JP2006051350A - 物質を角質線維に塗布する器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 塗布器具は、長手方向軸線(Y)に沿って延びる支持体(10)と、支持体と一体に単一品として作られた歯の第1の列(20)及び第2の列(30)とを有する。歯は、支持体の共通の側面に連結され、且つ、支持体の長さの少なくとも1/4にわたって延び、列のうちの少なくとも一方は、少なくとも一部が上記列に沿って延びる分離面(S1,S2)の各側で延びる2つの歯から成る。少なくとも2つの歯は、互いに平行ではない方向に延びる。
【選択図】図3
Description
加うるに、米国特許第4,422,986号明細書は、厳密に互いに整列状態にある列の状態で設けられた歯を有するマスカラブラシを成形する方法及び装置を開示しており、これら列は、ブラシの長手方向軸線に平行に延び、又これに垂直に延びている。
物質を睫毛に塗布できる他の器具も又、本出願人名義の米国特許第6,412,496号明細書、第6,530,950号明細書及び第6,546,937号明細書で知られている。
一実施形態では、本発明は、物質を睫毛及び(又は)眉毛に塗布する器具(1)であって、長手方向軸線に沿って延びる支持体と、支持体と一体に単一品として作られた歯の第1の列及び第2の列とを有し、上記歯は、支持体の共通の側面に連結され、且つ、支持体の長さの少なくとも1/4にわたって延び、列のうちの少なくとも一方は、少なくとも一部が上記列に沿って延びる分離面の各側で延びる2つの歯から成する。
第1及び第2の列は、支持体の長手方向軸線に実質的に平行に延びるのがよい。
歯の両方の列を支持体の共通フェースに連結するのがよく、支持体は、例えば実質的に平らである。
特に、アプリケータ部材により得られる効果は、ブラシにより得られる効果に近く、歯は、特に睫毛を梳り、物質を睫毛表面に撫で付けるのに適している。
少なくとも一方の列の少なくとも3つの連続した歯は、任意的に互いに実質的に整列しているベースを有するのがよい。
少なくとも一方の列の2つの連続した歯は、支持体を側面から見て互いに交差しているのがよい。
交差部の上方に延びる歯の部分は、V字形チャネルを構成するのがよい。
少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は各々、少なくとも1つのフェース、例えば実質的に平らなフェースを有するのがよく、歯は、形状が例えば実質的に半円形である断面を有し、かかる歯は、例えば列の内側の方へ向いた実質的に平らなフェースを有する。
分離面は、2上記表面に関連した列の中間平面であるのがよい。
第1及び第2の列の歯は、支持体の長さの1/2以上にわたって、特に支持体の長さの3/4以上にわたって延びるのがよい。
少なくとも一方の列の歯は、共通方向に平行に延びるのがよいが、そのようにするかどうかは任意である。
列のうちの一方の少なくとも1つの歯は、他方の列の歯のプロフィールとは異なるプロフィールを有するのがよい。
一方の列の少なくとも1つの歯は、他方の列の歯の長さとは異なる長さを有するのがよい。
歯は、プラスチック材料で支持体と一体に成形されるのがよく、プラスチック材料は、エラストマーであるのがよい。
支持体及び歯のうち少なくとも一方は、磁性を有するのがよい。一例を挙げると、磁性は、磁気粒子充填材が支持体及び(又は)歯のプラスチック材料中に分散して配置された結果であるのがよい。
支持体及び歯のうち少なくとも一方は、フロック加工されたものであるのがよい。
支持体をステムの第1の端部に締結するのがよい。ステムは、第1の端部から見て遠くの第2の端部のところで取っ手に連結されるのがよく、取っ手は、塗布されるべき物質、特にマスカラを収容した容器を実質的に漏れ止め状態で密閉するよう構成されたものであるのがよい。
器具は、金属を用いないで作られたものであるのがよく、それにより器具をマイクロ波オーブン内に配置できる。
歯の第1の列及び第2の列は、これらが連結された支持体の共通の側面の縁部から見て内方に配置されるのがよい。これら列は、歯の幅よりも長い距離だけ縁部から間隔を置いて位置するのがよい。
歯の第2の列の2つの連続した歯は、列をその長手方向軸線に沿って見て、列の長手方向軸線に垂直に測定した歯の幅よりも短い距離だけ互いに間隔を置いて位置するのがよい。
本発明は、以下の詳細な説明を読むと共に添付の図面を参照すると一層よく理解されよう。
容器3は、ネック4に挿入されるワイパ部材6を更に有している。
アプリケータ2は、頂端部がクロージャキャップ5に連結された長手方向軸線Xのステム7を有し、このステムは、その底端部にアプリケータ部材8を有している。
ワイパ部材6は、アプリケータ2が容器3から取り出される際にステム7を拭い取るよう配置されたリップ9を有している。
