ易くするために、前記容器内の圧力を維持している、請求項8に記載の器具。
  10. 前記マガスポンプは、不活性ガスを使って前記容器内の圧力を維持している、請求項9に記載の器具。
  11. 前記容器は、マイクロ波透過材料で作られている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  12. 前記容器付近に、溶剤を前記容器から排気できるようにするためのガス出口を備えている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  13. 前記ガスポンプ、前記ガス入口管、及び前記ガス出口は、マイクロ波エネルギーの印加中及び印加の間に、前記容器内及び前記容器からの溶剤を含んでいる組成物から溶剤を蒸発させるために、前記容器を通るガスの流れを作る、請求項12に記載の器具。
  14. 前記ガス出口は、前記ガスポンプと連通している、請求項12に記載の器具。
  15. マイクロプロセッサによって制御されているガスポンプを備えている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  16. マイクロプロセッサによって同時に制御されているマイクロ波供給源とガスポンプを備えている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  17. 前記ガスポンプは、前記クロマトグラフィー媒体から前記溶剤を蒸発させ易くするために前記容器内の真空状態を維持する、上記請求項の何れかに記載の器具。
  18. サンプルの温度を測定するための温度感知器を更に備えている、上記請求項の何れかに記載の器具。
  19. コンピューターマイクロプロセッサと信号通信している温度感知器を備えており、前記マイクロプロセッサは、前記供給源及び前記温度感知器と信号通信して、監視温度に基づいて前記供給源からのマイクロ波の印加を調製している、請求項18に記載の器具。
  20. カラムクロマトグラフィー用のサンプルを調製する方法において、
    反応溶剤を含んでいるサンプルを固相クロマトグラフィー媒体と混ぜ合わせる段階と、
    マイクロ波エネルギーをサンプルに印加し、同時に前記サンプル上及び前記サンプルの回りにガスの流れを提供して、前記マイクロ波エネルギーと前記流れているガスの影響の下に前記溶剤が蒸発するのを促進する段階と、から成る方法。
  21. 前記ガスの流れを提供する段階は、前記サンプル上の圧力を下げる段階を含んでいる、請求項20に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  22. コンピュータープログラムを実行して所定の溶剤の量を蒸発させる段階を含んでいる、請求項21に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  23. 赤外線検出器、紫外線検出器及び光ファイバー感知器で構成されているグループから選択された温度感知器を使って、前記サンプルの温度を監視する段階を含んでいる、請求項20に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  24. 前記溶剤の蒸発の前に、前記サンプルの温度を監視する段階を含んでいる、請求項23に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  25. 前記溶剤の蒸発の間に、前記サンプルの温度を監視する段階を含んでいる、請求項23に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  26. 前記溶剤の蒸発の後に、前記サンプルの温度を監視する段階を含んでいる、請求項23に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  27. 監視温度に基づいて、前記マイクロ波の印加を調整する段階を含んでいる、請求項23−26に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  28. 前記サンプルの量に依って、可変長の時間の間、パルス状のマイクロ波エネルギーを印加する段階を含んでいる、請求項27に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  29. 前記サンプルの成分を同定し精製するために、前記サンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体を、分離クロマトグラフィーカラムに乾燥装填する段階を更に含んでいる、請求項20に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  30. 前記サンプルを含んでいる乾燥したクロマトグラフィー媒体を、分離クロマトグラフィーカラムに装填する前記段階は、前記クロマトグラフィー媒体を前記カラムに手動で装填する段階を含んでいる、請求項29に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  31. ポンプを起動することによって前記サンプル上及び前記サンプルの回りに前記ガスの流れを提供する段階を含んでいる、請求項20に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  32. 化学反応を促進し、所望の生成物を生成するために、少なくとも1つの溶剤を含んでいるサンプル組成物にマイクロ波エネルギーを印加する段階と、
    その後、前記溶剤を吸収するために吸収性媒体を前記サンプルと混ぜ合わせる段階であって、前記媒体は、予測される生成物を分離する液体クロマトグラフィーと適合性があり、前記予測される生成物に対して化学的に不活性であり、前記媒体と前記サンプルの実質的に乾燥した混合物を提供できるだけの量ではあるが、液体クロマトグラフィーの間にサンプルの分解能を過度に拡げない量だけ加えられる、混ぜ合わせる段階と、
    その後、前記媒体とサンプルの前記乾燥混合物にマイクロ波エネルギーを印加して、前記溶剤が、前記マイクロ波エネルギーの影響を受けて蒸発するのを促進する段階と、
    その後、前記媒体と残っている前記サンプルの前記乾燥混合物を液体クロマトグラフィーカラムに加え、同定し精製するために、前記残っているサンプルの成分を分離する段階と、を含んでいる、請求項20−31の何れかに記載のクロマトグラフィー調製方法。
  33. マイクロ波透過容器内で前記マイクロ波支援反応を実行する段階と、
    前記吸収性媒体を前記サンプルと同じ前記容器内で混ぜ合わせ、前記乾燥混合物を前記容器内で作る段階と、
    前記乾燥混合物が前記同じ容器内に残っている状態で、前記マイクロ波エネルギーを乾燥混合物に印加して前記溶剤を取り除く段階と、を含んでいる、請求項20−32に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  34. 前記サンプルは、冷却ファンを使って積極的に冷却される、請求項33に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  35. 前記吸収性媒体は、シリカ、砂、アルミナ、及び珪藻土で構成されているグループから選択される、請求項33に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  36. 前記吸収性媒体は、前記溶剤の量とほぼ同じ量の媒体を含んでいる、請求項35に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  37. 汚染物質と過剰な試薬を取り除くために、掃気組成物を前記サンプルと混ぜ合わせる段階を更に含んでいる、請求項20−36に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  38. 掃気組成物を前記サンプルに加える前記段階は、求電子性掃気組成物、求核性掃気組成物、塩基性掃気組成物、及び酸性掃気組成物を加える段階を含んでいる、請求項37に記載のクロマトグラフィー調製方法。
  39. 反応物の生成物への変換を容易にするために、結合試薬を前記サンプルに加える段階を更に含んでいる、請求項20−37の何れかに記載のクロマトグラフィー調製方法。
  40. 反応速度を加速するために、触媒試薬を前記サンプルに加える段階を更に含んでいる、請求項20−37の何れかに記載のクロマトグラフィー調製方法。
  41. 電子マイクロプロセッサ制御を含んでいる、請求項20−40の何れかに記載のクロマトグラフィー調製方法。
  42. カラムクロマトグラフィーはフラッシュクロマトグラフィーの技法を含んでいる、請求項20−41の何れかに記載のクロマトグラフィー調製方法。
JP2005238245A 2004-08-20 2005-08-19 マイクロ波支援クロマトグラフィー調製 Pending JP2006058305A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/923,243 US7348526B2 (en) 2004-08-20 2004-08-20 Microwave-assisted chromatography preparation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006058305A true JP2006058305A (ja) 2006-03-02

