JP2006048800A - 磁気ヘッドスライダ支持装置、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリおよび磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ支持装置、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリおよび磁気ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録素子に接続された配線と再生素子に接続された配線との間でのクロストークを低減する。
【解決手段】磁気ヘッドスライダ支持装置は、スライダ210を弾性的に支持するサスペンションとフレキシブル配線板を備えている。サスペンションはロードビームを有し、フレキシブル配線板はロードビームに沿って配置されている。フレキシブル配線板は、スライダ210に含まれる記録素子と記録再生処理回路とを接続する配線301,302と、スライダ210に含まれる再生素子と記録再生処理回路とを接続する配線303,304とを含んでいる。フレキシブル配線板は、更に、配線301,302によって伝達される記録信号に起因して配線303と配線304との間に発生する電位差を低減するための寄生容量C5,C6を生成する導体部331,332を含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に対向する磁気ヘッドスライダを弾性的に支持する磁気ヘッドスライダ支持装置、およびこの磁気ヘッドスライダ支持装置を含むヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリおよび磁気ディスク装置に関する。
磁気ディスク装置に用いられる薄膜磁気ヘッド素子は、磁気ヘッドスライダ(以下、単にスライダとも記す。)に設けられている。スライダは、サスペンションによって弾性的に支持されて、記録媒体に対向するように配置される。記録媒体が回転すると、記録媒体とスライダとの間を通過する空気流によってスライダに揚力が生じ、スライダは、この揚力によって記録媒体の表面からわずかに浮上するようになっている。
サスペンションは、一般的に、板ばね状のロードビームと、このロードビームの一端部に設けられると共にスライダが接合され、スライダに適度な自由度を与えるフレクシャと、ロードビームの他端部に設けられ、スライダを記録媒体のトラック横断方向に移動させるためのアームに取り付けられる取り付け部とを有している。サスペンションにスライダを取り付けたものはヘッドジンバルアセンブリと呼ばれる。また、1つのアームにヘッドジンバルアセンブリを取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。
薄膜磁気ヘッド素子は、記録媒体に情報を記録する記録素子と、記録媒体から情報を再生する再生素子とを有している。磁気ディスク装置は、記録素子と再生素子を制御する記録再生処理回路を備えている。記録素子と記録再生処理回路の間は2本の配線によって接続され、再生素子と記録再生処理回路の間は他の2本の配線によって接続される。これらの合計4本の配線は、サスペンションのロードビームに沿って近接して配置される。そのため、これらの配線間で寄生容量が発生し、この寄生容量を介して、記録素子に接続された配線と再生素子に接続された配線との間でクロストークが発生する可能性がある。
上記クロストークが発生すると、記録信号の大きな電圧変化に伴って、再生素子に接続された配線に比較的大きな電圧が誘起され、この電圧は再生素子に印加される。すると、再生素子におけるエレクトロマイグレーションが加速されて再生素子の寿命が短くなったり、再生素子を構成する各層間での原子の拡散が加速されて再生素子の特性が劣化するといった問題が発生する。この問題は、特に、近年の磁気ディスク装置における高記録密度化に伴って顕著になってきている。その原因の1つは、高記録密度化に伴って薄膜磁気ヘッド素子が小型化され、その結果、再生素子が配置される領域の面積の減少により放熱特性が悪化し、また、再生素子の断面積の減少により再生素子における電流密度が増加していることである。原因の他の1つは、高記録密度化に伴って記録信号の周波数が高くなり、記録信号の電圧の変化が急峻になってきていることである。
特許文献1には、スライダとサスペンションとリードパターンとを有するヘッドジンバルアセンブリにおいて、リードパターンの下方のフレクシャの一部およびロードビームの一部を除去することによって、リードパターンとグランドとの間の寄生容量を低減する技術が記載されている。
特許文献2には、サスペンションに用いられる配線部材における金属基板と導体との間のポリイミド層の厚みや導体の幅を変えることにより、導体間の距離を大きくしてクロストークを低減する技術が記載されている。
特許文献3には、記録素子に接続された2本の配線に、ほぼ対称な波形の電圧を印加することによって、クロストークを抑制する技術が記載されている。
特開2001−256627号公報 特開2003−308668号公報 特開2002−123903号公報
特許文献1に記載された技術では、配線間の寄生容量を低減することはできず、そのため、配線間のクロストークも低減することはできない。
特許文献2に記載された技術では、導体間の距離を大きくすることには限界があり、そのため、クロストークを効果的に低減することは難しい。
特許文献3に記載された技術では、記録素子に接続された一方の配線上に現れる電圧スパイクによって再生素子に接続された配線上に誘起される電圧と、記録素子に接続された他方の配線上に現れる電圧スパイクによって再生素子に接続された配線上に誘起される電圧とを相殺させることを図っている。しかしながら、実際には、記録素子に接続された一方の配線から再生素子に接続された2本の配線までの各距離と、記録素子に接続された他方の配線から再生素子に接続された2本の配線までの各距離とは、互いに異なっている。そのため、記録素子に接続された2本の配線上に現れる電圧スパイクによって再生素子に接続された2本の配線の各々に誘起される電圧は等しくならない。従って、特許文献3に記載された技術によっても、やはりクロストークは発生する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、記録素子に接続された配線と再生素子に接続された配線との間でのクロストークを低減できるようにした磁気ヘッドスライダ支持装置、およびこの磁気ヘッドスライダ支持装置を含むヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリおよび磁気ディスク装置を提供することにある。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置は、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダを、記録媒体に対向するように弾性的に支持するサスペンションと、記録素子に接続され、記録素子に印加される記録信号を伝達する第1および第2の配線と、再生素子に接続され、再生素子より出力される再生信号を伝達する第3および第4の配線とを備えている。サスペンションは、板ばね状のロードビームを有している。第1ないし第4の配線は、それぞれ、ロードビームに沿って配置された部分を含んでいる。本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置は、更に、第1ないし第4の配線の他に、第1および第2の配線によって伝達される記録信号に起因して第3の配線と第4の配線との間に発生する電位差を低減するための寄生容量を生成する導体部を備えている。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置では、第1ないし第4の配線の他に設けられた導体部によって、第1および第2の配線によって伝達される記録信号に起因して第3の配線と第4の配線との間に発生する電位差を低減するための寄生容量が生成される。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置において、第1ないし第4の配線のうちのロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、磁気ヘッドスライダ支持装置は、導体部として、第2の配線と第4の配線との間に第1の寄生容量を生成する第1の導体部と、第1の配線と第4の配線との間に第2の寄生容量を生成する第2の導体部とを備えていてもよい。
