上述の従来技術を用いれば、車両に発生したトラブルを通知し、診断を支援することができる。しかし、診断後の修理作業など、実際の作業時においてはなんらの支援を行うことができなかった。
実際には、作業者がサービスマニュアルなどを参照しつつ作業を実施するのであるが、すでに述べたように車両に搭載される装置は数が多く、しかもそれぞれの装置についても多くの種類があるため、作業者は膨大なサービスマニュアルから、目的の車種、装置の種類、作業の内容などに合致したものを選び出す必要があった。
近年、サービスマニュアルを電子化し、例えば車両や装置の型式番号を入力することで、対応するマニュアルを検索することも検討されているが、かかる方法を用いたとしても作業者はまず型式を確認し、その型式を入力せねばならないという労力が生じる。そして、この型式の確認・入力は必ずしも正確に行われるとは限らず、誤ったサービスマニュアルが提供され、作業ミスを発生する原因となる場合があった。
特に、従来の構成に新たに装置や部品を取り付ける場合などでは、車両に不具合が発生したのではないため、従来技術を利用して情報を得ることができない。
すなわち、従来の技術では、作業に必要なマニュアルの特定が作業員自身に委ねられており、作業者に大きな労力を要求するとともに、作業ミスの原因となるという問題点があった。
そのため、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力軽減、作業時間短縮、作業ミスの防止を実現する技術が求められていた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力を軽減し、作業時間を短縮し、作業ミスを防止することができる車両制御システム、制御サーバ装置、制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車両制御システムは、車両を制御する制御装置と該車両の制御に関する情報を記憶する制御サーバ装置とを通信ラインを介して接続する車両制御システムであって、前記制御装置は、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を前記制御サーバ装置に送信する車両情報送信手段を備え、前記制御サーバ装置は、前記車両または部品に対する要求を受け付ける要求受付手段と、前記制御装置から前記車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記要求と前記車両情報に基づいて前記車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得する関連マニュアル取得手段と、前記取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御するマニュアル出力手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、制御装置は、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置に送信し、制御サーバ装置は、車両または部品に対する要求を受け付け、制御装置から車両情報を取得し、要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、車両制御システムは、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力を軽減し、作業時間を短縮し、作業ミスを防止することができる。
また、請求項2の発明に係る車両制御システムは、請求項1の発明において、前記要求受付手段は、前記車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることとしたので、車両制御システムは、車両または部品に関する要求に応じて目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを提供することができる。
また、請求項3の発明に係る車両制御システムは、請求項1または2の発明において、外部と通信する通信手段をさらに備え、前記関連マニュアル取得手段は、前記通信手段を用いて外部から前記サービスマニュアルを取得することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、外部と通信し、外部からサービスマニュアルを取得することとしたので、車両制御システムは、販売店やディーラから目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、請求項4の発明に係る車両制御システムは、請求項1、2または3の発明において、前記関連マニュアル取得手段は、前記通信ラインを介して前記サービスマニュアルを取得することを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、通信ラインを介してサービスマニュアルを取得することとしたので、車両制御システムは、制御装置に記憶されている関連するサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、請求項5の発明に係る制御サーバ装置は、車両を制御する制御装置と通信ラインを介して接続された制御サーバ装置であって、前記車両または部品に対する要求を受け付ける要求受付手段と、前記制御装置から前記車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記要求と前記車両情報に基づいて前記車