JP2006038163A - Disc brake - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ピストンが液圧の導入以外に押圧機構によってもシリンダ内を摺動するディスクブレーキに関する。 The present invention relates to a disc brake in which a piston slides in a cylinder not only by introduction of hydraulic pressure but also by a pressing mechanism.
従来、車両のディスクブレーキにおいては、マスタシリンダからの液圧により推進するピストンによってブレーキパッドをディスクロータに押圧して車両の制動を行うとともに、ワイヤ等で駆動されるカム機構によりピストンを推進してブレーキパッドをディスクロータに押圧して車両の停止状態を維持するパーキングブレーキ兼用のディスクブレーキがある。 Conventionally, in a vehicle disc brake, the brake pad is pressed against the disc rotor by a piston propelled by hydraulic pressure from a master cylinder to brake the vehicle, and the piston is propelled by a cam mechanism driven by a wire or the like. There is a disc brake also serving as a parking brake that presses a brake pad against a disc rotor to maintain the vehicle in a stopped state.
パーキングブレーキ兼用型のディスクブレーキには、プッシュロッド(伝達部材)とプッシュロッドに螺合されるクラッチ部材とからなる摩耗補償機構が設けられている。これによりブレーキパッドの摩耗でピストンの初期位置が前進したときでも、所定ストロークでパーキング作動をさせることができる。 A parking brake combined type disc brake is provided with a wear compensation mechanism including a push rod (transmission member) and a clutch member screwed to the push rod. Thereby, even when the initial position of the piston moves forward due to wear of the brake pad, the parking operation can be performed with a predetermined stroke.
このような摩耗補償機構は、通常の液圧による制動時に作動するが、高液圧になったときに過調整を防止するために摩耗補償機構のプッシュロッドをピストンとともに推進させるようになっている。このとき、プッシュロッドにはシリンダの底部の貫通穴との間をシールするOリングが設けられており、上記高液圧によるプッシュロッドの推進時にこのOリングの面積で推進方向とは逆方向に液圧がかかってしまう。これにより、ピストンの出力効率に悪影響を及ぼしてしまうことがある。このため、プッシュロッドをシリンダ軸方向に二分割して、上記Oリングにかかる液圧をピストンに作用させないようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記のようにプッシュロッドをシリンダ軸方向に二分割したことによって、組み立て作業が繁雑になってしまうという新たな問題が生じた。つまり、プッシュロッドはスプリングカバーとでスプリングを保持することから、スプリングをスプリングカバーに挿入し、プッシュロッドの一方の分割体をスプリングを介在させるようにスプリングカバーに挿入、さらにこの一方の分割体に他方の分割体を重ねて、スプリングカバーを加締めて他方の分割体に係止させる作業が必要になるが、このとき、一方の分割体に対し他方の分割体は重なっているだけで位置が定まらない。このため、手で他方の分割体の位置を一方の分割体に対し合わせながらスプリングカバーの加締め作業を行わなければならず、作業が繁雑で作業効率が低下してしまうという問題があった。 However, since the push rod is divided into two in the cylinder axial direction as described above, a new problem has arisen that the assembling work becomes complicated. In other words, since the push rod holds the spring with the spring cover, the spring is inserted into the spring cover, and one split body of the push rod is inserted into the spring cover with the spring interposed therebetween. It is necessary to overlap the other divided body and squeeze the spring cover to lock the other divided body. However, at this time, the position of the other divided body only overlaps with one divided body. Not determined. For this reason, it is necessary to perform the crimping operation of the spring cover while manually aligning the position of the other divided body with respect to the one divided body, and there is a problem that the work is complicated and the work efficiency is lowered.
したがって、本発明は、組み立て作業の作業効率を向上できるディスクブレーキの提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a disc brake capable of improving the work efficiency of the assembly work.
