JP2006040159A - 設計初期値決定装置及び設計初期値決定方法、並びに設計初期値決定プログラム及び設計初期値決定プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】過去に設計した際に作成または使用した設計情報や評価結果等を有効に利用して新規設計対象製品の設計パラメータ及びその設計初期値を決定する装置を提供する。
【解決手段】新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索手段S3と、前記第1の検索手段により取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索手段S8を備える。更に前記第2の検索手段により得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したかどうかを評価する評価手段S13と、前記評価手段が前記新規設計対象製品の企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータの設計値を設計初期値として決定する決定手段S15とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンピュータ(計算機)を利用して、各種製品や装置の設計行う場合に設計初期値を決定する装置および方法に関する。
近年、エアコン、冷蔵庫、電子レンジのようないわゆる白物家電の設計は、コンピュータを使用して行われる。例えば、特許文献1は、コンピュータを使用した製品の設計方法を開示している。特許文献1は、一つのパラメータの変化が全体系へ与える影響を作業者に直感的に理解できるよう支援する動的相互関係評価システムを記載している。このシステムは、相互に関係する複数のパラメータの因果関係を示す情報を記憶し、一つのパラメータの値を変化させたときに、前記因果関係を示す情報に基づいて他のパラメータの値を演算し、変化させた値と演算した値を表示するものである。
特開平11−85857号公報
特許文献1によれば一つのパラメータを変化させたときに、全体系に与える影響を知ることができる。
一般にエアコン、冷蔵庫、電子レンジのような白物家電を含む電気機器の新規製品を設計する場合に、新製品企画によって決められた企画目標値を達成する設計パラメータ及びその設計値を決定することが行われる。しかし電気機器を設計する際に、ある一つの企画目標値を達成するためにすべての設計パラメータを洩れなく想定するのは困難である。また複数の設計パラメータの内、どの設計パラメータの設計値を決定することによって企画目標値を達成するのが最適かを決めるのは更に困難である。また複数の設計パラメータがある場合に、どの設計パラメータから検討するのが早く企画目標値を達成する設計を行えるか分からない。また総ての設計パラメータを検討することは多くの時間、費用を要することになる。
本発明は上記の問題に鑑みて、新規設計対象製品に関連する既存製品について、過去に設計した際に作成または使用した設計情報や評価結果等を有効に利用して、新規設計対象製品の設計初期値を決定する装置および方法を提供することを課題とする。
本発明の設計初期値決定装置は、新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースと、前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索手段と、前記第1の検索手段により取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価手段と、前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定手段とを備えることにより、発明の課題を解決する。
また本発明の設計初期値決定装置は、前記設計項目ごとに設計パラメータの評価結果を蓄積する設計パラメータ評価結果データベースと、設計パラメータ評価結果データベースを前記所望の設計項目について検索する第3の検索手段と、前記第2の検索手段により得られた設計パラメータの数と、前記第3の検索手段により得られた設計パラメータの数を比較して、設計パラメータの数の少ない方の設計パラメータを選択する設計パラメータ選択手段とを更に備えるのが好ましい。
また本発明の設計初期値決定装置は、設計値変更手段と、設計パラメータ変更手段と、設計項目変更手段を更に備え、前記企画目標値を達成しない場合、前記設計値、前記設計パラメータ、前記設計項目のいずれかを順次変更するのが望ましい。
更に本発明の別の局面では、設計初期値決定方法は、新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備えた設計初期値決定装置の設計初期値決定方法において、前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索ステップと、前記第1の検索ステップにより取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索ステップと、前記第2の検索ステップにより得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価ステップと、前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定ステップとを備えることにより、発明の課題を解決する。
