JP2006049844A - 基板加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】場所により異なる温度設定を行うことによる破損を防止した基板加熱装置を提供する。
【解決手段】セラミックスヒータ10は、ギャップGを介して略板状になるように配置され、基板載置面10aを形成するセラミックス基材20Aとセラミックス基材20Bを含むセラミックス基材群20と、セラミックス基材20Bに埋設された抵抗発熱体30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を加熱する基板加熱装置に関する。
半導体製造プロセスなどでは、基板加熱装置として、円盤状のセラミックス基材中に線状の抵抗発熱体を埋設したセラミックスヒータが広く使用されている。
また、最近の半導体製造プロセスでは、基板加熱方法として、セラミックスヒータを使用した接触式の加熱のみならず、ハロゲンランプなどを使用した非接触式のランプ加熱も積極的に利用されている。ランプ加熱装置を使用する場合においても、セラミックスヒータは基板を補助的に加熱するために併用されることが多い。
半導体製造プロセスでは、製品の歩留まりを上げるため、基板表面温度を高い精度で均熱化することが求められている。したがって、セラミックスヒータに対しては、基板周囲の環境に合わせたより細やかな温度調整が求められている。例えば、基板加熱面内の場所により最適な発熱量を調整できるよう、セラミックス基材内を複数のゾーンに分け、ゾーンごとに最適な発熱量を設定するマルチゾーンヒータが検討されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、セラミックス基体内に9ゾーンの抵抗発熱体を埋設したものが提案されている。従来のマルチゾーンヒータは、いずれも一体型の基材内に複数の抵抗発熱体を埋設したものである。
特開2001−52843号
しかしながら、従来の一体型の基材において、場所により発熱量を変更させるマルチゾーンヒータでは、一体型の基材において、局所的に高温部や低温部が形成される。よって、抵抗発熱体が埋設された基材に局所的な応力が発生しやすい。特に、セラミックス基材は、圧縮応力に比べ引張り応力に弱い傾向がある。そのため、引張り応力が発生する高温部や低温部の周辺部において、破損が生じやすくなる。
また、セラミックスヒータに限らず、基板を載置する基材として金属や樹脂を使用した基板加熱装置においても、場所による設定温度の相違に基づく応力発生の問題は存在する。
本発明は、場所により異なる温度設定を行うことによる破損を防止した基板加熱装置を提供することを目的とする。
本発明に係る基板加熱装置は、ギャップを介して略板状になるように配置され、基板載置面を形成する複数の基材を含む基材群と、少なくとも1つの基材に設けられた抵抗発熱体とを備えることを特徴とする。
このような基板加熱装置によれば、従来一体型であった基材を複数に分割し、分割された複数の基材をギャップを介して配置させている。そのため、分割された基材ごとに異なる温度設定を行っても、ギャップの存在により一つの基材内に発生する温度勾配が抑制される。これにより、分割された基材ごとの設定温度の相違に基づき発生する応力が低減される。更に、ギャップにより応力の逃げ場を提供できるため、基材の破損を防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、場所により異なる温度設定を行うことによる破損を防止した基板加熱装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る基板加熱装置は、基材を複数の領域毎に分割し、分割された複数の基材を基材間にギャップを設けて、複数の基材全体が1つの略板状体になるよう配置させた基板加熱装置である。複数の基材群は、基板載置面を形成する。また、少なくとも1つの基材に抵抗発熱体が設けられる。
従来一体型であった基材を複数に分割し、ギャップを介して配置させることにより、個々の基材を独立させることができる。そのため、場所による設定温度の相違に基づく応力の発生を抑制できる。基材の分割の形態や数は限定されず、基板加熱装置が配置される周囲の環境や所望の基板温度分布に応じて選択することができる。また、基材は、金属、樹脂、セラミックスいずれも使用できる。以下、図面を参照して各実施の形態に係る基板加熱装置についてより具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る基板加熱装置は、基材としてセラミックスを使用したセラミックスヒータである。図1(a)に、セラミックスヒータ10の断面図を示す。また、図1(b)に、セラミックス基材群20の平面図を示す。
セラミックスヒータ10は、従来一体であった円盤状のセラミックス基材を中央部のセラミックス基材20Aとその外周部のセラミックス基材20Bとに二分割し、ギャップGを介して両者を同一面上に配置させたセラミックス基材群20を有する。即ち、セラミックス基材群20は、第1基材となるセラミックス基材20Aと、第1基材の外周囲に配置される環状の第2基材となるセラミックス基材20Bとを含む。セラミックスヒータ10では、円盤状のセラミックス基材20Aと、それを囲む円環状のセラミックス基材20Bを用いる。
セラミックス基材20Aとセラミックス基材20Bは、ギャップを介して略板状になるように配置され、基板載置面10aを形成する。図1では、セラミックス基材20Aとセラミックス基材20Bは、円盤状のセラミックス基材群20を形成する。よって、被加熱体である基板5は、セラミックス基材群20の一方の面である基板載置面10a上に載置される。基板5には、例えば、半導体ウエハや液晶基板などがある。
抵抗発熱体30は、少なくとも1つの基材に設けられればよい。図1(a)では、中央部のセラミックス基材20Aには抵抗発熱体は設けず、外周部のセラミックス基材20Bに抵抗発熱体30が埋設されている。抵抗発熱体30の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図1(b)に示すように、線状の金属バルク体を螺旋状に配置させたることができる。
