JP2006050791A - 同期型回転電機 - Google Patents

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春樹 屋代
Hisaaki Higashijima
尚秋 東島
Kazuo Nakamura
一男 中村
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Abstract

【課題】 円環0次モードを励起するモーダルフォースのうち、レベルの高い次数の加振力を低減し、結果として固定子およびケースの円環0次振動、並びに、運転者にとって不快となる高周波振動音を低減することができる同期型回転電機を提供すること。
【解決手段】 コイルを巻き付けたティース(1)〜(48)を有する固定子30と、永久磁石51〜58を有する回転子50を備え、前記永久磁石51〜58の磁界と多相のコイルにより生起される磁界との相互作用により回転子50が回転する同期型回転電機において、前記固定子30は、極対数をpとし(永久磁石数2p)、ティース数をqとした時、あるティースに対しr×q/(2p)(rは整数)個離れたティースをペアと考え、そのティース間角度が360°×r/(2p)による周方向均等ピッチからずれたペアが少なくとも一組存在する設定とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、永久磁石の磁界と多相のコイルにより生起される磁界との相互作用により回転子が回転する同期型回転電機(同期モータ、同期ジェネレータ、同期モータジェネレータを含む。)の技術分野に属する。
同期モータにおいて、回転子に設けられる永久磁石の配置を不等ピッチに設定する例としては、複数の永久磁石を、電気角で30度づつ前後にずらして設定する。すなわち、一つの極対の電気角を330度とし、他方の極対の電気角を390度とすると、例えば、U相コイルに発生する起電圧は、一方のコイルと他方のコイルとで位相が前後にずれ、その合成電圧は、矩形波ではなく、その立ち上がりと立ち下がりにステップ的に変化する部分を生じる。この結果、各相コイルに生じる起電圧、ひいては相間の端子間電圧は、正弦波に近づき、同期型三相モータの制御特性及び効率が改善されるというものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−255159号公報
しかしながら、従来の同期モータにあっては、矩形波に近い逆起電圧による、例えば,U相−V相の相間端子電圧をなめらかな正弦波に近づけることで、コントローラによるモータ制御を容易ならしめることを狙ったものであり、電気角として30度、機械角で15度のような大きな不等ピッチを設定するため、磁界の変動により固定子に発生する特に高周波のモータ高次回転次数の振動を低減することはできない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、円環0次モードを励起する加振力(以下、「モーダルフォース」という。)のうち、レベルの高い次数の加振力を低減し、結果として固定子およびケースの円環0次振動、並びに、運転者にとって不快となる高周波振動音を低減することができる同期型回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、コイルを巻き付けたティースを有する固定子と、永久磁石を有する回転子を備え、前記永久磁石の磁界と多相のコイルにより生起される磁界との相互作用により回転子が回転する同期型回転電機において、
前記固定子は、極対数をpとし(永久磁石数2p)、ティース数をqとした時、あるティースに対しr×q/(2p)(rは整数)個離れたティースをペアと考え、そのティース間角度が360°×r/(2p)による周方向均等ピッチからずれたペアが少なくとも一組存在することを特徴とする。
よって、本発明の同期型回転電機にあっては、固定子において、あるティースと、あるティースに対しr×q/(2p)個離れたティースと、をペアとしたとき、ティース間角度が周方向均等ピッチからずれたティースのペアが、少なくとも一組存在する設定とされる。例えば、図1に示すように固定子のティース(1)と(7)がr×q/(2p)=6(ただし,r=1,q=48,p=4)の場合、このティース(1),(7)を均等ピッチからずらすことで、ティース(1),(7)の加振力のn=48次成分の位相を同相から変更でき、円環0次モードを励起するモーダルフォースの48次成分を低減することができる。この円環0次振動モードは、効率的に騒音になるモード形をしているので、このモーダルフォースのうち、レベルの高い次数の加振力を低減することで、結果として固定子およびケースの円環0次振動、並びに、運転者にとって不快となる高周波振動音を低減することができる。
以下、本発明の同期型回転電機を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例5に基づいて説明する。