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得する関連マニュアル取得手段と、前記取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御するマニュアル出力手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、車両または部品に対する要求を受け付け、制御装置から車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を取得し、要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、制御サーバ装置は、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力を軽減し、作業時間を短縮し、作業ミスを防止することができる。
また、請求項6の発明に係る制御サーバ装置は、請求項5の発明において、前記要求受付手段は、前記車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることとしたので、制御サーバ装置は、車両または部品に関する要求に応じて目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを提供することができる。
また、請求項7の発明に係る制御サーバ装置は、請求項5または6の発明において、車両の外部と通信する通信装置にさらに接続され、前記関連マニュアル取得手段は、前記通信装置を介して車両の外部から前記サービスマニュアルを取得することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、通信装置を介して車両の外部からサービスマニュアルを取得することとしたので、制御サーバ装置は、販売店やディーラから目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、請求項8の発明に係る制御サーバ装置は、請求項5、6または7の発明において、前記関連マニュアル取得手段は、前記通信ラインを介して前記制御装置から前記サービスマニュアルを取得することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、通信ラインを介して制御装置からサービスマニュアルを取得することとしたので、制御サーバ装置は、制御装置に記憶されている関連するサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、請求項9の発明に係る制御サーバ装置は、請求項5〜8のいずれか一つの発明において、前記サービスマニュアルを関連する前記制御装置に送信する関連マニュアル送信手段と、前記車両または部品の識別情報と、該車両または部品に適合するサービスマニュアルの識別情報と、該車両または部品に関連する制御装置の識別情報と、を対応付けた関連マニュアル識別情報を記憶する関連マニュアル識別情報記憶手段と、をさらに備え、前記関連マニュアル送信手段は、前記サービスマニュアルを前記制御装置に送信した場合に、前記制御装置に前記サービスマニュアルを送信した旨の識別情報を前記関連マニュアル識別情報記憶手段に記憶させることを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、サービスマニュアルを制御装置に送信した場合に、制御装置にサービスマニュアルを送信した旨の識別情報を記憶させることとしたので、制御サーバ装置は、どの制御装置に関連サービスマニュアルが記憶されているか正確かつ迅速に識別できる。
また、請求項10の発明に係る制御サーバ装置は、請求項9の発明において、前記関連マニュアル識別情報に基づいて前記車両または部品に適合するサービスマニュアルを送信した制御装置を検索する制御装置検索手段をさらに備え、前記関連マニュアル取得手段は、前記制御装置検索手段によって前記サービスマニュアルを送信した制御装置を検索し、検索した制御装置に前記サービスマニュアルの出力要求をすることを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、サービスマニュアルを送信した制御装置を検索し、検索した制御装置にサービスマニュアルの出力要求をすることとしたので、制御サーバ装置は、各制御装置に記憶されているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力することができる。
また、請求項11の発明に係る制御装置は、車両の制御に関する情報を記憶する制御サーバ装置と通信ラインを介して接続された制御装置であって、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を前記制御サーバ装置に送信する車両情報送信手段を備えたことを特徴とする。
この請求項11の発明によれば、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置に送信することとしたので、制御装置は、各制御装置に記憶されている車両情報に基づいて関連マニュアルを正確かつ迅速に取得することができる。
また、請求項12の発明に係る制御装置は、請求項11の発明において、前記車両または部品に適合するサービスマニュアルを記憶する関連マニュアル記憶手段と、前記制御サーバ装置から前記サービスマニュアルを取得し、前記関連マニュアル記憶手段に記憶させる関連マニュアル取得手段と、をさらに備えることを特徴とする。
