JP2006044196A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プレート間の空気を逃がしつつ、外部からのインクが流路ユニット内に侵入するのを抑制する。
【解決手段】 流路ユニット4は、8枚のプレート11〜18を有している。流路ユニット4の一部を構成するノズルプレート11は、その上面に固定されたカバープレート12と対向する領域の縁から外側に延在した延在部6を有しており、延在部6には補強フレーム7が固定されている。補強フレーム7は、カバープレート12と離隔して配置されており、補強フレーム7とカバープレート12との間に空隙2が形成されている。カバープレート12のノズルプレート11に対向する面には、凹部85が形成されている。凹部85は、カバープレート12の側面において空隙2と連通している。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
インクジェットヘッドは、インクジェットプリンタ等において、インクタンクから供給されたインクを複数の圧力室に分配し、各圧力室に選択的にパルス状の圧力を付与することによりノズルからインクを吐出する。圧力室に選択的に圧力を付与するための一つの手段として、圧電性のセラミックからなる複数の圧電シートが積層されたアクチュエータユニットが用いられることがある。
かかるインクジェットヘッドの一例として、インク供給孔から圧力室を介してノズルに至る複数のインク流路が内部に形成されたキャビティプレート(流路ユニット)と、流路ユニットの上面に固定され、連続平板状の圧電シートを、複数の圧力室に跨って形成されたコモン電極(共通電極)と、各圧力室に対向して配置された複数の個別電極とで挟み込んだ複数の圧電アクチュエータ(アクチュエータユニット)とを有するものが知られている(特許文献1参照)。このインクジェットヘッドにおいて、キャビティプレートは、複数のプレートが接着剤にて重ね接合された積層構造を有している。各プレートには、複数の孔が形成されており、各孔が互いに位置合わせされた状態で接合されることで、キャビティプレート内に複数のインク流路が形成されている。圧電アクチュエータの複数の個別電極は、フレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)と電気的に接続されている。個別電極及びコモン電極に挟まれ且つ積層方向に分極された圧電シートの部分は、個別電極がFPCからの駆動電圧の供給によって、コモン電極と異なる電位にされると、いわゆる圧電縦効果により積層方向に伸縮する。これにより、キャビティプレートの圧力室内の容積が変動し、インク流路毎の圧力室に連通したノズルから記録媒体に向けてインクが吐出される。
特開2002−96477号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、キャビティプレートに合成樹脂製のノズルプレートを含んでいる。各プレートを接着剤で接着するときに、このノズルプレートはその可撓性の高さから、マニホールドプレートとの間で接着剤中に空気(気泡)を残してしまうことが心配される。これにより、各プレートを固定して積層接着構造体とする加熱時に、この気泡が接着剤を押しのけるように膨張するので、ノズルプレートとマニホールドプレートとの部分的剥離が生じることがある。仮に、マニホールドプレート側に多数の細かい溝を形成して空気を外部に逃がせるようにしても、溝の細かさからインクを外部から引き込みやすくなる。あるいは、溝の形成のされ方によっては、マニホールドプレートの剛性が低下するので、ノズルプレートとの積層接着構造体に反りや撓みが残ることがある。
そこで、本発明の一つの目的は、プレート間の空気を逃がしつつ、外部からのインクが内部に侵入することを抑制するインクジェットヘッドを提供することである。
本発明の別の目的は、プレート間の空気を逃がすとともに、プレートが反りにくいインクジェットヘッドの製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズル孔が形成された第1のプレートと、前記第1のプレートに固定されて前記複数のノズル孔にそれぞれ連通する複数の連通孔が形成された第2のプレートとを含み、複数のプレートが前記第2のプレートに積層された流路ユニットと、少なくとも前記第2のプレートと空隙を介して配置された第1のフレームとを備えている。そして、前記第1のプレートが、前記第2のプレートと対向する領域の縁から外側に延在する延在部分を有し、前記延在部分の前記第1のフレームと対向する面が前記第1のフレームに固定され、前記第2のプレートが、前記第1のプレートに対向する面に、前記複数の連通孔に隣接して形成された凹部を有し、前記凹部が前記空隙に連通している。
これにより、第1のプレートと第2のプレートとが積層したときに、両者間に介在する空気を凹部から空隙に逃がすことができるとともに、外部からのインクが凹部から流路ユニットの内部に侵入しにくくなる。
本発明において、前記第1のフレームが、前記第2のプレートを取り囲むように環状に形成されていることが好ましい。これにより、外部からのインクが凹部から流路ユニットの内部により侵入しにくくなる。
また、このとき、前記流路ユニットのノズルが形成された面の反対側の面に固定された第2のフレームをさらに備えている。そして、前記第2のフレームが、前記第1のフレームの前記延在部分と対向する面とは反対側の面に固定されていてもよい。これにより、外部からのインクが凹部から流路ユニットの内部により一層侵入しにくくなる。
また、このとき、前記第2のフレームには、前記空隙と外部とを連通させる通路が形成されていてもよい。これにより、製造時において、凹部及び空隙内の空気が通路を介してヘッド外部に逃げやすくなる。
また、このとき、前記通路の一方の開口が、前記第2のフレームの内壁面に設けられていてもよい。これにより、インクが外部から空隙に侵入しにくくなる。
また、このとき、前記流路ユニットには、前記空隙と外部とを連通させる通路が形成されていてもよい。これにより、製造時において、凹部及び空隙内の空気が通路を介してヘッド外部に逃げやすくなる。加えて、インク吐出面から比較的に離れた位置に通路が配置されることになるので、インクが外部から空隙に侵入しにくくなる。
また、このとき、前記通路のいずれかの開口が、封止材により塞がれていてもよい。これにより、空隙が密閉空間となる。そのため、外部からのインクが流路ユニットの内部に侵入しなくなる。
また、本発明において、前記第2のプレートには、一列又は二列に配列された複数の前記連通孔からなる連通孔群が複数形成されており、前記凹部が、各連通孔群の間に形成されていることが好ましい。これにより、空気をより逃がしやすくなる。
また、本発明において、前記第2のプレートの縁近傍には、前記凹部が形成されていない領域が設けられていることが好ましい。これにより、第2のプレートが補強される。
また、本発明において、前記第1のフレームの厚さが、前記第1のプレートを除く前記流路ユニットの厚さ以下であることが好ましい。これにより、第1のプレートの延在部分がノズルからのインク吐出方向に向かって曲がらなくなる。
