JP2006048452A - ビル管理システム、ビル管理用のプログラム及びビル管理用のデータ構造 - Google Patents

ビル管理システム、ビル管理用のプログラム及びビル管理用のデータ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ビル管理に必要な情報を一元化したプラットフォームを設けることにより、テナントビルに入居している企業を始め、ビル管理会社その他の者からこれらの情報に容易にアクセスすることを可能にするビル管理システム等を提供する。
【解決手段】ビル管理用のコンピュータ1に、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データKDを格納するための管理側データベース12と、前記管理側データKDの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段13と、前記閲覧側データをテナントが使用するテナント用端末からアクセス可能な閲覧サーバに保存させるべく出力する閲覧側データ出力手段14とを具備させることとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、テナントビルの管理に有用となるビル管理システム、ビル管理用のプログラム及びビル管理用のデータ構造に関するものである。
従来より、テナントビルに入居している企業において、例えばレイアウト図面は総務部、設備の数や量などの資産価値は経理部、配線・ネットワークは情報関連部門というように、いわゆるC工事情報等に関する情報はユーザー企業で複数の部門が個別に管理しているのが通例である。さらに抜本的には、テナントビルの躯体に関するA工事情報や、テナントビルに敷設される電気、ガス、水道等のインフラに関するB工事情報は、テナントビルの保有者やビル管理会社が、或いは設計・施工業者のみが保有している例が多い。
しかしながら、このように各種情報が分散していたのでは、テナントビルの維持・管理に多大な不都合を伴う。例えば、テナントでレイアウト変更が必要になり、現状レイアウトを確認するためにレイアウト図面や設備の数・量などの運用管理情報、配線・ネットワークに関する情報を入手する必要が生じた場合に、それらの情報が現にどの部門のどの場所に所在しているのか、即座に把握できないことが少なくない。また、レイアウト変更には、設計図に基づいて部屋の広さや形を確認したり、配線、通信線の所在を確認する作業も必要になるが、これらはA工事情報、B工事情報に含まれるため、ビル管理会社に要求したり、或いはビル管理会社が保有していない場合には設計、施工会社に問い合わせる必要が生じるなど、極めて煩わしい作業を余儀なくされるのが実情である。さらに、これらの情報がコンピュータにより処理可能なデータとして存在しない場合には、情報の授受や複製、配布にも大きな支障を伴うこととなる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、これらの情報が一元管理されたプラットフォームを新設することにより、テナントビルに入居している企業を始め、ビル管理会社その他の者からこれらの情報に容易にアクセスすることを可能にする新規有用なビル管理システム等を提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のビル管理システムBSは、図1に示すように、ビル管理用のコンピュータ1に、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データKDを格納するための管理側データベース12と、前記管理側データKDの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段13と、前記閲覧側データをテナントが使用するテナント用端末からアクセス可能な閲覧サーバに保存させるべく出力する閲覧側データ出力手段14とを具備させてなることを特徴とする。
このようなものであると、ビル管理用のコンピュータ1において、その管理側データベース12に種々の工事情報に基づいて作られる管理側データKDが一元管理される。そして、この管理側データKDの少なくとも一部が閲覧側データとして閲覧側データ格納手段13に格納され、閲覧側データ出力手段14によって閲覧サーバに保存するための出力がなされる。よって、その閲覧側データが閲覧サーバに保存された状態で、テナント用端末からこの閲覧サーバにアクセスすれば、テナントはC工事情報のみならずA工事情報やB工事情報をも有効に閲覧することが可能となる。
前記コンピュータ1が、図2及び図3に示すように、管理用端末Tと、この管理用端末Tと通信可能な活用サーバKとを備えてなる場合の具体的な実施の態様としては、図2に示すように前記閲覧側データ格納手段13と前記閲覧側データ出力手段14を前記管理用端末Tに具備させているものや、図3に示すように前記閲覧側データ格納手段13と前記閲覧側データ出力手段14を前記活用サーバKに具備させているものが挙げられる。取り扱うデータ量の多い管理側データベース12は活用サーバKに具備される。
什器の配置替えや各種機器の配置替え等に容易に対応できるようにするためには、前記管理側データKDが、図4に示すように、主にA工事情報とB工事情報に基づいて作られる建築図や設備図等の総合データSDと、各テナントのC工事情報に基づいて作られるレイアウト図や前記C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られる設備図等のテナント別データTDとを含んでいることが望ましい。
ここに、総合データSDとは、ビルの躯体に関する建築図や、ビルの電気や空調、排水、防災などを始めとするインフラ等に関する設備図などの図面データをいう。テナント別データTDとは、例えば設備図を例にとると、建築図に基づいて作られるレイアウト図、設備図に基づいて作られる電気機器、空調機器、排水設備、防災設備等を表した設備配置図をいう。
前記管理側データKDは、図5に示すように、前記A工事情報、B工事情報或いはC工事情報に関連して作られる設備の数量、修繕計画・履歴、契約管理、保守点検等に関する運用管理データをも含んでいることが望ましい。
運用管理データUDとは、数量、修繕計画・履歴、契約管理、保守点検等に関するものであって、総合データSDやテナント別データTDを捕捉するような文書データをいう。