この請求項12の発明によれば、制御サーバ装置からサービスマニュアルを取得し、記憶させることとしたので、制御装置は、関連する部品に適合したマニュアルを記憶し、必要に応じて正確かつ迅速に出力することができる。
また、請求項13の発明に係る制御装置は、請求項11または12の発明において、前記制御サーバ装置の要求に基づいて前記関連マニュアル記憶手段に記憶されている前記車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御する関連マニュアル出力手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項13の発明によれば、制御サーバ装置の要求に基づいて記憶されている車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、制御装置は、自己が記憶しているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力できる。
請求項1の発明によれば、制御装置は、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置に送信し、制御サーバ装置は、車両または部品に対する要求を受け付け、制御装置から車両情報を取得し、要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御するよう構成したので、車両制御システムは、膨大なサービスマニュアルから車両型式にあったサービスマニュアルを抽出することにより「作業を行うサービスマニュアルを間違ってしまう」、「サービスマニュアルが改定されていること知らずに、古いサービスマニュアルを使用し、作業を行ってしまう」、「故障内容が良く分からないため、正常な部品まで交換してしまう」、または「部品を追加した際に機能設定を変更し忘れる」等の車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることとしたので、車両制御システムは、作業に対応した最適なサービスマニュアルを提供し、効率よく作業を行うことができるよう支援することにより車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば、外部と通信し、外部からサービスマニュアルを取得するよう構成したので、車両制御システムは、「取り扱っていない製品のためにサービスマニュアルがなく、修理できない」、「車両型式にあったサービスマニュアルがないためにすぐには修理できない」等をなくし、ユーザへのサービス対応の向上を支援することができるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば、通信ラインを介してサービスマニュアルを取得するよう構成したので、車両制御システムは、制御装置に記憶されている関連するサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、請求項5の発明によれば、車両または部品に対する要求を受け付け、制御装置から車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を取得し、要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御するよう構成したので、制御サーバ装置は、膨大なサービスマニュアルから車両型式にあったサービスマニュアルを抽出することにより「作業を行うサービスマニュアルを間違ってしまう」、「サービスマニュアルが改定されていること知らずに、古いサービスマニュアルを使用し、作業を行ってしまう」、「故障内容が良く分からないため、正常な部品まで交換してしまう」、または「部品を追加した際に機能設定を変更し忘れる」等の車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けるよう構成したので、制御サーバ装置は、作業に対応した最適なサービスマニュアルを提供し、効率よく作業を行うことができるよう支援することにより車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば、通信装置を介して車両の外部からサービスマニュアルを取得するよう構成したので、制御サーバ装置は、「取り扱っていない製品のためにサービスマニュアルがなく、修理できない」、「車両型式にあったサービスマニュアルがないためにすぐには修理できない」等をなくし、ユーザへのサービス対応の向上を支援することができるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば、通信ラインを介して制御装置からサービスマニュアルを取得するよう構成したので、制御サーバ装置は、制御装置に記憶されている関連するサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができるという効果を奏する。
また、請求項9の発明によれば、サービスマニュアルを制御装置に送信した場合に、制御装置にサービスマニュアルを送信した旨の識別情報を記憶させるよう構成したので、制御サーバ装置は、どの制御装置に関連サービスマニュアルが記憶されているか正確かつ迅速に識別できるという効果を奏する。
また、請求項10の発明によれば、サービスマニュアルを送信した制御装置を検索し、検索した制御装置にサービスマニュアルの出力要求をするよう構成したので、制御サーバ装置は、各制御装置に記憶されているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力することができるという効果を奏する。
