JP2006055714A - 噴霧トラップ装置 - Google Patents

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Masaharu Yonezawa
正晴 米澤
Daisuke Kataoka
大輔 片岡
Hiromichi Ezaki
寛通 江崎
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Abstract

【課題】噴霧の通過効率が高く且つ霧足も長くなるように粗大水滴を除去する。
【解決手段】ミストを噴射するノズル30の先端から噴霧方向を閉断面で囲む筒カバー14を設け、筒カバー14は、ノズル先端を包囲する小径筒部11と、小径筒部11の下流に連続する大径筒部12と、大径筒部12の下流に形成された開口である噴霧出口21とを備え、大径筒部12は、小径筒部11に連続する拡径筒部15と、拡径筒部15の下流に設けられた縮径筒部17とを備え、大径筒部12の内部流路には、大径筒部12の内面と間隔をあけた状態で流路規制用の流路規制体13を配置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧トラップ装置に関し、詳しくは、ノズルからミストを噴霧する除電装
置や加湿器等において、噴霧中の粗大水滴を除去して細かい霧のみを通過させる装置に関する。
近時、オフィス、工場、ホール等において特許第2843970号公報等に開示されているような加湿器が空調手段の一環として設置されている。この加湿器は、ドライフォグと呼ばれる極小なミストを噴霧することにより室内の機材や人を濡らすことなく湿度を高めるようにしている。
また、本出願人は、先に出願した特願2003−309248号において、工場等のあらゆる産業分野で発生する静電気を除電するためのイオナイザとして、ドライフォグノズルにより微粒化させた噴霧の水滴をコロナ放電器で帯電させて、除電と加湿を同時に行うものを開示している。
しかしながら、前記公報の加湿器はミクロな噴霧により濡れを生じさせないドライフォグを実現しているが、ノズル下流にコロナ放電器を配置してイオナイザとして利用した場合には、コロナ放電器の放電電極やアース電極にミクロな噴霧が接触する際に噴霧水滴が粗大化し、人が水滴を感じてしまう程の粗大水滴が発生することがある。また、イオナイザではなくても上記公報の加湿器ではない通常の加湿器を使用した場合には、平均粒径が大きくなり粗大粒子が混在する場合がある。
この粗大水滴を除去して細かい霧のみを噴霧するためにはフィルタ(エリミネータ)を用いることが考えられるが、粗大水滴と共に本来有効な細かい霧までフィルタリングしてしまい、噴霧の通過効率が悪化する問題がある。また、細かい霧がフィルタを通過したとしても、フィルタが通過抵抗となって減速し、噴霧が蒸発するまでの到達飛距離(霧足)が短くなる欠点も生じてしまう。
特許第2843970号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、噴霧の通過効率が高く且つ霧足も長くなるようにしながら噴霧中の粗大水滴を除去することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、ミストを噴射するノズルの先端から噴霧方向を閉断面で囲む筒カバーを設け、
前記筒カバーは、前記ノズル先端を包囲する小径筒部と、該小径筒部の下流に連続する大径筒部と、該大径筒部の下流に形成された開口である噴霧出口とを備えていると共に、前記大径筒部は、前記小径筒部に連続する拡径筒部と、該拡径筒部の下流に設けられた縮径筒部とを備え、
前記大径筒部の内部流路には、前記大径筒部の内面と間隔をあけた状態で流路規制体を配置していることを特徴とする噴霧トラップ装置を提供している。
