JP2006046944A - ステンシルマスクの開口部側壁の異物検査方法および装置 - Google Patents

ステンシルマスクの開口部側壁の異物検査方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステンシルマスクの支持部または梁の側壁に付着する異物を簡単な方法で効果的に検査する方法および装置を提供する。
【解決手段】ステンシルマスク(10)の表面に対して実質的に垂直に形成された支持枠(19)または梁(18)の側壁(21)を検査する方法であって、撮像手段(41)をその光軸(38)がステンシルマスクの表面に対する垂直の方向に対し、所定の角度(θ)で傾斜するように配置し、支持枠または梁の側壁に対し撮像手段の焦点位置を変えた複数の画像を撮影し、複数の画像から支持枠(19)または梁(18)の側壁に対する全焦点画像を合成し、全焦点画像を表示手段(51)により表示する工程を含む、支持枠(19)または梁(18)の側壁を検査する方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は例えばステンシルマスクとして使用される基板の開口部の検査に関するものであり、特に、ステンシルマスクの支持枠または梁の側壁に存在する異物を検査する方法および装置に関するものである。
半導体装置およびその他の電子部品の高集積化および超微少化の進展に伴い、サブミクロン加工技術の次の世代の加工技術として、電子ビーム露光技術の開発が進められている。電子ビーム露光技術における解決すべき課題の一つとして、露光に使用するマスクの製造技術および製造されたマスクの品質の維持がある。
電子ビーム露光用のマスク(EB(Electron Beam)マスク)としては、単結晶シリコン薄膜からなるメンブレンに露光パターンに対応した電子ビーム透過のための孔を開けたステンシルマスクが有効であると考えられている。現在かかるステンシルマスクを製造するための基板としては、一般的にSOI(Silicon On Insulator)ウエーハが使用され、このSOIウエーハを加工してEBマスクが作成されている。
図10にEBマスクとして使用されるステンシルマスク70の模型的断面図と、従来の異物検査装置80の概略図を示す。
ステンシルマスク70は、周辺部において支柱を形成する支持枠部72と、メンブレン75を支持するため通常一定の間隔で形成されている梁73を有する。支持枠部72および梁73は、SOIウエーハにおける支持基板であるシリコンウエーハにより形成されている。支持枠部72および梁73の底部にはシリコン酸化膜74を介して、EBマスク本体を形成する単結晶シリコン薄膜から成るメンブレン75が配置されている。
マスクパターンはメンブレン75に形成された孔76の形状により定まる。孔76はパターンニングされたレジストをマスクとする部分エッチングにより形成される。孔76のエッチング工程またはその後の工程において支持枠部72または梁73の側壁に異物77が付着する場合がある。この異物77がメンブレン75上に落ちてパターンを形成する孔76を塞いでしまうと大きな問題となる。
このため、ステンシルマスクの開発またはステンシルマスクの製造における工程管理のためには、ステンシルマスクに特有の、支持枠部72または梁73の側壁78に付着する異物77の検査が必要となる。異物77は例えばパターン形成工程で発生するシリコン屑や環境からの塵埃等である。
図10に示すように従来は、ステンシルマスク70の上方から光を照射し、光学顕微鏡81によりマスク表面を上から覗いて目視により検査するか、顕微鏡を通して拡大された画像を例えばCCD等の二次元受光素子82を用いて撮像し、ディスプレイ83に表示させて検査していた。またステンシルマスク70を例えばXYステージ84上に配置し、逐次走査によってステンシルマスク70の表面全体を検査する方法が取られていた。
特開2001−344599 特開2003−281501