また、請求項11の発明によれば、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置に送信するよう構成したので、制御装置は、車両情報に基づいてマニュアルを正確かつ迅速に取得することができるという効果を奏する。
また、請求項12の発明によれば、制御サーバ装置からサービスマニュアルを取得し、記憶させるよう構成したので、制御装置は、自己に関連する部品に適合したマニュアルを記憶し、必要に応じて正確かつ迅速に出力することができるという効果を奏する。
また、請求項13の発明によれば、制御サーバ装置の要求に基づいて記憶されている車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御するよう構成したので、制御装置は、自己が記憶しているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力できるという効果を奏する。
(1)電子マニュアル取得システムの概要と主要な特徴
まず、図1を参照して、実施例に係る電子マニュアル取得システム1について説明する。図1は、実施例に係る電子マニュアル取得システム1の構成を示す図である。同図に示すように、本実施例の電子マニュアル取得システム1は、車内LANを介して、車両を制御する車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17と車両の制御に関する情報を記憶する制御サーバ装置14とを接続する車両制御システム10と、販売店サーバ装置30またはメーカサーバ装置40と、をネットワーク25で接続したシステムであり、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力を軽減し、作業時間を短縮し、作業ミスを防止することができることを特徴とする。なお、メーカとは、車両メーカ、部品メーカ、車両メーカ等が提供しているトヨタG−Bookセンタ等のコンテンツサーバを含む。
また、車体制御装置15、エンジン制御装置16は、車両情報送信部1531、1631が、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置14に送信する。制御サーバ装置14は、要求受付部1431が車両または部品に対する要求を受け付け、車両情報取得部1433が車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17から車両情報を取得し、関連マニュアル取得部1432が要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、車両制御システム10は、膨大なサービスマニュアルから車両型式にあったサービスマニュアルを抽出することにより「作業を行うサービスマニュアルを間違ってしまう」、「サービスマニュアルが改定されていること知らずに、古いサービスマニュアルを使用し、作業を行ってしまう」、「故障内容が良く分からないため、正常な部品まで交換してしまう」、または「部品を追加した際に機能設定を変更し忘れる」等の車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができる。
(2)電子マニュアル取得システムの構成
図1に示すように、電子マニュアル取得システム1は、車両制御システム10、無線アクセスポイント23、ネットワーク25、販売店サーバ装置30、メーカサーバ装置40を有する。車両制御システム10は、車両を制御する制御システムであり、車内LANを介して、車両を制御する車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17と車両の制御に関する情報を記憶する制御サーバ装置14とを接続する。なお、車両制御システム10については別途詳細に説明する。
無線アクセスポイント23は、車両制御システム10と無線を介して販売店サーバ装置30またはメーカサーバ装置40と接続する無線ネットワークインタフェースである。また、ネットワーク25は、TCP/IPに基づいて通信をするネットワークであり、具体的にはインターネット、LAN、専用回線などである。
販売店サーバ装置30は、車両または部品を販売する販売店のサーバ装置であり、車両または部品に適合するサービスマニュアルを提供する。また、メーカサーバ装置40は、車両または部品のメーカのサーバ装置であり、車両または部品に適合するサービスマニュアルを提供する。なお、メーカとは、車両メーカ、部品メーカ、車両メーカ等が提供しているトヨタG−Bookセンタ等のコンテンツサーバを含む。
続いて、車両制御システム10について詳細に説明する。車両制御システム10は、入力装置11、出力装置12、通信装置13、制御サーバ装置14、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17、車内LAN18を有する。入力装置11は、ユーザが車両または部品に対する要求、車両または部品に適合するサービスマニュアルの表示などの要求や指示を入力する装置であり、具体的には、タッチペン、ボタンなどである。
出力装置12は、車両または部品に適合するサービスマニュアルを画像表示、または音声出力する装置であり、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)、音声合成装置などである。また、通信装置13は、無線アクセスポイント23およびネットワーク25を介して販売店サーバ装置30またはメーカサーバ装置40と通信を行う装置であり、アンテナ131を有する。
