JP2006048984A - 燃料電池スタック - Google Patents

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俊哉 若穂囲
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祐一郎 小坂
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高 小阪
Takamasa Kawagoe
敬正 川越
Takaki Nakagawa
尊基 中川
Kentaro Nagoshi
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Abstract

【課題】水分が残留することによる腐食の発生を防止するとともに、所望の絶縁性を保持することを可能にする。
【解決手段】エンドプレート20aに流体連通孔46dが形成され、この流体連通孔46dに絶縁グロメット48が装着される。流体連通孔46dの内壁面には、波形状部52が形成され、この波形状部52と絶縁グロメット48の外周面との間には、複数の空間部54が形成される。この空間部54は、通路部56、すなわち、環状溝部58a、58bに一体的に連通し、第1及び第2開放孔部62a、62bを介して外部に開放される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを交互に積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも冷却媒体又は反応ガスのいずれかを流す流体連通孔が形成される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路と、カソード側電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路とが設けられている。さらに、セパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
一般的に、燃料電池は、セパレータの積層方向に貫通する流体供給連通孔及び流体排出連通孔が燃料電池内部に設けられた、所謂、内部マニホールドを構成している。そして、流体である燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体は、それぞれの流体供給連通孔から燃料ガス流路、酸化剤ガス流路及び冷却媒体流路に供給された後、それぞれの流体排出連通孔に排出されている。
この種の内部マニホールド型燃料電池では、必要に応じてターミナルプレートやエンドプレートにも、上記の流体供給連通孔及び流体排出連通孔が設けられている。その際、ターミナルプレートやエンドプレート等のような金属製プレートでは、反応ガス中の生成水や冷却水(冷却媒体)が接触することにより、電蝕による腐食が発生し易くなるという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池では、図7に示すように、図示しない単セルの積層方向一端に配設されるプレッシャプレート(エンドプレート)1の上部には、貫通孔2a、2b及び2cが設けられており、このプレッシャプレート1には、入口孔集合導管3が装着されてる。入口孔集合導管3は、燃料ガス入口孔導管4a、冷却水入口孔導管4b及び酸化剤ガス入口孔導管4cを備えており、これらが共通の鍔部5により一体的に保持されている。
燃料ガス入口孔導管4aには、燃料ガス入口孔6aが設けられ、冷却水入口孔導管4bには、冷却水入口孔6bが設けられ、さらに酸化剤ガス入口孔導管4cには、酸化剤ガス入口孔6cが設けられている。
燃料ガス入口孔導管4a、冷却水入口孔導管4b及び酸化剤ガス入口孔導管4cは、耐食性のPPO(ポリフェニレンオキサイト)製であり、腐食を防止することができる、としている。
特開2000−164238号公報(図2)
上記の特許文献1では、燃料ガス入口孔導管4a、冷却水入口孔導管4b及び酸化剤ガス入口孔導管4cが、それぞれ貫通孔2a、2b及び2cに嵌合することにより、金属製のプレッシャプレート1に生成水や冷却水が直接接触することを阻止している。
しかしながら、燃料ガスや酸化剤ガスに混在する生成水や冷却水からの水蒸気は、燃料ガス入口孔導管4a、冷却水入口孔導管b及び酸化剤ガス入口孔導管4cを透過して、これらと貫通孔2a、2b及び2cとの間に水が滞留し易い。このため、貫通孔2a、2b及び2c間の絶縁性が低下するという問題が指摘されている。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、液体連通孔を構成する内壁面に水分が残留することを確実に阻止し、所望の絶縁性を保持するとともに、腐食を防止することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを交互に積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも冷却媒体又は反応ガスのいずれかを流す流体連通孔が形成される燃料電池スタックである。
燃料電池スタックは、少なくとも流体連通孔のいずれかを構成する内壁面に配設される筒状の絶縁性流路部材を備え、前記内壁面と前記絶縁性流路部材の外周面との間には、複数の空間部が形成されるとともに、前記空間部は、通路部を介して外部に開放されている。
また、空間部は、内壁面又は外周面に周方向に沿って設けられる凹凸部により形成されるとともに、通路部は、前記凹凸部の少なくとも一端に設けられ、複数の前記空間部同士を前記周方向に沿って連通する環状溝部と、前記環状溝部に連通して外部に開放される2以上の開放孔部とを有することが好ましい。
本発明によれば、絶縁性流路部材を透過する水蒸気は、流体連通孔を構成する