図1は実施例1の同期型三相モータ(同期型回転電機の一例)の回転子と固定子を示す全体図、図2は図1の回転子と固定子を組み込んだ同期型三相モータの構造を示す断面図である。
まず、図2を用い同期型三相モータの全体構成について説明する。
この同期型三相モータは、高出力と低振動性という特性を備えるために多用される傾向にある4極対48ティースの分布巻きによる三相モータであり、固定子30と回転子50とこれらを収納するモータケース60とからなる。回転子50は、外周部に永久磁石51〜58が装着されており、その軸中心に設けた回転軸40を、モータケース60に設けられた軸受61,62により回転可能に支持している。
図1を用い前記回転子50の構成を説明する。
前記回転軸40に対し圧入により固定された積層鋼鈑等をベース材とし、外周部に8個の永久磁石51〜58が軸方向に貫通して固定されている。この永久磁石51〜58は、厚み方向に磁化されており、一つ置きにN極とS極が逆向きに配置されている。この永久磁石51〜58は、回転子50を固定子30に組み付けると、回転子50の永久磁石と固定子30の電磁石との関係により磁路を形成する。
図1を用い前記固定子30の構成を説明する。
前記モータケース60に対し圧入やボルト止め等により固定された積層鋼鈑をベース材とし、前記回転子50と対向する内側部には、計48個のティース(1)〜(48)を備える。各ティース(1)〜(48)間に形成されたスロットには、固定子30に回転磁界を発生させるコイル32が巻き付けられている。なお、前記コイル32は、図1に示すように、U相のコイル32とV相のコイル32とW相のコイル32とに分けられ、各相のコイル32は、図外のコントローラにより制御されるモータドライバに接続されている。そして、このモータドライバから各相のコイル32に対し、位相が120度づつ異なる所定周波数の交流電圧を投入することにより、その周波数に対応した回転数で、同期型三相モータの回転子50は回転する。
図1を用い前記固定子30に設定されたティース(1)〜(48)の配置について説明する。
実施例1では、図1に示すように、極対数をp=4とし(永久磁石数2p=8)、ティース数をq=48とした時、ティース(1)と、ティース(1)に対し6個離れたティース(7)とをペアと考える。
つまり、r×q/(2p)の式で、r=1、q=48、p=4を代入すると、
r×q/(2p)=1×48/8=6
となる。そして、このペアとして選択されたティース(1),(7)間のなす角度を、周方向均等ピッチ(360°×r/(2p)=45°)からずらした設定(45°±α)としている。つまり、ティース(1)〜(48)による24組みのペアティースのうち、少なくともティース(1),(7)による一組のペアを周方向均等ピッチからずらした設定としている。
次に、電磁加振力低減作用について説明する。
本発明の代表的な対象である従来の同期型回転電機の断面図を図3に示す。回転子には、永久磁石が周方向に均等ピッチで配置されている。固定子には、図示しないコイルがスロットに巻き回され、スロット間の凸部であるティースが、周方向に均等ピッチで配置されている。
次に、回転電機の高周波騒音として問題となる固定子の主要モードを図4に示す。なお、図4では振動モードを表示するため回転子などを省略し固定子のみを示した。
図4において、図示しない回転子の永久磁石と多相コイルの界磁とで発生する電磁力変動が、ティースに電磁加振力(図3の矢印)として作用する。その結果、図4の点線に示すように円環0次モード(振動の節がゼロ個のモード)を呈し、その振動がモータ騒音の原因となる。
他の振動モードとして、図5に円環6次モード(振動の節が6個のモード)を示す。この円環6次モードは、図4の円環0次モードと同様に、電磁加振力により励起されるモードではあるが、図5の点線に示すように、モード形状に凹凸があるため、放射音になる効率は、凹凸がある図5の円環6次モードより、凹凸がない図4の円環0次モードの方が高いと言われている。
実施例1は、円環0次モードを励起する加振力であるモーダルフォースのうち、レベルの高い次数(例えば、48次)の加振力を低減し、結果として固定子30および図示しないケースの円環0次振動、並びに、運転者にとって不快となる高周波振動音を低減することを目的とする。
すなわち、典型的な電動機稼動条件として、一定回転速度時の電磁力解析結果を、図6および図7に示す。図6には、ティース(1)における半径方向の電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す。図7には、ティース(7)における半径方向の電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す。
ティース(1)〜(48)に作用する電磁力の特徴は、常に内向き(回転子50側に引きつけられる方向)である。図6及び図7の電磁力波形はほぼ一致しており、図示した48次以外の次数成分も基本的に一致する。すなわち、回転方向の周期性ゆえ、ティース数をq、極対数をpとしたとき、あるティースからr×q/(2p)個離れたティースの電磁力波形はほぼ一致する(ただし、rは整数)という特徴があることがわかる。また、この電磁力による円環0次のモーダルフォースは、図4からわかるように、各ティース同等寄与なのでそれぞれの符号を考慮して加算することで評価できる。
