JP2006050484A - 受信機および利得制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 隣接信号レベルを考慮して高周波帯の利得を減少させる受信機並びに利得制御方法を提供し、高周波帯利得制御増幅器から出力する信号の歪みを回避すること。
【解決手段】 ミキサ130は、受信信号から所望の帯域の信号である所望信号と、前記所望信号に隣接する隣接信号とを抽出し、利得制御部220は、前記所望信号と前記隣接信号とを入力し、前記所望信号のレベルと、前記隣接信号のレベルとを測定し、前記所望信号のレベルが第一の閾値より大きく、かつ、前記隣接信号のレベルが第二の閾値より大きい場合、受信信号の高周波帯の利得を低減させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信信号の利得を制御する受信機及び利得制御方法に関する。
従来の自動利得制御装置(ACG利得制御装置)および方法として、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1の自動利得制御装置では、アンテナから入力された変調信号は高周波帯利得制御増幅器にて増幅され、ミキサ、局部発振器、位相器にて直交ベースバンド信号に変換しベースバンドフィルタで希望信号帯域を取り出し、ベースバンド帯利得制御増幅器で利得制御され、A/D(Analog/Digital)変換機にてA/D変換される。自動利得制御装置は、AD変換されて得られたIQ信号から振幅情報を取り出し、この情報をもとに、高周波帯利得制御増幅器、ベースバンド帯利得制御増幅器の利得を制御する。
特開2002−261638号公報
一般的に、受信信号に対する利得制御は、高周波帯利得制御増幅器の利得を大きくし、利得の不足分はベースバンド帯利得制御増幅器によって補われる。このときの所望利得は、ベースバンド帯域を抽出するベースバンドフィルタにより通過した希望周波数帯域の信号(所望信号)の信号レベルをもとに決定される。従って、所望信号に隣接する帯域の隣接信号の信号レベルの大きさについては考慮されていない。そのため、所望信号が小さい場合であっても、隣接信号に電力(信号レベル)の大きい信号が受信されていると、バンドパスフィルタに入力されている信号レベルは既に大きい。よって、高周波帯の利得を大きくしたままであると、高周波帯利得制御増幅器の信号出力に歪みが生じてしまう場合があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、隣接信号レベルを考慮して高周波帯の利得を減少させる受信機並びに利得制御方法を提供することを目的とする。さらに、受信機の受信状態に応じて、隣接信号レベルを考慮するか否かを判断する受信機並びに利得制御方法を提供することを目的とする。
本発明の受信機は、受信信号から所望の帯域の信号である所望信号と、前記所望信号に隣接する隣接信号とを抽出する抽出手段と、前記所望信号と前記隣接信号とを入力し、前記所望信号のレベルと、前記隣接信号のレベルとを測定し、前記所望信号のレベルが第一の閾値より大きく、かつ、前記隣接信号のレベルが第二の閾値より大きい場合、受信信号の高周波帯の利得を低減させる利得制御手段とを備える構成を採る。
本発明によれば、隣接信号レベルを考慮して高周波帯の利得を減少させるので、高周波帯利得制御増幅器から出力する信号の歪みを回避することができる。さらに、受信機の状態に応じて、隣接信号レベルを考慮するか否かを判断することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。また、この明細書内では次のような用語を用いる。
「所望信号」は、所望の帯域の信号(希望周波数帯域の信号)とし、「所望信号レベル」は、所望信号の信号レベルとする。所望信号は、受信機がデータの受信に使用している帯域の信号に当たる。
「隣接信号」は、所望の帯域に隣接する帯域の信号とし、「隣接信号レベル」は、隣接信号の信号レベルとする。
「所望の帯域に隣接する信号」は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の帯域において,所望の帯域の信号を送信している帯域以外のWCDMAの帯域を意味する。また、この明細書内では、隣接する帯域は、所望の帯域と接している帯域に限られることはなく、受信信号から所望の帯域を除いた部分の信号、帯域がはなれている信号も含まれる。
