JP2006054381A - 半導体発光素子の製造方法、半導体発光素子、集積型半導体発光装置の製造方法、集積型半導体発光装置、画像表示装置の製造方法、画像表示装置、照明装置の製造方法および照明装置 - Google Patents

半導体発光素子の製造方法、半導体発光素子、集積型半導体発光装置の製造方法、集積型半導体発光装置、画像表示装置の製造方法、画像表示装置、照明装置の製造方法および照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 成長層の会合領域が事実上一点に限られ、転位密度が十分に低い成長層として大きさが例えば8〜30μmのものを容易に得ることができ、しかもその成長層は発光ダイオードの形成に適した形状を有し、信頼性および特性に優れた半導体発光素子を提供する。
【解決手段】 基板11上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層12を成長させ、これに最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口15を形成し、開口15を覆うように第1のGaN系III−V族化合物半導体層12の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層16を横方向成長させ、その上に活性層17および第3のGaN系III−V族化合物半導体層19を順次成長させることにより、発光ダイオード構造を形成する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、半導体発光素子の製造方法、半導体発光素子、集積型半導体発光装置の製造方法、集積型半導体発光装置、画像表示装置の製造方法、画像表示装置、照明装置の製造方法および照明装置に関し、特に、GaN系III−V族化合物半導体を用いた発光ダイオードに適用して好適なものである。
転位が少ないGaN系III−V族化合物半導体の成長方法として従来から知られている技術としてELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)法がある。例えば、特許文献1、2には、サファイア基板上に形成した下地GaN結晶膜上に、複数の成長領域を形成するようにストライプ状にマスクを形成し、これらの成長領域からマスク上にGaN結晶膜を横方向成長させることにより転位を低減する技術が開示されている。また、特許文献3には、基礎的窒化ガリウム層の側壁を、この基礎的窒化ガリウム層にあるストライプ状のトレンチ内に横方向成長させて、これにより横方向の窒化ガリウム半導体層を形成するステップを含んでなる窒化ガリウム半導体層の製造方法が開示されている。
特開2000−349338号公報 特開2003−300800号公報 特表2002−518826号公報
特許文献4には、サファイア基板上に形成した第1の窒化物半導体層の表面に直径が2〜100μmの正三角形、正六角形、正円形の抜き取り型の窓を有するマスクを形成し、このマスクを用いてエッチングにより第1の窒化物半導体層を抜き取って凹部を形成し、マスクを除去した後、第1の窒化物半導体層の側面より第2の窒化物半導体層を選択的に成長させることにより、凹部中央で接合させ接合部を一点に集中させることにより欠陥も同様に一点に集中させる技術が開示されている。しかしながら、この技術により低転位密度の第2の窒化物半導体層を得ることは実際には難しいと考えられ、また、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させるこの発明とは技術的思想が大きく異なるものである。
特開2002−208757号公報
特許文献1、2、3などで提案された従来の横方向成長を用いた転位低減技術では、成長層の会合領域は線状となるため、転位密度が低い成長層はそれらの間にある幅が高々7μm程度のストライプ状の形状に限られてしまい、したがってその上にさらに、転位密度の低い層を成長させようとしてもその幅はやはり高々7μm程度に限られてしまい、発光ダイオードの形成に適していないという問題があった。
したがって、この発明が解決しようとする課題は、成長層の会合領域が事実上一点に限られ、転位密度が十分に低い成長層として大きさが例えば8〜30μmのものを容易に得ることができ、しかもその成長層は発光ダイオードの形成に適した形状を有し、信頼性および特性に優れた半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
この発明が解決しようとする他の課題は、信頼性および特性に優れた画像表示装置およびその製造方法を提供することにある。
この発明が解決しようとするさらに他の課題は、信頼性および特性に優れた照明装置およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を形成する工程と、
上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
ことを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口は、好適には対称な(中心に関して回転対称な)形状のものが用いられ、具体的には正六角形、円形などの形状のものが用いられる。この開口の上方の部分の第2のGaN系III−V族化合物半導体層、活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層からなる素子部の最大径として最低限8μmを確保する観点より、この開口の最大径は好適には8μm以上である。この開口の最大径を30μm以下としているのは、30μmより大きいと成長層の点状の会合領域が大きくなりやすくなって素子部の転位が増えることから、これを防止するためであるが、会合領域を十分に小さくする観点からは、好適には、この開口の最大径を25μm以下とする。これらをまとめると、この開口の最大径は、好適には、8μm以上30μm以下、より好適には8μm以上25μm以下、さらに好適には15μm以上25μm以下である。また、この開口は、基板に達する深さに形成しても、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の厚さ方向の途中の深さに形成してもよい。この開口はその最大径とほぼ同じ深さに形成することもあるし、そうでなくてもよい。
