JP2006048775A - 記録再生装置 - Google Patents

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Junichi Yokota
淳一 横田
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Manabu Ukai
学 鵜飼
Hiroyuki Kihara
洋幸 木原
Kenichi Okamura
謙一 岡村
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Abstract

【課題】 動画ファイルのデータ構造に適したファイルシステムを採用することにより、動画ファイルへのランダムアクセスを高速に行う。
【解決手段】 動画符号化部110は動画データを圧縮して符号化するとともに符号化単位のデータ量としてGOPサイズを出力する。領域管理部120はGOPの整数個分をブロックとして、ファイルアロケーションテーブル330を参照することによって、そのブロックに相当する連続領域を記録媒体上で探し、その先頭のクラスタアドレスを出力する。動画記録部130は、そのクラスタアドレスを先頭として、動画符号化部110から供給された動画データを動画ファイル510に記録する。このとき、動画記録部130は、GOPサイズに基づいてその整数個分であるVOBUサイズをVOBUサイズテーブル520に記録する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、記録再生装置に関し、特に動画データの任意の位置をアクセスする際の転送速度を向上させる記録再生装置、および、その制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
近年、ハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の固体メモリを記録媒体として利用する記録再生装置が開発されており、このような記録再生装置において動画や音声などをデジタル情報として記録し、再生する記録再生システムが利用されている。このような記録再生システムにおいて、動画データを圧縮する方式として、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式が広く知られている。このMPEG方式では、複数の要素画像をまとめたGOP(Group Of Pictures)と呼ばれる画像群を単位として処理を行っており、再生時にはGOP単位でデータの過不足なくデコーダに入力する必要がある。このデコーダへのデータ供給が適時にされないと、再生画面上に映像ノイズが発生してしまうおそれがある。
一方、記録再生装置においては、記録された際の順番通りに再生を行うのが一般的ではあるが、場合によっては再生順番を適宜変更して再生することも要求される。そのため、編集機能を備えてユーザーが編集操作を行うことで、プレイリストを作成する機能を有する装置もある。しかし、一般に編集機能を使用するには、操作方法の習得に時間を要し敬遠される状況にあった。
そこで、簡単に再生順番を変更して特殊な効果を得るために、記録されたデータの順序や再生態様をランダムに変更して再生する方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−195234号公報(図2)
しかしながら、記録媒体上のランダムな位置からアクセスを繰り返すような状況では、デコード単位であるGOPを予め蓄えておく余裕がなく、所望のGOPの先頭へ位置付けた上でそのGOPにアクセスする必要があることから、デコーダへのデータ供給が適時にされ難くなる。GOPの先頭に位置付ける度に余計な時間を要するようではランダムアクセスに支障をきたし、また、各GOPがそれぞれまとまって記録媒体上に記録されていないと、そのGOPを再生する際に記録媒体におけるアクセス時間を要することになる。従って、GOP単位のデータ供給を効率良く行うためには、GOPの先頭に速やかに位置付けることが必要であり、また、GOPの内部が連続して配置されていることが必要となる。
記録媒体上の管理は、通常の場合、クラスタと呼ばれる物理的な管理単位によって行われているが、このクラスタは固定長である。一方、MPEG方式におけるGOPは可変長であり、実際にデコードを行ってみないとその容量を決定することができない。従って、このままでは、記録媒体上の管理とGOPの配置との間にずれが生じることになる。
そこで、本発明は、動画ファイルのデータ構造に適したファイルシステムを採用して、動画ファイルへのランダムアクセスを高速に行うことを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、動画データを所定の符号化単位で符号化する動画符号化手段と、上記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する領域管理手段と、上記検出された空き領域に上記動画データを動画ファイルとして記録する動画記録手段とを具備することを特徴とする記録装置である。動画ファイルへの記録の際に、符号化単位のM個分の連続した空き領域に記録することにより、符号化単位の断片化を回避するものである。
この本発明の第1の側面において、符号化単位の容量はそれぞれ可変であり、MPEG方式による符号化を行う場合にはこの符号化単位はGOPに相当する。
また、上記領域管理手段は、固定長の管理単位により上記記録媒体を管理して、上記検出された空き領域の上記管理単位によるアドレスを上記動画記録手段に供給するものである。この管理単位はクラスタであり、N個(Nは1以上の整数)のクラスタが2048バイトのパックを構成する。すなわち、この条件下であればパックの境界がクラスタを跨ぐことがない。VOBUは整数個のパックにより構成されるため、この条件を満たす限り、VOBUの境界がクラスタを跨ぐことがない。
また、この本発明の第1の側面において、上記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段をさらに具備し、上記動画記録手段は上記動画単位に関する情報を上記動画単位保持手段に保持させる。ここで、上記動画単位はVOBUである。これにより、動画ファイルにおいてVOBUを単位としたアクセスを容易にすることができる。
また、本発明の第2の側面は、動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段と、上記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定するアクセス位置決定手段と、上記アクセス位置から上記動画ファイルを読み出して上記所定の動画単位を再生する動画再生手段とを具備することを特徴とする再生装置である。動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定することにより、ランダム再生を支障なく行うものである。
また、この本発明の第2の側面において、再生すべき動画単位を時間毎に定めた再生計画を決定する再生計画決定手段をさらに具備し、上記アクセス位置決定手段は上記再生計画における各動画単位のアクセス位置を決定する。これにより再生計画に基づいたランダム再生が行われる。
