JP2006051982A - 包装体および包装用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 水産加工品の被包装物の鮮度保持、日持ち向上を可能とすること。
【解決手段】 被包装物である水産加工品を、透湿度50〜3000g/m2 ・24hrの水蒸気透過性フィルムにより包装する。また、上記水蒸気透過性フィルムの材料を、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする。この範囲の透湿度のフィルムを使用することで、包装体内部の水蒸気がフィルム外部に抜けることにより、被包装物の表面の水分量が腐敗の原因菌の繁殖条件から外れ、抗菌剤を練りこんだフィルムを使用しなくとも雑菌の繁殖を抑えることが可能となる。また、鮮度保持、日持ちの向上した食品包装体を得ることができるため、フィルムの製造が容易であり、被包装物に抗菌剤成分が混入することもない包装体を提供することが可能となる。
【解決手段】 被包装物である水産加工品を、透湿度50〜3000g/m2 ・24hrの水蒸気透過性フィルムにより包装する。また、上記水蒸気透過性フィルムの材料を、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする。この範囲の透湿度のフィルムを使用することで、包装体内部の水蒸気がフィルム外部に抜けることにより、被包装物の表面の水分量が腐敗の原因菌の繁殖条件から外れ、抗菌剤を練りこんだフィルムを使用しなくとも雑菌の繁殖を抑えることが可能となる。また、鮮度保持、日持ちの向上した食品包装体を得ることができるため、フィルムの製造が容易であり、被包装物に抗菌剤成分が混入することもない包装体を提供することが可能となる。
Description
本発明は、フィルムにより包装されている水産加工品の鮮度保持、日持ち向上を可能とする包装体およびその包装用フィルムに関するものである。
従来の鮮度保持効果を有する包装体には、包装体内のガス濃度を大気中よりも低酸素、高二酸化炭素になるように調整が可能である生分解性プラスチックフィルムで青果物を密封包装する青果物鮮度保持用包装体がある(特許文献1)。また、酸素ガス透過度と二酸化炭素透過度と透湿度を特定の範囲にした鮮度保持包装材がある(特許文献2)。また、抗菌剤をフィルムに練りこんだ熱可塑性樹脂フィルムにより生ものの包装を行うことによって生ものの鮮度を保持する方法がある(特許文献3)。
特許文献1、2の技術は、対象物は主として青果物が対象であり、青果物は包装後でも青果物自らの呼吸、成長により鮮度が劣化してゆくものであるが、魚肉練り製品や生ものや生鮮食品等は雑菌の繁殖により劣化するものであるため上記の技術をそのまま使うことはできない。また、フィルムにキズや穴を開けることが必要であるため外からの雑菌が侵入しやすく魚肉練り製品の包装としては好ましくない。
特許文献3の技術は、抗菌剤を練りこんだフィルムを使用するものであるが、フィルムの製造が煩雑であり、また、食品衛生法における食品添加物として認められていない物質を抗菌剤として使用することは困難である。
特開2001−149004号公報
特開2003−169598号公報
特開平8−164986号公報
特許文献1、2の技術は、対象物は主として青果物が対象であり、青果物は包装後でも青果物自らの呼吸、成長により鮮度が劣化してゆくものであるが、魚肉練り製品や生ものや生鮮食品等は雑菌の繁殖により劣化するものであるため上記の技術をそのまま使うことはできない。また、フィルムにキズや穴を開けることが必要であるため外からの雑菌が侵入しやすく魚肉練り製品の包装としては好ましくない。
特許文献3の技術は、抗菌剤を練りこんだフィルムを使用するものであるが、フィルムの製造が煩雑であり、また、食品衛生法における食品添加物として認められていない物質を抗菌剤として使用することは困難である。
本発明は、フィルムにより包装されている水産加工品において、包装材たるフィルムに抗菌剤を練りこむことなく、また、フィルムにキズや穴を開けなくとも、被包装物たる魚肉練り製品の腐敗を抑制する効果を得、細菌やカビ等の繁殖を抑制し、被包装物の鮮度保持、日持ち向上を可能とする包装体を提供することを課題とする。
本発明者等は上記従来技術の問題点を解決し、被包装物の鮮度保持、日持ち向上を可能とする包装体および包装用フィルムを提供するために下記の発明を完成させた。すなわち、本発明においては、次のようにして上記課題を解決する。
(1)被包装物である水産加工品を、透湿度50〜3000g/m2 ・24hrの水蒸気透過性フィルムにより包装する。
(2)上記(1)において、前記水蒸気透過性フィルムの材料を、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする。
(3)水蒸気透過性の水産加工品包装用フィルムの透湿度を50〜3000g/m2 ・24hrとする。
(4)上記(3)において、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を上記水産加工品包装用フィルムの主たる原料とする。
(1)被包装物である水産加工品を、透湿度50〜3000g/m2 ・24hrの水蒸気透過性フィルムにより包装する。