上記の構成の場合には、第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、第1の寄生容量を除いた第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、第2の寄生容量を除いた第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、第1の寄生容量をC5とし、第2の寄生容量をC6としたとき、C5=C1−C3およびC6=C2−C4が成り立つようにしてもよい。また、第1の導体部は、第4の配線に接続されると共に第2の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置され、第2の導体部は、第4の配線に接続されると共に第1の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていてもよい。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置において、第1ないし第4の配線のうちのロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、導体部は、第1の配線と第3の配線との間に寄生容量を生成してもよい。
上記の構成の場合には、第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、導体部によって生成される寄生容量を除いた第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、導体部によって生成される寄生容量をC7としたとき、C7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つようにしてもよい。また、導体部は、第3の配線に接続されると共に第1の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていてもよい。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置において、第1ないし第4の配線のうちのロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、導体部は、第2の配線と第4の配線との間に寄生容量を生成してもよい。
上記の構成の場合には、第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、導体部によって生成される寄生容量を除いた第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、導体部によって生成される寄生容量をC8としたとき、C8=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つようにしてもよい。また、導体部は、第4の配線に接続されると共に第2の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていてもよい。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置とを備えたものである。
本発明のヘッドアームアセンブリは、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置と、磁気ヘッドスライダを記録媒体のトラック横断方向に移動させるためのアームとを備え、磁気ヘッドスライダ支持装置に含まれるサスペンションがアームに取り付けられているものである。
本発明の第1の磁気ディスク装置は、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置と、スライダ支持装置を移動させて、磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して記録素子に記録信号を印加すると共に、スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路とを備えたものである。
本発明の第2の磁気ディスク装置は、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置と、スライダ支持装置を移動させて、磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して記録素子に記録信号を印加すると共に、スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路とを備え、記録再生処理回路は、第1の配線と第2の配線に、記録信号として非対称な波形の電圧を印加するものである。
本発明の第3の磁気ディスク装置は、記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置と、スライダ支持装置を移動させて、磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して記録素子に記録信号を印加すると共に、スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路とを備え、記録再生処理回路は、第1の配線と第2の配線に、記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加するものである。なお、実質的に対称とは、両波形の振幅の差が、一方の波形の振幅の10%以下の場合を含む。
本発明の磁気ヘッドスライダ支持装置、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリまたは磁気ディスク装置では、第1ないし第4の配線の他に設けられた導体部によって、第1および第2の配線によって伝達される記録信号に起因して第3の配線と第4の配線との間に発生する電位差を低減するための寄生容量が生成される。これにより、本発明によれば、記録素子に接続された配線と再生素子に接続された配線との間でのクロストークを低減することができるという効果を奏する。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリに含まれる磁気ヘッドスライダ(以下、単にスライダと記す。)について説明する。本実施の形態に係る磁気ディスク装置において、スライダ210は、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向するように配置される。このスライダ210は、基体211を備えている。基体211は、ほぼ六面体形状をなしている。基体211の六面のうちの一面は、記録媒体に対向するようになっている。この一面には、エアベアリング面20が形成されている。記録媒体が図5におけるZ方向に回転すると、記録媒体とスライダ210との間を通過する空気流によって、スライダ210に、図5におけるY方向の下方に揚力が生じる。スライダ210は、この揚力によって記録媒体の表面から浮上するようになっている。なお、図5におけるX方向は、記録媒体のトラック横断方向である。基体211の空気流出側の端部(図5における左下の端部)の近傍であって、且つエアベアリング面20の近傍には、薄膜磁気ヘッド素子100が設けられている。また、基体211の空気流出側の面には、4つの端子291,292,293,294が設けられている。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリ220について説明する。ヘッドジンバルアセンブリ220は、スライダ210と、このスライダ210を、記録媒体262に対向するように弾性的に支持するサスペンション221とを備えている。サスペンション221は、例えばステンレス鋼によって形成された板ばね状のロードビーム222、このロードビーム222の一端部に設けられると共にスライダ210が接合され、スライダ210に適度な自由度を与えるフレクシャ223と、ロードビーム222の他端部に設けられたベースプレート224とを有している。フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部が設けられている。ベースプレート224は、スライダ210を記録媒体262のトラック横断方向Xに移動させるためのアクチュエータのアーム230に取り付けられるようになっている。アクチュエータは、アーム230と、このアーム230を駆動するボイスコイルモータとを有している。アクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応し、ヘッドジンバルアセンブリ220を移動させて、スライダ210を記録媒体262に対して位置決めする。