ここで、再生計画は、プレイリストファイルに保持されたプレイリストに基づいて決定されてもよく、また、動画データに含まれる動画単位の中からランダムに選択することにより決定されてもよい。後者の場合は、決定された再生計画の内容をプレイリストとしてプレイリストファイルに保持させることができる。
また、本発明の第3の側面は、動画データを所定の符号化単位で符号化する動画符号化手段と、上記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する領域管理手段と、上記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段と、上記検出された空き領域に上記動画データを動画ファイルとして記録するとともに上記動画単位に関する情報を上記動画単位保持手段に保持させる動画記録手段と、上記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定するアクセス位置決定手段と、上記アクセス位置から上記動画ファイルを読み出して上記所定の動画単位を再生する動画再生手段とを具備することを特徴とする記録再生装置である。動画ファイルへの記録の際に、符号化単位のM個分の連続領域に記録することによって符号化単位の断片化を回避するとともに、動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定することによってランダム再生を支障なく行うものである。
また、本発明の第4の側面は、動画データを所定の符号化単位で符号化する手順と、上記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する手順と、上記検出された空き領域に上記動画データを動画ファイルとして記録する手順とを具備することを特徴とする記録制御方法である。動画ファイルへの記録の際に、符号化単位のM個分の連続した空き領域に記録することにより、符号化単位の断片化を回避する方法を提供するものである。
この本発明の第4の側面において、上記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する手順をさらに具備する。これにより、動画ファイルにおいて動画単位に対するアクセスを容易にすることができる。
また、本発明の第5の側面は、動画データを保持する動画ファイルと、上記動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段とを備える再生装置において、上記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定する手順と、上記アクセス位置から上記動画ファイルを読み出して上記所定の動画単位を再生する手順とを具備することを特徴とする再生制御方法である。動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定することにより、ランダム再生を支障なく行う方法を提供するものである。
また、本発明の第6の側面は、動画データを所定の符号化単位で符号化する手順と、上記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する手順と、上記検出された空き領域に上記動画データを動画ファイルとして記録する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。動画ファイルへの記録の際に、符号化単位のM個分の連続した空き領域に記録することにより、符号化単位の断片化を回避するプログラムを提供するものである。
この本発明の第6の側面において、上記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する手順をさらに具備する。これにより、動画ファイルにおいて動画単位に対するアクセスを容易にすることができる。
また、本発明の第7の側面は、動画データを保持する動画ファイルと、上記動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段とを備える再生装置において、上記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定する手順と、上記アクセス位置から上記動画ファイルを読み出して上記所定の動画単位を再生する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定することにより、ランダム再生を支障なく行うプログラムを提供するものである。
本発明によれば、動画ファイルのデータ構造に適したファイルシステムを採用することにより、動画ファイルへのランダムアクセスを高速に行うという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における記録再生装置200の一構成例を示す図である。この記録再生装置200は、制御部210と、RAM(Random Access Memory)221と、ROM(Read Only Memory)222と、操作入力部230と、入出力切替部240と、カメラ241と、マイク242と、ライン入力243および244と、ライン出力245および246と、多重化部250と、動画エンコーダ251と、音声エンコーダ252と、分配部260と、動画デコーダ261と、音声デコーダ262と、バッファメモリ270と、媒体インターフェース(I/F)280とを備えている。
制御部210は、記録再生装置200全体の処理を司るものであり、作業領域としてRAM221を使用する。ファイルシステムにアクセスする際に必要となる演算処理もこの制御部210によって行なわれる。ROM222には、動画信号や音声信号の記録制御および再生制御などを実行するためのプログラム等が書き込まれている。操作入力部230は、ユーザからの操作入力を受け付けるものであり、例えば、所定のキーやボタンなどが該当する。
カメラ241は、動画を撮像するものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により受像光を光電変換した後にガンマ補正やAGC(Auto Gain Control)などの処理を行ない、その動画信号をデジタル信号としての画像信号に変換して出力する。マイク242は、音声を取り込むものであり、取り込んだ音声をデジタル信号としての音声信号に変換して出力する。
ライン入力243および244は、外部からの動画や音声などの入力を受けるポートである。また、ライン出力245および246は、動画や音声などを外部に対して
出力するポートである。
入出力切替部240は、これらカメラ241およびマイク242、ライン入力243および244またはライン出力245および246を適宜切り換えて、エンコーダ251および252またはデコーダ261および262との間で接続を行う。
動画エンコーダ251は、入出力切替部240からの動画信号を圧縮して動画データとして符号化する。また、音声エンコーダ252は、入出力切替部240からの音声信号を圧縮して音声データとして符号化する。多重化部250は、動画エンコーダ251および音声エンコーダ252により符号化された動画データおよび音声データを多重化して一体化したデータとしてバッファメモリ270に出力する。
