JP2006045070A - 胎盤による組織療法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 疾病に対しては即効性があり、その持続性に優れ、しかも副作用のない処理胎盤を使用する組織療法を確立すること。
【解決手段】 冷凍された胎盤ではなく、新鮮な胎盤を使用し、その胎盤を低温保存して組織療法として生物原刺激素を賦活して機能する胎盤としたのち、一時、冷凍した処理胎盤を使用する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、生物原刺激素、とくに、胎盤による生物原刺激素を人体の皮下に注入する組織療法に関する。
胎盤を用いた治療法として、特許文献1及び特許文献2に記載のように、胎盤から得た液を1回につき2〜5アンプルを一週2〜3回皮下または筋肉内に注射する注射療法、また、乳剤として注射する方法、錠剤、カプセル、粉薬などの内服薬とする方法、また、プラセンタエキス入り軟膏としてアトピー、湿疹を始め広範囲の皮膚疾患に適用する方法があり、さらには、保湿、美白美肌効果があるものとして胎盤エキス入りの化粧品などへの適用がある。
近年、この胎盤を用いた治療法として、胎盤による生物原刺激素を注入する組織療法が注目されている。
この組織療法は、1933年、旧ソビエト連邦のウクライナ大学のフィラートフ教授によって、生体の組織細胞は、死滅しない程度に一定期間苛酷な条件の下におかれた場合、その組織の中に、ある種のエネルギーを発する物質を生成するという考えが出され、その物質を「生物原刺激素」と命名されたことに始まる。
この「生物原刺激素」自体は、理学的には未だ充分に解明されているとは言えないが、生体の組織細胞を保冷庫に数日保存し、これを何らかの疾患を持った人体の皮下組織に注入することによって数々の治癒効果を得ることが多くの事例によって確かめられている。
これは、「生物原刺激素」が、通常の人体組織に注入されることによって、生体細胞を刺激し、次第に生体全体の細胞を活発にし新陳代謝が盛んになり、それが、もともと備わっている生体の自然治癒力を増強させるものと考えられる。この考えは、最初は眼の角膜の移植に応用されたが、その後、皮膚、肝臓、血液、胎盤、植物のアロエなどの組織が治療に用いられるようになり、この治療が組織療法と称されるようになった。
その中、とくに、胎盤、(プラセンタ(Placenta))による組織療法は、胎盤埋没療法と称せられて、種々の治療に適用されるようになった。この胎盤による組織療法は、産後の新鮮な胎盤を冷流水中で脱血処理を行ったのち、低温保存して生物原刺激素を賦活して治療物質化し、煮沸処理後、粉砕処理し、120℃、2気圧の高温高圧で滅菌したものを特殊な注射器により皮下脂肪組織内へ注入して施療していた。これによって、施療効果は3〜5週間持続するというものであった。
しかしながら、この胎盤による組織療法では、副反応(拒絶反応)と見られる症状が発生し、患者には苦痛を伴うことがあり、このことから、胎盤療法を止める医者も多く存在した。
また、胎盤が多量に使用されるようになってからは、新鮮な胎盤が入手困難となり、このため、冷凍胎盤が使われるようになった。この冷凍胎盤の使用によって、幸いにして副反応が少なくなったが、肝心の低温処理組織療法による効果(生物原刺激素の賦活)は低減するという問題が生じた。
特開平7−206888号公報 特開2004−105740号公報
本発明の課題は、疾病に対しては即効性があり、その持続性に優れ、しかも副作用のない処理胎盤を使用する組織療法を確立することにある。
本発明の胎盤を使用する組織療法は、冷凍された胎盤ではなく、新鮮な胎盤を使用し、その胎盤を低温保存して組織療法として生物原刺激素を賦活して機能する胎盤としたのち、一時、冷凍した処理胎盤を使用することを特徴とする。