更に、セラミックスヒータ10は、セラミックス基材群20の基板載置面10aと反対の面の中央部に、直接的または間接的に接続された管状部材40を備えることができる。例えば、図1(a)に示すように、円筒形の管状部材40は、セラミックス基材群20の基板載置面10aと反対の面(裏面)に直接接続されることができる。セラミックス基材群20は、管状部材40によって裏面から支持される。
管状部材40は、セラミックス基材群20を支持する。管状部材40の端部は、装置の壁に固定できる。管状部材40は、抵抗発熱体30の端子30T1、30T2に接続する給電線50の保護管としても機能できる。管状部材40は、セラミックス基材20A,20Bそれぞれにねじ止めにより接続してもよく、ロウ付けにより接続してもよい。
尚、セラミックス基材群20は、使用用途や使用条件などによっては、管状部材40にかえて、簡易な支持台上や装置上に、直接または間接的に載置してもよい。この場合、支持台や装置が、セラミックス基材群20を支持する。
更に、抵抗発熱体30の端子30T1,30T2には、給電線50が接続される。端子30T1,30T2には、給電線50から電力の入力を受け、抵抗発熱体30に電力を出力する。給電線50は、各セラミックス基材20A,20B中に埋設させずに、図1(a)に示すように、セラミックス基材20A,20Bの基板載置面10aと反対の面(セラミックス基材の外表面)に沿って配線することができる。これによれば、給電線50としてより低抵抗な材料を使用することができ、給電線50自体からの発熱を防止できる。
尚、給電線50は、各セラミックス基材20A,20Bにそれぞれ埋設し、各セラミックス基材20A,20B内に配線してもよい。これによれば、給電線50がセラミックス基材外部に露出しないので、給電線50の腐食を防止できる。この場合、給電線50として、セラミックス基材20A,20Bの焼成温度に耐えられる材料を使用することが好ましい。例えば、給電線50として、抵抗発熱体30と同様の耐熱性導電材料を使用できる。このような材料の抵抗は比較的大きいため、給電線から発熱する場合がある。
セラミックスヒータ10では、外周部のセラミックス基材20Bのみに抵抗発熱体30を埋設している。そのため、セラミックスヒータ10の中央部、すなわちセラミックス基材20Aを低温に維持したまま、外周部のセラミックス基材20Bのみを高温に設定することができる。
従来のように一体型のセラミックス基材を使用し、外周部のみを抵抗加熱体により加熱する場合は、中央部と外周部の設定温度差が一定値を超えると、中央部と外周部の境界部分で、熱勾配による強い引張り応力が発生する。その結果、破損するおそれがある。しかし、セラミックスヒータ10では、中央部のセラミックス基材20Aと外周部のセラミックス基材20Bとの間にギャップGが設けられているため、各セラミックス基材20A,20Bが熱膨張して生じる応力を逃がす場を提供することができる。更に、ギャップGの持つ断熱効果のため、各セラミックス基材は、お互いに、隣接する他のセラミックス基材の設定温度の影響を受けにくい。よって、単一の基材中で大きな温度勾配が生じるのを防止するとともに、分割された各基材が独立に、より正確に温度設定することができる。したがって、場所による設定温度の相違に基づくセラミックス基材の破損を防止できる。
ギャップGの大きさ(ギャップGの幅)は、セラミックスヒータ10の大きさや各セラミックス基材20A,20Bの設定温度にも依存するが、0.1mm〜10mmであることが好ましい。ギャップGを0.1mm以上とすることにより、加熱時の熱膨張により隣接するセラミックス基材20A,20B同士が接触することを防止でき、破損をより一層防止できる。ギャップGを10mm以下とすることにより、ギャップGがコールドゾーンとなることを防止でき、基板5の均熱化を図ることができる。ギャップGは、より好ましくは0.2mm〜5mm、さらに好ましくは0.4mm〜3mmとできる。
セラミックスヒータ10のように、中央部のセラミックス基材20Aを低温に保持し、外周部のセラミックス基材20Bのみを高温に設定する使用方法は、例えばハロゲンランプ等を用いたランプ加熱装置を併用し、基板5を加熱する場合に好適に使用される。すなわち、基板5の中央部に関しては、基板5の上方に配置したランプ加熱装置からの放射で基板を加熱できる。一方、基板5の外周部は、放熱が大きく冷え易いため、ランプ加熱装置のみでは基板5の中央部ほど温度が上がらない。よって、セラミックスヒータ10で、基板5の外周部のみを加熱することで、基板5全体の温度の均熱化を図ることができる。
次に、セラミックスヒータ10の各構成材料について、より具体的に説明する。セラミックス基材群20の材質は特に限定されないが、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、窒化珪素(SiN)、炭化珪素(SiC)、ムライト(Al6Si213)、窒化ホウ素(BN)、サイアロン(Si6-zAlzz8-z)などを使用できる。セラミックス基材20A,20Bは、窒化アルミニウムを含むことが好ましい。これによれば、セラミックス基材20A,20Bは、高い熱伝導性を有することができ、基板載置面10aの均熱性をより高めることができる。
基板載置面10aは、平坦な面に限られない。基板載置面10aにエンボス加工(凹凸加工)を施したり、基板5の大きさにあわせた溝を形成したり、パージガス用の溝を形成したりしてもよい。更に、セラミックス基材20A,20Bには、必要に応じて、リフトピン挿入用の貫通孔を形成してもよい。
また、セラミックス基材群20の全体形状や大きさ、中央部のセラミックス基材20A、及び、外周部のセラミックス基材20Bの形状や大きさは限定されない。セラミックス基材群20の全体形状や大きさ、中央部のセラミックス基材20A、及び、外周部のセラミックス基材20Bの形状や大きさは、基板載置面10aに載置する基板5の形状や大きさ、加熱源として組み合わせるランプ加熱ヒータの大きさや形状などの加熱条件や、セラミックスヒータ10周囲の装置条件などに応じて最適なものを選択できる。