分配部260は、バッファメモリ270からのデータを動画データおよび音声データに分配する。動画デコーダ261は、分配された動画データを復号する。音声デコーダ262は、分配された音声データを復号する。
バッファメモリ270は、多重化部250および分配部260と媒体インターフェース280との間でデータを一時的に蓄える緩衝領域である。媒体インターフェース280は、記録媒体300に接続し、記録媒体300へのアクセス、すなわちデータの書込みまたは読出しを行う。
記録媒体300に対するデータの記録を行う際、入出力切替部240は、カメラ241およびマイク242またはライン入力243および244からの動画信号および音声信号を動画エンコーダ251および音声エンコーダ252に供給する。これら動画エンコーダ251および音声エンコーダ252で符号化された動画データおよび音声データは、多重化部250によって多重化された後でバッファメモリ270に一旦保持される。
制御部210は、ファイルシステムで定められている記録媒体上の管理部分にアクセスを行い、管理情報を入力する。この時、制御部210は、媒体インターフェース280と接続し、入手した管理情報から記録媒体300における空きクラスタ位置を把握する。そして、制御部210は、バッファメモリ270に保持されているデータを、媒体インターフェース280を介して記録媒体300上のクラスタ位置に書き込む。記録終了後、制御部210は、媒体インターフェース280を介して記録媒体300上の管理情報を更新する。
一方、記録媒体300からのデータの再生を行う際、制御部210は、ファイルシステムで定められている記録媒体上の管理部分にアクセスを行い、管理情報を入力する。この時、制御部210は、媒体インターフェース280と接続し、入手した管理情報から再生すべきファイルの記録媒体上の位置を把握する。
記録媒体300上から読み出されたデータは媒体インターフェース280を介してバッファメモリ270に読み出される。このバッファメモリ270で時間軸補正がなされ、映像データと音声データとが分配された後に、映像および音声の復号が行われ、入出力切替部240を介してライン出力245および246に出力される。
図2は、記録媒体300の内部構成例を示す図である。この内部構成例では、記録媒体300は、予約領域310と、管理情報320と、ファイル管理テーブル360と、データ領域390とを備える。予約領域310は、記録媒体300を認識する際に用いられる領域である。管理情報320は、記録媒体300の記憶容量、クラスタとよばれる割当単位の容量、ファイルシステムの種別などに関する管理情報を保持する領域であり、ブートセクタなどとよばれる。
ファイル管理テーブル360は、データ領域390に記憶されるファイルを管理するファイル管理情報を保持する。このファイル管理テーブル360は、さらにファイルアロケーションテーブル(FAT:File Allocation Table)330とディレクトリエントリ340とに分類される。ファイルアロケーションテーブル330は、各ファイルの内容をデータ領域390に割り当てるための情報を記憶するものである。ディレクトリエントリ340は、データ領域390に記憶されるファイルのファイル名等の属性情報を記憶するものである。
データ領域390は、ファイルの内容であるファイルデータを記憶する領域である。各ファイルが実際に配置される位置は、ファイル管理テーブル360に含まれるファイル管理情報により認識できる。
この記録媒体300では、各記憶領域は物理的な記憶域の最小単位としてセクタ302とよばれる領域に分割される。ファイル管理テーブル360およびデータ領域390については、1乃至連続するいくつかのセクタをまとめたクラスタ301が割当単位として用いられる。多くの場合、1つのセクタの大きさは512バイトである。ここで、例えば64セクタにより1クラスタを構成するとした場合、1つのクラスタの大きさは32キロバイトになる。また、4セクタにより1クラスタを構成するとした場合、1つのクラスタの大きさは2キロバイトになる。
図3は、ディレクトリエントリ340の1エントリ分の構成を示す図である。ディレクトリエントリ340は、ファイル名341と、拡張子342と、属性343と、作成時刻345と、作成日346と、アクセス日347と、先頭クラスタ(上位)351と、更新日時348と、先頭クラスタ(下位)352と、サイズ349とを備えている。また、一部の領域344は未使用領域としてリザーブされている。このディレクトリエントリ340は1エントリ当り32バイトを占有している。
ファイル名341および拡張子342は、データ領域390に記憶されるファイルを識別するファイル識別子を示すフィールドである。この例では、ファイル名341として8バイト、拡張子342として3バイトを指定することができるようになっている。一般に、ファイル名341としては任意の名称が採用されるが、拡張子342はファイルの種別を示すために予め定められた名称が用いられる。例えば、テキストファイルであれば"TXT"、MPEG形式のファイルであれば"MPG"といった拡張子が用いられる。
属性343は、ファイルの属性として、システム用ファイルであるか、読出し専用ファイルであるか、隠しファイルであるか、といった情報を保持するフィールドである。また、ディレクトリ階層構造におけるディレクトリファイルである場合にもその旨が示される。
作成時刻345および作成日346は、ファイルが作成された時刻および日を保持するフィールドである。また、アクセス日347は、ファイルが最後にアクセスされた日を保持するフィールドである。また、更新日時348は、ファイルが最後に更新された日時を保持するフィールドである。
先頭クラスタ(上位)351はファイルの先頭クラスタの上位部分を保持するフィールドであり、先頭クラスタ(下位)352はファイルの先頭クラスタの下位部分を保持するフィールドである。両者を合わせて、先頭クラスタ350と表記する。この先頭クラスタ350により、データ領域390におけるファイルの先頭の割当位置を認識することができる。
サイズ349は、ファイルの大きさをバイト単位で表わすフィールドである。
図4は、ファイル管理テーブル360とデータ領域390との関係を示す図である。上述のとおり、データ領域390はクラスタを割当単位として分割されており、このクラスタのそれぞれについてファイルを構成する次のクラスタ番号をファイルアロケーションテーブル330が示すように構成されている。
例えば、ディレクトリエントリ340におけるファイル識別子(ファイル名341および拡張子342)が「FileA.txt」であるファイルの先頭クラスタ350は「#11」であるため、ファイル「FileA.txt」の先頭のファイルデータはデータ領域390のクラスタ「#11」に保持されていることになる。そして、このクラスタ「#11」に対応するファイルアロケーションテーブル330には次のクラスタ番号として「#9」が示されているため、次のファイルデータはデータ領域390のクラスタ「#9」に保持されていることがわかる。以降、このファイルアロケーションテーブル330を辿ることにより、このファイルは「#11」、「#9」、「#10」、「#13」の各クラスタに順番に保持されていることがわかる。最終クラスタである「#13」に対応するファイルアロケーションテーブル330には、そのクラスタがファイルの最終クラスタであることを示すデータが保持される。