この冷凍処理した胎盤は、その後の高温、高圧などの環境によっても、その効果には全く影響を受けず、施療時の副作用として、一種の過剰反応と思われる発熱、発赤、痛み、脱力感の発生を大幅に低減できるとともに施療による効果も増大する。
すなわち、本発明は、療法に使用する処理胎盤は、出発胎盤として新鮮な胎盤を使用し、以下の工程により処理する。
予備処理工程
新鮮な胎盤を冷水流中で洗浄処理し、脂肪組織、血管、石灰化組織などを取り除く。
洗浄処理工程
予備処理後、酸化、腐敗防止剤としてバイロゲン溶液を添加した冷水流中で洗浄処理して、血液成分による副作用を避けるため、黒褐色分がなくなるまで脱血した胎盤組織を得る。
低温保存工程
バイロゲン溶液を添加した生理食塩水中で低温保存することによって、胎盤を組織療法に機能するいわゆる「生物原刺激素」が生成される。
冷凍保存工程
この低温保存した「生物原刺激素」を生成した胎盤組織を生理食塩水から取り出し、水分を切って、2〜4日冷凍保存する。
解凍処理工程
冷水流中で解凍しながら、アイボリーホワイトの色合いになるまで血液成分を除去する。
煮沸処理工程
解凍後、洗浄した胎盤組織を水気をきって、ビニール袋に密封、沸騰水中で煮沸し、固形成分と液体成分とに分離する。
固形分の粉砕処理工程
固形成分を取り出し、胎盤固形成分をミキサーにて粉砕処理後、ベンジルアルコールを添加する。このベンジルアルコールの添加によって胎盤組織を患者の皮下に注射したときの痛みを除くことができる。液体成分は胎盤エキスとして他で使用する。
滅薗処理工程
135℃、2.5気圧で30分程度、オートクレーブ中で、高温高圧による滅菌処理を行う。その後、細菌、真菌培養検査を経て、それらが陰性であることを確認のうえ、バイアル瓶に密封して保存し、必要に応じて患者の皮下注射に供する。
本発明によって、従来から各種の疾患に効能があると言われている胎盤埋没療法の効果を維持して、何らの副作用を生じることなくすぐれた効果を持った処理胎盤とすることができる。
以下、実施例によって、本発明の実施形態を説明する。
本発明の組織療法に適用するために、人体からの新鮮な胎盤を以下のように処理工程を経て施療物質を得、これをうつ病患者に皮下注射して治療を行った。
予備処理
胎盤約500グラムを冷水流中で洗い、脂肪組織、血管、石灰化組織などを取り除いて、250グラムの胎盤組織を得た。
洗浄処理工程
予備処理後の胎盤組織をストッキング状の布製の袋に収納し、通常の洗濯器を用いて、腐敗防止剤としてバイロゲン溶液を添加した冷水流中で、30分毎の流水による洗浄で繰り返し洗浄し、黒褐色分がなくなるまで脱血して淡いピンク色の施療物質とした。
低温保持工程
脱血処理した胎盤組織をバイロゲン溶液を添加した生理食塩水を収納した容器中に入れ、保冷庫中で2〜4℃の温度にて5〜7日間保持して、胎盤組織を施療物質化した。
冷凍保存
低温保存した胎盤組織を生理食塩水から取り出し、水分を切って、−25〜−15℃の下で2〜4日間冷凍保存した。これにより副反応が著しく軽減する。
解凍処理
この冷凍保存した胎盤組織を約15℃の水道水の水流中で解凍しながら、揉みほぐし、血液成分を除去してアイボリーホワイトの色合いの胎盤組織とした。
煮沸処理
解凍後、洗浄した胎盤組織を十分に水気を切って、ビニール袋に密封、沸騰水中で煮沸して、それぞれに固形成分と液体成分としたものを得た。
固形分の処理
固液混合成分から約170グラムの固形成分を取り出し、胎盤固形成分をミキサーにて粉砕処理した。粉砕固形成分100グラムに対し、ベンジルアルコール1mlの割合で添加し最終的な組織療法のための皮下注入材料(固体)とした。液体成分は胎盤エキスとして供給処分した。
滅薗処理
