JP2006058268A - 網制御装置、サーバーおよびそのプログラム - Google Patents

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博義 野村
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信明 村林
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雅弘 山本
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泰浩 伴
Kazunori Kurimoto
和典 栗本
Masako Nozawa
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Abstract

【課題】従来の構成では、網制御装置が提供するサービスや機能をユーザ毎あるいは機器毎に柔軟に変更できないという課題があった。
【解決手段】サーバー4側に、網制御装置2の表示および動作に関する設定、コンテンツ情報の配信に関する設定、機器制御に関する設定の少なくともひとつを、ユーザ毎、機器毎もしくは網制御装置毎に記憶・管理し、その設定情報に基づいてコンテンツサーバー部10および制御サーバー部11を管理・制御するとともに、設定情報を網制御装置へ送信する設定サーバー部12を備え、網制御装置2側に、サーバー通信部20が受信した設定情報に基づいて機器制御部22もしくは表示制御部21の少なくとも一方の動作設定を変更させる設定管理部23を備える。これらの構成により、網制御装置2の機器制御やコンテンツ表示に関する機能の設定を、サーバー4側から行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、網制御装置(NCU)および、網制御装置と情報の送受信を行なうサーバー装置に関するものである。
従来、この種のシステムは、例えば、特許文献1のような構成が多い。図7は、前記特許文献1に記載された従来の網制御装置(NCU)およびサーバーの構成を示すものである。
網制御装置102(NCU)は、保安監視サーバー104およびメータ103や宅内表示装置101と通信を行う。保安監視サーバー104は、メータ103からの検針データの受信・管理、メータ103の制御(遮断、復帰など)、宅内表示装置101で表示する情報の入力・管理を行う。
保安監視サーバー104で入力された情報(表示コンテンツ、制御指示など)は、公衆回線を利用した通信により網制御装置102で受信される。網制御装置102は、受信した情報の種別に応じて、その情報を宅内表示装置101もしくはメータ103へ送信する。宅内表示装置101やメータ103は、それぞれ受信したデータに応じて情報表示や制御を行う。
例えば、保安監視サーバー104に入力された表示コンテンツ情報は、網制御装置102に送信され、宅内表示装置101で表示される。また、保安監視サーバー104で入力されたメータ遮断などの制御情報は網制御装置102に送信され、メータ103で実行される。
特開平11−230808号公報
しかしながら、前記従来の構成では、網制御装置が提供する機能やサービスを、ユーザ毎あるいは機器毎に柔軟に変更や停止ができないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、サーバー側で柔軟にサービスの変更や停止ができる網制御装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、サーバー側に網制御装置の表示および動作に関する設定、コンテンツ情報の通信に関する設定、機器制御に関する設定の少なくともひとつを、ユーザ毎、機器毎もしくは網制御装置毎に記憶・管理し、その設定情報に基づいてコンテンツサーバー部および制御サーバー部を管理・制御するとともに、設定情報を網制御装置へ送信する設定サーバー部を備え、網制御装置側に、サーバー通信部が受信した設定情報に基づいて機器制御部もしくは表示制御部の少なくとも一方の動作設定を変更させる設定管理部を備える。これらの構成により、網制御装置の機器制御やコンテンツ表示に関する機能の設定を、サーバー側から行うことができる。
