JP2006041452A - マイクロ粒子層型の高効率太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単位面積当たりの起電力を大幅に向上して、高効率の太陽電池を提供する。また、小型化によるコスト低減とフレキシブルな形状の実現を図ることで、多用途への応用が図られる高効率の太陽電池を提供する。
【解決手段】 p型及びn型シリコンを、n型マイクロ粒子とp型マイクロ微粒子等に成形し、それらを一体的に組合せてpnマイクロ接合層を形成して単位面積あたりのpn接合面積を大幅に増加させる。これにより生成キャリアの電子と正孔の対がより多く発生して分極化が促進されより多くの起電力が得られる。また、受光面側のn型シリコン層を、n型マイクロ粒子とそれより細かい光拡散材とによって一体的に組み合わせた層に形成し、pnマイクロ接合層と一体的に組み合わせることでより立体的な厚みを持つpnマイクロ接合層が得られ、小型で高効率な太陽電池ができる。さらに、pnマイクロ接合層だけでなく、受光面となるn型シリコン層及び裏面のp型シリコン層をもマイクロメータレベルの粒子(微粒子含む。)とすることで、フレキシブルで高効率な太陽電池ができる。また帯状にしたこれらを、さらに渦巻き状に一体成形することでより高効率な太陽光発電パネルとなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、n型及びp型シリコンをn型マイクロ粒子及びp型マイクロ微粒子(n型マイクロ微粒子及びp型マイクロ粒子を含む。)に成形してpnマイクロ接合層(n型及びp型シリコン層を含む。)とすること及び光拡散材の使用等によって高効率化を図った太陽電池に関する。
従来の太陽電池は光起電力効果によってなされるもので、これはpn接合面を持つn型シリコンに光を照射すると、バンド間遷移等によって電子と正孔の対がpn接合面の付近で発生し、空乏層のドリフト効果によって正負の電極ができる現象を利用している(pin接合もある)。
しかしながら、太陽光の持つエネルギー密度が低いために、従来の太陽電池は大きく分けて、太陽光をそのままの状態で利用する平板型と光学系などを使って高密度化してから太陽電池に入射させる集光型の二つになっている。
通常では、前者の太陽光をそのままの状態でシリコンなどで形成されたpn接合(アモルファスシリコンはpin接合)の構造によって電力を得る平板型(平板型太陽電池)が最も一般的な太陽電池であり、そのほとんど全てがインゴットにしたシリコン固体から、結晶板(ウエハ)を製作する方法となっている。
その中で、「球状マイクロソーラセル」という名称で、京セミ株式会社が球状のpn接合を持つ商品を開発したものがある(例えば、非特許文献1参照)。
その内容は、「直径が1〜2mm程度の小さなシリコン単結晶を用いて、シリコンの表面から1ミクロンメートル程度の深さまで不純物を拡散して、球面状のpn接合を形成し、そのpとnの表面に対向した1対の電極を設けてセルを作る〜」というものである。
つまり、直径1〜2mmのシリコンボールを作り、それらの1個ずつに、中身をp型シリコンとして外側をn型シリコンとすることで、中身と外側の境目にpn接合面を作り、さらにその1個ずつの球状の端と端に正負の電極を取り付けるというものである。
一方、単に球状半導体を用いて太陽電池としたものもある。球状にした第1型半導体の表面に、pn接合を形成するように第2型の半導体層と透明の電導膜を一緒に張り、個々の球状半導体同士を細い導体で繋ぐ方法のものである(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、球状太陽電池をp型及びn型領域と接触する糸状の導体を横糸として、不良導体を縦糸とした構成でモジュール化したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
「京セミ株式会社 インターネットHP 球状マイクロソーラセル」 特開2001−156315 公報 特開平09−162434 公報