「トータル利得」は、所望信号の電力値が一定の値になるよう、受信信号を増幅する割合を定めた値であり、複数の増幅器がある場合は、それぞれの増幅器での利得をあわせた値をトータル利得とする。この明細書では、高周波帯域の利得とベースバンド帯域の利得とを合わせたものをトータル利得とする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る受信機の構成の一例を示すブロック図である。受信機は、無線通信により信号を受信する端末であればよく、携帯電話、無線機等が想定される。実施の形態1では、受信機の受信状態に基づいて、隣接信号レベルを考慮する否かを判断することについて説明し、実施の形態2において、利得制御の具体的な動作を説明する。
受信機は、高周波帯利得制御増幅器110、バンドパスフィルタ120、ミキサ130、ベースバンドフィルタ140a、140b、ベースバンド帯利得制御増幅器150、A/D変換器160、データ受信部170、制御部180、並びに、利得制御装置200を備える。また、利得制御装置200は、判断部210、及び、利得制御部220を備え、判断部210は、共通受信時判定部211、連続受信時判定部212、待ち受け時測定部213を備えた構成を採る。また、図1には図示していないが、受信機は、CPU(Central Processing Unit)を備え、各構成要素を制御する。
高周波帯利得制御増幅器110は、受信信号に対して高周波帯での出力レベル制御を行う。バンドパスフィルタ120は、受信信号から不要周波数成分を除去する。ミキサ130は、所望信号、隣接信号を抽出する抽出手段であり、受信信号と局部発信信号とをミキシングし、I、Q信号を得る。ベースバンドフィルタ140a、140bは、I,Q信号に対して所望のベースバンド帯域を抽出する。ベースバンド帯利得制御増幅器150は、ベースバンドフィルタ140a、140bより出力されるベースバンド信号に対して出力レベル制御を行う。A/D変換器160は、信号のアナログ/デジタル変換を行う。
データ受信部170は、A/D変換器160を通過したIQ信号より,データを復調・復号し結果を制御部180に渡す。
制御部180は、復号したデータより制御情報を抽出し,受信機の状態遷移を行い、RRC(Radio Resource Control)コネクションの確立/維持/開放などを行う。制御部180は、判断部210へ、受信機の現在の受信状態を通知する。
判断部210は、受信機の受信状態に基づいて、隣接信号レベルを測定するか否かを判断し、隣接信号を出力するようにミキサ130を制御する。具体的には、判断部210は、判断結果に基づいて、隣接信号を利得制御部220へ入力させるために、隣接信号の帯域(測定したい帯域)のキャリアにミキサ130の周波数を合わせるための制御信号(隣接信号の抽出を指示する信号)を出力する。
共通受信判定部211は、受信状態が共通チャネルを用いてデータを受信している場合、一定区間送信が停止される時間(上位レイヤから指示されるMeasurement time)内に隣接信号レベルを測定することが可能であるかを判断する。Measurement timeは、異周波ハンドオーバが可能となるセル或いは、他の通信システムを探索するために上位レイヤより指示される区間である。
連続受信判定部212は、受信状態が個別チャネルを用いてデータを受信している場合、一定区間送信が停止されるコンプレスモードギャップ区間の中で隣接信号レベルを測定することが可能であるかを判断する。コンプレスモードギャップ区間は、異周波ハンドオーバが可能となるセル或いは、通信システムを探索するために一定区間データの送信が止まる区間である。
待ち受け時測定部213は、受信状態が受信待ち受け状態を示している場合、任意の間隔で隣接信号を利得制御部220へ入力させるようにミキサ130を制御する。したがって、通話状態になる際に、所望の帯域の信号レベルと測定した隣接の帯域の信号レベルをもとに、高周波帯の利得と、ベースバンド帯の利得を制御する。
利得制御部220は、A/D変換器160が出力したA/D出力信号を用いて、受信信号の利得(高周波帯の利得と、ベースバンド帯の利得)を制御する。A/D出力信号は、所望信号と隣接信号とが時分割で切り替わる。切り替わるタイミングは、判断部210がミキサ130へ指示するタイミングである。A/D出力信号が所望信号であるか、隣接信号であるかは、判断部210より通知される。利得の制御は、A/D出力信号の信号レベルを所定の閾値と比較し、高周波帯利得制御増幅器110とベースバンド帯利得制御増幅器150の利得を調整する。なお、図1は明示していないが、利得制御部220は、信号レベルを測定する測定手段(測定部)を含む。