しかし、図10に示すように、支持枠部72および梁73の側壁78はメンブレン75に対してほぼ垂直である。このため、側壁78に異物77が付着しているとしても、光学顕微鏡81により側壁78に付着している異物77を発見するため、付着位置(高さ)が未知の異物77に光学顕微鏡81の焦点86を合わせることはかなりの熟練を必要としていた。
また光学顕微鏡81が例えば自動的に焦点を調節する自動焦点調節機構87を備えていたとしても、顕微鏡81の焦点が極めて合わせ難いという問題が生じていた。図10において、光学顕微鏡81の光軸が異物77の少しでも右に寄ると、支持枠部72の表面88上へ焦点90’が合ってしまう。また、図10において光学顕微鏡81の光軸が異物77の少しでも左に寄ると、メンブレン75表面に焦点90”が合ってしまう。
このため、上記いずれの方法によっても支持枠部72または梁73の側壁78に付着している異物77へ光学顕微鏡81の焦点を合わせることが非常に難しく、梁等の側壁78に付着している異物77を発見することは困難であった。
また、図11に示すように、支持枠部等72、73の側壁78がメンブレン75の表面に対して90°とならず、垂直方向に対して例えば±2°程度傾斜した順テーパ(図11(a))または逆テーパ(図11(b))に示すような形状となることもあり、光学顕微鏡81の対物レンズ89に対して異物77が隠れることもある(図11(b))。
また、XYステージ84による逐次走査は、マスク全体を検査する場合、検査時間がかかり過ぎることが問題となっていた。
そこで、本発明の目的はステンシルマスクを作成する過程において、このマスクの支持枠部72または梁73の側壁78に付着する異物77を簡単な方法で効果的に検査する方法および装置を提供することにある。また検査時間が短縮可能なように、能率的な方法により側壁78の全面を検査できる装置を提供することにある。
本発明の実施の形態に記載された方法は、基板に形成された開口部の側壁を検査する方法であって、基板の表面に対し傾いた光軸を有するように撮像装置を配置し、撮像装置により側壁について焦点位置を変えた複数の画像を撮影し、複数の画像からそれぞれの位置において焦点の合った全焦点画像を合成する側壁検査方法に係る。
また、ステンシルマスクの表面に対して実質的に垂直に形成されている支持枠または梁の側壁を検査する方法であって、撮像手段をその光軸がステンシルマスクの表面に対して傾斜するように配置し、支持枠または梁の側壁に対し撮像手段の焦点位置を変えた複数の画像を撮影し、複数の画像から支持枠または梁の側壁に対する全焦点画像を合成し、全焦点画像を表示手段により表示する支持枠または梁の側壁を検査する方法に係る。
さらに本発明の実施の形態に記載の装置は、基板に形成された開口部の側壁を検査する装置であって、その光軸が前記基板の表面に対して傾斜するように配置された撮像手段と、側壁について撮像手段が焦点位置を変えて複数の画像を撮影するように制御する制御手段と、複数の画像から側壁のそれぞれの位置において焦点の合った全焦点画像を合成する手段とを含む装置に係る。
またステンシルマスクの表面に対して実質的に垂直に形成されている支持枠または梁の側壁を検査する装置であって、その光軸がステンシルマスクの表面に対し傾斜するように配置された撮像手段と、支持枠または梁の側壁に対し撮像手段が焦点位置を変えて複数の画像を撮影するように制御する制御手段と、複数の画像から支持枠または梁の側壁に対する全焦点画像を合成する手段とを含む装置に係る。
本発明により、ステンシルマスクの支持枠部または梁の側壁に付着した異物を検査するために、特に異物に対してのみ光学顕微鏡の焦点を合わせる必要がなくなり、ステンシルマスクの支持枠部または梁の側壁に付着する異物をより簡単な方法で効果的に検査する方法を提供できるようになった。
以下、添付図面を参照して本発明に係る検査対象マスクの構造と異物検査方法および検査装置の内容を詳述する。図1に本実施形態に係るマスクにおけるパターン形成前のマスク用基板1の模式的な平面図(a)および断面図(b)を示す。マスク用基板1は任意の方法により作成された通常シリコンウェハ2、シリコン酸化膜3およびシリコン薄膜(メンブレン部分)4からなるSOI基板5を用いて作成される。