管理者とテナントとの間でレイアウト変更作業等を効率良く行い得るようにするためには、図6に示すように、前記ビル管理用のコンピュータ1に、作図支援手段15と、この作図支援手段15を前記テナント用端末に共有させるためのインターフェース16とをさらに具備させていることが望ましい。
通常のテナント用端末から閲覧側データを閲覧可能とするためには、図7に示すように、前記ビル管理用のコンピュータ1と、このコンピュータ1と通信可能に設けられ各テナント用端末からアクセス可能な前記閲覧サーバ2とを具備することを前提として、前記閲覧サーバ2が、前記コンピュータ1から出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベース22と、この閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データを要求に応じて前記テナント用端末に向けて出力するテナント向けデータ出力手段23とを備えたものであることが望ましい。
或いは、閲覧サーバ2に直接アクセスするテナントと、自社にテナント専用サーバ5を設置して各部署からこのテナント専用サーバ5にアクセスできるようにしたテナントとが混在する場合には、図8に示すように、前記ビル管理用のコンピュータ1と、このコンピュータ1と通信可能な前記閲覧サーバ2と、この閲覧サーバ2と通信可能に設けられ特定のテナントに属する各部署が使用する部署用端末6からアクセス可能なテナント専用サーバ5とを具備することを前提として、前記閲覧サーバ2が、前記コンピュータ1から出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベース22と、この閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データを要求に応じて前記テナント用端末3に向けて出力するテナント向けデータ出力手段23とを備え、前記閲覧側データベース22内に格納されている閲覧側データの全部又は一部と前記テナント専用サーバ5の専用データベース53に格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段51を設けていることが有効となる。このミラーリング手段51は、図示のように閲覧サーバ2に設けておく場合の他、テナント専用サーバ5やビル管理用のコンピュータ1に設けておくこともできる。
或いは、テナント専用サーバ5を所有するテナントのみからアクセスがある場合には、図9に示すように、ビル管理用のコンピュータ1と、このコンピュータ1と通信可能な前記閲覧サーバ2と、この閲覧サーバ2と通信可能に設けられ特定のテナントに属する各部署が使用する部署用端末6からアクセス可能なテナント専用サーバ5とを具備することを前提として、前記ビル管理用のコンピュータ1が、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データKDを格納するための管理側データベース12と、前記管理側データKDの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段13とを具備するとともに、前記閲覧サーバ2が、前記コンピュータ1から出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベース22とを備え、前記閲覧側データベース22内に格納されている閲覧側データの全部又は一部と前記テナント専用サーバ5の専用データベース53に格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段51を設けていることが有効である。ここでも、ミラーリング手段51は、図示のように閲覧サーバ2に設けておく場合の他、テナント専用サーバ5やビル管理用のコンピュータ1に設けておくこともできる。
なお、上記に参照した図面は、各請求項に対応する構成を解り易く説明するために便宜上採用した構成説明図であって、各請求項に係る発明を具現する手段がこれらの図面の構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
本発明は、以上のようにして、A工事情報、B工事情報及びC工事情報或いはこれらに基づいて作られる情報が一元管理されたプラットフォームを閲覧サーバに新設することにより、テナントビルに入居している企業を始め、ビル管理会社その他の者から閲覧サーバ内のこれらの情報に容易にアクセスすることを可能にし、ひいてはビル管理に係る負担を従来に比べて大幅に軽減させ得るようにした新規有用なビル管理システム等を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態に係るビル管理システムBSの基本構成は、図10及び図11に示すように、ビル管理用のコンピュータ1と、閲覧サーバ2と、テナント用端末3とを、電気通信回線4を通じて接続し、ビル管理用のコンピュータ1において入力され加工された閲覧側データEDを、前記閲覧サーバ2に出力して、テナント用端末3からこの閲覧サーバ2にアクセスすることにより、各種データを一括して閲覧できるようにしたものである。
具体的に説明すると、ビル管理用のコンピュータ1は、図12に示すように、CPU1a,内部・外部記憶装置1b、ストレージ1c、入出力装置1d、インターフェース1e等を含む通常の汎用コンピュータとしての構成を具備してなるもので、内部・外部記憶装置1bには管理用のプログラムやデータが格納してある。そして、CPU1aが適宜これらのプログラムやデータを読み込み、周辺ハードリソースとの間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。すなわち、プログラムとCPU1aその他のハードウェアとが協働して、図11に示す管理側データ用の受付手段11、管理側データベース12、閲覧側データ格納手段13及び閲覧側データ出力手段14としての役割を果たす。この実施形態で前記コンピュータ1は、管理用端末Tと、この管理用端末Tと通信可能な活用サーバKとを備え、前記閲覧側データ格納手段13と前記閲覧側データ出力手段14を前記管理用端末Tに具備させているが、前述したようにこれら閲覧側データ格納手段13及び閲覧側データ出力手段14を前記活用サーバKに具備させてもよいのは言うまでもない。活用サーバKの例としては、Ziff Container(古川電工の登録商標)が挙げられる。