ここで、受信機の受信状態について説明する。本実施の形態において、受信状態は、受信機の状態そのものを意味し、次のように定義する。連続受信状態(例えば、WCDMA方式における、Cell_DCH)は、受信機内部の制御部180でRRCコネクションが確立し、受信機に対して個別に物理的なチャネルが割り当てられている状態である。すなわち、個別の物理チャネルを連続的に受信している状態である。共通チャネル受信状態(例えば、WCDMA方式における、Cell_FACH)は、制御部180でRRCコネクションが確立し,個別の物理チャネルは割り当てられておらず,共通チャネルにてユーザのデータを受信している状態(下り信号でFACHを受信している状態)である。待ち受け状態は、受信機へ送信されるデータがない場合であり、制御部180でRRCコネクションが確立していない(例えば、WCDMA方式における、Idle),或いは,コネクションは確立しているが,個別に物理的なチャネルが割り当てられておらず,共通チャネル受信でPICHを受信している状態(Cell_PCH, URA_PCH)である。
また、Measurement time、コンプレスモードギャプ区間は制御部180が認識している。図1において、制御部180から判断部210へ入力している信号線によって、区間の名称(種類)と、Measurement time、コンプレスモードギャップ区間それぞれの区間で通常行う測定に掛かる時間を通知する。
次いで、上記構成を有する利得制御装置200の動作について説明する。
図2は、判断部210の動作の一例を示すフロー図である。判断部210は、受信機の状態が、待ち受け状態である場合には(S11でYES)、待ち受け時測定部213へ処理(待ち受け時測定処理)の実行を指示し(S12)、連続受信状態である場合には(S13でYES)、連続受信判定部212へ処理(連続受信時測定可否判定処理)の実行を指示し(S14)、共通チャネルによるユーザデータを受信状態である場合には(S13でNO)、共通受信判定部211へ処理(共通チャネル受信時測定可否判定処理)の実行を指示する(S15)。
次に、各処理について説明する。図3は、待ち受け時測定処理の動作の一例を示すフロー図である。図4は、連続受信時測定可否判定処理の動作の一例を示すフロー図である。図5は、共通チャネル受信時測定可否判定の動作の一例を示すフロー図である。
待ち受け時測定部213の処理の実行が指示された場合、図3に示すように、所定の間隔を計測し、所定の周期(あるいは定期的な周期)で隣接帯域の信号レベルの測定を指示し(S21)、利得制御処理を実行する(S22)。
連続受信判定部212の処理の実行が指示された場合、図4に示すように、コンプレスモード状態であるかどうか判断し(S31)、コンプレスモード状態である場合には(S31でYES)、異周波セルのレベル測定や、別のシステムの探索を行うために必要な所要ギャップ長と、現在のコンプレスモードで指定されている指定ギャップ長を比較し(S32)、指定ギャップ長の方が長い場合には(S32でYES)、通常のコンプレスモードギャップ中に行う処理の後に(S33)、隣接信号レベルを測定して(S34)、利得制御処理を実行する(S35)。コンプレスモード状態でない場合には(S31でNO)、所望チャネルを受信する(S36)。また、指定ギャップ長が所要ギャップ長より短いあるいは等しい場合(S32でNO)、通常のコンプレスモードギャップ中処理を実施する(S37)。
また、共通チャネル受信時測定可否判断部212の処理の実行が指示された場合、図5に示すように、共通チャネル受信中に上位レイヤより異周波セルのレベル測定や、別のシステムの探索を行うために指定されるMeasurement timeと、その区間において測定すべきセルやシステムについて処理を終了させるのに必要な測定所要時間とを比較し(S41)、測定所要時間に比べて、指定された区間が長い場合には(S41でYES)、Measurement timeに通常行うMeasurement処理(S42)に続けて、隣接信号レベルを測定し(S43)、利得制御処理を実行する(S44)。測定所要時間に比べて、指定された区間が短い場合あるいは等しい場合には(S41でNO)、通常行うMeasurement処理(S45)を行う。
次に、利得制御処理の動作を説明する。図6は、利得制御処理の動作の一例を示すフロー図である。利得制御部220は、A/D変換器160から出力されるA/D出力信号を入力し、A/D出力信号の信号レベルを測定する。A/D出力信号は、通常は、所望の帯域の信号であるが、判断部210が隣接信号の抽出をミキサ130へ指示するように制御した場合に隣接信号となる。図6では、A/D信号が隣接信号の場合の動作の例を示している。
