JP2006045118A - 新規ピラゾロキノロン誘導体 - Google Patents

新規ピラゾロキノロン誘導体 Download PDF

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清和 大橋
Tadashi Manabe
匡 真鍋
Takafumi Kohira
貴文 向平
Yasunobu Yumiya
康伸 弓矢
Naoki Nakao
直樹 中尾
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Abstract

【解決手段】 下記式(I)
【化1】
Figure 2006045118

〔式中、R1はC1〜6脂肪族炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員へテロアリール基等、R2はH、(置換)C1−6脂肪族炭化水素基等、R3はCO2I、ORII、NRIIIIV、NCORV等(RI、RII、RIII、RIV、RVはH、(置換)C1−3脂肪族炭化水素基等)〕で表される化合物、その塩、その溶媒和物、並びにこれらを有効成分とする医薬組成物。
【効果】 アデノシンA2b受容体に優れた拮抗作用を示し、抗喘息薬、COPD治療薬等として優れた効果を示す。
【選択図】 なし

Description

本発明は新規ピラゾロキノロン誘導体および該化合物を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
アデノシンは、様々な生理的反応に関与している内因性のヌクレオシドであり、細胞膜表面上にあるアデノシンレセプタ−を介してその生理活性を発現する。アデノシンレセプタ−にはA1、A2a、A2b、A3の4つのサブタイプがあり、いずれもGタンパク共役受容体(GPCR)である。A1レセプタ−はGiファミリ−のGタンパク質と共役しており、リガンドの結合によりアデニレ−トシクラ−ゼ活性が低下して細胞内のcAMP含量は減少する。また、ホスホリパ−ゼCを活性化してイノシト−ル−1、4、5−三リン酸(IP3)の産生および細胞内カルシウム放出を促進することが知られている。A3レセプタ−にリガンドが結合した場合もA1と同様に細胞内cAMP含量が減少し、細胞内カルシウム放出は促進される。一方、A2レセプタ−はGsファミリ−のGタンパク質と共役しており、リガンドの結合によりアデニレ−トシクラ−ゼ活性が上昇し、cAMP含量は増加する。A2レセプタ−にはリガンドに対する親和性が異なる2つのサブタイプがあり、高親和性のレセプタ−がA2a、低親和性のレセプタ−がA2bと分類されている。A2bレセプタ−はGq/G11タンパク質とも共役しており、IP3 産生およびカルシウムイオンの細胞内流入を促進するという報告もある(Clin. Invest., 96, 1979−1986(1995))。
アデノシンは、血管拡張、心拍、神経伝達物質の分泌制御、細胞増殖、DNA生合成制御、炎症制御、血小板凝集、平滑筋収縮、腎血管収縮、など非常に多くの薬理作用を有しており、中枢神経性疾患、心血管疾患、炎症性疾患、免疫系疾患などに対するアデノシンレセプタ−のアゴニスト/アンタゴニストの有用性が以前から期待されている。これらの薬理作用はアデノシンとアデノシンレセプタ−との相互作用により発現するが、レセプタ−サブタイプごとに固有の薬理作用を発現すると考えられている。各サブタイプは組織ごとに発現パタ−ンが異なること、局所でのアデノシン濃度の違い、および各サブタイプのリガンドとの親和性の違いなどがその理由とされている。アデノシンレセプタ−のうちA1サブタイプは気管支平滑筋収縮、腎血管収縮による糸球体ろ過量低下などの作用を有し、A2aサブタイプは血管拡張、心拍増強、神経伝達物質の制御などの作用を有する。A2bサブタイプの場合、IL−6産生(J. Clin. Invest vol.107, 861−869 (2001))やIL−8産生(J. Clin. Invest vol. 96, 1979−1986 (1995)) 、肥満細胞の脱顆粒反応(Arch. Int. Pharmacodyn. Vol.329, 151−160)、肝細胞のグルコ−ス産生(J. Med. Chem. Vol.44 170−179)、結腸縦走筋弛緩(Br. J. Pharmacol., vol.129, 871−876(2000))などに関与するという報告がある。A3は肥満細胞の脱顆粒に関与すると考えられている。また、A1レセプタ−は心臓、大動脈、膀胱などに、A2aレセプタ−は眼球、骨格筋などに、A2bレセプタ−は大腸、眼球、肺、子宮、膀胱に比較的多く分布する(Br. J. Pharmacol., vol.129, 871−876(2000))。
前述のようにアデノシン拮抗薬は多くの疾患に対する有用性が期待されるが、従来、A1拮抗薬は利尿による血圧降下薬、A2aの場合、作動薬では血圧降下剤、冠血管拡張剤、拮抗薬ではパ−キンソン病治療薬としての有用性が期待される。
A2b拮抗薬の場合は炎症性疾患、喘息などアレルギ−性疾患、糖尿病、過敏性腸症候群、COPD(慢性閉塞性肺疾患)(Eur. Respir. J., vol.20, 488−496. (2002))などに対する有用性が期待でき、A2bに対して選択的な拮抗薬は、A1レセプタ−やA2aレセプタ−を標的にした薬物に比べて循環系や中枢系への副作用が少ない疾患治療薬となる可能性がある。
A2bアンタゴニストとしての報告はプリン誘導体である特許文献1、特許文献2、非特許文献1および, 非特許文献2に記載の化合物、ピリミドン、ピリミジン、アミノピリジンなど含窒素複素環骨格を有する特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載の化合物、アミノチアゾ−ル骨格を有する特許文献6に記載の化合物などがあるが、未だ上市されるには至っていない。
特開平11−263789号公報 特開平11−188484号公報 WO03035640A1 WO0214282A1 WO03035639A1 WO0242298A1 マ−テン・デ・バ−ト(Maarten de Zwart)、他6名、ドラッグ・デベロップメント・リサ−チ(Drug Development Research)、(米国)、1999年、48巻、3号、p.95−103 ヤン・チュ・キム(Yong−Chul Kim)、他4名、ジャ−ナル・オブ・メディシナルケミストリ−(Journal of Medicinal Chemistry),(米国)、2000年、第43巻、第6号、p.1165−1172
喘息などアレルギー性疾患、糖尿病、過敏性腸症候群、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療において、有効性が優れ、安全性が高い薬剤が求められている。上記のようにアデノシンA2b受容体拮抗作用を示す化合物は医薬として優れた作用を有すると期待されているが、アデノシンA2b受容体に対して優れた拮抗作用を示し、且つ医薬としても有効に作用する化合物は未だ見出されていない。従って本発明の目的はアデノシンA2b受容体の活性化が関与すると考えられる疾病の治療剤または予防剤として有用な化合物を提供することにある。
本発明者らは式(I)に示す化合物を合成することに初めて成功し、該化合物がアデ
ノシンA2受容体、特にアデノシンA2b受容体選択的に優れた拮抗作用を有することを見出した。また該化合物がアデノシン受容体、特にアデノシンA2b受容体の活性化が関与すると考えられる疾病に有効な治療/予防効果を有することを見出した。
〔1〕本発明の態様1
本発明化合物は、下記式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩および溶
媒和物である。
Figure 2006045118
(式中、
1は、直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、C6−12アリール基、または窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基から選ばれる基であり、
2は、水素原子、または以下の置換基群AおよびBから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、
置換基群Aは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C2−6アシルオキシ基、C3−6脂環式炭化水素基からなり、
置換基群Bは、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、C6−12アリール基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、メルカプト基、スルホ基、C2−6脂肪族アシル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいスルファモイル基からなり、
(R3mは、式(I)におけるピラゾロ[4,3−c]キノリンの6,7,8,9位のいずれかへの置換基であり、mは0から3の整数を表わし、mが2以上のとき、同一又は異なって以下のR3から選択され、
3は、
(1)ハロゲン原子、
(2)CO2I(RIは水素原子、またはC1−3脂肪族炭化水素基)、
(3)シアノ基、
(4)ORII(RIIは水素原子、またはC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基・ヒドロキシル基・カルボキシル基・C2−6アルコキシカルボニル基のいずれかで置換されていてもよいC1−3脂肪族炭化水素基)、
(5)NRIIIIV(RIII、RIVはそれぞれ独立して(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Cから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい、直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基であり、
置換基群Cは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)スルホ基、(iv)C6−12アリール基、(v)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(vi)C1−6アルコキシル基、(vii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(viii)C3−6脂環式炭化水素基、(ix)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(x)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基、(xi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xii)オキソ基、(xiii)C2−6アシルオキシ基、(xiv)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり))からなり、
(6)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、
(7)以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、スルホ基、オキソ基、カルボキシル基、C1−6アルコキシル基、CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、またはC6−12アリール基からなり、
(8)NRIIIARV(Aはスルホニル基またはカルボニル基であり、RIIIは(5)に定義されるRIIIと同義であり、RVは(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Dから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基若しくはC3−6脂環式炭化水素基、(c)C6−12アリール基、(d)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(e)カルボキシル基、または(f)C2−6アルコキシカルボニル基である)であり、
置換基群Dは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C3−6脂環式炭化水素基、(iv)ハロゲン原子、(v)シアノ基、(vi)スルホ基、(vii)ホルミル基、(viii)オキソ基、(ix)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいスルファモイル基、(x)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(xi)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(xii)C6−12アリール基、(xiii)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(xiv)C2−6アシルオキシ基、(xv)C1−6アルコキシル基、(xvi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xvii)C1−6アルキルスルホニル基、(xviii)C1−6アルキルスルフィニル基、(xix)C1−6アルキルチオ基、(xx)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、(xxi)CONRVIIVIII(RVII、RVIIIは水素原子、またはそれぞれ独立して以下に示す置換基群から任意に選ばれる基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、メタンスルホニル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、ベンジルオキシ基、C1−6アルコキシル基、C1−6脂肪族炭化水素基、からなり)、(xxii)フェノキシ基、(xxiii)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基)、
(9)CONRIXX(RIX、RXは、同一若しくは異なって(a)水素原子、(b)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(c)以下の置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基のいずれかであり、当該置換基群はカルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、またはヒドロキシル基からなり、或いは(d)双方が結合している窒素原子と共に5乃至6員環を形成し、それらは更にC2−6アルコキシカルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されていてもよい)
から選択される基であり、
以上のR1−R3までの置換基において、該置換基に脂環式炭化水素基若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基が含まれる場合は、これらは更にオキソ基及び以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよく、また該置換基にアリール基若しくはヘテロアリール基が含まれる場合は、これらは更に以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよく、
置換基群Eは
(i)C1−6ヒドロキシアルキル基、(ii)カルボキシルメチル基、(iii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(iv)ヒドロキシル基、(v)ニトロ基、(vi)シアノ基、(vii)ホルミル基、(viii)カルボキシル基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1−6アルコキシル基、(xi)C2−6アルコキシカルボニル基、(xii)トリフルオロメチル基、(xiii)トリフルオロメトキシ基、(xiv)C1−6脂肪族炭化水素基、(xv)C2−6脂肪族アシル基、(xvi)C1−6アルキルスルホニル基、(xvii)C1−6アルキルスルフィニル基、(xviii)C1−6アルキルチオ基からなり、
ただし、R1がメチル基又はフェニル基であるとき(R3)mにおいてmは0でなく、またmが1でR3が塩素原子であるときR1はメチル基でない)。
また式(I)に代表される本発明に記載の化合物は、2つ以上の互変異性体として存在する場合もあるし、またR1−R3の置換基によっては、1−複数個の不斉炭素原子を有する場合もあり、これに基づく(R)体、(S)体等の光学異性体、ジアステレオマ−等が存在する。本発明は、これらの異性体の分離されたものをあるいは混合物を全て包含する。上記互変異性体の具体例としては、次の一般式(I’)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2006045118
〔2〕態様の2は式(I)においてR1が分枝したC3−6アルキル基である、態様〔
1〕に記載の化合物。

〔3〕態様の3はR3が態様の〔1〕における(7)または(8)から選択される、態様〔2〕に記載の化合物。
〔4〕態様の4はR3
(1)以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、スルホ基、オキソ基、カルボキシル基、C1−6アルコキシル基、CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、またはC6−12アリール基からなり、
(2)NR’IIICORV’(R’IIIは(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Fから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、若しくはC3−6脂環式炭化水素基であり、
置換基群Fは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C1−6アルコキシル基、(iv)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(v)C3−6脂環式炭化水素基からなり、
V’は以下の置換基群Gから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていて
もよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基若しくはC3−6脂環式炭化水素基であり、
置換基群Gは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(iv)C3−6脂環式炭化水素基、(v)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(vi)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基、(vii)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、(viii)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(ix)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基
である、態様〔2〕に記載の化合物。
〔5〕態様の5はR2が水素原子、または以下の置換基群Aから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基である、態様〔2〕に記載の化合物。
置換基群A:ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C2−6アシルオキシ基、C3−6脂環式炭化水素基。