例えば、セラミックス基材群20の全体形状は、基板5の形状や大きさなどに合わせて、円盤状の他に、矩形などの多角形の平板状にすることができる。また、セラミックス基材20Aの平面形状は、円形、矩形などの多角形とすることができる。例えば、セラミックス基材20Aの平面形状は、直径50mm〜150mmの円径や、幅が50mm〜150mmの多角形などにできる。また、外周部のセラミックス基材20Bの平面形状は、例えば、円環状や角環状の環状とすることができる。例えば、セラミックスヒータ10を直径200mm〜300mmの基板5の基板加熱装置として使用する場合は、セラミックス基材20Bの外径を約200mm〜400mmとできる。
抵抗発熱体30が、モリブデンまたはタングステンの少なくとも1つを含むことが好ましい。例えば、抵抗発熱体30として、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、モリブデンカーバイド(MoC)、タングステンカーバイド(WC)等の高融点導電材料などを用いることができる。抵抗発熱体30は、高融点導電材料に限定されず、Ni、TiN、TiC、TaC、NbC、HfC、HfB2、ZrB2、カーボンなどを用いることができる。また、抵抗発熱体30は、図1(b)に示すような線状のものに限らず、リボン状、メッシュ状、コイルスプリング状、シート状、印刷抵抗発熱体など、様々な形態のものを使用できる。また、図1(a)では、抵抗発熱体30をセラミックス基材20B内に埋設させているが、抵抗発熱体30の設け方は限定されない。例えば、抵抗発熱体30は、セラミックス基材20Bの裏面(基板載置面10aと反対の面)に設けられてもよい。
管状部材40は、金属又はセラミックスの少なくとも1つを含むことが好ましい。管状部材40は、セラミックス基材20A,20Bと同質のセラミックスで形成されることがより好ましい。
給電線50は、ニッケルまたはアルミニウムの少なくとも1つを含むことが好ましい。例えば、給電線50として、直径が約1mmのニッケル(Ni)線やアルミニウム(Al)線などの低抵抗金属線を使用することができる。
次に、セラミックスヒータ10の製造方法について説明する。まず、円盤状(平面形状が円形)のセラミックス基材20Aと、抵抗発熱体30を埋設した円環状のセラミックス基材20Bとを作製する。
抵抗発熱体30を有さないセラミックス基材20Aは、セラミックス原料粉と焼結助剤を混合、攪拌し、スプレードライヤーで造粒して造粒粉を作製する。造粒粉を金型に充填してプレスして成形体を作製し、成形体を、例えば、ホットプレス法や常圧焼結法などを用いて焼成する。
抵抗発熱体30を埋設した円環状のセラミックス基材20Bは、セラミックス原料粉と焼結助剤を混合、攪拌し、スプレードライヤーで造粒して造粒粉を作製する。造粒粉を金型に充填してプレスして予備成形体を作製する。予備成形体上に回巻体に加工した抵抗発熱体30を載せ、その上からセラミックス粉末を充填してプレスし、抵抗発熱体30を埋設した成形体を作製する。成形体を、例えば、ホットプレス法や常圧焼結法などを用いて焼成する。
セラミックス基材20A,20Bの作製工程で、セラミックス原料粉として窒化アルミニウム粉を使用し、ホットプレス法で焼成する場合は、窒素中で1700℃〜2000℃の温度で約1時間〜10時間焼成することが好ましい。ホットプレス時の圧力は、20kgf/cm2〜1000kgf/cm2であることが好ましい。より好ましい圧力は、100kgf/cm2〜400kgf/cm2である。ホットプレス法は、焼結時に一軸方向に圧力がかかるため、抵抗発熱体30を埋設する場合は、抵抗発熱体30と周囲のセラミックス基材20Bとの密着性を良好にできる。また、抵抗発熱体30として金属などのバルク体を使用した場合はホットプレス焼成時にかかる圧力で変形することがない。得られた焼結体は、必要に応じて表面研磨を行い、端子30T1、30T2を接続するための孔や、リフトピン挿入用の貫通孔を形成する。
更に、円盤状のセラミックス基材20Aと円環状のセラミックス基材20BとのギャップGが約0.1mm〜10mmとなるように、セラミックス基材20Aの外径もしくはセラミックス基材20Bの内径を調整する。より好ましくは0.2〜5mmとなるように調整する。
尚、上述する製造方法では、セラミックス基材20Aとセラミックス基材20Bをそれぞれ独立の成形工程、焼成工程で作製しているが、一体型のセラミックス基材の成形体又は焼結体を作製した後に、研削作業により中央部と外周部とに分割して、セラミックス基材20Aとセラミックス基材20Bを作製してもよい。
次に、別途作製した管状部材40をセラミックス基材群20(セラミックス基材20Aと20B)に取り付ける。管状部材40をセラミックスで形成する場合、例えば、セラミックス基材20A,20Bと同質の材料を用いて形成する場合には、セラミックス基材20A,20Bとほぼ同様にして、成形、焼成を行い、加工する。成形方法は、種々の方法を使用できるが、比較的複雑な形状の成形に適した、CIP(Cold Isostatic Pressing)法やスリップキャスト等を使用することが好ましい。焼成方法も、種々の方法を使用できるが、成形体形状が複雑なため、常圧焼成法を用いて焼成することが望ましい。セラミックス原料粉として窒化アルミニウム粉を使用する場合は、窒素中、1700℃〜2000℃で、約1時間〜10時間焼成することができる。そして、焼結体表面及びセラミックス基材群20との接合面のラッピング加工などを行う。得られた管状部材40を、各セラミックス基材20A,20Bと、例えば、ネジ止めやロウ付けにより接続する。
なお、管状部材40を金属で形成する場合は、金属管を研削加工することにより、管状部材40を作製する。管状部材40を金属で形成した場合は、給電線50を、絶縁性を確保するために、アルミナの絶縁管内に収納することが好ましい。