このように、ファイル管理テーブル360においてディレクトリエントリ340がファイルの先頭クラスタを特定し、それ以降のクラスタをファイルアロケーションテーブル330が順次特定するように構成されている。
図5は、MPEG方式による記録媒体上のデータ構造のイメージを示す図である。MPEG方式では、ひとかたまりの動画データをビデオオブジェクトセット(VOBS)と呼ばれるデータ構造により管理する。このVOBS600は、1個以上のビデオオブジェクト(VOB)610の集合である。このVOB610にはVOB_ID番号が付され、識別のために用いられる。このVOB610は、1個以上のセル(Cell)620により構成される。このセル620は、リアルタイム再生単位であり、VOB610と同様にセルID番号が付される。多くの場合、1つのVOB610に1個のセル620が対応する。
セル620は、1個以上のビデオオブジェクトユニット(VOBU)630を含む。このVOBU630は、0.4から1.2秒の動画単位であり、ナビゲーションパック(NV_PCK)641を先頭とするパック640の列から構成される。ここで、パック640とは、2048バイト(2キロバイト)の固定データであり、先頭のNV_PCK641の他、動画データを保持する動画パックや、音声データを保持する音声パックなどを必要に応じて備える。このパック640は、パックヘッダ648とペイロード649とから構成される。
MPEG方式により圧縮された動画ファイル内の動画データは、動画データの単位画像である画像フレームの情報の相関を利用した予測符号化およびDCT(離散コサイン変換)を用いたデータ圧縮が行われる。その際、各フレームの画像は動画データの要素画像として、Iピクチャ(Intra-Picture)651、Pピクチャ(Predictive-Picture)652、および、Bピクチャ(Bidirectionally Predictive-Picture)653の3種類の何れかに分類される。
Iピクチャ651は画面内符号化によって得られる画面であり、他のPピクチャ652やBピクチャ653とは独立して符号化される完結画像である。一方、Pピクチャ652は画面間順方向予測符号化によって得られる画面であり、時間的に先行するIピクチャ651またはPピクチャ652との差分を利用して符号化される。また、Bピクチャ653は双方向予測符号化によって得られる画面であり、時間的に前後両方向のIピクチャ651またはPピクチャ652との差分を利用して符号化される。
このような符号化処理または復号処理の単位として用いられるのがGOP(Group Of Pictures)650である。通常、約12〜15フレーム分の画像データがGOP650としてまとめられる。このGOP650は、約0.5秒分の画像データである。1つのVOBU630にはL個(Lは1以上の整数)のGOP650が含まれ得るが、多くの場合、1つのVOBU630に1つのGOP650が対応する。
1GOPが0.5秒で、動画データの転送レートが9Mbpsの場合、1GOP当たりのデータ量は4.5Mbitであり、これは約275データパックとなる。MPEG方式では、一定の決められたビットレート内で動画を扱うCBR(Constant Bit Rate)と可変ビットレートで一定の画質レベルを保ちながら動画を扱うVBR(Variable Bit Rate)とがあるため、特にVBRでは1GOP当たりのデータサイズは固定ではなく、ある範囲内で可変となる。
なお、音声データについては、AC−3(Audio Code number 3; Dolby Digital)方式の場合、AAU(Audio Access Unit)と呼ばれる処理単位により符号化された音声データ660が記録される。
図6は、VOBU内に生じ得る断片化を示す図である。図5により説明したように、MPEG方式における符号化単位であるGOPは、VOBUに整数個含まれる。従って、GOPを適時に復号するためには、VOBUを単位として欠くことなく動画デコーダ261(図1)に供給することが有効である。
図6(a)は、ブロック書込みを行わない場合の各VOBUの配置例を示す図である。ここでは、使用済み領域671および672が存在すると仮定して、VOBUを記録媒体300上に記録する。記録媒体300では、クラスタを単位として管理を行うため、使用済み領域671および672もクラスタ単位で記録媒体300上に残り得る。この例では、VOBU#1および#2については記録媒体300上に連続して書き込まれているが、VOBU#3および#4についてはそれぞれ使用済み領域671および672を含むため、VOBU内部に断片化681および682が発生している。従って、符号化単位(GOP)における断片化が生じるおそれがある。
図6(b)は、固定ブロック長によるブロック書込みを行う場合の各VOBUの配置例を示す図である。ここでは、クラスタを単位として管理を行いながら、連続する複数のクラスタを固定長のブロックとして、このブロックを単位として書込みを行っている。この例では、ブロック#2において使用済み領域673および674を含むため、このブロック#2に対する書込みは行われない。そのため、VOBU#3の内部で断片化683が発生している。従って、この場合も符号化単位(GOP)における断片化が生じるおそれがある。
そこで、本発明の実施の形態では、ブロック書込みを行う際のブロック長をVOBUサイズに合わせた可変長としてVOBU内部の断片化、延いては符号化単位(GOP)における断片化を回避する。図6(c)は、可変ブロック長によるブロック書込みを行う場合の各VOBUの配置例を示す図である。ここでは、ブロック長をVOBUサイズとしてブロック書込みを行っている。この例では、使用済み領域675が存在するため、VOBU#2の直後にはVOBU#3のサイズに相当する空き領域を連続して確保することができない。そのため、使用済み領域675を避けて、その後にVOBU#3を書き込んでいる。同様に、使用済み領域676が存在するため、VOBU#3の直後にはVOBU#4のサイズに相当する空き領域を連続して確保することができないため、使用済み領域676を避けて、その後にVOBU#4を書き込んでいる。
なお、ここでは、ブロック書込みを行う際のブロック長を1つのVOBUサイズに一致させる例について説明したが、そもそもVOBU内部の断片化を回避すれば足りるため、1つのブロックに複数の整数個分のVOBUを詰め込むようにしてもよい。すなわち、ブロックはM個(Mは1以上の整数)のGOPの連続した空き領域であり、L個(Lは1以上の整数)のGOPが1つのVOBUを構成するとすれば、1つのブロックに(M/L)個のVOBUが含まれることになる。
このように、本発明の実施の形態の動作を示す図6(c)では、VOBU内部における断片化、延いては符号化単位(GOP)の断片化を発生させずに、記録媒体300への書込みを行うことができる。