また、このとき、前記第2のフレームが固定された前記流路ユニットの固定面には、それぞれが前記ノズルに連通した複数の圧力室が形成されており、前記流路ユニットの前記固定面に固定され、前記複数の圧力室の容積を変化させるアクチュエータユニットがさらに備えられている。そして、前記第2のフレームは、環状の外形形状を有し、前記アクチュエータユニットを取り囲んで前記固定面に固定されていてもよい。これによると、アクチュエータユニットを備えたヘッドにおいても、第1のプレートと第2のプレートとが積層したときに、両者間に介在する空気を凹部から空隙に逃がすことができるとともに、外部からのインクが凹部から流路ユニットの内部により一層侵入しにくくなる。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクを吐出する複数のノズル孔が形成された第1のプレートと、前記第1のプレートに固定された第2のプレートとを含み、複数のプレートが前記第2のプレートに積層された流路ユニットと、インクを吐出させるためのアクチュエータユニットとを備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、前記第1のプレートの一方の面に、前記一方の面を内側領域と外側領域とに画定する環状の第1のフレームを固定する第1の工程と、前記複数のノズル孔にそれぞれ連通する複数の連通孔と前記連通孔に連通しておらず且つ側面において外部に連通した凹部とが表面に形成された、前記第1のプレートとは異なる材料からなる第2のプレートを、前記凹部が形成された前記表面が前記第1のプレートに接するようにして前記第1のプレートの一方の面に固定する第2の工程と、前記第1のプレートにおいて、前記連通孔内に露出した部分を前記第2のプレート側から除去することによって、前記第1のプレートに前記ノズル孔を形成する第3の工程とを備えている。これによると、環状の第1のフレームが固定された第1のプレートに第2のプレートが固定されるので、第2の工程において、第1のプレートが反りにくくなる。そのため、第3の工程におけるノズル孔の形成位置精度が向上する。また、第1のプレートと第2のプレートとが固定されたときに、両者間に介在する空気を凹部から外部に逃がすことができる。
また、本発明において、前記第2の工程において、前記第1のフレームにより画定された前記第1のプレートの前記内側領域内に、前記第1のフレームから離隔して空隙を作るように前記第2のプレートを固定することが好ましい。これによると、第2のプレートと第1のフレームとの間に凹部と連通する空隙が存在することになる。空隙は環状の第1のフレームによって囲まれているので、空隙に外部からのインクが侵入しにくくなる。そのため、凹部にも外部からのインクが侵入しにくくなる。
また、本発明において、環状の第2のフレームを、前記アクチュエータユニットを取り囲むように前記流路ユニットに固定すると共に、前記第1のフレームの前記第1のプレートに固定される面とは反対側の面を前記第2のフレームに固定する第4の工程と、インクを吐出させるための駆動信号を前記アクチュエータユニットに供給する複数の信号線を含む平型柔軟ケーブルを前記アクチュエータユニットに固定する第5の工程とをさらに備えている。そして、前記第5の工程において、前記アクチュエータユニットと前記平型柔軟ケーブルとが加熱することで固定されることが好ましい。これにより、加熱してアクチュエータユニットと平型柔軟ケーブルとを固定するときに、凹部内の空気が膨張しても凹部と空隙とが連通しているので、加熱したときの空気膨張によって第1のプレートと第2のプレートとが剥がれにくくなる。
また、このとき、前記流路ユニットと前記第2のフレームとの少なくとも一方の表面に、前記流路ユニットと前記第2のフレームとを固定する固定領域を横切る溝が形成されており、前記第4の工程において、一端が外部に連通し他端が前記第1のフレームと前記第2のプレートとで画定される空隙に連通する通路を前記溝が形成するように、前記流路ユニットと前記第2のフレームとを前記固定領域に固定していてもよい。これにより、空隙が外部と連通することになるので、空隙内及び凹部内で膨張した空気が外部に逃げる。そのため、第1のプレートと第2のプレートとがより剥がれにくくなる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッド1の斜視図である。図2は、図1のII−II線における断面図であり、インクジェットヘッドを構成するホルダにヘッド本体が組み付けられた状態を示している。図3は、図2に示すヘッド本体にフレームが接着された状態を示す斜視図である。図4は、図2に示すヘッド本体とフレキシブルプリント回路とを分離させた状態の斜視図である。インクジェットヘッド1は、シリアル式のインクジェットプリンタ(図示略)に用いられて、副走査方向に平行に搬送されてきた用紙に対してマゼンタ、イエロー、シアン及びブラックの4色のインクを吐出して記録するものである。図1及び図2に示すようにインクジェットヘッド1は、4色のインクをそれぞれ貯溜する4つのインク室3が形成されたインクタンク71と、このインクタンク71の下方に配置されたヘッド本体70と、ヘッド本体70の上方に接合されたフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)50とを備えている。
インクタンク71の内部には、4つのインク室3が主走査方向に並んで形成されており、図2中左方のインク室3からマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクが順に貯溜されている。これら4つのインク室3は、対応するインクカートリッジ(図示せず)がチューブ40(図1参照)によってそれぞれ接続されており、インクカートリッジからインク室3に各色のインクが供給されるようになっている。また、図2に示すようにインクタンク71が、平面矩形形状のメインフレーム(第2のフレーム)41に組み付けられている。このメインフレーム41は、四角筒状のホルダ72の下端部に接着剤で固定されている。さらに、このメインフレーム41には、図3に示すように、平面形状が長方形形状の貫通孔である窓42が形成されており、この窓42内に後述のアクチュエータユニット21を配置するようにしてヘッド本体70が接着固定されている。アクチュエータユニット21の側壁は窓42の内壁に包囲されている。また、アクチュエータユニット21とメインフレーム41との間には、空隙9が形成されている。さらに、この空隙9は外部と連通している。インクタンク71の下端部には、4つのインク室3にそれぞれ連通する4つのインク導出口(図示せず)が形成されている。一方、メインフレーム41には、図3に示すように、平面形状が楕円形状の4つの貫通孔41aが形成されており、インクタンク71のインク導出口とそれぞれ連通している。
ヘッド本体70は、それぞれの色ごとに複数のインク流路が形成された流路ユニット4と、流路ユニット4の上面にエポキシ系の熱硬化性接着剤によって接着されたアクチュエータユニット21とを含んでいる。図4に示すように、流路ユニット4及びアクチュエータユニット21はともに、長方形平面形状を有する複数の薄板を積層して構成され、インクタンク71の下方に配置されている。また、ヘッド本体70の底面は多数のノズル8(図6参照)が配列されたインク吐出面70aとなっている。