従来の太陽電池では、太陽光の持つエネルギー密度が低いため、変換効率が結晶系シリコン太陽電池のpn接合型であっても15%〜19%程度と低く、太陽光を十分に電力変換しているとは言えなかった。例えば、1KWの電力を得るためには、約7mもの受光面積(pn接合面)が必要であった。さらに、パッケージによるモジュールも大規模となってコストが割高となっていた。また、太陽の軌道に沿った受光が難しいために、安定的な強度の光も得られにくかった。
これは、従来の太陽電池の原理が光起電力効果によってなされるからであり、電子と正孔の対を発生するpn接合面の広さが最も影響しているのである。
そのため、太陽光によって光起電力効果を起こすpn接合において、その単位面積当たりのpn接合面積を増加させることが、より現実的に小型化を可能とし、かつ高い変換効率となる太陽電池を実現させるのである。
本発明は、このような従来の太陽電池が有していた問題を解決しようとするものであり、p型及びn型シリコンのマイクロ粒子化によるpnマイクロ接合層の形成によって単位面積当たりのpn接合面積を大幅に増加向上させ、小型化が可能となる高い変換効率の太陽電池の実現とフレキシブルで高効率な太陽電池の実現を目的とするものである。
また、このような太陽電池の改善のみならず、パッケージ化にかかる採光板の改善による光の干渉効果と集光作用、さらには本発明の太陽電池を帯状にして渦巻き状の太陽光発電パネルとすることを併せ用いて、さらなる高効率化を図ることをも目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するために太陽電池のpn接合面(アモルファスシリコンにあってはpin接合。以下略する。)を、n型及びp型シリコンをn型マイクロ粒子とp型マイクロ微粒子に成形して、それらを一体的に組み合わせて立体的な厚みを持つ「pnマイクロ接合層」を形成することにより、結果として起電力を大幅に増加向上させるものであり、単位面積当たりのpn接合面積を大幅に増大させることで小型化やコスト低減を図るものである。
具体的には、n型シリコンをマイクロメータレベル(目安として数十μm〜数百μmの大きさ。nmレベルを含む。)の球状の粒子(n型マイクロ粒子)として、それを、例えば段ボールの箱に野球ボールを積み込むように積み上げる。
次に、p型シリコンをマイクロレベル(目安として数μm〜数十μmの大きさ。nmレベルも含む。)の球状の微粒子(p型マイクロ微粒子)として、上記n型マイクロ粒子の層の隙間に、このp型マイクロ微粒子を充填させるように一体的に組み合わせる。
この場合n型マイクロ粒子が球状の粒子であるため、積み上げると必ず均一な隙間が発生することになる。例えば、段ボールの箱の中にn型マイクロ粒子の野球ボールが数段積み上がり、その隙間に砂のようなp型マイクロ微粒子が充填されているようなものである。
そして、このn型マイクロ粒子が数段〜数十段程度積み上がって形成する立体的な厚みを「pnマイクロ接合層」とすることで、厚みのある立体的なpn接合面(空乏層)ができあがる。そこから生成キャリアである電子と正孔の対がより多く発生して、ドリフト効果によって再結合化せずに正負極に分極される。
そのpnマイクロ接合層を、n型及びp型シリコン層(n型シリコン層側には反射防止薄膜を含む。)で両側から夾むように固定して、さらに両側に電極を配置することでマイクロ粒子層型の高効率太陽電池ができあがる。
さらに、pnマイクロ接合層が厚みを増して太陽光が十分届かないような場合、より入射光を必要とする場合及びより多くの角度からの太陽光を取り込もうとする場合には、太陽光を受光するn型シリコン層において、まずn型シリコンをn型マイクロ粒子に成形し配置して、そこに生じる隙間に、n型マイクロ粒子より細かな大きさに成形したクリスタル、ガラス及び石英ガラスを充填させる。
すなわち、このクリスタルなどが光拡散材としての役割を成して、pnマイクロ接合層まで光を誘導することになるのである。これによって、pnマイクロ接合層はより立体的に厚みを増すことができたり、垂直入射以外の多くの角度からの太陽光を取り込むことができるようになり、結果として単位面積あたりのpn接合面積が大幅に増えて、小型化が可能となる高効率の太陽電池ができる。