図7は、VOBU内部の断片化の影響を算出する際の内訳を示す図である。ここでは、VOBU#1の転送完了直後からVOBU#2の転送完了までを基準として転送レートを算出する。ここで、VOBU#1の転送完了直後からVOBU#2の転送を開始するまでのVOBU間アクセス時間をT1とし、VOBU#2のVOBUサイズをVLとする。また、VOBU#2内部に断片化を生じてVOBU#2−aおよびVOBU#2−bが分散して記録されていた場合、その断片化部分をスキップするためのVOBU内アクセス時間をT2とする。そして、記録媒体としての媒体転送速度をMRとする。
このとき、断片化を生じていなければ、VOBU#2に関する転送レートは、次式1により表される。
VL/(VL/MR+T1) [式1]
一方、断片化を生じている場合には、VOBU#2に関する転送レートは、次式2により表される。
VL/(VL/MR+T1+T2) [式2]
ここで、VOBUサイズVLを4.5[メガビット]、媒体転送速度MRを40[メガビット/秒]、VOBU間アクセス時間T1を200[ミリ秒]、VOBU内アクセス時間T2を200[ミリ秒]の場合を考える。断片化を生じていない場合であれば、式1において、
4.5/(4.5/40+0.2)=14.4[メガビット/秒]
となる。一方、断片化を生じている場合には、式2において、
4.5/(4.5/40+0.2+0.2)≒8.8[メガビット/秒]
となる。
動画データを再生する上で必要な最低限の転送レートを9.0[メガビット/秒]とすると、断片化を生じていない場合であれば14.4[メガビット/秒]なのでこの条件を満たすが、断片化を生じている場合には8.8[メガビット/秒]となり必要な転送レートを満たさないことになる。このように、本発明の実施の形態においてVOBU内の断片化を回避することにより、転送レートの改善を実現することができる。
図8は、VOBUとクラスタとの関係を示す図である。上述のように、本発明の実施の形態では、ブロック書込みを行う際のブロック長をVOBUサイズに合わせることによりVOBU内の断片化、延いては符号化単位(GOP)の断片化を回避する。そのため、クラスタサイズについて以下に示すような条件を課すことが望ましい。
図8(a)は、クラスタサイズが不適切な例である。この例では、2つのクラスタでは1VOBUを満たすことができず、3つのクラスタでは1VOBUのサイズを越えてしまう。一方、図8(b)は、クラスタサイズが適切な例である。この例では、5つのクラスタにより1VOBUを満たしている。
ところが、上述のようにVOBUサイズは可変長であり、一般的には必ずしも図8(b)のような状態になるとは限らない。そこで、本発明の実施の形態では、MPEG方式における1パックにN個(Nは1以上の整数)のクラスタを割り当てる。すなわち、パックサイズが2キロバイト(=2048バイト)であるのに対して、クラスタサイズを2048バイト、1024バイト、512バイトといった固定サイズに設定することにより、どのようなVOBUサイズに対しても図8(b)のように1VOBUを整数個分のクラスタにより実現することができる。特に、クラスタサイズを2048バイトに設定することによりクラスタサイズとパックサイズを一致させることができ、これは管理の容易化に資するため、より望ましい。
図9は、VOBU再生時の読出し位置を示す図である。ランダム再生を行う場合には、目的とするVOBUの先頭に位置付けて当該VOBUを過不足なく読み出すことが望ましい。ところが、そのVOBUの先頭位置を調べることは必ずしも容易ではない。例えば、動画データの平均的なビットレートからVOBUの大体の開始位置を算出するような場合には、必要最低限の大きさ以上の大まかなデータを記録媒体から読み出すことになる。その場合、不必要なアクセスが生じるだけでなく、読み出されたデータの分析処理が必要となる。
図9(a)は、ランダム再生にあたりVOBU#3の近傍をアクセスした例である。VOBU#3の正確な先頭位置から読み出すことができず、VOBU#2の一部からVOBU#4の一部にかけてアクセスが行われている。特に、使用済み領域677および678の影響によりVOBU間が離れて配置されているため、アクセス時間を要している。
これに対し、図9(b)のようにVOBU#3の先頭位置に正確に位置付けることができれば、余計なアクセスなどを生じることなく効率的なアクセスが可能となる。そこで、本発明の実施の形態では、以下に説明するVOBUサイズテーブルを設け、各VOBUの先頭位置を正確に把握することを可能とする。
図10は、本発明の実施の形態におけるVOBUサイズテーブル520の一構成例を示す図である。このVOBUサイズテーブル520は、動画単位であるVOBUに関する情報を保持するものであり、VOBU番号521に対応して、当該VOBUのVOBUサイズ522を保持する。VOBU番号521は、各VOBUに対して一意に付与される識別番号である。VOBUサイズ522は該当するVOBUの大きさを例えばバイト単位で表す。
MPEG方式では、各VOBUサイズは可変長であるが、符号化の際にVOBUサイズが判明する。このVOBUサイズは動画データをファイルとして記録するために元々必要な情報である。本発明の実施の形態では、動画データ記録の際にVOBUサイズをVOBUサイズテーブル520に保持しておくことにより、動画データの再生時にVOBUの先頭位置を正確に把握することができる。
なお、この例ではVOBUサイズを保持しているが、このVOBUサイズを累算することにより各VOBUの先頭位置をバイト単位で保持するようにしてもよい。
図11は、本発明の実施の形態における記録再生装置の動画データ記録時の機能構成を示す図である。ここでは、符号化された動画データを保持する動画ファイル510と、VOBUサイズを保持するVOBUサイズテーブル520と、ファイルアロケーションテーブル(FAT)330とを備えていることを想定している。そして、動画データ記録は、動画符号化部110と、領域管理部120と、動画記録部130とにより実現される。
動画符号化部110は、ソースとなる動画データに対して圧縮処理を施して符号化された動画データを出力する。また、この符号化の際、符号化単位のデータ量が判明する。MPEG方式の場合、この符号化単位はGOPであり、動画符号化部110は符号化単位のデータ量としてGOPサイズを出力する。
領域管理部120は、動画符号化部110から供給された符号化単位のデータ量(GOPサイズ)の整数個分をブロックとして、そのブロックに相当する連続領域を記録媒体上で探す。その際、領域管理部120は、ファイルアロケーションテーブル330を参照する。例えば、図6(c)では、1つの符号化単位(GOP)を1つのVOBUに含ませることとして、1つのブロックに1つのVOBUが含まれるものと想定する。このとき、VOBU#2を記録した後、VOBU#3のVOBUサイズである10クラスタ分の空き領域を探し、VOBU#2の直後では使用済み領域675が存在するために連続で5クラスタ分しか確保できないため、その使用済み領域675に続く領域が使用される。また、その際、記録される領域の先頭クラスタのクラスタアドレスが出力される。