〔6〕態様の6はR1がtert−ブチル基で表される態様〔1〕記載の化合物。

〔7〕態様の7はR3が態様の〔1〕における(7)または(8)の定義から任意に選ばれる、態様〔6〕記載の化合物。

〔8〕態様の8はR3が態様〔4〕記載の定義で表される、態様〔6〕記載の化合物。

〔9〕態様の9はR2が態様〔5〕記載の定義で表される、態様〔6〕記載の化合物。

〔10〕態様の10はR2が態様〔5〕記載の定義で表される、態様〔8〕記載の化合物。

〔11〕態様の11はR3の置換位置としてmが1のとき、ピラゾロ[4,3−c]キノリンの6位、7位若しくは8位であり、mが2のとき、6,7位若しくは7,8位であり、mが3のとき、6,7,8位である態様〔1〕−〔10〕記載の化合物。mとして好ましくは1または2である。
〔12〕態様の12は態様〔1〕−〔11〕記載の化合物またはその塩および溶媒和物を含有することを特徴とする医薬組成物。

〔13〕態様の13は態様〔1〕−〔11〕記載の化合物またはその塩および溶媒和物を含有している、アデノシン受容体の活性化が関与すると考えられる疾病の予防および/又は治療剤。

〔14〕態様の14は態様〔1〕−〔11〕記載の化合物を含有している、アデノシンA2b受容体の活性化が関与すると考えられる疾病の予防および/又は治療剤。

〔15〕態様の15はアデノシン受容体拮抗剤である態様〔12〕記載の医薬組成物。

〔16〕態様の16はアデノシンA2b受容体拮抗剤である態様〔12〕記載の医薬組成物。

〔17〕態様の17は喘息および/またはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療薬である態様〔12〕記載の医薬組成物。
以上のR1−R3までの置換基において、該置換基に脂環式炭化水素基若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1−4個含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基が含まれる場合は、これらは更にオキソ基及び以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよく、また該置換基にアリール基若しくはヘテロアリール基が含まれる場合は、これらは更に以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよいことを確認的に記載しておく。
以下に、本明細書において記載する用語などの意味を説明し、本発明を詳細に説明する。
本明細書における「アデノシンA2b受容体の活性化が関与すると考えられる疾患」とは、例えば喘息(TiPS−April 1998(Vol.19)148−153)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、下痢疾患、インスリン耐性、糖尿病、糖尿病性合併症、肥満症、アルツハイマ−病、虚血/再灌流障害に関連する肥満細胞脱顆粒の予防、腫瘍性組織の脈管形成、高圧酸素誘導網膜症における脈管形成や緑内障、疼痛(Circ Res.2003 Sep 19;93(6):500−506)、(J Pharmacol Exp Ther. 2004 Jan;308(1):358−366)、降圧剤、鬱、骨粗しょう症、炎症性腸疾患、クロ−ン病など(Pharmacological Reviews,1997,Vol.49,No.4,381−402)が挙げられる。
好ましくは、喘息若しくはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)である。
本発明は、上記式(I)で表される化合物、その塩またはそれらの溶媒和物をアデノシン受容体の活性化が関与すると考えられる疾患の治療剤又は予防剤の製造および喘息治療薬の製造のために用いる方法を提供する。
以下に、上記式(I)中の各基について具体的に説明する。