各列20又は30は、図2で理解できるように、支持体10の可視長さlの1/4以上に相当する距離dにわたって延びている。
検討中の実施形態では、距離dは、距離lの3/4以上であり、差l−dは、実質的に遠位部分12及び近位部分13の軸線Yに沿う寸法の合計に一致している。
少なくとも2つの歯は、互いに平行ではない方向に延びている。
図3の実施形態では、列20内では、歯21,22は、互いに整列していないベース21b,22bをそれぞれ有している。というのは、これらは、全体がそれぞれ分離面S1の互いに反対側の側面に位置しているからである。同じことが、互いに整列しておらず、全体が分離面S2の互いに反対側の側面に位置したベースをそれぞれ備えた歯31,32について当てはまる。
底部ブロック40は、矢印Aの方向に互いに遠ざかることができる2つの部分40a,40bで構成されており、頂部ブロック41を矢印Bに沿って動くことにより底部ブロック40と組立て可能である。
特に、支持体上の歯の位置決めを変更することができ、例えば、列20,30を図9aに示すように互いに離隔させることができる。この実施形態では、列のうちの一方の歯はどれも他方の列の歯に触れない。
各列に属する歯は又、分離面S1又はS2から末広がりに遠ざかってもよい。
図9eは、列のうちの一方、例えば列20の歯が、列30の歯の長さとは異なる長さを有する変形実施形態を示している。
図9fは、列のうちの少なくとも一方の歯が互いに異なる高さを有する可能性を示している。検討中の実施形態では、列20,30は各々、互いに異なる高さの歯を有している。一例を挙げると、歯21を歯22よりも短く作り、歯31を歯32よりも長く作ってもよい。
図9hに示す実施形態では、列20,30は各々、互いに異なるレリーフ部分を備えた歯を有している。
図9iは、充填材入りプラスチック材料、例えば磁気粒子を含むプラスチック材料でアプリケータ部材を製作する可能性を示している。磁化性であると共に(或いは)磁化させることができるかかる粒子により作られる磁界は、例えば、睫毛に作用を及ぼすことができると共に(或いは)物質中に存在している磁気繊維と相互作用することができる。
図9kは、各列の歯が互いに整列状態にあるベースを有する可能性を示している。歯は、半円形ではない断面、例えば図9Kに示すように円形である断面を有してもよい。
図9lは、歯がこれらの自由端部のところにそれぞれレリーフ部分又は特定の形状、例えば図示のようにフック形状の部分を有する可能性を示しており、フックは、支持体の長手方向軸線に対して横断方向に又はこれと平行に延びることができる。
図10aは、2つの互いに反対側のフェース11a,11bを有するアプリケータ部材を示しており、各フェースは、本発明に従って配置され、例えば図3を参照して説明したような歯の2つの列を支持している。
図10bでは、支持体10は、3つのフェース11a,11b,11cを有し、各フェースは、本発明に従って配置された歯の2つの列を支持し、図10cでは、支持体10は、4つのフェース11a〜11dを有し、各フェースは、本発明に従って配置された歯の2つの列を支持している。
列20,30は、図12に示すように互いに異なる数の歯を有してもよく、例えば、列のうちの一方は、他方の列よりも短い。
歯は、各列内で、図13及び図14に示すように歯のグループ40をなして整然と配置されたものであるのがよい。
列20の歯21,22は、例えば1対ずつグループ分けされ、同じことは、列30の歯31,32について当てはまり、2つの列の歯の対40は、例えば図14を参照して理解できるように互い違いの形態に配置されている。
同じことが、列30の歯31,32についての当てはまる。
歯の交差した対の頂部相互間にV字形チャネル50を形成するのがよい。
互いに交差した歯は、これらの交差部のところで互いに触れ合うのがよいが、このようにするかどうかは任意である。歯を支持体の長さの全てに沿って又はその一部に沿ってのみ交差してもよい。
2つの交差した歯の少なくとも2つの連続した対を、列に沿って進むと、上記中間平面に対し内方又は外方に傾斜させてもよく、或いは対を交互に内方及び外方に傾斜させてもよい。
当然のことながら、本発明は、上述の実施形態には限定されない。例えば、歯を対をなすやり方以外の或るやり方でグループ分けすることが可能であり、同一列内のグループ相互間の距離は、任意的に同じであり、特に、一グループ内の歯相互間の距離よりも長い。
上述の種々の実施形態の特徴を互いに組み合わせることができ、例えば、上述の変形実施形態のうちの任意のものを充填材として磁気粒子を含むプラスチック材料で作ることができる。
Claims (56)