動画記録部130は、領域管理部120から供給されたクラスタアドレスを先頭として、動画符号化部110から供給された動画データを動画ファイル510に記録する。このときの動画データは上述のブロックを単位として連続領域に記録される。このブロックは整数個分のVOBUに相当するものであり、VOBUは整数個分の符号化単位(GOP)に相当するものである。このとき、動画記録部130は、動画符号化部110から供給された符号化単位のデータ量(GOPサイズ)に基づいてその整数個分であるVOBUサイズを図10のようにVOBUサイズテーブル520に記録する。
これらの機能構成において、動画符号化部110は図1における動画エンコーダ251などにより実現される。また、領域管理部120および動画記録部130は図1における制御部210および媒体インターフェース280などにより実現される。さらに、動画ファイル510、VOBUサイズテーブル520およびファイルアロケーションテーブル330は図1における記録媒体300などにより実現される。
なお、この例では、動画符号化部110においてGOPサイズを出力することを想定したが、これに限られず動画符号化部110においてVOBUサイズを出力するようにしてもよい。
図12は、本発明の実施の形態における記録再生装置の動画データ記録時の処理手順を示す図である。まず、クラスタサイズが調べられ、クラスタ複数個分でパックを構成するか否かが判断される(ステップS911)。すなわち、パックサイズは2048バイトであることから、クラスタサイズは、2048バイト、1024バイトまたは512バイトなどであることを要する。もし、この条件を満たさない場合には、ユーザに対してその記録媒体を再フォーマットするよう要求する表示がなされる(ステップS919)。これに対して、ユーザはその記録媒体を、例えば1クラスタのサイズが2048バイトとなるようフォーマットし直すことになる。
ステップS911の条件を満たす場合、動画符号化が行われ、これにより符号化単位のデータ量の整数個分であるVOBUサイズが取得されて(ステップS912)、例えば図1のRAM221などの領域に保持される。そして、ファイルアロケーションテーブル330を参照することにより、その取得された整数個分のVOBUサイズに相当する連続領域が記録媒体上で検出される(ステップS913)。この検出された領域を利用して、動画データが動画ファイル510として記録される(ステップS914)。
ブロック(整数個分のVOBU)単位の記録が終了した際(ステップS915)、ユーザから記録終了の指示がなければ、次の画像データについての処理が繰り返される(ステップS916)。ユーザから記録終了の指示があれば、RAM221などに保持されていた各VOBUのVOBUサイズがVOBUサイズテーブル520に記録される(ステップS917)。
このようにして、各VOBUはそれぞれ動画ファイル510中の連続領域に記録されるとともに、VOBUサイズテーブル520にVOBUサイズが記録される。これにより、VOBU内の断片化を回避することができ、また、各VOBUの先頭位置を容易に把握できるようになる。これらは、ランダム再生を行う際に特に有用である。そこで、次にランダム再生への応用例について言及する。
図13は、本発明の実施の形態におけるランダム再生の態様例を示す図である。ここでは、動画と、バックグランド音楽と、グラフィックとを適宜混ぜながらそれぞれをランダムに供給することを想定する。動画データのファイルフォーマットとしては、上述のようにMPEG形式などを想定することができる。バックグランド音楽データのファイルフォーマットとしては、上述のようにAC−3形式などを想定することができる。また、グラフィックデータのファイルフォーマットとしては、例えばGIF(Graphic Interchange Format)形式やPNG(Portable Network Graphics)形式などを想定することができる。
図13(a)の例では、動画データが9つあり、その中からランダムに6つの動画データが選択される。そして、これら6つの動画データにおいてランダムに例えば0.5秒から2.0秒の長さの部分データが抽出されてランダムな順番で繰り返し再生が行われる。また、バックグランド音楽データは3つあり、その中からランダムに2つのバックグランド音楽データが選択される。そして、任意のタイミングでバックグランド音楽データの切替が行われる。さらに、グラフィックデータは2つあり、その中からランダムに一方のグラフィックデータが選択される。そして、ランダムなパターンでグラフィックデータがオーバレイにより表示される。
図13(b)は具体的な切替パターン例を示すものであり、動画データの部分データが順次表示されるとともに、バックグランド音楽が出力される。また、選択されたハート型のグラフィックが表示パターンを変えながらオーバレイにより表示されている。
なお、ここでは、バックグランド音楽の音声を出力することとしたが、元々の動画データと一緒に記録されている音声データと同時に再生するようにしてもよい。また、動画データの切替時に、フェードインやフェードアウトなどのエフェクト処理を施すようにしてもよい。
このようなランダム再生は、所定のボタンが押下された際に稼動させることができる。そして、そのボタンを押下する度に異なった再生パターンが出現することにより、ユーザを飽きさせないようにすることができる。一方、ユーザにとって気に入った再生パターンが出現した際にはその再生パターンをプレイリストファイルとして保存できるようにしてもよい。
図14は、本発明の実施の形態における記録再生装置のランダム再生時の機能構成を示す図である。ここでは、符号化された動画データを保持する動画ファイル510と、VOBUサイズを保持するVOBUサイズテーブル520と、再生パターンをプレイリストとして保持するプレイリストファイル550とを備えていることを想定している。そして、ランダム再生は、再生計画決定部140と、アクセス位置決定部150と、計時部160と、動画再生部170とにより実現される。
再生計画決定部140は、ユーザからの操作入力に基づいてランダム再生の再生計画を決定する。例えば、図13における動画データやバックグランド音楽データの選択などの入力が図1の操作入力部230により行われ、これに基づいて再生計画決定部140はランダムに各データを組み合わせてどのタイミングでどのデータを再生すべきかを規定する再生計画を作成する。この再生計画は、例えば90秒の再生時間を満たすために各データをランダムに組み合わせて作成される。
また、もし過去に保存されたプレイリストによる再生をユーザが望む場合には、再生計画決定部140はプレイリストファイル550から読み出したプレイリストに従って再生計画を決定する。
アクセス位置決定部150は、再生計画決定部140により決定された再生計画に基づいて記録媒体上のアクセスすべき位置を決定する。このとき、データを切り替えるタイミングを生成するための計時部160が使用される。また、動画データについて再生すべきVOBUの先頭位置を特定するために、VOBUサイズテーブル520が参照される。
動画再生部170は、アクセス位置決定部150により決定された記録媒体上のアクセス位置から動画ファイル510の動画データを順次読み出して再生する。