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、ピストンを有底筒状のシリンダのボアに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、前記シリンダの前記ボア外に配置され前記ピストンの摺動方向に押圧力を発生する押圧機構と、前記シリンダ内に配置されるとともにシリンダ軸方向に対して一端側分割体と他端側分割体とに分割され分割面が当接した状態で前記押圧機構により前記一端側分割体が押圧されて移動する伝達部材と、前記シリンダの前記ボア内に配置され、前記伝達部材の前記他端側分割体に螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記伝達部材で押圧されて前記ピストンを押圧するクラッチ部材とを備えたディスクブレーキにおいて、前記伝達部材は、前記一端側分割体と前記他端側分割体とをシリンダ軸方向の所定量の相対移動を許容しつつ連結してなることを特徴としている。 In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is characterized in that a pair of pads disposed on both sides via a disk and a piston are slidably fitted to a bore of a bottomed cylindrical cylinder and the piston A caliper that brings the pair of pads into contact with the disk by sliding, a pressing mechanism that is disposed outside the bore of the cylinder and generates a pressing force in the sliding direction of the piston, and is disposed within the cylinder and the cylinder A transmission member that is divided into one end-side divided body and the other end-side divided body with respect to the axial direction and that moves while the one-end-side divided body is pressed and moved by the pressing mechanism; A clutch portion that is disposed in the bore, is screwed into the other end side divided body of the transmission member, contacts the piston, and is pressed by the transmission member to press the piston. In disc brakes with bets, the transmission member is characterized by comprising the one end divided body and said other end divided body linked while allowing relative movement of a predetermined amount of the cylinder axis.
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記伝達部材は、一方の分割体に貫通孔を形成し、該貫通孔に挿通されて他方の分割体に固定されるピンにより前記一端側分割体と前記他端側分割体とを連結してなることを特徴としている。 The invention according to a second aspect is the invention according to the first aspect, wherein the transmission member has a through-hole formed in one of the divided bodies, and the pin is inserted into the through-hole and fixed to the other divided body. The one end side divided body and the other end side divided body are connected to each other.
請求項1に係る発明によれば、伝達部材の一端側分割体と他端側分割体とがシリンダ軸方向の所定量の移動を許容しつつ連結される構造であるため、予め連結させておくことで、プッシュロッドの組み付け時にこれらが相互にずれてしまうことがなくなる。したがって、組み立て作業の作業効率を向上できる。 According to the first aspect of the invention, since the one end side divided body and the other end side divided body of the transmission member are connected while allowing a predetermined amount of movement in the cylinder axial direction, they are connected in advance. As a result, they are not displaced from each other when the push rod is assembled. Therefore, the work efficiency of the assembly work can be improved.
請求項2に係る発明によれば、ピンを、伝達部材の一方の分割体に形成された貫通孔に挿通させて他方の分割体に固定することで、このピンによって一端側分割体と他端側分割体とがシリンダ軸方向の所定量の相対移動を許容しつつ連結されることになる。このため、一端側分割体と他端側分割体とがピンおよび貫通孔によってシリンダ径方向の位置ずれが規制された状態で連結されるため、組み付け後にこれらのシリンダ径方向の位置ずれを防止でき、その結果、他端側分割体とクラッチ部材とを良好に螺合させることができる。 According to the second aspect of the present invention, the pin is inserted into the through hole formed in the one divided body of the transmission member and fixed to the other divided body, so that the one end side divided body and the other end are fixed by this pin. The side divided bodies are connected while allowing a predetermined amount of relative movement in the cylinder axis direction. For this reason, since the one-end-side divided body and the other-end-side divided body are connected in a state where the positional deviation in the cylinder radial direction is restricted by the pin and the through hole, the positional deviation in the cylinder radial direction can be prevented after assembly. As a result, the other end side divided body and the clutch member can be screwed together favorably.