管理側データ用の受付手段11は、管理用プログラムの一部をCPU1aが実行することによって、USBメモリやCD−ROM等の記録媒体に記録されているデータやスキャナから読み込まれるデータの受け付け、更に外部から送信されるデータの受け付けと、受け付けたデータの管理側データベース12への格納とを行う。この入力や保存命令の受付のために、受付手段11はキーボードやマウス以外にスキャナーその他のユーザーインターフェースを備える。この管理側データ用の受付手段11は、次に述べる管理側データベース12の管理メニュー項目をもユーザーインターフェースとして活用する。
管理側データベース12は、付帯するデータベースマネージメントシステムによって、データベース内のデータを集中管理し、修正、更新、検索、計算処理等を統合的に処理し、またデータの保護を行う。便宜上分割して図示した図13(a)〜図13(d)は、管理側データベース12が表示装置上に一画面で出力し得る管理メニュー項目であり、これに属するデータは特定のテナント識別子TR1等のもとに全体として1つのデータ群を構成する。図13(e)はそのデータ構造を例示するものである。管理側データKDは、前記管理側データ用の受付手段11が受け付けたもので、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られたものである。
ここに、A工事情報とは、テナントビルの躯体に関する情報であり、B工事情報とは、躯体に敷設される電気、ガス、水道等のインフラに関する情報である。また、これらA工事情報やB工事情報に基づいて作られる総合データSDとしては、図13(b)に示すように、竣工図、建築図、設備図(電気設備、空調設備、給排水衛生設備、防災設備等)が挙げられる。これらは基本的に図面データであり、図13(f)は建築図SD1を、図13(g)は設備図(配線図)SD2を例示している。
また、C工事情報とは、工事の位置や内容、進捗状況等に関するもので、C工事情報に基づいて作られるテナント別データTDとしては、図13(c)に示すように、先ずレイアウト図(什器配置、間仕切配置、躯体図等)が挙げられる。これらも基本的に図面データであり、図13(h)(右半部のリストを除く)はレイアウト図TD1を例示している。さらに、C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られるテナント別データTDとしては、図13(c)に示すように、設備図(電気設備機器配置図、空調設備機器配置、給排水・衛生設備機器配置、防災設備機器配置等)が挙げられる。これらも基本的に図面データである。加えて、A工事情報、B工事情報或いはC工事情報に関連して作られる運用管理データUDとしては、図13(d)に示すように、機器リスト、数量台帳、修繕計画・履歴、契約管理(点検(消防・空環)、メール、廃棄物処理、ホール維持管理、駐車場管理、受付・案内)、エネルギー管理、保守点検(事務管理、保安警備、清掃管理、設備管理)等が挙げられる。これらは基本的に文書データである。
管理用のプログラムの一部はCPU1a等と協働して図11に示す管理手段17を構成し、上述した図面データ、文書データの生成、加除、修正等の操作の受け付けと、操作後のデータによる管理側データベース12の内容の加除・更新等とを行う。前記管理用のプログラムの一部には、図面データや文書データの入力、加工等のために、管理者用の専用CADソフトや文書ソフトなどが含まれている。また、前記管理用のプログラムの一部には、前記CADソフトと前記管理側データベース12とを結合させるプログラムが含まれており、レイアウト図面と前記管理側データベース12を連動させて、レイアウト変更などを図面上で操作できるようにしたものである。例えば、このプログラムが実行されると、図13(h)の右半部に示すように、レイアウト図TD1(同図の右半部を除く部分)と同一画面上に前記管理側データベース12から抽出した設備機器のリストUD1を並列或いは重畳表示し、更にレイアウト図TD1に配置された機器が選択されるだけでその配線接続経路を表示させたり、ケーブルがクリックされると画面上の該当する機器・ケーブルを点滅させるなど、様々な切り口でのデータ加工が実現できるようになっている。そのために、管理側データKDは、図13(e)に例示したように、テナント識別子TR1、テナントビル識別子TR2、データ種別TR3、データ形式TR4、インデックスTR5、詳細TR6、フロアTR7、ファイル名TR8などからなるデータレコード構造をなしている。
閲覧側データ格納手段13は、前記管理側データベース12に格納されている管理側データKDの全部又は一部を閲覧側データEDとして記憶装置1b内に格納する。何れのデータを閲覧側データEDとして格納するかは、予め自動処理可能に指定されていてもよいし、個別に管理者からの入力指示に従うように構成されていてもよい。この閲覧側データEDは、図14に示すように、管理側データKDとは異なるデータ形式に変換される。その理由は、管理者用のCADソフトや文書ソフトは、管理の便に供するために加工性などに優れた機能の高い専用のものが使用され、通常特殊なデータ構造をなすのに対して、閲覧サーバ2側では、後述するように専ら閲覧を主目的とし且つ広く一般に流通している簡易なCADソフトや文書ソフトでブラウジング可能である必要があり、閲覧サーバ2側でテナント側でブラウジング可能なデータ形式に置換する必要があるからである。そのためのデータ変換プログラムやモジュールは記憶装置1b内に格納されている。例えば、管理者側がAutoCAD(オートデスク社の登録商標)やOracle(オラクル社の登録商標)でデータ管理をしている場合、これがPDFやExcelのデータ形式に変換されれば、テナントは高価なCADソフトなしでもデータを閲覧、出力することが可能となる。
図15(a)は、データ変換によって得られた閲覧側データEDのうち、テナント別データTDの閲覧メニュー項目を例示したものであり、図15(b)はこれらのデータレコード構造を例示したものである。このテナント別データTDは、各階図面レイヤーEDaと、各階台帳EDbとからなり、各階図面レイヤーEDaには躯体、給排水衛生設備機器配置図、空調設備機器設備配置図、電気設備機器設備配置図、防災設備配置図、天井伏図、間仕切配置図、什器配置図が含まれ、各階台帳EDbに面積データ、什器数量台帳、機器リスト、エネルギー管理、修繕計画・履歴が含まれている。この図15(a)及び図15(b)を前述した図13(a)〜図13(d)及び図13(e)と対比しても明らかなように、閲覧側データEDは管理側データKDの一部に対応し、データ形式とファイル名のみが相違している。データ変換する範囲については管理者とテナントとの契約等に基づき予め設定可能かつ変更可能であって、その範囲に連動した課金データが出力されるようにしてもよい。