制御サーバ装置14は、車両制御システム10の全体を制御するサーバ装置であって、IF部141、記憶部142、制御部143を有する。IF部141は、車内LAN18との間の入出力インタフェース部である。また、記憶部142は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置であり、具体的には、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)、DVD(Degital Versatile Disk)、MD(Mini−Disk)などである。また、記憶部142は、関連マニュアル記憶部1421、関連マニュアル識別情報記憶部1422を有する。
関連マニュアル記憶部1421は、車両に関連するサービスマニュアル、または車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のいずれにも属さない部品に関連するサービスマニュアルを記憶する記憶部である。また、関連マニュアル識別情報記憶部1422は、車両または部品の識別情報と、車両または部品に適合するサービスマニュアルの識別情報と、車両または部品に関連する制御装置の識別情報と、を対応付けた関連マニュアル識別情報を記憶する記憶部である。ここで、図2を参照して、図1に示す制御サーバ装置14の関連マニュアル識別情報記憶部1422に記憶される関連マニュアル識別情報について説明する。図2は、図1に示す制御サーバ装置14の関連マニュアル識別情報記憶部1422に記憶される関連マニュアル識別情報を示す図である。
同図に示すように、関連マニュアル識別情報は、例えば、車両または部品の部品番号“P1、P2、P3、P4”、サービスマニュアルのマニュアル番号“MP1、MP2、MP3、MP4”、制御サーバ装置、車体制御装置、エンジン制御装置、計器制御装置のそれぞれの識別番号“14、15、16、17”である。また、関連マニュアル送信部1434は、サービスマニュアルを制御サーバ装置14、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のうちの該当する制御装置に送信した場合に、該当する制御装置にサービスマニュアルを送信した旨の識別情報“有、無”を関連マニュアル識別情報記憶部1422に記憶させる。このように、関連マニュアル識別情報は、制御サーバ装置14、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17とそれらに関連する車両または部品、車両または部品に適合するサービスマニュアルの有無を識別する情報である。
図1の説明に戻ると、制御部143は、制御サーバ装置14の全体を制御する制御部であり、要求受付部1431、関連マニュアル取得部1432、車両情報取得部1433、関連マニュアル送信部1434、関連マニュアル出力部1435を有する。要求受付部1431は、車両または部品に対する要求を受け付ける受付部であり、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付ける。
また、関連マニュアル取得部1432は、車両または部品に対する要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得する取得部であり、制御装置検索部1432aを有する。制御装置検索部1432aは、関連マニュアル識別情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを送信した制御装置を検索する検索部である。すなわち、車両または部品に適合するサービスマニュアルを記憶している制御装置を検索する。
また、関連マニュアル取得部1432は、車両または部品に対する要求と車両情報に基づいて通信手段または車内LANを介して車両または部品に関する販売店またはメーカ、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17の少なくともいずれか一つからサービスマニュアルを取得する。また、関連マニュアル取得部1432は、制御装置検索部1432aによってサービスマニュアルを送信した制御装置を検索し、検索した制御装置にサービスマニュアルの出力要求をする。
車両情報取得部1433は、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17から車両情報を取得する。また、関連マニュアル送信部1434は、サービスマニュアルを車両または部品に関連する制御装置に送信する送信部であり、サービスマニュアルを制御装置に送信した場合に、制御装置にサービスマニュアルを送信した旨の識別情報を関連マニュアル識別情報記憶部1423に記憶させる。また、関連マニュアル出力部1435は、関連マニュアル取得部1432によって取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御する出力部である。
車体制御装置15は、照明装置、自動ミラー、自動開閉窓、空調装置などの車両の電気系装備品を制御する装置であり、IF部151、記憶部152、制御部153を有する。IF部151は、車内LAN18との間の入出力インタフェース部である。また、記憶部152は、RAMやROMなどの記憶装置であり、具体的には、HDD、CD、DVD、MDなどである。また、記憶部152は、車両情報記憶部1521、関連マニュアル記憶部1522を有する。
