JP2006047411A - 画像形成装置 - Google Patents

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菊之助 辻
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Abstract

【課題】 定着時に飛散するトナーやオイル、更には紙粉などにより、非接触式温度センサの検知面が汚れても、常に加熱ローラの表面温度を適正な定着温度範囲内に制御し、定着不良の発生を防止し、高品質の画像が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 未定着トナー像を被記録用紙Pに定着する定着手段5を備えた画像形成装置において、加熱ローラ51の定着通紙領域に対向して、加熱ローラの温度を検知する非接触式温度センサ10設け、非接触式温度センサ10で検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、基準となる基準昇温時間とを比較して、補正温度を決め、非接触式温度センサ10で検知した検知温度に補正温度を加えた更正温度を基準に、制御手段11により加熱ローラ51を加熱する熱源への通電を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、特に未定着トナー像を被記録用紙に定着する加熱ローラを有する定着手段を備えた画像形成装置に関する。
一般的に、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、未定着トナー像を担持した被記録用紙を、定着手段の加熱ローラと加圧ローラとにより形成されるニップ間に挟持搬送し、加熱・加圧することにより未定着トナー像を被記録用紙に定着するようにしている。このような定着手段を用いた場合、加熱ローラの表面温度を、定着可能な一定範囲内に維持する必要がある。従来では、加熱ローラの定着通紙領域内の表面に当接して接触式温度センサを設け、加熱ローラの表面温度を検知し、検知温度に基づいて加熱ローラの熱源への通電を制御していた。
ところが、この構成では、回転する加熱ローラに、接触式温度センサが常に当接しているため、加熱ローラに接触傷が発生し、加熱ローラを損傷することがあった。また、加熱ローラと、接触式温度センサとの間に、トナーが溜まり、溜まったトナーが加熱ローラと、接触式温度センサとの間をすり抜け、被記録用紙に付着し、画像劣化を招来することがあった。
また、このような影響を避けるために接触式温度センサを、加熱ローラの定着通紙領域外、即ち、非通紙領域に設けることも行われているが、これでは、加熱ローラの定着通紙領域の表面温度を正確に把握することは困難であり、加熱ローラの表面温度を定着可能な一定範囲内に制御することができず、高品質の画像が得られないといった問題があった。
また、正確に加熱ローラの定着通紙領域の表面温度を検知するために、例えば、赤外線吸収フィルムに接してサーミスタ素子を配設してなる非接触式温度センサを、加熱ローラの定着通紙領域に対向して設け、加熱ローラと非接触の状態で、加熱ローラの表面温度を検知することも行われている。ところが、このような構成にあっても、定着時に飛散するトナーやオイル、更には紙粉などが非接触式温度センサの検知面である赤外線吸収フィルムに付着し、検知面が汚れ、加熱ローラの温度変化に対して、追従できなくなり、長期間に亘って正確に、加熱ローラの表面温度を検知することができないといった問題があった。
この対策として、赤外線吸収フィルムを用いた非接触式温度センサでは、例えば、赤外線吸収フィルムの加熱ローラ側に密着して着脱可能な薄膜保護シートを設け、赤外線吸収フィルムあるいは薄膜保護シートが、トナーやオイル、更には紙粉などによって汚れた場合には、赤外線吸収フィルムや薄膜保護シートを取り替えるようにしたものがある。
(例えば、特許文献1参照)。
特許2003−65853号公報
ところが、上述の特許文献記載の構成では、赤外線吸収フィルムや薄膜保護シートの取替えは、かなりの高温部分での作業となり、ユーザが行うには危険であるとともに、面倒である。従って、このような取替え作業は、サービスマンに依存することとなり、定期点検時などに行われることとなる。しかし、取替え後、印刷枚数の増加に伴って、熱吸収フィルムや薄膜保護シートは、汚れが増しいく。