Family

ID=35266980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005238245A Pending JP2006058305A (ja) 2004-08-20 2005-08-19 マイクロ波支援クロマトグラフィー調製

Country Status (4)

Country Link
US (3) US7348526B2 (ja)
EP (1) EP1628131A1 (ja)
JP (1) JP2006058305A (ja)
CA (1) CA2512721A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7348526B2 (en) * 2004-08-20 2008-03-25 Cem Corporation Microwave-assisted chromatography preparation
US7152459B2 (en) * 2004-12-17 2006-12-26 Jen-Fon Jen Apparatus and method for rapidly, eco-friendly sample preparation prior to chromatographic determination of chemical substances
EP1937034A1 (en) * 2006-12-21 2008-06-25 Biotage AB Microwave heating device
WO2009023234A1 (en) * 2007-08-14 2009-02-19 Charm Sciences, Inc. Sample concentration method and apparatus
EP2331930A1 (en) * 2008-09-05 2011-06-15 The Government Of The U.S.A, As Represented By The Secretary, Dept. Of Health And Human Services Device and method for microwave assisted cryo-sample processing
CN102313668B (zh) * 2011-08-25 2013-03-20 上海新拓分析仪器科技有限公司 一种微波消解炉腔
CN111617817A (zh) * 2020-05-29 2020-09-04 南京浦世环境科技发展有限公司 一种高压消解罐内罐放置架
CN113172039B (zh) * 2021-04-21 2022-06-21 西南医科大学附属医院 一种护理器械移动式安全处理装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5447077A (en) * 1992-04-30 1995-09-05 Mls Mikrowellen-Labor-Systeme Gmbh Device for the evaporation treatment of preferably liquid substances, in particular reagents, or for the preparation or analysis of sample material
JP2002512111A (ja) * 1998-04-20 2002-04-23 シーイーエム・コーポレーション マイクロ波アシスト化学処理のためのマイクロ波透過性容器
JP2002512113A (ja) * 1998-04-21 2002-04-23 シーイーエム・コーポレーション マイクロ波アシスト・ケミストリにおける連続変化可能な電力の使用
WO2002089974A1 (en) * 2001-01-31 2002-11-14 Cem Corporation Pressure measurement in microwave-assisted chemical synthesis
JP2003511358A (ja) * 1999-10-06 2003-03-25 シンヴェント エイエス 1以上の化合物の製造およびスクリーニングのための方法
US20030205455A1 (en) * 2002-05-01 2003-11-06 Jamalabadi Shahnaz Ghassemi Processing of chemicals in flow-through device with porous media
US20040020923A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-05 Collins Michael John Method and apparatus for continuous flow microwave-assisted chemistry techniques
WO2004058379A1 (en) * 2002-12-17 2004-07-15 Biotage,Inc. Processing of chemicals in flow-through device porous media