SOI基板5のシリコンウェハ2の中央部分が部分的なエッチングにより複数の正方形の形状に除去され、続いてシリコン酸化膜3が同様に除去され、基板5に複数の開口部6が形成される。このシリコンウェハ2およびシリコン酸化膜3の部分的な除去により、除去部分に厚さが例えば0.1μm〜2μmの単結晶シリコン薄膜からなるメンブレン(membrane)7が形成される。
メンブレン7の周囲の厚膜のシリコンウェハ2は、薄いメンブレン7を支持するための支持枠9として用いられる。メンブレン7には格子状に梁8が形成されている。梁8はシリコンウェハ2に複数の開口部6を形成した残りの部分であり、例えば200μmの幅を有する。全ての梁8の末端は支持枠9または他の梁8に接続されている。メンブレン7に所定の形状の貫通孔が形成され電子ビーム露光用のマスクパターンが作成される。上記メンブレン7に所定の形状の貫通孔を形成する工程において、例えばシリコン屑等の異物が生成される可能性がある。
図2にEBマスクとして使用されるステンシルマスク(stencil mask)10の断面を示す。EBマスクとしてはLEEPL(Low Energy Electron-Beam Proximity Projection Lithography)に用いられる等倍露光マスクやEPL(Electron Projection Lithography)に使用される縮小露光マスク等が使用されつつある。マスク周辺部においてメンブレンを支持する支持枠19と、一定の間隔で形成される梁18は、例えば厚さが725μmの支持基板であるシリコンウェハ12により形成されている。その底部には厚さが例えば1μm以下のシリコン酸化膜13を介して、EBマスクを形成する厚さが例えば数100nm(LEEPLマスクの場合)程度または概ね2μm(EPLマスクの場合)程度の単結晶シリコン膜から成るメンブレン17が配置されている。メンブレン7の材料としてはシリコン以外に例えばダイヤモンド薄膜等が使用可能である。
マスクパターンはメンブレン17に形成された孔20の形状により定まる。なおLSI等を形成する半導体ウェハ(図示せず)に対する露光は、孔20を通過する電子ビームにより行われる。孔20の形状によりEBマスク10における例えばホールパターンの形状が定まる。この実施の形態は、開口部16を形成する支持枠19または梁18の側壁21に付着された異物22を検査する方法および装置に関するものである。
支持枠19および梁18の側壁に付着する異物22の検査方法に関して図3を参照して説明する。まず、図3のように水平なマスクホルダ支持台31の水平面から所定の角度θで傾斜するマスクホルダ32を用意し、EBマスク10の表面が下になるようにマスク10をセットする。このマスクホルダ支持台31とマスクホルダ32との角度θは、隣合う梁18’、18”が、レンズ37を含む光学系33による上部からの観測において、互いに邪魔をしない角度に設定する。また、斜面34上の異物22に光学系33の焦点を合わせることが可能な角度に設定する。この角度θは1°〜10°程度が望ましく、特に1°〜2°が望ましい、
次に、光学系33のレンズ37が測定対象マスク10のメンブレンが適正に写るように位置を調整する。例えば、測定対象側壁の斜面34と交差するメンブレン表面35に光学系33の焦点が合うようにセットする。
次に、光学系33の焦点の位置を上方へずらしていき、測定対象側壁の斜面34を形成する梁18’(または支持枠19)の上部表面36に焦点が合うようにセットする。
次にこの2つの焦点のポイント35、36間を何分割かし、所謂全焦点撮像方法(例えば特開2001−344599または特開2003−281501を参照)を用いて、順に画像を撮影していく。撮影された複数の焦点位置の異なる画像をソフトウェア的に合成してメンブレン17の底部35から、梁18’の上部表面36まで、全ての焦点が合っている合成画像を形成する。撮影された画像を例えばディスプレイに表示し、支持枠19または梁18の側壁の異物検査を行うことができる。