ヘッド本体70の底面には、図2に示すように、側方に向かって延出した延在部6(後述するノズルプレート11の外周端近傍部分)が形成されている。この延在部6の上面とメインフレーム41の下面との間に補強フレーム(第1のフレーム)7が配置されている。補強フレーム7は、図4に示すように、内側に貫通孔である窓7aを有する矩形の枠体である。その外形サイズは、ノズルプレート11と同じである。補強フレーム7の窓7a内には、補強フレーム7の内壁から離隔するように、ノズルプレート11を除く流路ユニット4が配置されている。すなわち、補強フレーム7が画定するノズルプレート11の内側領域にノズルプレート11を除く流路ユニット4のほぼ全体が配置されている。これにより、補強フレーム7と流路ユニット4との間には、空隙2が形成される。ここで、ノズルプレート11の内側領域は、補強フレーム7の窓7aと対向する部分であり、それ以外の領域が外側領域となっている。つまり、ノズルプレート11は、補強フレーム7の内壁面延長上を境界として内側領域と外側領域とに区別されている。また、本実施の形態において、補強フレーム7の厚みは、ノズルプレート11を除く流路ユニット4の厚みと同じになっているが、補強フレーム7の厚みはノズルプレート11を除く流路ユニット4の厚み以下であればよい。これは、メインフレーム41の同一平面上に流路ユニット4及び補強フレーム7を接着したときに、ノズルプレート11の延在部6が下方(すなわち、ノズル8からのインク吐出方向)に向かって曲がらないようにするためである。これにより、インク吐出面70aが延在部6とほぼ同一面上に位置するか、この延在部6に対してインク吐出方向にせり出した形態となる。その結果、インク吐出面70aと対向する位置に搬送されてきた用紙とノズルプレート11とが接触することがなくなる。
流路ユニット4の上面には、平面形状が楕円形状の4つのインク供給口4a(図5参照)が形成されており、4つのインク供給口4aを覆う位置には、フィルタ45が配置されている。こうして、インク供給口4aから流路ユニット4内に供給されるインク内のゴミなどがフィルタ45によって捕獲される。
また、メインフレーム41の下面には、図2に示すように、メインフレーム41の長手方向に沿う窓42の内壁からメインフレーム41の下面の空隙2に対向する位置まで延在した複数の溝81が形成されている。これらの溝81により、空隙2と空隙9とが連通されている。また、これら溝81は、メインフレーム41の長手方向に沿って互いに離隔している。このようなメインフレーム41には、図3に示すように、流路ユニット4が接着されている。このとき、メインフレーム41の貫通孔41aとインク供給口4aとが連通され、且つ、溝81が空隙2と空隙9とを連通する連通路として構成される。この構成により、インクタンク71からインクタンク71のインク導出口、メインフレーム41の貫通孔41a及び対応する流路ユニット4のインク供給口4aを介して流路ユニット4内に至るインク流路が形成される。また、溝81の内壁側の開口は、ヘッド本体70にFPC(平型柔軟ケーブル)50が接合された後に設けられる封止材82で塞がれている。これにより、空隙2が密閉空間となり外部からのインクが溝81内及び空隙2内に侵入するのを防いでいる。
また、アクチュエータユニット21の上面には、給電部材であるFPC50が接合され主走査方向の一方に引き出されるとともに、屈曲しながら上方に引き出されている。FPC50のアクチュエータユニット21に関して反対側の面には、FPC50及びアクチュエータユニット21を保護しつつ、アクチュエータユニット21が発する熱を放散するアルミプレート44が貼付されている。このアルミプレート44は、アクチュエータユニット21の駆動している個別電極26(図6参照)部分からの熱を放散し、アクチュエータユニット21全体の温度分布を均一化している。
また、アクチュエータユニット21に接合されたFPC50は、インクタンク71の側面に沿って上方に引き出されている。このFPC50上には、ドライバIC75が設置されている。FPC50には、FPC50の延在方向に沿って配設された複数の信号線(図示せず)が形成されており、ドライバIC75と表面電極28(アクチュエータユニット21)とを電気的に接続している。
図2において、ホルダ72のドライバIC75に面した側壁には、窓72bが形成されている。また、ドライバIC75とこの窓72bとの間には、略直方体形状のアルミ板からなるヒートシンク76が配置されている。ここには、弾性部材74も配置されており、ドライバIC75がFPC50を挟んでヒートシンク76に対して押圧されている。これらヒートシンク76及び窓72bにより、ドライバIC75で発生した熱を効率的に散逸させることができる。また、窓72b内には、ホルダ72の側壁とヒートシンク76の隙間を埋めるためのシール剤77が配置されており、インクジェットヘッド1の本体にゴミやインクが侵入することを防いでいる。
図5は、図4に示すFPC50及びヘッド本体70の分解斜視図である。図6は、図4に示すVI−VI線における断面図である。図5から分かるように、ヘッド本体70
は、アクチュエータユニット21と流路ユニット4とを含んでいる。このうち、流路ユニット4は、上から、キャビティプレート18、サプライプレート17、アパーチャプレート16、2枚のマニホールドプレート14,15、ダンパプレート13、カバープレート(第2のプレート)12、ノズルプレート(第1のプレート)11の計8枚のシート材が積層された積層構造を有している。本実施の形態において、流路ユニット4を構成する8枚のプレート11〜18のうち、7枚のプレート12〜18がステンレス鋼からなり、ノズルプレート11が合成樹脂からなる。この合成樹脂としては、インクに対する耐性からポリイミド樹脂を用いている。
アクチュエータユニット21は、後で詳述するように、1枚の絶縁シート22と2枚の圧電シート23,24とが積層され、活性部となる部分を有する1つの活性層(以下、単に「活性部を有する層」というように記する)と活性部を有しない2つの非活性層とを有している。なお、活性層を有する層数は、要求されるアクチュエータユニット21の変位量に応じて適宜決められるものであり、本実施形態のように1層に限るものではない。すなわち、より大きな変位が必要であれば、活性層を有する層を増やせばよい。
ノズルプレート11には、図5及び図6に示すように、微小径のノズル8が解像度に応じた間隔で複数形成されている。これらノズル8は、ノズルプレート11における長手方向に沿って、千鳥状の5列に配列されている。ノズルプレート11は、流路ユニット4を構成する7枚のプレート12〜18と対向する領域の周縁からさらに面方向に延出している。この延出した部分が、上述した流路ユニット4の延在部6になっている。すなわち、ノズルプレート11は、この延在部6の分だけ7枚のプレート12〜18の平面積より大きく形成されている。また、この延在部6の上面には、補強フレーム7も接着されている。