閲覧側データ出力手段14は、前記閲覧側データEDをテナントが使用するテナント用端末3からアクセス可能な閲覧サーバ2に保存させるべく出力する。この実施形態における閲覧側データ出力手段14は、前記閲覧サーバ2のURLを宛先アドレスとする送信電文を生成し、そのペイロードに前記閲覧側データEDを格納して、出力すなわち送信する。勿論、閲覧側データ出力手段14の出力には、出力先としてUSBメモリやCD−ROMその他の記録媒体が指定されたときには、これらの媒体にデータを格納する態様もとり得る。
一方、閲覧サーバ2は、図16に示すように、CPU2a,内部・外部記憶装置2b、ストレージ2c、入出力装置2d、インターフェース2e等を含む通常の汎用コンピュータやワークステーションとしての構成を具備してなるもので、内部・外部記憶装置2bに種々のプログラムやデータが格納してある。そして、CPU2aが適宜これらのプログラムやデータを読み込み、周辺ハードリソースとの間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。すなわち、プログラムとCPU2aその他のハードウェアとが協働して、図11に示す閲覧側データ用の受付手段21、閲覧側データベース22、テナント向けデータ出力手段23としての役割を果たす。
閲覧側データ用の受付手段21は、前記ビル管理用のコンピュータ1から出力される閲覧側データEDを受け付ける。例えば、閲覧側データEDが送信電文に付帯されて電気通信回線4を通じ前記URL宛てに送信された場合には、その送信電文を受信してペイロードから閲覧側データEDを取り出し、閲覧側データベース22に引き渡す。
閲覧側データベース22は、データベースマネージメントシステムを通じて上記閲覧側データ用の受付手段21から引き渡された閲覧側データEDを統合的に処理できるように格納する。統合的に処理できる状態とは、上述したように前記閲覧側データベース22内のデータを集中管理し、修正、更新、検索、計算等を行い得る状態である。このデータベース22には、広く一般に流通していて汎用品として容易に入手可能なCADソフトや文書ソフトで閲覧できるデータ構造でデータが格納される。閲覧側データEDは、前記ビル管理用のコンピュータ1の閲覧側データ出力手段14から出力されたものであり、その時点でデータ変換済であるのは叙述した通りである。
テナント向けデータ出力手段23は、後述するテナント用端末3からの閲覧要求に対して、要求に係る閲覧側データEDを前記閲覧側データベース22から取り出して、当該テナント用端末3に向けて出力する。このとき、図15(a)に示したような各階図面レイヤーEDaのファイル及び各階台帳EDbのファイルからなる閲覧メニュー項目を要求のあったテナント用端末3の表示装置に表示させ、これに関連づけて実データを送信してもよい。或いは、閲覧メニュー項目のみを送信し、テナント用端末3側で何れかのファイルが選択されたときに再度閲覧側データベース22から当該実データを取り出して前記テナント用端末3に送信する手順によってもよい。
なお、この閲覧サーバ2は、SSL等の技術を使ってあらゆるデータの保管・配信・共有・更新を暗号化した状態で行うものであり、またテナント毎にアクセス権限の設定を行うことも可能なものである。
これに対して、テナント用端末3は、図17に示すように、CPU3a,内部・外部記憶装置3b、入出力装置3d、インターフェース3e等を含む通常の汎用コンピュータとしての構成を具備してなるもので、内部・外部記憶装置3bには種々のプログラムやデータが格納してある。そして、CPU3aが適宜これらのプログラムやデータを読み込み、周辺ハードリソースとの間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。すなわち、プログラムとCPU3aその他のハードウェアとが協働して、図11に示すテナント向けデータ要求手段31としての役割を果たす。
テナント向けデータ要求手段31は、テナント識別子TR1等を付帯させて、閲覧側データEDの要求電文を前記閲覧サーバ2のテナント向けデータ出力手段23に送信する。また、テナント向けデータ出力手段23から閲覧側データEDの送信があった場合には、これを受信して表示装置上に表示する。閲覧サーバ2のテナント識別子TR1は、閲覧要求プログラム等に初期設定した以降は、特に意識せずとも繰り返し閲覧要求を行えるようにしておくことが望ましい。
以上の構成に加え、この実施形態のビル管理システムBSは、図11に示すように、テナント専用サーバ5を電気通信回線4に接続し、閲覧サーバ2からテナント専用サーバ5に閲覧側データEDを同期させて、部署用端末6からこのテナント専用サーバ5にアクセスすることにより、各種データを一括して閲覧できるようにしている。
テナント専用サーバ5は、図18に示すように、CPU5a,内部・外部記憶装置5b、ストレージ5c、入出力装置5d、インターフェース5e等を含む通常の汎用コンピュータやワークステーションとしての構成を具備してなるもので、内部・外部記憶装置5bに種々のプログラムやデータが格納してある。そして、CPU5aが適宜これらのプログラムやデータを読み込み、周辺ハードリソースとの間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。すなわち、プログラムとCPU5aその他のハードウェアとが協働して、図11に示すミラーリング手段51と、部署用端末向けデータ出力手段52としての役割を果たす。
ミラーリング手段51は、前記閲覧側データベース22内に格納されている閲覧側データEDの全部又は一部と前記テナント専用サーバ5の専用データベース53に格納されているテナント専用データとを同期させる。このミラーリング手段51は、同期を自動処理によって行うプログラムによってもよく、或いは画面上におけるドラッグドロップ等の手動操作によって閲覧側データEDをテナント専用データとしてコピーできる環境を与えるWEBEXその他のプログラムであってもよい。電子媒体を介してデータの書き出し、読み込みを行う構成による場合には、データの書き出しや読み込みのためのプログラムがミラーリング手段51に該当することとなる。何れにせよ、これらの手法それ自体は一般的な技術であるため、ここでの説明は省略するが、閲覧側データベース22のうち予め設定した範囲において、閲覧側データベース22の内容と専用データベース53の内容が同一となるように同期処理される。