(2)上記(1)において、前記水蒸気透過性フィルムの材料を、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする。
(3)水蒸気透過性の水産加工品包装用フィルムの透湿度を50〜3000g/m2 ・24hrとする。
(4)上記(3)において、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を上記水産加工品包装用フィルムの主たる原料とする。
本発明によれば、抗菌剤を練りこんだフィルムを使用しなくとも雑菌の繁殖を抑えることが可能な鮮度保持、日持ちの向上した食品包装体を得ることができるため、フィルムの製造が容易であり、被包装物に抗菌剤成分が混入することもない包装体を提供することが可能となる。
また、フィルムにキズや穴を開けなくとも、鮮度保持、日持ちの向上した包装体を得ることができるため、外からの雑菌の侵入が困難な水産加工品の包装体を提供することが可能となる。
特に、被包装物がかまぼこ等の魚肉練り製品の場合は、常温で通常の包装体の場合には数時間の内に菌数が106 オーダーに達するところ、防腐剤の添加なしでも菌数が105 オーダーを超えるのに常温で数日以上かかり、その間鮮度が保持されるという顕著な品質保持効果があるため購入から食すまでの移動中に保冷の負荷を軽減でき、みやげ物として好適であり、また、防腐剤を添加する必要がないので食材そのままの味を安全に消費者に届けることが可能となる。
また、フィルムにキズや穴を開けなくとも、鮮度保持、日持ちの向上した包装体を得ることができるため、外からの雑菌の侵入が困難な水産加工品の包装体を提供することが可能となる。
特に、被包装物がかまぼこ等の魚肉練り製品の場合は、常温で通常の包装体の場合には数時間の内に菌数が106 オーダーに達するところ、防腐剤の添加なしでも菌数が105 オーダーを超えるのに常温で数日以上かかり、その間鮮度が保持されるという顕著な品質保持効果があるため購入から食すまでの移動中に保冷の負荷を軽減でき、みやげ物として好適であり、また、防腐剤を添加する必要がないので食材そのままの味を安全に消費者に届けることが可能となる。
本発明の包装体の水蒸気透過性フィルムは透湿度50〜3000g/m2 ・24hrであることが好ましい。透湿度が50g/m2 ・24hrより低い場合には水蒸気の透過性が低く本発明の効果を十分に奏さない場合があり、また、透湿度が3000g/m2 ・24hrを超えるフィルムは強度が問題となることがあるためである。
前記範囲の透湿度のフィルムを使用した場合には、フィルムを介して包装体内部の水蒸気がフィルム外部に抜けることにより、被包装物の表面の水分量が腐敗の原因菌の繁殖条件から外れるためと考えられる。なお、本発明におけるフィルムは数μm程度以下の薄いものから100μmを越えるような厚めのシート状のものであっても良い。
なお、透湿度の測定方法はJIS Z 0208(防湿包装材料の透湿度試験方法)に従って、以下の通り実施する。
前記範囲の透湿度のフィルムを使用した場合には、フィルムを介して包装体内部の水蒸気がフィルム外部に抜けることにより、被包装物の表面の水分量が腐敗の原因菌の繁殖条件から外れるためと考えられる。なお、本発明におけるフィルムは数μm程度以下の薄いものから100μmを越えるような厚めのシート状のものであっても良い。
なお、透湿度の測定方法はJIS Z 0208(防湿包装材料の透湿度試験方法)に従って、以下の通り実施する。
(1)テスター産業製の透湿カップ治具を用いて、カップに吸湿剤である無水塩化カルシウム(MERCK製)を充填し、フィルム試験片をのせ、上からリングでおさえ、周りに封ろう剤を充填し、密閉する。
(2)上記試験体を温度40±0.5°C、相対湿度90±2%の恒温恒湿槽に16時間放置する。
(3)その後、恒温恒湿槽から取り出し室温と平衡させ、化学はかりでその質量を測定する。
(4)再び試験体を同条件の恒温恒湿槽に入れ、適当な時間間隔で試験体を取り出して秤量する操作を繰り返してカップの質量増加を測定する。このとき二つの連続する秤量でそれぞれ単位時間あたりの質量増加を求め、それが5%以内で一定になるまで試験を続ける。
(5)単位時間あたりの質量増加が5%以内になったら、次式を利用して透湿度を算出する。
透湿度(g/m2 ・24h)=240×m/t・s
ここに s:透湿面積(cm2 )
t:試験を行った最後の二つの秤量間隔の時間の合計(h)
m:試験を行った最後の二つの秤量間隔の増加質量の合計(mg)
(2)上記試験体を温度40±0.5°C、相対湿度90±2%の恒温恒湿槽に16時間放置する。
(3)その後、恒温恒湿槽から取り出し室温と平衡させ、化学はかりでその質量を測定する。
(4)再び試験体を同条件の恒温恒湿槽に入れ、適当な時間間隔で試験体を取り出して秤量する操作を繰り返してカップの質量増加を測定する。このとき二つの連続する秤量でそれぞれ単位時間あたりの質量増加を求め、それが5%以内で一定になるまで試験を続ける。
(5)単位時間あたりの質量増加が5%以内になったら、次式を利用して透湿度を算出する。
透湿度(g/m2 ・24h)=240×m/t・s
ここに s:透湿面積(cm2 )
t:試験を行った最後の二つの秤量間隔の時間の合計(h)
m:試験を行った最後の二つの秤量間隔の増加質量の合計(mg)