図5に示すように、キャビティプレート18の中央部には、複数の圧力室10がキャビティプレート18の長手方向に沿って千鳥状配列で5列に穿設されている。また、キャビティプレート18の一端部側には、インク供給口4aとなる4つの孔35がキャビティプレート18の短手方向に沿って形成されている。各圧力室10は、その長手方向がキャビティプレート18の長手方向に対して直交している。各圧力室10の一端部は、図5及び図6に示すように、サプライプレート17、アパーチャプレート16、2枚のマニホールドプレート14,15、ダンパプレート13及びカバープレート12に千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔31を介して、ノズルプレート11におけるノズル8に連通している。
図5に示すように、2枚のマニホールドプレート14,15のうち、アパーチャプレート16に近い側のマニホールドプレート15には、5つのインク室半部19aが貫通状に形成されている。これら5つのインク室半部19aは、マニホールドプレート15の長手方向に沿って延在されつつ、マニホールドプレート15の短手方向に互いに離隔している。
一方、ダンパプレート13側のマニホールドプレート14にも、5つのインク室半部19aと同様の5つのインク室半部19bが貫通して形成されている。図6に示すように、この構成で2枚のマニホールドプレート14,15、アパーチャプレート16及びダンパプレート13の計4枚を積層することにより、対向する2つのインク室半部19a,19bが相互に接合される。このときに形成される上下の開口は、上からのアパーチャプレート16と下からのダンパプレート13とにより覆われる。これにより、貫通孔31の列の間及び外側に計5つの共通インク室5が形成される。なお、各共通インク室5の一端部がインク供給口4aとそれぞれ対向している。
サプライプレート17には、複数の貫通孔31の他に、複数の連絡孔32が貫通して形成されている。これらの連絡孔32は、一方の開口において圧力室10と連通し、他方の開口において後述のアパーチャ33と連通している。さらに、複数の連絡孔32は、各圧力室10に対応してサプライプレート17の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。また、サプライプレート17には、その長手方向の一端部に、図5に示す4つの孔36を有している。これらの孔36は、それぞれキャビティプレート18の4つの孔35と対向するように形成されている。
アパーチャプレート16には、複数の貫通孔31の他に、複数のアパーチャ(絞り)33が、アパーチャプレート16の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。これらのアパーチャ33は、略長方形形状を有し、アパーチャプレート16の短手方向に沿って延在している。さらに、アパーチャ33は、一端部において連絡孔32と連通し、他端部において共通インク室5と連通している。また、アパーチャ33は、インク流動方向と直交する方向の断面積が若干小さくなっており(図10参照)、インク吐出時に圧力室10から共通インク室5側に逆流しようとするインクの流れを制限するものである。また、アパーチャプレート16には、4つの孔35あるいは孔36とそれぞれ対向する位置に孔37が形成されている。各孔37は、一方の開口において孔36とそれぞれ連通し、他方の開口において対応する共通インク室5とそれぞれ連通している。
なお、4つの孔37のうち、図5中最も奥に位置する1つの孔37は、図5中奥の2つの共通インク室5と連通しており、他の3つの孔37は、図5中手前の3つの共通インク室5とそれぞれ連通している。つまり、5つの共通インク室5のうち、図5中奥に位置する2つの共通インク室5には、1つのインク供給口4aからのインクがそれぞれに供給され、他の3つの共通インク室5には、対応する1つのインク供給口4aからのインクがそれぞれに供給される。本実施の形態において、図5中奥の2つの共通インク室5には、ブラックのインクが供給され、図5中手前から奥に向かって配置する3つの共通インク室5には、マゼンタ、イエロー及びシアンの順にインクが供給されている。
ダンパプレート13には、複数の貫通孔31の他に、図5及び図6に示すように5列のダンパ溝38が凹設されている。これらダンパ溝38は、カバープレート12に向けてのみ開放するように形成され、その位置及び形状は共通インク室5と同じになっている。したがって、マニホールドプレート14,15及びダンパプレート13を接合したときは、ダンパプレート13の共通インク室5と対向する部分には、ダンパ部39が位置する。ここで、ダンパ部39は、適宜弾性変形し得るステンレス鋼に形成された凹部の底面として構成されているので、共通インク室5側及びダンパ溝38側に自由に振動することができる。このような構成により、インク吐出時に圧力室10で発生した圧力変動が共通インク室5に伝播しても、これに対応してダンパ部39が弾性変形することによって吸収減衰させることができる。
カバープレート12には、複数の貫通孔(連通孔)31の他に、帯状の凹部85が形成されている。凹部85は、図5及び図6に示すように、ノズルプレート11との接着面側に形成されている。図7は、このカバープレート12を下方から見たときの平面図である。図7中において、ハッチングした部分が凹部85の形成領域である。カバープレート12には、図7に示すように、カバープレート12の長手方向に沿って複数の貫通孔31が配列し、5列の貫通孔列86が形成されている。これらの貫通孔列86は、互いに隣接した図7中左側と中央のそれぞれ2列の貫通孔列86と、図7中右側の1列の貫通孔列86とでそれぞれ1つの貫通孔群87を構成している。つまり、3つの貫通孔群87が、カバープレート12の短手方向に互いに離隔して形成されている。一方、凹部85は、貫通孔群87の間と外側に形成された4箇所の凹部が図7中上下側に形成された凹部によって連続した構成となっている。つまり、凹部85は、各貫通孔群87の周囲を囲むようにして帯状に形成されている。また、カバープレート12の周縁部には、貫通孔31や凹部85が形成されていない4つの島88a,88b,88cが形成されている。このうち、2つの島88a,88bはカバープレート12の短辺に沿って形成され、2つの島88cが長辺に沿って形成されている。本実施の形態では、2つの島88cはカバープレート12の長辺の全長に亘って延在している。そのため、凹部85は、カバープレート12の長手方向両端部の4箇所で開口している。なお、2つの島88a,88bは、ともに短辺からやや離れた位置に形成されている。これにより、カバープレート12には、なにも形成されていない4つの島88a〜88cと貫通孔群87が形成された3つの島89a,89bとが存在する異になる。さらに、全ての島88a〜88c,89a,89bが、帯状の凹部85により互いに隔離されている。したがって、ノズルプレート11とカバープレート12とを接合したときに、凹部85は空隙2と連通した構成となる。また、島88a〜88cによりカバープレート12が補強されるので、カバープレート12と接着固定するときに加熱されてもカバープレート12が反りにくくなる。