本発明の一実施形態のディスクブレーキを図面を参照して以下に説明する。 A disc brake according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
本実施形態のディスクブレーキは、図1に示すように、車両の非回転部に固定されるキャリア11と、このキャリア11にディスク12を介して両側に配設された状態で摺動可能に支持される一対のパッド13A,13Bと、キャリア11にディスク12の軸線方向に沿って摺動自在となるよう支持されて一対のパッド13A,13Bを両側から挟持するキャリパ14とで主に構成されている。
As shown in FIG. 1, the disc brake of the present embodiment is slidably supported with a
キャリパ14は、一方のパッド13Aに対しディスク12の反対側に開口部17を対向させる有底筒状のシリンダ18と、このシリンダ18からディスク12の外周部を跨いで延出するディスクパス部19と、このディスクパス部19から延出して他方のパッド13Bに対しディスク12の反対側に対向するように延出する爪部20とを有するキャリパ本体21を有している。
The
また、キャリパ14は、有底筒状に形成され、その底部24側をパッド13A側に向けてキャリパ本体21のシリンダ18のボア25にこのシリンダ18の軸線方向(シリンダ軸方向と称す)に摺動自在に嵌合されるピストン26と、ピストン26とシリンダ18の内周面との隙間をシールするリング状のピストンシール27とを有している。なお、ピストンシール27はシリンダ18のシール溝18Aに保持されている。
The
キャリパ14は、シリンダ18とピストン26との間に導入されるブレーキ液圧によって、ピストン26をパッド13Aの方向に移動させることで、このピストン26と爪部20とで一対のパッド13A,13Bを両側から把持することによりディスク12の回転を制動するものである。
The
ピストン26は、ブレーキペダルへの踏み込み操作による通常制動時には、図示せぬマスタシリンダからシリンダ18内に導入されるブレーキ液圧でシリンダ18から爪部20の方向に移動させられることにより一対のパッド13をディスク12に押圧させて制動力を発生させるものである。一方、シリンダ18内には、ピストン26をこのようなブレーキ液圧ではなく機械的に移動させることにより一対のパッド13をディスク12に押圧させて制動力を発生させるパーキングブレーキ機構30が設けられている。
The
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ18のボア25の外側に配置されてピストン26の摺動方向つまりシリンダ軸方向に押圧力を発生するカム機構(押圧機構)32を有している。
The
すなわち、シリンダ18の底部33には、ボア25を形成する底面34から離間してシリンダ軸方向に対し直交方向にカム穴35が形成されている。また、底面34の中央位置からカム穴35まで軸線上において貫通する底部穴36が形成されていて、これらカム穴35および底部穴36にカム機構32が設けられている。
That is, a
このカム機構32は、カム穴35にベアリング38を介して回転可能に挿入された略円柱状のカム本体39を有している。カム本体39には、半径方向の外周面から中心方向に向けて略V字状に凹むカム凹部40が形成されている。このカム凹部40は、最も凹んだ位置をカム本体39の中心軸線に対しオフセットさせている。
The
カム機構32は、カム凹部40に一端側が挿入されるとともに他端側が底部穴36側に配置されるカムロッド42を有している。このカムロッド42は、シリンダ軸方向に対し直交する方向に沿う軸線回りにカム本体39が回転駆動されるとカム凹部40の形状によってカム本体39からの突出量を変化させる。なお、カム本体39は、図示せぬパーキングブレーキレバーの手動操作等により回転するようになっている。
The
また、シリンダ18内には、カム機構32のカムロッド42で押圧されてシリンダ軸方向に移動するプッシュロッド(伝達部材)44が設けられている。
A push rod (transmission member) 44 that is pressed by the
プッシュロッド44は、前進時前側すなわちピストン26側の前部分割体(他端側分割体)45と、前進時後側すなわちシリンダ底部33側の後部分割体(一端側分割体)46とに分割面45a,46aで二分割されている。
The
プッシュロッド44の後部分割体46は、短軸状をなしており、軸線方向における一端側には、軸中心位置に一カ所の断面円形状の嵌合穴47が途中位置まで穿設されている。また、後部分割体46の軸線方向における他端側には、軸線方向に凹む当接凹部48が途中位置まで形成されている。
The rear divided
この後部分割体46は、シリンダ18の底部穴36にシリンダ軸に中心軸線を一致させた状態でシリンダ軸方向に摺動可能となるように嵌合させられることになり、この状態で、当接凹部48に上記カム機構32のカムロッド42の先端側を収納する。なお、後部分割体46とシリンダ18の底部穴36との間には、これらの隙間をシールするリング状のプッシュロッドシール49が設けられている。このプッシュロッドシール49は、後部分割体46に保持されている。
The rear divided