本発明の網制御装置およびサーバーを用いることにより、網制御装置がユーザに提供する機器制御、機器モニタ、コンテンツ表示に関する機能の有無や、その内容を、サーバーからユーザ毎あるいは機器毎に柔軟に設定することができる。これにより、ユーザに応じた適切なサービスの提供や、たとえば課金状況に応じたサービスの開始や停止がサーバーからコントロールできると伴に、サーバー側でサービスの種類や内容を柔軟に変更することができる。
第1の発明は、網制御装置中に、機器と通信を行う機器通信部と、サーバーと通信を行うサーバー通信部と、サーバー通信部が受信した機器制御情報に基づいて機器通信部を制御し、機器の状態モニタや制御を行い、その結果をサーバー通信部によりサーバーへ返信させる機器制御部と、サーバー通信部が受信したコンテンツ情報および機器通信部により機器から取得した情報の少なくとも一方を表示する表示制御部を備え、設定管理部が、サーバー通信部が受信した設定情報に基づいて機器制御部もしくは表示制御部の少なくとも一方の動作設定を変更させる。これにより、サーバーからの指示で、網制御装置がユーザに提供する機器制御サービスやコンテンツサービスを柔軟に変更することができる。
第2の発明は、網制御装置の表示および動作に関する設定、コンテンツ情報の配信に関する設定、機器制御に関する設定の少なくともひとつを、ユーザ毎、機器毎もしくは網制御装置毎に記憶・管理すると伴に、網制御装置へ対応する設定情報を送信する設定サーバー部と、設定サーバー部に記憶・管理されている設定情報に基づいて、網制御装置に対してコンテンツ情報の通信を行うコンテンツサーバー部と、設定サーバー部に記憶・管理されている設定情報に基づいて網制御装置に対して機器制御情報の通信を行う制御サーバー部を備えたサーバーである。この設定サーバー部により、サーバー側で網制御装置が提供するサービス内容を十分に管理でき、さらに、コンテンツサービスを行うコンテンツサーバ部と機器制御サービスを行う制御サーバー部の動作も管理することが可能となる。
第3の発明は、第2発明において、コンテンツサーバー部は、(1)ポップアップ広告(設定した日時に網制御装置の表示制御部に表示させる広告)、(2)バナー広告(網制御装置の表示制御部の一部に常時表示する広告)、(3)問い合わせ広告(問い合わせ内容やクーポン情報を電子メールで送信する広告)、(4)お知らせ情報(広告情報以外にユーザに知らせる情報)の少なくともひとつを管理し、設定サーバー部は、(1)〜(4)のコンテンツ配信の有無および内容、種類、メールの送信先、メール送信内容について、ユーザ毎に設定情報を記憶・管理し、その情報をコンテンツサーバー部を送信・提供するとともに、設定情報を網制御装置へ送信する。この構成により、さまざまなサービス形態の広告情報やお知らせ情報をユーザ毎に変更して配信することが可能となる。
第4の発明は、第2の発明において、制御サーバーは、(A)宅外制御機能(携帯電話・パソコンなどの端末機器からの機器制御・機器モニタに関する指示情報を受け付け、その情報にしたがって網制御装置に機器制御情報の通信を行う機能)、(B)機器情報通知機能(網制御装置から受信した機器モニタ情報や機器制御結果情報を、電子メールで送信する機能)の少なくとも一方を持ち、設定サーバーは、(A)、(B)の機能の有無、内容について、ユーザ毎あるいは機器毎に設定情報を記憶・管理し、その情報に基づいて前記制御サーバーを管理・制御するとともに、設定情報を網制御装置へ送信する。この構成により、機器の宅外制御や機器モニタ制御などの機器制御サービスをユーザ毎に変更して提供することが可能となる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、機器をガスメータとし、機器通信部は機器制御部の指示にしたがってガスメータと通信を行い、遮断・復帰などの機器制御や検針・状態取得などの機器モニタを行う。この構成により、ガスメータの状態モニタや制御(遮断、復帰など)のサービスを、ユーザ毎にさまざまに変更可能となる。
第6の発明は、第1または第5の発明に記載の網制御装置のすべてもしくは一部をコンピュータに実現させるためのプログラムである。プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて用いて本発明の網制御装置の一部あるいは全部を容易に実現することができる。また、記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
