JP2006057544A - 容量可変型気体圧縮機 - Google Patents

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Hideki Sakai
秀樹 酒井
Hiromiki Ono
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Abstract

【課題】
高い加工精度を必要とすることなく通常運転時における連通路を経た各圧縮室内から吸入室への気体のリークを防ぐことができ、且つベーンを挟んで隣接する両前記圧縮室の間での気体のリークを抑制することができる容量可変型気体圧縮機を提供する。
【解決手段】
圧縮室22からの吐出容量を切り替えるために、連通路41の一端であるシリンダ室17を規定するフロントサイドブロック15の壁面15aに開放する開口40を開閉する弁装置を備える容量可変型気体圧縮機10である。前記弁装置は、シリンダ室17の外方で開口40を取り巻く弁座51と、該弁座の開口40を開閉する弁体43とを有し、その先端面43aあるいはそれに対向する端壁面48aには環状の相互の線接触を可能とするテーパが付され、先端面43aの嵌入部43cは、弁座51の開口40に嵌入可能であり且つ弁体43の閉鎖位置で壁面15aに一致する端面43dを有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、冷房装置の冷媒ガスの圧縮に用いられる気体圧縮機に関し、特に、圧縮した冷媒ガスの吐出容量を変更することができる容量可変型気体圧縮機に関する。
例えば冷房装置に用いられるベーンロータリー式の気体圧縮機では、シリンダにより規定されるシリンダ室内にロータが配置され、該ロータの回転に伴って該ロータに保持された複数のベーンが前記シリンダ室の壁面を摺動する。各前記ベーンが摺動することにより、前記シリンダ室内で各前記ベーンにより区画されて形成された複数のチャンバは、それぞれ容積が増減する圧縮室として機能する。前記気体圧縮機では、吸入室から吸入された冷媒ガスが各前記圧縮室で圧縮され、この圧縮された冷媒ガスが吐出室に吐出される。前記気体圧縮機は、この冷媒ガスを前記吐出室に形成された吐出ポートを経て前記冷房装置の凝縮器に供給する。前記気体圧縮機では、前記冷房装置がより効率良く空気を冷却するために、例えば、該冷房装置の蒸発器での過冷却を防止すべく、圧縮された冷媒ガスの吐出容量を変更することが望まれている。
このため、各前記圧縮室からそれぞれ前記吐出室へ吐出される圧縮された冷媒ガスの容量を変更すべく切り替えることができる容量可変型気体圧縮機が提案されている。前記容量可変型気体圧縮機には、各前記圧縮室から吐出される圧縮された冷媒ガスの吐出容量の減少を可能とすべく前記シリンダ室の壁面に開放する開口を介して前記シリンダ室と前記吸入室とを連通する連通路が設けられ、該連通路には、吐出容量を切り替えるべく該連通路を断続するために、前記シリンダ室の外方で前記開口を開閉する弁装置が設けられている。前記容量可変型気体圧縮機では、通常の運転時には、前記冷房装置による冷却効果を高めるべく該冷房装置内を循環する圧縮気体を増やすために、前記連通路は前記弁装置により遮断されている。
このような弁装置には、例えば、該弁装置および前記開口の近傍の前記シリンダ室の断面図である図5に示すように構成された弁装置1がある。弁装置1は、シリンダ室2の壁面2aに開放する開口3をシリンダ室2の外方で取り巻いて形成される座部4と、該座部の開口3を開閉すべく座部4に近づく方向へおよび該座部から離れる方向へ移動可能の弁体5とを有する(例えば、特許文献1参照。)。弁装置1は、弁体5と座部4とが互いに面で接触することにより座部4の開口3を閉鎖し、連通路6を遮断する。前記容量可変型気体圧縮機では、例えば、弁体5の動作を電磁石の磁気による吸引作用を利用して制御すべく弁装置1を構成し、該弁装置が操作されて連通路6が断続されることにより、連通路6が遮断された通常の吐出容量での運転と、開放された連通路6を経てシリンダ室2から前記吸入室への冷媒ガスのリークが生じることにより吐出容量が減少した運転との切り替えが可能となる。通常の吐出容量で運転するときに連通路6は遮断されるので、通常運転時に連通路6を経て各圧縮室7内から前記吸入室へのリークによる各圧縮室7における体積効率の低減を防止するために、弁装置1には高い密閉性が求められる。
特開2001−280281号公報(第2−5頁、第5図)
しかしながら、面接触により高い密閉性を得るには、弁体5および座部4に相互の高い加工精度が必要となるため、実現するには製造コストが上がってしまう。