利得制御部220は、隣接信号レベルを測定する(S51)。予め保持しておいた閾値と比較し(S52)、隣接信号レベルが閾値より大きいと判明した場合には(S52でYES)、利得制御部220は、高周波帯域の利得を減少(低減)させ、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器140a、140bを調整する(S53)。隣接信号レベルが閾値以下であると判明した場合には(S52でNO)、トータル利得を増加させるか否かを判断する(S54)。
トータル利得を増加させる場合(S54でYES)、利得制御部220は、まず、高周波帯域の利得を増加させ、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S55)。トータル利得を下げる、あるいは、維持したい場合(S54でNO)、利得制御部220は、高周波帯域の利得を維持し、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S56)。
ここで、具体的な利得制御の動作を説明する。利得制御部220は、A/D変換器160より出力されたIQの値より、所望信号、隣接信号それぞれの電力を求める。電力値が一定の値になるよう、高周波帯域とベースバンド帯域のトータル利得を求める。求めた利得を、高周波帯域とベースバンド帯域に配分する。この配分する際に、閾値以上隣接チャネル信号の電力が大きい場合には,現状の高周波帯域に掛かっている利得を下げる。下げる量については任意なので,例えば,1dB刻みで下げていく方法でもよいし、高周波帯域での利得はかけなくてもよい。トータルから高周波帯域の利得を差し引いた残りをベースバンド帯域の利得で補う。
このように、本実施の形態では、隣接信号レベルを測定し、その測定結果に応じて、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整することが可能となるため、高周波帯域の利得が大きすぎるために起こる信号の歪みを回避することができる。また、処理時間に余裕があるかどうかを判断し、処理時間に余裕のあるときに隣接信号レベルを測定することができるため、受信機の所望信号の受信には影響しない。
なお、本実施の形態では、制御部180が受信機の受信状態を判断部210へ通知する形態を説明したが、制御部180が受信機の受信状態を判断し、隣接信号レベルを測定するか否かを判断してもよい。制御部180が、判断結果を利得制御部220、ミキサ130に反映する構成でも良く、利得制御装置200から判断部210をなくすことも可能である。
また、本実施の形態では、所望信号レベルが所定の閾値より大きい場合であるか否かについては特に触れていない。しかしながら、判断部210は、所望信号レベルが所定の閾値より大きい場合に、隣接信号の抽出をミキサ130へ指示するようにしてもよい。この場合、図6で説明した利得制御処理においても、所望信号レベルが所定の閾値より大きい場合に実施されることになる。所望信号レベルが所定の閾値より大きいか否かは、判断部210が判断してもよいし、隣接信号レベルがA/D出力信号として利得制御部220へ入力された時に、利得制御部220が隣接信号レベルによる利得制御を実施するか否かを判断してもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る受信機の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1と同じ符号のものは、同じ名称、同様の機能を有するため、説明を省略する。図7に示すように、本実施の形態における利得制御装置300は、第一の比較器321、第二の比較器322を含む利得制御部320を備えた構成を採る。
第一の比較器321は、利得制御部320で測定した所望信号レベルと第一の閾値とを比較する。また、第二の比較器322は、隣接信号レベルと第二の閾値とを比較する。
次いで、利得制御装置の動作を、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態における、利得制御部320の動作の一例を示すフロー図である。判断部210によって、隣接信号の抽出がミキサ130へ指示されると、利得制御部320は、A/D変換器からA/D出力信号として、隣接信号を受け渡され、隣接信号レベルを測定する。また、所望信号レベルは、事前に測定し、記憶領域内に保持している(S61)。次に、第一の比較器321は、所望信号レベルと第一の閾値とを比較する(S62)。所望信号レベルが第一の閾値より大きい場合(S62でYES)、第二の比較器322は、隣接信号レベルと第二の閾値とを比較する(S63)。