第7の発明は、第2〜第4のいずれか1つの発明に記載のサーバーのすべてもしくは一部をコンピュータに実現させるためのプログラムである。プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて用いて本発明のサーバーの一部あるいは全部を容易に実現することができる。また、記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の全体構成を示した図である。
図1において、機器1はユーザの宅内に設置された一般的な機器や装置である。本実施の形態では、ガスメータやセンサー機器を機器1の例として使用した場合を説明する。ガスメータ1は家庭や会社などで利用されるガスの使用量を計測する装置である。
センサー機器1’は、ガス漏れ警報機や、侵入センサなどの異常状態の検出装置である。機器1としては、他の機器でも良く、例えば、(a)エアコン、換気扇、送風機、ファンヒータ等の空調機器、(b)給湯器、床下暖房機、電力メータ、水道メータ、ドアホン等の設備機器、(c)洗濯機、電子レンジ等の白物家電機器等でも良い(ビデオ、テレビ、パソコン等のAV家電機器でも良い)。
網制御装置2は、機器1およびサーバー4との通信を行い、サーバー4からの指示に応じて機器1のモニタや制御、そして情報表示を行う装置である。なお、網制御装置2はNCU(Network Control Unit)とも呼ばれる。網制御装置2は、具体的には、ガスメータ1に対して、検針を行って使用量を取得したり、弁の遮断や復帰などの制御や、弁状態のモニタをしたりすることができる。センサー機器1’に対しては、現在の動作状態(例えば、オン/オフ等)のモニタや、動作状態の設定変更を行うことができる。
なお、機器1と網制御装置2の間の通信は、図1では有線通信(電灯線、ツイストペア線等)としているが、無線通信(赤外線、小電力無線、無線LAN等)でも良い。
宅内上位通信装置3は、網制御装置2をインターネット網等の宅外通信網と接続するためのモデムやルータ等の機器である。具体的な構成としては、ADSLルータ、CATVモデム、ISDNダイアルアップルータ、光ファイバーの回線終端装置、メディアコンバータ、ホームPNA装置、ルータ、スイッチングハブ等である。なお、図1では宅内上位通信装置3は1つの構成のように図示しているが、例えばスプリッタとADSLルータのように、構成が複数台に分かれていても良い。
網制御装置2と宅内上位通信装置3は、IEEE 802.3規格に基づく有線のLANで接続されており、TCP/IPプロトコルに基づく通信を行う(なお、IEEE802.11に基づく無線のLAN接続や、他の通信方法、他の通信回線でもかまわない)。
サーバー4は複数の網制御装置2と通信を行う。通信により、各網制御装置2に接続している機器1(メータやセンサー機器など)の制御・モニタを行うと伴に、コンテンツ情報の配信を行う。また、サーバー4は携帯電話8などの端末機器に対する通信や、管理端末5からの設定をも受け付ける。サーバー4は、コンテンツサーバー部10、制御サーバー部11、設定サーバー部12で構成されている。
コンテンツサーバー部10は、網制御装置2で表示させるためのコンテンツ情報を記憶・管理している。本実施の形態では、以下の4種類のコンテンツ情報を用いる。
(1)ポップアップ広告:これは、設定サーバー部12で設定した日時に、網制御装置2の表示制御部21に表示させる広告情報である。ポップアップ広告は、HTMLやXMLなどのマークアップ言語で書かれたファイルや、画像ファイル、音声ファイルなどから構成されている。
(2)バナー広告:網制御装置2の表示制御部21の表示エリアの一部に常時表示する広告情報である。網制御装置2には、コンテンツ表示だけでなく、機器1の制御やモニタのための画面も表示する。バナー広告は、コンテンツ表示画面だけでなく、他の機器制御画面についても、その画面の一部に常時表示する広告である。これは一般に画像ファイルとして構成される。
(3)問い合わせ広告:問い合わせ内容やクーポン情報を電子メールで送信する広告情報である。これは、HTMLやXMLなどのマークアップ言語で書かれた広告に、メールを送信するスクリプトプログラムが付随したものである。送信先、送信内容などは、設定サーバー部12で管理する。
具体的には、(3−1)網制御装置2において、ユーザが広告を閲覧した場合や、広告表示時にユーザが何らかの入力操作を行った場合に、所定の問い合わせ内容とユーザ情報をメールの形で広告主に送信したり、(3−2)あらかじめ設定された送信先に、所定のクーポン情報を送信する動作を行う。問い合わせ内容やクーポン情報は送信内容の一例であり、これらは設定サーバー部12で設定する。