図4にこの実施の形態に使用される異物検査装置40を示す。検査対象のステンシルマスク10の上部に光軸38を有する光学系33を含む撮像手段41が配置される。撮像手段41は光学系33のマスク部分における焦点位置を上下に移動させることができる機構を有する。このために例えば撮像手段41それ自身を、または光学系33を垂直方向に即ち上下に移動させる機構を有する。なお、撮像手段41部分の上下移動に替えて、図3のマスクホルダ支持台31を上下に移動させる機構を備えても良い。
異物検査装置40は、装置全体の制御のために、例えば通常使用されているCPU(Central Processing Unit)を含む画像処理手段42を有する。画像処理手段42は撮像手段41の焦点位置を制御するため位置制御手段43および焦点位置を変えて複数の画像を撮影するように制御する撮像制御手段44を有する。撮像制御手段44はステンシルマスク10の撮像領域45における上部基準点A46および下部基準点A47が設定されるとその間をn等分し、各撮像位置A〜Aに焦点位置を合わせ、撮像手段41によりステンシルマスク10の撮像領域45を階層的に順次撮影するように制御する。
図5に互いに直交するように配置された縦方向および横方向の2つの梁18の交差部に対し、斜め方向から順次焦点位置を変えて撮影された画像の一部を示す。図5(a)は梁18の上部表面(図4のAの位置)に焦点を合わせて撮影した場合の画像を示す。図5(b)は梁18の側壁に付着した異物の位置に焦点が合って撮影された場合の画像を示す。図5(c)は梁18の下部のメンブレン部分(Aの位置)に焦点を合わせて撮影した場合の画像を示す。なお縦方向の梁の上部表面については撮影されている(画面左側)が、横方向の梁は側のみが撮影されている。
上記各位置A〜Aで撮影された撮像データはメモリ手段48に順次記録される。画像評価手段49はこれらの撮像データから、ステンシルマスク10の各領域に対して焦点の合った画素を選択する。そしてこれら焦点の合った各画素により全焦点画像を合成する。焦点の合った画素の選択方法については種々の方法が知られているが、それらのうちの一事例について説明する。なお、本発明における画素の選択方法は以下の事例に限定されるものではない。
図4の梁18の側壁の位置kに関して撮影画像Aの焦点が合ったとする。焦点が合ったAの部分の上下の位置(Ak―i、Ak+i、iは1に近い整数)においてはkの位置に対応する画像はぼけて撮像される。このぼけている部分においては撮像位置の高さによって信号があまり変化しないのに対し、焦点の合っている部分においては近傍の信号が大きく変化する。このように焦点の合っている部分の近傍においては信号変化量が最も大きくなる。従って、信号変化量が最も大きな部分の画素をその位置の画素として選択することによって、高さの異なる部分において焦点の合った画素を得ることができる。
それ故にこれらの焦点が合っている各画素を画像合成手段39により合成することにより、全体的に焦点の合った全焦点画像を合成することができる。合成された画像は例えば液晶表示装置等を用いて構成される画像表示装置51により表示することができる。そして例えば表示された画像の目視検査により側壁の状態および付着した異物の存在およびその大きさ等が検査可能となる。あるいは、異物のある画像とない画像との比較演算によっても検査が可能である。
図6に上記方法により合成された全焦点撮像画像の事例を示す。図6は縦および横方向に互いに直交して延在する2本の梁(図6において第1および第2の梁)が交差する部分に対して斜め方向から撮影し、合成した全焦点撮像画像である。第1の梁の上部、第1および第2の梁の側壁部分、メンブレン部、メンブレン部に形成されたマスクパターンの孔部が示されている。そして第1の梁の側壁に付着した異物が示されている。