内壁面と前記絶縁性流路部材の外周面との間に形成される複数の空間部に導入された後、前記空間部に連通する通路部を通って外部に円滑に排出される。このため、流体連通孔の内壁面に水が滞留することがなく、腐食を防止するとともに、所望の絶縁性を確実に維持することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の一部分解斜視図である。
燃料電池スタック10は、例えば、自動車等の車両に搭載されている。この燃料電池スタック10には、図示しないが、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガス(空気等)を供給する酸化剤ガス供給部と、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する燃料ガス供給部と、冷却媒体、例えば、純水やエチレングリコール等を供給する冷却媒体供給部とが接続される。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が矢印A方向に積層された積層体14を備え、前記積層体14の積層方向両端には、ターミナルプレート16及び絶縁プレート18を介装してエンドプレート20a、20bが配置される。エンドプレート20a、20bは、図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられる。
各発電セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)22と、前記電解質膜・電極構造体22を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ24、26とを備える。なお、第1及び第2金属セパレータ24、26に代替して、例えば、カーボンプレートを採用してもよい。
発電セル12の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔28a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔30a、及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔32bが設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔32a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔30b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔28bが設けられる。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜34と、前記固体高分子電解質膜34を挟持するアノード側電極36及びカソード側電極38とを備える。
アノード側電極36及びカソード側電極38は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されることにより形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜34の両面に形成される。
第1金属セパレータ24は、電解質膜・電極構造体22に向かう面に燃料ガス供給連通孔32aと燃料ガス排出連通孔32bとを連通する燃料ガス流路40を設ける。第1金属セパレータ24は、反対の面に冷却媒体供給連通孔30aと冷却媒体排出連通孔30bとを連通する冷却媒体流路42を設ける。
第2金属セパレータ26は、電解質膜・電極構造体22に向かう面に酸化剤ガス流路44を設けるとともに、この酸化剤ガス流路44は、酸化剤ガス供給連通孔28aと酸化剤ガス排出連通孔28bとに連通する。第2金属セパレータ26は、反対の面に第1金属セパレータ24と重なり合って冷却媒体流路42が一体的に形成される。
燃料ガス流路40、冷却媒体流路42及び酸化剤ガス流路44は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。第1及び第2金属セパレータ24、26の面の周縁部には、図示しないシール部材が一体成形される。
図1に示すように、エンドプレート20aには、酸化剤ガス供給連通孔28a、冷却媒体供給連通孔30a、燃料ガス排出連通孔32b、燃料ガス供給連通孔32a、冷却媒体排出連通孔30b及び酸化剤ガス排出連通孔28bに連通する流体連通孔46a、46b、46c、46d、46e及び46fが形成される。流体連通孔46a、46b、46c、46d、46e及び46fには、エンドプレート20aの両面を跨いで筒状の絶縁性流路部材、例えば、絶縁グロメット48が配設される。
絶縁グロメット48は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材で構成されており、連通孔嵌合部であるボディ50aの両端にフランジ部50bが一体的に形成される。フランジ部50bには、外方に向かって突出するリップ状シール部50cが設けられる。
流体連通孔46a、46b、46c、46d、46e及び46fは、同様に構成されており、以下に、例えば、前記流体連通孔46d(図2参照)について詳細に説明し、他の流体連通孔46a〜46c、46e及び46fについての詳細な説明は省略する。
図2及び図3に示すように、流体連通孔46dの内壁面には、周方向に沿って凹凸部、例えば、波形状部52が設けられる。波形状部52は、波間ピッチPが、例えば、0.1mm〜10mmの範囲内に設定されるとともに、深さhが0.1mm〜10mmの範囲内に設定される。なお、凹凸部として、波形状部52に代替して台形状部やパルス形状部等を採用することができる。