(4)お知らせ情報:お知らせ情報とは、上述した(1)〜(3)のような広告情報以外の情報である。例えば、ニュース、天気、時刻表などのくらし情報、サーバーの停止などのメンテナンス情報など、さまざまな情報が含まれる。
なお、これら(1)〜(4)の情報は、ユーザが住むエリアや、機器1や網制御装置2の販売店、担当者などの分類で管理する。
制御サーバー部11は、以下の2つの機能を持つ。
(A)宅外制御機能:携帯電話8からのアクセス(HTTPやHTTPS通信によるWEBアクセス)を受け付け、その内容に応じて網制御装置2を介して機器1の制御・モニタを行う機能。
(B)機器情報通知機能:網制御装置2が取得した機器1のモニタ情報、制御情報を受信し、その情報をユーザへ電子メールで通知する機能。
本実施の形態の携帯電話8はWEBブラウザ機能を有し、HTMLコンテンツを表示できるとする。なお、HTML以外のコンパクトHTML、WMLなどの他のマークアップ言語で書かれたコンテンツを表示させても良い。また、携帯電話8の代用として、PDA,パソコンなどの端末機器も有効である。
本実施の形態では、制御サーバー部11はWEBサーバー機能を有し、携帯電話8で表示する機器制御用のHTMLコンテンツを保持する。このコンテンツには、通常のHTMLファイルや画像だけでなく、CGIなどのプログラムも含まれる。
制御サーバー部11からの電子メール送信には、メールサーバー部6を用いる。メールサーバー部6はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)などのプロトコルをサポートする一般的なインターネット用の電子メールサーバーである。制御サーバー部11は、SMTPコマンドを利用してメールサーバー部6へアクセスし、電子メールを送信する。なお、制御サーバー部11に、このメールサーバー部6の機能を組み込んで同一の構成としても良い。
設定サーバー部12は、網制御装置2の表示および動作に関する設定、コンテンツ情報の配信に関する設定、機器制御に関する設定などを、ユーザ毎、機器毎もしくは網制御装置毎に記憶・管理している。
コンテンツ情報の設定としては、上述した(1)〜(4)のコンテンツ情報について、配信の有無、コンテンツの内容、種類、メール送信先、メール送信内容がある。また、機器制御に関する設定としては、上述した(A)、(B)の機能の有無、内容、メール送信先、メール送信内容などについて設定している。設定情報は、コンテンツサーバー部10や制御サーバー部11へ送信されると伴に、網制御装置2へも送信する。
管理端末5は通常のパソコンである。管理端末5は設定サーバー部12に接続されており、オペレータは管理端末5を用いて、設定サーバー部12中の上記した各種設定の新規追加、変更、削除を行う。
図2は、網制御装置2の詳細構成を示した図である。サーバー通信部20は、IEEE 802.3に基づくLAN通信を利用して宅内上位通信装置3と通信を行うことにより、インターネット等の公衆通信網を介して、サーバー4とデータの送受信を行う通信装置である。
表示制御部21は、液晶デバイスなどの表示部とその制御回路から構成されている。サーバー通信部20を介してコンテンツサーバー部10と通信を行い、取得したコンテンツ情報の表示や、機器1の制御のためのガイド画面や制御結果の表示を行う。
本実施の形態では、表示制御部21は、通常のグラフィックユーザインタフェースの表示機能以外に、WEBブラウザ機能を有しており、サーバーから取得したHTMLコンテンツや画像ファイルを表示できる。
なお、本実施の形態では、表示制御部21には液晶デバイスを用いたが、ELデバイス、CRTデバイスなどの他の表示デバイスを用いても良い。また、WEBブラウザ機能については、音声ファイルを再生する機能や、スクリプトプログラムなどを実行する機能を有しても良い。
なお、表示制御部21は、ポップアップ広告(サーバー4で指定された時刻に広告を表示する機能)のために、現在日時を管理する機能を持つ。
機器制御部22は、サーバー通信部20を介して制御サーバー部11と通信を行い、機器制御や機器モニタに関する情報の送受信を行う。
設定管理部23は、サーバー通信部20を介して設定サーバー部12と通信を行い、コンテンツ表示や機器制御・機器モニタに関する設定情報を取得して、表示制御部21および機器制御部22へ設定情報を送信する。