1つのアーム230にヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。また、複数のアームを有するキャリッジの各アームにヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドスタックアセンブリと呼ばれる。
図6は、ヘッドアームアセンブリの一例を示している。このヘッドアームアセンブリでは、アーム230の一端部にヘッドジンバルアセンブリ220が取り付けられている。アーム230の他端部には、ボイスコイルモータの一部となるコイル231が取り付けられている。アーム230の中間部には、アーム230を回動自在に支持するための軸234に取り付けられる軸受け部233が設けられている。
次に、図7および図8を参照して、ヘッドスタックアセンブリの一例と本実施の形態に係る磁気ディスク装置について説明する。図7は磁気ディスク装置の要部を示す説明図、図8は磁気ディスク装置の平面図である。ヘッドスタックアセンブリ250は、複数のアーム252を有するキャリッジ251を有している。複数のアーム252には、複数のヘッドジンバルアセンブリ220が、互いに間隔を開けて垂直方向に並ぶように取り付けられている。キャリッジ251においてアーム252とは反対側には、ボイスコイルモータの一部となるコイル253が取り付けられている。ヘッドスタックアセンブリ250は、磁気ディスク装置に組み込まれる。磁気ディスク装置は、スピンドルモータ261に取り付けられた複数枚の記録媒体262を有している。各記録媒体262毎に、記録媒体262を挟んで対向するように2つのスライダ210が配置される。また、ボイスコイルモータは、ヘッドスタックアセンブリ250のコイル253を挟んで対向する位置に配置された永久磁石263を有している。キャリッジ251およびボイスコイルモータは、アクチュエータを構成する。アクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応し、ヘッドジンバルアセンブリ220を移動させて、スライダ210を記録媒体262に対して位置決めする。
本実施の形態に係る磁気ディスク装置では、アクチュエータによって、スライダ210を記録媒体262のトラック横断方向に移動させて、スライダ210を記録媒体262に対して位置決めする。スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッド素子は、記録素子によって、記録媒体262に情報を記録し、再生素子によって、記録媒体262に記録されている情報を再生する。
なお、磁気ディスク装置は、ヘッドスタックアセンブリ250の代わりに、図5に示したヘッドアームアセンブリを備えていてもよい。
本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置は、サスペンション221と、後述する配線および導体部を備えている。本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリおよび磁気ディスク装置も、上記配線および導体部を含んでいる。配線および導体部については、後で詳しく説明する。
次に、図9および図10を参照して、スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッド素子100の構成および製造方法について説明する。図9は薄膜磁気ヘッド素子100のエアベアリング面および基板に垂直な断面を示す断面図、図10は薄膜磁気ヘッド素子100の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示す断面図である。
この薄膜磁気ヘッド素子100の製造方法では、まず、アルティック(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板1の上に、スパッタリング法等によって、アルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる絶縁層2を、例えば1〜5μmの厚さに形成する。次に、絶縁層2の上に、スパッタリング法またはめっき法等によって、パーマロイ(NiFe)等の磁性材料よりなる再生素子用の下部シールド層3を、例えば約3μmの厚さに形成する。
次に、下部シールド層3の上に、スパッタリング法等によって、絶縁材料よりなる下部シールドギャップ膜4を、例えば10〜200nmの厚さに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上に、再生用のMR(磁気抵抗効果)素子5と、図示しない一対のバイアス磁界印加層と、一対の電極層6を、それぞれ、例えば数十nmの厚さに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4およびMR素子5の上に、スパッタリング法等によって、絶縁材料よりなる上部シールドギャップ膜7を、例えば10〜200nmの厚さに形成する。
次に、上部シールドギャップ膜7の上に、磁性材料からなり、記録素子の下部磁極層を兼ねた再生素子の上部シールド層8を、例えば3〜4μmの厚さに形成する。なお、上部シールド層8に用いる磁性材料は、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN等の軟磁性材料である。上部シールド層8は、スパッタリング法またはめっき法等によって形成される。なお、上部シールド層8の代わりに、上部シールド層と、この上部シールド層の上にスパッタリング法等によって形成されたアルミナ等の非磁性材料よりなる分離層と、この分離層の上に形成された下部磁極層とを設けてもよい。
次に、上部シールド層8の上に、スパッタリング法等によって、アルミナ等の非磁性材料よりなる記録ギャップ層9を、例えば50〜300nmの厚さに形成する。次に、磁路形成のために、後述する薄膜コイル10の中心部分において、記録ギャップ層9を部分的にエッチングしてコンタクトホール9aを形成する。
次に、記録ギャップ層9の上に、例えば銅(Cu)よりなる薄膜コイル10の第1層部分10Aを、例えば2〜3μmの厚さに形成する。薄膜コイル10は、この第1層部分10Aと、後述する第2層部分10Bとを有している。なお、図9において、符号10Aaは、第1層部分10Aのうち、第2層部分10Bに接続される接続部を表している。第1層部分10Aは、コンタクトホール9aの周囲に巻回される。
次に、第1層部分10Aおよびその周辺の記録ギャップ層9を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機絶縁材料よりなる絶縁層11を所定のパターンに形成する。次に、絶縁層11の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理する。この熱処理により、絶縁層11の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、絶縁層11のうちの後述するエアベアリング面20側の斜面部分からエアベアリング面20側にかけての領域において、記録ギャップ層9および絶縁層11の上に、記録素子用の磁性材料によって、上部磁極層12のトラック幅規定層12aを形成する。上部磁極層12は、このトラック幅規定層12aと、後述する連結部分層12bおよびヨーク部分層12cとで構成される。
トラック幅規定層12aは、記録ギャップ層9の上に形成され、上部磁極層12の磁極部分となる先端部と、絶縁層11のエアベアリング面20側の斜面部分の上に形成され、ヨーク部分層12cに接続される接続部とを有している。先端部の幅は記録トラック幅と等しくなっている。接続部の幅は、先端部の幅よりも大きくなっている。