第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長温度は、1030℃より低いと第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口の側壁からの横方向成長が起きやすくなって、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面からの第2のGaN系III−V族化合物半導体層の横方向成長が支配的とならないため、この観点より、好適には1030℃以上、より好適には1040℃以上とし、一般的には1100℃以下とする。また、第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長速度によらず、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面からの第2のGaN系III−V族化合物半導体層の横方向成長が支配的となるが、成長時間があまり長くならないようにするため、第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長速度は、好適には1μm/h以上、より好適には2μm/h以上、さらに好適には4μm/h以上とする。また、第1のGaN系III−V族化合物半導体層が多数の開口を有する場合、第2のGaN系III−V族化合物半導体層全体の成長時間を十分に短く抑えつつ、第2のGaN系III−V族化合物半導体層が横方向成長によりそれらの開口の部分で均一に同時に閉じるようにする観点からは、第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長を、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口の部分で第2のGaN系III−V族化合物半導体層が閉じる直前まで第1の成長速度で行い、その後第1の成長速度より遅い第2の成長速度で行うことも有効である。具体的には、例えば、第1の成長速度を4μm/h以上あるいは5μm/h以上とし、第2の成長速度を2μm/h以上3μm/h以下とする。
素子部を転位密度が低い良好な結晶により構成する観点より、好適には、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口の上方の部分の第2のGaN系III−V族化合物半導体層、活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層のみを素子部として用いる。このためには、第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させた後、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口の上方の部分以外の部分の活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を除去することが有効である。この場合、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口の上方の部分の第3のGaN系III−V族化合物半導体層上に電極(後述の第2の電極)を形成するのが一般的である。第2のGaN系III−V族化合物半導体層からの電極(後述の第1の電極)の取り出しは、素子部以外の部分に第2のGaN系III−V族化合物半導体層の上面を露出させ、その上に電極を形成してもよいし、基板を除去し、さらに必要に応じて第1のGaN系III−V族化合物半導体層も除去して第2のGaN系III−V族化合物半導体層の裏面を露出させ、その上に電極を形成してもよい。
活性層としては、一般的にはGaN系III−V族化合物半導体層が用いられる。第1〜第3のGaN系III−V族化合物半導体層および活性層として用いられるGaN系III−V族化合物半導体層は、最も一般的にはAlx y Ga1-x-y-z Inz Asu 1-u-v v (ただし、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、0≦u<1、0≦v<1、0≦x+y+z<1、0≦u+v<1)からなり、より具体的にはAlx y Ga1-x-y-z Inz N(ただし、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、0≦x+y+z<1)からなり、典型的にはAlx Ga1-x-z Inz N(ただし、0≦x<1、0≦z<1、0≦x+z<1)からなる。これらのGaN系III−V族化合物半導体層の具体例をいくつか挙げると、GaN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなどである。典型的には、第2のGaN系III−V族化合物半導体層は第1導電型(n型またはp型)であり、第3のGaN系III−V族化合物半導体層は第2導電型(p型またはn型)であり、これらの第1のGaN系III−V族化合物半導体層、活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層により発光素子構造が形成される。
基板としては、第1〜第3のGaN系III−V族化合物半導体層および活性層として用いられるGaN系III−V族化合物半導体層などを良好な結晶性で成長させることが可能である限り、基本的にはどのような材料のものを用いてもよい。具体的には、サファイア(Al2 3 )(C面、A面、R面を含む)、SiC(6H、4H、3Cを含む)、Si、ZnS、ZnO、LiMgO、GaAs、MgAl2 4 などからなる基板や、GaN系III−V族化合物半導体からなる基板を用いることができる。より具体的には、例えば、C面を主面としたサファイア基板を用いることができる。ただし、ここで言うC面には、これに対して5〜6°程度まで傾いていて実質的にC面とみなすことができる結晶面も含むものとする。