また、所望の透湿度のフィルムを得るためには、フィルム材料を選択し、その厚みを制御することにより得ることが可能である。一例としてポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体のデータの場合を示すと、厚み10μmとすることにより1800g/m2 ・24h、20μmとすることにより1300g/m2 ・24hの透湿度のフィルムを得ることができる。
ただし、フィルム材料自体の透湿度が小さすぎる場合には透湿度を所定の範囲の値にするためには極端に薄いフィルムを作成することが必要となり製造上も強度上も好ましくない。また、フィルム材料自体の透湿度が大きすぎる場合には透湿度を上記範囲の値にするためには極端に厚いフィルムを作成することが必要となり製造コスト上好ましくなくまた可撓性も損なわれるため好ましくない。これらの観点からは、フィルム原料としては、脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルが好ましい。また、かかる観点から、これらの原料を用いた場合には、透湿度を250〜2000g/m2 ・24hrとすることが好ましい。なお、これらの原料に他の原料を添加しても良いし、上記の原料の2種以上をブレンドして使用しても良い。
また、脂肪族ポリエステル(特に、ポリ乳酸)や脂肪族・芳香族ポリエステル(特に、ポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体)は、ポリマー自体が抗菌性を有するという観点からも特に好ましい。
ただし、フィルム材料自体の透湿度が小さすぎる場合には透湿度を所定の範囲の値にするためには極端に薄いフィルムを作成することが必要となり製造上も強度上も好ましくない。また、フィルム材料自体の透湿度が大きすぎる場合には透湿度を上記範囲の値にするためには極端に厚いフィルムを作成することが必要となり製造コスト上好ましくなくまた可撓性も損なわれるため好ましくない。これらの観点からは、フィルム原料としては、脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルが好ましい。また、かかる観点から、これらの原料を用いた場合には、透湿度を250〜2000g/m2 ・24hrとすることが好ましい。なお、これらの原料に他の原料を添加しても良いし、上記の原料の2種以上をブレンドして使用しても良い。
また、脂肪族ポリエステル(特に、ポリ乳酸)や脂肪族・芳香族ポリエステル(特に、ポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体)は、ポリマー自体が抗菌性を有するという観点からも特に好ましい。
さらに、魚肉練り製品の腐敗の原因菌は嫌気性である乳酸菌やボツリヌス菌であることが多く、それらの菌の発生の抑制という観点からは真空包装でなくとも効果を有する本発明は魚肉練り製品に好適である。また、購入から食すまでの移動中に常温におかれる流通形態をとることが多いお土産用等の魚肉練り製品(かまぼこ等)などの魚肉練り製品に好適である。
また、本発明は、上記の様に、特に被包装物が魚肉練り製品である場合に効果的であるが、腐敗の原因菌が嫌気性であり水分を含む食品一般に適用することも可能であり、効果を有する。
また、本発明は、上記の様に、特に被包装物が魚肉練り製品である場合に効果的であるが、腐敗の原因菌が嫌気性であり水分を含む食品一般に適用することも可能であり、効果を有する。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下の実験を行い、表1に示す結果を得た。
(実施例1)
原料であるポリ乳酸を所定時間乾燥した後、プラコー社製インフレーション成形機(LL−40−400型)を用いて、押出機温度220°C、ダイス温度190°Cでインフレーション成形し、厚み25μmのフィルムを作製した。
作製してフィルムをUV殺菌後、縦150mm、横64mm、高さ15mmの袋状にヒートシールし、被包装物である魚肉練り製品(保存料無添加の焼きかまぼこ)を入れ、開口部をヒートシールして密閉包装した。次にそれぞれを25±1°Cの恒温槽に保持し、24、48、72、96、120時間後に取り出し、生菌数を混釈平板培養法で計測した。混釈平板培養法で計測した生菌数が5×104 までを問題なし、すなわち鮮度を保持できたと判断する。また、外観も評価した。なお、上記フィルムの透湿度は157g/m2 ・24hである。
以下の実験を行い、表1に示す結果を得た。
(実施例1)
原料であるポリ乳酸を所定時間乾燥した後、プラコー社製インフレーション成形機(LL−40−400型)を用いて、押出機温度220°C、ダイス温度190°Cでインフレーション成形し、厚み25μmのフィルムを作製した。
作製してフィルムをUV殺菌後、縦150mm、横64mm、高さ15mmの袋状にヒートシールし、被包装物である魚肉練り製品(保存料無添加の焼きかまぼこ)を入れ、開口部をヒートシールして密閉包装した。次にそれぞれを25±1°Cの恒温槽に保持し、24、48、72、96、120時間後に取り出し、生菌数を混釈平板培養法で計測した。混釈平板培養法で計測した生菌数が5×104 までを問題なし、すなわち鮮度を保持できたと判断する。また、外観も評価した。なお、上記フィルムの透湿度は157g/m2 ・24hである。
