JP2006040665A - 回路遮断器のリモート操作装置 - Google Patents

回路遮断器のリモート操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リモート操作装置に与える操作指令のタイミングに関係なく、常に安定した動作,操作機能が発揮できるよう改良して信頼性向上を図る。
【解決手段】遠隔操作指令により回路遮断器のハンドルをON,OFF位置に駆動するリモート操作装置で、前記ハンドルに連結した電磁式リニアアクチュエータ,および駆動制御部を装備し、かつ交流を全波整流して得た直流を電源として、操作指令に基づきリニアアクチュエータの操作コイルに通電する励磁電流の向きを正逆反転してハンドルをON,OFF位置に駆動するようにしたものにおいて、その駆動制御部に、電源の整流波形の零点(ゼロクロス)を検出する位相検出手段、および操作指令を受けて操作コイルに通電する励磁の開始タイミングを遅らせる遅延処理手段を備え、ON,OFF操作時には前記位相検出回路で検出したゼロクロス信号を基に、電源の整流波形が零点から立ち上がって電圧値が増大した位相にタイミングを合わせ操作コイルの励磁を開始するよう制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配線用遮断器,漏電遮断器などの回路遮断器に適用して遮断器のハンドルを遠隔操作でON,OFF位置に駆動する電磁リニアアクチュエータ方式のリモート操作装置に関する。
低圧配電設備のコンポーネントとして使用する頭記の回路遮断器は配電盤,制御盤に装備して集中監視システムを構築する例が多く、この回路遮断器の外部付属装置(オプション品)として、外部からの指令(電気信号)により回路遮断器のロッカー式ハンドルをON,OFFに切り換え操作するようにしたリモート操作装置があり、このリモート操作装置のアクチュエータとして、在来のモータ駆動方式からリニアモータの原理を応用した二位置動作形の電磁リニアアクチュエータを採用した方式のリモート操作装置が開発,製品化されて公知である(例えば、特許文献1参照)。
次に、特許文献1に開示されている電磁式リモート操作装置の構成を図3(a) 〜(c) に示す。図において、1は回路遮断器、2は回路遮断器1に装着したリモート操作装置であり、該リモート操作装置2は、ケース3の内部にガイドレール4、該ガイドレール4に案内支持した可動子(永久磁石と組合せた可動子鉄心),およびE形コア6aに励磁コイル6bを巻装して可動子5の両側に配した固定子6からなる電磁式リニアアクチュエータ7、および図4に示すリニアアクチュエータの駆動制御回路を装備した構成になる。なお、5aは前記可動子5に設けた手動操作用のハンドル、8は本体ケース3の頂面に設けた補助開閉蓋である。そして、このリモート操作装置2を回路遮断器1に装着した状態では、回路遮断器1の本体ケースから突出したロッカー式ハンドル1aに前記可動子5の裏面中央に形成した凹所を嵌合して連結している。
上記の構成で、リモート操作装置2に与えたON,OFFの遠隔操作指令に基づき、電磁式リニアアクチュエータ7の操作コイル6bに励磁電流を通電すると、その励磁電流の向きに対応して可動子5との間に発生する磁気推力を受けて可動子5がガイドレール4に沿って移動し、回路遮断器1のロッカー式ハンドル1aをON,OFF位置に切り換える。また、可動子2の移動経路のストロークエンドにはON,OFF位置検知スイッチ(リミットスイッチ)9,10を配し、回路遮断器1のON,OFF操作時にハンドル1aに連結したリモート操作装置2の可動子5がON,OFF位置のストロークエンドに到達すると、前記ON,OFF位置検知スイッチ9,10の動作信号を基に操作コイル6bの励磁通電を停止するようにしている。
一方、回路遮断器1のハンドル1aは、周知のようにトグル式リンクと開閉ばねを組合せた開閉機構を介して可動接触子に連繋し、また開閉機構はラッチ機構を介して過電流引外し装置に連繋されている。そして、回路遮断器1のハンドル1aをOFFからON,ONからOFFの位置に移動すると、これに従動する開閉機構部の動作により主回路接点が閉極,開極する。なお、回路遮断器1のトリップ動作後に再投入するには、ハンドル1aを停止位置から一旦OFF位置に移動してリセット(ラッチ機構を係合させる)させた後、改めてON位置に投入することにより主回路接点が閉極してONとなる。