このようにして再生された再生パターンについてユーザが気に入った場合には、図1の操作入力部230によりプレイリストファイルの保存が指示される。この場合、再生計画決定部140は、そのときの再生計画の内容をプレイリストファイル550として保存する。このプレイリストファイル550には、再生すべきファイルのファイル名および該当するVOBUに関する情報が記録される。
これらの機能構成において、再生計画決定部140、アクセス位置決定部150および動画再生部170は図1における制御部210および媒体インターフェース280などにより実現される。また、動画ファイル510、VOBUサイズテーブル520およびプレイリストファイル550は図1における記録媒体300などにより実現される。
図15は、本発明の実施の形態における記録再生装置のランダム再生時の処理手順を示す図である。まず、ユーザからの操作入力により、プレイリストを利用するか否かが判断される(ステップS920)。プレイリストを利用する場合には、プレイリストファイル550からプレイリストが読み出される(ステップS921)。
プレイリストを利用しない場合には、記録済みの動画ファイル、バックグランド音楽ファイルおよびグラフィックファイルの数などのパラメータが取得される(ステップS922)。そして、これら動画ファイル、バックグランド音楽ファイルおよびグラフィックファイルがランダムに選択されて(ステップS923)、再生計画が作成される(ステップS924)。
ステップS924で作成された再生計画に従って、目的とするVOBUのVOBUサイズがVOBUサイズテーブル520から取得される(ステップS925)。そして、このVOBUサイズに基づいて動画ファイル510がアクセスされて、他のバックグランド音楽などとともに再生される(ステップS926)。再生計画における終了時間に到達するか、ユーザからの再生終了指示があるまで、ステップS925およびS926の処理が繰り返される(ステップS927)。
そして、ランダム再生の終了後、ユーザからプレイリスト保存の指示があった場合には(ステップS928)、その再生計画における再生パターンがプレイリストファイル550に記録される(ステップS929)。
このように、本発明の実施の形態によれば、動画データを動画ファイル510に記録する際に、動画符号化部110における符号化単位(GOP)の整数個分(すなわち、VOBUの整数個分)を動画記録部130におけるブロック書込みの単位(ブロック)として、領域管理部120がファイルアロケーションテーブル330においてそのブロック相当の連続空き領域を検出することにより、符号化単位(GOP)における断片化を回避することができる。
また、動画ファイル510への記録の際に符号化単位の整数個分毎の容量(VOBUサイズ)をVOBUサイズテーブル520に記録しておくことにより、所定の符号化単位の先頭位置へのアクセスを容易にして、ランダム再生を支障なく行うことができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
すなわち、請求項1において、動画符号化手段は例えば動画符号化部110に対応する。また、符号化単位は例えばGOPに対応する。また、領域管理手段は例えば領域管理部120に対応する。また、符号化単位のM個分の連続した空き領域は例えばブロックに対応する。また、動画記録手段は例えば動画記録部130に対応する。また、動画ファイルは例えば動画ファイル510に対応する。
また、請求項4において、管理単位は例えばクラスタに対応する。
また、請求項6において、符号化単位のL個分である動画単位は例えばVOBUに対応する。
また、請求項8において、動画単位保持手段は例えばVOBUサイズテーブル520に対応する。また、アクセス位置決定手段は例えばアクセス位置決定部150に対応する。また、動画再生手段は例えば動画再生部170に対応する。
また、請求項9において、再生計画決定手段は例えば再生計画決定部140に対応する。
また、請求項10において、プレイリストファイルは例えばプレイリストファイル550に対応する。
また、請求項13において、動画符号化手段は例えば動画符号化部110に対応する。また、符号化単位は例えばGOPに対応する。また、領域管理手段は例えば領域管理部120に対応する。また、符号化単位のM個分の連続した空き領域は例えばブロックに対応する。また、動画記録手段は例えば動画記録部130に対応する。また、動画ファイルは例えば動画ファイル510に対応する。動画単位保持手段は例えばVOBUサイズテーブル520に対応する。また、アクセス位置決定手段は例えばアクセス位置決定部150に対応する。また、動画再生手段は例えば動画再生部170に対応する。
また、請求項14または17において、動画データを所定の符号化単位で符号化する手順は例えばステップS912に対応する。また、符号化単位のM個分の連続した空き領域を記録媒体において検出する手順は例えばステップS913に対応する。また、検出された空き領域に動画データを動画ファイルとして記録する手順は例えばステップS914に対応する。
また、請求項15または18において、符号化単位のL個分である動画単位に関する情報を保持する手順は例えばステップS917に対応する。
また、請求項16または19において、動画ファイルは例えば動画ファイル510に対応する。また、動画単位保持手段は例えばVOBUサイズテーブル520に対応する。また、動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定する手順は例えばステップS925に対応する。また、アクセス位置から動画ファイルを読み出して所定の動画単位を再生する手順は例えばステップS926に対応する。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の活用例として、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の固体メモリを記録媒体として利用する記録再生装置においてランダムアクセスを高速に行う際に本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態における記録再生装置200の一構成例を示す図である。 記録媒体300の内部構成例を示す図である。 ディレクトリエントリ340の1エントリ分の構成を示す図である。 ファイル管理テーブル360とデータ領域390との関係を示す図である。 MPEG方式による記録媒体上のデータ構造のイメージを示す図である。 VOBU内に生じ得る断片化を示す図である。 VOBU内部の断片化の影響を算出する際の内訳を示す図である。 VOBUとクラスタとの関係を示す図である。 VOBU再生時の読出し位置を示す図である。 本発明の実施の形態におけるVOBUサイズテーブル520の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における記録再生装置の動画データ記録時の機能構成を示す図である。 本発明の実施の形態における記録再生装置の動画データ記録時の処理手順を示す図である。 本発明の実施の形態におけるランダム再生の態様例を示す図である。 本発明の実施の形態における記録再生装置のランダム再生時の機能構成を示す図である。 本発明の実施の形態における記録再生装置のランダム再生時の処理手順を示す図である。
符号の説明
110 動画符号化部
120 領域管理部