トラック幅規定層12aを形成する際には、同時に、コンタクトホール9aの上に磁性材料よりなる連結部分層12bを形成すると共に、接続部10Aaの上に磁性材料よりなる接続層13を形成する。連結部分層12bは、上部磁極層12のうち、上部シールド層8に磁気的に連結される部分を構成する。
次に、磁極トリミングを行う。すなわち、トラック幅規定層12aの周辺領域において、トラック幅規定層12aをマスクとして、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分における記録ギャップ層9側の少なくとも一部をエッチングする。これにより、図10に示したように、上部磁極層12の磁極部分、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分の少なくとも一部の各幅が揃えられたトリム(Trim)構造が形成される。このトリム構造によれば、記録ギャップ層9の近傍における磁束の広がりによる実効的なトラック幅の増加を防止することができる。
次に、全体に、アルミナ等の無機絶縁材料よりなる絶縁層14を、例えば3〜4μmの厚さに形成する。次に、この絶縁層14を、例えば化学機械研磨によって、トラック幅規定層12a、連結部分層12bおよび接続層13の表面に至るまで研磨して平坦化する。
次に、平坦化された絶縁層14の上に、例えば銅(Cu)よりなる第2層部分10Bを、例えば2〜3μmの厚さに形成する。なお、図9において、符号10Baは、第2層部分10Bのうち、接続層13を介して第1層部分10Aの接続部10Aaに接続される接続部を表している。第2層部分10Bは、連結部分層12bの周囲に巻回される。
次に、第2層部分10Bおよびその周辺の絶縁層14を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機絶縁材料よりなる絶縁層16を所定のパターンに形成する。次に、絶縁層16の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理する。この熱処理により、絶縁層16の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、トラック幅規定層12a、絶縁層14,16および連結部分層12bの上に、パーマロイ等の記録素子用の磁性材料によって、上部磁極層12のヨーク部分を構成するヨーク部分層12cを形成する。ヨーク部分層12cのエアベアリング面20側の端部は、エアベアリング面20から離れた位置に配置されている。また、ヨーク部分層12cは、連結部分層12bを介して上部シールド層8に接続されている。
次に、全体を覆うように、例えばアルミナよりなるオーバーコート層17を形成する。次に、このオーバーコート層17の上面に、端子291〜294を形成する。最後に、エアベアリング面20を形成して、薄膜磁気ヘッド素子100を含むスライダ210が完成する。スライダ210の基体211は、主に基板1およびオーバーコート層17によって構成される。
このようにして製造される薄膜磁気ヘッド素子100は、記録素子101と再生素子102とを備えている。記録素子101は、エアベアリング面20側において互いに対向する磁極部分を含むと共に、互いに磁気的に連結された下部磁極層(上部シールド層8)および上部磁極層12と、この下部磁極層の磁極部分と上部磁極層12の磁極部分との間に設けられた記録ギャップ層9と、少なくとも一部が下部磁極層および上部磁極層12の間に、これらに対して絶縁された状態で配設された薄膜コイル10とを有している。
この薄膜磁気ヘッド素子100では、図9に示したように、エアベアリング面20から、絶縁層11のエアベアリング面20側の端部までの長さが、スロートハイトTHとなる。なお、スロートハイトとは、エアベアリング面20から、2つの磁極層の間隔が開き始める位置までの長さ(高さ)をいう。
再生素子102は、エアベアリング面20の近傍に配置されたMR素子5と、エアベアリング面20側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置された、MR素子5をシールドするための下部シールド層3および上部シールド層8とを有している。
薄膜コイル10の各端部は、それぞれ図5に示した端子291,292に接続されている。MR素子5の各端部は、それぞれ電極層6を介して、図5に示した端子293,294に接続されている。
この薄膜磁気ヘッド素子100は、記録素子101によって記録媒体262に情報を記録し、再生素子102によって、記録媒体262に記録されている情報を再生する。本実施の形態に係る磁気ディスク装置は、情報の記録時に記録素子101中の薄膜コイル10に記録信号を印加すると共に、情報の再生時に再生素子102中のMR素子5より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路を備えている。
次に、図3ないし図4を参照して、本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置について詳しく説明する。図3は、本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置を示す斜視図である。図4は、図3に示した磁気ヘッドスライダ支持装置の先端近傍を拡大して示す平面図である。なお、図3はスライダ210を取り付けた状態の磁気ヘッドスライダ支持装置を示し、図4はスライダ210を取り外した状態の磁気ヘッドスライダ支持装置を示している。
図3に示したように、磁気ヘッドスライダ支持装置は、記録素子101と再生素子102とを含むスライダ210を、記録媒体262に対向するように弾性的に支持するサスペンション221を備えている。前述のように、サスペンション221は、ロードビーム222と、フレクシャ223と、ベースプレート224とを有している。図4に示したように、フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部225が設けられている。
図3に示したように、磁気ヘッドスライダ支持装置は、更に、ロードビーム222に沿って配置されたフレキシブル配線板300を備えている。フレキシブル配線板300の一端部は、フレクシャ223の先端部に配置されている。フレキシブル配線板300の他端部は、ベースプレート224よりもフレクシャ223から離れた位置に配置されている。フレキシブル配線板300は、フレキシブル配線板300の一端部に配置された素子接続用端子311,312,313,314と、フレキシブル配線板300の他端部に配置された外部接続用端子321,322,323,324と、端子311,321を接続する第1の配線301と、端子312,322を接続する第2の配線302と、端子313,323を接続する第3の配線303と、端子314,324を接続する第4の配線304とを含んでいる。
端子311,312,313,314は、それぞれ、スライダ210の端子291,292,293,294に接続されている。端子321,322,323,324は、記録再生処理回路に接続されるようになっている。配線301,302は、端子311,312および端子291,292を介して、スライダ210内の記録素子101に接続され、記録素子101に印加される記録信号を伝達する。配線303,304は、端子313,314および端子293,294を介して、スライダ210内の再生素子102に接続され、再生素子102より出力される再生信号を伝達する。
また、配線301〜304は、それぞれ、ロードビーム222に沿って配置された部分を含んでいる。配線301〜304のうちのロードビーム222に沿って配置された部分は、第1の配線301、第2の配線302、第3の配線303、第4の配線304の順に並べて配置されている。
図1は、本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線301〜304と薄膜磁気ヘッド素子100と記録再生処理回路400とを示す回路図である。図1に示したように、記録再生処理回路400は、記録信号を出力する増幅器401と、再生信号を増幅する増幅器402とを有している。増幅器401の2つの出力端は、端子321,322、配線301,302、端子311,312および端子291,292を介して、記録素子101内の薄膜コイル10の両端に接続されている。なお、以下、端子291,292を、それぞれ記録端子X,Yとも言う。増幅器402の2つの入力端は、端子323,324、配線303,304、端子313,314および端子293,294を介して、再生素子102内のMR素子5の両端に接続されている。