車両情報記憶部1521は、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を記憶する記憶部であり、例えば、車両のドアを無線で開閉する無線制御装置との無線インタフェースの有無、車両の盗難に対するセキュリティの有無などの車体制御に関する機能設定情報を記憶する。また、関連マニュアル記憶部1522は、車両または部品に適合するサービスマニュアルを記憶する記憶部であり、照明装置、自動ミラー、自動開閉窓、空調装置などの車両の電気系装備品に関わる部品に適合するサービスマニュアルを記憶する。
ここで、図3を参照して、図1に示す車両情報記憶部1521に記憶されている機能設定情報について説明する。図3は、図1に示す車両情報記憶部1521に記憶されている機能設定情報を示す図である。同図に示すように、機能設定情報は、本来車両がデフォルトとして有するデフォルト機能とユーザが設定したユーザ設定機能とに関する情報である。例えば、図3に示すようにューザは、セキュリティのデフォルト機能“無”をユーザ設定機能“有”に変更している。ところが、サービスマンは、このことに気がつかずに作業を行って、点検、取付、修理、検査においてミスや不具合を引き起こすことがしばしば発生する。制御サーバ装置14は、デフォルト機能とユーザ設定機能に関する機能設定情報を車両情報記憶部1521に記憶しているので、サービスマンに機能設定情報を報知することにより、そのようなミスや不具合を引き起こすことがないように支援することができる。
図1の説明に戻ると、制御部153は、車体制御装置15の全体を制御する制御部であり、車両情報送信部1531、関連マニュアル取得部1532、関連マニュアル出力部1533を有する。車両情報送信部1531は、車両情報を制御サーバ装置14に送信する送信部であり、例えば、無線インタフェースの有無、セキュリティの有無などの機能設定情報を送信する。また、関連マニュアル取得部1532は、制御サーバ装置14からサービスマニュアルを取得し、関連マニュアル記憶部1522に記憶させる取得部である。また、関連マニュアル出力部1533は、制御サーバ装置14の要求に基づいて関連マニュアル記憶部1522に記憶されている車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御する出力部である。
エンジン制御装置16は、エンジン、動力伝達装置、制動装置などを制御する装置であり、IF部161、記憶部162、制御部163を有する。IF部161は、車内LAN18との間の入出力インタフェース部である。また、記憶部162は、RAMやROMなどの記憶装置であり、具体的には、HDD、CD、DVD、MDなどである。また、記憶部162は、車両情報記憶部1621、関連マニュアル記憶部1622を有する。
車両情報記憶部1621は、車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を記憶する記憶部であり、特に、車両の型式を記憶する。また、関連マニュアル記憶部1622は、車両または部品に適合するサービスマニュアルを記憶する記憶部であり、エンジン、動力伝達装置、制動装置などに関わる部品に適合するサービスマニュアルを記憶する。
制御部163は、エンジン制御装置16の全体を制御する制御部であり、車両情報送信部1631、関連マニュアル取得部1632、関連マニュアル出力部1633を有する。車両情報送信部1631は、車両情報を制御サーバ装置14に送信する送信部であり、特に、車両の型式を送信する。また、関連マニュアル取得部1632は、制御サーバ装置14からサービスマニュアルを取得し、関連マニュアル記憶部1622に記憶させる取得部である。また、関連マニュアル出力部1633は、制御サーバ装置14の要求に基づいて関連マニュアル記憶部1622に記憶されている車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御する制御部である。
計器制御装置17は、速度計、タコメータ、燃料計、油圧計、温度計などの車両の計器を制御する装置である。ここでは、計器制御装置17は、詳細な構成を示さなかったが、車体制御装置15、エンジン制御装置16と基本的に同じ構成を有する。また、車内LAN18は、車両制御システムのLANであり、入力装置11、出力装置12、通信装置13、制御サーバ装置14、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17を接続し、データを伝送する。
(3)サービス作業支援手順
次に、図4を参照して、図1に示す車両制御システム10のサービス作業支援手順について説明する。図4は、図1に示す車両制御システム10のサービス作業支援手順を示すフローチャートである。同図に示すように、まず車両制御システム10が起動する(ステップS301)。そして、車両制御システム10は、車両または部品に対する要求が点検要求であるか否かを判定する(ステップS302)。
その結果、車両または部品に対する要求が点検要求である場合は(ステップS302肯定)、車両制御システム10は、車両または部品に関する点検マニュアルを取得表示し(ステップS303)、車両または部品に関するユーザの点検作業を支援する(ステップS304)。具体的には、各制御装置は、点検要求を受付けて、予め記憶された点検支援ソフトウエアに従って点検支援を行い、点検結果を出力する。例えば、点検マニュアルを出力装置12に表示し、点検手順を表示または音声出力する。また、点検手順と異なる手順が実施された場合は警告する。また、作業結果の確認を行い、作業結果が不良の場合は、作業のやり直しを通知するなどの支援を行う。