プッシュロッド44の前部分割体45は、一端側の内周面にメネジ50が形成された円筒部51と、この円筒部51の軸線方向における他端側を閉塞させるとともに半径方向外方に広がる略円板状の底板部52とを有する形状をなしており、底板部52には、図2に示すように、半径方向に突出する回止突出部53が相反する位置に二カ所形成されている。また、底板部52の円筒部51とは反対側かつ外径側には、軸線方向に凹む係止凹部54が等ピッチで複数具体的には四カ所形成されている。
The front divided
また、図1に示すように、底板部52における円筒部51の内側範囲となる軸中心位置には、円筒部51の内径よりも小径の貫通孔55が軸線方向に沿って形成されている。よって、前部分割体45には、円筒部51の内周部と貫通孔55とからなる段付き形状の貫通孔56が形成されている。
As shown in FIG. 1, a through-
そして、前部分割体45は、底板部52の円筒部51とは反対の分割面45aを後部分割体46の嵌合穴47側の分割面46aに当接させることになり、この状態で、貫通孔55に円筒部51側からピン57が挿通されこのピン57がさらに後部分割体46の嵌合穴47に圧入されて固定されることで、後部分割体46に連結される。
Then, the front divided
ピン57は、軸線方向一側にあって貫通孔55に摺動可能に嵌合されるとともに嵌合穴47に圧入される軸部58と、軸線方向逆側にあって軸部58よりも大径の頭部59とを有しており、軸部58の長さが嵌合穴47の深さと貫通孔55の軸方向長さとを加算した長さよりも所定量長くなっている。その結果、ピン57が軸部58において貫通孔55に挿通された後、嵌合穴47にその底に突き当たるまで圧入されて後部分割体46に固定されると、前部分割体45は図1に示すように後部分割体46に対しその当接面45aを当接面46aに当接させる位置から、図3に示すように後部分割体46から離間しピン57の頭部59に底面45bを当接させる位置までの間で軸線方向の所定量の相対移動が許容された状態で連結される。
The
シリンダ18の底部穴36にシリンダ軸に中心軸線を一致させた状態で嵌合させられた状態にある後部分割体46に対し、上記のようにピン57で前部分割体45を連結させた状態とすると、前部分割体45にはシリンダ軸方向に貫通孔55が形成されていることになり、この貫通孔55に挿通されて後部分割体46に固定されるピン57が後部分割体46と前部分割体45とをシリンダ軸方向の所定量の相対移動を許容しつつ連結させることになる。
A state in which the front divided
シリンダ18のボア25の底部33側には、図2に示すように相反する位置に半径方向に凹んでシリンダ軸線方向に延在する二カ所の案内溝60が形成されており、この案内溝60に前部分割体45の回止突出部53が摺動可能に嵌合するようになっている。これにより、前部分割体45は、シリンダ18に対し相対回転が規制された状態で軸線方向に移動可能となっている。
On the bottom 33 side of the
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ18内においてプッシュロッド44の前部分割体45の円筒部51のメネジ50に、軸部62の外径側に形成されたオネジ63で螺合されるクラッチ部材66を有しており、このクラッチ部材66は軸線方向における軸部62とは反対側に設けられた頭部64でピストン26に嵌合する。
The
ここで、ピストン26の内径側は、底部24側が小径の小径内径部68とされるとともに、小径内径部68よりも開口側がこれより大径の大径内径部69とされており、これら小径内径部68および大径内径部69の間には大径内径部69側が大径となるように傾斜するテーパ面部70が形成されている。
Here, as for the inner diameter side of the
クラッチ部材66の頭部64は、軸部62とは反対側がピストン26の小径内径部68に嵌合する嵌合部72とされており、この嵌合部72と隣り合って軸部62側にテーパ面部70に当接するテーパ部73が形成されている。
The
ここで、カム機構32のカム本体39を回転運動させることにより、カムロッド42の突出量を小から大へ変化させると、プッシュロッド44の後部分割体46および前部分割体45とクラッチ部材66とが軸線方向に直線運動し、クラッチ部材66がテーパ部73においてピストン26のテーパ面部70に当接してこのピストン26をシリンダ18に対しパッド13側に摺動させる。
Here, when the amount of protrusion of the
なお、プッシュロッド44の前部分割体45のメネジ50とクラッチ部材66のオネジ63とが螺合部74を構成しており、この螺合部74には、前部分割体45とクラッチ部材66との間に互いに回転せずに所定量軸方向に移動可能なクリアランスを有するようにネジピッチが設定されている。
The
また、ピストン26の底部24側にはクラッチ部材66との隙間を大気開放させるための大気開放穴76が形成されている。
In addition, an
加えて、クラッチ部材66の嵌合部72とピストン26の小径内径部68との間には、これらの隙間をシールするリング状のクラッチ部材シール77が設けられている。このクラッチ部材シール77は、クラッチ部材66の嵌合部72に保持されている。