図2は、配線301〜304の位置関係を模式的に示す説明図である。図2および図4に示したように、フレキシブル配線板300は、配線301〜304の他に、配線301,302によって伝達される記録信号に起因して配線303と配線304との間に発生する電位差を低減するための寄生容量を生成する第1および第2の導体部331,332を含んでいる。導体部331,332は、いずれも、端子314から延びるように配置されている。導体部331は、端子314を介して配線304に接続されると共に配線302に対して間隔を開けて隣接するように配置されている。これにより、導体部331は、配線302と配線304との間に第1の寄生容量を生成する。また、導体部332は、配線304に接続されると共に配線301に対して間隔を開けて隣接するように配置されている。これにより、導体部332は、配線301と配線304との間に第2の寄生容量を生成する。
ここで、配線302と配線303との間の寄生容量をC1とし、配線301と配線303との間の寄生容量をC2とし、第1の寄生容量を除いた配線302と配線304との間の寄生容量をC3とし、第2の寄生容量を除いた配線301と配線304との間の寄生容量をC4とし、第1の寄生容量をC5とし、第2の寄生容量をC6とする。本実施の形態では、C5=C1−C3およびC6=C2−C4が成り立っている。
以下、本実施の形態の特徴について詳しく説明する。まず、図11ないし図14を参照して、導体部331,332がない場合には、記録素子101に接続された配線301,302と再生素子102に接続された配線303,304との間でクロストークが発生することについて説明する。
図11は、導体部331,332がない比較例における配線301〜304と薄膜磁気ヘッド素子100と記録再生処理回路400とを示す回路図である。この回路図は、寄生容量C5,C6がないことを除いて、図1に示した回路図と同じである。ここで、図11に示した構成において、図12に示すような波形の記録電流を記録素子101の薄膜コイル10に流す場合を考える。図12において、横軸は時間であり、縦軸は記録電流である。なお、記録電流は、記録端子Yから薄膜コイル10を経て記録端子Xに向かう方向を正とし、逆方向を負として表している。
図13は、図12に示した記録電流を流すために記録端子X,Yに印加される電圧の波形の一例を示している。図13において、横軸は時間であり、縦軸は記録端子X,Yに印加される電圧である。記録端子Xに印加される電圧は配線301に印加され、記録端子Yに印加される電圧は配線302に印加される。図13に示した例では、配線301に印加される電圧の波形と配線302に印加される電圧の波形は非対称になっている。
図13に示したように、配線301,302に印加される電圧が急峻に変化すると、寄生容量C1〜C4を介して、再生素子102に接続された配線303,304に電圧が誘起される。ここで、配線302,303間の距離は、配線302,304間の距離よりも短い。従って、寄生容量C1は、寄生容量C3よりも大きくなる。その結果、配線302における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧は互いに異なる値となる。同様に、配線301,303間の距離は、配線301,304間の距離よりも短い。従って、寄生容量C2は、寄生容量C4よりも大きくなる。その結果、配線301における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧は互いに異なる値となる。
これらのことから、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して、配線303,304間に電位差が発生する。このようにして、記録素子101に接続された配線301,302と再生素子102に接続された配線303,304との間でクロストークが発生する。以下、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して配線303,304間に発生する電位差をクロストーク電圧と言う。図14は、このクロストーク電圧の波形を示している。図14において、横軸は時間であり、縦軸はクロストーク電圧である。
本実施の形態では、前述のように、導体部331によって配線302と配線304との間に第1の寄生容量C5を生成させ、C5=C1−C3が成り立つようにしている。その結果、配線302と配線304との間の合計の寄生容量はC3+C5となり、これは、配線302と配線303との間の寄生容量C1と等しい。従って、本実施の形態では、配線302における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧は等しい値となる。
また、本実施の形態では、前述のように、導体部332によって配線301と配線304との間に第2の寄生容量C6を生成させ、C6=C2−C4が成り立つようにしている。その結果、配線301と配線304との間の合計の寄生容量はC4+C6となり、これは、配線301と配線303との間の寄生容量C2と等しい。従って、本実施の形態では、配線301における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧は等しい値となる。
これらのことから、本実施の形態では、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して配線303,304間に発生する電位差は、原理的にはゼロとなる。従って、本実施の形態によれば、記録素子101に接続された配線301,302と再生素子102に接続された配線303,304との間でのクロストークを、大幅に低減することができる。
ここまでは、C5=C1−C3およびC6=C2−C4が成り立つ場合について説明したが、寄生容量C5,C6が、0<C5<2(C1−C3)および0<C6<2(C2−C4)の範囲内であれば、寄生容量C5,C6がない場合に比べてクロストークを低減することができる。なお、上記範囲内では、寄生容量C5,C6が、それぞれ、C1−C3、C2−C4に近いほど、クロストークは小さくなる。
また、本実施の形態では、配線301,302に記録信号として非対称な波形の電圧を印加する場合に限らず、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合においても、クロストークを低減することができる。配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合には、寄生容量C5,C6がなくとも、(C1−C2)=(C3−C4)であれば、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して、配線303,304間に電位差は生じない。しかし、実際には、(C1−C2)>(C3−C4)となる。従って、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合には、寄生容量C5,C6がなければ、クロストークが発生する。本実施の形態では、前述のように、寄生容量C5,C6を発生させることにより、配線301における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧を等しい値にし、且つ配線302における電圧変化に応じて配線303,304に誘起される各電圧を等しい値にすることができる。従って、本実施の形態によれば、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合においても、クロストークを低減することができる。
次に、本実施の形態による効果を確認するシミュレーションの結果について説明する。図15は、このシミュレーションで使用した回路を示す回路図である。このシミュレーション用の回路は、配線301〜304に対応する線路501〜504を備えている。線路501の一端には電圧源511が接続され、線路502の一端には電圧源512が接続されている。線路501の他端と線路502の他端との間には、直列に接続されたコイル513および抵抗器514が設けられている。このコイル513および抵抗器514は、記録素子101に対応する。コイル513のインダクタンスは4nHである。抵抗器514の抵抗値は2Ωである。この回路において、線路501とコイル513との接続点を記録端子Xとし、線路502と抵抗器514との接続点を記録端子Yとする。