前記構成とすれば、ノズルから噴射された噴霧が小径筒部から大径筒部に流入すると、流路規制体が障害物となって噴霧が外方に分流されて拡径筒部を通過し、縮径筒部で内方に合流して噴霧出口から排出される。よって、噴霧が大径筒部の内面および流路規制体の外面に衝突しながら筒カバー内を流通するので、噴霧中の粗大水滴が該衝突により大径筒部および流路規制体に付着して自重落下させ、粗大水滴が噴霧出口から排出されないようにトラップ(除去)することができる。また、噴霧を分流して屈曲路となる大径筒部内の流路を通過させて粗大水滴を除去しているだけであり、フィルタを通過させた時のような大きな通過抵抗が生じないので、通過効率が向上すると共に噴霧の到達飛距離(霧足)を長くすることができる。
なお、最大粒径50μm以上の水滴を粗大水滴としてトラップし、最大粒径50μm未満の略均一化された微粒の水滴を通過させることが好ましい。
前記拡径筒部の軸線に対する傾斜角度は5°〜80°とし、
前記縮径筒部の軸線に対する傾斜角度は5°〜80°としていると好適である。
前記構成とすると、大径筒部の内面への噴霧の衝突を確保しながらも、噴霧の軌跡を流線型に保つことができるので、噴霧の到達飛距離を損なうことなく粗大水滴を除去することができる。また、噴霧の流線を滑らかに確保することで噴霧の直進性が損なわれず、噴霧の対象物に対する指向性が良好になる利点もある。さらに、縮径筒部は傾斜角度を有しているので、筒カバーを縮径筒部の傾斜角度未満は下方に傾けても大径筒部の底面に集められた水が噴霧出口からこぼれることがない。
前記流路規制体は対向配置された1対の円錐部を備え、第1円錐部の頂点を前記小径筒部の前記ノズル噴口に向けていると共に、第2円錐部の頂点を前記噴霧出口に向けており、
前記筒カバーの軸線と前記第1および第2円錐部の軸線とを略一致させている。
前記構成とすると、小径筒部側から流入する噴霧が第1円錐部の頂点で前方斜め放射方向に滑らかに分流されるので、噴霧の減速を抑えることができ噴霧の到達飛距離の低減を更に効果的に防止することができる。また、分流された噴霧は第2円錐部で滑らかに合流されるので、流路規制体の後流で渦等が発生することがなくスムーズな気流を生成することができる。
前記第1円錐部の軸線に対する傾斜角度は15°〜45°とし、
前記第2円錐部の軸線に対する傾斜角度は15°〜45°としていると好適である。
前記構成とすると、流路規制体の外面への噴霧の衝突を確保しながらも、噴霧の軌跡を流線型に保つことができるので、噴霧の到達飛距離を損なうことなく粗大水滴を効果的に除去することができる。
前記流路規制体の外径は、前記小径筒部の内径よりも大としている。
前記構成とすると、小径筒部から大径筒部に流入した噴霧は、その直進流れが流路規制体により確実に規制されて屈曲流れとなるので、粗大水滴が流路規制体などに衝突せずに通過してしまうのを防止することができる。なお、流路規制体の外径は小径筒部の内径と同一又は小としてもよいことは言うまでもない。
前記大径筒部の底面側には、前記筒カバーの内面に付着した水滴を集めて排出するドレン孔を形成しており、前記ドレン孔は前記噴霧出口の下端よりも鉛直方向の低い位置に配置されている。
前記構成とすると、大径筒部内でトラップされた粗い水滴は、拡径筒部および縮径筒部の傾斜により大径筒部の底面に集められ、その集水された水をドレン孔から排出することができる。
前記噴霧出口の内周縁には吸水シートを取り付け、あるいは、親水性コートを施している。
前記構成とすると、縮径筒部の上面側に付着した水滴がその傾斜により噴霧出口側に流れていった時に、噴霧出口の吸水シートで吸水されたり、あるいは、親水性コートで水滴がなじむので、噴霧出口の周縁から滴る水が気流により噴霧方向に飛散するのを防止することができる。吸水シートは水で飽和されると、その余剰な水は吸水シートの底面側より縮径筒部の底面側を伝ってドレン孔に確実に導かれる。
前記噴霧出口の内周縁には折り返し状の屈曲部を設けて、前記屈曲部を水滴ガイドとしている。
