JP2006048272A - グリッドコンピューティングを適用した印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリッド・コンピューティングの技術を、画像形成装置に適用した場合、この運用のために分散処理の対象になるコンピュータの指定、セットアップが容易に出来るユーザインタフェースをもつ画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ホストインタフェースを介してホストコンピュータ(クライアント)と接続され、操作パネルなどから環境設定可能であって、グリットコンピューティング(以下「グリッド」と省略)による負荷分散処理可能なプリントシステムにおいて、当該画像形成装置をグリッドのジョブスケジューラとした時に、負荷分散対象にするグリッドの各リソースにする機器を前記操作パネルから選択する手段を有することを特徴とするグリッドコンピューティングを適用した印刷装置。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インタフェースを介してホストコンピュータに接続される、プリンタや複合機能印刷装置にグリッドコンピューティングの負荷分散システムを適用させたものである。
図1は本発明に適用されるグリッドコンピューティングのアーキテクチャを説明する図である。
グリッドには数種類あるが、ここで説明するのはデスクトップグリッドと呼ばれる、デスクトップPCなどのCPUの空き時間を利用してジョブを実行するタイプのものである。
図1のClientはジョブを投入するユーザでありその要求(ジョブ)はタスクマネージャ(Task Manager:以下TMと略す)に渡されダイナミックジョブスケジューラ(Dynamic Job Scheduler:以下DSJと略す)にその内容を伝える。
DSJは全体のリソース管理をしていて最適なリソースのブローカ(Broker)を選択しTMに通知する(このリソースとはここではCPUの空き状態のことを言っている。)。
Brokerはリソースマネージャ(Resource Manager:以下RMと略す)の吸い上げたリソースの情報をDSJに登録し、TMからの要求で最適なリソースにジョブを投入し、完了通知をTMに対しておこなう。
TMはDSJが選択した最適なBrokerにジョブを投入し、以後そのジョブの進行状況のモニタリングを実施し、完了通知をBrokerから受けるとユーザにその結果を通知する。またリソースに変化・異常があれば(例 故障、他のジョブを受け付けた等)RMはBrokerに通知する。
このような仕組みで最適な(通常は利用されていない)CPUなどのリソースにジョブを配分することで分散処理を可能にするのがデスクトップグリッドコンピューティングの実現形である。
続いてこの技術を画像形成装置のPDL処理に適用した場合の構成の説明を図2にて行う。図1の説明ではグリッドを構成するそれぞれのモジュールが別個のものとして扱われたが、印刷装置に適用する場合、複数のモジュールが1つの機器の中に存在することが一般的になる。
図2では印刷指示(ジョブ投入)するクライアントPCがプリントジョブを投入しTM,DJS機能を画像形成装置にもち、Broker,RMをPC1、PC2、PC3がもつことで例えば3台のPCを用いてのグリッドコンピューティングによる分散処理を適用した機器構成ができる。
クライアントから投入されたジョブ(PDLの印刷ジョブデータ)は画像形成装置のTM,DSJを経由してPC1,2,3のリソースに分割される。またこの時、PDLデータイメージ展開処理用のアプリケーションプログラムも同時に画像形成装置から送信されるようにする。
それぞれのPCでPDL画像形成を分散実行しできたイメージは画像形成装置が収集して最終的に出力するような処理をグリッドの機構を用いて実施する。
この分散処理対象になるリソースは3台以上のPCであってもよいし、それにジョブ投入元のクライアントPCのリソースを含めても、同じネットワーク上の画像形成装置のリソースを対象にして利用しても良い。
IBMプロフェッショナル論文「グリッド・コンピューティングの商用システムへの適用性」<http://www−6.ibm.com/jp/provision/no36/pdf/36_ppr1.pdf>
近年グリッド・コンピューティング(Grid computing)の技術を用いてコンピュータのCPUパワーを集め、高速処理を実現する研究がサイエンス系の研究において盛んであるが、未だ組み込み機器への適用は類を見ない。
この技術を画像形成装置に適用した場合、使用されるオフィスのLAN環境に接続されグリッドのCPUリソースはLAN上のPC,サーバであることが考えられるが、この運用のために分散処理の対象になるホストコンピュータの指定、セットアップは、画像形成装置のユーザが柔軟にかつ容易に出来なければならない。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、グリッド・コンピューティングの技術を、画像形成装置に適用した場合、この運用のために分散処理の対象になるコンピュータの指定、セットアップが容易に出来るユーザインタフェースをもつグリッドコンピューティングを適用した印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るシステムは、
ホストインタフェースを介してホストコンピュータ(クライアント)と接続され、操作パネルなどから環境設定可能であって、グリットコンピューティング(以下「グリッド」と省略)による負荷分散処理可能なプリントシステムにおいて、
当該画像形成装置をグリッドのジョブスケジューラとした時に、負荷分散対象にするグリッドの各リソースにする機器を前記操作パネルから選択する手段を有する。
当該画像形成装置がグリッドのジョブスケジューラの機能を有する時に、負荷分散対象にするグリッドのリソースにする機器を当該装置の前記操作パネルから選択する際に、グリッドのリソースにするためのプログラムソフトを前記機器に送信する手段を有する。
当該画像形成装置がグリッドのジョブスケジューラの機能を有する時に、前記操作パネルからの設定指示により負荷分散対象にするグリッドのリソースになりうる機器であっても、それぞれの機器をグリッドのリソースに用いるか否かを個別に指定する手段を有する。