線路503の一端は抵抗器521を介して接地され、線路504の一端は抵抗器522を介して接地されている。また、線路503の一端と線路504の一端は、キャパシタ523を介して接続されている。抵抗器521,522の抵抗値は、いずれも1.5kΩである。キャパシタ523のキャパシタンスは7pFである。線路503の他端と線路504の他端は、抵抗器524を介して接続されている。また、線路503の他端と線路504の他端は、キャパシタ525を介して接続されている。抵抗器524およびキャパシタ525は、再生素子102に対応する。抵抗器524の抵抗値は300Ωである。キャパシタ525のキャパシタンスは0.4pFである。抵抗器524の両端には、電圧計526が接続されている。
線路502と線路503は、寄生容量C1に対応するキャパシタ531を介して接続されている。線路501と線路503は、寄生容量C2に対応するキャパシタ532を介して接続されている。線路502と線路504は、寄生容量C3に対応するキャパシタ533を介して接続されている。線路501と線路504は、寄生容量C4に対応するキャパシタ534を介して接続されている。また、線路502と線路504は、寄生容量C5に対応するキャパシタ535を介して接続されている。線路501と線路504は、寄生容量C6に対応するキャパシタ536を介して接続されている。キャパシタ531〜536の各キャパシタンスは、それぞれ、0.65pF、0.25pF、0.16pF、0.10pF、0.49pF、0.15pFである。これらの数値は、C5=C1−C3およびC6=C2−C4という条件を満たしている。
シミュレーションでは、まず、図15に示した回路からキャパシタ535,536を除き、電圧源511,512によって、線路501,502を介して記録端子X,Yに記録信号として、図13に示した非対称な波形の電圧を印加した。そして、このときの抵抗器524の両端の電位差を電圧計526によって測定し、この電位差をクロストーク電圧とした。このクロストーク電圧を、図17において、符号541を付した実線で示す。図17において、横軸は時間であり、縦軸はクロストーク電圧である。
シミュレーションでは、次に、図15に示した回路からキャパシタ535,536を除き、電圧源511,512によって、線路501,502を介して記録端子X,Yに記録信号として、図16に示した実質的に対称な波形の電圧を印加した。そして、このときの抵抗器524の両端の電位差を電圧計526によって測定し、この電位差をクロストーク電圧とした。このクロストーク電圧を、図17において、符号542を付した破線で示す。
図17から、寄生容量C5,C6に対応するキャパシタ535,536がない場合には、記録端子X,Yに非対称な波形の電圧を印加する場合と、記録端子X,Yに実質的に対称な波形の電圧を印加する場合のいずれにおいても、クロストークが発生することが分かる。
シミュレーションでは、次に、キャパシタ535,536を含む図15に示した回路において、電圧源511,512によって、線路501,502を介して記録端子X,Yに記録信号として、図13に示した非対称な波形の電圧を印加した。そして、このときの抵抗器524の両端の電位差を電圧計526によって測定し、この電位差をクロストーク電圧とした。このクロストーク電圧は、ほぼゼロであった。
シミュレーションでは、次に、キャパシタ535,536を含む図15に示した回路において、電圧源511,512によって、線路501,502を介して記録端子X,Yに記録信号として、図16に示した実質的に対称な波形の電圧を印加した。そして、このときの抵抗器524の両端の電位差を電圧計526によって測定し、この電位差をクロストーク電圧とした。このクロストーク電圧は、ほぼゼロであった。
以上のシミュレーションの結果から、本実施の形態によれば、記録端子X,Yに非対称な波形の電圧を印加する場合と、記録端子X,Yに実質的に対称な波形の電圧を印加する場合のいずれにおいても、クロストークを大幅に低減できることが分かる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合に適用される。図18は、本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線301〜304と薄膜磁気ヘッド素子100と記録再生処理回路400とを示す回路図である。図19は、本実施の形態における配線301〜304の位置関係を模式的に示す説明図である。図19に示したように、本実施の形態では、第1の実施の形態における導体部331,332の代わりに、導体部333が設けられている。この導体部333は、フレキシブル配線板300に含まれている。導体部333は、端子313を介して配線303に接続されると共に配線301に対して間隔を開けて隣接するように配置されている。これにより、導体部333は、配線301と配線303との間に寄生容量を生成する。この寄生容量は、配線301,302によって伝達される記録信号に起因して配線303と配線304との間に発生する電位差を低減するためのものである。
ここで、配線302と配線303との間の寄生容量をC1とし、導体部333によって生成される寄生容量を除いた配線301と配線303との間の寄生容量をC2とし、配線302と配線304との間の寄生容量をC3とし、配線301と配線304との間の寄生容量をC4とし、導体部333によって生成される寄生容量をC7とする。本実施の形態では、C7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立っている。本実施の形態におけるその他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する。この場合、配線301,302のそれぞれにおける電圧変化に応じて配線303に誘起される電圧は、C1−(C2+C7)に依存する。一方、配線301,302のそれぞれにおける電圧変化に応じて配線304に誘起される電圧は、C3−C4に依存する。本実施の形態では、前述のようにC7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立っていることから、C1−(C2+C7)=C3−C4となる。従って、配線303に誘起される電圧と配線304に誘起される電圧は、ほぼ等しい値となる。すなわち、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して配線303,304間に発生する電位差は、ほぼゼロとなる。従って、本実施の形態によれば、記録素子101に接続された配線301,302と再生素子102に接続された配線303,304との間でのクロストークを、大幅に低減することができる。
次に、本実施の形態による効果を確認するシミュレーションの結果について説明する。このシミュレーションで使用した回路は、図15に示した回路において、キャパシタ535,536を除き、代わりに、線路501と線路503を接続するように、寄生容量C7に対応するキャパシタを加えた構成になっている。シミュレーションでは、寄生容量C7に対応するキャパシタのキャパシタンスとクロストーク電圧との関係を調べた。その結果を図20に示す。図20において、横軸は寄生容量C7に対応するキャパシタのキャパシタンス、縦軸はクロストーク電圧である。図20から分かるように、C7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つときに、クロストーク電圧が最小となっている。
ここまでは、C7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つ場合について説明したが、寄生容量C7が、0<C7<2{(C1−C2)−(C3−C4)}の範囲内であれば、寄生容量C7がない場合に比べてクロストークを低減することができる。なお、上記範囲内では、寄生容量C7が(C1−C2)−(C3−C4)に近いほど、クロストークは小さくなる。