また、このテナント専用サーバ5には、図11に示すように、VPN装置(仮想私設網)54が使用されている。VPN装置54は、公衆網を専用線のような私設網として利用する技術に係るもので、テナント内を他のユーザからのアクセスを許さない、仮想的に閉じたネットワークにして、セキュリティを高めているものである。
なお、前記ミラーリング手段51は、閲覧サーバ2に設けておいてもよいのは前述したところである。
部署用端末向けデータ出力手段52は、図11に示すように、部署用端末6からアクセスがあったときに、要求に応じてこの専用データベース53の内容を取り出して送信するものである。なお、この部署用端末6には、通常のPC等が使用されているもので、このPCと前記テナント専用サーバ5との間に予めID等を通じてアクセス権限を付与することによって、内部の許可されたものだけに専用データベース53を利用可能としてもよい。部署用端末6も図示しないがCPU,内部・外部記憶装置、入出力装置、インターフェース等を含む通常のものである。
以上の構成に更に加えて、この実施形態は、前記ビル管理用の前記コンピュータ1に、図11に示す作図支援手段15と、この作図支援手段15を前記テナント用端末3に共有させるためのインターフェース16とを具備させている。
作図支援手段15は、少なくとも前述した図面ソフトがCPU1a等と協働することによって構築され、図面データの生成、加除、修正等の操作環境を与えるもので、この作図支援手段15にインターフェース16を介して前記テナント用端末3からの接続が可能なように構成されている。すなわち、ビル管理用のコンピュータ1は、この作図支援手段15をテナント用端末3に利用させる環境を与えるいわゆるASPの機能を併せ持つもので、テナント用端末3がこの作図支援手段15に接続した状態でテナント用端末3から作図支援手段15が操作データを受信すると、内部で必要な演算・加工を施し、操作後の画面データを前記テナント用端末3に送信するという動作を繰り返しながら、ASPとしての周知の機能を発揮する。
また、この実施形態は、Web上で仮想会議システムを構築するためのソフト(例えばWEBEX:ウェブエックスコミュニケーションズの登録商標)をそれぞれビル管理用のコンピュータ1とテナント用端末3(あるいは部署用端末6)の双方に設けている。すなわち、双方が前記作図支援手段15を共有し利用する環境を構築することで、テナントと管理者が同一図面をみながら、修正箇所をリアルタイムに確認したり、図13(i)に示すようにレイアウト図TD1に指示SSを書き込むといったことが可能であり、テナントのニーズに合わせた対応をリアルタイムに実現できるようになっている。
図19〜図21は、ビル管理用のコンピュータ1及び閲覧サーバ2でそれぞれ実行されるプログラムの概要を表したフローチャートである。
管理側データ用の受付手段11が主としてなす処理は、図19(a)に示すように、外部からの管理側データKDの入力要求を待ち受け(S1a)、入力要求があると、入力支援のためのステップを実施する(S1b)。そして、保存命令があったときに(S1c)、その管理側データKDを管理側データベース12の所定の領域に格納する(S1d)。保存先は、管理画面のどのフォルダであるかを参照できようにしてあり、テナント識別子TR1等とともにデータを保存する。例えば、スキャナからレイアウト図や設備図が読み込まれ、保存先を管理メニュー項目の該当ホルダとして保存命令がなされると、管理側データ用の受付手段11はそのホルダをデータの格納場所とする情報とともにレイアウト図や設備図を保存する。ビル管理用のコンピュータ1上でCADソフトや文書ソフトを使用して生成されたデータも、同様に扱われる。この管理メニュー項目は最初はテナント識別子TR1やテナントビル識別子TR2が付与される程度で、管理メニュー項目の各フォルダは最初は空のスタイルシート状態にある。そして、管理側データ用の受付手段11によるデータ受付が進むにつれて、各フォルダへのデータの格納量が増大していく。
このようにして受け付けられたデータは、既に図13(e)に示した前記レコードの集合として管理側データベース12に蓄積されていくこととなる。
この管理側データベース12において、例えば図19(b)に示すようにテナント識別子TR1等を特定した検索要求があると(S2a)、管理用のプログラムの一部がCPU等と協働して検索手段を構成し、管理側データベース12から識別子TR1等に合致する識別子を有するデータ群を検出して(S2b)、図13(a)〜図13(d)に示した管理メニュー画面を管理用の表示装置に出力する(S2c)。また、この状態で管理用のプログラムの一部が管理手段17として働き、データ(図面データ、テナント別データTD等)の加除、修正、フォルダ間の移動等の入力操作を受け付けて(S2d)、管理側データベース12の内容を更新する(S2f)。また、入力操作がされることなく終了の指示があったときは終了する(S2e)。
閲覧側データ格納手段13が主としてなす処理は、図20(a)に示すように、外部から管理側データKDを特定した格納命令を受け(S3a)、前記管理側データベース12に記録されている管理側データKDを取り出して(S3b)、所要のデータ形式に変換し(S3c)、出力ファイル等として格納する(S3d)。または、予め定めた日時が到来し或いは期間が経過した際に、閲覧側データ格納手段13が自動的に作動して、予め定めた管理側データKDを前記管理側データベース12から取り出し、所定のデータ形式に変換して、出力ファイル等として格納するように構成することもできる。
閲覧側データ出力手段14が主としてなす処理は、図20(b)に示すように、外部からデータを特定して出力命令がなされたとき(或いは予め定めた日時が到来し或いは期間が経過した際)に(S4a)、前記閲覧側データ格納手段13に格納されている閲覧側データEDを取り出して(S4b)、閲覧サーバ2の閲覧側データ用の受付手段21に向けて当該URLを特定した送信を行う(S4c)。勿論、出力先が記録媒体である場合には、当該媒体に対する出力がなされることとなる。
一方、閲覧側データ用の受付手段21が主としてなす処理は、図21(a)に示すように、送信電文の受信を待ち受け(S5a)、受信があったときは、閲覧側データEDを取り出して(S5b)、閲覧側データベース22に引き渡す(S5c)。
閲覧側データベース22は、図21(b)に示すように、閲覧側データEDの引き渡しを待ち受け(S6a)、引き渡しがあったときにこれをストレージの所要の領域に格納する(S6b)。