さらに、両プレート11,12間の接着面積は、各島88a〜88c,89a,89bの表面積により規制される。そのため、貫通孔31の周囲の接着面積は狭くなり、接着部の接着剤中に空気を残してしまうことがない。仮に、空気が残ってしまっても、接着部を押圧することで容易に周囲の凹部85に排出されるので、ノズル8となるノズル孔間のリークもなくなる。なお、上述のように、3つの島89a,89bは、カバープレート12がノズルプレート11に接着されたときに、ノズル孔に連通する貫通孔31を含んでいる。そのため、この接着部に空気を残さないという観点からは、できる限り各島89a,89bの表面積を狭くすればよいが、接着後には、ノズル孔間でのリークを防止できるだけの付着力が確保されている必要がある。例えば、隣接するノズル孔までの距離と同程度の広がりが、各ノズル孔の周囲に作ることができる程度の表面積があればよい。
このような流路ユニット4の構成により、流路ユニット4の内部には、インク供給口4aから順に共通インク室5、アパーチャ33、連絡孔32、圧力室10及び貫通孔31を通ってノズル8に至るインク流路が構成されている。インク供給口4aから流路ユニット4内に流入したインクは、一旦共通インク室5に貯溜される。そして、アパーチャ33を経由して、各圧力室10に供給される。各圧力室10で、アクチュエータユニット21により圧力が付与されたインクが、各貫通孔31を経由して対応するノズル8から吐出される。
続いて、アクチュエータユニット21について以下に説明する。図6に示すように、アクチュエータユニット21は、1枚の絶縁シート22と2枚の圧電シート23,24とが積層されて構成されている。このアクチュエータユニット21の要部分解斜視図を図8に示す。圧電シート23の上面には、複数の個別電極26が、流路ユニット4における各圧力室10に対向配置するように形成されている。これらの個別電極26は、圧力室10の配列に対応して、圧電シート23の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。図8に示すように、各個別電極26は、全体として圧電シート23の短手方向に細長く形成されている。また、各個別電極26は、いずれか一方の端部から圧電シート23の長手方向に延出された引き出し部26aを有している。なお、いずれの引き出し部26aも、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置まで引き出されている。
圧電シート24の上面には、図8に示すように、共通の共通電極27が設けられている。この共通電極27は、複数の圧力室10に跨って形成されている。この構成で、各個別電極26と共通電極27とに挟まれる圧電シート23におけるそれぞれの領域は、圧力室10毎に対応した活性部となる。つまり、圧電シート23は、活性部を有する層となり、それ以外の1枚の絶縁シート22及び圧電シート24は、自発的に変形することがない非活性層となる。
最上段の絶縁シート22の上面(すなわち、アクチュエータユニット21の上面)には、各個別電極26の夫々に接続する表面電極28と、共通電極27に接続する表面電極29とが設けられている。それぞれの電気的な接続は、各圧電シート22,23に設けられたスルーホール(図示せず)を介して行われている。表面電極28は、図5及び図6に示すように、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置に配置されており、各個別電極26と同様にアクチュエータユニット21の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。この表面電極28は、アクチュエータユニット21の短手方向に沿って延在した長方形平面形状を有している。さらに、各表面電極28の一端部には、FPC50と半田付けにより電気的に接続されている。また、表面電極29は、絶縁シート22の一端部上において、アクチュエータユニット21の短手方向に沿って延在しており、FPC50と半田により接続されている。
このような構成により、各個別電極26は、表面電極28及びFPC50を介してドライバIC75に接続されており、共通電極27は、表面電極29及びFPC50を介してグランドに接続されている。これにより、共通電極27がグランド電位に保たれる。また、任意の個別電極26に対しては、ドライバIC75からの駆動電圧(駆動信号)を選択的に印加することが可能となる。こうして、所望の個別電極26に対応する活性部に、積層方向の歪みを発生させ、対応する圧力室10内のインクに圧力を付与する。さらに、当該圧力室10に対応するノズル8からインクを吐出させることで、用紙への所定の印字が行われる。
次に、上述したインクジェットヘッド1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。図9は、インクジェットヘッド1の製造工程図である。図10は、補強フレームが固定された流路ユニットの製造工程を示しており、(a)はノズルプレートと補強フレームとが固定された状態を示す図であり、(b)はノズルプレートの上面にカバープレートが固定された状況を示す図であり、(c)はノズルプレートにノズル孔が形成された状況を示す図であり、(d)はカバープレート上に複数のプレートが積層された状況を示す図である。図11は、フレーム及びFPCが固定されたヘッド本体の製造工程を示しており、(a)は流路ユニットの上面にアクチュエータユニットが固定された状況を示す図であり、(b)は補強フレームの上面及び流路ユニットの上面周端にフレームが固定された状況を示す図であり、(c)はアクチュエータユニット上にFPCが接合された状況を示す図である。
インクジェットヘッド1を製造するには、流路ユニット4及びアクチュエータユニット21などの部品を別々に作製し、それから各部品を組み付ける。まず、流路ユニット4の作製工程から説明する。ステップ1(S1)において、図10(a)に示すように、ノズルプレート11の延在部6(ノズルプレート11の上面周端)と対向する位置に補強フレーム7を配置させ、両者を接着剤で固定する。このとき、補強フレーム7によってノズルプレート11の上面が内側領域と外側領域に画定される。
次に、ステップ2(S2)において、図10(b)に示すように、予め複数の貫通孔31と凹部85とが形成されたカバープレート12をノズルプレート11の上面の内側領域(補強フレーム7で囲まれた領域)に接着剤を介して載置する。そして、この状態で加熱して接着剤を硬化させる。このとき、カバープレート12は、補強フレーム7の内周壁と離隔した位置に配置され、カバープレート12の下面となる島88a〜88c,89a,89bとノズルプレート11の上面とが接着される。これにより、凹部85がカバープレート12と補強フレーム7との間の空隙2と連通することになる。このとき、カバープレート12とノズルプレート11との間に空気が巻き込まれていても、凹部85と空隙2とが連通しているので、空気は凹部85から空隙2に逃げる。加えて、凹部85内の空気は、加熱によって膨張しても空隙2に逃げることになる。そのため、ノズルプレート11とカバープレート12とが剥がれなくなる。
次に、ステップ3(S3)において、カバープレート12の複数の貫通孔31によって露出したノズルプレート11の上面に対して貫通孔31を通してレーザ光を照射する。これにより、図10(c)に示すようにノズルプレート11にノズル8となるノズル孔が形成される。このとき、ノズルプレート11は、レーザ光が照射されることでノズルプレート11の貫通孔31と対向する領域が除去され、ノズル孔が形成される。