本実施の形態におけるその他の作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する場合に適用される。図21は、本実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線301〜304と薄膜磁気ヘッド素子100と記録再生処理回路400とを示す回路図である。図22は、本実施の形態における配線301〜304の位置関係を模式的に示す説明図である。図21に示したように、本実施の形態では、第1の実施の形態における導体部331,332の代わりに、導体部334が設けられている。この導体部334は、フレキシブル配線板300に含まれている。導体部334は、端子314を介して配線304に接続されると共に配線302に対して間隔を開けて隣接するように配置されている。これにより、導体部334は、配線302と配線304との間に寄生容量を生成する。この寄生容量は、配線301,302によって伝達される記録信号に起因して配線303と配線304との間に発生する電位差を低減するためのものである。
ここで、配線302と配線303との間の寄生容量をC1とし、配線301と配線303との間の寄生容量をC2とし、導体部334によって生成される寄生容量を除いた配線302と配線304との間の寄生容量をC3とし、配線301と配線304との間の寄生容量をC4とし、導体部334によって生成される寄生容量をC8とする。本実施の形態では、C8=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立っている。本実施の形態におけるその他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、配線301,302に記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加する。この場合、配線301,302のそれぞれにおける電圧変化に応じて配線303に誘起される電圧は、C1−C2に依存する。一方、配線301,302のそれぞれにおける電圧変化に応じて配線304に誘起される電圧は、(C3+C8)−C4に依存する。本実施の形態では、前述のようにC8=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立っていることから、C1−C2=(C3+C8)−C4となる。従って、配線303に誘起される電圧と配線304に誘起される電圧は、ほぼ等しい値となる。すなわち、配線301,302に印加される電圧の変化に起因して配線303,304間に発生する電位差は、ほぼゼロとなる。従って、本実施の形態によれば、記録素子101に接続された配線301,302と再生素子102に接続された配線303,304との間でのクロストークを、大幅に低減することができる。
ここまでは、C8=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つ場合について説明したが、寄生容量C8が、0<C8<2{(C1−C2)−(C3−C4)}の範囲内であれば、寄生容量C8がない場合に比べてクロストークを低減することができる。なお、上記範囲内では、寄生容量C8が(C1−C2)−(C3−C4)に近いほど、クロストークは小さくなる。
本実施の形態におけるその他の作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明における配線および導体部は、サスペンションのフレクシャと一体化されていてもよい。
また、各実施の形態における導体部のパターンは、一例であり、各実施の形態における条件を満たす寄生容量を発生させるものであれば、他のパターンであってもよい。
また、実施の形態では、基体側に再生素子を形成し、その上に、記録素子を積層した構造の薄膜磁気ヘッド素子について説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線と薄膜磁気ヘッド素子と記録再生処理回路とを示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態における配線の位置関係を模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に磁気ヘッドスライダ支持装置を示す斜視図である。 図3に示した磁気ヘッドスライダ支持装置の先端近傍を拡大して示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ディスク装置の要部を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気ディスク装置の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッド素子のエアベアリング面および基板に垂直な断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッド素子の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に対する比較例における配線と薄膜磁気ヘッド素子と記録再生処理回路とを示す回路図である。 図11における薄膜コイルに流す記録電流の波形を示す波形図である。 図12に示した記録電流を流すために記録端子に印加される電圧の波形の一例を示す波形図である。 図11における再生素子に接続された配線に発生するクロストーク電圧の波形を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の効果を確認するためのシミュレーションで使用した回路を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の効果を確認するためのシミュレーションにおいて使用した記録信号の波形を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の効果を確認するためのシミュレーションの結果を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線と薄膜磁気ヘッド素子と記録再生処理回路とを示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態における配線の位置関係を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態の効果を確認するためのシミュレーションの結果を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態に係る磁気ヘッドスライダ支持装置における配線と薄膜磁気ヘッド素子と記録再生処理回路とを示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態における配線の位置関係を模式的に示す説明図である。
符号の説明
5…MR素子、10…薄膜コイル、100…薄膜磁気ヘッド素子、101…記録素子、102…再生素子、210…スライダ、221…サスペンション、222…ロードビーム、223…フレクシャ、224…ベースプレート、300…フレキシブル配線板、301〜304…配線、331,332…導体部、400…記録再生処理回路、C1〜C6…寄生容量。

Claims (15)

  1. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダを、記録媒体に対向するように弾性的に支持するサスペンションと、
    前記記録素子に接続され、前記記録素子に印加される記録信号を伝達する第1および第2の配線と、
    前記再生素子に接続され、前記再生素子より出力される再生信号を伝達する第3および第4の配線とを備え、
    前記サスペンションは、板ばね状のロードビームを有し、
    前記第1ないし第4の配線は、それぞれ、前記ロードビームに沿って配置された部分を含む磁気ヘッドスライダ支持装置であって、
    更に、前記第1ないし第4の配線の他に、前記第1および第2の配線によって伝達される記録信号に起因して前記第3の配線と第4の配線との間に発生する電位差を低減するための寄生容量を生成する導体部を備えたことを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持装置。