また、弁装置1では、弁体5が閉鎖位置にあるときであっても、図5に示すように、シリンダ室2の外方に位置する連通路6には、シリンダ室2の壁面2aから弁体5の先端面5aに至る隙間8が形成されてしまう。開口3の直径がベーン9の厚さよりも大きい場合、シリンダ室2の壁面2aを摺動するベーン9が開口3を通過するとき、隙間8は、ベーン9を挟んで隣接する二つの圧縮室7の間で、前記ロータの回転に伴うベーン9の摺動方向(図5矢印A1参照。)から見てベーン9の前方に位置する圧縮室7a内の高い圧力の冷媒ガスがベーン9の後方に位置する圧縮室7b内にリークする通路(図5矢印A2参照。)となってしまう。このリークにより、圧縮によって高圧且つ高温となった冷媒ガスが各圧縮室7内に混入すると、各該圧縮室から吐出される圧縮された冷媒ガスの温度上昇、この温度上昇による各圧縮室7における体積効率の低下等の問題が生じる。このような問題を回避するために、ベーン9および開口3は、ベーン9の厚さが開口3の径よりも大きくなるように形成される必要があり、ベーン9および開口3の設計自由度は狭められていた。
そこで、隙間8をなくすために、閉鎖位置にある弁体5が隙間8を充填するように、弁体5が隙間8に嵌合する形状に弁体5を形成することが考えられるが、このように弁体5を形成するには、弁体5が隙間8に適正な位置で嵌合し且つ弁体5が座部4に適正な姿勢で面接触する必要があり、より高い加工精度が必要となってしまう。
そこで、本発明の目的は、高い加工精度を必要とすることなく通常運転時における連通路を経た各圧縮室内から吸入室への気体のリークを防ぐことができ、且つベーンを挟んで隣接する両前記圧縮室の間での気体のリークを抑制することができる容量可変型気体圧縮機を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の容量可変型気体圧縮機は、シリンダ室を規定するシリンダと、前記シリンダ室内に配置されるロータと、該ロータの回転に伴って前記シリンダ室の壁面を摺動すべく前記ロータに保持されるベーンと、該ベーンによって前記シリンダ室内をその周方向へ区画して形成され、吸入室からの気体を圧縮して吐出すべく前記ロータの回転に伴う前記ベーンの前記シリンダ室の壁面に沿う摺動によって容積を増減する圧縮室と、前記シリンダ室の壁面に開放する開口を経て前記圧縮室内での圧縮気体の前記吸入室へのリークを許す連通路と、圧縮気体の吐出容量の切り替えのために前記開口を開閉する弁装置とを備える容量可変型気体圧縮機であって、前記弁装置は、前記シリンダ室の外方で前記開口を取り巻いて前記シリンダに形成される弁座と、該弁座の前記開口を開閉すべく前記弁座に近づく方向へおよび該弁座から離れる方向へ移動可能の弁体とを有し、該弁体の前記弁座に向き合う先端面および該先端面に対向する前記弁座の対向面のいずれか一方には、環状の相互の線接触を可能とするためにテーパが付されており、前記弁体の前記先端面には前記弁座の前記開口に嵌入可能であり且つ前記弁体の閉鎖位置で前記シリンダ室の壁面に一致する端面を有する嵌入部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の容量可変型気体圧縮機は、請求項1に記載の容量可変型気体圧縮機において、前記弁体は、該弁体が閉鎖位置にあるとき、前記弁座の前記開口の縁部を規定する稜線が前記弁体の前記先端面における前記嵌入部の基端近傍に接触することを特徴とする。
請求項3に記載の容量可変型気体圧縮機は、請求項2に記載の容量可変型気体圧縮機において、前記弁体の前記先端面は、前記弁体の移動方向に対して直交し、前記弁座の前記対向面は、前記開口の縁部から外方へ向けて前記弁体の前記先端面との間隔が拡がる傾斜面であることを特徴とする。
請求項4に記載の容量可変型気体圧縮機は、請求項2に記載の容量可変型気体圧縮機において、前記弁座の前記対向面は、前記弁体の移動方向に対して直交し、前記弁体の前記先端面は、前記嵌入部の前記基端から外方へ向けて前記弁座の前記対向面との間隔が拡がる傾斜面であることを特徴とする。
請求項1に記載の容量可変型気体圧縮機では、前記弁体の前記先端面と前記弁座の前記対向面とが互いに環状の線接触をすることにより前記弁装置が前記連通路を閉鎖している。この接触個所には、該接触個所が線状であることから面接触する接触面と比較して大きな圧力が働くこととなるので、前記弁装置は高い密閉性を有する。また、前記弁装置では、前記先端面および前記対向面のいずれか一方にテーパを付すことにより環状の互いの線接触を可能としているので、高い加工精度を必要とはしない。さらに、前記弁装置は、前記弁体が閉鎖位置にあるとき、前記弁座の前記開口に嵌入する前記嵌入部の前記端面が前記シリンダ室の壁面に一致しているので、前記連通路内に前記シリンダ室の壁面から前記弁体の先端面に至る隙間が形成されることはない。
請求項2ないし請求項4に記載の容量可変型気体圧縮機では、前記弁座の前記開口の縁部を規定する稜線を利用することにより環状の互いの線接触を可能としているので、より容易に実現することができる。