一方、以上のマイクロ粒子層型の高効率太陽電池の素子とは別に、当該素子をパッケージ化する際に、受光側の採光板となる部分において、まず単純に0.1〜数mm単位のスリットを設ける。但し、スリット間隔は0.4マイクロメータ〜0.6マイクロメータの太陽光が概ね干渉して強め合う間隔の距離とする。基本的には0.5マイクロメータの波長が最も増幅するようにスリット間隔を設定する(干渉効果によって強め合うには、当該波長の半波長の整数倍の距離のうち、技術可能な距離を採用する。)。
これは、少しでも光起電力効果が向上するよう上記素子に照射される光の強度を高めるために、多くの波長を持つ太陽光において、最強のスペクトルである上記波長帯を対象とするものである。なお、スリット効果については、透明な採光板の光の損失率が通常4〜5%程度あるので、この光差によるだけで十分なスリット効果が発生することとなる。
また、スリット効果によって暗線となる部分は、透明な採光板を透過する太陽光によってフォローされることとなる。
さらに、場合によっては採光板の表面に設定する反射防止薄膜において、上記スリット部分にのみ厚みを僅か加えることで、十分レンズ効果が発揮されることとなる。しかしこの厚みが強すぎては、入射光自体が減衰してしまう。
一方、マイクロ粒子層型の高効率太陽電池を、幅数センチから数十センチメートル、長さ数十センチメートルから数十メートルの薄い帯状に成形し、又はこれを両面から太陽光が入射するように抱き合わせた帯状にし、粒子又は微粒子とした光拡散材を充填するための隙間を残しつつ、方形(又は円形)の中心に向けて渦巻状に巻き込んでいく。
その隙間部分には粒子又は微粒子とした光拡散材で充填する。そして、それらの上下部分(上部防護体は透明で太陽光反射薄膜を付加した硬質樹脂材とし、下部防護体は反射薄膜を付した硬質樹脂材とする。)及び側面を硬質樹脂材(側面防護体)で覆い、パネル用電極を通して一体的な円形又は方形の渦巻き状太陽光発電パネルとする。
これらの解決手段による作用は、次の通りである。すなわち、太陽電池の原理は、半導体の陰極に光を照射すると、バンド間遷移等によってpn接合面付近から生成キャリアでる電子と正孔の対が発生する。ただし、pn接合面から離れた場所では、電子と正孔の再結合化によって発生した電子と正孔は消滅するが、pn接合面付近では空乏層という内蔵電界域ができあがり、ドリフト効果が発生して電子と正孔が再結合化せずに分極され、電位差が生じて起電力が発生するものである。
つまり、この光起電力効果を利用する限りにおいて、変換効率を向上させようとするためには、pn接合面付近でしか生成しない電子と正孔の対を、より多く発生させて分極させることが必要となる。
そのために、受光にかかる単位面積あたりのpn接合面積を増加させて、かつ光起電力効果を十分に発揮できるように、マイクロレベルでの微粒子接合法を採用したものである。この微粒子接合法では、n型マイクロ粒子が球状であるために、pnマイクロ接合層を形成しても、全てのn型マイクロ粒子や受光面となるn型シリコン層と必ず接点を共有し、かつ均一な隙間を発生させることとなる。これによって、n型シリコンとしての物理的かつ電気的な機能は全く損なわれることなく維持し続けることができる。
そして、この均一な隙間にn型マイクロ粒子よりもさらに細かなp型マイクロ微粒子を充填させることで、n型マイクロ粒子と同様に、p型シリコン層やp型マイクロ微粒子同士で必ず接点を共有することとなり、物理的かつ電気的な機能は全く損なわれることなく維持されることとなる。
そればかりではなく、p型マイクロ微粒子がn型マイクロ粒子の表面をすべて覆い尽くすことでpn接合面となり、従来のものと同じように光起電力効果を発揮することとなる。
すなわち、実質的に従来のpn接合面と全く同じ機能が維持されるだけでなく、それらを「pnマイクロ接合層」とすることで、単位面積あたりのpn接合面積が大幅に増え、従来のpn接合面の複数分に相当する機能と効果が得られることとなる。これは、pnマイクロ接合層が内蔵電界を作るとともに、生成キャリアである電子と正孔の対がより多く発生して分極され、結果としてより多くの起電力が得られることとなるからである。
また、pnマイクロ接合層の厚みをより多くする場合、より入射光を必要とする場合及びより多くの角度からの太陽光を取り込もうとする場合には、受光面となるn型シリコン層において、pnマイクロ接合層と同様の微粒子接合法を用いることで解決できる。