円環0次モードを励起する加振力であるモーダルフォースをフーリエ解析した結果を、図8に示す。実施例1の場合は、回転子50の回転に対して24次、48次が他の次数に比較し高いことを示している。
ここでは、例として48次を低減する場合を考える。半径方向電磁力の48次成分は、前述のようにティース(1)については図6に、ティース(7)については図7に示してあるが、それらを抜き出してあらためて図9に示す。ティース(1)とティース(7)の加振力48次成分は、ほとんど一致している。
ティース(1)とティース(7)はr×q/(2p)だけ離れている(ただし、r=1)。このティース(1),(7)を均等ピッチ(本実施例1では、6×360/48=45°)からずらすことで、ティース(1),(7)の加振力48次成分の位相を同相から変更でき、モーダルフォースの48次成分を低減することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の同期型回転電機にあっては、下記の効果を得ることができる。
(1) コイルを巻き付けたティース(1)〜(48)を有する固定子30と、永久磁石51〜58を有する回転子50を備え、前記永久磁石51〜58の磁界と多相のコイルにより生起される磁界との相互作用により回転子50が回転する同期型回転電機において、前記固定子30は、極対数をpとし(永久磁石数2p)、ティース数をqとした時、あるティースに対しr×q/(2p)(rは整数)個離れたティースをペアと考え、そのティース間角度が360°×r/(2p)による周方向均等ピッチからずれたペアが少なくとも一組存在するため、モーダルフォースのうち、レベルの高い次数の加振力を低減し、結果として固定子30およびケースの円環0次振動、並びに、運転者にとって不快となる高周波振動音を低減することができる。
実施例2は、ティース(1),(7)のn次加振力を逆相にし、モーダルフォースの大幅な低減を図るようにした例である。
まず、着目する回転次数をn次(実施例2では48次)として、ティース(1)とティース(7)のn次加振力を逆相にすることで、モーダルフォースを更に大幅に低減することができる。逆相にするには、ペアティース間の角度を、均等ピッチに対し±(360/(2n))°ずらせばよい。つまり、実施例2では、45°±3.75°となる。
この実施例2を図10に示す。ティース(1),(7)間の角度は、図10の1/4モデルに示すように、45°−3.75°になっている。図10では、ティース(2),(8)間、ティース(4),(9)間、ティース(5),(10)間でも45°−3.75°になっている。図10で、ティース(7)と図示しないティース(13)をペアと考えた場合は、その間の角度は45°+3.75°となっている。すなわち、±(360/(2n))°のいずれも同じ効果を得ることができる。
また、ティース(1)とティース(13)の2ティースの関係は、周方向の周期性からティース(1)とティース(7)の関係と同じである。すなわち、r×q/(2p)(ただし、r=2)でも成立し、rが整数なら成立することがわかる。
作用を説明すると、実施例2での計算結果を、図11および図12に示す。図11はティース(1)における半径方向の電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す。図12はティース(7)における半径方向の電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す。また、それぞれの加振力48次成分を図13に示す。図13により、ティース(1)とティース(7)の加振力48次成分が逆相になっていることがわかる。
実施例2のモーダルフォースを周波数解析した結果を図14に示す。この図14によると、24次と48次以外の次数については従来に対しピーク値の上昇がみられるものの、最も加振力レベルの高い24次と48次のうち、24次については僅かにピーク値が低減し、48次については10dB以上のピーク値低減効果を得ることができた。この加振力レベルの高い48次についてモーダルフォースのピーク値を低減した結果、加振力レベルが次数にかかわらず均等化され、運転者にとって不快となる高周波振動音の大幅な低減が達成された。
次に、効果を説明する。
実施例2の同期型回転電機にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(2) 前記固定子30は、回転子50の回転次数のn次(nは整数)に着目し、該ペアのティース角度のずれが、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°であるため、着目する回転次数の加振力が逆相になり、着目する回転次数におけるモーダルフォースを大幅に低減することができる。