本発明に係る容量可変型気体圧縮機によれば、前記弁体の前記先端面および前記弁座の前記対向面のいずれか一方にテーパを付すことにより、前記先端面および前記対向面が互いに環状の線接触を可能とし、この線接触により前記弁装置が前記連通路を閉鎖しているので、高い加工精度を必要とすることなく通常運転時における前記連通路を経た前記圧縮室内から前記吸入室への気体のリークを防ぐことができる。また、前記弁体が閉鎖位置にあるとき、該弁体の前記嵌入部の前記端面が前記シリンダ室の壁面に一致しているので、前記連通路内に前記シリンダ室の壁面から前記弁体の先端面に至る隙間が形成されることはない。前記隙間がなくなることにより、前記連通路によって引き起こされる前記ベーンを挟んで隣接する前記圧縮室の間での気体のリークを防ぐことができる。
本発明を図1ないし図4に示した実施例に沿って詳細に説明する。
図1は、車両用空調装置に用いられる容量可変型気体圧縮機10の断面図を示す。
容量可変型気体圧縮機10は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう前記車両用空調装置に組み込まれ、この車両用空調装置の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(図示せず。)と共に冷却媒体の循環経路を構成する。容量可変型気体圧縮機10は、前記蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体すなわち冷媒ガスを圧縮し、この圧縮した冷媒ガスを前記凝縮器に供給する。容量可変型気体圧縮機10で圧縮された冷媒ガスは、前記凝縮器で液化され、高圧の液状の冷却媒体として前記膨張弁に送り出される。高圧の液状の冷却媒体は、前記膨張弁で低圧の液状の冷却媒体にされ、前記蒸発器に送り出される。低圧の液状の冷却媒体は、前記蒸発器で気化されることにより、該蒸発器の周囲の空気から熱を吸収し、その周囲の空気を冷却する。
容量可変型気体圧縮機10は、ハウジング11と、該ハウジングの内方に収容された圧縮機構12と、駆動源(図示せず。)からの駆動力を圧縮機構12に伝えるべくハウジング11に取り付けられた伝達機構13とを備える。
ハウジング11は、図示した例では、一端開放の筒状体から成るハウジング本体11aと、該ハウジング本体の開放部11cを覆うように取り付けられたフロントハウジング部材11bとを有する。
圧縮機構12は、横断面が楕円形状の内周壁面14aを持つ筒状を呈する両端開放のシリンダ本体14と、その一方の開放端14bを覆うフロントサイドブロック15と、シリンダ本体14の他方の開放端14cを覆うリアサイドブロック16とを有する。シリンダ本体14および両サイドブロック15、16によりシリンダ室17(図2参照。)が形成される。
シリンダ室17内には、両サイドブロック15、16の内壁面15a、16aに摺動可能に当接し、シリンダ本体14の軸線に一致する回転軸線を有するロータ18が回転可能に配置されている。ロータ18は、シリンダ本体14の内周壁面14aの短軸に関して対称に位置する二つの空間にシリンダ室17を区画する(図2参照。)。ロータ18は、該ロータの回転軸線と一致する回転軸19を有し、該回転軸は、両サイドブロック15、16に形成された軸受部15b、軸受部16bに支持されている。
図2は、図1に示されたI−I線に沿って得られた断面図を示す。
図2に示すように、ロータ18には、その周方向に互いに等しい間隔を置いて五つのスリット状のベーン溝20が形成され、該各ベーン溝には、両サイドブロック15、16の内壁面15a、16aに当接し、各ベーン溝20に嵌合する形状のベーン21がそれぞれ進退可能に保持されている。各ベーン溝20は、フロントサイドブロック15に形成された油貯め用の一対の凹所15cおよびリアサイドブロック16に形成された一対の凹所16c(図1参照。)から油が供給されるように両凹所15c、16cに連通可能である。
五つのベーン21は、それぞれが各ベーン溝20に供給される油の圧力とロータ18の回転により各ベーン21に作用する遠心力とを受け、シリンダ本体14の内周壁面14aに向けて付勢されて該内周壁面に当接することにより、シリンダ室17をロータ18の外周でその周方向に沿って等間隔に配列される五つのチャンバ(22)に区画する。五つのチャンバ(22)は、各ベーン21への付勢下でロータ18が回転して各ベーン21の先端がシリンダ本体14の内周壁面14aを摺動することにより、それぞれが容積を増減する圧縮室22として機能する。各圧縮室22は、その一つ一つが前述したシリンダ室17内で対を為す前記空間のそれぞれで容積を増減する。
圧縮機構12は、図1に示すように、フロントハウジング部材11bに取り付けられた伝達機構13から駆動力を受ける。伝達機構13は、従来よく知られているように、プーリ23に巡らされたベルト(図示せず。)を介して与えられた駆動力を回転軸19に伝えることにより、ロータ18を回転させる。