具体的には、受光面となるn型シリコン層において、そのn型シリコンをn型マイクロ粒子に成形して配置し、その際に生じる隙間に、今度はp型マイクロ微粒子と同程度の球状のクリスタル、ガラス及び石英ガラスの光拡散材を充填して一体的に組み合わせることで、マイクロ粒子化されたn型シリコン層の受光面を形成させるのである。
すなわち、クリスタルなどの光拡散材とn型マイクロ粒子で形成されたn型シリコン層の受光面において、より多くの角度から入射する太陽光が、その受光面にある光拡散材に入射し、次にマイクロ粒子となった多くの光拡散材間で反射及び屈折などの作用を繰り返すことでpnマイクロ接合層の内部まで誘導されることとなり、結果としてpnマイクロ接合層内で光起電力効果を生じさせることとなる。
これによって、pnマイクロ接合層が、より立体的な厚みを増すことが可能となり、受光にかかる単位面積あたりのpn接合面積が大幅に増加することで起電力も大幅に増加し、その結果小型化の可能な高効率の太陽電池が実現することとなる。
さらに、n型及びp型シリコン層とpnマイクロ接合層の全てをマイクロメータレベルの粒子(ナノメータレベルを含む。)に成形して一体的に組み合わせた太陽電池とすることで、高効率な太陽電池でありながらも、全ての接合点がピン接合となるために、十分にフレキシブルな形態が可能となる。
加えて、採光板の使用だけでなく、上記太陽電池を渦巻き状に配置した太陽光発電パネルとすることで、より高効率な太陽発電ができる。
上述したように、本発明のマイクロ粒子層型の高効率太陽電池は、太陽電池の心臓部とも言うべきpn接合面において、n型マイクロ粒子とp型マイクロ微粒子を微粒子接合法によって一体的に組み合わせたpnマイクロ接合層としたことにより、従来のpn接合面が有する光起電力効果の機能を全く損なうことなく、より飛躍的なpn接合面積の増大を実現したものであり、これによって、従来1KWの電力を得るために7m程度の受光面積(pn接合面積)が必要であったものが、(pnマイクロ接合層の厚みによるが)例えば1m程度といった具合に大幅に縮小されることとなる。
すなわち、高い変換効率ばかりでなく、従来の太陽電池に要した規模においても大幅に小型化できることとなり、運搬及び取付工事が容易になるばかりか、コスト面においても工事費及び維持経費等が大幅に低減される。また、販売価格も低減されることから、より多くの太陽光発電が普及することとなる。
また、本発明による小型化によって家庭及び業務用の電気製品或いは自動車等への普及が急速に進むこととなる。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1〜図3において、1aはマイクロ粒子層型の高効率太陽電池(基本型)、1bはマイクロ粒子層型の高効率太陽電池(光拡散型)、1cはマイクロ粒子層型の高効率太陽電池(フレキシブル型)の構造内容である。
まず図1においては、n型マイクロ粒子5を、単位面積あたりのpn接合面積を増大させるために数層〜数十層程度に積み上げて、その際に生じる隙間にp型マイクロ微粒子6を充填させて形成したpnマイクロ接合層4を、受光面側のn型シリコン層2aとその裏面側となるp型シリコン層3aで夾むように接合することで、従来のpn接合面と同様の構造となるとともに、生成キャリアである電子と正孔の対を発生させる機能を有することとなる。
さらに、受光面側のn型シリコン層2aの外側には反射防止膜9を置くとともに、当該太陽電池の両端となるn型シリコン層2a及びp型シリコン層3aにそれぞれ電極7を配置することで上記1aの太陽電池(基本形)が構成される。
次に図2においては、n型マイクロ粒子5とp型マイクロ微粒子6を微粒子接合法によって一体的に組み合わせて形成したpnマイクロ接合層4は全く変えず、受光面側のn型シリコン層(光拡散型)2bにおいて、垂直入射以外となるより多くの角度の光や弱い光をより多くpnマイクロ接合層4の深部まで誘導するために、当該n型シリコン層(光拡散型)2bにおいて、n型マイクロ粒子5と、その配置によって生じた隙間に充填されるためのマイクロメータレベルの微粒子としたクリスタル、ガラス及び石英ガラスの光拡散材8とによって一体的に組合せ、当該n型シリコン層を形成する。