機器通信部24は、機器1(本実施の形態では、ガスメータやセンサー機器)に対して通信を行い、制御やモニタを行うための通信装置である。
なお、本実施の形態では網制御装置2と機器1との間の通信は有線通信としているが、無線通信にしてもよい。この方式によって、機器通信部24の構成は異なる。
以上のように構成された網制御装置2およびサーバー4について、各部の動作を図3〜5のフローチャートを用いて説明する。
図3のフローチャートは、網制御装置2の起動時の動作を示している。動作を順に説明する。
(ステップA1)網制御装置2の設定管理部23は、サーバー通信部20を制御して、サーバー4中の設定サーバー部12へ接続する。設定管理部23は、あらかじめ設定された所定のID情報を設定サーバー部12へ送信し、設定サーバー部12から、そのIDに対応した設定情報を通信により取得する。
なお、ここでのID情報とは、網制御装置毎あるいはユーザ毎に付与されたユニークな情報であり、設置時に網制御装置2中の設定管理部23に設定する。また、設定情報とは、上記した(1)〜(4)のコンテンツサービスの有無、内容、メール関係の設定情報や、(A)(B)の機器制御サービスの有無、内容、メール関係の設定情報、各種認証情報などである。コンテンツを取得するためのURL情報なども、この設定情報に含まれる。
(ステップA2)設定管理部23は、取得した設定情報を表示制御部21および機器制御部22へ送信する。なお、設定管理部23中のID情報についても同様に送信する。
(ステップA3)機器制御部22は、設定管理部23から取得した設定情報により動作内容を設定する。具体的には、上述した(A)(B)などのサービス種別、内容や、機器1の種類により機器制御部22が制御サーバー部11に送信する内容などを設定する。
(ステップA4)表示制御部21は、コンテンツサーバー部10と通信する。表示制御部21は、コンテンツサーバー部10との通信開始時にID情報を送信する。ここでのID情報はステップA1で利用したものと同じものである。そして、ステップA2で設定管理部23から得た設定情報にしたがって、必要なコンテンツ情報を取得する。
一方、コンテンツサーバー部10は、受信したID情報にしたがって適切なコンテンツ情報を網制御装置2側へ送信する。なお、表示制御部21は、設定情報および取得したコンテンツ情報に応じて表示を変更する。
図4のフローチャートは、サーバー4の動作を示している。動作を順に説明する。
(ステップB1)オペレータは管理端末5を操作して設定サーバー部12にアクセスし、ユーザ毎にユニークなID情報を付与し、そのそれぞれにサービス内容の設定を行う。サービス内容設定とは、上記した(1)〜(4)のコンテンツサービスの有無や内容、アクセス先(URL)や、上記した(A)(B)の機器制御サービスの有無や内容、認証情報など、さまざまな種類がある。IDやサービス内容の設定は、ユーザ毎だけでなく、機器毎、網制御装置毎に行っても良い。サービス内容設定は、網制御装置2の設置前に行う必要がある。なお、ID情報は、ステップA1で説明した設定管理部23中のID情報と同じものであり、整合をとるように運用する必要がある。なお、ID情報はここではユーザ毎に付与としたが、網制御装置毎でも良い。
(ステップB2)サーバー4は、網制御装置2からの通信の受信待ちを行う。受信が無ければステップB2を繰り返す。網制御装置2からの通信を受信した場合は、ステップB3へ進む。
(ステップB3)網制御装置2は図3のフローチャートで説明したように、処理に応じて通信先のサーバーを変更する。このステップでは、網制御装置2からの通信が、どのサーバー部へ送信されたかで処理を分岐する。通信先が、コンテンツサーバー部10、制御サーバー部11、設定サーバー部12の場合、それぞれ、ステップB5、ステップB7、ステップB4へ進む。
(ステップB4)このステップは、網制御装置2から設定サーバー部12へ通信があった場合の処理を示している。ステップA1で説明したように、網制御装置2中の設定管理部23は、設定サーバー部12への通信の開始時に、ID情報を設定サーバー部12に送信する。設定サーバー部12は、受信したID情報をキーとして検索し、IDに対応する設定情報を取得する。取得した設定情報は設定管理部23に対して返信する。動作終了後は、ステップB2に戻り、網制御装置2からの受信待ちを行う。