前記構成とすると、縮径筒部の上面側に付着した水滴がその傾斜により噴霧出口側に流れていった時に、折り返し状の屈曲部で水滴が受け止められ、噴霧出口の周縁から滴る水が気流により噴霧方向に飛散するのを防止することができる。また、屈曲部で受け止められた水滴は、軸線方向と直交する方向に円環状となった屈曲部を水滴ガイドとして底面側に導くことができる。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、噴霧が大径筒部に流入することで、流路規制体が障害物となって噴霧が一旦分流された後、再び合流する屈曲流れが生成されるので、噴霧中の粗大水滴が大径筒部の内面および流路規制体の外面に衝突して付着し、粗大水滴をトラップすることが可能となる。また、フィルタを通過させた場合のような大きな圧損が生じないため、通過効率が高いと共に噴霧の到達飛距離も長くなる。さらに、噴霧軌跡を流線型に保つことで噴霧の直進性が損なわれず指向性が良好になる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は第1実施形態を示す。
噴霧された水滴が全て大気中で蒸発する最大粒径1μm〜50μmの微粒水滴を噴霧するドライフォグノズル30からコロナ放電器35を通って噴霧方向を包囲するように噴霧トラップ装置10を取り付けている。
噴霧トラップ装置10は、樹脂あるいは金属からなる筒カバー14をドライフォグノズル30に外嵌装着している。筒カバー14は、ドライフォグノズル30を包囲する円筒状の小径筒部11と、小径筒部11の下流に連続する大径筒部12と、大径筒部12の下流に形成された円状開口である噴霧出口22とを備えている。大径筒部12は、小径筒部11の下流に連続して直線状に傾斜した拡径筒部15と、拡径筒部15の下流に連続する円筒部16と、円筒部16の下流に連続して直線状に傾斜した縮径筒部17とを備えている。なお、大径筒部15は、円筒部16を設けずに拡径筒部15と縮径筒部17とを連続的に形成しても構わない。
大径筒部12の内部空間には、大径筒部12の内周面と間隔をあけた中央に流路規制体13を浮かせて配置し、流路規制体13は支持棒18で円筒部16の底面に固定している。流路規制体13は、第1円錐部13aと第2円錐部13bとを底面を貼り合わせるように対向配置しており、第1円錐部13aの頂点13cを小径筒部11側のノズル30に向けていると共に、第2円錐部13bの頂点13dを噴霧出口22に向けている。即ち、筒カバー14の軸線と第1円錐部13aおよび第2円錐部13bの軸線とを一致させている。
また、小径筒部11の内径をd1とし、流路規制体13の外径をd2とし、噴霧出口21の内径をd3とすると、d1<d2、d2>d3の関係となっている。
拡径筒部15の軸線に対する傾斜角度θ1は15°〜45°の範囲内としていると共に、縮径筒部17の軸線に対する傾斜角度θ2は15°〜45°の範囲内としている。なぜなら、各角度θ1、θ2が15°未満であると大径筒部12における流路の屈曲性が弱く、噴霧の大径筒部12への衝突が十分でなくなる一方、45°を超えると噴霧の直進性が損なわれ噴霧の到達飛距離が短くなるからである。
流路規制体13の第1円錐部13aの軸線に対する傾斜角度θ3は15°〜45°の範囲内としていると共に、第2円錐部13bの軸線に対する傾斜角度θ4は15°〜45°の範囲内としている。その理由は上記同様で、各角度θ3、θ4が15°未満であると大径筒部12における流路の屈曲性が弱く、噴霧の流路規制体13への衝突が十分でなくなる一方、45°を超えると噴霧の直進性を阻害して噴霧の到達飛距離が短くなるからである。
大径筒部12の円筒部16の底面側にはドレン孔19を穿設していると共にドレン孔19にドレン管20を接続し、筒カバー14の内面に付着した水滴を集めて排出するようにしている。
また、噴霧出口21の内周縁の全周にはフェルト布や綿布や麻布やスポンジ等の吸水シート22を環状に貼り付けている。なお、吸水シート22の代わりに酸化チタン等の親水性コートを施しても好適である。
ドライフォグノズル30は、本出願人が先に出願している特開昭62−289257号公報に記載されたノズルを使用しており、ノズル本体31の先端に一対のノズル頭部32、33を傾斜させて対向配置しており、これらノズル頭部32、33の噴射孔32a、33aから噴射されるミストを衝突混合させて液滴を超微粒化させている。ノズル本体31には液体入口部31aと気体入口部31bが設けられ、液体入口部31aには液体供給管28を介して水供給装置(図示せず)に接続されていると共に、気体入口部31bには気体供給管29を介してエアコンプレッサー(図示せず)に接続されている。