In addition, a ring-shaped
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ18内においてクラッチ部材66とプッシュロッド44の前部分割体45との位置調整を行うアジャスト部80を有している。
The
このアジャスト部80は、ピストン26の大径内径部69に形成された係合溝81に係合される止め輪82によってピストン26とクラッチ部材66との間に支持されるようになっている。ピストン26がシリンダ18内に導入されたブレーキ液圧によって軸方向に移動する際には、実質的には停止状態にあるプッシュロッド44に対し、クラッチ部材66を回転させながらピストン26に追従させて軸方向に移動させる。
The adjusting
また、アジャスト部80は、プッシュロッド44の前部分割体45が軸線方向に直線運動する際には、クラッチ部材66を前部分割体45に対し回転させることがなく、その結果、メネジ50とオネジ63とからなる螺合部74によってクラッチ部材66をプッシュロッド44と一体に直線運動させる。
Further, the adjusting
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ18内において、クラッチ部材66の一部とプッシュロッド44の前部分割体45の一部とを覆うように設けられたスプリングカバー84と、プッシュロッド44の前部分割体45の底板部52とスプリングカバー84のピストン26側との間に介装されたプッシュロッド付勢スプリング85とを有している。
The
スプリングカバー84は、内側に前部分割体45の円筒部51およびクラッチ部材66の軸部62を挿入させるリング状部87と、このリング状部87の外径側から軸線方向一側に延出する円筒状部88と、円筒状部88のリング状部87に対し反対側から半径方向外側に切り起こされた複数の係止片部89(図1において一カ所のみ図示)と、円筒状部88のリング状部87に対し反対側からさらに軸線方向一側に延出する図2に示す複数具体的には四カ所の延出片部90とを有している。
The
スプリングカバー84は、各延出片部90が、プッシュロッド44の前部分割体45の底板部52の外周面の外側を通るように延出し、延出先端側が軸中心側に曲げられることで前部分割体45の底板部52の係止凹部54に入り込んで係止されて前部分割体45に対する回転が規制される。
The
つまり、予めプッシュロッド44の前部分割体45および後部分割体46を上記したようにピン57で連結させておき、スプリングカバー84に、プッシュロッド付勢スプリング85と、プッシュロッド44の前部分割体45および後部分割体46の小組体とを挿入した状態で、スプリングカバー84の各延出片部90を係止凹部54に入り込むように折り曲げることで、スプリングカバー84に対するプッシュロッド付勢スプリング85および前部分割体45の抜け止めがなされ、その結果、スプリングカバー84は、プッシュロッド44の前部分割体45とプッシュロッド付勢スプリング85とを内包し、プッシュロッド付勢スプリング85をプッシュロッド44との間で保持する状態となる。
That is, the front divided
上記のように、プッシュロッド44のピン57で予め連結された前部分割体45および後部分割体46と、プッシュロッド付勢スプリング85と、スプリングカバー84とが、シリンダ18に組み付けられる前段階で、一つの組立体のカートリッジ101とされる。
As described above, before the front divided
具体的には、例えば、スプリングカバー84のリング状部87に当接するようにプッシュロッド付勢スプリング85を挿入し、プッシュロッド44の予めピン57で連結された前部分割体45および後部分割体46を、前部分割体45の円筒部51側をプッシュロッド付勢スプリング85の内側に挿入して底板部52を延出片部90の内側に通しつつプッシュロッド付勢スプリング85に当接させる。そして、この状態で、スプリングカバー84の各延出片部90を前部分割体45の底板部52の係止凹部54に入り込むように折り曲げる。
Specifically, for example, the push
シリンダ18内には係止段部106が形成されている。この係止段部106は、シリンダ18のボア25の内周面に形成された環状の係合溝107と、この係合溝107に係合するC字状の止め輪108とで構成されている。
A locking
以上のディスクブレーキを組み立てる場合には、キャリパ本体21のカム穴35にベアリング38およびカム本体39を挿入し、カム凹部40を底部穴36側に向け、この状態で、カムロッド42をキャリパ本体21のシリンダ18に開口部17側から挿入しさらに底部穴36を介してカム凹部40に挿入する。
When assembling the above disc brake, the
次に、上記のように予め組み立てられたカートリッジ101を、プッシュロッドシール49を付けた状態で開口部17側からシリンダ18内に挿入し、そのプッシュロッド44の後部分割体46を底部33の底部穴36に嵌合させつつ、その当接凹部48にカムロッド42を挿入させる。
Next, the