「C1−6脂肪族炭化水素基」としては、直鎖又は分枝鎖の炭素数1乃至6を有する飽和もしくは不飽和の炭化水素基であり例えばC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。
「C2−6アルケニル基」としては、例えばビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、2−メチルアリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられる。
「C2−6アルキニル基」としては、例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基等が挙げられる。
「C3−6脂環式炭化水素基」としては、炭素数3乃至6の飽和の脂環式炭化水素基を含み、例えばシクロアルキル基等が挙げられる。
「C3−6シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
「窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基」としては、飽和もしくは不飽和の3乃至6員非芳香族複素環基を含み、例えばアゼチジニル基、オキシラニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、チオラニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル基、モリホリニル基、チオモルホリニル基等が挙げられる。
「C6−12アリール基」としては、例えばフェニル基、αもしくはβナフチル基、ビフェニリル基等が挙げられる。
「5乃至6員ヘテロアリール基」としては、例えばピロリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、フラザニル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、1,2,3−トリアジニル基、1,2,4−トリアジニル基、1,2,5−トリアジニル基、1,3,5−トリアジニル基、チアジアジニル基等が挙げられる。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
「C1−6アルコキシル基」としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、1,2−ジメチルプロピルオキシ基、1,1−ジメチルプロピルオキシ基、2,2−ジメチルプロピルオキシ基、2−エチルプロピルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、1,2−ジメチルブチルオキシ基、2,3−ジメチルブチルオキシ基、1,3−ジメチルブチルオキシ基、1−エチル−2−メチルプロピルオキシ基、1−メチル−2−エチルプロピルオキシ基等が挙げられる。
「C2−7アルコキシカルボニルオキシ基」としては、例えばメトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルキルスルホニル基」としては、例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキルスルフィニル基」としては、例えばメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、n−プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、n−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフィニル基、n−ヘキシルスルフィニル基等が挙げられる。
「C2−6脂肪族アシル基」としては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、カプロイル基などの炭素数2乃至6の脂肪族飽和カルボン酸から誘導される基、アクリロイル基、プロピオロイル基、メタクリロイル基、クロトノイル基、イソクロトノイル基などの炭素数3乃至6の脂肪族不飽和カルボン酸から誘導される基等が挙げられる。
「C2−6アルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペントキシカルボニル基等が挙げられる。
「C1−6ヒドロキシアルキル基」としては、例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシイソブチル基、ヒドロキシペンチル基、ヒドロキシn−ヘキシル基等が挙げられる。
「C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基」としては、例えばシクロプロピルオキシカルボニルオキシ基、シクロブチルオキシカルボニルオキシ基、シクロペンチルオキシカルボニルオキシ基、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
ここでR1として好ましいのはフェニル基、2−フリル基またはtert−ブチル基であり、より好ましくはtert−ブチル基である。
ここでR2として好ましくは水素原子、または以下の置換基群Aから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、
置換基群Aは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C2−6アシルオキシ基、C3−6脂環式炭化水素基からなりからなる。
より好ましくはR2は、水素原子、またはヒドロキシル基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基である。
ここでR3として好ましいのは次の(1)−(3)から任意に選ばれる基である。
(1)NRIIIIV(RIII、RIVはそれぞれ独立して(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Cから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい、直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基であり、
置換基群Cは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)スルホ基、(iv)C6−12アリール基、(v)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(vi)C1−6アルコキシル基、(vii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(viii)C3−6脂環式炭化水素基、(ix)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(x)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基、(xi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xii)オキソ基、(xiii)C2−6アシルオキシ基、(xiv)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)からなり、より好ましくはC3−6脂環式炭化水素基である)
(2)以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、スルホ基、オキソ基、カルボキシル基、C1−6アルコキシル基、CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、またはC6−12アリール基からなり、
(3)NRIIIARV(Aはスルホニル基またはカルボニル基であり、RIIIは(1)に定義されるRIIIと同義であり、RVは(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Dから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基若しくはC3−6脂環式炭化水素基、(c)C6−12アリール基、(d)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(e)カルボキシル基、または(f)C2−6アルコキシカルボニル基であり、
置換基群Dは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C3−6脂環式炭化水素基、(iv)ハロゲン原子、(v)シアノ基、(vi)スルホ基、(vii)ホルミル基、(viii)オキソ基、(ix)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいスルファモイル基、(x)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(xi)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(xii)C6−12アリール基、(xiii)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(xiv)C2−6アシルオキシ基、(xv)C1−6アルコキシル基、(xvi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xvii)C1−6アルキルスルホニル基、(xviii)C1−6アルキルスルフィニル基、(xix)C1−6アルキルチオ基、(xx)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、(xxi)CONRVIIVIII(RVII、RVIIIは水素原子、またはそれぞれ独立して以下に示す置換基群から任意に選ばれる基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、メタンスルホニル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、ベンジルオキシ基、C1−6アルコキシル基、C1−6脂肪族炭化水素基、からなり)、(xxii)フェノキシ基、(xxiii)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基)からなり、好ましくはCO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなる。
3としてより好ましくは次の(1)または(2)から任意に選ばれる基である。
(1)以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、スルホ基、オキソ基、カルボキシル基、C1−6アルコキシル基、CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、またはC6−12アリール基からなる。
(2)NR’IIICORV’(R’IIIは(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Fから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、若しくはC3−6脂環式炭化水素基であり、より好ましくは水素原子またはC3−6脂肪族炭化水素であり、
置換基群Fは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C1−6アルコキシル基、(iv)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(v)C3−6脂環式炭化水素基からなり、
V’は以下の置換基群Gから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基若しくはC3−6脂環式炭化水素基であり、より好ましくはC1−6脂肪族炭化水素であり、
置換基群Gは
(i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(iv)C3−6脂環式炭化水素基、(v)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(vi)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基、(vii)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、(viii)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(ix)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基からなり、
より好ましくはGはカルボキシル基であり、
またmは0〜3から任意に選ばれる整数であり、
(R3)mの置換位置は、mが1のとき、ピラゾロ[4,3−c]キノリン環の6位,7位若しくは8位が好ましく、
mが2のとき、同じく6,7位若しくは7,8位が好ましく、
mが3のとき、同じく6,7,8位が好ましい。
本発明における好ましい化合物を以下に例示する。
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
7−アミノ−3−(2−フリル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
7−アミノ−3−フェニル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
8−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
6−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボン酸;
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ベンズアミド;
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−フリルカルボキサミド;
3−(tert−ブチル)−7−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
3−(tert−ブチル)−7−ジメチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
3−(tert−ブチル)−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド;
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]メタンスルホンアミド;
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−プロピル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−メチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン;
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸エチル;
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸;
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N’,N’−ジメチルプロパン−1,3−ジアミド;
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸エチル;
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸エチル
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸
或いはこれらの製薬学的に許容される塩およびその溶媒和物が挙げられる。
本発明化合物(I)は、酸付加塩を形成する場合がある。また、置換基の種類によっては塩基との塩を形成する場合もある。かかる塩としては、製薬学的に許容しうる塩であれば特に限定されないが、具体的には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属との塩;塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸類、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマール酸、マレイン酸、乳酸、ギ酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マンデル酸等の有機カルボン酸類、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸等の有機スルホン酸類、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸類等との酸付加塩;メチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ピリジン、リジン、アルギニン、オルニチン等の有機塩基との塩や、アンモニウム塩等が挙げられる。
また、本発明化合物の塩には、モノ塩、ジ塩もしくはトリ塩が含まれる。或いは本発明化合物は側鎖の置換基によっては、酸付加塩と塩基との塩との両方を同時に形成しうる。
更に本発明は、化合物(I)の水和物、製薬学的に許容可能な各種溶媒和物や結晶多形のもの等も含まれる。なお、当然ながら本発明は、後述実施例に記載された化合物に限定されるものではなく、式(I)で示される新規ピラゾロキノロン骨格を有する三環系化合物または製薬学的に許容される塩の全てを包含するものである。また薬理学的に許容される溶媒和物が望ましい。溶媒和物としては特に限定されないが、具体的には水和物、アルコール和物、エーテル和物、エステル和物、酢酸和物等である。
[製造法]
本発明の式(I)ならびに関連化合物は、以下に示される製造法により得ることができる。
以下の説明中の式(I−a)、式(I−b)、式(I−c)、式(I−d)、式(I−e)、式(I−f)、式(I−g)、式(I−h)、式(I−i)、式(I−j)、式(I−k)、式(I−l)あるいは式(I−m)で表される化合物はいずれも式(I)で表される化合物に含まれる化合物であり,また式(I)、式(I−a)、式(I−b)、式(I−c)、式(I−d)、式(I−e)、式(I−f)、式(I−g)、式(I−h)、式(I−i)、式(I−j)、式(I−k)、式(I−l)、式(I−m)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)、式(VIII)、式(IX)、式(X)、式(XI)、式(XII)、式(XIII)あるいは式(XIV)で表される化合物中のR1、R2、R3、A、RI、RII、RIII、RIV、RV、RIXおよびmは、特に断らない限り、式(I)に記載された先の定義と同一であり、Rは例えばメチル基、エチル基等に代表されるカルボン酸の保護基を表す。
製造法中の反応条件については、特に断らない限り、以下の如きとする。反応温度は、−78℃から溶媒が還流する温度の範囲であり、反応時間は、反応が十分進行する時間である。また、反応に不活性な溶媒とは、例えばトルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素溶媒、水、メタノール等に代表されるアルコール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒、トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基性溶媒、酢酸などの有機酸溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンに代表されるハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、もしくはこれらの混合溶媒であるが、反応条件により適宜選択される。塩基とは、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいはトリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジアルキルアニリン、リチウムジイソプロピルアミド等の有機塩基であり、酸とは、塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸である。ただし、上記に記載したものに必ずしも限定されるわけではない。
本発明化合物である式(I)で表される化合物およびその塩は、市販化合物または市販化合物から文献公知の方法等により容易に製造することが可能である式(II)、式(III)、式(VI)、式(VII)、式(VIII)あるいは式(XI)で表される化合物(以下、例えば「式(II)で表される化合物」を単に「式(II)」のように表すことがある)から以下に示す製造方法に従い、製造することができる。また、本発明は以下に説明する製造方法に、何ら限定されるものではない。
<製造法A>
Figure 2006045118
式(II)は市販化合物もしくは、文献公知の方法、例えば[J.Med.Chem.41,3186,1998]、[J.Org.Chem.58,793,1993]、[Tetrahedron Lett.50,9323,1994]、などに記載された方法に準じて、R1COX(Xはハロゲンなどカルボン酸を活性化する置換基)を原料としてTMSClとDBUの存在下、マロン酸エステルの反応で製造することができる。
<製造法B>
Figure 2006045118
(工程B−1)
式(II)および式(III)を用い、文献公知の方法、例えば[J.Org.Chem.49,4003,1984]などに記載された方法に準じて、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の反応に不活性な溶媒、もしくはこれらの混合溶媒を用いて、例えばマグネシウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどの塩基存在下、室温から溶媒が還流する温度で反応を行い、式(IV)を製造することができる
(工程B−2)
式(IV)および例えばヒドラジン一水和物等のヒドラジン化合物を用い、文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[IV]、2151頁、1978年、丸善]などに記載された方法に準じて、反応に不活性な溶媒、好ましくは酢酸を用い、0℃から溶媒が還流する温度で、好ましくは室温で反応を行い、式(V)を製造することができる。反応に際しては、式(IV)に対しヒドラジン化合物を過剰量用いることが好ましい。
(工程B−3)
式(V)を用い、文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[III]、1333頁、1978年、丸善]などに記載された方法に準じて、例えば活性炭−パラジウム等の還元触媒を用い、必要に応じて酢酸などの酸触媒を添加し、水素雰囲気下、反応に不活性な溶媒、好ましくは酢酸エチルとメタノールの混合溶媒を用い、室温から溶媒が還流する温度で、水素添加反応が十分進行する時間反応を行い、式(I)またはその塩を製造することができる。
<製造法C>
Figure 2006045118
式(VI)および式(VII)を用い、(工程B−1)と同様の方法により、式(IV)を製造することができる。
<製造法D>
Figure 2006045118
(工程D−1)
式(IV)を用い、(工程B−3)と同様の方法により、式(X)を製造することができる。
(工程D−2)
式(X)を用い、(工程B−2)と同様の方法により、式(I−a)またはその塩を製造することができる。
<製造法E>
Figure 2006045118
(工程E−1)
式(VIII)およびトリホスゲンなどのホスゲン等価体を用い、文献公知の方法、例えば[Eur.J.Med.Chem.29,925,1994]などに記載された方法に準じて、式(IX)を製造することができる。
(工程E−2)
式(IX)および式(II)を用い、文献公知の方法、例えば[J.Heterocycl.Chem.16,1605,1979]などに記載された方法に準じて、式(IX)
を製造することができる。
<製造法F>
Figure 2006045118
(工程F−1)
式(XI)および式(II)を用い、文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1147頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、反応に不活性な溶媒を用い、例えば酢酸、塩化アンモニウムなどの触媒を添加し、室温から溶媒が還流する温度で、好ましくは溶媒が還流する温度で反応を行い、式(XII)を製造することができる。
(工程F−2)
式(XII)を用い、文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、767頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、反応に不活性な溶媒を用い、例えば水酸化カリウム、ナトリウムエトキシドなどの塩基存在下、室温から溶媒が還流する温度で、好ましくは溶媒が還流する温度で反応を行い、式(X)を製造することができる。
<製造法G>
Figure 2006045118
(工程G−1)
式(I−a)を用い、文献公知の方法、例えば[J.Heterocycl.Chem.23,727,1986]、[Synthesis,61,1994]、[Synth.Commun.25,761,1995]等に記載された方法に準じて、式(XIII
)を製造することができる。式中Pは例えば置換ベンジル基、アシル基、アルキルオキシカルボニル基等の窒素原子の保護基を表す。
(工程G−2)
式(XIII)および置換基を有してもよいC1ーC6のアルキルハライド、アルキルメシラートあるいはアルキルトシラートを用い、文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1174頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の反応に不活性な溶媒を用い、例えば水素化ナトリウムなどの塩基存在下反応を行い、式(XIV)を製造することができる。
(工程G−3)
式(XIV)を用い、文献公知の方法、例えば[J.Heterocycl.Chem.23,727,1986]、[Synthesis,61,1994]、[Synth.Commun.25,761,1995]等に記載された方法に準じて、保護基Pを除去することにより、式(I)またはその塩を製造することができる。
<製造法H>
製造法Hは式(I―b)のアミノ基を変換することにより、またはアミノ基から変換される置換基を更に変換することにより、式(I)中のR3で定義される各種置換基に変換する方法である。
(工程H−1)
Figure 2006045118
式(I―b)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[III]、1380頁、1978年、丸善]などに記載された方法に準じて、例えばアセトン等のカルボニル基を有する化合物もしくはアセトルデヒド等のアルデヒドを有する化合物と、例えばトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウムなどの還元剤の存在下で反応させることにより、式(I―c)を製造することができる。
(工程H−2)
Figure 2006045118
式(I―d)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1136頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、カルボン酸と、例えば1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩などの縮合剤の存在下で縮合させることにより、または[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1142頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、酸ハロゲン化物と、例えばトリエチルアミン、ピリジンなどの塩基の存在下で縮合させることにより、または[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[III]、1803頁、1978年、丸善]などに記載された方法に準じて、スルホニルハライドと、例えばトリエチルアミン、ピリジンなどの塩基の存在下で縮合させることにより、式(I―e)を製造することができる。
(工程H−3)
Figure 2006045118
式(I―b)を用い、Sandmeyer反応、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[I]、383頁、1977年、丸善]、[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[I]、537頁、1977年、丸善]、[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[III]、1443頁、1978年、丸善]等に、記載された方法に準じて、式(I)中のR3がハロゲン、水酸基、シアノ基で表される化合物を製造することができる。
(工程H−4)
Figure 2006045118
式(I―f)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、947、1977、丸善]などに記載された方法に準じて、例えば塩酸などの酸存在下もしくは例えば水酸化カリウムなどの塩基存在下で加水分解させることにより、式(I−g)を製造することができる。
(工程H−5)
Figure 2006045118
式(I−g)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1136頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、アミンと、例えば1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩などの縮合剤の存在下で縮合させることにより、式(I−h)を製造することができる。
(工程H−6)
Figure 2006045118
式(I−g)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、1003頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、アルコールと、例えば硫酸などの酸存在下で脱水反応させることにより、式(I−i)を製造することができる。
(工程H−7)
Figure 2006045118
式(I−g)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[I]、477頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、例えば水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤で還元させることにより、式(I―j)を製造することができる。
(工程H−8)
Figure 2006045118
式(I―j)を用い文献公知の方法、例えば[J.Am.Chem.Soc.113,7277,1991]などに記載された方法に準じて、例えばデスマーチン試薬などの酸化剤で酸化させることにより、式(I―k)を製造することができる。
(工程H−9)
Figure 2006045118
式(I−i)または式(I―k)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[II]、775頁、1977年、丸善]、[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[I]、512頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、例えばグリニヤル試薬などの有機金属試薬と反応させることにより、式(I)中のR3がヒドロキシル基で置換された炭化水素基もしくはアシル基で表される化合物を製造することができる。
(工程H−10)
Figure 2006045118
式(I−l)を用い文献公知の方法、例えば[新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応[I]、568頁、1977年、丸善]などに記載された方法に準じて、ハロゲン化アルキルと、例えば水素化ナトリウムなどの塩基存在下で反応させることにより、式(I−m)を製造することができる。
<製造法A>乃至<製造法H>において、分子内に反応性の基が存在する時は必要に応じて「Protecting Groups in Organic Synthesis,Oxford University Press,2001」に記載の方法に準じて置換基Pを保護または脱保護することができ、また必要に応じて異なる基に置換することができる。
次に本発明の試験例、実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。本発明化合物の優れたA2b阻害活性並びに病態モデルにおける有用性は以下に示す試験により確認される。
試験例1
アデノシンA2b受容体に対する5´−N−エチルカルボキサミドアデノシン(NECA)刺激cAMPを指標とした阻害試験はBritish Journal of Pharmacology(1997)122,546−550に記載されている方法に準じて行った。
2.4×105cells / mLに調整したHEK293細胞を96ウェルプレート に100mLづつ播種し、37℃, 5% CO2下で一晩インキュベートした。
最終濃度の1000倍濃度になるように検体をDMSOで調製した後、0.1mmol/LのRolipramを含む10%FCS添加Earle MEM培地で検体を900倍希釈し、HEK293細胞を播種した96ウエルプレートの培養上清を捨て、前述の希釈検体を180mL / well添加した。水浴上で 37℃で15分インキュベートしたのち、30mmol / Lに調製したNECAを20mL添加した(final 3mmol / L)。37℃で15分インキュベートした後、2.5%ドデシルトリメチルアンモニウムを22mL添加して細胞膜を破壊して反応を止め、1500rpm, 5分、4℃で遠心した後、上清を回収し、上清に含まれるcAMP量をAmersham社製のEIA kitにより測定した。NECA刺激cAMP産生に対する試験化合物の阻害率の算出は、以下の式により求めた。

阻害率(%)=[1−[(A―α)/(B―α)]]×100(%)
A:NECAと試験化合物存在下の培養上清に含まれるcAMP量
B:NECAと0.1%DMSO存在下の培養上清に含まれるcAMP量
α:0.1%DMSOを含む培地を添加した場合の培養上清に含まれるcAMP量