ドライフォグノズル30の下流に配置された気中放電を発生するコロナ放電器35は、ドライフォグノズル30から前方に噴霧の流れ方向と平行に水平配置された針状の放電電極36と、放電電極36の前方に配置され接地しているリング状のアース電極37とを備え、放電電極36には直流、交流またはパルス式の高圧電源38が接続されていると共に、アース電極37は逆放電を防ぐために角をとってある。
放電電極36に高電圧を印加すると気中に正負のイオンが発生し、ノズル30より噴霧された微小な水滴が帯電される。
次に、噴霧トラップ装置10の作用について説明する。
ドライフォグノズル30には、エアコンプレッサーから気体供給管29を介して圧搾空気が供給されると共に、水供給装置から液体供給管28を介して水が供給されることにより、対向する噴射孔32a、33aから噴射されるミストが衝突拡散されて、最大粒径1μm〜50μm、平均粒径10μmの超微粒化された微粒水滴が小径筒部11内を下流側に浮動していく。
微粒水滴はコロナ放電器35を通過する際に帯電してイオン化されると共に、アース電極37あるいは放電電極36との接触により噴霧の一部に最大粒径50μm以上の粗大水滴が発生する。
小径筒部11を通過した噴霧は大径筒部12に流入すると、流路規制体13の第1円錐部13aが障害物となり拡径筒部15に沿って前方斜め放射方向に分流され、その後、縮径筒部17で再び中心側に合流される。その間、大径筒部12内の屈曲した流れにより、大径筒部12の内面および流路規制体13の外面に噴霧が衝突することで、主に最大粒径50μm未満の超微粒の水滴は跳ね返りながら噴霧出口21へと浮動を続ける一方、主に最大粒径50μm以上の粗大な水滴は跳ね返らず大径筒部12および流路規制体13に付着して液化されて滴り落ちる。
ここで、流路規制体13の外径d2は小径筒部11の内径d1より大きいので、小径筒部11から大径筒部12に流入した噴霧の直進流れが、流路規制体13により確実に規制されて屈曲流れとされ、粗大水滴が衝突せずにそのまま噴霧出口21まで通過してしまうのを防止できる。
大径筒部12や流路規制体13から滴り落ちる水は、拡径筒部15および縮径筒部17の傾斜した底面により円筒部16の底面部分に集水され、ドレン孔19よりドレン管へと排水される。また、縮径筒部17の上面側の傾斜に沿って噴霧出口21側に流れる水滴は、吸水シート22で吸水され、吸水シート22が水で飽和されると吸水シート22の底面側より縮径筒部17の底面側を伝ってドレン孔19へと導かれる。したがって、噴霧出口21の周縁上部から滴る水が気流により噴霧方向に飛散するのが確実に防止される。
噴霧出口21より出された超微粒の帯電微粒水滴はやがて蒸発し、該蒸発により生じるイオンが、除電対象物の表面に到達することで、除電対象物の表面の静電気を中和して除電することができる。かつ、ドライフォグノズル30により微粒化された水を噴霧する加湿効果により静電気自体の発生を予防する効果も得られる。
以上のように、粗大水滴の噴霧を防止することで周囲に存在する機材や人が噴霧された水滴によって濡らされないように確保しながらも、除電と加湿を同時に実現可能としている。
以下、実施例と比較例との考察を行う。
(実施例1)
実施例1の噴霧トラップ装置10は第1実施形態と同様の構成であり、小径筒部11の内径d1=95mm、流路規制体13の外径d2=100mm、噴霧出口21の内径d3=95mmとしている。また、拡径筒部15の傾斜角度θ1=30°、縮径筒部17の傾斜角度θ2=30°、流路規制体13の第1円錐部13aの外面の傾斜角度θ3=30°、第2円錐部13bの外面の傾斜角度θ4=30°としている。また、ノズル30から拡径筒部15の上流端までの距離を300mmとしている。
(比較例1)
比較例1の噴霧トラップ装置100は、図8に示すように、第1屈曲部101と第2屈曲部102と噴霧出口103とを有する二段エルボ型の筒状体であり、筒内径を95mmとしていると共に、ノズル30から第1屈曲部101までの距離Lを110mmとしている。また、ノズル30下流にはコロナ放電器35を配置している。なお、ノズル30の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