次に、前記したリモート操作装置2における従来の駆動制御回路を図4に示す。なお、図中には図3と対応する部分に同じ符号で表している。図4において、11はリモート操作装置2に給電する外部の交流電源、12,13はリモート操作装置に遠隔操作指令を与えるONおよびOFF操作スイッチ(押ボタンスイッチ)、14は交流を直流に変換する全波整流回路、15は装置内のCPU,操作リレーなどに給電する電源回路、16,17はリニアアクチュエータの固定子コイル6bを通電制御するON操作リレー,およびOFF操作リレー、18は前記リレーのドライブ素子、19は操作コイル6bの通電回路に接続したスイッチング素子としてのFET、20はON,OFF操作指令により所定のプログラムを実行してリニアアクチュエータを制御する演算処理手段としてのCPU(マイクロコンピユータ)、21は回路遮断器1のトリップ動作を検知する警報スイッチ(回路遮断器の付属スイッチ)である。なお、前記したON操作リレー16,OFF操作リレー17はそれぞれ2個のリレー接点を有し、リニアアクチュエータの操作コイル6bは図示のようにON操作リレー16,OFF操作リレー17の各リレー接点を介してON方向(+),ないしOFF方向(−)の励磁電流を通電するようにしている。
上記の回路において、ON操作スイッチ12を押してON操作指令を与えると、CPU20からの指令でON操作リレー16が作動し、交流電源11から全波整流回路14を経て直流に変換した電流がリニアアクチュエータ7の操作コイル6bに対しON方向(+)に通電して励磁する。これにより、リニアアクチュエータの可動子5がOFF位置からON位置に推進移動して回路遮断器1のハンドル1a(図3参照)をONに切り換える。また、前記とは逆に回路遮断器のON状態でOFF操作スイッチ13を投入してOFF操作指令を与えると、OFF操作リレー17が動作して操作コイル6bにOFF方向(−)の励磁電流を通電し、これによりリニアアクチュエータ7の可動子5がON位置からOFF位置に移動して回路遮断器のハンドルをOFFに切り換える。そして、このリモート操作の動作過程でリニアアクチュエータ7の可動子5がガイドレール上を走行してON,OFF位置のストロークエンドに移動すると、ON位置検知スイッチ9,ないしOFF位置検知スイッチ10が応動し、その動作信号を基にCPU20の指令で操作コイル6bの励磁回路に接続したFET19をOFFにトリガして操作コイル6bの通電を停止し、これでリモート操作装置の動作が終了する。
また、過電流により回路遮断器1がトリップ動作して警報スイッチ21がON動作した場合には、回路遮断器のハンドルをトリップ動作直後の停止位置から一旦ON位置に戻した上で、改めてON位置からOFF位置に向けて推進させるようにリニアアクチュエータ7を駆動制御して回路遮断器をRESET操作するようにしている。
なお、電磁リニアアクチュエータ7でドライブする上記方式のリモート操作装置2は、電磁推力で加速する可動子5に働く慣性力を有効に生かして回路遮断器のハンドルを一気にON/OFF位置に駆動するのが有利であることから、その切り換え動作時間を10ms程度として、この短い動作時間の間にリニアアクチュエータ7の可動子5をON/OFF位置に駆動して回路遮断器のハンドルを切り換えるように設計している。したがって、リニアアクチュエータ7で所要の操作力を得るには固定子6の操作コイル6bに大きな励磁電流を通電する必要があり、この大きな励磁電流を交流電源11から直流に変換して操作コイル6bに給電するために、実際の製品では交流を直流に変換する整流手段として図4のように全波整流回路14を採用した上で、平滑回路素子などを使わずに操作コイル6bの給電回路をできるだけ低インピーダスに抑えるようにしている。
特開2003−223838号公報
ところで、前記したリニアモータドライブ方式のリモート操作装置について、図4に示した従来の駆動制御回路では、動作,機能面で次記のような解決すべき課題がある。
すなわち、リモート操作装置にOFF操作指令を与えて回路遮断器をONからOFFに切り換える際に、図4のOFF操作スイッチ13を押すタイミングによっては、リニアアクチュエータ7の始動時における操作力が不足し、可動子5がON位置からOFF位置へ移行する行程の途中で停止してしまって動作不能となることがある。そこで、発明者等はその原因を究明したところ、原因が次の点にあることが判明した。