上記撮影は拡大画像を得るために通常はステンシルマスクの一部分に対して行われる。従ってステンシルマスク全体を検査するためには撮影領域を2次元的に走査する必要がある。図7にステンシルマスク全体の側壁を検査するための一実施の形態を示す。この実施の形態は図3のマスク10の支持枠19または梁18の側壁21が、例えば図1に示すように、互いに並行または直角方向にのみ形成されている場合に有効に適用される。ステンシルマスクをセットするマスクホルダ32は、図7に示すよう、セットしたマスクホルダ支持台31に対して所定の角度で矢印の方向にそれぞれ傾斜させるように上下に移動可能にする。
即ち、撮像装置41の光軸38は垂直方向に固定される。そして、マスクホルダ32をマスクホルダ支持台31に対し、それぞれ垂直な4つの方向61、62、63、64に傾斜させる手段(図示せず)を有する。これら4方向に傾斜させた場合において、それぞれ、例えばマスクホルダ支持台31を保持するXYステージ(図示せず)によりステンシルマスクを順次2次元的に走査させながらそれぞれが連続する各撮影領域について全焦点画像を形成することにより、全ての側壁を検査することができる。
図8に上記垂直な任意の1方向に傾斜させた場合の全焦点画像の一例を示す。梁18の側壁19が画面上で垂直になるように示されている。
図9にマスク全体の側壁を検査するための他の実施の形態を示す。図9においては、撮像装置41の光軸38は垂直方向に固定し、マスクホルダ32に、マスクホルダ支持台31の垂直軸66に対し所定の角度θだけ傾いた回転軸65を設ける構造とする。検査対象とするステンシルマスク10の中央部分をマスクホルダ32の回転軸に対して中央の位置67に配置させる。検査対象のステンシルマスク10の中央部を回転軸中央にセットし、マスクホルダ32を例えば90°ずつ回転し、傾斜が90°ずつ異なる4面それぞれについて2次元的に走査し、全焦点合成画像を撮影する。
撮影された画像を例えばディスプレイに表示し、目視検査により梁18等の各側壁に異物が付着しているか否かを検査する。
異物が発見された場合の異物の除去は、例えば界面活性剤の入った洗浄液による洗浄、N2ガスの吹きつけ、接触針を備えた接触式顕微鏡を用いて異物を接触針により掻き取る方法等により行うことができる。
上記実施の形態はステンシルマスクの開口部における側壁の検査に係るが、ステンシルマスク以外にも例えば半導体基板や、プリント基板等の絶縁基板などに形成された開口部の側壁の検査にも適用することができる。特に側壁がこれら基板表面に対し実質的に垂直に形成されているような場合に好適である。
ここに記載された本発明の実施の形態は単なる一例であり、上記検査装置は本発明の要旨を変更しない範囲で多様に変形することができる。
ステンシルマスクに関するマスクパターン形成前のマスク用基板の模式的な平面図(a)および断面図(b)を示す図である。 EBマスクとして使用されるステンシルマスクの断面を示す図である。 本発明による、支持枠19および梁18の側壁に付着する異物22の検査方法を示す図である。 本発明に係る異物検査装置を示す図である。 本発明により互いに直交する梁18の交差部に対し斜め方向から順次焦点位置を変えて撮影された画像の一部を示す図である。 本発明により作成された全焦点撮像画像の事例を示す図である。 本発明によりステンシルマスク全体の側壁を検査するための一実施の形態を示す図である。 本発明により作成された全焦点撮像画像の事例を示す図である。 本発明によりステンシルマスク全体の側壁を検査するための他の実施の形態を示す図である。 ステンシルマスク70の模型的断面図と、従来の異物検査装置80の概略を示す図である。 側壁が傾斜して逆テーパの形状となり、光学顕微鏡81の対物レンズ89に対して異物77が隠れてしまう状態を示す図である。
符号の説明