第1〜第3のGaN系III−V族化合物半導体層および活性層として用いられるGaN系III−V族化合物半導体層の成長方法としては、有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相エピタキシャル成長またはハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)などを用いることができる。
第1のGaN系III−V族化合物半導体層に開口を形成するためには、エッチング、典型的には、ドライエッチング、特に異方性エッチングが可能な反応性イオンエッチング(RIE)が用いられる。このときのエッチングマスクとしては、好適には、金属膜、例えばNi膜や、Ti膜上にNi膜を積層したTi/Ni積層膜が用いられる。
第2の発明は、
第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する
ことを特徴とする半導体発光素子である。
第3の発明は、
基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の複数の開口を形成する工程と、
上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
ことを特徴とする集積型半導体発光装置の製造方法である。
第4の発明は、
第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する複数の半導体発光素子が集積された
ことを特徴とする集積型半導体発光装置である。
ここで、集積型半導体発光装置はその用途を問わないが、典型的な用途を挙げると、画像表示装置や照明装置などである。
第5の発明は、
基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の複数の開口を形成する工程と、
上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
ことを特徴とする画像表示装置の製造方法である。
第6の発明は、
第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する複数の半導体発光素子を用いた
ことを特徴とする画像表示装置である。
第7の発明は、
基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を形成する工程と、
上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
ことを特徴とする照明装置の製造方法である。
第8の発明は、
第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する一つまたは複数の半導体発光素子を用いた
ことを特徴とする照明装置である。
第2〜第8の発明においては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
上述のように構成されたこの発明によれば、第1のGaN系III−V族化合物半導体層の開口を覆うように第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させることにより、成長層の会合領域は実質的に上記の開口の中央部一点となり、この開口の上方の部分の第2のGaN系III−V族化合物半導体層の転位密度は極めて低くなるため、その上に成長させる活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層の転位密度も低くすることができる。
この発明によれば、成長層の会合領域が事実上一点に限られ、転位密度が十分に低い成長層として例えば大きさが8〜30μmのものを容易に得ることができ、しかもその成長層は発光ダイオードの形成に適した形状を有し、信頼性および特性に優れた半導体発光素子を得ることができる。そして、このような半導体発光素子を用いることにより、信頼性および特性に優れた集積型半導体発光装置、画像表示装置および照明装置を得ることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
図1〜図9はこの発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を工程順に示し、各図のAは斜視図、Bは断面図である。また、図10はこのGaN系発光ダイオードの完成状態を示す断面図である。
この第1の実施形態においては、図1に示すように、まず、例えば主面がC+面であるサファイア基板11を用意し、サーマルクリーニングなどによりその表面を清浄化した後、このサファイア基板11上に、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)法により、テンプレート層となるGaN層12を成長させる。このGaN層12は、可能な限り結晶欠陥、特に貫通転位が少ないものが望ましく、その厚さは例えば2μm程度とする。低欠陥のGaN層12の形成方法としては種々の方法があるが、一般的な方法として、サファイア基板11上に、まず例えば500℃程度の低温でGaNバッファ層やAlNバッファ層(図示せず)を成長させ、その後1000℃程度まで昇温して結晶化してから、その上にGaN層12を成長させる方法がある。