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3894815A (en) * 1973-01-26 1975-07-15 Sundstrand Corp Bolted hermetic refrigerent gas compressor with electric motor drive
US3937034A (en) * 1973-09-20 1976-02-10 Michael Eskeli Gas compressor-expander
US4330946A (en) * 1980-09-23 1982-05-25 Ralph S. Tillitt High efficiency material drying
GB8718314D0 (en) * 1987-08-03 1987-09-09 Rotocold Ltd Gas compressor
JP2604727Y2 (ja) * 1992-02-12 2000-06-05 セイコー精機株式会社 ベーン型気体圧縮機
CA2104991C (en) * 1993-08-27 1996-09-10 Nestor Ewanek Sound reduction unit for compressors
US5749416A (en) * 1995-04-10 1998-05-12 Mono Pumps Limited Downhole pump drive head assembly
JP2840818B2 (ja) * 1995-08-31 1998-12-24 セイコー精機株式会社 気体圧縮機
US5584675A (en) * 1995-09-15 1996-12-17 Devilbiss Air Power Company Cylinder sleeve for an air compressor
JP3635794B2 (ja) * 1996-07-22 2005-04-06 松下電器産業株式会社 スクロール気体圧縮機
US6139733A (en) * 1998-08-20 2000-10-31 Dyax Corporation Module and method for introducing a sample into a chromatography column
US20020104801A1 (en) * 1998-04-06 2002-08-08 Nicolas Voute Small dense microporous solid support materials, their preparation,and use for purification of large macromolecules and bioparticles
US5939614A (en) * 1998-07-01 1999-08-17 Mt Systems, Llc Chromatographic column for microwave heating
US20030217973A1 (en) * 1998-08-20 2003-11-27 Horsman Jeffrey A. Method for introducing a sample into a chromatography column
DE19848558A1 (de) * 1998-10-21 2000-04-27 Mikrowellen Systeme Mws Gmbh K Verfahren und Vorrichtung zum Trocknen von Materialien
US6865926B2 (en) * 2000-01-25 2005-03-15 State Of Oregon Acting By And Through The State Board Of Higher Education On Behalf Of Portland State University Method and apparatus for sample analysis
JP2003521688A (ja) * 2000-01-25 2003-07-15 ザ ステイト オブ オレゴン アクティング バイ アンド スルー ザ ステイト ボード オブ ハイヤー エデュケイション オン ビハーフ オブ ポートランド ステイト ユニヴァーシティ 分析用のサンプルを濃縮するための方法及び装置
US6530760B1 (en) * 2000-08-11 2003-03-11 Coleman Powermate, Inc. Air compressor
US6753517B2 (en) * 2001-01-31 2004-06-22 Cem Corporation Microwave-assisted chemical synthesis instrument with fixed tuning
US6630354B2 (en) * 2001-11-30 2003-10-07 Mark A. Stone Chromatography using microwave pulsing
US6858436B2 (en) * 2002-04-30 2005-02-22 Motorola, Inc. Near-field transform spectroscopy
US20030205456A1 (en) * 2002-05-01 2003-11-06 Jamalabadi Shahnaz Ghassemi Processing of chemicals in flow-through device with porous media
US6744024B1 (en) * 2002-06-26 2004-06-01 Cem Corporation Reaction and temperature control for high power microwave-assisted chemistry techniques
US7348526B2 (en) * 2004-08-20 2008-03-25 Cem Corporation Microwave-assisted chromatography preparation