波形状部52は、互いに隣接する山部及び谷部が、流体連通孔46dの貫通方向(矢印A方向)に延在している。波形状部52の山部に絶縁グロメット48のボディ50aの外周面が摺接し、前記外周面と前記流体連通孔46dの内壁面(波形状部52)との間には、複数の空間部54が形成される。
各空間部54は、矢印A方向に延在しており、前記空間部54の両端(少なくとも一端)は、通路部56を介して外部に開放される。通路部56は、エンドプレート20aの幅方向両端に設けられ、複数の空間部54同士を周方向に沿って連通する環状溝部58a、58bを備える。
環状溝部58a、58bは、上部及び側部下方に設けられた連通溝60a、60b(実質的には、波形状部52の谷部)を介して連通する。連通溝60aは、鉛直方向に延在してエンドプレート20aの上端面から外部に開放される第1開放孔部62aに連通する一方、連通溝60bは、前記エンドプレート20aの側面から外部に開放し、且つ前記側面に向かって下方に傾斜する第2開放孔部62bに連通する。
流体連通孔46eには、エンドプレート20aの側方に上下に所定間隔だけ離間して設けられる第1開放孔部62aと第2開放孔部62bとが連通する。流体連通孔46fには、エンドプレート20aの側方及び前記エンドプレート20aの下面に設けられる第1開放孔部62a及び第2開放孔部62bに連通する。
流体連通孔46a〜46cでは、それぞれ第1及び第2開放孔部62a、62bが上記の流体連通孔46d〜46fと同様に設けられる。流体連通孔46a〜46fに絶縁グロメット48が挿入されると、前記絶縁グロメット48のフランジ部50bが環状溝部58a、58bの外側に設けられた溝部64a、64bに配設され、環状溝部58a、58bを液密に保持する(図2参照)。
図4に示すように、ターミナルプレート16及び絶縁プレート18には、あるいは前記ターミナルプレート16には、必要に応じて絶縁グロメット48aが装着される。この絶縁グロメット48aの装着部分には、上記の絶縁グロメット48が装着されるエンドプレート20aと同様の構成を採用してもよい。
エンドプレート20aには、酸化剤ガス供給連通孔28a、冷却媒体供給連通孔30a、燃料ガス排出連通孔32b、燃料ガス供給連通孔32a、冷却媒体排出連通孔30b及び酸化剤ガス排出連通孔28bに連通する図示しない配管部材が接続される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、酸化剤ガスは、燃料電池スタック10の酸化剤ガス供給連通孔28aに供給される。一方、燃料ガスは、燃料電池スタック10の燃料ガス供給連通孔32aに供給される。また、冷却媒体は、燃料電池スタック10の冷却媒体供給連通孔30aに供給される。
図1に示すように、燃料電池スタック10内では、酸化剤ガスが、酸化剤ガス供給連通孔28aから第2金属セパレータ26の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体22のカソード側電極38に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔32aから第1金属セパレータ24の燃料ガス流路40に導入され、電解質膜・電極構造体22のアノード側電極36に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体22では、カソード側電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極36に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔28bに沿って流動した後、エンドプレート20aから排出される。同様に、アノード側電極36に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔32bに排出されて流動し、エンドプレート20aから排出される。
また、純水やエチレングリコール等の冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ24、26間の冷却媒体流路42に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体22を冷却した後、冷却媒体排出連通孔30bを移動してエンドプレート20aから排出され、循環使用される。
この場合、第1の実施形態では、エンドプレート20aに形成されている流体連通孔46a〜46fに、絶縁グロメット48が配設されている。この絶縁グロメット48は、水蒸気透過性を有しており、内部を流れる燃料ガスや酸化剤ガスに混在する生成水や冷却媒体が、水蒸気化して前記絶縁グロメット48を透過し、流体連通孔46a〜46fを構成する内壁面と前記絶縁グロメット48の外周面との間に浸入し易い。
ここで、図2及び図3に示すように、例えば、流体連通孔46dでは、この流体連通孔46dを構成する内壁面に波形状部52が形成されており、前記流体連通孔46dに絶縁グロメット48が装填された状態で、前記絶縁グロメット48の外周面と前記波形状部52との間には、それぞれ矢印A方向に延在する複数の空間部54が形成されている。
さらに、各空間部54の両端部は、環状溝部58a、58bを介して一体的に連通するとともに、連通溝60a、60bから第1及び第2開放孔部62a、62bに連通している。
このため、絶縁グロメット48を透過した水蒸気は、空間部54に導入された後に環状溝部58a、58bから連通溝60a、60bを通り、第1及び第2開放孔部62a、62bから外部に放出される。従って、流体連通孔46dの内壁面に水が滞留することがなく、この内壁面が腐食することを防止するとともに、所望の絶縁性を確実に維持することができるという効果が得られる。