この阻害率をもとに最小2乗法によりIC50を算出した。
本発明化合物のアデノシンA2b受容体拮抗薬のIC50値は、実施例1、2、10、13、30、79においてそれぞれ80nM、39nM、53nM、29nM、36nM、56nMであった。本発明に記載の化合物は、アデノシンA2bに対して優れた阻害活性を示した。
試験例2
[レセプターバインディングアッセイ]
アデノシンA1レセプターに対する結合活性の測定は、Townsend-Nicholsonらの方法に準じて行なった(J.Biol.Chem., vol.269, 2373-2376(1994))。A1レセプターを発現させたCHO細胞膜(20μg ptotein)を緩衝液(50mM Tris-HCl (pH7.4), 5mM MgCl2, 1mM EDTA/Tris, 2 UI/ml adenosine deaminase)に懸濁させ、1nMの[3H]DPCPXと試験薬物を添加して22℃、60分インキュベートした後にフィルター(GF/B Packard)でろ過し、フィルターを洗浄して乾燥させてからシンチレーション(Microscint 0, Packard)を添加し、シンチレーションカウンター(Topcount Packard)で放射活性を測定した。細胞膜への非特異結合は、試験薬物の代わりに1 μMのDPCPXを添加することにより求めた。
アデノシンA2aレセプターに対する結合活性の測定は、Luthinらの方法に準じて行なった(Mol. Pharmacol., vol.47, 307-313(1995))。A2aレセプターを発現させたHEK293細胞膜(50 μg ptotein)を緩衝液(50 mM Tris-HCl (pH7.4), 10mM MgCl2, 2UI/ml adenosine deaminase)に懸濁させ、6nMの[3H]CGS 21680と試験薬物を添加して22℃、90分インキュベートした後にフィルター(GF/B, Packard)でろ過し、フィルターを洗浄して乾燥させてシンチレーションカクテル(Microscint 0, Packard)を添加し、シンチレーションカウンター(Topcount Packard)で放射活性を測定した。細胞膜への非特異結合は、試験薬物の代わりに10μMのNECAを添加することにより求めた。
アデノシンA2bレセプターに対する結合活性の測定は、Stehleらの方法に準じて行なった(Mol. Endocrinol., vol.6, 384-393(1992))。A2bレセプターを発現させたHEK293細胞膜(200μg ptotein)を緩衝液(10mM HEPES/Tris (pH7.4), 1mM MgCl2, 1mM EDTA)に懸濁させ、0.5nMの[3H]MRS1754と試験薬物を添加して22℃、120分インキュベートした後にフィルター(Filtermat A, Whatman)でろ過し、フィルターを洗浄して乾燥させてからシンチレーションカクテル(Formula 989, Packard)を添加し、シンチレーションカウンター(LS series Beckman)で放射活性を測定した。細胞膜への非特異結合は、試験薬物の代わりに100μMのNECAを添加することにより求めた。
本発明化合物のうち実施例1,17,53,79については、アデノシンA1、アデノシンA2aレセプターに対するIC50値がアデノシンA2bレセプターに対するIC50値に比べて30−100倍大きく,A2b選択性が認められた。
試験例3
[ラットNECA刺激気道収縮試験]
Fischer rat (8w ♂)を、試験当日に体重が均一になるように群分けをし、Pentobarbital 50mg/kg用量を腹腔内投与により麻酔し、気管カニュレーションを施した後、90 strokes/min, 換気量2mL/150gで人工呼吸を行った。左頚静脈よりカテーテルを装着した後、Gallamineを10mg/kg用量でカテーテルより静脈内投与し、自発呼吸を停止させた。呼吸が安定してからNECAを1mg/kg用量でカテーテルより静脈内投与し、気道収縮反応を惹起した。本発明化合物を静脈内投与する場合は、溶媒(10%DMSO、10%Tween80)に溶解させたのち5mL/kg容量でNECA投与の2分前にカテーテルより投与した。発明化合物を経口投与する場合、0.5%HPMCまたは10%DMSO、10%Tween80を含む水で調整したものを10mg/kg容量でNECA投与2時間前に経口投与した。経口投与を行なう場合は、ラットを試験前日から1晩絶食した。気道収縮反応はKonzett-Rossler法により測定し、完全閉塞を100%として、気道収縮率(%)を算出した。NECA刺激気道収縮反応の阻害率は以下の式で算出した。

阻害率(%)=[1−(A)/(B)]×100(%)
A:試験化合物を投与した場合のNECA刺激による気道収縮率
B:溶媒のみを投与した場合のNECA刺激による気道収縮率