(ステップB5)このステップは、網制御装置2からコンテンツサーバー部10へ通信があった場合の処理を示している。ステップA4で説明したように、表示制御部21はコンテンツサーバー部10へID情報を送信する。コンテンツサーバー部10は、取得したID情報を設定サーバー部12に対して送信し、サービスの問い合わせ処理を行う。設定サーバー部12は、ID情報をキーとして設定情報を検索し、割り当てられたコンテンツ関連の設定情報をコンテンツサーバー部10に返信する。
(ステップB6)コンテンツサーバー部10は、設定サーバー部12から得られたコンテンツ関連のサービス設定にしたがって、必要に応じて動的にコンテンツを生成する。具体的には、サーバー側アプリケーション(CGI,サーブレットなど)を利用して、網制御装置2やユーザ、機器1に応じたコンテンツ情報((1)ポップアップ広告、(2)バナー広告、(3)問い合わせ広告、(4)お知らせ情報など)を生成して、網制御装置2中の表示制御部21へ送信する。
なお、動的にコンテンツを作成するのでは無く、静的に固定なコンテンツをサービスに応じて選択して送信する方式でも良い。なお、広告やお知らせの元データとなる文章や画像、音声などの情報は、事前にコンテンツサーバーに登録しておく必要がある。
(ステップB7)このステップは、網制御装置2から制御サーバー部11へ通信があった場合の処理を示している。機器制御部22は、表示制御部21と同様にID情報を制御サーバー部12に送信する。ステップB5と同様に、このID情報を設定サーバー部12に対して送信し、対応する設定情報を取得する。ただし、ここでの設定情報は、機器制御や機器モニタに関連するものだけである。
(ステップB8)設定サーバー部12から得られたサービス設定に基づき、制御サーバー部11は処理を行う。例えば、あるユーザもしくはある網制御装置2に対して(B)機器情報通知機能が選択されている場合、制御サーバー部11は、ステップB7で受信したデータを対応するユーザに対して電子メールで送信する。電子メール送信は、制御サーバー部11がメールサーバー部6に対して送信指示を送ることにより行う。
なお、送信先のメールアドレスや送信文言などは、設定サーバー部12にユーザ毎に記憶・管理されており、ステップB7で取得する。ステップB8終了後は、ステップB2に戻り、網制御装置2からの受信待ちを行う。
なお、(A)宅外制御機能が設定されている場合の制御サーバー部11の動作は、図5のフローチャートで説明する。
次に、図5のフローチャートの説明を行う。図5は、前述したように、携帯電話8から機器1を制御する宅外制御時における、制御サーバー11の動作を示したものである。以下、ステップ順に説明する。
(ステップC1)制御サーバー11は携帯電話8からの通信待ち受けを行う。制御サーバー11は機器制御用のコンテンツを持つWEBサーバー機能を有する。ユーザは、携帯電話8のWEBブラウザ機能を用い、所定のURLを入力することで制御サーバー11と通信を行い、制御サーバー部11中のコンテンツを閲覧することができる。制御サーバー部11は、このユーザからの通信を受信すればステップC2へ進み、無ければステップC1を繰り返す。
(ステップC2)携帯電話8からの通信を受信した場合、制御サーバー部11は、まず、ユーザ認証に関するコンテンツ(画面)を携帯電話8へ送信して表示させる。この画面例を図6(a)に示す。ここでは、ユーザに対してIDとパスワードを要求している。このIDとパスワードは、ユーザ毎に設定される。この設定は、オペレータにより管理端末5を用いて設定サーバー部12に記憶される。
なお、本実施の形態では、IDやパスワードなどの認証情報は、ユーザ毎に設定されるとしたが、網制御装置2毎や機器1毎でも良い。また、ここでのID情報は、設定管理部23で設定するID情報と同一のものでも良い。ただし、ユーザ毎にユニークに付与されるものであれば、別のものでも構わない。なお、本実施の形態では同一のものとする。
(ステップC3)ユーザから入力されたID、パスワード情報を制御サーバー部11は受信し、その値を設定サーバー部12に送る。設定サーバー部12は、ID/パスワードに対応するユーザを検索し、そのユーザに割り当てられている機器制御関連のサービスの有無とその内容などを取得して、制御サーバー部12へ返信する。
なお、ID/パスワードの組が設定サーバー部12に登録されていなかった場合、設定サーバー部12はエラー情報を制御サーバー部11へ送信する。この場合、制御サーバー部11は携帯電話8側にエラー表示を行い、処理を終了させる。