次に、GaN層12の全面に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法などにより、例えば厚さがそれぞれ100nm程度のTi膜およびNi膜(図示せず)を順次形成した後、その上にリソグラフィーにより、所定の正六角形状の開口をアレー状に有するレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして、例えば反応性イオンエッチング(RIE)法によりTi/Ni積層膜をエッチングし、図2に示すように、素子形成位置に正六角形状の開口13を有するTi/Ni積層膜からなるエッチングマスク14を形成する。この開口13の一辺は、〈11−20〉方向に平行とするのが好ましい。この開口13の最大径は8〜30μmの範囲で必要に応じて決められるが、具体的には例えば10μm程度とする。
次に、図3に示すように、このエッチングマスク13を用いて、GaN層12を、例えば塩素系のエッチングガスを用いたRIE法により、サファイア基板11に達するまで基板表面に対して垂直方向にエッチングし、正六角柱状の開口15を形成する。この開口15は、実際にはGaN層12に2次元アレイ状に多数形成されるが、図3にはその一部のみが示されている。
次に、例えばRIE法などにより、エッチングマスク13をエッチング除去する。こうして得られる、サファイア基板11上のGaN層12に正六角柱状の開口15が形成されたものを、以下においてはテンプレートGaN基板と呼ぶ。
次に、このテンプレートGaN基板をMOCVD装置の反応管に入れ、この反応管内において、例えば1〜2分間サーマルクリーニングを行って表面の清浄化を行う。引き続いて、図4に示すように、このテンプレートGaN基板上に、例えば成長温度を1040℃とし、n型不純物として例えばSiがドープされたn型GaN層16を例えば成長速度約5μm/hで成長させる。このn型GaN層16のSi濃度は例えば3×1018cm-3である。この成長は、n型GaN層16により全ての開口15が覆われるまで行う。このn型GaN層16の成長の際には、成長温度が1030℃より低いと開口15の内壁の結晶情報を引き継ぎ、しかも開口15の内部のサファイア基板11上に直接成長してしまうモード(この成長モードをモードAと呼ぶことにする)になることがあるのに対し、成長温度が上記のように1040℃と適切である場合には、GaN層12のC面からなる上面から成長が始まって横方向成長により、開口15を覆うようにn型GaN層16が成長する(この成長モードをモードBと呼ぶことにする)。
このモードBの成長を図11を参照して詳細に説明すると次のとおりである。図11A〜Dはn型GaN層16の成長を開始してから成長終了までを示す断面図、図11E〜Hは図11A〜Dに対応する平面図である。まず、図11Aおよび図11Eに示すように、GaN層12の上面からn型GaN層16の成長が開始する。次に、図11Bおよび図11Fに示すように、n型GaN層16が横方向成長により開口15の縁全体からその内部にせり出し始め、n型GaN層16の成長フロントにより囲まれる穴が次第にすぼまるとともに厚さも増加し、成長がさらに進むと図11Cおよび図11Gに示すように、n型GaN層16の成長フロントにより囲まれる穴はますます小さくなるとともに厚さもより増加する。そして、成長がより進むと遂には、n型GaN層16の成長フロントにより囲まれる穴がふさがって開口15が完全に覆われるようになり、最終的には図11Dおよび図11Hに示すように、平面的に見た場合に開口15の中央部の一点(基板表面から垂直方向に見た場合には一直線)で成長領域が会合した状態となり、n型GaN層16の表面は平坦となる。これらの成長過程では、n型GaN層16の成長フロントにおいて、{1−101}面とこれらの面の間の{11−22}面とが現れる。こうして得られるn型GaN層16のうちの開口15の上の部分はその周囲の部分に比べて転位密度が一桁低く結晶性が極めて良好である。この場合、n型GaN層16の成長の際に必ずしも全ての開口15が完全に均一に同時に覆われるわけではないため、全ての開口15を完全に覆うためには、n型GaN層16を十分な厚さ、例えば10μm程度の厚さまで成長させることが望ましい。n型GaN層16が閉じるまでに要する時間の一例を挙げると、開口15の最大径が14μmの場合に3600s程度である。
次に、必要に応じてn型GaN層16をさらに例えば1μm程度の厚さだけ成長させた後、図5に示すように、その上に例えばInGaN系の活性層17、p型不純物として例えばMgがドープされたp型AlGaN層18および同じくp型不純物として例えばMgがドープされたp型GaN層19を順次成長させる。p型AlGaN層18は、活性層17に注入される電子が活性層17からオーバーフローするのを防止したり、光閉じ込めを高めたりするためのものである。この場合、これらの活性層17、p型AlGaN層18およびp型GaN層19のうちのGaN層12の開口15の上方の部分は、その下地のn型GaN層16が低転位密度で結晶性が良好であることを反映して、低転位密度で結晶性が良好となる。活性層17は、例えば厚さが2.5nmのInGaN層からなる井戸層とIn組成がより大きく例えば厚さが7nmのInGaN層からなる障壁層とを交互に積層した多重量子井戸(MQW)構造を有し、井戸数は15である。活性層17の井戸層および障壁層を構成するInGaN層のIn組成は発光波長に応じて選ばれるものであるが、一例を挙げると、井戸層を構成するInGaN層のIn組成は例えば0.14、障壁層を構成するInGaN層のIn組成は例えば0.02である。p型AlGaN層18は、例えばAl組成が0.15で厚さが20nmである。p型GaN層19の厚さは例えば200nmである。活性層17の成長温度は650〜800℃、例えば720℃、p型AlGaN層18およびp型GaN層19の成長温度は例えば850℃程度とする。
上記のGaN系半導体層の成長原料は、例えば、Gaの原料としてはトリメチルガリウム((CH3 3 Ga、TMG)、Alの原料としてはトリメチルアルミニウム((CH3 3 Al、TMA)、Inの原料としてはトリメチルインジウム((CH3 3 In、TMI)を、Nの原料としてはNH3 を用いる。ドーパントについては、n型ドーパントとしては例えばシラン(SiH4 )を、p型ドーパントとしては例えばビス=メチルシクロペンタジエニルマグネシウム((CH3 5 4 2 Mg)あるいはビス=シクロペンタジエニルマグネシウム((C5 5 2 Mg)を用いる。