実施例3は、着目する回転次数を2つ設定し、2つの次数の加振力を逆相にし、モーダルフォースの大幅な低減を図るようにした例である。
構成としては、実施例3の場合、着目する回転次数を24次と48次とし、固定子30は、45°の均等ピッチに対して、略±3.75°{=360/(2×48)°}ずらしたペアティースを一組以上有し(48次対策)、45°の均等ピッチに対して、略±7.5°{=360/(2×24)°}ずらしたペアティースを一組以上(24次対策)有する構成とする。
作用を説明すると、固定子30は、均等ピッチに対し略±3.75°のペアティースを一組以上有することで、48次のモーダルフォースが低減され、同時に、均等ピッチに対し略±7.5°のペアティースを一組以上有することで、24次のモーダルフォースが低減される。
次に、効果を説明する。
実施例3の同期型回転電機にあっては、実施例2の(2)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(3) 前記固定子30は、着目する回転子50の回転次数がn次を含め同時に異なる複数個存在するため、例えば、高周波騒音として問題となる2つの次数(24次、48次)についてモーダルフォースを同時に低減することも可能である。
実施例4は、任意のペアティースで均等ピッチに対して略±3.75°ずらした例である。
構成を説明すると、実施例4の場合、固定子30は、選択した任意のペアティースで均等ピッチに対して略±3.75°ずらす構成とする。
作用を説明すると、図8に示された24次・48次のように次数nが極対数2pと多相電流の相数sとの積の整数倍である場合は、どのティースでもn次成分はほとんど同相になる。その例としてティース(2)の電磁力波形とその48次成分を図15に示す。また、ティース(1)の48次成分との比較を図16に示す。48次成分のピーク値はわずかに違うが、ほとんど同相である。他のティースでもほとんど同相なので、任意のペアティースで均等ピッチに対して略±3.75°ずらすことで、48次についてモーダルフォースを低減することができる。
次に、効果を説明する。
実施例4の同期型回転電機にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(4) 前記固定子30は、多相コイルの相数をsとした時、着目する回転次数nが2×p×sの整数倍の場合は、任意の2つのティースをペアとして、該ペアのティース角度のずれが、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°であるため、例えば、着目する次数が24次や48次の場合、任意の2つのティースをペアとして周方向ピッチをずらすだけで、高周波騒音として問題となる24次と48次についてモーダルフォースを同時に低減することも可能である。
実施例5は、実施例4より大きなモーダルフォースの低減効果を狙った例である。
構成を説明すると、固定子30は、あるティースを基準にティースに番号をとった時、偶数番同士あるいは奇数番同士をペアティースとし、該ペアのティース角度のずれを、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°とした。
作用を説明すると、本発明の適用を検討中の分布巻き回転電機では、ティース(1)とティース(3)のようにひとつおきの位置関係にあるティースでは、上記n次成分に関してピーク値、位相ともほとんど一致する。ティース(1)と(3)の48次成分を図17に示す。よって、例えば、ティース(1)とティース(3)をペアとし、このペアのティース角度のずれを周方向均等ピッチに対し略±(360/2n)°とすると、実施例4のようなティ−ス(1)と(3)のペアよりも大きなモーダルフォースの低減効果を期待できる。
次に、効果を説明する。
実施例5の同期型回転電機にあっては、実施例1の(1)、および、実施例4の(5)に記載の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 固定子30は、あるティースを基準にティースに番号をとった時、偶数番同士あるいは奇数番同士をペアティースとし、該ペアのティース角度のずれを、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°としたため、例えば、高周波騒音として問題となる24次と48次について、実施例4よりも大きなモーダルフォースの低減効果を期待することができる。
(6) また実施例5、6において,全てのティースに関し、ピッチをずらしたペアを組むと、高周波騒音として問題となる次数についてモーダルフォースの低減効果として最大効果を実現することができる。
以上、本発明の同期型回転電機を実施例1〜実施例5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜5では、24次と48次のモーダルフォースを低減する例を示したが、同期型回転電機の対極数とティース数や相数が異なる場合、要するに運転者にとって不快となる振動音を低減できる次数であれば、モーダルフォースを低減する次数は24次と48次に限ることはない。