(ステップC4)制御サーバー部11は、ステップC3で取得した機器制御関係のサービスの有無、内容にしたがって機器制御・機器モニタに関する画面を生成する。具体的には取得したサービス情報から、CGIなどのサーバー側アプリケーションを利用してHTMLコンテンツを動的に生成し、そのコンテンツを携帯電話8に送信する。
コンテンツ(画面)例を図6(b)に示す。この例は、機器1としてガスメータ、機器1’としてセンサー機器が網制御装置2に接続されており、ユーザに対して、機器モニタ項目設定ではガス使用状況確認がサービスとして設定されており、機器制御項目設定としてはガス遮断、ガス復帰、センサー警戒設定のサービスが割り当てられている例である。
ユーザは、携帯電話8を操作し、この画面で表示されている項目を選択する(図中で下線を引いた項目が、ユーザが選択できる項目である)。この画面中の項目は、設定サーバー部12から得たサービス内容設定によって変化させる。
(ステップC5)制御サーバー部11は、ユーザが携帯電話8の画面で選択した項目を受信し、それらに対応する機器制御指示、機器モニタ指示を網制御装置2中の機器制御部22へ送信する。
(ステップC6)網制御装置2中の機器制御部22は、ステップA3で起動時に設定サーバー部12から取得したサービス内容と、受信した機器モニタ指示や機器制御指示に矛盾が無く、整合性が取れているかどうかを確認する。例えば、網制御装置2の起動時に、設定管理部23が「ガスメータ関連の機器制御でガス遮断指示というサービス」が割り当てられていることを受信していなければ、機器制御部22にガス遮断指示がきた場合、整合性は取れていないと判断する。
(ステップC7)ステップC6での整合性検査に基づき、機器制御部22は処理を分岐させる。整合性のある通常のケースはステップC8へ遷移し、そうでなければステップC9へ遷移する。
(ステップC8)このステップは、整合性が取れている場合の動作である。機器制御部22は、制御サーバー部11から取得した指示にしたがって、機器通信部24を介して機器1のモニタや制御を行う。機器モニタや機器制御の結果は、ステップB8と同様に制御サーバー部11へ返信する。
(ステップC9)このステップは、整合性が取れていない場合の動作である。機器制御部22はエラー応答を制御サーバー部11へ返信する。
(ステップC10)制御サーバー部11は、ステップC8もしくはステップC9で得た機器制御部12からの応答を受信し、その内容を携帯電話で表示させたり、もしくは、電子メールで送信する。
携帯電話での表示例を図6(c)に示す。図6(c)の例は、(b)中の「ガス遮断」を選択したときの結果表示例である。制御サーバー部11は、機器制御部12からの応答から、CGIがHTMLを動的に作成し、携帯電話8に表示させる。
ステップC1からC10までの動作で、ひととおりの宅外制御動作が完了する。ステップC10の後、制御サーバー部11はステップC1に戻り、再度受信待ち受けを行う。
以上の説明してきた動作により、本発明では、網制御装置2がユーザに提供する機器制御や機器モニタ、コンテンツ表示に関する機能の有無や、その内容を、設定サーバー12から、ユーザ毎、機器1毎、網制御装置2毎に適切に設定することができる。これにより、ユーザに応じた適切なサービスを提供できる。
なお、本実施の形態の網制御装置2は、表示制御部21および入力部25を内蔵した構成となっているが、表示制御部21と入力部25を外付けにしても良い。また、バナー広告は画像ファイルとしたが、動画像ファイルや、HTMLなどのマークアップ言語などで記載された情報、スクリプトプログラム等でも良い。
なお、図4のステップB2でサーバーは制御装置からの受信待ちをしているが、サーバーから制御装置に問い合わせを行ってもよい。
なお、本実施の形態で説明した各部は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる網制御装置、サーバーおよびそのプログラムでは、網制御装置が行うコンテンツサービスや機器制御サービスをサーバー側から自由に設定できる。これは、網制御装置だけでなく設備機器のリモコンやルータ機器等にも適用できる。
本発明の実施の形態1における全体構成を示す図 本発明の実施の形態1における網制御装置の構成図 本発明の実施の形態1における網制御装置のフローチャート 本発明の実施の形態1におけるサーバーのフローチャート 本発明の実施の形態1における宅外制御時のフローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話の画面例を示す図 従来例の全体構成を示す図