さらに、流体連通孔46dの上部には、鉛直上方向に向かって第1開放孔部62aが連通するとともに、前記流体連通孔46dの下部側に下方に傾斜して第2開放孔部62bが連通している。これにより、流体連通孔46dの内壁面に沿って水蒸気の流通性が向上するとともに、特に、この水蒸気は、第1開放孔部62aを通って外部に放出される一方、空間部54に凝結する水は、第2開放孔部62bを介して円滑に外部に排出される。
さらにまた、第1の実施形態では、図3に示すように、絶縁グロメット48のボディ50aの外周面と流体連通孔46dの内壁面との間に、この外周面を周回して複数の空間部54が形成されている。これにより、絶縁グロメット48内を流動する燃料ガス(酸化剤ガス及び冷却媒体でも同様)の圧力変動を介して、前記絶縁グロメット48の前記ボディ50aは、波形状部52の形状に沿って変形し易い。
このため、空間部54の体積が変化してポンピング動作が発生し、前記空間部54に導出された水蒸気の排出及び前記空間部54への外気の導入が確実に行われ、水分排出機能が有効に向上するという利点がある。
なお、第1の実施形態では、第1及び第2開放孔部62a、62bを個別に設けて、それぞれエンドプレート20aの上面と側面とから外部に開放するように構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1及び第2開放孔部62a、62bの途上で合流して単一の開放孔部を形成し、この単一の開放孔部が外部に開放するように構成してもよい。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック80を構成するエンドプレート82と、筒状の絶縁性流路部材、例えば、絶縁グロメット84との分解説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態では、流体連通孔46dの内壁面に凹凸部が設けられておらず、絶縁グロメット84を構成するボディ50aの外周面には、矢印A方向に延在して凹凸部86が形成される。凹凸部86は、例えば、波形状に構成されており、流体連通孔46dの内壁面との間に複数の空間部88が形成される。
ボディ50aの両端部には、このボディ50aの外周面を周回し、且つ各空間部88の両端部を一体的に連通する環状溝部90が形成される。この環状溝部90は、第1及び第2開放孔部62a、62bに連通して外部に開放される。
このように構成される第2の実施形態では、絶縁グロメット84を透過する水蒸気は、この絶縁グロメット84の外周面に形成される複数の空間部88に導入された後、環状溝部90から第1及び第2開放孔部62a、62bを介して外部放出される。
従って、流体連通孔46dの内壁面に水が滞留することがなく、腐食を防止するとともに、所望の絶縁性を確実に維持することができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。しかも、絶縁グロメット84外周面に凹凸部86を形成すればよく、流体連通孔46dの内壁面に凹凸部を設ける構成に比べて一層経済的であるという利点がある。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解斜視図である。 前記燃料電池スタックを構成するエンドプレート及び絶縁グロメットの一部分解斜視図である。 前記エンドプレート及び前記絶縁グロメットの断面説明図である。 前記燃料電池スタックの一部断面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解斜視図である。 前記燃料電池スタックを構成するエンドプレート及び絶縁グロメットの断面説明図である。 特許文献1に係る燃料電池の分解斜視説明図である。
符号の説明
10、80…燃料電池スタック 12…発電セル
14…積層体 16…ターミナルプレート
18…絶縁プレート
20a、20b、82…エンドプレート
22…電解質膜・電極構造体 24、26…金属セパレータ
28a…酸化剤ガス供給連通孔 28b…酸化剤ガス排出連通孔
30a…冷却媒体供給連通孔 30b…冷却媒体排出連通孔
32a…燃料ガス供給連通孔 32b…燃料ガス排出連通孔
40…燃料ガス流路 42…冷却媒体流路
44…酸化剤ガス流路 46a〜46f…流体連通孔
48、48a、84…絶縁グロメット 50a…ボディ
50b…フランジ部 52…波形状部
54、88…空間部 56…通路部
58a、58b、90…環状溝部 60a、60b…連通溝
62a、62b…開放孔部 86…凹凸部

Claims (2)

  1. 電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを交互に積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも冷却媒体又は反応ガスのいずれかを流す流体連通孔が形成される燃料電池スタックであって、
    少なくとも前記流体連通孔のいずれかを構成する内壁面に配設される筒状の絶縁性流路部材を備え、
    前記内壁面と前記絶縁性流路部材の外周面との間には、複数の空間部が形成されるとともに、
    前記空間部は、通路部を介して外部に開放されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記空間部は、前記内壁面又は前記外周面に周方向に沿って設けられる凹凸部により形成されるとともに、
    前記通路部は、前記凹凸部の少なくとも一端に設けられ、複数の前記空間部同士を前記周方向に沿って連通する環状溝部と、
    前記環状溝部に連通して外部に開放される2以上の開放孔部と、
    を有することを特徴とする燃料電池スタック。

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