そして、シリンダ18内にC字状の止め輪108を挿入し、この止め輪108をシリンダ18の係合溝107に係合させる。すると、止め輪108がカートリッジ101のスプリングカバー84の係止片部89を係止して、カートリッジ101の抜けを規制する。
Then, a C-shaped
一方で、クラッチ部材シール77が装着されたクラッチ部材66をピストン26に嵌合させるとともに、アジャスト部80を止め輪82でピストン26に係止させることで、ピストン26、クラッチ部材66およびアジャスト部80を別の組立体としておき、この組立体を、シリンダ18に嵌合させつつそのクラッチ部材66をプッシュロッド44に螺合させることで、キャリパ14が組み立てられる。
On the other hand, the
このような構成のディスクブレーキでは、図示せぬパーキングブレーキレバーが操作されることによりカム機構32のカム本体39が回動させられると、カム機構32のカムロッド42が突出量を増やし、プッシュロッド44の後部分割体46がディスク12の方向に移動する。すると、後部分割体46に分割面46aに分割面45aで当接した状態で前部分割体45が押圧されてディスク12の方向に後部分割体46と一体に移動し、これと一体にクラッチ部材66が移動して、ピストン26をディスク12の方向に移動させて、機械的に一対のパッド13をディスク12に押し付ける。
In the disc brake having such a configuration, when the cam
他方、通常のブレーキペダルによるブレーキ操作でブレーキ液圧がシリンダ18とピストン26との間に導入されると、ピストン26にはピストンシール27による受圧面積に対し液圧が作用してディスク12の方向への推進力が発生することになる。その一方で、クラッチ部材66にもクラッチ部材シール77による受圧面積に対し液圧が作用してディスク12の方向への推進力が発生し、初期においてはプッシュロッド44の前部分割体45との螺合部74における螺合のクリアランス分回転せずに軸線方向に移動してピストン26を押すことになる。
On the other hand, when the brake fluid pressure is introduced between the
そして、さらにブレーキ液圧がシリンダ18内に導入されて、所定液圧以上になると、クラッチ部材66へ作用する液圧でクラッチ部材66がピストン26に押し付けられることになり、ピストン26に液圧が作用してディスク12の方向への推進力が発生することになり、クラッチ部材66にも液圧が作用してディスク12の方向への推進力が発生することになる。
When the brake fluid pressure is further introduced into the
このとき、一方で、プッシュロッド44の後部分割体46にも、プッシュロッドシール49による受圧面積に対し液圧が作用して、ディスク12に対し反対方向への推進力が発生することになるが、プッシュロッド44が、上記のように前部分割体45と後部分割体46とに二分割されていることから、後部分割体46のディスク12に対し反対方向の推進力を、前部分割体45に生じるディスク12の方向への推進力から分離でき、図3に示すように、後部分割体46に固定されたピン57の頭部59を底面45bに当接させるまでの範囲で前部分割体45が後部分割体46から分離されてディスク12の方向へ移動可能となる。
At this time, on the other hand, hydraulic pressure also acts on the rear divided
以上に述べた本実施形態のディスクブレーキによれば、ピン57を、プッシュロッド44の前部分割体45に形成された貫通孔55に挿通させて後部分割体46に固定することで、このピン57によって前部分割体45と後部分割体46とがシリンダ軸方向の所定量の相対移動を許容しつつ連結されることになる。このようにプッシュロッド44の前部分割体45と後部分割体46とがシリンダ軸方向の所定量の移動を許容しつつ連結される構造であるため、予め連結させておくことで、プッシュロッド44の組み付け時にこれらが相互にずれてしまうことがなくなる。したがって、組み立て作業の作業効率を向上できる。また、前部分割体45と後部分割体46とがピン57および挿通孔55によってシリンダ径方向の位置ずれが規制された状態で連結されるため、組み付け後にこれらのシリンダ径方向の位置ずれを防止でき、その結果、前部分割体45とクラッチ部材66とを良好に螺合させることができる。
According to the disc brake of the present embodiment described above, the
なお、ピン57を後部分割体46の嵌合穴47に圧入することで後部分割体46に固定したが、これに限らず、ネジ嵌合や接着剤による接着等で固定しても良い。
The
また、図4に示すように、ピンの挿入および嵌合の関係を前部分割体45と後部分割体46とで逆にしても良い。つまり、後部分割体46に段付き形状の貫通穴56を形成し、前部分割体45に嵌合穴47を形成して、ピン57の軸部58を、後部分割体46の貫通穴55に挿入した後に前部分割体45の嵌合穴47に嵌合させるようにしても良い。
Further, as shown in FIG. 4, the relationship between pin insertion and fitting may be reversed between the front divided