(実施例2)
原料であるポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体を所定時間乾燥した後、プラコー社製インフレーション成形機(LL−40−400型)を用いて、押出機温度140°C、ダイス温度150°Cでインフレーション成形し、厚み40μmのフィルムを作製した。そして、実施例1と同様に魚肉練り製品を密閉包装し、実施例1と同様な評価を行った。なお、上記フィルムの透湿度は667g/m2 ・24hである。
原料であるポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体を所定時間乾燥した後、プラコー社製インフレーション成形機(LL−40−400型)を用いて、押出機温度140°C、ダイス温度150°Cでインフレーション成形し、厚み40μmのフィルムを作製した。そして、実施例1と同様に魚肉練り製品を密閉包装し、実施例1と同様な評価を行った。なお、上記フィルムの透湿度は667g/m2 ・24hである。
(比較例1)
原料であるポリプロピレンをTダイ成形機を用いて、25μmのフィルムを作製した。そして、実施例1と同様に魚肉練り製品を密閉包装し、実施例1と同様な評価を行った。なお、上記フィルムの透湿度は10g/m2 ・24hである。
原料であるポリプロピレンをTダイ成形機を用いて、25μmのフィルムを作製した。そして、実施例1と同様に魚肉練り製品を密閉包装し、実施例1と同様な評価を行った。なお、上記フィルムの透湿度は10g/m2 ・24hである。
表1の結果から、ポリプロピレンを原料とした従来使用されているフィルムを包装体として使用した場合(比較例1)には、24時間後には菌の増殖が観測される。ところが、ポリ乳酸を原料とする透湿度が157g/m2 ・24hのフィルムあるいはポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体を原料とする透湿度が667g/m2 ・24hのフィルムを包装体として使用した場合(実施例1、2)には、従来使用されているフィルムを用いた場合の品質保持時間をはるかに越えた72時間まで常温で菌の発生が見られず、また、カビの発生も外観上確認できないという顕著な品質保持効果を示した。
Claims (4)
- 被包装物である水産加工品が、透湿度50〜3000g/m2 ・24hrの水蒸気透過性フィルムにより包装されている
ことを特徴とする水産加工品の包装体。 - 前記水蒸気透過性フィルムの材料が、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする
ことを特徴とする請求項1に記載の水産加工品の包装体。 - 透湿度が50〜3000g/m2 ・24hrである
ことを特徴とする水蒸気透過性の水産加工品包装用フィルム。 - 前記水蒸気透過性の水産加工品包装用フィルムが、生分解性プラスチックである脂肪族ポリエステル、脂肪族・芳香族ポリエステルのうちから選択された1種以上を主たる原料とする
ことを特徴とする請求項3に記載の水産加工品包装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235019A JP2006051982A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 包装体および包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004235019A JP2006051982A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 包装体および包装用フィルム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006051982A true JP2006051982A (ja) | 2006-02-23 |
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ID=36029713
Family Applications (1)
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JP2004235019A Pending JP2006051982A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 包装体および包装用フィルム |
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JP (1) | JP2006051982A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7456229B2 (ja) | 2020-03-25 | 2024-03-27 | 住友ベークライト株式会社 | 加工食品用包装袋および加工食品包装体 |
-
2004
- 2004-08-12 JP JP2004235019A patent/JP2006051982A/ja active Pending
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