このため、常に、正確に加熱ローラの表面温度を検知することはできず、加熱ローラの表面温度を適正な定着温度範囲内に制御することは困難となり、定着不良が発生し、高品質の画像が得られないといった問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、定着時に飛散するトナーやオイル、更には紙粉などにより、非接触式温度センサの検知面が汚れても、常に加熱ローラの表面温度を適正な定着温度範囲内に制御し、定着不良の発生を防止し、高品質の画像が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、 回転する加熱ローラと、加熱ローラと共同して押圧・回転する加圧ローラとの間に、未定着トナー像を担持した被記録用紙を挟持搬送し、未定着トナー像を被記録用紙に定着する定着手段と、加熱ローラを加熱する熱源と、熱源への通電を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、加熱ローラの定着通紙領域に対向して、加熱ローラの温度を検知する非接触式温度センサを設け、非接触式温度センサで検知した検知温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、加熱ローラの表面温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの基準となる基準昇温時間を比較して、非接触式温度センサで検知する検知温度を補正するための補正温度を決め、非接触式温度センサで検知した検知温度に補正温度を加えた更正温度を基準に、制御手段により熱源への通電を制御する。
請求項2記載の発明では、基準昇温時間は、制御手段の記憶部に予め設定されている。
請求項3記載の発明では、基準昇温時間は、初期設定のセットアップ時に、非接触式温度センサにより検知された検知温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの時間である。
請求項4記載の発明では、補正温度は、非接触式温度センサで検知した検知温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、基準昇温時間とを比較し、検知昇温時間が基準昇温時間から遅延する遅延時間を基に、制御手段の記憶部に記憶した補正温度テーブルから求める。
請求項5記載の発明では、検知昇温時間の計測は、画像形成装置の電源投入時に非接触式温度センサで検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの昇温時間の間に行われる。
請求項6記載の発明では、検知昇温時間の計測は、画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際に、非接触式温度センサで検知した検知温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの昇温時間の間に行われる。
請求項7記載の発明では、第1の設定温度は、加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中において、室温を超える温度である。
請求項8記載の発明では、第2の設定温度は、加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中において、定着手段の定着温度近傍である。
請求項9記載の発明では、補正温度の決定は、非接触式温度センサで検知し、計測した直近の検知昇温時間に基づいて行われる。
請求項1記載の発明の構成によれば、非接触式温度センサで検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、基準となる基準昇温時間とを比較して、補正温度を決め、常時、非接触式温度センサで検知した検知温度に補正温度を加えた更正温度を基準に、加熱ローラを加熱する熱源への通電を制御手段により制御している。従って、加熱ローラの表面温度を適正な定着温度範囲内に制御できる。この結果、加熱ローラの検知温度の不正確に伴う定着不良の発生は防止でき、常に、高品質な画像を出力することができる、といった効果を奏する。また、加熱ローラの検知は、非接触式温度センサによって行われているので、加熱ローラに接触式温度センサが接触することによって発生する接触傷は発生しない。
請求項2記載の発明の構成によれば、基準となる基準昇温時間は、制御手段に予め設定した時間であるので、基準となる基準昇温時間を求めるための制御プロセスの簡略化が図れ、都合がよい。
請求項3記載の発明の構成によれば、基準となる基準昇温時間は、初期設定のセットアップ時に、非接触式温度センサにより第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの時間を計測したものであるので、当該装置に適した個別の設定ができるので、都合が良い。
請求項4記載の発明の構成によれば、補正温度は、非接触式温度センサで検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、基準となる基準昇温時間とを比較し、その遅延時間を基に、制御手段に記憶した補正温度テーブルから求めている。従って、補正温度を決めるために、特別複雑な制御プロセスは、必要でなく、都合が良い。
請求項5記載の発明の構成によれば、非接触式温度センサで検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間の計測を行うのは、画像形成装置の電源投入時に行われるので、電源を投入の度に計測が行われ、更新される。従って、非接触式温度センサの直近の状態を基に補正温度が決まり、より正確な制御ができ、都合がよい。