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5447077A (en) * 1992-04-30 1995-09-05 Mls Mikrowellen-Labor-Systeme Gmbh Device for the evaporation treatment of preferably liquid substances, in particular reagents, or for the preparation or analysis of sample material
JP2002512111A (ja) * 1998-04-20 2002-04-23 シーイーエム・コーポレーション マイクロ波アシスト化学処理のためのマイクロ波透過性容器
JP2002512113A (ja) * 1998-04-21 2002-04-23 シーイーエム・コーポレーション マイクロ波アシスト・ケミストリにおける連続変化可能な電力の使用
JP2003511358A (ja) * 1999-10-06 2003-03-25 シンヴェント エイエス 1以上の化合物の製造およびスクリーニングのための方法
WO2002089974A1 (en) * 2001-01-31 2002-11-14 Cem Corporation Pressure measurement in microwave-assisted chemical synthesis
US20030205455A1 (en) * 2002-05-01 2003-11-06 Jamalabadi Shahnaz Ghassemi Processing of chemicals in flow-through device with porous media
US20040020923A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-05 Collins Michael John Method and apparatus for continuous flow microwave-assisted chemistry techniques
WO2004058379A1 (en) * 2002-12-17 2004-07-15 Biotage,Inc. Processing of chemicals in flow-through device porous media

Also Published As

Publication number Publication date
US7348526B2 (en) 2008-03-25
EP1628131A1 (en) 2006-02-22
US20080116363A1 (en) 2008-05-22
US7812291B2 (en) 2010-10-12
US20060261058A1 (en) 2006-11-23
US20060038118A1 (en) 2006-02-23
CA2512721A1 (en) 2006-02-20
US7939785B2 (en) 2011-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006058305A (ja) マイクロ波支援クロマトグラフィー調製
Luque-Garcıa et al. Where is microwave-based analytical equipment for solid sample pre-treatment going?
Bader Sample preparation for flame atomic absorption spectroscopy: an overview
US6867400B2 (en) Method and apparatus for continuous flow microwave-assisted chemistry techniques
US8192692B2 (en) Coated chromatograph injection port liner for performing surface sorbent
JP5342097B2 (ja) 低温マイクロ波支援有機化学合成のための方法及び器具
US7552617B2 (en) Automated system for detection of chemical compounds
JP2005095887A (ja) 高粘性液体と不均一な混合物に関する、マイクロ波支援化学のための制御流れ機器
US20080053989A1 (en) Method and Apparatus for Microwave Assisted High Throughput High Pressure Chemical Synthesis
US6242723B1 (en) Apparatus for performing chemical and physical processes without sample transfer within a microwave radiation field
Wang et al. A polyethyleneimine-modified attapulgite as a novel solid support in matrix solid-phase dispersion for the extraction of cadmium traces in seafood products
US20130078735A1 (en) Method for preparing a sample for chromatographic separation processes and systems for carrying out a sample preparation
EP2447715B1 (en) Method for forming polymeric porous layer open tubular columns by photopolymerisation with visible light
JP5048477B2 (ja) カラム又はカートリッジを検出器近傍に保持するための装置及び該装置を使用する方法
KR20110120820A (ko) 기판의 표면으로부터 폴리머 층을 이완하는 장치 및 방법
US20110086430A1 (en) Method and device for isotopic ratio analysis
EP0400965A2 (en) Reagent reactor
US20050101022A1 (en) Catalyst testing apparatus and process
JP2008091331A (ja) マイクロ波を用いた試料調製装置
Matusiewicz Sample decomposition techniques in inorganic trace elemental analysis
EP3797291B1 (en) Micro solid phase extraction devices and methods
JPS5877659A (ja) ガスクロマトグラフによる分析方法とその装置
EP0873507B1 (en) Device and method for supercritical fluid extraction (sfe)
EP3797278A1 (en) Micro solid phase extraction device with reinforced columns and corresponding extraction method
JPH063343A (ja) ガスクロマトグラフ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110909