ロータ18の回転時に、冷媒ガスを蒸発器(図示せず。)から各圧縮室22に取り入れるために、フロントハウジング部材11bには前記蒸発器に接続する吸入ポート24が設けられ、フロントハウジング部材11bとフロントサイドブロック15との間には、吸入ポート24に連通し、ロータ18の回転軸19の周りを取り巻くような環状の吸入室25が設けられている。フロントサイドブロック15には、吸入室25と圧縮室22とを連通するための二つの吸入孔26が設けられ、両該吸入孔は、シリンダ室17内で対を為す前記空間に対応すべく対を為している(図2参照。)。
ロータ18の回転に伴って各圧縮室22に取り入れられた冷媒ガスは、該各圧縮室により圧縮され高圧となる。この圧縮された冷媒ガスを各圧縮室22から吐出するために、シリンダ本体14の内周壁面14aの短軸上に位置する該内周壁面の短軸部の近傍には、図2に示すように、一対の薄肉部14dが形成され、該各薄肉部にはそれぞれ吐出孔27が形成されている。各吐出孔27には、シリンダ本体14の内方から外方への冷媒ガスの通過を制御する吐出弁28がそれぞれ設けられ、該吐出弁は、冷媒ガスの圧力により吐出孔27を開閉するために撓み変形する薄い板状の吐出弁体28aと、該吐出弁体が冷媒ガスの圧力により必要以上に撓むことを防ぐ弁サポート28bとを有する。各吐出孔27は、図1に示すように、ハウジング11内で圧縮機構12の奥側、すなわち圧縮機構12から見てフロントハウジング部材11bと反対側に形成された吐出室29に吐出弁28を経て連通可能である。
各圧縮室22で圧縮され各吐出孔27から吐出された高圧の冷媒ガスは、リアサイドブロック16に取り付けられ油分離部30aが設けられたサイクロンブロック30を通過することにより、冷媒ガスに含まれる油が分離されて吐出室29に貯留される。この貯留された冷媒ガスは、吐出ポート31を経て凝縮器(図示せず。)に供給される。
冷媒ガスから分離された油は、吐出室29の下方に溜められ、従来良く知られているように、相対運動を為す圧縮機構12の各部材間、例えば、ロータ18の回転軸19と、該回転軸を支持する軸受部15b、16bとの間に、それらの相対運動による摺動を円滑にするために、吐出室29に作用する圧力によって供給可能である。この油の一部は回転軸19に沿って伝達機構13に向かうが、回転軸19には、該回転軸を取り巻くように、油が伝達機構13に達することを防止するためのシール機構32が設けられている。
また、圧縮機構12の各部材間に供給された油の一部は、ロータ18の回転軸19と該回転軸を支持する軸受部15b、16bとの間を経て、両サイドブロック15、16にそれぞれ形成された両凹所15c、16cに供給される。両サイドブロック15、16に形成された両凹所15c、16cは、前述したように、各ベーン溝20に油を供給する。
さらに、フロントサイドブロック15には、各圧縮室22で圧縮される冷媒ガスの容量を変更するために、その一端がフロントサイドブロック15の内壁面15aに形成された円形状を呈する開口40に接続し、他端が吸入室25に接続する連通路41が設けられている(図3参照。)。連通路41は、シリンダ室17内で対を為す前記空間のそれぞれに対応し、シリンダ本体14の内周壁面14aにより規定される楕円形状の直径方向で対向するように形成されている。なお、本実施例では、両連通路41の一端となる開口40は、フロントサイドブロック15の内壁面15aに形成されているが、両連通路41はそれぞれシリンダ室17と吸入室25とを連通させるものであればよいためシリンダ室17を規定するシリンダ、すなわち両サイドブロック15、16およびシリンダ本体14の何れかに設けられていればよく、リアサイドブロック16の内壁面16aまたはシリンダ本体14の内周壁面14aに形成することができる。
両開口40は、各圧縮室22に接続可能とするためにロータ18の外方で各ベーン21が摺動する領域のフロントサイドブロック15の内壁面15aに設けられている。両連通路41が遮断されていないとき、各圧縮室22の冷媒ガスは各連通路41を経て吸入室25に流出するので、各圧縮室22では、摺動するベーン21が開口40を通り過ぎた位置から冷媒ガスの圧縮が始まる。また、両連通路41が遮断されると、各圧縮室22ではその最大容積の冷媒ガスが圧縮される。このため、後述するように両連通路41を断続することで、圧縮行程毎に各圧縮室22で圧縮される冷媒ガスの容量を変更すべく切り替えることができる。
両開口40は、切り替え時の所望量に応じて各ベーン21が摺動する領域で種々の位置に設けることができるが、本実施例では、ロータ18の回転に伴って容積が増減する圧縮室22の最大容積の30%の容積となる位置から各圧縮室22による冷媒ガスの圧縮が始まるように、それぞれフロントサイドブロック15の内壁面15aにロータ18の回転軸線に関して対を為すように設けられている。