さらに、図示は略すが、前部分割体45およびクラッチ部材66の螺合部74のオネジおよびメネジの関係を逆にしても良い。つまり、前部分割体45にオネジを形成し、クラッチ部材66にメネジを形成しても良い。
Furthermore, although illustration is omitted, the relationship between the male screw and the female screw of the
12 ディスク
13A,13B パッド
14 キャリパ
18 シリンダ
26 ピストン
32 カム機構(押圧機構)
44 プッシュロッド(伝達部材)
45 前部分割体(他端側分割体)
46 後部分割体(一端側分割体)
55 貫通孔
57 ピン
66 クラッチ部材
12
44 Push rod (transmission member)
45 Front segment (the other end segment)
46 Rear segment (one-end segment)
55 Through
Claims (2)
ピストンを有底筒状のシリンダのボアに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、
前記シリンダの前記ボア外に配置され前記ピストンの摺動方向に押圧力を発生する押圧機構と、
前記シリンダ内に配置されるとともにシリンダ軸方向に対して一端側分割体と他端側分割体とに分割され分割面が当接した状態で前記押圧機構により前記一端側分割体が押圧されて移動する伝達部材と、
前記シリンダの前記ボア内に配置され、前記伝達部材の前記他端側分割体に螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記伝達部材で押圧されて前記ピストンを押圧するクラッチ部材とを備えたディスクブレーキにおいて、
前記伝達部材は、前記一端側分割体と前記他端側分割体とをシリンダ軸方向の所定量の相対移動を許容しつつ連結してなることを特徴とするディスクブレーキ。 A pair of pads arranged on both sides via a disc;
A caliper that slidably fits the piston into the bore of the bottomed cylindrical cylinder and that causes the pair of pads to contact the disk by sliding the piston;
A pressing mechanism disposed outside the bore of the cylinder and generating a pressing force in the sliding direction of the piston;
The one end side divided body is pressed and moved by the pressing mechanism in a state of being arranged in the cylinder and divided into one end side divided body and the other end side divided body with respect to the cylinder axial direction. A transmission member that,
A clutch member disposed in the bore of the cylinder, screwed into the divided member on the other end side of the transmission member, abutted on the piston, and pressed by the transmission member to press the piston; In the disc brake,
The disc brake according to claim 1, wherein the transmission member connects the one end side divided body and the other end side divided body while allowing a predetermined amount of relative movement in the cylinder axial direction.
The transmission member forms a through hole in one divided body, and connects the one end side divided body and the other end side divided body by a pin inserted through the through hole and fixed to the other divided body. The disc brake according to claim 1, wherein
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