また本発明の設計初期値決定プログラムは、新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備えた設計初期値決定装置の設計初期値決定プログラムにおいて、前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索ステップと、前記第1の検索ステップにより取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索ステップと、前記第2の検索ステップにより得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価ステップと、前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定ステップとをコンピュータに実行させるものである。
また本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、前記設計初期値決定プログラムを記録する。
本発明の設計初期値決定装置は、新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースを利用して設計初期値を決定するので、既存製品の設計情報を有効に利用できる。また前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備え、このデータベースを利用して設計初期値を決定するので、設計項目ごとに考慮すべき設計パラメータを漏れなく考慮できる。また前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索する第1の検索手段と、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索する第2の検索手段を備えるので、必要な設計情報及び設計パラメータをすばやく得ることができる。また前記第2の検索手段により得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価し、設計初期値として決定するので、過去の情報を利用して適切な設計パラメータと設計初期値を決定することができる。
また本発明の設計初期値決定装置は、設計項目ごとに設計パラメータの評価結果を蓄積する設計パラメータ評価結果データベースを、設計項目について検索する第3の検索手段を更に備え、前記第2の検索手段により得られた設計パラメータの数と、前記第3の検索手段により得られた設計パラメータの数を比較して、設計パラメータの数の少ない方の設計パラメータを選択する設計パラメータ選択手段を更に備えたので、多くの設計パラメータから効率よく最適の設計パラメータを選択することができる。
また本発明の設計初期値決定装置は、設計値変更手段と、設計パラメータ変更手段と、設計項目変更手段を更に備え、前記評価手段の評価結果が前記企画目標値を達成しない場合、前記設計値、前記設計パラメータ、前記設計項目のいずれかを順次変更するので、適切な設計パラメータから順番に選択することができる。
更に本発明の設計初期値決定方法は、新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備え、前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索する第1の検索ステップと、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索する第2の検索ステップと、前記第2の検索ステップにより得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価ステップと、前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定ステップとを備えるので、過去の情報を利用して適切な設計初期値を効率よく決定することができる。
更に本発明の設計初期値決定プログラムは、前記設計初期値決定方法をコンピュータに実行させ、過去の情報を利用して適切な設計初期値を効率よく決定することができる。
図1は、本発明の新規設計対象製品に対する設計初期値決定装置を説明する機能ブロック図を示す。図1において、設計初期値決定装置は、主として入力装置1、出力装置2、CPU3、記憶装置4、ROM5、RAM6、モデム7とから構成される。これらはデータバス8より相互に接続され、いわゆるパソコンを構成する。パソコンは文書作成機能、文書表示機能、検索機能、送信機能、受信機能、その他ソフトウエアをダウンロードすることにより種々の機能を実行することができる。
上記入力装置1は、キーボード、ポインティングデバイス、マウス等を用いることができ、設計初期値決定装置に情報を入力し、設計初期値決定のために各ステップにおいて指示、命令する。また上記出力装置2は、液晶表示装置のようなディスプレイ及びプリンタのような印刷装置等が使用され、情報を表示し、印刷する。記憶装置4は磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等が使用され、情報の記録を行う。本発明において記憶装置4は、設計情報データベース4a、設計パラメータセットデータベース4b、設計パラメータ評価結果データベース4c、及びグラフテンプレート4dを格納する。勿論、このほかの情報やデータベースを格納していても良い。