図1は、二つの連通路41の一方を示しているが、他方の連通路41も同様の構成である。図1に示すように、連通路41には、その開口40をシリンダ室17の外方から開閉する開閉弁機構42が設けられている。容量可変型気体圧縮機10は、通常の吐出容量、すなわち圧縮室22の最大容積で冷媒ガスを圧縮するときには、開閉弁機構42により連通路41の開口40が閉鎖される。
図3は、図1における連通路41および開閉弁機構42の近傍を拡大して示す。
図3に示すように、フロントサイドブロック15には、連通路41の開口40を開閉する開閉弁機構42のための凹部44が設けられ、該凹部には、開閉弁機構42の弁体43が収容されている。凹部44は、本実施例では、貫通孔45と弁ケース46とにより構成されている。貫通孔45は、一端がフロントサイドブロック15の内壁面15aに設けられた開口40に接続し、他端がフロントサイドブロック15の外壁面15bに開放端45aで開放する。弁ケース46は、貫通孔45の他端となる開放端45aを閉塞する。貫通孔45は、開口40の中心を通り且つ内壁面15aと直交する軸線を有し、開口40の口径に等しい一様な口径で軸線方向に沿って伸長する円柱形状を呈する開口路47と、該開口路の口径よりも大きい口径で該開口路の軸線方向に沿って伸長する円柱形状を呈し、フロントサイドブロック15の外壁面15bの開放端45aに接続する増径部48とからなる。増径部48は、開口路47よりも大きな口径であれば軸線方向に一様な口径で伸長する円柱形状を呈していてもよいが、図示の例では、弁ケース46の取り付けのために開放端45aに向けて口径が段階的に増大している。弁ケース46は、一端が開放し他端が閉鎖する筒形状を呈し、軸線が増径部48の軸線と一致するように該増径部に取り付けられている。
増径部48は、その口径と開口路47の口径との差により該開口路の増径部48への開放端となる開放口(49)から外方へ向けて貫通孔45の肩部を規定する端壁面48aと、該端壁面を取り囲む周壁面48bとを有する。端壁面48aは、開放口(49)を規定する縁部から開放口(49)の外方へ向けて、フロントサイドブロック15の内壁面15aと直交する方向における該内壁面との肉厚が漸減するように形成されている。これにより、端壁面48aには、開放口(49)からフロントサイドブロック15の内壁面15aに平行な方向で見て俯角を為す傾斜が与えられている。
増径部48の周壁面48bには、連通路部50の一端が接続されている。連通路部50の他端は、吸入室25に接続されている。この連通路部50、開口路47および増径部48より、フロントサイドブロック15の内壁面15aに設けられた開口40を経て、シリンダ室17から吸入室25に至る連通路41が構成されている。
凹部44には、該凹部を構成する開口路47、増径部48および弁ケース46の相互に等しい軸線と軸線が一致するように円柱形状の弁体43が収容されている。弁体43は、開口路47の開放口(49)を開閉するために、軸線方向に沿って、開放口(49)へ近づく方向すなわち前方へおよび該開放口から遠ざかる方向すなわち後方へ凹部44内を移動すべく摺動可能に弁ケース46に保持されている。
弁体43は、軸線方向に対して直交する先端面43aおよび後端面43bと、フロントサイドブロック15の開口路47に嵌入可能な円柱形状を呈し且つ軸線が弁体43の軸線と一致するように先端面43aから立ち上がる嵌入部43cとを有する。嵌入部43cは、軸線に直交する端面43dを有し、フロントサイドブロック15の内壁面15aから増径部48の端壁面48aに至る開口路47の長さ寸法に等しい軸線方向の長さ寸法を有する。
弁体43の先端面43aは、弁体43の摺動方向すなわち軸線方向に対して直交するためフロントサイドブロック15の内壁面15aに平行であり、増径部48の端壁面48aは、開放口(49)を頂部として該開放口から内壁面15aに平行な方向で見て俯角を為す傾斜を有しているので、弁体43が凹部44内を前方へ移動すると弁体43の先端面43aが端壁面48aの開放口(49)に接触する。この接触時に、嵌入部43cは、開口路47に嵌入し、且つ嵌入部43cの端面43dは、フロントサイドブロック15の内壁面15aに一致する。このように、弁体43の前方への移動により先端面43aが開放口(49)に接触した位置が弁体43の閉鎖位置となり、開放口(49)は、連通路41の開口40を閉鎖する開閉弁機構42の弁体43の座部49となる。このため、貫通孔45の首部を規定する肉厚部、すなわちフロントサイドブロック15の内壁面15aに設けられた開口40を取り巻き且つ内壁面15aから増径部48の端壁面48aに至る肉厚部は、開閉弁機構42の弁体43を受ける弁座51となる。増径部48の端壁面48aは、弁体43の先端面43aに対向する弁座51の対向面となる。
弁ケース46の内方には、弁体43を弁座51へ向けて付勢するために、弁体43の後端面43bと弁ケース46の閉鎖した他端部とにより圧力空間52が規定される。圧力空間52には、該圧力空間と吐出室29とを連通すべくリアサイドブロック16、シリンダ本体14およびフロントサイドブロック15を貫通する供給通路53を経て吐出室29の油が供給可能である。供給通路53には、該供給通路におけるフロントサイドブロック15内での延在個所に、圧力空間52の油を吸入室25に放出するための放出通路54が接続されている。