次に、ステップ4(S4)において、予め圧力室10、貫通孔31等の複数の孔及びダンパ溝38等が形成された6枚のプレート13〜18を接着剤を介して互いに位置合わせし、6枚のプレート13〜18を加熱して互いに固定した積層体90を、図10(d)に示すように、カバープレート12の上面に接着剤を介して載置する。そして、この状態で加熱してカバープレート12と積層体90との間の接着剤を硬化させる。このようにして、補強フレーム7が固定された流路ユニット4の作製が完了する。
続いて、アクチュエータユニット21の作製工程について説明する。まず、ステップ5(S5)において、圧電セラミックスのグリーンシートを複数用意する。グリーンシートは、予め焼成による収縮量を見込んで形成される。そのうちの一つのグリーンシート上に、導電性ペーストを個別電極26のパターンにスクリーン印刷するとともに、もう一つのグリーンシート上に導電性ペーストを共通電極27のパターンにスクリーン印刷する。そして、治具を用いてグリーンシート同士を位置合わせしつつ、共通電極27のパターンで導電性ペーストが印刷されたグリーンシート上に個別電極26のパターンで導電性ペーストが印刷されたグリーンシートを重ね合わせる。さらにその上に、導電性ペーストが印刷されていないグリーンシートを1枚重ね合わせる。
そして、ステップ6(S6)において、ステップ5で得られた積層体を公知のセラミックスと同様に脱脂し、さらに所定の温度で焼成する。これにより、3枚のグリーンシートが絶縁シート22及び圧電シート23,24となり、各導電性ペーストが個別電極26又は共通電極27となる。その後、最上層にある絶縁シート22上に、導電性ペーストを表面電極28,29のパターンにスクリーン印刷する。そして、この導電性ペーストを焼成して、絶縁シート22上に表面電極28,29を形成する。このようにして、図6に描かれたようなアクチュエータユニット21を作製することができる。
なお、ステップ1〜4の流路ユニット作製工程と、ステップ5〜6のアクチュエータユニット作製工程は、独立に行われるため、いずれを先に行ってもよいし、並行して行ってもよい。
続いて、補強フレーム7が固定された流路ユニット4とアクチュエータユニット21とで構成されたヘッド本体70の作製工程について説明する。まず、ステップ7(S7)において、ステップ1〜4で得られた流路ユニット4の圧力室に相当する凹部が多数形成された面に、熱硬化性温度が80℃程度であるエポキシ系の熱硬化性接着剤を、バーコーターを用いて塗布する。熱硬化性接着剤としては、例えば二液混合タイプのものが用いられる。
次に、ステップ8(S8)において、図11(a)に示すように、流路ユニット4に塗布された熱硬化性接着剤層上に、アクチュエータユニット21を載置する。このとき、アクチュエータユニット21は、活性部と圧力室10とがそれぞれ対向するように流路ユニット4に対して位置決めされる。この位置決めは、予め作製工程(ステップ1〜6)において流路ユニット4及びアクチュエータユニット21に形成された位置決めマーク(図示せず)に基づいて行われる。
次に、ステップ9(S9)において、このようにして得られた積層体を図示しない加熱・加圧装置で熱硬化性接着剤の硬化温度以上に加熱しながら加圧する。そして、積層体を加熱・加圧装置から取り出して自然冷却する。こうして、補強フレーム7が固定された流路ユニット4とアクチュエータユニット21とで構成されたヘッド本体70が製造される。
次に、ステップ10(S10)において、メインフレーム41を用意する。これには、予め流路ユニット4との接合部を横切るように溝81が形成されている。このようなメインフレーム41を、図11(b)に示すように、補強フレーム7の上面及び流路ユニット4の上面周端に接着剤で固定する。このとき、メインフレーム41に形成された窓42とアクチュエータユニット21との間に空隙9が形成される。さらに、メインフレーム41の溝81により、空隙2と空隙9とを連通する連通路が形成される。なお、メインフレーム41には、図3に示したように、長手方向の一端部にインクの供給路となる貫通孔41aが形成されている。そして、この貫通孔41aと流路ユニット4のインク供給口4aとが連通することになる。
次に、ステップ11(S11)において、図11(c)に示すように、FPC50をアクチュエータユニット21上に接合する。つまり、FPC50を、その信号線の先端がアクチュエータユニット21の表面電極28,29とそれぞれ対向するように配置する。各信号線の先端には、所定量の半田が予め固着されており、FPC50のアクチュエータユニット21と対向する領域とアクチュエータユニット21とを加圧しながら加熱して、各信号線と表面電極28,29とを電気的に接続する。このとき、加熱によって凹部85内の空気が膨張しても、凹部85は空隙2と連通しているので、凹部85内の空気は空隙2に逃げることになる。さらに、空隙2は溝81(連通路)によって空隙9と連通しているので、凹部85内及び空隙2内で膨張した空気は空隙9に逃げることになる。したがって、ノズルプレート11とカバープレート12とが凹部85及び空隙2内の空気膨張によって剥がれなくなる。
次に、ステップ12(S12)において、溝81の空隙9側の開口を、図11(c)に示すように封止材82で封止する。こうして、メインフレーム41の内壁に形成された開口が封止材82によって塞がれることになり、空隙2や凹部85が外部に開放する空隙9と連通しなくなる。これにより、外部からのインクが空隙2に侵入しなくなる。
本実施の形態においては、溝81の空隙9側の開口だけを封止材82で封止しているが、溝81内に封止材を充填して溝81全体(すわなち、溝81の空隙2側の開口も含む)を封止してもよい。この場合、溝81に封止材を充填するときは、複数の溝81のうち、少なくとも1つの溝81を残して他の溝81内に封止材を充填し、残した溝81の空隙9側の開口を封止材で封止する。これにより、上述と同様に外部からのインクが空隙2に侵入しなくなる。
しかる後、FPC50上にアルミプレート44を接着する。そして、インクタンク71のインク導出口とメインフレーム41の貫通孔41aとが連通するように、メインフレーム41とインクタンク71とをホルダ72内に組み付けて固定する。そして、弾性部材74及びヒートシンク76を設ける工程を経ることによって、上述したインクジェットヘッド1が完成する。
以上のようなインクジェットヘッド1によると、カバープレート12には、帯状の凹部85が形成されており、貫通孔31の列を3つの島89a,89bに分離している。さらに、凹部85が空隙2と連通していることで、ノズルプレート11とカバープレート12とを接着剤で固定したときに、ノズルプレート11とカバープレート12との間に介在する空気を空隙2に逃がすことができる。加えて、ノズルプレート11の延在部6と補強フレーム7とが接着されているので、インク吐出面70a側から空隙2にインクが侵入しにくくなる。これは、空隙2が、延在部6、補強フレーム7の内壁及びカバープレート12の側面で囲まれた位置に形成されているので、インク吐出面70aから遠くなり、比較的複雑な経路を辿らないと到達できなくなっている。したがって、吐出されたインクの跳ね返りや大気中に浮遊するインクミストなどが、空隙2から凹部85を介して流路ユニット4の内部にまで侵入しにくくなる。