そして、上記と同様にn型シリコン層(光拡散型)2bの外側に反射防止膜9を置くとともに、両端となるn型シリコン層(光拡散型)2bとp型シリコン層3aのそれぞれに電極7を配置することで上記1bの太陽電池(光拡散型)が構成される。
さらに図3においては、pnマイクロ接合層4の構成は全く変えずに、受光面側のn型シリコン層(粒子型)2cと裏面側のp型シリコン層3bの構成内容をマイクロメータレベル(ナノメータレベルを含む。)の粒子による構成に変えようとするものである。
具体的には、受光面側のn型シリコン層(粒子型)2cにおいては、n型マイクロ粒子5に成形して生じる隙間に、同じn型シリコンをp型マイクロ微粒子6と同じ大きさと形状にしたn型マイクロ微粒子10を充填させるのである。
これによって、粒子の大きさは異なるものの純粋なn型シリコンで成形されたn型マイクロ粒子5とn型マイクロ微粒子10で統一されたn型シリコン層(粒子型)2cができる。
さらに、裏面側となるp型シリコン層(粒子型)3bにおいても、上記のn型シリコン層(粒子型)2cと同様にして、p型シリコンをn型マイクロ粒子5と同じ大きさにしたp型マイクロ粒子11を成形して配置し、その際に生じる隙間には、p型マイクロ微粒子6を充填させる。
これによって、受光面側のn型シリコン層(粒子型)2cと同様に、裏面側のp型シリコン層(粒子型)においても、粒子の大きさは異なるものの純粋なp型シリコンで成形されたp型マイクロ粒子11とp型マイクロ微粒子6で統一されたp型シリコン層(粒子型)3bができる。
すなわち、pnマイクロ接合層4を、n型シリコン層(粒子型)2cとp型シリコン層(粒子型)3bで夾むようにして、さらにそれぞれに電極7を配置すれば、上記1cの太陽電池(フレキシブル型)が構成されることとなる。
これは、1cの太陽電池(フレキシブル型)の構成が、すべてマイクロレベルの球状の粒子となることを意味し、これにより、互いに接する粒子の節点がすべて球面の一点というピン接合となることから、折り曲げ自在となる自由な変化を実現できることとなる。例えば、ボールベアリングの原理に似たようなものである。
一方、図4の採光板本体12においては、透明な耐熱性樹脂などの採光板14に細いスリット15を設けるものであるが、そのスリット15の設定間隔は、光の干渉効果によって強め合うような距離16にすることが必要である。
なお、必要に応じて、採光板14の表面に設ける反射防止膜(採光板用)13のスリット15位置にかかる部分の厚み17を僅かに厚くすることで、一定程度のレンズ効果が期待できる。厚すぎては透過光のエネルギーが損失し過ぎることとなる。
図5及び6では、まず幅数センチメートルから数十センチメートル程度で、長さ数十センチメートルから数十メートルとした帯状の上記太陽電池1bを2つ、絶縁膜19を間にして正極面同士を抱き合わせながら、粒子及び微粒子とした光拡散材8を充填するための隙間を残しつつ、方形(又は円形)の中心に向けて渦巻状に巻き込んでいく。
そして、それらの上下部分(上部防護体20は透明で太陽光反射薄膜9を付加した硬質樹脂材とし、下部防護体21は反射薄膜22を付した硬質樹脂材とする。)及び側面を硬質樹脂材(側面防護体18)で覆い、パネル用電極23を通して一体的な円形又は方形の渦巻き状の太陽光発電パネル24とする。
本発明の実施形態を示すマイクロ粒子層型の高効率太陽電池(基本型)の断面図 同マイクロ粒子層型の高効率太陽電池(光拡散型)の断面図 同マイクロ粒子層型の高効率太陽電池(フレキシブル型)の断面図 同採光板の断面図 図2記載のマイクロ粒子層型の高効率太陽電池(光拡散型)を活用した太陽光発電パネルの平面図 図5記載の太陽光発電パネルのA−A断面図
符号の説明
1a マイクロ粒子層型の高効率太陽電池(基本型)
1b 同 (光拡散型)
1c 同 (フレキシブル型)
2a n型シリコン層
2b 同 (光拡散型)
2c 同 (粒子型)
3a p型シリコン層
3b 同 (粒子型)
4 pnマイクロ接合層
5 n型マイクロ粒子
6 p型マイクロ微粒子
7 電極
8 光拡散材(クリスタル、石英ガラス等)