隣接信号レベルが第二の閾値より大きい場合(S63でYES)、利得制御部320は、高周波帯域の利得を減少(低減)させ、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S64)。隣接信号レベルが第二の閾値以下場合(S63でNO)、利得制御部320は、トータル利得を増加させるかを判断する(S66)。
トータル利得を増加させる場合(S66でYES)、利得制御部320は、まず、高周波帯域の利得を増加させ、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S67)。トータル利得を下げる、あるいは、維持したい場合(S66でNO)、利得制御部320は、高周波帯域の利得を維持し、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S68)。
所望信号レベルが第一の閾値以下の場合(S62でNO)、利得制御部320は、高周波帯域の利得を増加し、不足分をベースバンド帯域の利得制御で補うよう、高周波帯利得制御増幅器110と、ベースバンド帯利得制御増幅器150を調整する(S65)。なお、具体的な利得制御の動作は、図6と同様であるため説明を省略する。
図8の動作により、図6では雑音に埋もれてしまう信号を防ぐことが可能になる。具体的には、実施の形態1では,基本的に隣接信号レベルが大きい時には,高周波帯域の利得は下げる場合を図6において説明した。しかしながら、トータル利得を上げたい場で、利得制御前の時点での所望信号電力が非常に小さい場合には、先に高周波帯域の利得を下げてしまうと,ベースバンド帯域側で調整をしても,補えきれない場合が生じる。このような場合は、受信機雑音に信号が埋もれてしまうため、高周波帯域の利得を上げることにより、隣接信号の歪みによる劣化はあるが、信号自身が雑音に埋もれて取り出せなくなってしまうとは防ぐことができる。
このように、この実施の形態では、所望信号レベルが一定の閾値を満たさないほど小さい場合に、隣接信号レベルの大きさによらず、高周波帯域の利得を大きくすることで、受信機雑音に信号が埋もれてしまうことを防ぐとともに、隣接信号レベルが所定の閾値より大きい場合、高周波帯域の利得を減少することにより、高周波帯域の利得が大きすぎるために起こる信号の歪みを回避することができる。
なお、図7では、判断部210の構成を図1と同様にしたが、判断部210は、所望信号レベルが第一の閾値より大きい場合に、隣接信号レベルを抽出するようにミキサ130へ指示を出す機能のみを有する構成であってもよい。この場合、判断部210は、共通受信判定部211、連続受信判定部212,待ち受け時測定部213を有していない構成となる。
また、上記実施の形態では、隣接信号レベルが所定の値より大きい場合、高周波帯域利得を減少し、残りをベースバンド帯域で調整する例を説明したが、この場合も、トータル利得を変更して利得を制御することもできる。上記実施の形態では、利得の制御前の時点で測定した隣接信号レベルが所定の閾値よりも大きい場合(図6のS52でYES、図8のS63でYES)、現時点(制御前の時点)の高周波帯域の利得を下げ,残りの必要な利得をベースバンド帯域で補う(図6のS53、図8のS64)動作をする。ここでは、トータル利得は変更せずに、先に高周波帯域の利得を決める。しかしながら、隣接信号レベルが所定の値より大きく、高周波帯域の利得を下げる場合、次のようにして、トータル利得も含めて利得を制御することができる。(1)トータル利得を維持する場合には、ベースバンド帯域の利得を上げる。(2)トータル利得を下げる場合には、高周波帯域の利得を下げた分でまだ不足であれば、ベースバンド帯域の利得も下げる。(3)トータル利得を上げたい場合は、高周波帯域の利得を下げた分だけ、余計にベースバンド帯域の利得を上げる必要が生じる。このように、トータル利得を変更しながら制御することも可能である。
本発明に係る受信機および利得制御方法は、高周波帯の利得と、ベースバンド帯の利得を制御することで、高周波帯域の利得が大きすぎるために起こる信号の歪みを減らすものであり、無線通信装置へ用いるのに好適である。
本発明の実施の形態1に係る受信機の構成の一例を示すブロック図 判断部の動作の一例を示すフロー図 待ち受け時測定処理の動作の一例を示すフロー図 連続受信時測定可否判定処理の動作の一例を示すフロー図 共通チャネル受信時測定可否判定の動作の一例を示すフロー図 利得制御処理の動作の一例を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る受信機の構成の一例を示すブロック図 実施の形態2における、利得制御部の動作の一例を示すフロー図