このようなセラミックスヒータ10は、従来一体であったセラミックス基材群20を、円盤状(平面形状が円形)のセラミックス基材20Aと、抵抗発熱体30を埋設した円環状のセラミックス基材20Bとに分割して構成している。更に、両者の間に所定のギャップを設けている。そのため、セラミックス基材群20の中央部と外周部を異なる温度に設定することが可能である。しかも、それぞれの設定温度に差が生じてもギャップGの存在により、単一のセラミックス基材中に急激な温度勾配が形成されるのを阻止できる。そのため熱応力の発生による破損を防止できる。特に、基板載置面10aの面内の位置によりセラミックス基材20A,20Bの設定温度差が20℃以上あるような場合は、セラミックス基材を分割したことによるセラミックス基材内に発生する熱応力の抑制効果が大きい。隣接するセラミックス基材間の温度差が50℃以上ある場合においてもセラミックス基材の破損を防止できる。
このようなセラミックスヒータ10は、例えば、半導体製造工程や液晶製造工程において用いられる半導体ウエハや液晶基板などの基板を加熱する基板加熱装置として好適に利用できる。基材が耐腐食性に優れるセラミックスで形成されており、かつ抵抗発熱体30がセラミックス基材20B内に埋設されて外部に露出していないため、腐食性ガスを使用することが多いCVD(Chemical Vapor Deposition)装置やドライエッチング装置内で好適に使用できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る基板加熱装置も、基材としてセラミックスを使用したセラミックスヒータ11である。図2(a)に、セラミックスヒータ11の断面図を、図2(b)には、セラミックス基材群21の平面図をそれぞれ示す。セラミックスヒータ11も、従来一体であった円盤状のセラミックス基材を中央部のセラミックス基材21Aとその外周部のセラミックス基材21Bとに分割し、ギャップGを介して両者を同一面上に配置したセラミックス基材群21を有する。セラミックスヒータ11では、中央部のセラミックス基材21A内にも抵抗発熱体31を埋設させている点と、セラミックス基材群21と管状部材41の間に板状の補助部材70を有している点が第1の実施の形態に係るセラミックスヒータ10と主に異なる。
セラミックスヒータ10と同様に、セラミックスヒータ11でも、各セラミックス基材の温度設定の影響を隣接する他のセラミックス基材が影響を受けにくく、各セラミックス基材が独立により正確な温度設定が可能になる。また、ギャップGの存在により、セラミックス基材21A,21B中に生じる温度勾配が抑制されるとともに、応力の逃げ場を提供できるため、応力による破損を防止できる。
さらに、分割した各セラミックス基材21A、21Bが独立に抵抗発熱体31、30を有している。具体的には、セラミックス基材21Aには、端子31T1,31T2を持つ抵抗発熱体31が設けられており、セラミックス基材21Bには、端子30T1,30T2を持つ抵抗発熱体30が設けられている。即ち、セラミックス基材21A,21Bごとに、独立した端子を持つ抵抗発熱体が設けられている。端子30T1,30T2には、給電線51から電力の入力を受け、抵抗発熱体30に電力を出力する。端子31T1,31T2には、給電線52から電力の入力を受け、抵抗発熱体31に電力を出力する。そのため、セラミックス基材21A、21Bごとのより細やかな温度管理が可能になる。また、中央部のセラミックス基材21Aの温度を外周部のセラミックス基材21Bより下げることも上げることも可能である。
また、セラミックスヒータ11は、セラミックス基材群21の基板載置面11aと反対の面に接して配置される、板状の補助部材70を備えている。そのため、セラミックス基材群21を板状の補助部材70上に載置できる。よって、複数のセラミックス基材21A,21Bを含むセラミックス基材群21をより簡易に、同一平面上に支持できる。そのため、セラミックス基材群21に含まれるセラミックス基材の数(分割数)を増やしたり、より複雑な分割をしたりすることもできる。
補助部材70の大きさや形状は特に限定されない。例えば、セラミックス基材群21全体より広くすることにより、セラミックス基材群21を安定して支持できる。しかし、必ずしもその必要はなく、セラミックス基材群21を支持でき、給電線51や熱電対62を被覆できる大きさと形状を有すればよい。
図2(a)に示すように、抵抗発熱体30の端子30T2に接続される給電線51や熱電対62は、セラミックス基材21Bに埋設されずに、セラミックス基材群と補助部材との間に配線されることが好ましい。例えば、給電線51と熱電対62は、セラミックス基材群21、具体的には、セラミックス基材21Bの基板載置面11aと反対の面(裏面)に沿って配線できる。また、給電線51と熱電対62は、セラミックス基材群21に代えて、補助部材70の表面に沿って配線してもよい。これによれば、給電線51として、抵抗発熱体とは異なる、より低抵抗な導体、例えばNiやアルミニウムなどの細線を使用することができる。したがって、給電線51自身の発熱を抑制できる。そのため、セラミックス基材21A,21Bごとの精度の高い温度制御とあいまって、より精度の高い温度制御が可能になる。
更に、セラミックス基材群21の基板載置面11aと反対の面(裏面)上に補助部材70を配置することにより、補助部材70によって給電線51や熱電対62が覆われている。したがって、腐食性ガス中での使用でも、給電線51や熱電対62の腐食を防止できる。
しかも、管状部材41が、補助部材70を介して、セラミックス基材群21の基板載置面11aと反対の面の中央部に接続されている。このような管状部材41は、各セラミックス基材21A,21Bの支持体として機能する。しかも、管状部材41内に給電線51,52と熱電対61,62を収納することができる。そして、管状部材41内を不活性ガスでパージしたり、外部環境と遮断することにより、給電線51,52と熱電対61,62の腐食を防止できる。