  2. 前記第1ないし第4の配線のうちの前記ロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、
    前記導体部として、前記第2の配線と第4の配線との間に第1の寄生容量を生成する第1の導体部と、前記第1の配線と第4の配線との間に第2の寄生容量を生成する第2の導体部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  3. 前記第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、
    前記第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、
    前記第1の寄生容量を除いた前記第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、
    前記第2の寄生容量を除いた前記第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、
    前記第1の寄生容量をC5とし、
    前記第2の寄生容量をC6としたとき、
    C5=C1−C3およびC6=C2−C4が成り立つことを特徴とする請求項2記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  4. 前記第1の導体部は、前記第4の配線に接続されると共に前記第2の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置され、
    前記第2の導体部は、前記第4の配線に接続されると共に前記第1の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていることを特徴とする請求項2または3記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  5. 前記第1ないし第4の配線のうちの前記ロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、
    前記導体部は、前記第1の配線と第3の配線との間に寄生容量を生成することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  6. 前記第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、
    前記導体部によって生成される寄生容量を除いた前記第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、
    前記第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、
    前記第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、
    前記導体部によって生成される寄生容量をC7としたとき、
    C7=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つことを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  7. 前記導体部は、前記第3の配線に接続されると共に前記第1の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていることを特徴とする請求項5または6記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  8. 前記第1ないし第4の配線のうちの前記ロードビームに沿って配置された部分は、第1の配線、第2の配線、第3の配線、第4の配線の順に並べて配置され、
    前記導体部は、前記第2の配線と第4の配線との間に寄生容量を生成することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  9. 前記第2の配線と第3の配線との間の寄生容量をC1とし、
    前記第1の配線と第3の配線との間の寄生容量をC2とし、
    前記導体部によって生成される寄生容量を除いた前記第2の配線と第4の配線との間の寄生容量をC3とし、
    前記第1の配線と第4の配線との間の寄生容量をC4とし、
    前記導体部によって生成される寄生容量をC8としたとき、
    C8=(C1−C2)−(C3−C4)が成り立つことを特徴とする請求項8記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  10. 前記導体部は、前記第4の配線に接続されると共に前記第2の配線に対して間隔を開けて隣接するように配置されていることを特徴とする請求項8または9記載の磁気ヘッドスライダ支持装置。
  11. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持装置と
    を備えたことを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  12. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持装置と、
    前記磁気ヘッドスライダを記録媒体のトラック横断方向に移動させるためのアームとを備え、
    前記磁気ヘッドスライダ支持装置に含まれるサスペンションが前記アームに取り付けられていることを特徴とするヘッドアームアセンブリ。
  13. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持装置と、
    前記スライダ支持装置を移動させて、前記磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    前記スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して前記記録素子に記録信号を印加すると共に、前記スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して前記再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路と
    を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  14. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持装置と、
    前記スライダ支持装置を移動させて、前記磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    前記スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して前記記録素子に記録信号を印加すると共に、前記スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して前記再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路とを備え、
    前記記録再生処理回路は、前記第1の配線と第2の配線に、前記記録信号として非対称な波形の電圧を印加することを特徴とする磁気ディスク装置。
  15. 記録素子と再生素子とを含む磁気ヘッドスライダと、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持装置と、
    前記スライダ支持装置を移動させて、前記磁気ヘッドスライダを記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    前記スライダ支持装置に含まれる第1および第2の配線を介して前記記録素子に記録信号を印加すると共に、前記スライダ支持装置に含まれる第3および第4の配線を介して前記再生素子より出力される再生信号が入力される記録再生処理回路とを備え、
    前記記録再生処理回路は、前記第1の配線と第2の配線に、前記記録信号として実質的に対称な波形の電圧を印加することを特徴とする磁気ディスク装置。

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