これを135℃、2.5気圧、30分間、オートクレーブ中で滅菌処理を行った。この滅菌処理した処理胎盤は細菌、真菌の培養検査の結果、何れの場合も(−)の結果を得た。これをバイアル瓶に収納し、第3者機関に送り、減菌処理を行った。その結果、最終的な処理胎盤組織の細菌検査は全く問題のないものであった。
この処理胎盤組織をうつ病患者に、3gの量の皮下注入した。
[比較例1]
比較例1として、始めから冷凍していた胎盤を使用し、実施例と同様の処理を施し、実施例の場合と同様の患者に同じ施療を施した。
[比較例2]
比較例2として新鮮な胎盤を用いて、実施例と同様の予備処理を施したのち、2〜4℃に数日間保冷して施療物質化した。再度、完全に脱血したのち、そのまま、実施例と同様に煮沸処理し、同じ固形分の処理と滅薗処理を行い、実施例の場合と同様の患者に同じ施療を施した。
その結果、実施例においては、患者の回復は、顕著であって、効力は強く、他病院で何年にもわたり、難治であったうつ病患者14症例について13症例が回復を見た。 また、副反応の発生は、それも極めて軽度のものが1〜2%程度に軽く発生したに過ぎなかった。
これに対して、比較例1の出発原料として、冷凍胎盤を使用した例は、副反応は、極めて軽微ではあったが、効果は実施例に比較して弱いものであった。 また、比較例2のものは、効能は本発明の実施例に近似したものではあったが、施療者の20〜30%に、過剰反応と見られる発熱、発赤、痛み福等の副反応が出た。
この実施例において、うつ病の治療効果は図1に示す20項目に基づく問診について治療前、治療後の変化を数値化して判断したものである。初診時、治療前に第1回目の問診を行い各症例を実数化して記録し、2回目はその1週間後に埋没治療の直前に問診した。 それから以降は1ヶ月に一度の割合で同じ問診表に基づいて問診し、点数化された問診結果によって症例の変化を記録し、うつ病の回復状態を示したものである。(尚、◎を3点、○を2点、△を1点、−を0点とした。)
本発明は、新鮮な胎盤を入手可能な医師及び医療機関(病院)であれば、個人医師レベルでも本発明に係る高い効果の胎盤埋設施療が可能となる。
また、本発明による胎盤による組織療法は、重症アトピー性皮膚炎、慢性関節ロイマチス、肝硬変、変形性膝関節症、うつ病、メニエール氏病、慢性気管支喘息、更年期障害、自律神経失調症、花粉症、冑十二指腸潰瘍、慢性難治性肝炎、慢性難治性腰痛など慢性難治性疾患の患者に著効を示す。
さらには、重症筋無力症、多発性硬化症、サルコイドージス、筋萎縮性側索硬化症、強皮症・皮膚筋炎及び多発性筋炎、特発性血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、脊髄小脳変性症、パーキンソン病、後縦靭帯骨化症、ウエゲナー肉芽腫症、膿庖性乾癖、ジストロフイー、シャイドレカー症候群、脊髄液漏、子宮内膜症、各種再発、転移性のガンなど、難治性の病気にも実効を示す。
治療効果を確認するための問診表を示す。

Claims (1)

  1. 新鮮な胎盤を冷水流中で脂肪組織、血管、石灰化組織の不要分を取り除いたのち、腐敗防止剤を添加した冷水流中で洗浄処理して粗脱血した胎盤組織とし、
    粗脱血した胎盤組織を腐敗防止剤を添加した生理食塩水中で、2〜4℃の温度の下に5〜7日間保冷し、
    低温保存した胎盤組織を生理食塩水から取り出し、水分を切ったのち、2〜3日冷凍処理し、
    冷凍保存後の胎盤組織を冷水流中で解凍洗浄しながら血液成分を可能な限り完全に除去し、
    解凍洗浄後の胎盤組織を、水分を除去して容器に密封し、沸騰水中で約30分間煮沸し、固形成分と液体成分とに分離し、液体成分を除去した固形成分を粉砕処理後、ベンジルアルコールを添加し、高温高圧下で滅菌処理を行って得た処理胎盤を人体の皮下に注入する胎盤による組織療法。
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