130 動画記録部
140 再生計画決定部
150 アクセス位置決定部
160 計時部
170 動画再生部
200 記録再生装置
210 制御部
230 操作入力部
240 入出力切替部
241 カメラ
242 マイク
243、244 ライン入力
245、246 ライン出力
250 多重化部
251 動画エンコーダ
252 音声エンコーダ
260 分配部
261 動画デコーダ
262 音声デコーダ
270 バッファメモリ
280 媒体インターフェース
300 記録媒体
510 動画ファイル
520 VOBUサイズテーブル
550 プレイリストファイル

Claims (19)

  1. 動画データを所定の符号化単位で符号化する動画符号化手段と、
    前記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する領域管理手段と、
    前記検出された空き領域に前記動画データを動画ファイルとして記録する動画記録手段と
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 前記符号化単位の容量はそれぞれ可変である
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記動画符号化手段はMPEG方式による符号化を行い、
    前記符号化単位はGOPである
    ことを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 前記領域管理手段は、固定長の管理単位により前記記録媒体を管理して、前記検出された空き領域の前記管理単位によるアドレスを前記動画記録手段に供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  5. 前記管理単位はクラスタであり、N個(Nは1以上の整数)のクラスタが2048バイトのパックを構成する
    ことを特徴とする請求項4記載の記録装置。
  6. 前記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段をさらに具備し、
    前記動画記録手段は前記動画単位に関する情報を前記動画単位保持手段に保持させる
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  7. 前記動画単位はVOBUである
    ことを特徴とする請求項6記載の記録装置。
  8. 動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段と、
    前記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定するアクセス位置決定手段と、
    前記アクセス位置から前記動画ファイルを読み出して前記所定の動画単位を再生する動画再生手段と
    を具備することを特徴とする再生装置。
  9. 再生すべき動画単位を時間毎に定めた再生計画を決定する再生計画決定手段をさらに具備し、
    前記アクセス位置決定手段は前記再生計画における各動画単位のアクセス位置を決定する
    ことを特徴とする請求項8記載の再生装置。
  10. 前記再生計画決定手段は、プレイリストファイルに保持されたプレイリストに基づいて前記再生計画を決定する
    ことを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  11. 前記再生計画決定手段は、前記動画データに含まれる動画単位の中からランダムに選択して前記再生計画を決定する
    ことを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  12. 前記再生計画決定手段は、前記決定された再生計画の内容をプレイリストとしてプレイリストファイルに保持させる
    ことを特徴とする請求項11記載の再生装置。
  13. 動画データを所定の符号化単位で符号化する動画符号化手段と、
    前記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する領域管理手段と、
    前記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段と、
    前記検出された空き領域に前記動画データを動画ファイルとして記録するとともに前記動画単位に関する情報を前記動画単位保持手段に保持させる動画記録手段と、
    前記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定するアクセス位置決定手段と、
    前記アクセス位置から前記動画ファイルを読み出して前記所定の動画単位を再生する動画再生手段と
    を具備することを特徴とする記録再生装置。
  14. 動画データを所定の符号化単位で符号化する手順と、
    前記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する手順と、
    前記検出された空き領域に前記動画データを動画ファイルとして記録する手順と
    を具備することを特徴とする記録制御方法。
  15. 前記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する手順をさらに具備することを特徴とする請求項14記載の記録制御方法。
  16. 動画データを保持する動画ファイルと、前記動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段とを備える再生装置において、
    前記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定する手順と、
    前記アクセス位置から前記動画ファイルを読み出して前記所定の動画単位を再生する手順と
    を具備することを特徴とする再生制御方法。
  17. 動画データを所定の符号化単位で符号化する手順と、
    前記符号化単位のM個分(Mは1以上の整数)の連続した空き領域を記録媒体において検出する手順と、
    前記検出された空き領域に前記動画データを動画ファイルとして記録する手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 前記符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  19. 動画データを保持する動画ファイルと、前記動画ファイルに記録された動画データの符号化単位のL個分(Lは1以上の整数)である動画単位に関する情報を保持する動画単位保持手段とを備える再生装置において、
    前記動画単位保持手段に保持された動画単位に関する情報に基づいて所定の動画単位のアクセス位置を決定する手順と、
    前記アクセス位置から前記動画ファイルを読み出して前記所定の動画単位を再生する手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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