また、上記のGaN系半導体層の成長時のキャリアガス雰囲気としては、n型GaN層16はN2 とH2 との混合ガス、活性層17はN2 ガス雰囲気、p型AlGaN層18およびp型GaN層19はN2 とH2 との混合ガスを用いる。この場合、活性層17の成長ではキャリアガス雰囲気をN2 雰囲気としており、キャリアガス雰囲気にH2 が含まれないので、Inが脱離するのを抑えることができ、活性層17の劣化を防止することができる。また、p型AlGaN層18およびp型GaN層19の成長時にはキャリアガス雰囲気をN2 とH2 との混合ガス雰囲気としているので、これらのp型AlGaN層18およびp型GaN層19を良好な結晶性で成長させることができる。
次に、上述のようにしてGaN系半導体層を成長させたサファイア基板11をMOCVD装置から取り出す。
次に、基板全面に例えば真空蒸着法によりNi膜およびAu膜を順次形成した後、その上にリソグラフィーにより所定のリング形状のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてNi膜およびAu膜をエッチングする。これによって、図6に示すように、n型GaN層12の開口15の上方の部分のp型GaN層19上に、この開口15より外径が一回り小さいp側電極20が形成される。
次に、リソグラフィーにより、GaN層12の開口15の上方の部分のp型GaN層1上に例えばこの開口15の直径と同じ直径の円形のレジストパターン(図示せず)をp側電極20を覆うように形成する。
次に、図7に示すように、このレジストパターンをマスクとして例えばRIE法によりp型GaN層19、p型AlGaN層18および活性層17を基板表面に対して垂直方向に順次エッチングし、円柱状にパターニングする。このエッチングは、n型GaN層16の最上部が少しエッチングされるまで行う。この後、レジストパターンを除去する。こうして、n型GaN層16、活性層17、p型AlGaN層18およびp型GaN層19により、ダブルヘテロ構造の発光ダイオード構造が形成される。
次に、基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜およびAu膜を順次形成した後、その上にリソグラフィーにより所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとしてTi膜およびAu膜をエッチングする。これによって、図8に示すように、円柱状の素子部から離れた位置におけるn型GaN層16上にTi/Au構造のn側電極21を形成する。
この後、上述のようにして発光ダイオード構造が形成された基板をRIE法によるエッチングやダイサーなどによりチップ化する。チップ化されたGaN系発光ダイオードを図9に示す。図10に完成状態のGaN系発光ダイオードの断面図を示す。
このようにして製造されたGaN系発光ダイオードのp側電極20とn側電極21との間に電流を流して駆動したところ、活性層17のIn組成に応じて発光波長380〜620nmの範囲で、サファイア基板11を通した発光を確認することができた。
図12Aに、GaN層12に正六角形状の開口15を形成したテンプレートGaN基板の表面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す。図12Bに、上記のモードAにより成長を行って開口15を埋めたn型GaN層16のSEM写真を示す。図12Cに、上記のモードBにより成長を行って開口15を覆ったn型GaN層16のSEM写真を示す。図12Bより、モードAにより成長を行ってn型GaN層16のうちの開口15の部分は、転位密度が高く、結晶性が悪いことを反映して多くのピットが観察されるのに対し、図12Cより、モードBにより成長を行ってn型GaN層16のうちの開口15の上方の部分は、転位密度が低く、結晶性が良好であることを反映してピットが極めて少ないことがわかる。
図13〜図15に、モードBによりn型GaN層16の成長を行った試料の断面SEM写真を示す。ただし、図13の開口15の最大径は20μm、図14および図15の開口15の最大径は30μmであり、成長条件は上記と同様である。図13〜図15より、n型GaN層16がGaN層12の上面から横方向成長する途中の様子がわかる。
以上のように、この第1の実施形態によれば、GaN層12に最大径が例えば10μm程度の正六角形状の開口15を形成し、例えば成長温度1040℃で成長を行うことにより、このGaN層12のC面からなる上面からn型GaN層16を横方向成長させて開口15を覆い、さらにその上に活性層17、p型AlGaN電子阻止層18およびp型GaN層19を順次成長させ、開口15の上方の部分の低転位密度で結晶性が良好なn型GaN層16、活性層17、p型AlGaN層18およびp型GaN層19により素子部を形成している。このため、このGaN系発光ダイオードに通電して動作させた場合、通電に伴う電流リークや輝度の劣化が極めて少なく、静電破壊も起きにくく、また、発光効率が高く、信頼性および特性に優れたGaN系発光ダイオードを得ることができる。
次に、この発明の第2の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に工程を進めてp側電極20まで形成した後、サファイア基板11の裏面側から例えばエキシマーレーザなどによるレーザビームを照射することにより、サファイア基板11から、GaN層12から上の部分を剥離する。この際、樹脂などでp側電極20側を固定してから剥離を行うのが望ましい。次に、このようにして剥離されたGaN系発光ダイオードのGaN層12を裏面からHClなどを用いてウエットエッチングしたり、さらにラッピングを行ったりすることにより除去してn型GaN層16を裏面を露出させた後、図16に示すように、この裏面にn側電極21を形成する。このn側電極21は例えばインジウム−スズ酸化物(ITO)などからなる透明電極としてもよく、この場合は円柱状の素子部に対応する部分を含むn型GaN層16の裏面の広い面積にわたってn側電極21を形成することができる。また、このn側電極21をTi/Pt/Au構造の金属積層膜により形成する場合には、n型GaN層16を通して外部に光が放射されるようにするため、図17に示すように、円柱状の素子部に対応する部分におけるn側電極21に開口21aを設ける。