上記設計情報データベース4aは、新規設計対象製品に関連する既存製品について、過去に製品設計した際に作成または使用した設計データを設計項目ごとに分類して蓄積している。ここで関連する既存製品とは、例えば前年度または前々年度、若しくはそれ以上前の年度の製品中、設計対象製品と同じ又は類似する性能の製品を含む。実施例は2.2kWのエアコンであるが、冷房能力のように製品の企画目標値が1〜2割程度上又は下の製品を含めてもよい。また例えば冷房能力が新規設計対象製品より大きい、又は小さいエアコン、高級機種、普及機種のように機能、仕様が異なる関連の既存製品を含めてもよい。
設計情報データベース4aに蓄積される具体的な設計情報は、この実施の形態では、2.2kWのエアコンであるので、図5に示すように構造に関しては外形形状データ、各部寸法データ、内部構造データ、部品名データ、部品構成データ、部品性能データである。冷房性能に関しては冷房能力データ、風力データ、風量データである。仕様に関しては消費電力データ、規格データ、重量データである。機能に関しては騒音データ、COP(Coefficient of Perfomance)データ、空気清浄データ、換気データ、除湿データ、加湿デ−タである。リモコンに関しては外形形状データ、寸法データ、重量データ、切替データである。その他としてメンテナンス、サービス、取扱説明である。その他の設計情報を蓄積してもよい。
このように設計対象製品に関連する製品の設計情報データベースを備え、これを検索することにより、過去の設計情報を利用して設計を行うことができる。
設計パラメータセットデータベース4bは、新規設計対象製品に関連する既存製品について、過去に設計した際に作成または使用した設計パラメータセット情報を、設計項目ごとに各設計項目に対して設計者が考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて蓄積している。したがって設計パラメータセットデータベースを使用することにより、漏れなく設計パラメータを検討することができる。ここで関連する既存製品とは、上記設計情報データベースで説明した関連する既存製品と同じ意味である。
この実施の形態では、設計パラメータセットデータベース4bは騒音について図6のような設計パラメータ情報を蓄積している。参考にCOP、冷房性能に対する設計パラメータを示す。
設計パラメータ評価結果データベース4cは、新規設計対象製品に関連する既存製品について、過去に設計した際に作成または使用した設計パラメータの評価結果を設計項目ごとに分類して蓄積するデータベースである。更に設計パラメータの実験結果、試験結果及びシミュレーション結果があれば、それらも含むのが望ましい。ここで関連する既存製品とは、上記設計情報データベースで説明した関連する既存製品と同じ意味である。この実施の形態の設計パラメータ評価結果データベース4cを図7に示す。
グラフテンプレート4dは折れ線グラフ、レーダチャート、回帰分布、ヒストグラム等のテンプレートを用意している。この他に任意のグラフを使用してもよい。
これらデータベースを検索する場合に、本発明はパソコンのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を利用して検索する。検索条件を検索データに変換する方式はGUIの外に、周知の検索式変換方式を使用することができる。
次に本発明の設計初期値を決定する手順を説明する。図2は実施の形態のフローチャートを示す。このフローチャートは、例えば冷房能力が2.2kWのエアコンを設計するときに、設計初期値を決定する手順を示す。
最初に、冷房能力が2.2kWのエアコンを設計することを製品企画として決定する(ステップS1)。冷房能力の外に、サイズ、暖房機能、換気機能、空気清浄機能、除湿機能、加湿機能の有無とその能力の大きさを企画目標値として決定してもよい。
次に冷房能力が2.2kWのエアコンに関する設計情報を取得するために設計情報データベース4aを検索する検索式を入力する(ステップS2)。この実施の形態の場合、検索条件は図3に示すように、『条件1:冷房能力が2.2kW』『条件2:2000年から2003年までのデータ』である。図3に示すGUIは、エアコンの設計用であるので、GUIの検索キーワードは、ファン径、騒音、風量、COP、冷房能力、型式である。上記条件1をGUIの冷房能力の欄に2.2kWを入力する。また型式の欄に、2000年から2003年を入力する。
GUIに入力された検索条件は検索式データに示すように変換される。検索式データは「search(“冷房能力”=“2.2”)and(“2000”≦“年”≦“2002年”)」である。検索式データはデータバス3を介して、設計情報データベース4aに送られ、設計情報データベース4aを検索する(ステップS3)。設計情報データベース4aを検索した結果を表1に示す。表1は出力装置2のディスプレイに表示される(ステップS4)。
Figure 2006040159
表1に示すように、検索結果はファイル名が冷房能力2000、冷房能力2000−1、冷房能力2001、冷房能力2002、冷房能力2003の5つである。各ファイルに対して、サイズと日時が示される。設計者はこの検索結果を基本的には全て選択するが、検索結果が多すぎるときには、例えば最新のデータから優先的に選択して検索結果を少なくしてもよい。表2は表1の5つの検索結果から3つを選択した場合を示す。