請求項6記載の発明の構成によれば、非接触式温度センサで検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間の計測を行うのは、画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際であるので、スリープ状態から画像形成を行う度に計測が行われ、更新される。従って、非接触式温度センサの直近の状態を基に補正温度が決まり、より正確な制御ができ、都合がよい。
請求項7記載の発明の構成によれば、第1の設定温度は、加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中で、室温を超える温度であるので、室温の変化に伴う影響を受け難く、より正確な制御ができ、都合がよい。
請求項8記載の発明の構成によれば、第2の設定温度は、加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中で、定着温度近傍であるので、より正確な制御ができ、都合がよい。
請求項9記載の発明の構成によれば、補正温度の決定は、非接触式温度センサで検知し、計測した直近の検知昇温時間に基づいて行われているので、直前の非接触式温度センサの状態に応じた補正温度となり、より正確な温度補正ができ、都合がよい。
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラー複写機(以下「複写機」という)に適用した場合の概略構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、この複写機1は、装置本体の下方に配設された給紙部2と、この給紙部2の下流側に配設された画像形成部3と、給紙部2から給紙された被記録用紙Pを画像形成部3に搬送する前段搬送系4と、画像形成部3の更に下流側に配設され定着手段5と、この定着手段5に被記録用紙Pを搬送する後段搬送系6と、排紙部7および画像形成部3および定着手段5の上方に配設された図示しない画像読取部とが備えられている。
図示しない画像読取部は、コンタクトガラス上に載置された原稿に、露光ランプから光を照射し、反射鏡を介してその反射光をCCDラインセンサなどからなる光電変換部に導くことにより、原稿の画像情報を読み取る。
給紙部2は、給紙カセット21に積層載置された被記録用紙Pの束を、給紙ローラ22の回転動作によって最上位の被記録用紙Pから1枚ずつ前段搬送系4に給紙する。
前段搬送系4は、給紙部2から給紙された被記録用紙Pを、上下一対のレジストローラ41、42および必要に応じて設けられる図示しない各種ローラ対によって画像形成部3に搬送する。上下一対のレジストローラ41、42は、画像形成部3の感光体30に形成されたトナー像と同期を取りながら搬送するように制御されている。更に、画像形成部3において画像形成がなされ、未定着トナー像を担持した被記録用紙Pは、後段搬送系6により定着手段5に搬送され、定着後、排紙ローラ71によって装置本体の側部に設けられた、例えば、用紙排出トレイなどからなる排紙部7に排出される。通常、前段搬送系4の下部側のレジストローラ41は、駆動用で例えば、ゴム製であり、上部側のレジストローラ42は、従動用で例えば、合成樹脂製である。
画像形成部3は、画像読取部の下方に配設され、電子写真プロセスによって、被記録用紙P上に所定のトナー像を形成するもので、回転可能に軸支された光導電性を有する、例えば、ドラム状の感光体30と、この感光体30の周囲にその回転方向に沿って作像プロセス順に、帯電装置31、光走査ユニット32、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用の現像装置33Y、33M、33C、33B、中間転写系34と、クリーニング装置35と、図示しない除電ユニットと、中間転写体ローラ341に対向して配設された2次転写系36とから構成されている。
帯電装置31は、コロナ放電によって感光体30の表面に所定電位を与えるものである。光走査ユニット32は、図示しない高速回転するポリゴンミラーおよびポリゴンモータなどを備え、画像読取部によって読み取られた原稿の画像情報に応じて変調された光ビームB例えば、レーザービームを感光体30に照射する。これにより、感光体30の表面の電位を選択的に減衰させて、この感光体30の表面である被走査面上に静電潜像を形成する。
現像装置33Y、33M、33C、33Bは、上記静電潜像をトナーにより現像して、感光体30の表面にトナー像を形成するものである。現像装置33Y、33M、33C、33Bには、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤が収容されている。
中間転写系34は、感光体30に当接する中間転写体ローラ341と、この中間転写体ローラ341に対向して配設されたクリーニング装置342とを備え、感光体30の表面に形成されたトナー像が、中間転写体ローラ341上に一旦転写される。中間転写体ローラ341上では各色の画像を重ね合わされてカラー画像が形成される。