本試験において、実施例1、3、6、18、27、31の化合物は静脈内投与で0.01−10mg/kg用量で、実施例1の化合物は経口投与で10−100mg/kg用量で阻害活性が認められた。
本発明の医薬組成物を以下に説明する。経口投与のための固体組成物としては、カプセル剤、丸剤、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このような固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性な担体と組み合わせてつくられる。より詳細には、賦形剤(例えば乳糖、白糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、メタケイ酸)、結合剤(例えば結晶セルロース、糖類、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク)、崩壊剤(例えばトウモロコシデンプン、カルボキシメチルセルロース、繊維素グリコール酸カルシウム)、安定化剤(例えばラクトース等の糖アルコールや糖)、可溶化ないしは溶解補助剤(例えばコレステロール、トリエタノールアミン、グルタミン酸、アスパラギン酸)、着色剤、香味剤、防腐剤、等張化剤、分散剤、酸化防止剤(例えばアスコルビン酸、ブチルヒドロキシアニソール)、緩衝剤、保存剤(例えばパラベン、ベンジルアルコール)を含みうる。
なお、錠剤、丸剤、顆粒剤等は、必要によりショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性のフィルムコーティングを施してもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非水性の溶解剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤の担体としては、例えば注射用蒸留水、生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤の担体としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エチルアルコールのようなアルコール類、ポリソルベート80(TM)等がある。
こうした組成物は、更に上述の等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、可溶化剤もしくは溶解補助剤等の添加剤を含みうる。これらは例えばメンブランフィルターによる濾過、殺菌剤の配合又は紫外線照射等によって無菌化される。
これらはまた無菌の固体組成物を製造し、用時溶解、乳濁または懸濁して用いる注射剤とすることもできる。本発明化合物の溶解性が低い場合には、可溶化処理を施してもよい。
当該処理としては、医薬製剤に適用できる公知の方法、例えば界面活性剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類等)を添加する方法、薬物と可溶化剤例えば高分子(ポリエチレングリコール(PEG)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルピロリドン(PVP)等の水溶性高分子、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、メタアクリル酸メチル−メタアクリル酸共重合体(オイドラギットL,S(TM);ローム・アンド・ハース社製)等の腸溶性高分子)との固体分散体を形成する方法が挙げられる。さらに必要により、α−、β−或いはγ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン等を用いて包接化合物を形成させる方法も挙げられる。また、「薬学モノグラフNo.1,生物化学利用能」永井恒司等、ソフトサイエンス社、78−82(1988)或いは「最近の製剤技術とその応用」、内海勇等、医薬ジャーナル157−159(1983)などを参考に、目的とする薬物に応じて、可溶化の手法を適宜変更することも可能である。これらのうち、好ましくは薬物と可溶化剤との固体分散体を形成させ溶解性を改善する方法が採用され得る(特開昭56−49314号、FR2460667号)。
本発明の化合物は、吸入器、注入器、アトマイザ、または加圧パック、あるいはエアロゾルスプレーを送達するほかの手段からの吸入によって投与され得る。加圧パックは、適切な高圧ガス(例えば、二酸化炭素または他の適切なガス)を含み得る。加圧されたエアロゾルの場合において、この投薬量単位は、計測された量を送達するための値を提供することによって決定され得る。吸入器、注入器、アトマイザは、Remington's Pharmaceutical Sciences 16巻(1980)または18巻(1990)Mack Publishing Co.のような薬学的な参考文献に十分に記載される。
望ましい用量は、好都合には単一用量において、または適切な間隔で(例えば、1日当たり2、3、4以上の準用量で)投与される分割した用量としてとして表され得る。この準用量自体は、(例えば、大まかに間隔を空けた別々の多くの投与に;例えば、注入器からの複数の吸入、または眼への複数の滴の適用によって)さらに分割され得る。
本発明化合物のヒトに対する臨床投与量は適用される患者の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定されるが、通常成人一日当り経口で30μg〜3g、好ましくは100μg〜500mg、より好ましくは100μg〜100mgを、非経口で30μg〜1g、好ましくは100μg〜500mg、より好ましくは100μg〜30mgである。
<合成実施例>
次に、本発明をさらに詳細に説明するために合成実施例をあげるが、本発明はこれに限定されるものではない。
核磁気共鳴スペクトル(NMR)の測定には、ジェオルJNM−EX270(JEOL JNM−EX270)FT−NMR(日本電子(株)製)またはジェオルJNM−LA300(JEOL JNM−LA300)FT−NMR(日本電子(株)製)を用いた。
(実施例1)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
2,4−ジニトロベンゾイルクロリド
2,4−ジニトロ安息香酸(24.8g)を塩化チオニル(25mL)に懸濁し、これにN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)を加え、4時間加熱還流した。放冷後、減圧下塩化チオニルを留去した。残渣にトルエンを加え共沸し、標記化合物の粗生成物(28.3g)を黄色オイルとして得た。
<工程2>
2−(2,4−ジニトロベンゾイル)−4,4−ジメチル−3−オキソペンタン酸エチル
4,4−ジメチル−3−オキソ吉草酸エチル(20.0g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液にマグネシウムエトキシド(13.3g)を加え、2時間加熱還流した。放冷後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をテトラヒドロフランに再懸濁した。この懸濁液に工程1で得られた化合物(13.4g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を氷冷下10分間かけて滴下し、滴下後2時間加熱還流した。放冷後、反応液を氷冷しこの溶液に水を加えた後、3規定塩酸を用い、液性をpH2ー3に調節し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物の粗生成物(37.4g)を黄色オイルとして得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−5−(2,4−ジニトロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
工程2で得られた化合物(37.4g)の酢酸(200mL)溶液中にヒドラジン一水和物(11.3mL)を加え、室温にて16時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%炭酸ナトリウム水溶液、1規定塩酸および飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジエチルエーテルおよびn−ヘキサンを加え、生じた結晶をろ取し、標記化合物(16.8g)を褐色結晶として得た。
<工程4>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程3で得られた化合物(10.0g)の酢酸エチル(100mL)溶液に10%パラジウム炭素を加え、水素雰囲気下、室温にて10時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジエチルエーテルおよびメタノールを加え、生じた結晶をろ取し、標記化合物(4.6g)を淡褐色結晶として得た。
(実施例2)
7−アミノ−3−(2−フリル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(2,4−ジニトロフェニル)−2−(2−フリルカルボニル)−3−オキソプロパン酸エチル
実施例1<工程2>と同様の方法で、実施例1<工程1>で得られた化合物(3.25g)および3−(2−フリル)−3−オキソプロパン酸エチル(5g)を用いて、標記化合物の粗生成物(4.13g)を黄色油状物として得た。
<工程2>
5−(2,4−ジニトロフェニル)−3−(2−フリル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
実施例1<工程3>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(4g)およびヒドラジン一水和物(2.58mL)を用いて、標記化合物(0.79g)を薄黄色固体として得た。
<工程3>
7−アミノ−3−(2−フリル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>と同様の方法で、工程2で得られた化合物(0.3g)を用いて、標記化合物(16.5mg)をベージュ色固体として得た。
(実施例3)
7−アミノ−3−シクロペンチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
5−シクロペンチルカルボニル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
メルドラム酸(5g)の塩化メチレン(70mL)溶液にシクロペンタンカルボニルクロリド(4.64mL)を加え氷冷し、この溶液にピリジン(5.61mL)を滴下した。滴下後、反応液を室温に戻し、1時間攪拌した。反応液に塩化メチレンを加え、1規定塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、標記化合物の粗生成物(8.3g)を褐色油状物として得た。
<工程2>
3−シクロペンチル−3−オキソプロパン酸エチル
工程1で得られた化合物(8.3g)のトルエン(100mL)溶液にエタノール(6.07mL)を加え、4時間加熱還流した。放冷後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9)にて精製し、標記化合物(4.6g)を無色油状物として得た。
<工程3>
2−シクロペンチルカルボニル−3−(2,4−ジニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル
実施例1<工程2>と同様の方法で、実施例1<工程1>で得られた化合物(0.2g)および工程2で得られた化合物(0.32g)を用いて、標記化合物(0.23g)を黄色油状物として得た。
<工程4>
3−シクロペンチル−5−(2,4−ジニトロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
実施例1<工程3>と同様の方法で、工程3で得られた化合物(0.22g)およびヒドラジン一水和物(0.11mL)を用いて、標記化合物(0.13g)を淡黄色固体として得た。
<工程5>
7−アミノ−3−シクロペンチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>と同様の方法で、工程4で得られた化合物(0.12g)を用いて、標記化合物(65mg)を淡黄色固体として得た。
以下の実施例4から6までの化合物を、実施例1または3と同様の方法もしくは、これに準ずる方法で合成した。
(実施例4)
7−アミノ−3−フェニル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例5)
7−アミノ−3−メチルエチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例6)
7−アミノ−3−(オキソラン−2−イル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例7)
7−アミノ−3−(1,1−ジメチルブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(2,2−ジメチルペンタノイル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
2−オキサゾリドン(1.17g)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液にN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(2.6mL)を加え氷冷し、この溶液に1.58M n−ブチルリチウム(n−ヘキサン溶液;11mL)を滴下した。滴下後、反応液を室温に戻し攪拌した。30分後、反応液を再び氷冷し、2,2−ジメチル吉草酸クロリド(2g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下した。滴下後、反応液を室温に戻し16時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウムに反応液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:20ー1:5)にて精製し、標記化合物(624mg)を白色固体として得た。
<工程2>
4,4−ジメチル−3−オキソヘプタン酸エチル
ブロモ酢酸エチル(1.42mL)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に工程1で得られた化合物(620mg)および亜鉛粉末(1.97g)を加え超音波を30分かけた後、75℃で24時間加熱した。放冷後、反応液をセライトろ過し、不要物を取り除いた後、ろ液に2規定塩酸を加えた。この溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:40ー1:20)にて精製し、標記化合物(150mg)を無色液体として得た。
<工程3>
2−[(2,4−ジニトロフェニル)カルボニル]−4,4−ジメチル−3−オキソヘプタン酸エチル
実施例1<工程2>と同様の方法で、実施例1<工程1>で得られた化合物(94mg)および工程2で得られた化合物(136mg)を用いて、標記化合物の粗生成物(210mg)を黄色ガム状物として得た。
<工程4>
3−(1,1−ジメチルブチル)−5−(2,4−ジニトロ)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
実施例1<工程3>と同様の方法で、工程3で得られた化合物(0.21g)およびヒドラジン一水和物(0.2mL)を用いて、標記化合物(95mg)を白色固体として得た。
<工程5>
7−アミノ−3−(1,1−ジメチルブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>と同様の方法で、工程4で得られた化合物(87mg)を用いて、標記化合物(25mg)を淡桃色固体として得た。
(実施例8)
3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
2−[(2−ニトロフェニル)カルボニル]−4,4−ジメチル−3−オキソペンタン酸エチル
実施例1<工程2>と同様の方法で、2−ニトロベンゾイルクロリド(3g)および4,4−ジメチル−3−オキソ吉草酸エチル(5.7mL)を用いて、標記化合物の粗生成物(8.11g)を薄褐色液体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−5−(2−ニトロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
実施例1<工程3>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(8.11g)およびヒドラジン一水和物(3.14mL)を用いて、標記化合物(3.17g)を黄色油状物として得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>と同様の方法で、工程2で得られた化合物(3.17g)を用いて、標記化合物(1.39g)を白色固体として得た。
(実施例9)、(実施例10)
8−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オンおよび6−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−8−ニトロ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オンおよび3−(tert−ブチル)−6−ニトロ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例8<工程3>で得られた化合物(700mg)の濃硫酸(14mL)溶液を、内温−10℃に冷却し、この溶液に水(3.5mL)および濃硝酸(183μL)を加えた。添加後、室温まで戻し30分攪拌した。反応液に水を加え生じた固体をろ取し、標記化合物の混合物(920mg)を黄色固体として得た。
<工程2>
8−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オンおよび6−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程1で得られた化合物(880mg)の酢酸(60mL)の懸濁液に、10%パラジウム炭素(180mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて2日間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウムで中和した後、1規定水酸化ナトリウムで液性をアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1ー酢酸エチル:メタノール=19:1)にて精製し、8−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン(270mg)を薄ベージュ色固体として、6−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン(13mg)を薄紫色固体として得た。
(実施例11)
9−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
2−アミノ−6−(4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイルアミノ)安息香酸エチル
2,6−ジアミノ安息香酸エチル(1.36g)のトルエン(10mL)溶液に4,4−ジメチル−3−オキソ吉草酸エチル(5.36mL)および少量の酢酸を加え、10時間加熱還流した。放冷後、反応液に1規定塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9ー1:4)にて精製し、標記化合物(1.22g)を黄色油状物として得た。
<工程2>
5−アミノ−3−(2,2−ジメチルプロパノイル)−1,3−ジヒドロキノリン−2,4−ジオン
工程1で得られた化合物(600mg)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液にカリウムエトキシド(494mg)を加え、室温にて20分攪拌した。反応液に、水および1規定塩酸を加え、液性を中性にした後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し標記化合物(160mg)を橙色固体として得た。
<工程3>
9−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程3>と同様の方法で、工程2で得られた化合物(100mg)およびヒドラジン一水和物(75μL)を用いて、標記化合物(50mg)を黄色固体として得た。
(実施例12)
3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボニトリル
実施例1<工程4>で得られた化合物(3g)のエタノール(20mL)懸濁液に水(30mL)および濃塩酸(2.6mL)を加え、氷冷した。この懸濁液に亜硝酸ナトリウム(0.9g)の水(40mL)溶液をゆっくりと滴下し、氷冷下20分攪拌した。この懸濁液にシアン化カリウム(6.8g)およびシアン化銅(9.7g)の水(30mL)溶液を加え、90℃にて1時間加熱攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、不溶物をろ取した。この固体をテトラヒドロフランに溶解し、溶け残った不溶物をろ過して取り除いた。ろ液を、減圧下濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルにてよく洗浄し、標記化合物(2.01g)を黄色固体として得た。
(実施例13)
3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボン酸
実施例12で得られた化合物(700mg)に1,4−ジオキサン(1.5mL)、エチレングリコール(1.3mL)、水(1mL)および粉末状の水酸化カリウム(500mg)を加え、5時間加熱還流した。放冷後、反応液に1規定水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで分液した。水層に1規定塩酸を加え、液性をpH2に調整し、析出した固体をろ取した。得られた固体を水で洗浄し、標記化合物(500mg)を黄色固体として得た。
(実施例14)
3−(tert−ブチル)−7−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−7−ヒドロキシメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例13で得られた化合物(4.9g)のテトラヒドロフラン(100mL)懸濁液に、水素化リチウムアルミニウム(3.26g)を加え、10時間加熱還流した。放冷後、反応液に1規定水酸化ナトリウムを加え攪拌した。この溶液に1規定塩酸を加え析出した固体をろ取した。得られた固体を、1規定塩酸、水およびメタノールとジエチルエーテルの混合溶媒で順次洗浄し、標記化合物(3g)を黄色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボアルデヒド
工程1で得られた化合物(3.6g)をテトラヒドロフラン(120mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)の混合溶媒に溶解し、この溶液にデスマーチン試薬(7.85g)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウムおよび水を加え析出した固体をろ取した。この固体をメタノールおよびジエチルエーテルの混合溶媒にて洗浄し、標記化合物(0.98g)を淡黄色固体として得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−7−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程2で得られた化合物(100mg)のテトラヒドロフラン懸濁液に0.68M イソプロピルマグネシウムブロミド(テトラヒドロフラン溶液;3.26mL)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;テトラヒドロフラン:n−ヘキサン=2:1)にて精製し、標記化合物(74mg)を白色固体として得た。
(実施例15)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ベンズアミド
実施例1<工程4>で得られた化合物(51mg)の塩化メチレン(2mL)懸濁液を氷冷し、トリエチルアミン(65μL)およびベンゾイルクロリド(41μL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(37mg)を褐色固体として得た。
(実施例16)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−フリルカルボキサミド
実施例1<工程4>で得られた化合物(300mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液に3−フランカルボン酸(157mg)および1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(673mg)を加え60℃で2.5時間撹拌した。放冷後、反応液に水を加え析出した固体をろ取した。得られた固体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[ChromatorexNHTM(クロマトレックスNHTM)](溶出溶媒;酢酸エチル:メタノール=2:1)にて精製し、標記化合物(72mg)を淡褐色固体として得た。
以下の実施例17から22までの化合物を、実施例15または16と同様の方法もしくは、これに準ずる方法で合成した。
(実施例17)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]シクロプロピルカルボキサミド
(実施例18)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3ピリジルカルボキサミド
(実施例19)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]シクロヘキシルカルボキサミド
(実施例20)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−フリルカルボキサミド
(実施例21)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンズアミド
(実施例22)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]アセトアミド
(実施例23)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−4−アミノベンズアミド
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−4−ニトロベンズアミド
実施例16と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(300mg)および4−ニトロ安息香酸(234mg)を用いて、標記化合物(221mg)を淡黄色結晶として得た。
<工程2>
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−4−アミノベンズアミド
工程1で得られた化合物(60mg)をテトラヒドロフラン(2.5mL)およびメタノール(2mL)の混合溶液に溶解し、この溶液に10%パラジウム炭素(30mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて24時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下溶媒を留去して、得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:テトラヒドロフラン:メタノール=3:1:1)にて精製し、標記化合物(35mg)淡褐色結晶として得た。
(実施例24)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸エチル
実施例1<工程4>で得られた化合物(400mg)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液を氷冷し、クロロホルミル酢酸エチル(0.22mL)およびトリエチルアミン(0.26mL)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水および酢酸エチルを加え攪拌し、生じた固体をろ取した。得られた固体をジエチルエーテルおよび酢酸エチルの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(280mg)をベージュ色固体として得た。
(実施例25)
(2E)−3−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]−2−プロペン酸エチル
実施例1<工程4>で得られた化合物(400mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液にフマル酸モノエチル(270mg)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(900mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(630mg)を加え室温にて12時間撹拌した。反応液に水および飽和炭酸水素ナトリウムを加え、液性をpH9ー10に調整し、析出した固体をろ取した。この固体を、テトラヒドロフラン、メタノールおよびジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(375mg)を薄黄色固体として得た。
以下の実施例26から29までの化合物を、実施例24または25と同様の方法もしくは、これに準ずる方法で合成した。
(実施例26)
3−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]プロパン酸エチル
(実施例27)
{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]ギ酸エチル
(実施例28)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]−2−メチルプロパン酸エチル
(実施例29)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]プロパン酸エチル
(実施例30)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸
実施例24で得られた化合物(170mg)をテトラヒドロフラン(2.5mL)およびメタノール(2.5mL)の混合溶媒に溶解し、この溶液に1規定水酸化ナトリウム(1mL)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応液に水および1規定塩酸を加え、液性をpH3に調整し、生じた固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、標記化合物(130mg)をベージュ色固体として得た。
以下の実施例31から35までの化合物を、実施例30と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例31)
3−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]プロパン酸
(実施例32)
{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]ギ酸
(実施例33)
(2E)−3−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]−2−プロペン酸
(実施例34)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]−2−メチルプロパン酸
(実施例35)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]プロパン酸
以下の実施例36から38までの化合物を、実施例25と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例36)
2−(1H−テトラゾール−5−イル)−N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]アセトアミド
(実施例37)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
(実施例38)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]シアノアセトアミド
(実施例39)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−[3−メチル(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)]アセトアミド
<工程1>
2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)酢酸
3,5−ジメチル−1,2,4−オキサジアゾール(2g)のトルエン(50mL)溶液にN,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン(3.08mL)を加え、−70℃に冷却した。この溶液に1.56M n−ブチルリチウム(n−ヘキサン溶液;13.1mL)を滴下し、−70℃で1時間攪拌した。この溶液にドライアイスを適当量加え、−70℃で更に1時間攪拌した。反応液に水を加えた後、1規定塩酸を加え、液性をpHを8に調整し分液した。水層をジエチルエーテルで洗浄した後、水層に1規定塩酸を加え液性をpH2に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し、標記化合物の粗生成物(1.0g)を薄褐色油状物として得た。