符号の説明
1 機器
2 網制御装置
3 宅内上位通信装置
4 サーバー
5 管理端末
6 メールサーバー部
8 携帯電話
10 コンテンツサーバー部
11 制御サーバー部
12 設定サーバー部
20 サーバー通信部
21 表示制御部
22 機器制御部
23 設定管理部
24 機器通信部
25 入力部

Claims (7)

  1. 機器と通信を行う機器通信部と、サーバーと通信を行うサーバー通信部と、前記サーバー通信部が受信した機器制御情報に基づいて、前記機器通信部を制御して機器の状態モニタや制御を行い、その結果を前記サーバー通信部によりサーバーへ返信させる機器制御部と、前記サーバー通信部が受信したコンテンツ情報および前記機器通信部により機器から取得した情報の少なくとも一方を表示する表示制御部と、前記サーバー通信部が受信した設定情報に基づいて前記機器制御部もしくは前記表示制御部の少なくとも一方の動作設定を変更させる設定管理部を備えたことを特徴とする網制御装置。
  2. 網制御装置の表示および動作に関する設定、コンテンツ情報の通信に関する設定、機器の制御に関する設定の少なくともひとつを、ユーザ毎、機器毎もしくは網制御装置毎に記憶・管理すると伴に、前記網制御装置へ対応する設定情報を送信する設定サーバー部と、前記設定サーバー部に記憶・管理されている設定情報に基づいて、網制御装置に対してコンテンツ情報の通信を行うコンテンツサーバー部と、前記設定サーバー部に記憶・管理されている設定情報に基づいて、網制御装置に対して機器制御情報の通信を行う制御サーバー部を備えたことを特徴とするサーバー。
  3. コンテンツサーバー部は、
    (1)ポップアップ広告(設定した日時に網制御装置の表示制御部に表示させる広告)、
    (2)バナー広告(網制御装置の表示制御部の一部に常時表示する広告)、
    (3)問い合わせ広告(問い合わせ内容やクーポン情報を電子メールで送信する広告)、(4)お知らせ情報(広告情報以外にユーザに知らせる情報)
    の少なくともひとつを管理し、
    設定サーバー部は、前記(1)〜(4)のコンテンツ配信の有無、内容、種類、メールの送信先、メールの送信内容の少なくともひとつについて、ユーザ毎に設定情報として記憶・管理し、その設定情報を前記コンテンツサーバー部および網制御装置へ送信・提供することを特徴とする請求項2記載のサーバー。
  4. 制御サーバーは、
    (A)宅外制御機能(携帯電話・パソコンなどの端末機器からの機器制御・機器モニタに関する指示情報を受け付け、網制御装置に前記指示情報に応じた機器制御情報の通信を行う機能)、
    (B)機器情報通知機能(網制御装置から受信した機器モニタ情報や機器制御情報を、電子メールで送信する機能)
    の少なくとも一方を持ち、
    設定サーバーは、前記(A)、(B)の機能の有無、内容、メールの送信先、メールの送信内容、認証情報の少なくともひとつについて、ユーザ毎あるいは機器毎に設定情報を記憶・管理し、その情報に基づいて前記制御サーバーを管理・制御するとともに、その設定情報を網制御装置へ送信することを特徴とする請求項2記載のサーバー。
  5. 機器はガスメータであり、機器通信部は機器制御部の指示にしたがってガスメータと通信を行い、遮断・復帰などの機器制御や検針・状態取得などの機器モニタを行うことを特徴とする請求項1記載の網制御装置。
  6. 請求項1または5記載の網制御装置の少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  7. 請求項2〜4のいずれか1項記載のサーバーの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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US8276073B2 (en) 2007-02-02 2012-09-25 Sony Corporation Information processing apparatus, information processing method, and program
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