実施例では、同期型回転電機の一例として、4極対48ティースの分布巻き同期型三相モータの例を示したが、極対数やティース数や相数が異なる同期モータにも同様に適用することができるし、さらに、同期モータ以外にも同期ジェネレータや同期モータジェネレータにも適用することができる。また、実施例では、回転子と固定子とが径方向に対向配置されるラジアルタイプの同期型回転電機への適用例を示したが、例えば、回転子と固定子とが径方向に対向配置されるアキシャルタイプの同期型回転電機へも適用することができる。
実施例1の同期型三相モータ(同期型回転電機の一例)に適用された回転子と固定子を示す正面図である。 図1の回転子と固定子を組み込んだ実施例1の同期型三相モータの構造を示す縦断側面図である。 従来例の同期型三相モータの構造を示す概略図である。 同期型三相モータにおいて騒音の主要な原因となる円環0次モードを示す図である。 同期型三相モータにおいて他の振動モードとしての円環6次モードを示す図である。 実施例1のティース(1)における半径方向電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す特性図である。 実施例1のティース(7)における半径方向電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す特性図である。 回転子の回転次数に対するモーダルフォースのフーリエ解析結果を示す特性図である。 ティース(1),(7)における加振力48次成分を示す特性図である。 実施例2の同期型三相モータの回転子と固定子を示す1/4モデル図である。 実施例2のティース(1)における半径方向電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す特性図である。 実施例2のティース(7)における半径方向電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す特性図である。 実施例2のティース(1),(7)における加振力48次成分を示す特性図である。 均等ピッチの従来例と実施例2(本発明)とのモーダルフォースの低減効果の対比特性図である。 ティース(2)における半径方向電磁力波形と電磁力波形の48次成分を示す特性図である。 実施例4のティース(1),(2)における加振力48次成分を示す特性図である。 実施例5のティース(1),(3)における加振力48次成分を示す特性図である。
符号の説明
30 固定子
(1)〜(48) ティース
32 コイル
40 回転軸
50 回転子
51〜58 永久磁石
60 モータケース
61,62 軸受

Claims (6)

  1. コイルを巻き付けたティースを有する固定子と、永久磁石を有する回転子を備え、前記永久磁石の磁界と多相のコイルにより生起される磁界との相互作用により回転子が回転する同期型回転電機において、
    前記固定子は、極対数をpとし(永久磁石数2p)、ティース数をqとした時、あるティースに対しr×q/(2p)(rは整数)個離れたティースをペアと考え、そのティース間角度が360°×r/(2p)による周方向均等ピッチからずれたペアが少なくとも一組存在することを特徴とする同期型回転電機。
  2. 請求項1に記載された同期型回転電機において、
    前記固定子は、回転子の回転次数のn次(nは整数)に着目し、該ペアのティース角度のずれが、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°であることを特徴とする同期型回転電機。
  3. 請求項2に記載された同期型回転電機において、
    前記固定子は、着目する回転子の回転次数がn次を含め同時に異なる複数個存在することを特徴とする同期型回転電機。
  4. 請求項1に記載された同期型回転電機において、
    前記固定子は、多相コイルの相数をsとした時、着目する回転次数nが2×p×sの整数倍の場合は、任意の2つのティースをペアとして、該ペアのティース角度のずれが、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°であることを特徴とする同期型回転電機。
  5. 請求項1に記載された同期型回転電機において、
    前記固定子は、あるティースを基準にティースに番号をとった時、偶数番同士あるいは奇数番同士をペアティースとし、該ペアのティース角度のずれが、周方向均等ピッチに対し、略±(360/2n)°であることを特徴とする同期型回転電機。
  6. 請求項4または請求項5に記載された同期型回転電機において、
    前記固定子は、全てのティースに関し、該ペアを組んだことを特徴とする同期型回転電機。
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