グリッド・コンピューティング(Grid computing)の技術を、画像形成装置に適用した場合、この運用のために分散処理の対象になるコンピュータの指定、セットアップが容易に出来るユーザインタフェースをもつ画像形成装置を提供できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
[第一の実施例]
以下、図面を参照して本発明をその効果的な実施形態に基づき詳細に説明する。
(画像形成装置のハード構成)
図3は、複写機能を有する画像形成装置の外観を示す図である。画像入力デバイスであるスキャナ201は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することによって、ラスターイメージデータを生成する。
使用者が、原稿用紙を原稿フィーダ204のトレイ203にセットして、操作部202において読み取りの起動を指示すると、画像形成装置のコントローラCPUがスキャナ201に指示を与え、フィーダ203は原稿用紙を1枚ずつフィードし、スキャナ201は原稿画像の読み取り動作を行う。
操作部202はコピー動作時の設定指示や状態表示や、各種動作設定を指定をするためのユーザインタフェースである。
画像出力デバイスであるプリンタエンジン103は、ラスターイメージデータを用紙上の印刷する部分である。その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。なお、プリント動作は、コントローラCPUからの指示によって起動される。
プリンタエンジン103は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット206、207、208がある。また、排紙トレイ205は、印字し終わった用紙を受けるものである。
図4は、画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ102は、画像入力デバイスであるスキャナ201や画像出力デバイスであるプリンタエンジン103と接続し、一方ではホストI/F308経由で、ホストとの間で印刷データや画像情報やデバイス情報の入出力をする。
CPU301は、システム全体を制御するコントローラである。RAM302は、CPU301が動作するために使用するシステムワークメモリである。また、RAM302は、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM303は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD304は、ハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。
操作部I/F306は、操作部(UI)202との間のインタフェースを司り、操作部202に表示する画像データを操作部202に対して出力する。また、使用者が操作部202を介して入力した情報を、CPU301に伝える役割を果たす。また操作部202からの入力された動作モードなどの環境設定情報は不揮発性のメモリであるNVRAM316に記憶される。
ホストインタフェース308は、ホスト001に対して情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス307上に配置される。
イメージバスインターフェース(Image Bus I/F)305は、システムバス307と画像データを高速で転送する画像バス309とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス309には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)310は、ネットワークから送信されて来たPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部311は、画像入出力デバイスであるスキャナ201やプリンタエンジン103とプリンタコントローラ102とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナ画像処理部312は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部313は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部314は画像データの回転を行う。画像圧縮部315は、多値画像データに対してはJPEG圧縮新調処理を行い、2値画像画像データに対してはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
(画像形成装置のソフト構成)
図5、8は、第一の実施例の画像形成装置でのグリッド対象機器のセットアップ、選択フローを説明するフローチャートであり、図6、7はその場合の操作部202におけるユーザインタフェースの例である。なお背景となるグリッドコンピューティングの技術と構成は図1,図2で説明したものと同じである。
ここで図5のフローの画像形成装置での処理は、図4のHDD304に格納されたシステムプログラムに従いCPU301の制御のもとに実行される。
以下、まず図5のフローチャートと図6を用いて画像形成装置のグリッドのセットアップフローを説明する。
図6に示すように操作パネルの「分散処理適用機器の設定」メニューの画面からは、画像形成装置と同じネットワークに接続されたホストPCのIPアドレスが見え、それぞれについて、管理用にホスト名称を操作パネルからの入力で可能とする。そしてそれぞれのホストPCにおいて、グリッドの対象としてセットアップするか否かを操作パネルからの指定で選択できるようにしておく(図6の例ではPC3はアクセス可能であるがグリッド用にセットアップされない)。
図5を用いてこの処理フローの詳細を説明する。
本処理は図6の「分散処理適用機器の設定」メニューの表示時に実施される。
ステップ501で画像形成装置と同じネットワーク上に接続されてアクセス可能なホストPCの情報(IPアドレス)収集を行い、画面に表示させる(ステップ502)。この画面表示中に操作パネルからの指示された入力は画像形成装置のメモリ(図4のRAM302)上に保持され、ステップ503で操作パネルからのキー入力受付けを行い、続くステップ504にて「実行」キーが押されるとデータの書き込みを不揮発性のメモリ(図4のNVRAM316)に対して実施し(ステップ505)、最後にステップ506で画面で指定されたホストにグリッドコンピューティングでの負荷分散対応させるためのプログラム(例えばスクリーンセーバー)を送信する。このプログラムはPCのCPUに余裕があるときに実行されるプログラムであると共にグリッドの機構であるResorce Manager,Broker機能を有するものである。