<工程2>
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−[3−メチル(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)]アセトアミド
実施例25と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(300mg)および工程1で得られた化合物(245mg)を用いて、標記化合物(430mg)を白色固体として得た。
(実施例40)
3−(tert−ブチル)−7−(3−フリルメチルアミノ)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(50mg)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に3−フリルアルデヒド(19μL)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(110mg)および硫酸マグネシウム(50mg)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加え30分攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムを加え、液性をアルカリ性に調整した。この溶液を酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2ー2:1)にて精製し、標記化合物(21mg)を白色固体として得た。
以下の実施例41から45までの化合物を、実施例40と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例41)
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例42)
3−(tert−ブチル)−7−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例43)
3−(tert−ブチル)−7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]アミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例44)
3−(tert−ブチル)−7−(メチルエチル)アミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例45)
3−(tert−ブチル)−7−シクロブチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
(実施例46)
7−[(4S,5S,3R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)(テトラヒドロピラン−2−イル)アミノ]−3−(tert−ブチル)5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(100mg)のエタノール(5mL)懸濁液にD−(+)−グルコース(70mg)および酢酸(10μL)を加え、加熱還流した。3時間後、反応液にD−(+)−グルコース(35mg)および酢酸(50μL)を加え、更に1時間加熱還流した。放冷後、減圧下エタノールを留去し、残渣にテトラヒドロフランを加えた。溶け残った不溶物をろ過により除去し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノールで洗浄し、標記化合物(80mg)を薄黄色固体として得た。
(実施例47)
3−(tert−ブチル)−7−[(4−オキソシクロヘキシル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−7−[(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例40と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(100mg)および1,4−シクロヘキサンジオン モノエチレンケタール(304mg)を用いて、標記化合物の粗生成物(100mg)を薄ベージュ色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−7−[(4−オキソシクロヘキシル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程1で得られた化合物(100mg)を80%酢酸水溶液に溶解し、外温70℃にて30分攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムで中和した後、1規定水酸化ナトリウムで液性をアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノールおよびジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄し標記化合物(64mg)を薄ベージュ色固体として得た。
(実施例48)
3−(tert−ブチル)−7−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例47で得られた化合物(54mg)のメタノール(3mL)懸濁液に水素化ほう素ナトリウム(6.4mg)を加え、室温にて30分攪拌した。反応液に10%塩化水素−メタノール溶液を加え、室温にて15分攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムで中和した。この溶液を、1規定水酸化ナトリウムで液性をアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノールおよびジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(20mg)を薄ベージュ色固体として得た。
(実施例49)
3−(tert−ブチル)−7−(1−メトキシシクロプロピル)アミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(1g)のテトラヒドロフラン(10mL)およびメタノール(10mL)の混合溶液に[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(0.86mL)、酢酸(2.2mL)および3Aモレキュラーシーブス(100mg)を加え、室温にて攪拌した。30分後、反応液にトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(4.13g)を加え、18時間加熱還流した。放冷後、反応液をろ過し不溶物を除去し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣を飽和炭酸水素ナトリウムで中和した後、1規定水酸化ナトリウムでアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=4:1)にて精製し、標記化合物(500mg)を薄ベージュ色固体として得た。
(実施例50)
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(1g)のテトラヒドロフラン(15mL)およびメタノール(15mL)の混合溶液に[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(0.86mL)、酢酸(2.2mL)および3Aモレキュラーシーブス(100mg)を加え、室温にて攪拌した。30分後、反応液にシアノ水素化ほう素ナトリウム(1.23g)を加え、5時間加熱還流した。放冷後、反応液をろ過し不溶物を除去し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣を飽和炭酸水素ナトリウムで中和した後、1規定水酸化ナトリウムでアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=4:1ー1:1)にて精製し、標記化合物(580mg)を白色結晶として得た。
(実施例51)
3−(tert−ブチル)−7−(4−ピリジルアミノ)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(100mg)の酢酸(5mL)溶液に、4−ブロモピリジン塩酸塩(91mg)を加え加熱還流した。1.5時間後、反応液に4−ブロモピリジン塩酸塩(61mg)を加え、更に1時間加熱還流した。放冷後、反応液に水および1規定水酸化ナトリウムを加え、液性をアルカリ性にし、析出した固体をろ取した。この固体を、酢酸エチルで洗浄し標記化合物(33mg)を淡黄色固体として得た。
(実施例52)
3−(tert−ブチル)−7−ジメチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(100mg)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に、パラホルムアルデヒド(29mg)およびトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(210mg)を加え60℃にて攪拌した。2.5時間後、反応液にトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(100mg)を加え、更に2.5時間60℃にて攪拌した。放冷後、反応液に1規定塩酸を加え、30分攪拌した後、1規定水酸化ナトリウムを加え、液性をアルカリ性にした。この溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;テトラヒドロフラン:n−ヘキサン=1:1)にて精製し、標記化合物(4mg)白色結晶として得た。
(実施例53)
3−(tert−ブチル)−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ホルムアミド
ギ酸ナトリウム(320mg)のジエチルエーテル(3mL)懸濁液を氷冷し、酢酸クロリド(0.17mL)を加え、室温にて16時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液(1.5mL)を実施例1<工程4>で得られた化合物(100mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に加え、室温にて30分攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルで洗浄し、標記化合物(110mg)を白色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程1で得られた化合物(50mg)のテトラヒドロフラン懸濁液(3mL)を氷冷し、水素化リチウムアルミニウム(26.8mg)を加え6時間加熱還流した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製し、標記化合物(12mg)を淡褐色固体として得た。
(実施例54)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸エチル
実施例50で得られた化合物(300mg)のテトラヒドロフラン(20mL)懸濁液を氷冷し、トリエチルアミン(185μL)およびクロロホルミル酢酸エチル(205μL)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウムを加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(320mg)を白色固体として得た。
以下の実施例55から57までの化合物を、実施例54と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例55)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(メチル)カルバモイル}酢酸エチル
(実施例56)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル}酢酸エチル
(実施例57)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(プロピル)カルバモイル}酢酸エチル
以下の実施例58から61までの化合物を、実施例30と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例58)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル}酢酸
(実施例59)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(プロピル)カルバモイル}酢酸
(実施例60)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸
(実施例61)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(メチル)カルバモイル}酢酸
(実施例62)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピル−3−オキソブタン酸アミド
実施例50で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液にジケテン(32.6μL)を加え、100℃にて1時間撹拌した。放冷後、反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=4:1)にて精製し、標記化合物(20mg)薄黄色固体として得た。
(実施例63)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピル−N'−エトキシプロパン−1,3−ジアミド
実施例60で得られた化合物(50mg)のテトラヒドロフラン(2mL)懸濁液にエトキシアミン塩酸塩(19mg)、1−エチル−3−(3’ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(38mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(27mg)およびジイソプロピルエチルアミン(34μL)を加え室温にて12時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(55mg)白色固体として得た。
(実施例64)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピル−N'−ベンジルオキシプロパン−1,3−ジアミド
実施例63と同様の方法で、実施例60で得られた化合物(100mg)およびベンジルオキシアミン塩酸塩(63mg)を用いて、標記化合物(130mg)を白色固体として得た。
(実施例65)
2−(N−ヒドロキシカルバモイル)−N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド
実施例23<工程2>と同様の方法で、実施例64で得られた化合物(110mg)を用いて、標記化合物(85mg)を淡赤色固体として得た。
(実施例66)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピル−N'−(2−ヒドロキシエチル)プロパン−1,3−ジアミド
実施例63と同様の方法で、実施例60で得られた化合物(100mg)および2−アミノエタノール(19μL)を用いて、標記化合物(30mg)を白色固体として得た。
(実施例67)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピル−N',N'−ジメチルプロパン−1,3−ジアミド
実施例25と同様の方法で、実施例60で得られた化合物(100mg)および2Mジメチルアミン(テトラヒドロフラン溶液;0.15mL)を用いて、標記化合物(75mg)を白色固体として得た。
(実施例68)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−カルバモイル−N−シクロプロピルアセトアミド
実施例60で得られた化合物(100mg)のテトラヒドロフラン(2mL)懸濁液に43%アンモニア水(1mL)加え室温にて撹拌した。12時間後および48時間に43%アンモニア水(1mL)をそれぞれ追加し、計132時間室温にて攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、酢酸エチルにて洗浄し、標記化合物(45mg)白色固体として得た。
(実施例69)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド
実施例54と同様の方法で、実施例50で得られた化合物(80mg)およびアセチルクロリド(23μL)を用いて、標記化合物(69mg)を黄色固体として得た。
(実施例70)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]メタンスルホンアミド
実施例1<工程4>で得られた化合物(50mg)のピリジン(1ml)溶液を氷冷し、メタンスルホニルクロリド(16μL)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(55mg)を淡赤色固体として得た
(実施例71)
N−[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ベンゼンスルホンアミド
実施例70と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(15mg)およびベンゼンスルホニルクロリド(8μL)を用いて、標記化合物(15mg)を薄橙色固体として得た
(実施例72)
2−({[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]アミノ}スルホニル)酢酸エチル
実施例54と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(400mg)および2−(クロロスルホニル)酢酸エチル(350mg)を用いて、標記化合物(160mg)を淡黄色固体として得た。
(実施例73)
2−({[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]アミノ}スルホニル)酢酸
実施例30と同様の方法で、実施例72で得られた化合物(90mg)を用いて、標記化合物(79mg)を淡褐色固体として得た。
(実施例74)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(30g)のN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)溶液を氷冷し、60%水素化ナトリウム(6.1g;流動パラフィン40%添加)を加え、同温で20分攪拌した。この溶液に、4−メトキシベンジルクロリド(19.1mL)を滴下し、滴下後室温にて18時間撹拌した。反応液に水を加えた後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(31g)を淡黄色固体として得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程1で得られた化合物(15g)のN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)溶液を氷冷し、60%水素化ナトリウム(2.07g;流動パラフィン40%添加)を加え、室温で30分攪拌した。この溶液を再度氷冷し、3−ブロモプロポキシ−tert−ブチルジメチルシラン(10.2mL)を滴下し、滴下後室温にて1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルおよびn−ヘキサン混合溶媒で洗浄し、標記化合物の粗生成物(25g)を淡黄色固体として得た。
<工程3>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程2で得られた化合物(25g)のトリフルオロ酢酸(200mL)溶液を室温にて12時間攪拌した。反応液を氷冷し、これに28%アンモニア水を加え中和した。この溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にメタノールを加え、溶け残った不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し褐色アモルファスを得た。このアモルファスのN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)溶液にtert−ブチルジメチルクロロシラン(17.3g)、イミダゾール(7.83g)および4−ジメチルアミノピリジン(0.47g)を加え、室温にて30分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルおよびn−ヘキサン混合溶媒で洗浄し、標記化合物(7.55g)を白色固体として得た。
<工程4>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程3で得られた化合物(200mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に1規定塩酸(2mL)を加え、室温にて30分攪拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウムを加え中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルおよびn−ヘキサン混合溶媒で洗浄し、標記化合物(140mg)を白色固体として得た。
(実施例75)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(2−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−ベンジル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程1>と同様の方法で、実施例1<工程4>で得られた化合物(300mg)およびベンジルブロミド(220mg)を用いて、標記化合物(250mg)を淡黄色結晶として得た。
<工程2>
2−[7−アミノ−3−(tert−ブチル)−4−オキソ−1−ベンジル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−5−イル]酢酸エチル
実施例74<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(220mg)およびブロモ酢酸エチル(117mg)を用いて、標記化合物(187mg)を淡黄色結晶として得た。
<工程3>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程2で得られた化合物(50mg)のテトラヒドロフラン溶液(1mL)を氷冷し水素化リチウムアルミニウム(6.6mg)を加えた。添加後、室温にて2時間攪拌した後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(39mg)を淡黄色結晶として得た。
<工程4>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(2−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程3で得られた化合物(30mg)のテトラヒドロフラン溶液(1mL)を−78℃に冷却し、アンモニアを約2mLバブリングした。この溶液にナトリウム(18mg)を少量ずつ加え、同温にて30分攪拌した。反応液に塩化アンモニウムを加えた後、室温まで昇温し、この溶液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(6.3mg)を淡黄色結晶として得た。
(実施例76)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−メトキシメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(1g)およびメトキシメチルクロリド(0.27mL)を用いて、標記化合物(140mg)を白色固体として得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−メトキシメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オンの合成
工程1で得られた化合物(180mg)のトリフルオロ酢酸(2mL)溶液を室温にて12時間攪拌した。反応液を1規定水酸化ナトリウムで中和し、この溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)にて精製し、標記化合物(110mg)淡黄色固体として得た。
(実施例77)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−プロピル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−プロピル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(100mg)およびプロピルブロミド(26.5μL)を用いて、標記化合物の粗生成物(110mg)を淡黄色油状物として得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−プロピル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例76<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(110mg)を用いて、標記化合物(17mg)を白色固体として得た。
(実施例78)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(4−ヒドロキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−アセトキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(200mg)および4−ブロモブチルアセテート(85μL)を用いて、標記化合物(160mg)を白色固体として得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−ヒドロキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例30と同様の方法で、工程1で得られた化合物(150mg)を用いて、標記化合物の粗生成物(130mg)を白色固体として得た。
<工程3>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−(4−ヒドロキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程2で得られた化合物(120mg)のトリフルオロ酢酸(1mL)溶液を室温にて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムで中和し、この溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノール(1mL)および1規定水酸化ナトリウム(1mL)の混合溶媒に溶解し、60℃で2時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルおよびジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(58mg)白色固体として得た。
(実施例79)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−メチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(1g)およびヨードメタン(0.18mL)を用いて、標記化合物(970mg)を白色固体として得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−メチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例76<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(950mg)を用いて、標記化合物(550mg)を白色固体として得た。
(実施例80)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸エチル
実施例74<工程3>で得られた化合物(420mg)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液を氷冷し、トリエチルアミン(0.18mL)およびクロロホルミル酢酸エチル(0.15mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加え30分室温にて攪拌した後、この溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(310mg)を淡赤色固体として得た。
(実施例81)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸tert−ブチル
実施例74<工程3>で得られた化合物(100mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液にマロン酸モノ−tert−ブチル(56mg)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(130mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(95mg)を加え室温にて2時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加え30分室温にて攪拌した後、この溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルで洗浄し、標記化合物(86mg)を淡黄色固体として得た。
(実施例82)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸メチル
実施例80と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(100mg)およびクロロホルミル酢酸メチル(32μL)を用いて、標記化合物(85mg)を白色固体として得た。
(実施例83)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸
実施例30と同様の方法で、実施例80で得られた化合物(180mg)を用いて、標記化合物(140mg)を白色固体として得た。
(実施例84)
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N’,N’−ジメチルプロパン−1,3−ジアミド
実施例83で得られた化合物(80mg)のテトラヒドロフラン(2mL)懸濁液に、2規定ジメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液(0.2mL)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(57.5mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(40.5mg)を加え室温にて2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、液性を中性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(80mg)を白色固体として得た。
(実施例85)
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
実施例25と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(150mg)および3−メトキシプロピオン酸(63μL)を用いて、標記化合物(130mg)を白色固体として得た。
(実施例86)
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−ヒドロキシプロパンアミド
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロパンアミド
実施例25と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(200mg)および3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオン酸(180mg)を用いて、標記化合物(120mg)を無色アモルファスとして得た。
<工程2>
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−ヒドロキシプロパンアミド
工程1で得られた化合物(120mg)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、1規定塩酸(1mL)を加え、室温にて12時間攪拌した。反応液を1規定水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(65mg)を淡黄色固体として得た。
(実施例87)
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
実施例74<工程3>で得られた化合物(200mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)溶液に3−メトキシプロピオン酸(52.6μL)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(270mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(190mg)を加え室温にて12時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加え30分室温にて攪拌した後、この溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、水および飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(100mg)を白色固体として得た。