2次転写系36は、図示する例では転写ベルト361を備え、中間転写体ローラ341の下部に対向して配設されており、被記録用紙Pが中間転写体ローラ341および転写ベルト361のニップ部に搬送されてきたときに、中間転写体ローラ341上のカラー画像が被記録用紙Pに転写される。
クリーニング装置35は、転写後の感光体30の表面に残留しているトナーを除去するものであり、また、図示しない除電ユニットは、感光体30の表面の残留電荷を除去するものである。
定着手段5は、画像形成部3の被記録用紙Pの搬送方向の下流側に配置され、画像形成部3においてトナー像が転写された被記録用紙Pを、回転する加熱ローラ51と、この加熱ローラ51と共同して押圧・回転する加圧ローラ52とを備えている。これら一対の加熱ローラ51と、加圧ローラとの間に、未定着トナー像を担持した被記録用紙Pを挟持搬送し、加熱、加圧し、未定着トナー像を被記録用紙P上に定着させる。この加熱ローラ51の表面温度は、非接触式温度センサ10によって検知される。加熱ローラ51および加圧ローラ52は、例えば、パイプ状のアルミニウム、鉄などからなり、その表面にシリコンゴム、フッ素ゴムなどの耐熱弾性体層を形成し、更に、その表面にPFA、PTFEなどからなる離型層を形成して構成されている。また、加熱ローラ51の内部には、ハロゲンヒータなどからなる熱源53(図3参照)が設けられ、加熱ローラ51を加熱するように構成されている。
なお、感光体30および中間転写系34の中間転写体ローラ341は、例えば直流モータなどからなる駆動手段(不図示)により駆動されている。また、前段搬送系4の下部側のレジストローラ41および2次転写系36の転写ベルト361は、例えば直流モータなどからなる駆動手段(不図示)により駆動されている。また、定着手段5の加圧ローラ52および後段搬送系6は、例えばステッピングモータなどからなる駆動手段(不図示)により駆動されている。さらに、給紙ローラ22、排紙ローラ71なども直流モータやステッピングモータなどからなる駆動手段(不図示)により駆動されている。
この複写機1の基本的な作動状態を簡単に説明すると、帯電装置31により図1で反時計方向に回転する感光体30が一様に帯電され、画像読取部で読み取られた画像情報に基づいて、例えば、レーザー走査装置などからなる光走査ユニット32からのレーザービームLBにより感光体30上に静電潜像が形成され、現像装置33Y、33M、33C、33Bにより静電潜像に現像剤が付着されて各色別にトナー像順次が形成される。
上記のようにしてトナー像が形成された感光体30に向けて、給紙部2から被記録用紙Pが画像形成部3に搬送される。このとき、被記録用紙Pは、レジストローラ41、42により、感光体30に形成されたトナー像と同期を取りながら前段搬送系4により搬送される。その後、画像形成部3において中間転写体ローラ341などからなる中間転写系34および2次転写系36により感光体30の表面におけるトナー像が被記録用紙Pに転写される。そして、未定着トナー像を担持した被記録用紙Pは、定着手段5に搬送されてトナー像が定着される。定着手段5を通過した被記録用紙Pは、排紙ローラ71を経て用紙排出トレイなどからなる排紙部7に排出される。
そして、中間転写系34による転写後に感光体30は、クリーニング装置35および除電装置で残留トナー、残留電荷を除去して、必要に応じて再び帯電装置31で帯電される。
図2は、上述の一実施形態の複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1には、給紙部2、画像読取部8、画像形成部3、前段搬送系4、定着手段5、後段搬送系6、排紙部7、各種入力キースイッチなどとして機能する操作表示部9、加熱ローラ51の表面温度を検知する非接触式温度センサ10および複写機1全体の制御を司る制御手段11が備えられている。この制御手段11によって、後述する定着手段5の加熱ローラ51を加熱する熱源への通電が制御される。操作表示部9は、印刷指示入力用のプリントキー、印刷枚数などの入力用のテンキーなどからなる操作部と、複写機1で操作可能な各機能、用紙詰まりなどのトラブル状況などを表示する液晶パネルなどの表示装置とを備えている。
制御手段11は、主演算機能を行う他、複写機1の動作制御用のプログラムや、後述する補正温度テーブルなどが記憶されたROMや、各プログラムの作業領域などとして一時的にデータを保管および画像読取部8で得られた原稿の画像データを記憶するRAMなどからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータなどにより構成されている。操作表示部9の図示しないスタートキーが押圧されると、複写動作を行わせる制御信号を給紙部2、画像読取部8、画像形成部3、前段搬送系4、定着手段5、後段搬送系6、排紙部7の各ブロックに出力してその動作を制御する。また、制御手段11は、後述する加熱ローラ51の熱源53への通電を制御するための各種プログラムや情報、更には収集したデータを記憶部に記憶し、制御する。