補助部材70の材質は限定されないが、絶縁性を有することが好ましい。補助部材70は、セラミックスヒータ11の使用温度範囲で十分な耐熱性を有することが好ましい。例えば、300℃以下の比較的低温で使用する場合は、補助部材70を、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン等のエンジニアプラスティック材料で形成することが可能である。400℃以上の高温雰囲気で使用する場合は、補助部材70は、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、ムライト、窒化ホウ素、サイアロン等のセラミックスを含むことが好ましい。さらに、セラミックス基材群21と補助部材70との接続部分において熱膨張係数の相違に基因する熱応力の発生を抑制するためには、補助部材70をセラミックス基材群21と同じ主成分を持つセラミックスで形成することが好ましい。
なお、補助部材70は、セラミックス基材群21と接する面に、給電線51や熱電対62をガイドするガイド用溝を備えることが好ましい。また、セラミックス基材群21がガイド用溝を備えてもよい。
補助部材70とセラミックス基材群21との接続は、ねじ止めで行うことが好ましい。接続作業が簡易化でき、分解修理も容易に可能となるからである。なお、セラミックスヒータ11を腐食性ガス中で使用する場合や、200℃以上の高温で使用する場合は、インコネル等のNi基合金のネジや、カーボンやセラミックスのネジを使用してネジ止めすることが好ましい。また、熱膨張係数の相違による熱応力の発生を防止するためには、セラミックス基材群21、補助部材70及びネジ止めに用いるネジを、同一のセラミックス、例えば窒化アルミニウムで形成することが好ましい。Ni基合金のネジを使用する場合はセラミックス基体のめねじ部にNi基合金のヘリサートを入れておくとよい。
セラミックスヒータ11の製造方法は、セラミックスヒータ10の製造方法と基本的に同じ手順を使用できる。例えば抵抗発熱体が埋設されたセラミックス基材21Aは、セラミックス基材20Bと同様に抵抗発熱体31を埋設した成形体を作製し、この成形体を焼成すればよい。
また、補助部材70を窒化アルミニウム等のセラミックスで作製する場合は、セラミックス基材群の製造方法と同様な条件で成形、焼成を行い、焼結体を作製するとよい。補助部材70を樹脂材料で形成する場合は、市販の樹脂材料を円盤状に加工したり、射出成形したりできる。
更に、補助部材70と管状部材41は、セラミックス一体焼結体としてもよい。即ち、同一のセラミックスで補助部材70と管状部材41を備える一体焼結体を作製してもよい。
このようなセラミックスヒータ11によれば、従来一体であったセラミックス基材を、抵抗発熱体31を埋設した円盤状(平面形状が円形)のセラミックス基材21Aと、抵抗発熱体30を埋設した円環状のセラミックス基材21Bとに分割して構成する。更に、両者の間には所定のギャップGがある。そのため、セラミックス基材群21の中央部と外周部を異なる温度に設定することが可能である。更に、それぞれの設定温度に差が生じてもギャップの存在により、単一のセラミックス基材中に急激な温度勾配が形成されるのを阻止できる。そのため熱応力の発生による破損を防止できる。隣接するセラミックス基材間の温度差が50℃以上ある場合においてもセラミックス基材の破損を防止できる。
さらに、セラミックスヒータ11は板状の補助部材70を有し、セラミックス基材群21を補助部材70上に載置できる。そのため、分割された複数のセラミックス基材21A,21Bを安定して保持できる。しかも、補助部材70によって、セラミックス基材群21と補助部材70との間に配線された給電線51や熱電対62が被覆される。よって、給電線51や熱電対62の露出を防止できる。そのため、セラミックスヒータ11は腐食ガス中で使用できる。
(第3の実施の形態)
図3に、第3の実施の形態に係るセラミックスヒータ12の断面図を示す。第3の実施の形態に係る基板加熱装置も、基材としてセラミックス基材を使用したセラミックスヒータ12である。即ち、セラミックスヒータ12でも、セラミックスヒータ11と同様に、従来一体であった円盤状のセラミックス基材を中央部のセラミックス基材22Aとその外周部のセラミックス基材22Bとに分割している。更に、各セラミックス基材22A,22B内に、抵抗発熱体30、31と、静電チャック電極80A、80Bが埋設されている。
具体的には、セラミックスヒータ12の各セラミックス基材22A、22B中にそれぞれ、面状の静電チャック電極80A、80Bが埋設されている。セラミックスヒータ11は、静電チャック電極80A、80Bを有することにより、基板5を各セラミックス基材22A、22Bに密着固定させることができる。即ち、セラミックスヒータ12は、静電チャック機能を備えることにより、基板載置面に載置した基板を基板載置面との良好な密着性を持って固定できる。したがって、セラミックスヒータ12による基板5の温度制御をより効率良く、より正確に行うことが可能になる。
更に、この静電チャック電極80A、80Bと同じようにして、高周波電極(RF電極)を各セラミックス基材22A、22B中に埋設してもよい。これによれば、セラミックスヒータ12は、プラズマを発生できる。即ち、静電チャック電極又は高周波電電極少なくとも1つを基材に埋設できる。
静電チャック電極80A、80Bや高周波電極としては、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、及びタングステンカーバイド(WC)等の高融点金属を使用することが好ましい。また、静電チャック電極80A、80Bや高周波電極の形態は限されず、板状やメッシュ状の金属バルク体、パンチングメタルのような板状の金属バルク体に穴を開けたもの、印刷用の金属ペーストを用いて印刷した印刷電極、蒸着やスパッタ等で形成した薄膜電極でもよい。尚、金属バルク体の電極を用いた場合には、低抵抗化が可能なため、静電チャック電極としても、プラズマ発生用の高周波電極としても使用することができる。
更に、セラミックスヒータ12は、セラミックスヒータ11と同様にセラミックス基材群22と管状部材41との間に板状の補助部材71を備えている。補助部材71の表面には、各セラミックス基材22A,22Bに合わせて溝が形成されている。よって、各セラミックス基材22A,22Bを所定位置に嵌め込むことができる。このように、補助部材71上に各セラミックス基材22A、22Bを嵌め込む溝を形成することで、正確にセラミックス基材22A、22Bの位置を確定でき、ねじ止め等を使わずに、セラミックス基材22A、22Bを補助部材70上に固定できる。