まず、先述のリモート操作装置を回路遮断器に装着して行った実機テストで実測したリニアアクチュエータの操作特性を図5に示す。なお、図5の特性図で横軸はリニアアクチュエータのON位置を起点としたOFF位置との間の行程距離(distance(mm)),縦軸は力(force(N))で(+)はON方向,(−)はOFF方向に働く力を表している。また、図中の特性線A,B,Cは、それぞれ回路遮断器をON操作,OFF操作,RESET操作する際の動作行程で回路遮断器1のハンドルからリモート操作装置2のリニアアクチュエータ7に負荷として作用する負荷荷重を表し、特性線D,Eはリモート操作装置を定常の励磁(リニアアクチュエータの操作コイルに所定の電流(直流)をON,OFF方向に通電した励磁状態)で、ON,OFF操作時にリニアアクチュエータに発生するON,OFF操作力(電磁推力)を表している。なお、特性線Fについは後記する。
ここで、force=0の横軸線と各特性線A〜Eとで囲まれた面積(force×distance)がそれぞれの仕事量を表し、リニアアクチュエータの操作で回路遮断器のハンドルをON,OFF,RESET位置に切り換えるには、リニアアクチュエータの操作力(特性線D,E)が回路遮断器のハンドルから加わる負荷荷重(特性線A〜Cに打ち勝つことが必要である。なお、図5に例示した操作特性では、回路遮断器のハンドルをONからOFFに切り換えるOFF操作行程でリニアアクチュエータに加わる負荷荷重は、特性線Bで表すようにdistance=0mmの位置から急勾配に増大((−)方向)してピーク点Pに達した後、緩やかに減少してdistance=10mm付近では殆ど0となる。これに対して特性線Eで表すリニアアクチュエータの操作力は、distance=0mmの位置で操作コイルの励磁を開始すると行程の前半で増大し、前記した負荷荷重のピーク点Pでは負荷荷重の方が僅かに操作力を上回るようになるが、実際の動作ではリニアアクチュエータの始動(distance=0mmからのスタート)から電磁推力を受けて加速する可動子の慣性力(運動エネルギー)が加わるため、可動子は負荷荷重のピーク点Pを乗り越えてOFF位置まで一気に移動して回路遮断器のハンドルをOFFに切り換えることができる。また、回路遮断器のトリップ動作後にハンドルをその停止位置からON位置に戻し、ここからOFF位置に移動してRESET操作する場合でも、OFF行程の終端付近で負荷荷重の特性線Cが操作力の特性線Eを上回る範囲があるが、前記動作と同様に電磁推力によりこの位置まで走行してきた可動子の慣性力が加わって負荷荷重のピーク点を乗り越え、OFF位置に移動する。
ところで、図4のように全波整流回路14で整流した直流をリニアアクチュエータの操作コイル6bに通電して励磁するようにした回路構成において、OFF操作スイッチ13を押してOFF操作指令を与え、この操作指令を受けてOFF操作リレー17のリレー接点が閉じるタイミングが図6のタイムチャートの(イ)に表した整流波形(電圧波形)の0V(ゼロクロス)付近であったとすると、操作コイル6bの励磁電流は殆ど零からスタートすることになるため、リニアアクチュエータの始動時における操作力(電磁推力)が低下して図5の特性線Fのようになる。なお、図6の(ロ)はOFF操作スイッチ,(ハ)はコイル励磁のタイムチャートを表し、また(イ)の整流波形に付した斜線部Eはコイル励磁の開始時点から整流波形の半波(T/2周期で、交流電源50Hzで時間に換算すると10ms)に相当する範囲の面積(電磁エネルギー)を表している。
そして、上記のようなタイミングでリニアアクチュエータを始動すると、特性線Fで表すスタート直後の操作力がOFF操作の負荷荷重(特性線B)を大幅に下回り、しかも始動開始から負荷荷重のピーク点Pまでのエネルギー(符号Wで表した斜線部分の面積)も小さいために可動子が十分に加速されずに負荷荷重のピーク点Pを乗り越えることができず、その結果として可動子はこの位置に停止して先に進むことができず、操作コイルには励磁電流が流れ続けたままとなって回路遮断器のOFF操作が正常に行えなくなる。これに対して、OFF操作スイッチ13に操作指令を与えて操作コイル6bに励磁電流が通電開始するタイミングが、図6(イ)の整流波形上でゼロクロスから立ち上がった点の位相(例えば実効値以上)であれば、リニアアクチュエータには図5の特性線Eのような操作力が発生するので、この操作力で加速推進される可動子は負荷荷重のピーク点Pを乗り越えてOFF位置に移動し、回路遮断器を正常にOFF操作できる。