Figure 2006040159
次に、表2に示す選択されたファイルは、それぞれ図5に示すような設計項目及び設計情報の内容を含んでいるので、設計者は今回は冷房能力が2.2kWのエアコンに関係する設計項目として騒音、COP、冷房性能を選択する(ステップS5)。この騒音、COP、冷房能力について設計項目を1つに絞り込むためグラフを作成する。図4は折れ線グラフの表示例を示す。図4は横軸に騒音、COP、冷房性能をとり、縦軸に騒音、COP、冷房能力の各指数をとり、指数の大きい方を上側にする。図4は2001年モデルを機種1とし、2002年モデルを機種2とし、2003年モデルを機種3として示したグラフである。図4のグラフは出力装置2のディスプレイに表示される(ステップS6)。
設計者は提示されたグラフを確認して、更に設計初期値を決定するために設計項目を一つに絞る(ステップS7)。即ち、図4に示されるように、COP、冷房性能は、機種1、機種2、機種3ともほぼ同等である。しかし、機種3の騒音指数は他の機種よりも小さくなっている。騒音指数は例えばデシベル(dB)である。このことから機種3の騒音は設計初期値を決定するための設計項目として有効に利用できると考えられるので、設計項目を騒音に絞る。ここでは設計者が視覚的に実行できるようグラフを作成したが、グラフ化は必ずしも必要ではない。例えば、設計初期値を決定するために使用する設計項目の選択は、プログラムの内部処理により、企画目標値と、検索結果によって得られた設計項目の値の中から差が最も小さい設計項目を自動的に選択するように処理してもよい。
次に設計項目が騒音に絞られたので、騒音に関する設計パラメータを得るために、まず設計パラメータセットデータベース4bを検索する(ステップS8)。検索は、前述のGUIを利用する方法や、図4のグラフの「騒音」の項目をマウスでクリックすることにより、騒音をキーワードとして設計パラメータセットデータベース4bを検索するような方法でもよい。
設計パラメータセットデータベース4bの検索結果は、図6に示すように、騒音に対する設計パラメータセット情報は、ファン径、ファン回転数、パネル形状、熱交換器形状、吹き出し口形状、吸い込み口形状である。検索結果は出力装置2に表示される(ステップS9)。これにより設計者は騒音を改善するためには、設計パラメータとしてファン径、ファン回転数、パネル形状、熱交換器形状、吹き出し口形状、吸い込み口形状のいずれかの設計初期値を決定すればよいことが分かる。
次に、設計項目「騒音」及びその設計パラメータについて、評価結果データベース4cを検索する(ステップS10)。検索結果は図7に示す通りで、出力装置2のディスプレイに表示される(ステップ11)。検索結果は3つあり、1番目の最終設計パラメータは3つ、2番目は2つ、3番目は1つである。ここで、ステップS9で表示された設計パラメータの数と、ステップS11で表示された設計パラメータの数を比べる。ステップS9の設計パラメータは6個であるが、ステップS11の設計パラメータは多くても3個である。従って設計者は設計パラメータの数の少ない方(ステップS11)を設計初期値を決定するための設計パラメータとして選択する。
更に図7から分かるように、番号3は、初期設計パラメータは3つであるが、最終パラメータはファン径の1つであり、達成値は43dBである。2002年3月3日に設計した際、初期設計パラメータとして3つあったが、設計の結果最終パラメータは1つになったことが分かる。従って、設計パラメータの数が最も少ない、番号3の設計パラメータを自動的に選択する(ステップS12)。或いは設計者が設計パラメータの少ない方を選択する。設計パラメータが少ない方の設計項目を選ぶことにより、評価の時間を少なくすることができ、設計を早くすることができる。
最後に、ステップS12で選択された設計パラメータの評価を行う(ステップS13)。即ち、設計パラメータ評価結果データベース4cの検索結果は、3番目の設計パラメータは達成値が43dBである。この値が企画目標値を達成しているか否か判断する(ステップS14)。企画目標値を達成している場合は、3番目の設計パラメータである、ファン径の設計値を採用し、これを設計初期値として決定し(ステップS15)、処理を終了する。
以上のようにして決定された設計項目、設計パラメータ及び設計初期値は、設計パラメータ評価結果データベース4cに蓄積される。
もしステップS14において企画目標値を達成していない場合は、ステップS16へ進み、設計パラメータの設計値を変更するか否か判断する。設計値を変更する場合、この実施の形態では設計パラメータはファン径であるので、ファン径の設計値を変更する(ステップS17)。そしてステップS13に戻る。ファン径の設計値の決定は実験をしてもよいが、シミュレーションツールを利用してもよい。
サブルーチンaで、設計パラメータの設計値を変更しても企画目標値が達成されない場合、ステップS18へ進み、設計パラメータそのものを変更するか否か判断する(ステップS18)。設計パラメータを変更する場合、前回はファン径であったので、ステップS19で設計パラメータをファン回転数に変更し、ステップS12に戻る。