また、補強フレーム7は環状に形成されているので、空隙2に対して側方からインクが侵入しなくなる。さらに、流路ユニット4の上面周端と補強フレーム7の上面とにメインフレーム41が固定されているので、空隙2に対して上方からもインクが侵入しにくくなる。したがって、外部からのインクが凹部85から流路ユニット4の内部により侵入しにくくなる。また、メインフレーム41が環形状に形成されているので、外部からのインクが凹部85から流路ユニット4の内部により一層侵入しにくくなる。
また、凹部85がカバープレート12の貫通孔群87間に形成されている。そのため、カバープレート12とノズルプレート11とを接着したとき、貫通孔31近傍の空気を空隙2に逃がしやすくなる。さらに、貫通孔群87に属する貫通孔31と当該貫通孔群87に隣接する他の貫通孔群87に属する貫通孔31とが連通することがなくなる。なお、隣接した貫通孔31間に空気が介在しても、凹部85が隣接して形成されているため、接着するときに押圧することで、この空気を凹部85又は貫通孔31に逃がすことができる。そのため、各貫通孔群87に属する隣接した貫通孔31間には空気がほとんど介在しなくなる。
上述したインクジェットヘッド1の製造方法によると、環状の補強フレーム7が固定されたノズルプレート11にカバープレート12が固定されるので、ノズルプレート11とカバープレート12とを接着して加熱したときに、ノズルプレート11が反りにくくなる。そのため、ノズルプレート11にノズル8となるノズル孔の形成位置精度が向上する。つまり、ノズルプレートとカバープレートとを加熱して固定したときに反ったノズルプレートにレーザ光でノズル孔を形成すると、隣接するノズル位置がそれぞれ異なり所望のノズル位置精度が確保できないが、本実施の形態のように補強フレーム7を固定することで、ノズルプレート11の変形が規制されるので、形成したノズル孔の位置が所望のノズル位置となる。したがって、ノズル位置精度が向上して高品質画像の形成が可能なインクジェットヘッド1を得ることができる。
上述した本実施の形態のインクジェットヘッド1においては、メインフレーム41に形成された溝81が、メインフレーム41の内壁に開口が形成されるように位置しているので、外部からのインクが空隙2内により侵入しにくくなるが、図12に示すように、流路ユニット4の上面であってメインフレーム41´と対向する領域に空隙2と外部(空隙9)とを連通する通路となる溝95を形成してもよい。つまり、キャビティプレート18´の上面周端部に、溝95をハーフエッチングで形成してもよい。これにより、上述した溝81と同様な効果を得ることができるとともに、インク吐出面70aから比較的離れた位置に通路となる溝95が形成されているので、インクが外部から空隙2に侵入しにくくなる。なお、溝95、圧力室10のエッチング加工と同時に形成可能という利便性を考えると、圧力室10と同様に貫通孔として形成してもよい。いずれにしても、外部からのインクの侵入を防止するために、溝95の空隙9側の開口を封止することは有効である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した本実施の形態におけるインクジェットヘッド1においては、補強フレームが環状平面形状を有していなくてもよく、U字平面形状などを有していてもよい。つまり、ノズルプレートの外周辺の一部に沿う平面形状を有する補強フレームであればよい。また、補強フレーム7が分割されていてもよい。また、本実施の形態においては、ヘッド本体70がメインフレーム41を介してホルダ72に固定されているが、メインフレーム41を設けずヘッド本体70を直接、ホルダ72に固定してもよい。また、メインフレーム41に溝81を形成していなくてもよい。また、メインフレーム41には、溝81の代わりに通路となる貫通孔がメインフレームの厚み方向に平行に形成されていてもよく、その貫通孔が空隙2と外部とを連通させておればよい。
また、本実施の形態では、凹部85により、カバープレート12の周縁部に4つの島88a〜88cが形成されているが、ノズルプレート11との接着力確保、特に貫通孔31周辺の密着性確保という観点からは、このようにカバープレート12の4辺に沿って接着部を設けておくことは有効である。しかし、特定の方向から加わる外力に対応するだけでよいのであれば、必ずしも貫通孔31の周囲を囲むように島88a,88bあるいは島88cを設けておく必要はない。例えば、搬送されてくる記録用紙がインク吐出面70aに衝突する場合、その衝撃力は主にインク吐出面70aの短手方向に加わることを考えると、少なくともカバープレート12の2つの長辺に沿う島88cがあればよい。さらには、衝撃力の大きさによっては、用紙搬送方向の上流側に位置する一方の島88cだけでもよい。
また、上述したインクジェットヘッド1は、圧電方式のアクチュエータユニット21によって駆動され、インクがノズルから吐出されるが、FPC50から送信された信号によって各圧力室内のインクを加熱し、圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与する方式のインクジェットヘッドであっても適用可能である。つまり、FPC50の信号線の先端と電気的に接続される個別電極26までは同じ構成とし、各圧力室に加熱体を設けて、各圧力室に対応する個別電極と加熱体とを接続しておけば、FPCからの信号によって加熱体を加熱することが可能となり、このようなインクジェットヘッドにも適用可能となる。
本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2に示すヘッド本体にフレームが接着された状態を示す斜視図である。 図2に示すヘッド本体とFPCとを分離させた状態の斜視図である。 図4に示すFPC及びヘッド本体の分解斜視図である。 図4に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図5に示すカバープレートを下方から見たときの平面図である。 図2に示すヘッド本体を構成するアクチュエータユニットの要部分解斜視図である。 インクジェットヘッドの製造工程図である。 本発明の一実施形態におけるインクジェットヘッドの補強フレームが固定された流路ユニットの製造工程を示しており、(a)はノズルプレートと補強フレームとが固定された状態を示す図であり、(b)はノズルプレートの上面にカバープレートが固定された状況を示す図であり、(c)はノズルプレートにノズル孔が形成された状況を示す図であり、(d)はカバープレート上に複数のプレートが積層された状況を示す図である。 本発明の一実施形態におけるインクジェットヘッドのフレーム及びFPCが固定されたヘッド本体の製造工程を示しており、(a)は流路ユニットの上面にアクチュエータユニットが固定された状況を示す図であり、(b)は補強フレームの上面及び流路ユニットの上面周端にフレームが固定された状況を示す図であり、(c)はアクチュエータユニット上にFPCが接合された状況を示す図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの変形例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 空隙