一方、車両または部品に対する要求が点検要求でない場合は(ステップS302否定)、車両制御システム10は、さらに車両または部品に対する要求が取付要求であるか否かを判定する(ステップS305)。その結果、車両または部品についての要求が取付要求である場合は(ステップS305肯定)、車両制御システム10は、車両または部品に関する取付マニュアルを取得表示し(ステップS306)、車両または部品に関するユーザの取付作業を支援する(ステップS307)。具体的には、各制御装置は、取付要求を受付けて、予め記憶された取付支援ソフトウエアに従って取付支援を行い、取付結果を出力する。例えば、取付マニュアルを出力装置12に表示し、取付手順を表示または音声出力する。また、取付手順と異なる手順が実施された場合は警告する。また、作業結果の確認を行い、作業結果が不良の場合は、作業のやり直しを通知するなどの支援作業を行う。
一方、車両または部品に対する要求が取付要求でない場合は(ステップS305否定)、車両制御システム10は、さらに車両または部品に対する要求が修理要求であるか否かを判定する(ステップS308)。その結果、車両または部品に対する要求が修理要求である場合は(ステップS308肯定)、車両制御システム10は、車両または部品に関する修理マニュアルを取得表示し(ステップS309)、車両または部品に関するユーザの修理作業を支援する(ステップS310)。具体的には、各制御装置は、修理要求を受付けて、予め記憶された修理支援ソフトウエアに従って修理支援を行い、修理結果を出力する。例えば、修理マニュアルを表示し、修理手順を表示または音声出力する。また、修理手順と異なる手順が実施された場合は警告する。また、作業結果の確認を行い、作業結果が不良の場合は、作業のやり直しを通知するなどの支援作業を行う。
一方、車両または部品に対する要求が修理要求でない場合は(ステップS308否定)、車両制御システム10は、さらに車両または部品に対する要求が検査要求であるか否かを判定する(ステップS311)。その結果、車両または部品についての要求が検査要求である場合は(ステップS311肯定)、車両制御システム10は、車両または部品に関する検査マニュアルを取得表示し(ステップS312)、車両または部品に関するユーザの検査作業を支援する(ステップS313)。具体的には、各制御装置は、検査要求を受付けて、予め記憶された検査支援ソフトウエアに従って検査支援を行い、検査結果を出力する。例えば、検査マニュアルを出力装置12に表示し、検査手順を表示または音声出力する。また、検査手順と異なる手順が実施された場合は警告する。また、作業結果の確認を行い、作業結果が不良の場合は、作業のやり直しを通知するなどの支援作業を行う。
このように、販売店でサービスマンが車両または部品に対する点検、取付、修理、検査などのサービス作業を実施する場合に、車両制御システム10は、車両または部品に対する要求に応じてサービス作業に関わるマニュアルを取得表示し、サービス作業を支援することとしたので、車両制御システム10は、車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができる。
(4)マニュアル取得表示手順
次に、図5を参照して、図4に示すマニュアル取得表示手順、ステップS303、ステップS306、ステップS309、ステップS312をさらに詳細に説明する。図5は、図4に示すマニュアル取得表示手順、ステップS303、ステップS306,ステップS309、ステップS312をさらに詳細に示すフローチャートである。
同図に示すように、制御サーバ装置14の要求受付部1431は、車両または部品に対する要求があるまで待ち(ステップS401)、要求を受け付けると(ステップS401肯定)、制御装置検索部1432aは、関連マニュアル識別情報に基づいて車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17に車両または部品に適合したマニュアルが記憶されているか否かを調べる(ステップS402)。
その結果、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17に車両または部品に適合したマニュアルが記憶されている場合は(ステップS402肯定)、関連マニュアル取得部1432は、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のうちの該当する制御装置にマニュアルを表示するよう要求し(ステップS403)、該当する制御装置は、マニュアルを出力装置12に表示し(ステップS404)、本手順を終了する。
一方、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17に車両または部品に適合したマニュアルが記憶されていない場合は(ステップS402否定)、車両情報取得部1433は、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17に車両情報を要求する(ステップS405)。すると、エンジン制御装置16、車体制御装置15は、制御サーバ装置14の車両情報の要求に対してそれぞれ車両の型式、機能設定情報などの車両情報を送信する(ステップS406)。
そして、関連マニュアル取得部1432は、車両または部品に対する要求、エンジン制御装置16、車体制御装置15から受信した車両情報を販売店サーバ装置30またはメーカサーバ装置40に送信する(ステップ407)。さらに、販売店サーバ装置30またはメーカサーバ装置40は、車両または部品に対する要求、車両情報を受信して、車両または部品に適合したマニュアルを制御サーバ装置14に送信する(ステップS408)。そして、関連マニュアル取得部1432は、車両または部品に適合したマニュアルを取得し、制御サーバ装置14が記憶すべきマニュアルの場合は、関連マニュアル記憶部1421に記憶させる。さらに、関連マニュアル出力部1435は、出力装置12に取得したマニュアルを表示する(ステップS409)。