而して、本発明に従い、定着手段5の加熱ローラ51の表面温度を検知し、加熱制御する構成について、図3乃至図6および上述した図1、図2を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る複写機1の定着手段5の要部を示す概略構成図、図4は、図3における加熱ローラ51と、非接触式温度センサ10との関係を示す概略平面図、図5は、本実施形態に係る複写機1の加熱ローラ51の表面温度と時間との関係を示すタイムチャート、図6は、本実施形態に係る複写機1の非接触式温度センサ10により検知した検知温度を補正する補正温度テーブルを示す図である。なお、図5に点線で示す曲線は、加熱ローラ51の表面温度を、実線で示す曲線は、非接触式温度センサ10の検知温度を示す。
図3および図4に示すように、加熱ローラ51の温度を検知するために、加熱ローラ51の定着通紙領域Lに対向して、例えば、非接触式サーミスタ、赤外線センサなどからなる非接触式温度センサ10が配設されている。非接触式温度センサ10は、図示しない枠体に取付けられている。非接触式温度センサ10で検知した、加熱ローラ51の検知温度信号は、制御手段11に入力され、記憶部に記憶され、以下に述べるような演算処理などが行われる。
制御手段11は、非接触式温度センサ10で検知した検知温度が、第1の設定温度T1、例えば、40℃から第2の設定温度T2、例えば、160℃に到達するまでの検知昇温時間B(t3〜t5、図5参照)と、基準となる基準昇温時間A(t2〜t4:図5参照)とを比較して、補正温度Tを決め、制御時に非接触式温度センサ10で検知した検知温度Txに補正温度Tを加える補正が行われる。この補正が加えられた更正温度Ty(Tx+T、以下、この補正が加えられた温度を「更正温度」と言う)を基準に、加熱ローラ51の内部に設けられた、例えば、ヒータからなる熱源53への通電、即ち、オン・オフを制御し、加熱ローラ51の表面温度を、適正な定着温度、例えば、180℃±5℃〜10℃に制御する。
基準となる基準昇温時間Aは、例えば、複写機1を工場集荷する際、あるいは現地に据付の際などに行う初期設定のセットアップ時に、非接触式温度センサ10により、第1の設定温度T1、例えば、40℃から第2の設定温度T2、例えば、160℃に到達するまでの基準昇温時間A(t2〜t4、図5参照)を計測し、制御手段11の記憶部に記憶するようにすればよい。更には、工場において、予め実機で第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの基準昇温時間Aを計測しておき、この計測した時間を、制御手段11に予め基準昇温時間Aとして設定するようにしてもよい。なお、定期点検・保守時に、非接触式温度センサ10を取り替えるなどして、初期の状態が変更された場合は、再度行う初期設定のセットアップ時に、第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの基準昇温時間A(t2〜t4、図5参照)を計測し、制御手段11の記憶部に記憶されている以前の基準昇温時間Aを更新すればよい。
次に、非接触式温度センサ10で検知した検知温度が、第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間B(t3〜t5、図5参照)の計測を行うのは、一般的に朝の始業時などの画像形成装置1の電源投入時に1回/日行えばよい。以降、一日の仕事が終わり、電源が停止され、翌日電源が再投入されたときに、再度計測し、その検知昇温時間Bを更新するようにすればよい。
補正温度Tは、例えば、電源投入時に、予め計測した検知昇温時間B(非接触式温度センサ10で検知した検知温度Txが、第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの時間)と、例えば、初期設定のセットアップ時に計測し、設定されてある基準となる基準昇温時間Aとを比較し、その遅延時間Y(B−A)を求める。この遅延時間Yを基に、図6に示すような補正温度テーブルから、補正温度Tを、決める。例えば、遅延時間Yが、5秒であったときには、補正温度Tを12.5℃に決定し、非接触式温度センサ10で、検知した検知温度Txが165℃のときには、更正温度Tyを165℃+12.5℃=177.5℃として、加熱ローラ51の熱源53への通電を制御手段11により制御する。図6に示すような遅延時間Yと、補正温度Tとの関係を示す補正温度テーブルは、予め実験などにより求めることができる。このような補正温度テーブルを、制御手段11の記憶部に記憶しておき、遅延時間Yに応じて補正温度Tを決めると都合がよい。
また、補正温度Tを決定するために検知昇温時間Bの計測は、画像形成装置1の電源投入時または/および画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際に行い、このときに非接触式温度センサ10で検知し、計測した直近の検知昇温時間Bに基づいて行う。このように、画像形成装置1の電源投入時または/および画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際に更新すると、直前の非接触式温度センサ10の状態に応じた補正温度Tとなり、より正確な温度補正ができ、都合がよい。