放出通路54は、供給通路53への接続個所からハウジング11の外方へ向けてフロントサイドブロック15およびフロントハウジング部材11b内を伸長する分岐通路部55を有する。さらに、放出通路54は、電磁弁56が取り付けられるべくハウジング11の外方を通る外方通路部57を有する。外方通路部57は、一端を分岐通路部55に接続すべくフロントハウジング部材11bに取り付けられた第一の接続部分57aと、他端を吸入室25に接続すべくフロントハウジング部材11bに取り付けられた第二の接続部分57bと、両接続部分57a、57bを繋ぐ通路部分57cとを有する。電磁弁56は、通路部分57cを断続すべく該通路部分に設けられている。電磁弁56は、該電磁弁のソレノイドコイル(図示せず。)に電圧が印加されると放出通路54を開放すべく通路部分57cを開放し、電圧が印加されていない通常時は放出通路54を閉鎖すべく通路部分57cを閉鎖する。この電磁弁56の動作は、例えば、電磁弁56に設けられた切替スイッチ(図示せず。)を操作することにより切り替えることができる。
供給通路53には、流量調整弁体58aが開放される方向にバネ58bにより付勢された流量調整弁58が設けられている。流量調整弁58は、供給通路53内に吐出室29から圧力空間52あるいは吸入室25への油または冷媒ガスの流れが生じているとき、この流れにより流量調整弁体58aに生じる押圧力とバネ58bによる付勢力とのバランスに応じて、供給通路53内の流量を調整しあるいは供給通路53を閉鎖する。
前述したように、一方の連通路41のみが示された図1および図3に沿って、容量可変型気体圧縮機10の吐出容量を切り替えるために連通路41を断続する弁装置、すなわち開閉弁機構42、供給通路53、放出通路54および電磁弁56の構成を説明してきたが、他方の連通路41およびその弁装置も同様の構成であり、同様の動作をする。
容量可変型気体圧縮機10は、通常の吐出容量で運転するとき、すなわち圧縮室22の最大容積から圧縮した冷媒ガスを吐出するときには、電磁弁56により放出通路54が遮断され、この遮断により吐出室29に等しい圧力の油が圧力空間52に供給され、この油の圧力下で動作した開閉弁機構42により連通路41の開口40は閉鎖されている。
従来良く知られているように、冷房装置では、例えば、冷却部である蒸発器(図示せず。)がその周辺の空気を冷却しすぎると、その周辺空気に含まれる水蒸気が昇華して霜となり、その霜が前記蒸発器に付着することで冷却効果が低減してしまう。このような冷却効果の低減を抑制するために、容量可変型気体圧縮機10では、通常の吐出容量での運転からその吐出容量よりも低減した吐出容量での運転に切り替えられる。
容量可変型気体圧縮機10では、通常の吐出容量での運転時に、吐出容量を低減すべく運転を切り替えるときには電磁弁56が操作され放出通路54が開放される。放出通路54が開放されると、圧力空間52の油は放出通路54を経て吸入室25へと流出し、圧力空間52は吸入室25に等しい圧力となる。このため、開閉弁機構42の弁体43は、吸入室25よりも高い各圧縮室22の圧力により押されることにより、弁体43の先端面43aが座部49となる開放口(49)に接触し且つ弁体43の嵌入部43cがフロントサイドブロック15の開口路47に嵌入した閉鎖位置から、開放口(49)と先端面43aとが間隔を置き且つ嵌入部43cが開口路47から抜けた開放位置へと移動する。この弁体43の開放位置への移動により、連通路41は開放される。連通路41が開放されると、前述したように、各圧縮室22では、その最大容積の30%の容積から冷媒ガスの圧縮が始まるので、容量可変型気体圧縮機10の吐出容量は、その最大容量の30%に切り替えられる。
容量可変型気体圧縮機10の吐出容量を通常の吐出容量に戻すときには、電磁弁56を操作して放出通路54を閉鎖する。放出通路54が閉鎖されると、吐出室29の油が供給通路53を経て圧力空間52に供給され、この油の圧力により開閉弁機構42の弁体43は閉鎖位置へと移動する。放出通路54が閉鎖されたとき、流量調整弁58が供給通路53を閉鎖している場合には、流量調整弁58から漏れ出た油の圧力とバネ58bの付勢力とにより流量調整弁体58aが開放位置に移動することで供給通路53が開放され、上記したように弁体43は閉鎖位置へと移動する。弁体43が閉鎖位置へと移動することにより、容量可変型気体圧縮機10の吐出容量は再び通常の吐出容量に戻る。