4 流路ユニット
6 延在部(延出部分)
7 補強フレーム(第1のフレーム)
8 ノズル
9 空隙
10 圧力室
11 ノズルプレート(第1のプレート)
12 カバープレート(第2のプレート)
21 アクチュエータユニット
31 貫通孔(連通孔)
41 フレーム(第2のフレーム)
81,95 溝(通路)
82 封止材
85 凹部
86 連通孔列
87 連通孔群
88a〜88c、89a,89b 島

Claims (15)

  1. インクを吐出する複数のノズル孔が形成された第1のプレートと、前記第1のプレートに固定されて前記複数のノズル孔にそれぞれ連通する複数の連通孔が形成された第2のプレートとを含み、複数のプレートが前記第2のプレートに積層された流路ユニットと、
    少なくとも前記第2のプレートと空隙を介して配置された第1のフレームとを備えており、
    前記第1のプレートが、前記第2のプレートと対向する領域の縁から外側に延在する延在部分を有し、前記延在部分の前記第1のフレームと対向する面が前記第1のフレームに固定され、
    前記第2のプレートが、前記第1のプレートに対向する面に、前記複数の連通孔に隣接して形成された凹部を有し、前記凹部が前記空隙に連通していることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記第1のフレームが、前記第2のプレートを取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記流路ユニットのノズルが形成された面の反対側の面に固定された第2のフレームをさらに備えており、
    前記第2のフレームが、前記第1のフレームの前記延在部分と対向する面とは反対側の面に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記第2のフレームには、前記空隙と外部とを連通させる通路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記通路の一方の開口が、前記第2のフレームの内壁面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記流路ユニットには、前記空隙と外部とを連通させる通路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記通路のいずれかの開口が、封止材により塞がれていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記第2のプレートには、一列又は二列に配列された複数の前記連通孔からなる連通孔群が複数形成されており、前記凹部が、各連通孔群の間に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記第2のプレートの縁近傍には、前記凹部が形成されていない領域が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記第1のフレームの厚さが、前記第1のプレートを除く前記流路ユニットの厚さ以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記第2のフレームが固定された前記流路ユニットの固定面には、それぞれが前記ノズルに連通した複数の圧力室が形成されており、
    前記流路ユニットの前記固定面に固定され、前記複数の圧力室の容積を変化させるアクチュエータユニットがさらに備えられており、
    前記第2のフレームは、環状の外形形状を有し、前記アクチュエータユニットを取り囲んで前記固定面に固定されていることを特徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  12. インクを吐出する複数のノズル孔が形成された第1のプレートと、前記第1のプレートに固定された第2のプレートとを含み、複数のプレートが前記第2のプレートに積層された流路ユニットと、インクを吐出させるためのアクチュエータユニットとを備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記第1のプレートの一方の面に、前記一方の面を内側領域と外側領域とに画定する環状の第1のフレームを固定する第1の工程と、
    前記複数のノズル孔にそれぞれ連通する複数の連通孔と前記連通孔に連通しておらず且つ側面において外部に連通した凹部とが表面に形成された、前記第1のプレートとは異なる材料からなる第2のプレートを、前記凹部が形成された前記表面が前記第1のプレートに接するようにして前記第1のプレートの一方の面に固定する第2の工程と、
    前記第1のプレートにおいて、前記連通孔内に露出した部分を前記第2のプレート側から除去することによって、前記第1のプレートに前記ノズル孔を形成する第3の工程とを備えていることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  13. 前記第2の工程において、前記第1のフレームにより画定された前記第1のプレートの前記内側領域内に、前記第1のフレームから離隔して空隙を作るように前記第2のプレートを固定することを特徴とする請求項12に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  14. 環状の第2のフレームを、前記アクチュエータユニットを取り囲むように前記流路ユニットに固定すると共に、前記第1のフレームの前記第1のプレートに固定される面とは反対側の面を前記第2のフレームに固定する第4の工程と、
    インクを吐出させるための駆動信号を前記アクチュエータユニットに供給する複数の信号線を含む平型柔軟ケーブルを前記アクチュエータユニットに固定する第5の工程とをさらに備え、
    前記第5の工程において、前記アクチュエータユニットと前記平型柔軟ケーブルとが加熱することで固定されることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  15. 前記流路ユニットと前記第2のフレームとの少なくとも一方の表面に、前記流路ユニットと前記第2のフレームとを固定する固定領域を横切る溝が形成されており、
    前記第4の工程において、一端が外部に連通し他端が前記第1のフレームと前記第2のプレートとで画定される空隙に連通する通路を前記溝が形成するように、前記流路ユニットと前記第2のフレームとを前記固定領域に固定することを特徴とする請求項14に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011131462A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Kyocera Corp 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置

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