(比較例2)
比較例2の噴霧トラップ装置は、比較例1と同様の形状である二段エルボ型の筒状体であり、ノズル30から第1屈曲部101までの距離Lを300mmとして比較例1と異ならせている。また、ノズル30下流にはコロナ放電器35を配置している。
(比較例3)
比較例3は、噴霧トラップ装置を装着せずにノズル30の下流にはコロナ放電器35を配置して用いている。
(考察)
実施例1、比較例1〜3のノズル30の噴霧条件を全て同一にした状態における噴霧結果を表1に示す。
通過効率は以下の数式1で算出した。
Figure 2006055714
噴霧の到達飛距離は、噴霧を側方から見た背景に黒紙を設置し、略白色を呈する霧が蒸発してなくなるまでの噴霧方向の距離を目視で計測した。
粗大水滴の有無は、筒カバー14の噴霧出口21の下方200mmの位置から噴霧方向に500mmの長さで黒色樹脂板を水平配置し、黒色樹脂板に付着する水滴が目視されれば粗大水滴が有りと判断した。また、噴霧出口21からの水滴飛散は、目視で確認した。
表1から分かるように、実施例1は、粗大粒子をカットできない比較例3を除いた他の比較例よりも通過効率を82%と高く保っていると共に、噴霧の到達飛距離を長くして粗大水滴を除去することに成功している。また、実施例1は噴霧出口21に吸水シート22を取り付けているので、噴霧出口21から水滴が飛散しないことが確認された。
Figure 2006055714
図3は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、噴霧トラップ装置40にミストノズル41だけを取り付けて加湿器として使用している点である。
ミストノズル41は一般的な1流体ノズルであり、混合により超微粒化を実現しているドライフォグノズル30と異なり、噴霧中には最大粒径が50μm以上の粗大水滴が混在している。この粗大水滴は、第1実施形態と同様の原理で、噴霧トラップ装置40の大径筒部12の内面および流路規制体13の外面に噴霧が衝突付着することで液化されて滴り落ち、噴霧出口21から粗大水滴が流出するのが防止され、最大粒径50μm未満の微粒水滴のみが噴霧される。なお、他の実施形態は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図4は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、噴霧トラップ装置50の噴霧出口51の内周縁に断面L字状に上流側へ折り返した屈曲部52を形成し、屈曲部52の円環状の谷部分を水滴ガイド53としている点である。
前記構成とすると、縮径筒部17の上面側に付着した水滴がその傾斜により噴霧出口51側に流れていく際に、折り返し状の屈曲部52で水滴が受け止められ、円環状の水滴ガイド53により水滴の自重で底面側に導くことができる。したがって、噴霧出口51の周縁から滴る水が気流により飛散するのを防止することができる。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
図5は第4実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、噴霧トラップ装置60の大径筒部61を球状とし、その下流端に形成した開口を噴霧出口62としている点である。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
図6は第5実施形態を示す。
第4実施形態との相違点は、噴霧トラップ装置70の大径筒部61内の空間に配置される流路規制体71を球状としている点である。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
図7は第6実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、筒カバー14の後端側、即ち、ドライフォグノズル30の上流側に送風ファン80を設置している点である。