さらに、関連マニュアル送信部1434は、関連マニュアル識別情報に基づいて取得したマニュアルを車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のうちの該当する制御装置に送信し(ステップS410)、同時に、関連マニュアル識別情報記憶部1423に該当する制御装置に取得したマニュアルを送信した旨の識別情報を記憶する(ステップS411)。そして、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のうちの該当する制御装置は、制御サーバ装置14から受信したマニュアルを関連マニュアル記憶部に記憶する(ステップS412)。
このように、車両制御システム10は、車両または部品に対する要求、車両情報に基づいて車両または部品に適合したマニュアルを販売店サーバ装置30、メーカサーバ装置40などの車両の外部、または、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17から取得し、表示することとしたので、車両制御システム10は、車両または部品に関する点検、取付、修理、検査におけるミスまたは不具合を減らし、作業時間を短縮することができる。
また、車両制御システム10は、例えば、部品取付に関してサービスマニュアルを取得して部品が車両に取付られないと判断した場合は、その旨を通知する。なお、サービスマニュアルを取得する場合に、ユーザに通信費が課金されないような考慮が必要である。また、関連マニュアルは、エンジン制御装置や車体制御装置に全て記憶される必要はなく、ナビゲーションシステムのHDDに記憶しても良い。
上述してきたように、本実施例では、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17は、車両情報送信部1531、1631が車両の型式、機能設定情報または故障情報からなる車両情報を制御サーバ装置14に送信し、制御サーバ装置14は、要求受付部1431が車両または部品に対する要求を受け付け、車両情報取得部1433が車体制御装置15、エンジン制御装置16から車両情報を取得し、関連マニュアル取得部1432が要求と車両情報に基づいて車両または部品に適合するサービスマニュアルを取得し、関連マニュアル出力部1435が取得されたサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、車両制御システム10は、目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供し、作業の労力を軽減し、作業時間を短縮し、作業ミスを防止することができる。
また、要求受付部1431は、車両または部品に対する点検、取付、修理、検査の少なくともいずれか一つに関する要求を受け付けることとしたので、車両制御システム10は、車両または部品に関する要求に応じて目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを提供することができる。
また、関連マニュアル取得部1432は、外部と通信し、外部からサービスマニュアルを取得することとしたので、車両制御システム10は、販売店やディーラから目的の作業に使用すべきサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、関連マニュアル取得部1432は、車内LANを介してサービスマニュアルを取得することとしたので、車両制御システム10は、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計測器制御装置17に記憶されている関連するサービスマニュアルを正確かつ迅速に提供することができる。
また、関連マニュアル送信部1434は、サービスマニュアルを該当する制御装置に送信した場合に、該当する制御装置にサービスマニュアルを送信した旨の識別情報を記憶させることとしたので、制御サーバ装置14は、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17のうちどの制御装置にサービスマニュアルが記憶されているか正確かつ迅速に識別できる。
また、関連マニュアル出力部1435は、サービスマニュアルを送信した制御装置を検索し、検索した制御装置にサービスマニュアルの出力要求をすることとしたので、制御サーバ装置14は、各制御装置に記憶されているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力することができる。
また、関連マニュアル取得部1532、1632は、制御サーバ装置14からサービスマニュアルを取得し、記憶させることとしたので、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17は、関連する部品に適合したマニュアルを記憶し、必要に応じて正確かつ迅速に出力することができる。
また、関連マニュアル出力部1533、1633は、制御サーバ装置14の要求に基づいて記憶されている車両または部品に適合するサービスマニュアルを出力するよう制御することとしたので、車体制御装置15、エンジン制御装置16、計器制御装置17は、自己が記憶しているサービスマニュアルを正確かつ迅速に出力できる。