符号の説明
110 高周波帯利得制御増幅器
120 バンドパスフィルタ
130 ミキサ
140a、140b ベースバンドフィルタ(局部発振器)
150 ベースバンド帯利得制御増幅器
160 A/D変換器
170 データ送信部
180 制御部
200、300 利得制御装置
210 判断部
211 共通受信判定部
212 連続受信判定部
213 待ち受け時測定可否判定部
220、320 利得制御部
321 第一の比較器
322 第二の比較器

Claims (10)

  1. 受信信号から所望の帯域の信号である所望信号と、前記所望信号に隣接する隣接信号とを抽出する抽出手段と、
    前記所望信号と前記隣接信号とを入力し、前記所望信号のレベルと、前記隣接信号のレベルとを測定し、前記所望信号のレベルが第一の閾値より大きく、かつ、前記隣接信号のレベルが第二の閾値より大きい場合、受信信号の高周波帯の利得を低減させる利得制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信機。
  2. 受信状態に基づいて、前記隣接信号を抽出させるか否かを判断し、前記隣接信号の抽出を前記抽出手段へ指示する判断手段を、さらに、備えることを特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 前記判断手段は、前記所望信号のレベルが前記第一の閾値より大きい場合に、前記隣接信号の抽出を前記抽出手段へ指示することを特徴とする請求項2記載の受信機。
  4. 前記判断手段は、受信状態が共通チャネルを用いてデータを受信している場合、一定区間送信が停止されるMeasurment timeに指定された時間が、Measurment処理に必要な時間より長いかを判断する共通受信判定手段を備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の受信機。
  5. 前記判断手段は、受信状態が個別チャネルを用いてデータを受信している場合、一定区間送信が停止される指定ギャップ長が、別のシステムの探索を行う所要ギャプ長より長いかを判断する連続受信判定手段を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の受信機。
  6. 前記判断手段は、受信状態が受信待ち受け状態を示している場合、任意の間隔で前記隣接信号の抽出を前記抽出手段へ指示する待ち受け時測定判定手段を備えることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の受信機。
  7. 前記利得制御手段は、
    所望信号のレベルと前記第一の閾値とを比較する第一の比較手段と、
    前記隣接信号のレベルと前記第二の閾値とを比較する第二の比較手段と、を更に備え、
    前記利得制御手段は、前記第一の比較手段の比較結果が第一の閾値より大きく、前記第二の比較手段の比較結果が第二の閾値より大きい場合に、高周波帯の利得を低減し、ベースバンド帯の利得を増加させることを特徴とする請求項1から請求項6いずれかに記載の受信機。
  8. 前記利得制御手段は、前記第一の比較手段の比較結果が第一の閾値より大きく、前記第二の比較手段の比較結果が第二の閾値以下場合に、高周波帯の利得を維持し、ベースバンド帯の利得を調整することを特徴とする請求項7記載の受信機。
  9. 前記利得制御手段は、前記第一の比較手段の比較結果が第一の閾値より大きく、前記第二の比較手段の比較結果が第二の閾値以下場合に、高周波帯の利得を増加し、ベースバンド帯の利得を調整することを特徴とする請求項7または請求項8記載の受信機。
  10. 受信信号から所望の帯域の信号である所望信号と、前記所望信号に隣接する隣接信号とを抽出する工程と、
    前記所望信号と前記隣接信号とを入力し、前記所望信号のレベルを示す所望信号のレベルと、前記隣接信号のレベルを示す隣接信号のレベルとを測定する工程と、
    前記所望信号のレベルが第一の閾値より大きく、かつ、前記隣接信号のレベルが第二の閾値より大きい場合、受信信号の高周波帯の利得を低減させる工程と、
    を備えることを特徴とする利得制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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