本発明は上記の考察を基に従来装置の課題を解決し、リモート操作装置に与える操作指令のタイミングに関係なく、リニアアクチュエータの操作コイルに通電する励磁電流を全波整流回路で整流した電源波形に対して常に適正な位相で通電開始するようにして安定した切り換え動作,操作機能が発揮できるように改良した信頼性の高い回路遮断器のリモート操作装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、ロッカー式ハンドルを備えた回路遮断器に装着し、遠隔操作指令により前記ハンドルをON,OFF位置に駆動するリモート操作装置であり、回路遮断器のハンドルに連結した二位置動作形の電磁式リニアアクチュエータ,およびその駆動制御部を装備し、かつ交流を全波整流して得た直流を電源として、ON,OFFのリモート操作指令に基づき前記電源からリニアアクチュエータの操作コイルに通電する励磁電流の向きを正逆反転して回路遮断器のハンドルをON,OFF位置に駆動するようにしたものにおいて、
前記駆動制御部に、電源電圧の整流波形上における零点を検出するゼロクロス検出手段、およびリモート操作指令を受けて操作コイルに通電する励磁の開始タイミングを遅らせる遅延処理手段を備え、前記ゼロクロス検出手段の検出信号を基に、ON,OFF操作時には電源電圧が零点から立ち上がって増大した位相にタイミングを合わせ操作コイルの励磁通電を通電開始するようにし(請求項1)、具体的には前記のゼロクロス検出手段,遅延処理手段を次記のような態様で実施するものとする。
(1)ゼロクロス検出手段として全波整流回路の出力側に位相検出回路を接続し、該位相回路により整流波形の零点を検出する(請求項2)。
(2)操作コイルに対する励磁開始の遅延処理を、駆動制御部に備えた演算処理手段(マイクロコンピユータのCPU)で実行する制御プログラム上のサブルーチンで行う(請求項3)。
上記の構成において、リニアアクチュエータの駆動制御回路に設けた位相検出回路は、全波整流した電源の整流波形のサイクルごとに、そのゼロクロス(零点)を検出して信号を演算処理手段(CPU)に入力する。そして、任意なタイミングでリモート操作装置にONもしくはOFF操作指令を与えると、その操作指令を受けてCPUが遅延処理開始し、前記のゼロクロス検出信号を起点としてここから整流波形が零点から立ち上がって電圧の瞬時値が増大した所定の位相でリニアアクチュエータの操作コイルに励磁電流を通電開始する。
つまり、リモート操作装置に与える遠隔操作指令のタイミングに関係なくリニアアクチュエータの始動開始時には常に操作コイルを高い励磁電流値でスタートさせることかでき、これによりリニアアクチュエータの始動直後から可動子を大きな操作力で加速して、回路遮断器のハンドルを安定した動作で切り換えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図4,図6に対応する部分には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
先ず、図2に本発明の実施例によるリモート操作装置の駆動制御回路を示す。すなわち、図4に示した従来回路と比べて、全波整流回路14の出力側には位相検出回路22が追加装備されている。この位相検出回路22は、抵抗とトランジスタ(またはFET)からなり、全波整流回路14の出力波形についてその各サイクルで整流波形が零点(ゼロクロス点)となるタイミングで検出信号をCPU(演算処理手段)20に入力する。
一方、CPU20には、リモート操作装置にON,OFF操作指令を与えた際に、前記位相検出回路22の検出信号を基に、電源の整流波形が零点から立ち上がって増大した位相にタイミングを合わせ操作コイルの励磁通電を通電開始するための遅延処理手段として、図1(a),(b)のフローチャートで表す制御プログラム上でサブルーチンを実行するようにしている。
次に、前記駆動制御回路によるリニアアクチュエータの駆動動作を図1(a)〜(c)に基づいて説明する。すなわち、図3のように回路遮断器1にリモート操作装置2を装着した上で、図2の回路を交流電源11に接続した使用状態では、全波整流回路14から出力する電源電圧の整流波形(図1(c)の(イ)参照)に対して、位相検出回路22がサイクルごと整流波形のゼロクロス(零点)を検出し、その検出信号をCPU20に入力する。一方、図1(a),(b)に示す制御プログラムのフローチャートで、図2のON操作スイッチ12あるいはOFF操作スイッチ13を任意のタイミングで押し、リモート操作装置にONあるいはOFF操作指令を与えると、図1(a)のフローチャートで表す制御プログラムのメインルーチンから図1(b)に示すサブルーチンに移行し、操作コイル6bの励磁開始について次記のような遅延処理を行う。