このように、ドライフォグノズル30の上流に送風ファン80を配置することで、ドライフォグノズル30より噴霧された微粒水滴を速く搬送する気流を生成することができる。微粒水滴が蒸発する時間は、粒径や湿度等の条件が同一の場合にはほぼ決まっているので、微粒水滴を気流に乗せて蒸発時間内に素早く遠方まで運ぶことで、コロナ放電器35で水滴に帯電されたイオンを遠方の除電対象物(図示せず)まで到達させることが可能となる。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態の噴霧トラップ装置を示す斜視図である。 第1実施形態の噴霧トラップ装置を示す断面図である。 第2実施形態を示す断面図である。 第3実施形態を示す断面図である。 第4実施形態を示す断面図である。 第5実施形態を示す断面図である。 第6実施形態を示す断面図である。 比較例1、2を示す図面である。 比較例3を示す図面である。
符号の説明
10、40、50、70 噴霧トラップ装置
11 小径筒部
12、61 大径筒部
13、71 流路規制体
13a 第1円錐部
13b 第2円錐部
13c、13d 頂点
14 筒カバー
15 拡径筒部
16 円筒部
17 縮径筒部
18 支持棒
19 ドレン孔
20 ドレン管
21、51、62 噴霧出口
22 吸水シート
30 ドライフォグノズル
31 ノズル本体
32、33 ノズル頭部
32a、33a 噴射孔
35 コロナ放電器
36 放電電極
38 高圧電源
37 アース電極
52 屈曲部
53 水滴ガイド

Claims (8)

  1. ミストを噴射するノズルの先端から噴霧方向を閉断面で囲む筒カバーを設け、
    前記筒カバーは、前記ノズル先端を包囲する小径筒部と、該小径筒部の下流に連続する大径筒部と、該大径筒部の下流に形成された開口である噴霧出口とを備え、
    前記大径筒部は、前記小径筒部に連続する拡径筒部と、該拡径筒部の下流に設けられた縮径筒部とを備え、
    前記大径筒部の内部流路には、前記大径筒部の内周面と間隔をあけた状態で流路規制体を配置していることを特徴とする噴霧トラップ装置。
  2. 前記拡径筒部の軸線に対する傾斜角度は5°〜80°とし、
    前記縮径筒部の軸線に対する傾斜角度は5°〜80°としている請求項1に記載の噴霧トラップ装置。
  3. 前記流路規制体は対向配置された1対の円錐部を備え、第1円錐部の頂点を前記小径筒部の前記ノズル噴口に向けていると共に、第2円錐部の頂点を前記噴霧出口に向けており、
    前記筒カバーの軸線と前記第1および第2円錐部の軸線とを略一致させている請求項1または請求項2に記載の噴霧トラップ装置。
  4. 前記第1円錐部の軸線に対する傾斜角度は15°〜45°とし、
    前記第2円錐部の軸線に対する傾斜角度は15°〜45°としている請求項3に記載の噴霧トラップ装置。
  5. 前記流路規制体の外径は、前記小径筒部の内径よりも大としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の噴霧トラップ装置。
  6. 前記大径筒部の底面側には、前記筒カバーの内面に付着した水滴を集めて排出するドレン孔を形成しており、前記ドレン孔は前記噴霧出口の下端よりも鉛直方向の低い位置に配置されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の噴霧トラップ装置。
  7. 前記噴霧出口の内周縁には吸水シートを取り付け、あるいは、親水性コートを施している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の噴霧トラップ装置。
  8. 前記噴霧出口の内周縁には折り返し状の屈曲部を設けて、前記屈曲部を水滴ガイドとしている請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の噴霧トラップ装置。
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