また、第1の設定温度は、加熱ローラ51を加熱するためのウォーミング・アップ中で、室温を超える温度、例えば、40℃に設定すると、四季や、使用環境の相違による室温の変化に伴う影響を受け難く、より正確な制御ができ、都合がよい。
また、第2の設定温度は、加熱ローラ51を加熱するためのウォーミング・アップ中で、定着手段5の定着温度、例えば、180℃±5℃〜10℃近傍である、例えば、160℃に設定すると、定着手段5の定着温度に近いので、より正確な制御ができ、都合がよい。
以上の構成による本実施形態によれば、非接触式温度センサ10で検知した検知温度が、第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの検知昇温時間Bと、基準となる基準昇温時間Aとを比較して、補正温度Tを決め、常時、非接触式温度センサ10で検知した検知温度Txに補正温度Tを加えた更正温度Tyを基準に、加熱ローラ51を加熱する熱源53への通電を制御手段11により制御している。従って、加熱ローラ51の表面温度を適正な定着温度範囲内に制御できる。この結果、加熱ローラ51の検知温度の不正確に伴う定着不良の発生は防止でき、常に、高品質な画像を出力することができる、といった効果を奏する。また、加熱ローラ51の検知は、非接触式温度センサ10によって行われているので、加熱ローラ51に接触式温度センサが接触することによって発生する接触傷は発生しない。
また、基準となる基準昇温時間Aは、制御手段11の記憶部に予め設定した時間であるので、基準となる基準昇温時間Aを求めるための制御プロセスの簡略化が図れ、都合がよい。
また、基準となる基準昇温時間Aは、初期設定のセットアップ時に、非接触式温度センサ10により第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの時間を計測したものであるので、当該装置に適した個別の設定ができるので、都合が良い。
また、補正温度Tの決定に際しては、制御手段の記憶部に記憶した補正温度テーブルを用いると、非接触式温度センサ10で検知した検知温度Txが、第1の設定温度T1から第2の設定温度T2に到達するまでの検知昇温時間Bと、基準となる基準昇温時間Aとを比較し、その遅延時間Yが決まれば、補正温度テーブルから、簡単に補正温度Tが決まる。従って、補正温度T決めるために、特別複雑な制御プロセスは、必要でなく、都合が良い。
また、補正温度Tの決定は、非接触式温度センサ10で検知し、計測した直近の検知昇温時間Bに基づいて行われているので、直前の非接触式温度センサ10の状態に応じた補正温度Tとなり、より正確な温度補正ができ、都合がよい。
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。
例えば、上述した実施形態では、カラー複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、例えば、モノクロの複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置、そしてコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などの各種機能を兼ね備えた複合機などに対しても適用可能である。
また、上述した実施形態では、被記録用紙Pに中間転写体ローラ341上のカラー画像を被記録用紙Pに転写するニップ部を形成するのに、転写ベルト361を用いたが、この転写ベルト361に換えて転送ローラを用いても良いのは、勿論である。
また、非接触式温度センサは、定着時に飛散するトナーやオイル、更には紙粉などによって汚れるので、定期点検時などに、サービスマンにより、清掃などするようにしても良い。
また、上述した実施形態では、検知昇温時間Bの計測は、画像形成装置1が1回/日電源投入され、停止されるような使用方法がなされる複写機を対象として本発明を適用した場合について述べたが、その使用頻度が少ない場合には、1回/週あるいは1回/月程度の間隔で計測するように設定し、制御しても良いのは勿論である。
また、上述の各実施形態では、検知昇温時間の計測は、画像形成装置の電源投入時や画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際に行うようにしているが、同様のウオームアップが行われる、例えば、ジャム(紙詰まり)処理後においても、同様に動作するように構成してもよいのは勿論である。
また、セットアップ後、電源を停止することなく長期間に亘って使用される、例えば、ファクシミリや、ファクシミリ機能を備えた複合機の場合には、通常、コピー信号がないときには、画像形成待ちのスリープ状態を持続しているので、スリープ状態から画像形成を行う際に、検知昇温時間Bを計測するように、設定すれば良いのは勿論である。
また、基準となる基準昇温時間Aと、検知昇温時間Bとを比較し、その遅延時間Y(B−A)が一定範囲、例えば、15秒以上を超えた場合には、非接触式温度センサ10が過度に汚れていると判断し、アラム信号、例えば、サービスマンコールを表示し、サービスマンにより非接触式温度センサ10を清掃などするようにしても良いのは、勿論である。