セラミックスヒータ12は、第2の実施の形態に係るセラミックスヒータ11の製造方法とほぼ同様な方法で製造できる。但し、セラミックス基材22A、22Bの作製工程において、抵抗発熱体と同様に静電チャック電極80A、80Bを埋設させる。例えば、静電チャック電極80A、80Bを成形体に埋設し、焼成する。また、加工や成形などにより、各セラミックス基材22A、22Bを嵌め込む溝を備える補助部材71を作製する。これらの点以外は、第2の実施の形態とほぼ同様にできる。
このようなセラミックスヒータ12によれば、セラミックスヒータ10,11と同様に、セラミックス基材22A、22Bにおける熱応力による破損を防止でき、隣接するセラミックス基材22A、22B間の度差が50℃以上ある場合においてもセラミックス基材22A、22Bの破損を防止できる。さらに、板状の補助部材70により、セラミックス基材群21を安定して保持できる。加えて、各セラミックス基材22A、22Bに沿って配線された給電線51や熱電対62の腐食を防止できる。更に、静電チャック電極80A、80Bにより、基板5を安定してセラミックスヒータ12上に固定できる。
(その他の実施の形態)
セラミックス基材の分割の形態は、中央部とその外周部の2分割に限られない。例えば、基板5の周囲やセラミックスヒータ周囲の温度環境に応じて分割できる。例えば、円盤状のセラミックス基材を周方向に(放射線状に)分割してもよいし、径方向に分割してもよい。また、分割数も限定されない。図4に示すセラミックスヒータ13のように、径方向の2分割と周方向方向の4分割(放射線状に4分割)とを組み合わせて、セラミックス基材を5つの領域に分割し、複数のセラミックス基材23A〜23Eとしてもよい。そして、各セラミックス基材23A〜23Eの間に所定のギャップを設けて配置してもよい。この場合、各セラミックス基材23A〜23Eにそれぞれ独立した端子を有する抵抗加熱体A〜Eを設けてもよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、基材としてセラミックスを使用したセラミックスヒータの例を示したが、基材の種類はセラミックスに限られず、アルミニウムやステンレス等の金属の基材や、樹脂の基材などを使用してもよい。金属を基材として使用する場合に、金属基材中に抵抗発熱体を埋設するときは、抵抗発熱体を絶縁材で被覆することで、抵抗発熱体と金属基材との絶縁を確保するとよい。
セラミックスヒータの各セラミックス基材の温度制御は、例えば、図5(a)、図6(a)に示すセラミックスヒータ14,15のように行うことができる。図5(a)に示すように、セラミックスヒータ14では、セラミックスヒータ11と同様に、各セラミックス基材21A、22Bそれぞれが、独立した端子を持つ抵抗発熱体30、31を備える。更に、セラミックスヒータ14は、セラミックス基材21A、21B毎に、セラミックス基材21A、21B毎の温度測定部である熱電対61,62を備える。また、セラミックスヒータ14は、セラミックス基材21A、21B毎に温度を調整するセラミックス基材21A,21B毎の温度制御装置130,131を備える。
温度制御装置130,131はそれぞれ、温度コントローラ110,111と、出力ユニット120,121を備える。セラミックス基材21Aの温度制御装置130は、抵抗発熱体30と熱電対61に接続し、セラミックス基材21Aの温度を調整する。セラミックス基材21Bの温度制御装置131は、抵抗発熱体31と熱電対62に接続し、セラミックス基材21Bの温度を調整する。具体的には、温度コントローラ110,111が、測定温度と設定温度に応じて出力ユニット120,121から出力する電流値を制御する。出力ユニット120,121は、制御された電流値を抵抗発熱体30,31に供給する。
この場合、各セラミックス基材21A、21Bにおいて独立した温度制御が可能となる。また、セラミックス基材21A、21Bごとに熱電対61,62により温度をモニターできる。例えば、図5(b)に示すように、セラミックス基材21Aの温度Tc1を354℃に設定し、セラミックス基材21Bの温度Tc2を310℃に設定することができる。あるいはセラミックスヒータ14を用いる装置内の条件に従って、温度条件を変更することができる。このようにセラミックス基材毎の温度設定が可能になる。
また、図6(a)に示すように、セラミックスヒータ15では、セラミックスヒータ11と同様に、各セラミックス基材21A、22Bそれぞれが、独立した端子を持つ抵抗発熱体30、31を備える。このとき、一方のセラミックス基材は、温度を測定して温度制御を行い、他方のセラミックス基材は、その温度制御に応じた制御を行うことができる。具体的には、セラミックス基材21Aの温度を測定する熱電対61と、抵抗発熱体30と温度測定部である熱電対61に接続し、セラミックス基材21Aの温度を制御する主温度制御装置140を備えることができる。主温度制御装置140は、主温度コントローラ112と出力ユニット122とを備える。主温度コントローラ112が、測定温度と設定温度に応じて出力ユニット122から出力する電流値を制御する。出力ユニット122は、制御された電流値を抵抗発熱体30に供給する。このように、セラミックスヒータ15は、基材ごとの温度測定部と、抵抗発熱体と温度測定部に接続し、基材ごとに温度を調整する基材ごとの主温度制装置を少なくとも1つ備えることができる。
そして、セラミックス基材21Bは、熱電対を備えず、主温度制御装置140の温度制御条件に応じて温度制御条件を設定する従温度制御装置141を備える。即ち、セラミックスヒータ15は、主温度制御装置140による温度調整を受けないセラミックス基材21Bの温度を、主温度制御装置140の温度調整条件に応じて調整する従温度制御装置141を備える。
従温度制御装置141は抵抗発熱体31に接続された出力ユニット123と、出力ユニット123と主温度コントローラ112に接続された従温度コントローラ113とを備える。従温度コントローラ113は、主温度コントローラ112の設定温度に応じて一定の関係で設定温度が決まるように設定されている。そして、従温度コントローラ113は、その設定温度に応じて出力ユニット123が出力される電流値を制御する。そして、出力ユニット123は、制御された電流値を抵抗発熱体31に供給する。