上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態による画像表示装置について説明する。この画像表示装置を図18に示す。
図18に示すように、この画像表示装置においては、サファイア基板11の面内の互いに直交するx方向およびy方向にGaN系発光ダイオードが規則的に配列され、GaN系発光ダイオードの二次元アレイが形成されている。各GaN系発光ダイオードの構造は、例えば第1の実施形態と同様である。
y方向には、赤色(R)発光用のGaN系発光ダイオード、緑色(G)発光用のGaN系発光ダイオードおよび青色(B)発光用のGaN系発光ダイオードが隣接して配列され、これらの3つのGaN系発光ダイオードにより1画素が形成されている。x方向に配列された赤色発光用のGaN系発光ダイオードのp側電極20同士は配線22により互いに接続され、同様に、x方向に配列された緑色発光用のGaN系発光ダイオードのp側電極20同士は配線23により互いに接続され、x方向に配列された青色発光用のGaN系発光ダイオードのp側電極20同士は配線24により互いに接続されている。一方、n側電極21はy方向に延在しており、y方向に配列されたGaN系発光ダイオードの共通電極となっている。
このように構成された単純マトリクス方式の画像表示装置においては、表示すべき画像の信号に応じて配線22〜24とn側電極21とを選択し、選択された画素の選択されたGaN系発光ダイオードに電流を流して駆動し、発光を起こさせることにより、画像を表示することができる。
この第3の実施形態によれば、各GaN系発光ダイオードが第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードと同様な構成を有することにより発光効率が高いため、高輝度のフルカラー画像表示装置を実現することができる。
次に、この発明の第4の実施形態による照明装置について説明する。この照明装置は図18に示す画像表示装置と同様な構成を有する。
この照明装置においては、照明光の色に応じて配線22〜24とn側電極21とを選択し、選択された画素の選択されたGaN系発光ダイオードに電流を流して駆動し、発光を起こさせることにより、照明光を発生させることができる。
この第4の実施形態によれば、各GaN系発光ダイオードが第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードと同様な構成を有することにより発光効率が高いため、高輝度の照明装置を実現することができる。
次に、この発明の第5の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
この第5の実施形態においては、活性層17として、例えば、例えば厚さが2.5nmのInGaN層からなる井戸層と例えば厚さが20nmのInGaN層からなる障壁層とを交互に積層したMQW構造を有し、井戸数が7であるものを用い、また、この活性層17の成長温度を680℃とする。
上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
この第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第6の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
この第6の実施形態においては、図19に示すように、第1の実施形態と同様に工程を進めてエッチングマスク14まで形成した後、このエッチングマスク14を用いて、GaN層12を、例えば塩素系のエッチングガスを用いたRIE法により、その途中の深さ、例えば深さ1μm程度まで基板表面に対して垂直方向にエッチングし、正六角柱状の開口15を形成する。
上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
この第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第7の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
この第7の実施形態においては、サファイア基板11上に最初に成長させるGaN層12の厚さを20μmと大きくし、また、エッチングマスク14を用いてこのGaN層12をその途中の深さ、例えば約12μmの深さまで基板表面に対して垂直方向にエッチングする。
上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
この第7の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第8の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法について説明する。
この第8の実施形態においては、n型GaN層16を成長させる際に、GaN層12の開口15がこのn型GaN層16により完全に覆われる直前まで、あるいは開口15の内部のサファイア基板11が見えなくなる程度にこのn型GaN層16により覆われるまでは成長速度を5μm/hとし、その後は成長速度をその半分の2.5μm/hに下げて成長を行う。
上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
図20に、GaN層12の開口15がn型GaN層16により完全に覆われる直前までこのn型GaN層16を成長させたときのSEM写真を示す。