9 反射防止膜
10 n型マイクロ微粒子
11 p型マイクロ粒子
12 採光板本体
13 反射防止膜(採光板用)
14 採光板
15 スリット
16 光が干渉して強め合う距離
17 厚み
18 側面防護体
19 絶縁膜
20 上部防護体
21 下部防護体
22 反射薄膜
23 パネル用電極
24 太陽発電パネル

Claims (8)

  1. n型シリコン及びp型シリコン(単結晶、多結晶及び微結晶シリコンのみならず、アモルファスシリコン及び化合物半導体を含む。以下同じ。)によるpn接合面(以下「pin接合」を含む。)において、n型シリコンをマイクロバブルのような球状のマイクロメーターレベルの粒子(以下「n型マイクロ粒子」といい、ナノメーターレベルの粒子を含む。またp型より細かいものを「n型マイクロ微粒子」とする。)にして幾つかの層に積み上げ、その隙間をn型マイクロ粒子よりさらに微細なp型シリコンの球状のマイクロメータレベルの粒子(以下「p型マイクロ微粒子」といい、ナノメーターレベルの粒子を含む。またn型マイクロ粒子と同程度の大きさのものを「p型マイクロ粒子」とする。)で全て充填させて、従来では平面形状であったpn接合面を、n型マイクロ粒子とp型マイクロ微粒子を一体的に組み合わせて立体的に厚みを持たせたpn接合層(以下「pnマイクロ接合層」といい、pin接合を含む。)に形成したことを特徴とする太陽電池。
  2. pnマイクロ接合層(n型及びp型シリコン層を含む。)において、n型シリコンをn型マイクロ粒子(n型マイクロ微粒子を含む。)に成形し、p型シリコンをp型マイクロ微粒子(p型マイクロ粒子を含む。)に成形したことを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  3. pnマイクロ接合層(n型及びp型シリコン層を含む。)において、n型マイクロ粒子(n型マイクロ微粒子を含む。)とp型マイクロ微粒子(p型マイクロ粒子を含む。)を一体的に組み合わせたこと(以下「微粒子接合法」という。)を特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  4. 受光面となるn型シリコン層において、n型シリコンをn型マイクロ粒子として配置し、そこに生じる隙間に、n型マイクロ粒子より微細となる球状のマイクロメータレベル(ナノメータレベルも含む。以下同じ。)のクリスタル、ガラス及び石英ガラスを充填させ、これらを光拡散材として一体的に組み合わせた層に形成したことを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  5. 受光面となるn型シリコン層において、n型マイクロ粒子を成形し配置することで生じる隙間に充填する光拡散材として、クリスタル、ガラス及び石英ガラス(透明樹脂材を含む。以下同じ。)を用いることを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  6. pnマイクロ接合層のみならず、受光面となるn型シリコン層及び裏面となるp型シリコン層を含め、それら全てをマイクロメータレベルの粒子及び微粒子(ナノメータレベルを含む。)に成形して一体的に組み合わせた構成とすることを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  7. n型シリコン層が受光する際の採光板において、入射光の波長の一部又は複数を干渉効果によって強い光とするために、その光が強め合うように干渉し合う間隔距離を持つスリットを設けた採光板を有することを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
  8. n型シリコン層が受光する際の採光板において、必要時に使用する入射光の反射防止用薄膜のうち、請求項7記載のスリットの位置に合わせてその部分のみに僅かな厚みを加えて、レンズ効果を増すことを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
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