- 物質を睫毛及び(又は)眉毛に塗布する器具(1)であって、長手方向軸線(Y)に沿って延びる支持体(10)と、支持体と一体に単一品として作られた歯の第1の列(20)及び第2の列(30)とを有し、前記歯は、支持体の共通の側面に連結され、且つ、支持体の長さの少なくとも1/4にわたって延び、列のうちの少なくとも一方は、少なくとも一部が前記列に沿って延びる分離面(S1,S2)の各側で延びる2つの歯から成り、少なくとも2つの歯は、互いに平行ではない方向に延びることを特徴とする器具。
- 第1及び第2の列は、支持体の長手方向軸線(Y)に実質的に平行に延びることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも3つの連続した歯は、互いに整列していないベースを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも3つの連続した歯は、互いに実質的に整列しているベースを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は、互いに触れ合っていないことを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は、互いに触れ合っていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも3つの連続した歯は、少なくとも一部が分離面(S1;S2)の各側で交互に延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は、互いに実質的に平行な方向に延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は、互いに分岐する方向に延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの連続した歯は、支持体の遠位端部及び近位端部の方へそれぞれ差し向けられていることを特徴とする請求項9記載の器具。
- 少なくとも一方の列の前記2つの連続した歯は、支持体を側面から見て互いに交差していることを特徴とする請求項10記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの歯は、互いに異なる長さを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも2つの歯は、互いに異なる形状を有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも1つの歯は、直線状である長手方向軸線に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも1つの歯は、直線状ではない長手方向軸線に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の少なくとも1つの歯は、その自由端部に向かってテーパした全体としてテーパした形状を有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列は、直線状である軸線に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 分離面は、列の中間平面であることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 第1及び第2の列の歯は、支持体の長さの1/2以上にわたって延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 第1及び第2の列の歯は、支持体の長さの3/4以上にわたって延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列の歯は、共通方向に平行に延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 少なくとも一方の列(20)の少なくとも2つの連続した歯は、実質的に半円形の断面を有し、前記歯は、列の内側の方へ向いた実質的に平らなフェース(21a;21b)を有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 2つの列(20;30)のみを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 3以上の列を有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 第1の列(20)の歯(21,22)は、第1の方向に実質的に平行に延び、第2の列(30)の歯(31,32)は、第2の方向に実質的に平行に延び、第1の方向と第2の方向は、互いにゼロではない角度(α)をなしていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 角度(α)は、5°〜60°であることを特徴とする請求項25記載の器具。