(実施例88)
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2,2−ビス(メトキシメチル)プロパン2−アミド
実施例54と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(390mg)および2,2−ビス(メトキシメチル)プロピオン酸クロリド(313mg)を用いて、標記化合物(340mg)を白色固体として得た。
(実施例89)
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2,2−ビス(アセトキシメチル)−(2−メチル)プロパン2−アミド
実施例54と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(400mg)および2,2−ビス(アセトキシメチル)プロピオン酸クロリド(313mg)を用いて、標記化合物(550mg)を白色固体として得た。
(実施例90)
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−(2−メチル)プロパン2−アミド
実施例30と同様の方法で、実施例89で得られた化合物(430mg)を用いて、標記化合物(190mg)を白色固体として得た。
(実施例91)
N−[5−(3−アミノプロピル)−3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
<工程1>
N−tert−ブトキシカルボニル−3−ブロモプロピルアミン
3−ブロモプロピルアミン臭化水素酸塩(6g)のメタノール(30mL)および水(30mL)の混合溶媒に、炭酸カリウム(9.46g)および二炭酸ジ−tert−ブチル(8.53mL)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製し、標記化合物(6g)を無色油状物として得た。
<工程2>
N−{3−[7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−5−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(4g)および工程1で得られた化合物(3.03g)を用いて、標記化合物(3.86g)を白色固体として得た。
<工程3>
N−(5−{3−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]プロピル}−3−(tert−ブチル) −1−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−(5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル))−3−メトキシプロパンアミド
実施例54と同様の方法で、工程2で得られた化合物(1.5g)および3−メトキシプロピオン酸クロリド(413mg)を用いて、標記化合物(1.47g)を淡黄色固体として得た。
<工程4>
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−アミノプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
実施例76<工程2>と同様の方法で、工程3で得られた化合物(1.37g)を用いて、標記化合物(539mg)を白色固体として得た。
(実施例92)
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ジメチルアミノプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−3−メトキシプロパンアミド
実施例91で得られた化合物(453mg)のメタノール(10mL)溶液に、10%パラジウム炭素(50mg)、36%ホルムアルデヒド水溶液(3mL)および少量の酢酸を加え、50℃で16時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液に飽和炭酸水素ナトリウムを加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ChromatorexNHTM(クロマトレックスNHTM)](溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製し、標記化合物(255mg)を白色固体として得た。
(実施例93)
3−(tert−ブチル)−5−メチル−7−(シクロプロピルメチルアミノ)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例40と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(120mg)およびシクロプロパンカルボキシアルデヒド(38μL)を用いて、標記化合物(80mg)を白色固体として得た。
(実施例94)
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ホルムアミド
実施例53<工程1>と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(1g)を用いて、標記化合物(1.01g)を淡黄色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例53<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(1g)を用いて、標記化合物(0.70g)を淡褐色固体として得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程4>と同様の方法で、工程2で得られた化合物(150mg)を用いて、標記化合物(55mg)を淡黄色固体として得た。
(実施例95)
3−(tert−ブチル)−5−メチル−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]ホルムアミド
実施例53<工程1>と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(5g)を用いて、標記化合物(4.94g)を白色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−5−メチル−7−メチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例53<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(4.94g)を用いて、標記化合物(4.5g)を淡黄色固体として得た。
(実施例96)
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルアミノ−5−メチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例50と同様の方法で、実施例79で得られた化合物(1g)を用いて、標記化合物(690mg)を白色固体として得た。
(実施例97)
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程3>で得られた化合物(300mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を氷冷し、シクロプロパンアルデヒド(63μL)、無水硫酸マグネシウム(0.6g)およびトリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(370mg)を加えた。反応液を室温まで昇温し、3時間攪拌した後、1規定塩酸を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2ー1:3)にて精製し、標記化合物(200mg)を白色固体として得た。
(実施例98)
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−エトキシカルボニルメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−1−(4−メトキシベンジル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例40と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(4g)およびシクロプロパンカルボキシアルデヒド(1.03mL)を用いて、標記化合物(3.65g)を白色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−エトキシカルボニルメチル−1−(4−メトキシベンジル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(400mg)およびブロモ酢酸エチル(0.11mL)を用いて、標記化合物の粗生成物(480mg)を無色アモルファスとして得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−エトキシカルボニルメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例76<工程2>と同様の方法で、工程2で得られた化合物(480mg)を用いて、標記化合物(290mg)を白色固体として得た。
(実施例99)
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−(4−ヒドロキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−5−(4−アセトキシブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−1−(4−メトキシベンジル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例97<工程1>で得られた化合物(400mg)および4−ブロモブチルアセテート(150μL)を用いて、標記化合物(300mg)を白色アモルファスとして得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−7−シクロプロピルメチルアミノ−5−(4−ヒドロキシブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例78<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(290mg)を用いて、標記化合物(40mg)を白色固体として得た。
(実施例100)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸エチル
実施例54と同様の方法で、実施例96で得られた化合物(625mg)およびクロロホルミル酢酸エチル(0.31mL)を用いて、標記化合物(570mg)を淡桃色固体として得た。
(実施例101)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸エチルの合成
<工程1>
3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−7−シクロプロピルアミノ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例50と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(1g)および[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(0.66mL)を用いて、標記化合物(230mg)を白色固体として得た。
<工程2>
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸エチルの合成
実施例80と同様の方法で、工程1で得られた化合物(150mg)およびクロロホルミル酢酸エチル(50μL)を用いて、標記化合物(100mg)を白色アモルファスとして得た。
(実施例102)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル}酢酸エチル
実施例54と同様の方法で、実施例93で得られた化合物(600mg)およびクロロホルミル酢酸エチル(0.28mL)を用いて、標記化合物(570mg)を淡褐色固体として得た。
(実施例103)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(メチル)カルバモイル}酢酸エチル
実施例80と同様の方法で、実施例94<工程2>で得られた化合物(300mg)およびクロロホルミル酢酸エチル(0.11mL)を用いて、標記化合物(120mg)を黄色アモルファスとして得た。
(実施例104)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−((E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−1−イル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸エチル
<工程1>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5((E)−4−ヒドロキシブテン−2−イル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(1.5g)および4−ヨード−1−トリメチルシロキシ−2−ブテン(1.22g)を用いて、標記化合物の粗生成物(1.8g)を褐色アモルファスとして得た。
<工程2>
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−5−[(E)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ブテン−1−イル]−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例74<工程3>と同様の方法で、工程1で得られた粗生成物(1.22g)を用いて、標記化合物の粗生成物(1.3g)を褐色アモルファスとして得た。
<工程3>
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−((E)−4−ヒドロキシー2−ブテン−1−イル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸エチル
実施例80と同様の方法で、工程2で得られた粗生成物(1.3g)を用いて、標記化合物(250mg)を淡褐色固体として得た。
以下の実施例105から109までの化合物を、実施例30と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例105)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸
(実施例106)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(メチル)カルバモイル}酢酸
(実施例107)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピル)カルバモイル}酢酸
(実施例108)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−メチル−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル}酢酸
(実施例109)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−((E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−1−イル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル]酢酸
(実施例110)
N−(2−アミノエチル)−N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]シクロプロピルカルボキサミド
<工程1>
(tert−ブトキシ)−N−{2−[(3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−{[(tert−ブチル)ジメチルシリルオキシ]プロピル}(5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル))アミノ]エチル}カルボキサミド
実施例40と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(400mg)およびtert−ブトキシ−N−(2−オキソエチル)カルボキサミド(1.03mL)を用いて、標記化合物の粗生成物(530mg)を無色アモルファスとして得た。
<工程2>
(tert−ブトキシ)−N−{2−[(3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−{[(tert−ブチル)ジメチルシリルオキシ]プロピル}(5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル))シクロプロピルカルボニルアミノ]エチル}カルボキサミド
工程1で得られた化合物(530mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(0.3mL)およびピリジン(291μL)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4ー2:1)にて精製し、標記化合物(300mg)を無色アモルファスとして得た。
<工程3>
N−(2−アミノエチル)−N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]シクロプロピルカルボキサミド
工程2で得られた化合物(300mg)を4規定塩化水素−酢酸エチル溶液(6mL)に溶解し、室温にて30分撹拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウムを加えアルカリ性に調整した後、この溶液を酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をジエチルエーテルおよび酢酸エチルで洗浄し、標記化合物(32mg)を白色固体として得た。
(実施例111)
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−(1H−テトラゾール−5−イル)アセトアミド
実施例87と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(100mg)および1H−テトラゾール−5−酢酸(36mg)を用いて、標記化合物(40mg)を白色固体として得た。
(実施例112)
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイルメタンスルホン酸
<工程1>
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]−2−ブロモアセタミド
実施例110<工程2>と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(300mg)およびブロモアセチルブロミド(73μL)を用いて、標記化合物(370mg)を白色固体として得た。
<工程2>
N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイルメタンスルホン酸
工程1で得られた化合物(100mg)のエタノール(2mL)懸濁液に水(2.5mL)および亜硫酸ナトリウム(25mg)を加え、1時間加熱還流した。放冷後、反応液に1規定塩酸(1mL)を加え室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣を固相抽出カートリッジ[ボンドエルート:DEA](洗浄溶媒;水〜水:メタノール=1:1,溶出溶媒;1規定塩酸)にて脱塩精製し、標記化合物(60mg)を白色固体として得た。
(実施例113)
3−(tert−ブチル)−7−ヒドロキシ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン−7−ジアゾニウム テトラフルオロボレート
実施例1<工程4>で得られた化合物(2g)のエタノール(50mL)懸濁液に48%テトラフルオロボラン酸水溶液(3.24g)を加え、氷冷し、この懸濁液に亜硝酸アミル(2.1mL)を滴下した。滴下後、反応液を室温に戻し、30分攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加え、固体をろ取した。得られた固体を、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(2.48g)を黄土色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−7−ヒドロキシ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程1で得られた化合物(1.9g)の4規定硫酸懸濁液を、15分加熱還流した。放冷後、反応液に水を加え析出固体をろ取した。固体を水およびジエチルエーテルで順次洗浄し、標記化合物(1.45g)をベージュ色固体として得た。
(実施例114)
3−(tert−ブチル)−7−メトキシ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例109で得られた化合物(500mg)を0.1規定水酸化ナトリウム−エタノール溶液(25.7mL)に溶解し、この溶液に氷冷下、硫酸ジメチル(0.24mL)を加えた。反応液を室温まで戻し5日間攪拌した。反応液に1規定塩酸および水を加え析出した固体をろ取した。この固体をN,N−ジメチルホルムアミドおよび1規定水酸化ナトリウムの混合溶媒に溶解し、この溶液に水を加え、析出した固体をろ取した。固体を水で洗浄し、標記化合物(180mg)をベージュ色固体として得た。
(実施例115)
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸エチル
実施例25と同様の方法で、実施例13で得られた化合物(138mg)およびグリシンエチルエステル(50mg)を用いて、標記化合物(66mg)を白色固体として得た
以下の実施例116および117の化合物を、実施例25と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例116)
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}−3−ヒドロキシプロパン酸エチル
(実施例117)
(2S)−2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}グルタリル酸ジエチル
以下の実施例118から120までの化合物を、実施例30と同様の方法または、これに準ずる方法で合成した。
(実施例118)
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸
(実施例119)
2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}−3−ヒドロキシプロパン酸
(実施例120)
(2S)−2−{[3−(tert−ブチル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}グルタリル酸
(実施例121)
7−アセチル−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボニトリル
実施例12と同様の方法で、実施例74<工程1>で得られた化合物(376mg)を用いて、標記化合物(200mg)を黄色固体として得た。
<工程2>
7−アセチル−3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
3M メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル溶液;0.93mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)の混合溶液に、工程1で得られた化合物(0.36g)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液を滴下した。滴下後、60℃にて5時間攪拌した。放冷後、反応液に1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製し、標記化合物(200mg)を薄茶色固体として得た。
<工程3>
7−アセチル−3−(tert−ブチル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
工程2で得られた化合物(20mg)を47%臭化水素酸:酢酸=6:1(1mL)の溶液に懸濁し、2時間加熱還流した。放冷後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え中和し、析出した固体をろ取した。得られた固体をジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(13mg)を薄茶色固体として得た。
(実施例122)
2−{[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸エチル
<工程1>
3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−5−{3−[(tert−ブチル)ジメチルシリルオキシ]プロピル}−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボニトリル
実施例74<工程2>と同様の方法で、実施例117<工程1>で得られた化合物(10g)を用いて、標記化合物の粗生成物(5.7g)を黄色アモルファスとして得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボニトリル
実施例76<工程2>と同様の方法で、工程1で得られた化合物(5.7g)を用いて、標記化合物(1.32g)を黄色固体として得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボン酸
実施例13と同様の方法で、工程2で得られた化合物(1.32g)を用いて、標記化合物(0.94g)を白色固体として得た。
<工程4>
2−{[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸エチル
実施例63と同様の方法で、工程3で得られた化合物(150mg)およびグリシンエチル塩酸塩(79mg)を用いて、標記化合物(130mg)を白色固体として得た。
(実施例123)
2−{[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルボニルアミノ}酢酸
実施例30と同様の方法で、実施例122で得られた化合物(80mg)を用いて、標記化合物(61mg)を白色固体として得た。
(実施例124)
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
<工程1>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ−[4,3−c]キノリン−7−カルボニトリル
実施例12と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(4.5g)を用いて、標記化合物(2.77g)を褐色固体として得た。
<工程2>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ−[4,3−c]キノリン−7−カルボン酸
実施例13と同様の方法で、工程1で得られた化合物(2.2g)を用いて、標記化合物(1.7g)を黄色固体として得た。
<工程3>
3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ−[4,3−c]キノリン−7−カルボン酸
工程2で得られた化合物(1.7g)のN,N−ジメチルホルムアミド(17mL)溶液にtert−ブチルジメチルクロロシラン(2.24g)、イミダゾール(1.01g)および4−ジメチルアミノピリジン(60.5mg)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(1.32g)を淡黄色固体として得た。
<工程4>
3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−7−ヒドロキシメチル−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例14<工程1>と同様の方法で、工程3で得られた化合物(1.17g)を用いて、標記化合物(820mg)を白色固体として得た。
<工程5>
3−(tert−ブチル)−5−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルボアルデヒド
実施例14<工程2>と同様の方法で、工程4で得られた化合物(820mg)を用いて、標記化合物(700mg)を淡黄色固体として得た。
<工程6>
3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例14<工程3>と同様の方法で、工程5で得られた化合物(130mg)を用いて、標記化合物(45mg)を淡黄色アモルファスとして得た
(実施例125)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル}酢酸イソアミル
実施例83で得られた化合物(70mg)のテトラヒドロフラン(2mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)の混合溶液にイソアミルアルコール(0.38mL)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(67mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(47mg)を加え室温にて12時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(75mg)を白色固体として得た。
(実施例126)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル}酢酸2−ヒドロキシエチル
実施例125と同様の方法で、実施例83で得られた化合物(100mg)およびエチレングリコール(0.7mL)を用いて、標記化合物(80mg)を白色固体として得た。
(実施例127)
2−{N−[3−(tert−ブチル)−5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−オキソ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル]カルバモイル}酢酸1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
実施例81と同様の方法で、実施例74<工程3>で得られた化合物(150mg)およびマロン酸モノー1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル(125mg)を用いて、標記化合物(70mg)を白色固体として得た。
(実施例128)、(実施例129)、(実施例130)
7−アミノ−3−(tert−ブチル)−6−ブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン、7−アミノ−3−(tert−ブチル)−8−ブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オンおよび7−アミノ−3−(tert−ブチル)−6,8−ジブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン
実施例1<工程4>で得られた化合物(26mg)のクロロホルム懸濁液に、N−ブロモスクシンイミド(18mg)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=10:1)にて精製し、7−アミノ−3−(tert−ブチル)−6−ブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン(2.1mg)を白色固体として、7−アミノ−3−(tert−ブチル)−8−ブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン(4mg)を白色固体として、7−アミノ−3−(tert−ブチル)−6,8−ジブロモ−5−ヒドロピラゾロ[4,3−c]キノリン−4−オン(32mg)を白色固体として得た。
(実施例131)
実施例30で得られた化合物を代表とするカルボン酸化合物のメタノール溶液もしくは懸濁液に、等モル量の水酸化ナトリウム水溶液を加え溶液状態にし、これを減圧濃縮することにより、カルボン酸のナトリウム塩を得た。
(実施例132)
実施例131と同様の方法で、実施例30で得られた化合物を代表とするカルボン酸化合物および水酸化カリウム水溶液を用いることにより、カルボン酸のカリウム塩を得た。
(実施例133)
実施例30で得られた化合物を代表とするカルボン酸化合物のメタノール溶液もしくは懸濁液に、過剰量のアンモニア水を加え溶液状態にし、これを減圧濃縮することにより、カルボン酸のアンモニウム塩を得た。
以下に実施例化合物1−127の構造式及び物性データ(NMRスペクトル)を示す。
Figure 2006045118
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Claims (2)