この第8の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができるほか、次のような利点を得ることができる。すなわち、GaN層12の開口15がn型GaN層16により完全に覆われる直前まで、あるいは、開口15の内部のサファイア基板11が見えなくなる程度にこのn型GaN層16により覆われるまでは成長速度を5μm/hとし、その後は成長速度をその半分の2.5μm/hに下げて成長を行うことにより、n型GaN層16の全体の成長時間を抑えつつ、全ての開口15の部分において均一に同時にn型GaN層16が閉じるようにすることができる。このため、全ての開口15の上方の部分のn型GaN層16の結晶性を均一にすることができ、ひいては各GaN系発光ダイオードの特性を均一にすることができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1〜第8の実施形態において挙げた数値、材料、構造、形状、基板、原料、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、材料、構造、形状、基板、原料、プロセスなどを用いてもよい。
具体的には、例えば、上述の第1〜第8の実施形態において、いわゆるbowingによるバンドギャップの縮小効果を得るために、活性層17を構成するInGaN層にAlを加えてAlGaInN層としてもよい。さらに、必要に応じて、活性層17とn型GaN層16との間や活性層17とp型GaN層19との間に光導波層を設けてもよい。
また、上述の第1〜第8の実施形態においては、サファイア基板を用いているが、必要に応じて、すでに述べたSiC基板、Si基板などの他の基板を用いてもよい。さらに、やペンデオなどの横方向結晶成長技術を利用して得られる低転位密度のGaN基板を用いてもよい。
さらに、上述の第1〜第8の実施形態において、p側電極20の材料として例えばAuやAgなどを用いるとともに、p型GaN層19とp側電極20との間に活性層17で発生した光の侵入長以下の厚さを有し、Ni、Pd、Co、Sbなどからなるコンタクト金属層を形成してもよい。このようにすることにより、コンタクト金属層による反射増強効果で、GaN系発光ダイオードの発光効率のより一層の向上を図ることができる。
また、p側電極20をリング状に形成してもよく、このようにすれば、開口15の中心の上方のp型GaN層19に点状の会合部位が存在してもその上にp側電極20は形成されないため、通電に伴う電流リークをより有効に防止することができる。
この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法におけるn型GaN層の横方向成長の詳細を説明するための断面図および上面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてサファイア基板上の正六角形状の開口を有するGaN層、モードAによりn型GaN層の成長を行って開口を埋めた状態およびモードBによりn型GaN層の成長を行って開口を覆った状態を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてモードBによりn型GaN層の成長を行って開口を覆った状態を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてモードBによりn型GaN層の成長を行って開口を覆った状態を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてモードBによりn型GaN層の成長を行って開口を覆った状態を示す図面代用写真である。 この発明の第2の実施形態によるGaN系発光ダイオードを示す断面図である。 この発明の第2の実施形態によるGaN系発光ダイオードをn側電極から見た斜視図である。 この発明の第4の実施形態による画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための斜視図および断面図である。 この発明の第7の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてn型GaN層が閉じる直前の状態を示す図面代用写真である。
符号の説明
11…サファイア基板、12…GaN層、13…開口、14…エッチングマスク、15…開口、16…n型GaN層、17…活性層、18…p型AlGaN層、19…p型GaN層、20…p側電極、21…n側電極、22〜25…配線

Claims (20)

  1. 基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を形成する工程と、
    上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
    ことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の最大径が8μm以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の最大径が25μm以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口が上記基板に達する深さに形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口が正六角形または円形であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長温度が1030℃以上1100℃以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長速度が1μm/h以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層の成長を、上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の部分で上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層が閉じる直前まで第1の成長速度で行い、その後上記第1の成長速度より遅い第2の成長速度で行うことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の上方の部分の上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層、上記活性層および上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層のみを素子部として用いることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  10. 