- 角度(α)は、15°〜45°であることを特徴とする請求項26記載の器具。
- 第1及び第2の列の歯が連結された支持体のフェース(11)は、実質的に平らであることを特徴とする請求項1〜27のうちいずれか一に記載の器具。
- 角度(α)の2等分線は、歯が連結されたフェース(11)に実質的に垂直であることを特徴とする請求項25又は28記載の器具。
- 角度(α)の2等分線は、歯が連結されたフェース(11)と交差し、これに対して垂直ではないことを特徴とする請求項25又は28記載の器具。
- 列のうち一方の少なくとも1つの歯は、他方の列の歯のプロフィールとは異なるプロフィールを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 一方の列の少なくとも1つの歯は、他方の列の歯の列とは異なる長さを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 一方の列の2つの歯は、互いに第1の角度(β1)をなす方向に延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 他方の列の2つの歯は、互いに第2の角度(β2)をなす方向に延びていることを特徴とする請求項33記載の器具。
- 第1の角度(β1)と第2の角度(β2)は互いに異なることを特徴とする請求項33又は34記載の器具。
- 両方の列(20;30)は、実質的に同一の数の歯を有することを特徴とする請求項1記載の器具。
- 歯は、各列内でグループをなして整然と配置され、第1及び第2の列にそれぞれ属する歯の2つのグループは、支持体上の実質的に同一の軸方向位置を占めることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 列の歯は、グループ(40)をなして整然と配置され、列のうちの一方に属する少なくとも1つのグループは、他方の列に属する対応のグループに対し軸方向にずれていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- グループ(40)は、支持体(10)上に互い違いの形態で配置されていることを特徴とする請求項38記載の器具。
- 各グループ(40)は、歯を2つしか含んでいないことを特徴とする請求項37〜39のうちいずれか一に記載の器具。
- 第1の列の少なくとも1つの歯(21)は、支持体上の実質的に同一の軸方向位置を占める第2の列の歯(31)に対応していることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 支持体上の実質的に同一の軸方向位置を占める2つの歯(21;31)は、互いに触れ合っていることを特徴とする請求項41記載の器具。
- 支持体は、直線状である長手方向軸線(Y)に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 支持体は、曲線状である長手方向軸線(Y)に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の器具。
- 歯(21,22;31,32)は、プラスチック材料で支持体(10)と一体に成形されていることを特徴とする請求項44記載の器具。
- プラスチック材料は、エラストマーであることを特徴とする請求項45記載の器具。
- 支持体及び歯のうち少なくとも一方は、磁性を有することを特徴とする請求項1〜46のうちいずれか一に記載の器具。
- 支持体及び歯のうち少なくとも一方は、フロック加工されていることを特徴とする請求項1〜47のうちいずれか一に記載の器具。
- 支持体は、ほぼ同じ配列状態の歯を支持した複数の側面を有することを特徴とする請求項1〜48のうちいずれか一に記載の器具。
- 支持体は、ワイパ部材(6)を通過しやすいように形作られていることを特徴とする請求項1〜49のうちいずれか一に記載の器具。
- 支持体(10)は、ステム(7)の第1の端部に締結されていることを特徴とする請求項1〜50のうちいずれか一に記載の器具。
- ステム(7)は、第1の端部から見て遠くの第2の端部のところで取っ手(5)に連結されていることを特徴とする請求項51記載の器具。
- 取っ手(5)は、塗布されるべき物質を収容した容器(3)を実質的に漏れ止め状態で密閉するよう構成されていることを特徴とする請求項52記載の器具。
- 容器(3)は、ワイパ部材(6)を有することを特徴とする請求項53記載の器具。
- 金属を含んでいないことを特徴とする請求項1〜54のうちいずれか一に記載の器具。
- 物質はマスカラであることを特徴とする請求項1記載の器具。
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