容量可変型気体圧縮機10では、通常の吐出容量で運転しているとき、すなわち開閉弁機構42が連通路41の開口40を閉鎖しているとき、閉鎖位置にある開閉弁機構42の弁体43は、その先端面43aが弁座51の座部49を規定する稜線すなわち増径部48の端壁面48aの開放口(49)を規定する稜線に接触することにより封止効果を得ている。このため、線接触する座部49には、面で当接する従来の弁体と比較して大きな圧力が働くこととなり、従来の前記弁体と比較して高い密閉性を有している。
また、容量可変型気体圧縮機10では、弁体43の先端面43aに対向する増径部48の端壁面48aに傾斜を与えることにより、閉鎖位置にある弁体43の先端面43aと弁座51の座部49とを線接触させている。このため、高い加工精度を必要とすることなく連通路41の開口40を閉鎖する開閉弁機構42の密閉性を高めることができ、通常の吐出容量で運転しているときに、連通路41を経た各圧縮室22から吸入室25への冷媒ガスのリークが生じることを防ぐことができる。
容量可変型気体圧縮機10では、開閉弁機構42が連通路41の開口40を閉鎖しているとき、閉鎖位置にある開閉弁機構42の弁体43に設けられた嵌入部43cの端面43dは、フロントサイドブロック15の内壁面15aに一致する。このため、ベーン21を挟んで隣接する二つの圧縮室22の間で、両圧縮室22を連通する通路となる隙間がシリンダ室17の外方に位置する連通路41内に形成されることはない。前記隙間が形成されないことから、容量可変型気体圧縮機10では、ベーン21を挟んで隣接する二つの圧縮室22の間での冷媒ガスのリークが生じることを抑制することができる。
前記弁装置の一部を構成する開閉弁機構42の弁体43は、その嵌入部43cが開口路47に嵌入すると、該開口路と嵌入部43cとの案内作用により閉鎖位置への移動が安定し、確実に閉鎖位置に案内されることから、先端面43aが適正な位置で座部49に接触し、閉鎖位置での高い密閉性を繰り返し再現することができる。このため、容量可変型気体圧縮機10では、その吐出容量を切り替えるために連通路41の断続を反復しても、通常の吐出容量で運転しているときに、連通路41を経た各圧縮室22から吸入室25への冷媒ガスのリークが生じることを確実に防ぐことができる。
前記弁装置の一部を構成する開閉弁機構42は、弁体43、該弁体を保持する弁ケース46、弁体43の嵌入部43cおよび該嵌入部が嵌入される開口路47がそれぞれの軸線を一致させるように構成されているので、弁体43は、該弁体と弁ケース46との案内作用により凹部44内での移動が安定し、開放位置から前方に移動するときに確実に嵌入部43cが開口路47に嵌入する。さらに、弁体43と弁ケース46との案内作用および嵌入部43cと開口路47との案内作用により、弁体43は、その先端面43aが適正な位置で座部49に接触するので、閉鎖位置での高い密閉性を繰り返し再現することができる。
開閉弁機構42では、弁体43の嵌入部43cが開口路47に嵌入しているので、シリンダ室17の冷媒ガスは、嵌入部43cと開口路47との間に形成される隙間を通過するときに減圧し、この減圧した冷媒ガスを弁体43の先端面43aと座部49との接触により封止するので、より確実に冷媒ガスを封止することができる。
前記弁装置の一部を構成する開閉弁機構42では、フロントサイドブロック15の内壁面15aに設けられた開口40から伸長する開口路47の増径部48への開放端となる開放口(49)を規定する稜線を座部49として利用することにより、弁体43の先端面43aと座部49との線接触が可能とされている。このため、座部49は、弁体43の先端面43aにおける嵌入部43cの近傍位置で該嵌入部を取り囲むように先端面43aに線接触するので、封止位置となる先端面43aとの接触個所が該先端面における嵌入部43cから間隔を置いた位置である場合と比較して、弁体43が閉鎖位置にあるとき、互いに嵌合する該弁体と弁座51との間に形成され得る間隙を小さくすることができる。前記間隙を小さくすると、弁体43が閉鎖位置にあるとき、各圧縮室22で圧縮される冷媒ガスが前記間隙に入り込むことにより生じ得る各圧縮室22における体積効率の低下を抑制することができる。
したがって、本発明に係る容量可変型気体圧縮機10によれば、高い加工精度を必要とすることなく通常運転時における連通路41を経た各圧縮室22内から吸入室25への気体のリークが生じることを防ぐことができ、且つベーン21を挟んで隣接する両圧縮室22の間での気体のリークが生じることを抑制することができる。