サブルーチンbで設計パラメータを変更しても企画目標値が達成されない場合、設計項目を騒音から例えばCOPに変更し(ステップS20)、ステップS7に戻る。サブルーチンa〜cは、この順番に実行され、企画目標値が達成されたところでサブルーチンを終了する。
本発明の設計初期値決定装置は、過去の設計情報を有効に利用することができ、多くの設計パラメータから効率よく設計初期値を決定することができ、さらに最適の設計初期値を決定することができ、しかも漏れなく全ての設計項目を検討することができるので、電気機器をコンピュータを用いて設計するときに、設計初期値を決定する装置に有効に利用することができる。
本発明の機能ブロックを説明する図である。 本発明のフローチャートである。 検索方式GUIを説明する図である。 設計項目のグラフを説明する図である。 設計情報データベースを説明するための図である。 設計パラメータセットデータベースを説明するための図である。 設計パラメータ評価結果データベースを説明するための図である。
符号の説明
4 データベース
4a 設計情報データベース
4b 設計パラメータデータベース
4c 設計パラメータ評価結果データベース
4d グラフテンプレート

Claims (6)

  1. 新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、
    前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースと、
    前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索手段と、
    前記第1の検索手段により取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索手段と、
    前記第2の検索手段により得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価手段と、
    前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定手段と
    を備えることを特徴とする設計初期値決定装置。
  2. 前記設計項目ごとに設計パラメータの評価結果を蓄積する設計パラメータ評価結果データベースと、前記設計パラメータ評価結果データベースを前記所望の設計項目について検索する第3の検索手段と、
    前記第2の検索手段により得られた設計パラメータの数と、前記第3の検索手段により得られた設計パラメータの数を比較して、設計パラメータの数の少ない方の設計パラメータを選択する設計パラメータ選択手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の設計初期値決定装置。
  3. 設計値変更手段と、設計パラメータ変更手段と、設計項目変更手段を更に備え、前記企画目標値を達成しない場合、前記設計値、前記設計パラメータ、前記設計項目のいずれかを順次変更することを特徴とする請求項1または2に記載の設計初期値決定装置。
  4. 新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備えた設計初期値決定装置の設計初期値決定方法において、
    前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索ステップと、
    前記第1の検索ステップにより取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索ステップと、
    前記第2の検索ステップにより得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価ステップと、
    前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定ステップと
    を備えることを特徴とする設計初期値決定方法。
  5. 新規設計対象製品に関連の既存製品について、前記既存製品を構成する設計項目を含む設計情報を予め蓄積した設計情報データベースと、前記既存製品の設計項目ごとに考慮すべきすべての設計パラメータをセットにまとめて予め蓄積した設計パラメータセットデータベースを備えた設計初期値決定装置の設計初期値決定プログラムにおいて、
    前記新規設計対象製品に対して与えられた製品企画を基に、前記設計情報データベースを検索して、その製品企画に関する設計情報を取得する第1の検索ステップと、
    前記第1の検索ステップにより取得された設計情報の中、所望の設計項目に対して前記設計パラメータセットデータベースを検索して、その設計項目に関連づけられた設計パラメータを取得する第2の検索ステップと、
    前記第2の検索ステップにより得られた設計パラメータとその設計値が、前記新規設計対象製品の企画目標値を達成したか否か評価する評価ステップと、
    前記企画目標値を達成した場合、前記設計パラメータとその設計値を設計初期値として決定する決定ステップと
    をコンピュータに実行させる設計初期値決定プログラム。
  6. 請求項5に記載の設計初期値決定プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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