上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に上記活性層および上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させた後、上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の上方の部分以外の部分の上記活性層および上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層を除去することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  11. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の上方の部分の上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層上に電極を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  12. 上記基板がサファイア基板であることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  13. 第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
    上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  14. 上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上記開口の上方の部分の上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層、上記活性層および上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層のみを素子部として用いることを特徴とする請求項13記載の半導体発光素子。
  15. 基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の複数の開口を形成する工程と、
    上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
    ことを特徴とする集積型半導体発光装置の製造方法。
  16. 第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
    上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する複数の半導体発光素子が集積された
    ことを特徴とする集積型半導体発光装置。
  17. 基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の複数の開口を形成する工程と、
    上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
    ことを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  18. 第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
    上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する複数の半導体発光素子を用いた
    ことを特徴とする画像表示装置。
  19. 基板上に第1のGaN系III−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層に最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を形成する工程と、
    上記開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から第2のGaN系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層を順次成長させる工程とを有する
    ことを特徴とする照明装置の製造方法。
  20. 第1のGaN系III−V族化合物半導体層に形成された最大径が30μm以下の一つまたは複数の開口を覆うように上記第1のGaN系III−V族化合物半導体層の上面から横方向成長された第2のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層上に順次成長された活性層および第3のGaN系III−V族化合物半導体層と、
    上記第2のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
    上記第3のGaN系III−V族化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極とを有する一つまたは複数の半導体発光素子を用いた
    ことを特徴とする照明装置。
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