よって、この場合、図6(b)に示すように、モニターされるのはセラミックス基材21Aの温度Tc1のみである。そして、例えば、セラミックス基材21Bの設定温度を、常に温度Tc1から40℃低い温度に設定できる。このように、各セラミックス基材21A、21Bの設定温度が一定の関係を有するように調整する場合は、熱電対61を埋設するセラミックス基材をいずれか一つに決めて、他の基材は熱電対61が埋設されたセラミックス基材に応じて温度を調整できる。この場合は、熱電対の数を減らせるとともに、装置構成をより簡易なものにできる。
なお、図5(a)、図6(a)に示したような温度制御の方式は、第1〜第3の実施の形態に応用することが可能であるとともに、図4に示すようなより多くに基材を分割した場合にも適用できる。
更に、補助部材とセラミックス基材群の接続方法は、限定されない。例えば、図7に示すように、セラミックスヒータ16の温度が低い場合には、補助部材70とセラミックス基材群21は、Oリングや金属シール(メタルシール)などのシール部材を用いて接続できる。また、セラミックスヒータの温度がロウ付け温度以下の場合には、補助部材とセラミックス基材群は前記ロウ付けにより接続してもよい。尚、ロウ付けする位置は、例えば、図7に示したシール部材90を設ける位置と同じ位置にできる。シール部材90やロウ付けによる接続によれば、チャンバ内の腐食性ガスによる給電線や熱電対の腐食を防止できる。
(実施例)
図2に示すセラミックスヒータ11を実施例として作製した。具体的には、還元窒化法によって得られた窒化アルミニウム粉末に、5重量%のY23を加えたセラミックス混合粉にアクリル系樹脂バインダを添加して混合し、噴霧造粒法により造粒粉を作製した。この造粒粉を金型に充填してプレスし、予備成形体を作製した。予備成形体に、転写型で抵抗発熱体を埋設する位置に溝を形成した。その溝に、図2(b)に示す巻回体に加工した線状のモリブデンの抵抗発熱体30、折り返し加工した線状のモリブデンの抵抗発熱体31を置いた。更に、その上にセラミックス原料粉を充填し、約200kg/cm2でプレスを行い、セラミックス基材21A及びセラミックス基材21Bになる成形体を作製した。これらの成形体をホットプレス焼成炉で焼成した。窒素ゲージ圧を0.5kg/cm2とする雰囲気下で、1860℃で6時間保持して焼成した。
円盤状のセラミックス基材21Aとして、直径100mm×厚み20mmの窒化アルミニウム焼結体を作製した。また、円環状のセラミックス基材21Bとして、内径104mm×外径310mm×厚み20mmの窒化アルミニウム焼結体を作製した。
別途、セラミックス基材と同じ造粒粉を用いて成形し、常圧焼結して、板状の補助部材70及び管状部材41を作製した。補助部材70は、一軸方向からプレスして成形した。管状部材41は、CIP法により成形した。
セラミックス基材21A、22B、補助部材70、管状部材41に、ねじ穴や端子と給電線51,52との接続に必要な孔を形成した。図2(a)に示すように、セラミックス基材21A、21Bと補助部材70、補助部材70と管状部材41をそれぞれ、セラミックスのネジを用いてねじ止めした。また、抵抗発熱体30,31の端子30T1、30T2、31T1、31T2及び熱電対の端子を必要箇所にロウ付けで固定した。
(比較例)
実施例と同様な製造条件を用いて、比較例のセラミックスヒータを作製した。比較例のセラミックスヒータは、セラミックス基材を一体型のものとした。ただし、セラミックス基材は中央部と外周部の2つのゾーンを持ち、それぞれに独立した端子を有する抵抗発熱体を埋設させた。各抵抗発熱体の形状は、実施例の各セラミックス基材21A、21B中に埋設されたものと同様の形状を有するようにした。
(評価)
実施例及び比較例の各セラミックスヒータ上に基板を載置した。基板中央部の設定温度が300℃、基板外周部の設定温度が340℃となるよう抵抗発熱体の発熱量を調整した。このときのセラミックス基材内の温度を熱電対を用いて測定した。この結果を図8に示す。なお、図8では、補助部材70や管状部材41、抵抗発熱体30,31などの図示を省略している。
従来の一体型セラミックス基材からなる比較例のセラミックスヒータの場合は、基板温度を300℃に設定した基板中央部の真下にあたるセラミックスヒータ内部の温度は310℃であった。これに対し、基板温度を340℃に設定した基板外周部の真下にあたるセラミックスヒータ内部の温度は360℃であった。そのため、セラミックスヒータ内部では面内方向において、中央部と外周部との間に約50℃以上の温度差が生じていた。
これに対し、セラミックス基材を2分割し、ギャップを設けた実施例のセラミックスヒータ11では、セラミックス基材21Aの厚み方向のほぼ中央部において、基板温度を300℃に設定した基板中央部の真下では305℃であった。これに対し、セラミックス基材21Aの円周部では317℃であった。そのため、セラミックス基材21A内部の面内方向での温度差は12℃に過ぎなかった。また、セラミックス基材21Bにおいて、基板温度を340℃に設定した基板外周部の真下では358℃であり、セラミックス基材21B内周部での温度は350℃であった。そのため、セラミックス基材21Bの面内温度差は約10℃以下であることが確認できた。