また、テナント向けデータ出力手段23が主としてなす処理は、図21(c)に示すように、外部のテナント用端末3からテナント識別子TR1を特定した閲覧要求を待ち受け(S7a)、これを受け付けると、そのテナント識別子TR1に合致するテナント識別子TR1を含む該当データを閲覧側データベース22内で検索して(S7b)、該当データを取り出し(S7c)、要求のあったテナント用端末3に要求に関するデータを送信する(S7d)。
さらに、テナント専用サーバ5の部署用向けデータ出力手段52が主としてなす処理は、図21(c)のテナント向けデータ出力手段23が主としてなす処理と同様である(図示省略)。
以上のようにして、本実施形態のビル管理システムBSは、ビル管理用のコンピュータ1に、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データKDを格納するための管理側データベース12と、前記管理側データKDの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データEDを格納するための閲覧側データ格納手段13と、前記閲覧側データEDをテナントが使用するテナント用端末3からアクセス可能な閲覧サーバ2に保存させるべく出力する閲覧側データ出力手段14とを具備させたものである。
このようなものであると、ビル管理用のコンピュータ1において、その管理側データベース12に種々の工事情報に基づいて作られる管理側データKDが一元管理される。そして、この管理側データKDの少なくとも一部が閲覧側データEDとして閲覧側データ格納手段13に格納され、閲覧側データ出力手段14によって閲覧サーバ2に保存するための出力がなされる。よって、その閲覧側データEDが閲覧サーバ2に保存された状態で、テナント用端末3からこの閲覧サーバ2にアクセスすれば、テナントはC工事情報のみならずA工事情報やB工事情報をも有効に閲覧することが可能となる。
したがって、例えば、テナントがレイアウト変更をしたい場合などに、A工事情報やB工事情報に関連するデータの保管場所を逐一捜し出してアクセスせずとも、これらのデータがC工事情報とともに一元管理されている前記閲覧サーバ2にアクセスするだけで必要なデータを容易に閲覧することが可能となり、必要に応じて情報の複製や入手も簡単に行えるようになる。また、C工事情報に基づいて作られるデータ等の管理を自身で行う必要もなくなるので、管理の負担も軽減する。しかも、テナント等が閲覧する閲覧側データEDは、管理側データKDからデータ変換して別異のものとして取り扱われるため、この閲覧側データEDに対して外部からのアクセスを許容しても、管理側データKDに改ざん等の手が及ぶことを有効に回避することが可能となる。
具体的には、前記コンピュータ1が、管理用端末Tと、この管理用端末Tと通信可能な活用サーバKとを備え、前記閲覧側データ格納手段13と前記閲覧側データ出力手段14を前記管理用端末Tに具備させているので、管理者の下でデータ変換した閲覧側データEDを直接に閲覧サーバ2に送信することが可能となる。
勿論、閲覧側データ格納手段13と閲覧側データ出力手段14を活用サーバKに具備させておき、管理者が管理用端末Tを保有する形態も可能であって、これによれば、管理者側で或いは活用サーバK側でデータ変換した閲覧側データEDを活用サーバKから閲覧サーバ2に送信することが可能となる。
データの種類としては、前記管理側データKDが、主にA工事情報とB工事情報に基づいて作られる建築図や設備図等の総合データSDと、各テナントのC工事情報に基づいて作られるレイアウト図や前記C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られる設備図等のテナント別データ(階別データ)TDとを含んでいるため、テナント別データTDによって什器や設備の配置等に関する情報が得られ、総合データSDによって躯体やそれに付帯するインフラの配置等に関する情報が得られるので、管理者は什器の配置替えや各種機器の配置替え、新規導入に容易に対応することができるようになる。
さらに、前記管理側データKDが、前記A工事情報、B工事情報或いはC工事情報に関連して作られる設備の数量、修繕計画・履歴、契約管理、保守点検等に関する運用管理データUDをも含んでおり、テナントの主業務以外の管理作業の一部を管理者側で負担することができるので、これによりテナントの負荷を軽減して、業務改善に有効に繋げるシステムとすることが可能となる。
また、前記管理用のコンピュータ1に、作図支援手段15と、この作図支援手段15を前記テナント用端末3に共有させるためのインターフェース16とをさらに具備させているので、管理者がコンピュータ1において総合データSDやテナント別データTDを作るツールとして有効利用できるとともに、この作図支援手段15をインターフェース16を介してテナント用端末3に共有させることで、テナント側においてもレイアウト変更等を検討する際のツールとしてこの作図支援手段15を有効に活用することが可能となる。加えて、このような共有を仮想会議システムの中で行うようにすれば、管理者とテナントとの間でレイアウト変更作業を効率良く進めることができるようになる。
さらに、前記閲覧サーバ2が、前記コンピュータ1から出力される閲覧側データEDを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データEDを格納する閲覧側データベース22と、この閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データEDを要求に応じて前記テナント用端末3に向けて出力するテナント向けデータ出力手段23とを備えたものであるため、テナント用端末3からこの閲覧サーバ2に直接アクセスして、閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データEDをテナント側に自由に取り出すことができるようになる。
さらに、この実施形態は、前記閲覧サーバ2が、前記管理用のコンピュータ1から出力される閲覧側データEDを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データEDを格納する閲覧側データベース22と、この閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データEDを要求に応じて前記テナント用端末3に向けて出力するテナント向けデータ出力手段23とを備えたものであり、前記閲覧側データベース22内に格納されている閲覧側データEDの一部と前記テナント専用サーバ5の専用データベース53に格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段51を、前記閲覧サーバ2及びテナント専用サーバ5の少なくとも一方に設けている。 このようなものであると、テナント専用サーバ5を有しないテナントは、テナント用端末3からこの閲覧サーバ2に直接アクセスして閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データEDをテナント側に有効に取り出すことができ、また、テナント専用サーバ5を有するテナントは、部署用端末6からこのテナント専用サーバ5にアクセスして閲覧サーバ2の閲覧側データベース22に格納されている閲覧側データEDを間接的に見ることができるようになり、テナントのIT環境の違いに弾力的に対応することが可能となる。