すなわち、図1(c)のタイムチャートで、OFF操作スイッチ13を任意のタイミングで押してリモート操作装置にOFF操作指令を与えると、図4に示した従来回路では図6で述べたようにOFF操作リレー17を同じタイミングで瞬時作動させて操作コイル6bにOFF方向(−)の励磁電流を通電し、リニアアクチュエータを始動させる。これに対して、図示実施例の駆動制御回路では、前記の遅延処理により、位相検出回路22で検出したゼロクロス点を起点として所定の遅延時間tの経過後に、OFF操作リレー17を作動して操作コイル6bの励磁を開始する。したがって、外部から操作指令を与えたタイミングに関係なく、電源の整流波形(イ)に対して常に電源電圧(瞬時値)がゼロクロス点(零点)から立ち上がって例えば実効値に増大した位相角で操作コイル6bの励磁が開始され、これにより操作コイル6bの励磁電流は電流値の高い電流値からスタートし、この励磁電流に相応した電磁推力で可動子5が始動,加速するようになる。なお、前記の遅延時間tは、CPU20でのアルゴリズム設定により最適に変更可能である。
上記の駆動制御により、OFF操作指令を受けて始動するリニアアクチュエータの操作特性は図5の特性線Eのようになるので、ON位置からOFF位置に向けての始動開始直後に通過する負荷荷重特性線Bのピーク点Pを乗り越えて回路遮断器のハンドルをOFF位置へ確実に切り換えることができる。なお、上記は回路遮断器のOFF操作について述べたが、ON操作,RESET操作でも同様な駆動制御により安定した動作,操作機能を発揮させることができる。
本発明実施例のリモート操作装置によるON,OFF操作の動作説明図で、(a)はメインルーチンのフローチャート,(b)はサブルーチンのフローチャート,(c)はOFF操作時のタイムチャートを表す図 本発明実施例のリモート操作装置の駆動制御回路図 電磁リニアアクチュエータ式のリモート操作装置を回路遮断器に装着した状態の構造図で、(a),(b),(c)はそれぞれ側面図,正面図,および平面図 図3に示したリモート操作装置における従来の駆動制御回路図 図3のリモート操作装置に搭載したリニアアクチュエータの操作特性図 図4の回路によるOFF操作時のタイムチャートを表す図
符号の説明
1 回路遮断器
1a ハンドル
2 リモート操作装置
5 可動子
6 固定子
6b 操作コイル
7 電磁式リニアアクチュエータ
9 ON位置検知スイッチ
10 OFF位置検知スイッチ
11 交流電源
12 ON操作スイッチ
13 OFF操作スイッチ
14 全波整流回路
20 CPU(演算処理手段)
22 位相検出回路

Claims (3)

  1. ロッカー式ハンドルを備えた回路遮断器に装着し、遠隔操作指令により前記ハンドルをON,OFF位置に駆動するリモート操作装置であり、回路遮断器のハンドルに連結した二位置動作形の電磁式リニアアクチュエータ,およびその駆動制御部を装備し、かつ交流を全波整流して得た直流を電源として、ON,OFFのリモート操作指令に基づき前記電源からリニアアクチュエータの操作コイルに通電する励磁電流の向きを正逆反転して回路遮断器のハンドルをON,OFF位置に駆動するようにしたものにおいて、
    前記駆動制御部に、電源電圧の整流波形上における零点を検出するゼロクロス検出手段、およびリモート操作指令を受けて操作コイルに通電する励磁の開始タイミングを遅らせる遅延処理手段を備え、前記ゼロクロス検出手段の検出信号を基に、ON,OFF操作時には電源電圧が零点から立ち上がって増大した位相にタイミングを合わせ操作コイルの励磁通電を通電開始するようにしたことを特徴とする回路遮断器のリモート操作装置。
  2. 請求項1記載のリモート操作装置において、ゼロクロス検出手段が、全波整流回路の出力側に接続して整流波形の零点を検出する位相検出回路であることを特徴とする回路遮断器のリモート操作装置。
  3. 請求項1記載のリモート操作装置において、操作コイルに対する励磁開始の遅延処理を、駆動制御部に備えた演算処理手段で実行する制御プログラムのサブルーチンで行うことを特徴とする回路遮断器のリモート操作装置。
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