図8にも示されるように、従来の一体型セラミックス基材からなるセラミックスヒータに対して、複数のセラミックス基材を含むセラミックス基材群を備える実施例のセラミックスヒータ11では、各セラミックス基材21A,21Bでの面内温度差を大幅に抑制できる。そして、図8に示すように、場所によって異なる温度を設定する場合であっても、面内温度差に起因する熱応力の発生が抑制され、熱応力に起因する破損を防止できることが確認できた。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るセラミックスヒータの断面図であり、(b)はそのセラミックス基材群の平面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るセラミックスヒータの断面図であり、(b)はそのセラミックス基材群の平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るセラミックスヒータを示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るセラミックスヒータのセラミックス基材群の分割形態例を示す平面図である。 (a)は、本発明の他の実施の形態に係るセラミックスヒータを示す図であり、(b)はその温度制御例を示すグラフである。 (a)は、本発明の他の実施の形態に係るセラミックスヒータを示す図であり、(b)はその温度制御例を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態に係るセラミックスヒータを示す断面図である。 本発明の実施例のセラミックスヒータ及び比較例のセラミックスヒータにおける面内温度分布測定結果を示す図である。
符号の説明
10,11,12,13,14,15,16…セラミックスヒータ
10a,11a…基板載置面
20,21,22…セラミックス基材群
20A,20B,21A,21B,22A,22B,23A〜23E…セラミックス基材
30,31…抵抗発熱体
30T1,30T2,31T1,31T2…端子
31…抵抗発熱体
40,41…管状部材
50,51,52…給電線
61,62…熱電対
70,71…補助部材
80A…静電チャック電極
90…シール部材
110,111…温度コントローラ
112…主温度コントローラ
113…従温度コントローラ
120,121,122,123…出力ユニット
130,131…温度制御装置
140…主温度制御装置
141…従温度制御装置

Claims (20)

  1. ギャップを介して略板状になるように配置され、基板載置面を形成する複数の基材を含む基材群と、
    少なくとも1つの前記基材に設けられた抵抗発熱体と
    を備えることを特徴とする基板加熱装置。
  2. 前記基材は、セラミックスを含むことを特徴とする請求項1に記載の基板加熱装置。
  3. 前記抵抗発熱体は、前記基材に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板加熱装置。
  4. 前記基材ごとに、端子を持つ抵抗発熱体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  5. 前記ギャップの幅は、0.1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  6. 前記基材群は、第1基材と、該第1基材の外周囲に配置される環状の第2基材とを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  7. 前記基材群の前記基板載置面と反対の面に接して配置される、板状の補助部材を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  8. 前記補助部材は、絶縁性であることを特徴とする請求項7に記載の基板加熱装置。
  9. 前記抵抗発熱体の端子に接続し、前記基材と前記補助部材の間に配線された給電線を備えることを特徴とする請求項8に記載の基板加熱装置。
  10. 前記補助部材は、セラミックスを含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の基板加熱装置。
  11. 前記基材群の前記基板載置面と反対の面の中央部に直接又は間接に接続された管状部材を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  12. 前記管状部材は、前記補助部材を介して、前記基材群の前記基板載置面と反対の面の中央部に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の基板加熱装置。
  13. 前記管状部材は、金属又はセラミックスの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の基板加熱装置。
  14. 前記補助部材と前記管状部材は、セラミックス一体焼結体であることを特徴とする請求項13に記載の基板加熱装置。
  15. 前記基材中に埋設された、静電チャック電極又は高周波電極の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  16. 前記基材は、窒化アルミニウムを含むことを特徴とする請求項2乃至15のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  17. 前記抵抗発熱体は、モリブデンまたはタングステンの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  18. 前記抵抗発熱体の端子に接続し、ニッケルまたはアルミニウムの少なくとも1つを含む給電線を備えることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  19. 前記基材ごとの温度測定部と、
    前記抵抗発熱体と前記温度測定部に接続し、前記基材ごとに温度を調整する前記基材ごとの温度制御装置と
    を備えることを特徴とする請求項4乃至18のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
  20. 前記基材ごとの温度測定部と、
    前記抵抗発熱体と前記温度測定部に接続し、前記基材ごとに温度を調整する前記基材ごとの主温度制装置を少なくとも1つと、
    前記主温度制御装置による温度調整を受けない前記基材の温度を、前記主温度制御装置の温度調整条件に応じて調整する従温度制御装置と
    を備えることを特徴とする請求項4乃至18のいずれか1項に記載の基板加熱装置。
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