本発明の活用例としては、被記録用紙に担持した未定着トナー像を定着する定着手段を備えた画像形成装置が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機に適用した場合の概略構成を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態のカラー複写機1の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る複写機の定着手段の要部を示す概略構成図である。 図3における加熱ローラと、非接触式温度センサとの関係を示す概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機の加熱ローラ51の表面温度と時間との関係を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係る複写機1の非接触式温度センサ10により検知した検知温度を補正する補正温度テーブルを示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置(複写機)
5 定着手段
51 加熱ローラ
52 加圧ローラ
53 熱源
10 非接触式温度センサ
11 制御手段
A 基準昇温時間
B 検知昇温時間
T 補正温度
T1 第1の設定温度
T2 第2の設定温度
Tx 検知温度
Ty 更正温度
P 被記録用紙
L 定着通紙領域
Y 遅延時間

Claims (9)

  1. 回転する加熱ローラと、前記加熱ローラと共同して押圧・回転する加圧ローラとの間に、未定着トナー像を担持した被記録用紙を挟持搬送し、前記未定着トナー像を前記被記録用紙に定着する定着手段と、前記加熱ローラを加熱する熱源と、前記熱源への通電を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、
    前記加熱ローラの定着通紙領域に対向して、前記加熱ローラの温度を検知する非接触式温度センサを設け、前記非接触式温度センサで検知した検知温度が第1の設定温度から第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、前記加熱ローラの表面温度が前記第1の設定温度から前記第2の設定温度に到達するまでの基準となる基準昇温時間を比較して、前記非接触式温度センサで検知する検知温度を補正するための補正温度を決め、前記非接触式温度センサで検知した検知温度に前記補正温度を加えた更正温度を基準に、前記制御手段により前記熱源への通電を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記基準昇温時間は、前記制御手段の記憶部に予め設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記基準昇温時間は、初期設定のセットアップ時に、前記非接触式温度センサにより検知された検知温度が前記第1の設定温度から前記第2の設定温度に到達するまでの時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正温度は、前記非接触式温度センサで検知した検知温度が前記第1の設定温度から前記第2の設定温度に到達するまでの検知昇温時間と、前記基準昇温時間とを比較し、前記検知昇温時間が前記基準昇温時間から遅延する遅延時間を基に、前記制御手段の記憶部に記憶した補正温度テーブルから求めることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記検知昇温時間の計測は、画像形成装置の電源投入時に前記非接触式温度センサで検知した検知温度が、前記第1の設定温度から前記第2の設定温度に到達するまでの昇温時間の間に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記検知昇温時間の計測は、画像形成待ちのスリープ状態から画像形成を行う際に、前記非接触式温度センサで検知した検知温度が前記第1の設定温度から前記第2の設定温度に到達するまでの昇温時間の間に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の設定温度は、前記加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中において、室温を超える温度であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の設定温度は、前記加熱ローラを加熱するためのウォーミング・アップ中において、前記定着手段の定着温度近傍であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記補正温度の決定は、前記非接触式温度センサで検知し、計測した直近の検知昇温時間に基づいて行われることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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