1…マスク用基板、 2…シリコンウェハ、 3…シリコン酸化膜、 4…シリコン薄膜、 5…SOI基板、 6…開口部、 7…メンブレン、 8…梁、 9…支持枠、 10…ステンシルマスク、 12…シリコンウェハ、 13…シリコン酸化膜、 16…開口部、 17…メンブレン、 18…梁、 19…支持枠、 20…孔、 21…側壁、 22…異物、 31…マスクホルダ支持台、 32…マスクホルダ、 33…光学系、 34…斜面、 35…メンブレン表面(底部)、 36…上部表面、 37…レンズ、 38…光軸、 39…画像合成手段、 40…異物検査装置、 41…撮像手段、 42…画像処理手段、 43…位置制御手段、 44…撮像制御手段、 45…撮像領域、 48…メモリ手段、 49…画像評価手段、 51…表示装置、 65…回転軸、 66…垂直軸、 67…中央位置、 70…ステンシルマスク、 72…支持枠部、 73…梁、 74…シリコン酸化膜、 75…メンブレン、 76…孔、 77…異物、 78…側壁、 80…異物検査装置、 81…光学顕微鏡、 82…二次元受光素子、 83…ディスプレイ、 84…XYステージ、 86…焦点、 87…自動焦点調節機構、 88…表面、 89…対物レンズ、 90…焦点

Claims (10)

  1. 基板に形成された開口部の側壁を検査する方法であって、
    前記基板の表面に対し傾いた光軸を有するように撮像装置を配置し、
    前記撮像装置により前記側壁について焦点位置を変えた複数の画像を撮影し、
    前記複数の画像からそれぞれの位置において焦点の合った全焦点画像を合成する
    側壁検査方法。
  2. 前記側壁は前記基板の表面に対して実質的に垂直方向に形成されている請求項1記載の側壁検査方法。
  3. ステンシルマスクの表面に対して実質的に垂直に形成されている支持枠または梁の側壁を検査する方法であって、
    撮像手段をその光軸が前記ステンシルマスクの表面に対して傾斜するように配置し、
    前記支持枠または梁の側壁に対し前記撮像手段の焦点位置を変えた複数の画像を撮影し、
    前記複数の画像から前記支持枠または梁の側壁に対する全焦点画像を合成し、
    前記全焦点画像を表示手段により表示する
    支持枠または梁の側壁を検査する方法。
  4. 前記傾斜は前記光軸が前記ステンシルマスクの表面に対する垂線に対し1°〜10°の範囲にあるようにする請求項3記載の方法。
  5. 前記配置する工程は、
    前記ステンシルマスクを配置するマスクホルダと前記マスクホルダの支持台を準備し、
    前記マスクホルダを水平に配置された前記支持台から所定の角度で傾斜するように配置させる
    請求項3または4に記載の方法。
  6. 基板に形成された開口部の側壁を検査する装置であって、
    その光軸が前記基板の表面に対して傾斜するように配置された撮像手段と、
    前記側壁について前記撮像手段が焦点位置を変えて複数の画像を撮影するように制御する制御手段と、
    前記複数の画像から前記側壁のそれぞれの位置において焦点の合った全焦点画像を合成する手段と
    を含む装置。
  7. ステンシルマスクの表面に対して実質的に垂直に形成されている支持枠または梁の側壁を検査する装置であって、
    その光軸が前記ステンシルマスクの表面に対し傾斜するように配置された撮像手段と、
    前記支持枠または梁の側壁に対し前記撮像手段が焦点位置を変えて複数の画像を撮影するように制御する制御手段と、
    前記複数の画像から前記支持枠または梁の側壁に対する全焦点画像を合成する手段とを含む装置。
  8. さらに、前記ステンシルマスクを配置するマスクホルダと、前記マスクホルダの支持台とを有し、
    前記マスクホルダの前記ステンシルマスクを配置する面が前記支持台に対し所定の角度で傾斜するように配置されており、
    前記撮像装置の光軸が前記支持台に対して垂直方向に配置されている請求項7記載の装置。
  9. 前記マスクホルダをそれぞれ垂直な4方向に所定の角度で傾斜させる手段を有する請求項8記載の装置。
  10. 前記マスクホルダは前記支持台に対する垂直の方向に対し、所定の角度傾いた回転軸を有する請求項8記載の装置。
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