続いてこのようにグリットコンピューティング用の環境にセットアップされた後に、各ホストPCにおける分散処理の適用・非適用の選択方法について図7、8を用いて説明する。
図7は操作パネルに表示される「分散処理適用のための設定」メニューの例である。図6の画面で設定したホスト名に対応して、各PCにおいてグリッドを使うか・使わないかの設定が操作パネルからできる。その設定は図4のNVRAM316に保存される。この状態で印刷ジョブ(例としてここではPDLジョブを受け付けた場合)を受け付けた時にどのように負荷分散に用いるかの説明を以下図8のフローで行う。
図8に示すフローはステップ801で印刷ジョブの受付けがされていれば、次のステップ802でTask ManagerがDSJに問い合わせ最適なBrokerを選択するが、この判断において、図7での設定値でグリッドの適用をする(“使う”になっている)ホストであって、かつ最適なリソースのホストを選択するようにさせる(図7の例ではPC1,PC4は選択対象になるがPC2はならない)。
選択されたホストには、最後のステップ803で印刷ジョブの種類に応じた処理用プログラム(データがPDLならPDL展開プログラム)とジョブデータの送信を行うことでホスト選択とジョブ投入処理を終了する。この後の印刷に至る処理は通常のグリッドのフレームワークと同じであるので説明を割愛する。
このようにすれば画像形成装置の操作パネルから、ホストPCに対してグリッド対応させるためのセットアップが容易に可能となり、一旦グリッドの対象にセットアップされたPCであったとしても場合により、その適用を中断させるような運用が可能になる。
以上述べたグリッド用の制御プログラムをここでは画像形成装置にもたせた構成にしたが、グリッド構成する要素はそれぞれ独立させてサーバや他のPCに持たせたとしても良い。
(その他の実施例)
本発明に係るプログラムコード及び関連データは、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)やCD−ROM中に記憶され、そこからコンピュータに供給されうる。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(制御プログラム)のプログラムコードを記録した記憶媒体を、図9に示すようにコンピュータに供給し、そのコンピュータの装置(CPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによって達成される。プログラムやデータをコンピュータに供給する方法として、図9に示すようにフロッピー(登録商標)ディスクFD900に記憶させてコンピュータ本体902に(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ901を介して)供給する方法が一般的である。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク以外にも,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
背景技術のグリッドコンピューティングの構成を示す図である。 背景技術のPDL処理に適用した場合の構成を示す図である。 画像形成装置の概観を示す図である。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 第一の実施例の処理を示すフローチャートである。 第一の実施例のユーザインタフェースを示す図である。 第一の実施例のユーザインタフェースを示す図である。 第一の実施例の処理を示すフローチャートである。 プログラムコードの供給方法を示す図である。
符号の説明
001 ホストコンピュータ
101 画像形成装置全体
102 プリンタコントローラ全体
103 プリンタエンジン

Claims (4)

  1. ホストインタフェースを介してホストコンピュータ(クライアント)と接続され、操作パネルなどから環境設定可能であって、グリットコンピューティング(以下「グリッド」と省略)による負荷分散処理可能なプリントシステムにおいて、
    当該画像形成装置をグリッドのジョブスケジューラとした時に、負荷分散対象にするグリッドの各リソースにする機器を前記操作パネルから選択する手段を有することを特徴とするグリッドコンピューティングを適用した印刷装置。
  2. 当該画像形成装置がグリッドのジョブスケジューラの機能を有する時に、負荷分散対象にするグリッドのリソースにする機器を当該装置の前記操作パネルから選択する際に、グリッドのリソースにするためのプログラムソフトを前記機器に送信する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグリッドコンピューティングを適用した印刷装置。
  3. 当該画像形成装置がグリッドのジョブスケジューラの機能を有する時に、前記操作パネルからの設定指示により負荷分散対象にするグリッドのリソースになりうる機器であっても、それぞれの機器をグリッドのリソースに用いるか否かを個別に指定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグリッドコンピューティングを適用した印刷装置。
  4. 前記グリッドの負荷分散管理手段は、出力を指定された当該画像形成装置でも、クライアント側に常駐することでも、その他外部サーバに持たせることも可能とする手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグリッドコンピューティングを適用した印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793820B1 (ko) * 2005-12-30 2008-01-21 고려대학교 산학협력단 그리드 객체지향 프로그래밍 미들웨어 시스템을 적용한웹서비스 획득방법 및 웹 서비스 제공방법

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