なお、上記した実施例では、増径部48の端壁面48aに開放口(49)からフロントサイドブロック15の内壁面15aに平行な方向で見て俯角を為す傾斜を与えることにより、フロントサイドブロック15の内壁面15aに平行な弁体43の先端面43aに線接触させて封止効果を得ていたが、上記した実施例に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、増径部48の端壁面48aをフロントサイドブロック15の内壁面15aに平行に形成し、弁体43の先端面43aを嵌入部43cが立ち上がる基端近傍から嵌入部43cの外方へ向けて先端面43aと内壁面15aとの距離が漸増するような傾斜を有するように形成することができる。図3あるいは図4に示した例以外であっても、弁体43の先端面43aと座部49とが線接触することを可能とする傾斜を先端面43aあるいは端壁面48aに設けることができる。また、先端面43aおよび端壁面48aの少なくとも一方を曲面として形成することにより先端面43aと座部49とが線接触することを可能とすることもできる。しかしながら、図3あるいは図4に示したように弁体43の先端面43aおよび増径部48の端壁面48aを形成すると、容易に弁体43の先端面43aに線接触する座部49を実現することができる。
上記した実施例では、容量可変型気体圧縮機10の吐出容量を切り替えるために開口40を開閉する弁装置は、その開閉弁機構42の弁体43が圧力空間52内の圧力を調整することにより動作が制御されていたが、開口40を開閉することができるものであれば、例えば、開口40を開閉する弁体の移動を電磁石の吸引作用を利用して制御する電磁弁であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した例では、内方が楕円形状を呈する筒状のシリンダ本体14の軸線上に回転軸線を持つようにロータ18が設けられた同心ロータ式の圧縮機に適用した例を示したが、例えば、内方が円形状を呈する筒状のシリンダの内側に、該シリンダの軸線とは異なる回転軸線を持つようにロータが配置される偏心ロータ式の圧縮機に適用しても良く、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る可変容量型気体圧縮機10を示す断面図である。 図1に示したI―I線に沿って得られた断面図である。 図1における連通路41および開閉弁機構42の近傍を拡大して示した断面図である。 図3と異なる例を示す図1における連通路41および開閉弁機構42の近傍を拡大して示した図3と同様の断面図である。 従来の弁装置および開口の近傍を拡大して示した断面図である。
符号の説明
10 可変容量型気体圧縮機
14a (シリンダ室の壁面としてのシリンダ本体の)内周壁面
15a (シリンダ室の壁面としてのフロントサイドブロックの)内壁面
16a (シリンダ室の壁面としてのリアサイドブロックの)内壁面
17 シリンダ室
18 ロータ
21 ベーン
22 圧縮室
25 吸入室
40 開口
41 連通路
42 (弁装置としての)開閉弁機構
43 弁体
43a 先端面
43c 嵌入部
43d 端面
48a (弁座の対向面としての)端壁面
51 弁座
53 (弁装置としての)供給通路
54 (弁装置としての)放出通路
56 (弁装置としての)電磁弁

Claims (4)

  1. シリンダ室を規定するシリンダと、前記シリンダ室内に配置されるロータと、該ロータの回転に伴って前記シリンダ室の壁面を摺動すべく前記ロータに保持されるベーンと、該ベーンによって前記シリンダ室内をその周方向へ区画して形成され、吸入室からの気体を圧縮して吐出すべく前記ロータの回転に伴う前記ベーンの前記シリンダ室の壁面に沿う摺動によって容積を増減する圧縮室と、前記シリンダ室の壁面に開放する開口を経て前記圧縮室内での圧縮気体の前記吸入室へのリークを許す連通路と、圧縮気体の吐出容量の切り替えのために前記開口を開閉する弁装置とを備える容量可変型気体圧縮機であって、
    前記弁装置は、前記シリンダ室の外方で前記開口を取り巻いて前記シリンダに形成される弁座と、該弁座の前記開口を開閉すべく前記弁座に近づく方向へおよび該弁座から離れる方向へ移動可能の弁体とを有し、該弁体の前記弁座に向き合う先端面および該先端面に対向する前記弁座の対向面のいずれか一方には、環状の相互の線接触を可能とするためにテーパが付されており、前記弁体の前記先端面には前記弁座の前記開口に嵌入可能であり且つ前記弁体の閉鎖位置で前記シリンダ室の壁面に一致する端面を有する嵌入部が形成されていることを特徴とする容量可変型気体圧縮機。
  2. 前記弁体は、該弁体が閉鎖位置にあるとき、前記弁座の前記開口の縁部を規定する稜線が前記弁体の前記先端面における前記嵌入部の基端近傍に接触することを特徴とする請求項1に記載の容量可変型気体圧縮機。
  3. 前記弁体の前記先端面は、前記弁体の移動方向に対して直交し、前記弁座の前記対向面は、前記開口の縁部から外方へ向けて前記弁体の前記先端面との間隔が拡がる傾斜面であることを特徴とする請求項2に記載の容量可変型気体圧縮機。
  4. 前記弁座の前記対向面は、前記弁体の移動方向に対して直交し、前記弁体の前記先端面は、前記嵌入部の前記基端から外方へ向けて前記弁座の前記対向面との間隔が拡がる傾斜面であることを特徴とする請求項2に記載の容量可変型気体圧縮機。
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