そして、部署用端末6からテナント専用サーバ5にアクセスする分については閲覧サーバ2が開放されるので、一般に特定多数あるいは不特定多数の者に利用される閲覧サーバ2にアクセスする場合に比べて、テナント専用サーバ5へのアクセス及びその閲覧に係るスピードが格段に向上し、テナント専用サーバ5側のセキュリティも格段に高めることができ、閲覧サーバ2の負荷も軽減することができる。
なお、図9に示したように、ビル管理用のコンピュータ1が、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データKDを格納するための管理側データベース12と、前記管理側データKDの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データEDを格納するための閲覧側データ格納手段13とを具備したものであるとともに、前記閲覧サーバ2が、前記コンピュータ1から出力される閲覧側データEDを受け付ける閲覧側データ用の受付手段21と、この受付手段21が受け付けた閲覧側データEDを格納する閲覧側データベース22とを備えたものであり、前記閲覧側データベース22内に格納されている閲覧側データEDの全部又は一部と前記テナント専用サーバ5の専用データベース53に格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段51を、前記閲覧サーバ2及びテナント専用サーバ5の少なくとも一方に設けているように構成することもできる。
このようなものにすると、部署用端末6から専らテナント専用サーバ5にアクセスして閲覧サーバ2のデータを間接的に見ることができるようになる。そして、一般に特定多数或いは不特定多数の者に利用される閲覧サーバ2にアクセスする場合に比べて、専らテナント専用サーバ5を活用することでアクセスや閲覧に係るスピードが格段に向上し、セキュリティも格段に高めることができ、閲覧サーバ2の負荷も軽減させることが可能となる。
以下は、運用管理の面から上記ビル管理システムの実用的な効果を例示したものである。
A)図面管理…図13(h)に示すように、図面と什器備品リストUD1を同一画面上で見ることができ、いつでも正確な情報が取り出せるので、テナントやビル管理側において組織変更や人事異動の際に迅速な対応が可能になる。
B)台帳管理…図13(d)の運用管理データUDを利用すれば、什器、備品等の台帳管理が行えるので、テナントは無駄な購買を抑えることができ、ビル管理側はこれらの買い替え等の予告や準備を代行することも可能になる。
C)面積管理…図13(h)の図面データや図13(d)の運用管理データ(特に面積データ)UDを活用すれば、CAD画面上で面積を計測できるので、全体的な用途別の面積が把握できる。これによりテナントの長期的な活用方法や移転計画の検討に役立つものとなる。
D)資産管理…図13(d)の運用管理データUDから、企業の様々な資産を管理するために、データ項目を活用したファシリティマネジメントが可能になり、テナントの業務改善を図るほか、管理側での代行管理を行うことも可能になる。
なお、各部の具体的構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の請求項1に対応した構成説明図。 本発明の請求項2に対応した構成説明図。 本発明の請求項3に対応した構成説明図。 本発明の請求項4に対応した構成説明図。 本発明の請求項5に対応した構成説明図。 本発明の請求項6に対応した構成説明図。 本発明の請求項7に対応した構成説明図。 本発明の請求項8に対応した構成説明図。 本発明の請求項9に対応した構成説明図。 本発明の一実施形態を示すハード構成図。 同実施形態の機能構成図。 同実施形態を構成するビル管理用のコンピュータのハード構成図。 同実施形態に係る管理側データのデータ構成を示す図。 同実施形態に係る総合データのデータ構成を示す図。 同実施形態に係るテナント別データのデータ構成を示す図。 同実施形態に係る運用管理データのデータ構成を示す図。 同実施形態に係る管理側データのレコード構造を示す図。 同実施形態で管理され閲覧に供される設計図を例示した図。 同実施形態で管理され閲覧に供される設備図を例示した図。 同実施形態で管理され閲覧に供されるレイアウト図を設備機器のリストとともに例示した図。 同実施形態で作成支援手段によって図面が操作される様子を示す図。 同実施形態におけるデータ変換の概念図。 同実施形態に係る閲覧側データのデータ構成を示す図。 同実施形態に係る閲覧側データのレコード構造を示す図。 同実施形態を構成する閲覧サーバのハード構成図。 同実施形態を構成するテナント用端末のハード構成図。 同実施形態を構成するテナント専用サーバのハード構成図。 同実施形態に係るビル管理用のコンピュータにおいて実行されるプログラムの概要を示すフローチャート。 同実施形態に係るビル管理用のコンピュータにおいて実行されるプログラムの概要を示すフローチャート。 同実施形態に係る閲覧サーバにおいて実行されるプログラムの概要を示すフローチャート。
符号の説明
1…ビル管理用のコンピュータ
2…閲覧サーバ
3…テナント用端末
5…テナント専用サーバ
6…部署用端末
12…管理側データベース
13…閲覧側データ格納手段
14…閲覧側データ出力手段
15…作図支援手段
16…インターフェース
21…閲覧側データ用の受付手段
22…閲覧側データベース
23…テナント向けデータ出力
51…ミラーリング手段
53…専用データベース
BS…ビル管理用システム
ED…閲覧側データ
K…活用サーバ
KD…管理側データ
SD…総合データ
T…管理用端末
TD…テナント別データ
UD…運用管理データ

Claims (11)

  1. ビル管理用のコンピュータに、
    テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データを格納するための管理側データベースと、
    前記管理側データの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段と、
    前記閲覧側データをテナントが使用するテナント用端末からアクセス可能な閲覧サーバに保存させるべく出力する閲覧側データ出力手段とを具備させてなることを特徴とするビル管理システム。
  2. 前記コンピュータが、管理用端末と、この管理用端末と通信可能な活用サーバとを備えてなるものであり、前記閲覧側データ格納手段と前記閲覧側データ出力手段を前記管理用端末に具備させている請求項1記載のビル管理システム。
  3. 前記コンピュータが、管理用端末と、この管理用端末と通信可能な活用サーバとを備えてなるものであり、前記閲覧側データ格納手段と前記閲覧側データ出力手段を前記活用サーバに具備させている請求項1記載のビル管理システム。
  4. 前記管理側データが、主にA工事情報とB工事情報に基づいて作られる建築図や設備図等の総合データと、各テナントのC工事情報に基づいて作られるレイアウト図や前記C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られる設備図等のテナント別データとを含んでいる請求項1、2又は3記載のビル管理システム。
  5. 前記管理側データが、主にA工事情報とB工事情報に基づいて作られる建築図や設備図等の総合データと、各テナントのC工事情報に基づいて作られるレイアウト図や前記C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られる設備図等のテナント別データと、前記A工事情報、B工事情報或いはC工事情報に関連して作られる設備の数量、修繕計画・履歴、契約管理、保守点検等に関する運用管理データとを含んでいる請求項1、2又は3記載のビル管理システム。
  6. 前記コンピュータに、作図支援手段と、この作図支援手段を前記テナント用端末に共有させるためのインターフェースとをさらに具備させている請求項1、2、3、4又は5記載のビル管理システム。
  7. 請求項1記載のコンピュータと、このコンピュータと通信可能に設けられ各テナント用端末からアクセス可能な前記閲覧サーバとを具備してなるビル管理システムであって、
    前記閲覧サーバが、前記コンピュータから出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段と、この受付手段が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベースと、この閲覧側データベースに格納されている閲覧側データを要求に応じて前記テナント用端末に向けて出力するテナント向けデータ出力手段とを備えたものであることを特徴とするビル管理システム。
  8. 請求項1記載のコンピュータと、このコンピュータと通信可能な前記閲覧サーバと、この閲覧サーバと通信可能に設けられ特定のテナントに属する各部署が使用する部署用端末からアクセス可能なテナント専用サーバとを具備してなるビル管理システムであって、前記閲覧サーバが、前記コンピュータから出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段と、この受付手段が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベースと、この閲覧側データベースに格納されている閲覧側データを要求に応じて前記テナント用端末に向けて出力するテナント向けデータ出力手段とを備えたものであり、前記閲覧側データベース内に格納されている閲覧側データの全部又は一部と前記テナント専用サーバの専用データベースに格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段を設けていることを特徴とするビル管理システム。
  9. ビル管理用のコンピュータと、このコンピュータと通信可能な前記閲覧サーバと、この閲覧サーバと通信可能に設けられ特定のテナントに属する各部署が使用する部署用端末からアクセス可能なテナント専用サーバとを具備してなるビル管理システムであって、
    前記ビル管理用のコンピュータが、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データを格納するための管理側データベースと、前記管理側データの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段とを具備したものであるとともに、
    前記閲覧サーバが、前記コンピュータから出力される閲覧側データを受け付ける閲覧側データ用の受付手段と、この受付手段が受け付けた閲覧側データを格納する閲覧側データベースとを備えたものであり、
    前記閲覧側データベース内に格納されている閲覧側データの全部又は一部と前記テナント専用サーバの専用データベースに格納されているテナント専用データとを同期させるためのミラーリング手段を設けていることを特徴とするビル管理システム。
  10. ビル管理用のコンピュータに読み込まれることによって、当該コンピュータを、テナントビルのA工事情報、B工事情報、及びC工事情報に基づいて作られる管理側データを格納するための管理側データベース、前記管理側データの全部又は一部を異なるデータ形式に変換してなる閲覧側データを格納するための閲覧側データ格納手段、前記閲覧側データをテナントが使用するテナント用端末からアクセス可能な閲覧サーバに保存させるべく出力する閲覧側データ出力手段として機能させるように構成されたことを特徴とするビル管理用のプログラム。
  11. ビル管理用のコンピュータに格納される管理側データが、主にA工事情報とB工事情報に基づいて作られる建築図や設備図等の総合データと、各テナントのC工事情報に基づいて作られるレイアウト図や前記C工事情報に関連するA工事情報及びB工事情報に基づいて作られる設備図等のテナント別データとを含んでいることを特徴とするビル管理用のデータ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014058119A1 (ko) * 2012-10-10 2014-04-17 Ma Myung-Chul 자산관리시스템

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