  1. 式(I)で示される化合物若しくはその塩、又はそれらの溶媒和物;
    Figure 2006045118
    (式中、
    1は、直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、C6−12アリール基、または窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基から選ばれる基であり、
    2は、水素原子、または以下の置換基群AおよびBから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、
    置換基群Aは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C2−6アシルオキシ基、C3−6脂環式炭化水素基からなり、
    置換基群Bは、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、C6−12アリール基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、メルカプト基、スルホ基、C2−6脂肪族アシル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいスルファモイル基からなり、
    (R3mは、式(I)におけるピラゾロ[4,3−c]キノリンの6,7,8,9位のいずれかへの置換基であり、mは0から3の整数を表わし、mが2以上のとき、同一又は異なって以下のR3から選択され、
    3は、
    (1)ハロゲン原子、
    (2)CO2I(RIは水素原子、またはC1−3脂肪族炭化水素基)、
    (3)シアノ基、
    (4)ORII(RIIは水素原子、またはC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基・ヒドロキシル基・カルボキシル基・C2−6アルコキシカルボニル基のいずれかで置換されていてもよいC1−3脂肪族炭化水素基)、
    (5)NRIIIIV(RIII、RIVはそれぞれ独立して(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Cから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい、直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基であり、
    置換基群Cは
    (i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)スルホ基、(iv)C6−12アリール基、(v)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(vi)C1−6アルコキシル基、(vii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(viii)C3−6脂環式炭化水素基、(ix)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(x)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基、(xi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xii)オキソ基、(xiii)C2−6アシルオキシ基、(xiv)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり))からなり、
    (6)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、
    (7)以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はC1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、スルホ基、オキソ基、カルボキシル基、C1−6アルコキシル基、CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、C3−6脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、またはC6−12アリール基からなり、
    (8)NRIIIARV(Aはスルホニル基またはカルボニル基であり、RIIIは(5)に定義されるRIIIと同義であり、RVは(a)水素原子、または(b)以下の置換基群Dから任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基若しくはC3−6脂環式炭化水素基、(c)C6−12アリール基、(d)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(e)カルボキシル基、または(f)C2−6アルコキシカルボニル基である)であり、
    置換基群Dは
    (i)ヒドロキシル基、(ii)カルボキシル基、(iii)C3−6脂環式炭化水素基、(iv)ハロゲン原子、(v)シアノ基、(vi)スルホ基、(vii)ホルミル基、(viii)オキソ基、(ix)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいスルファモイル基、(x)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(xi)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基、(xii)C6−12アリール基、(xiii)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(xiv)C2−6アシルオキシ基、(xv)C1−6アルコキシル基、(xvi)C2−6アルコキシアルキルオキシ基、(xvii)C1−6アルキルスルホニル基、(xviii)C1−6アルキルスルフィニル基、(xix)C1−6アルキルチオ基、(xx)CO2VI(RVIは以下に示す置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、C1−6アルコキシル基、C6−12アリール基、C3−6脂環式炭化水素基、C4−7シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、C2−7アルコキシカルボニルオキシ基からなり)、(xxi)CONRVIIVIII(RVII、RVIIIは水素原子、またはそれぞれ独立して以下に示す置換基群から任意に選ばれる基であり、当該置換基群はヒドロキシル基、メタンスルホニル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、ベンジルオキシ基、C1−6アルコキシル基、C1−6脂肪族炭化水素基、からなり)、(xxii)フェノキシ基、(xxiii)C1−6ヒドロキシアルキルオキシ基)、
    (9)CONRIXX(RIX、RXは、同一若しくは異なって(a)水素原子、(b)窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる5乃至6員ヘテロアリール基、(c)以下の置換基群から任意に選ばれる基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のC1−6脂肪族炭化水素基のいずれかであり、当該置換基群はカルボキシル基、C2−6アルコキシカルボニル基、またはヒドロキシル基からなり、或いは(d)双方が結合している窒素原子と共に5乃至6員環を形成し、それらは更にC2−6アルコキシカルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されていてもよい)
    から選択される基であり、
    以上のR1−R3までの置換基において、該置換基に脂環式炭化水素基若しくは窒素原子・酸素原子・硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子1−4個を含んでいる3乃至6員脂環式炭化水素基が含まれる場合は、これらは更にオキソ基及び以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよく、また該置換基にアリール基若しくはヘテロアリール基が含まれる場合は、これらは更に以下に示す置換基群Eから任意に選ばれる基を1乃至4個有していてもよく、
    置換基群Eは
    (i)C1−6ヒドロキシアルキル基、(ii)カルボキシルメチル基、(iii)C1−3脂肪族炭化水素基でモノ−若しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、(iv)ヒドロキシル基、(v)ニトロ基、(vi)シアノ基、(vii)ホルミル基、(viii)カルボキシル基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1−6アルコキシル基、(xi)C2−6アルコキシカルボニル基、(xii)トリフルオロメチル基、(xiii)トリフルオロメトキシ基、(xiv)C1−6脂肪族炭化水素基、(xv)C2−6脂肪族アシル基、(xvi)C1−6アルキルスルホニル基、(xvii)C1−6アルキルスルフィニル基、(xviii)C1−6アルキルチオ基からなり、
    ただし、R1がメチル基又はフェニル基であるとき(R3)mにおいてmは0でなく、またmが1でR3が塩素原子であるときR1はメチル基でない)。
  2. 請求項1記載の化合物若しくはその塩、又はそれらの溶媒和物を含有することを特徴とする医薬組成物。


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