JP2006038021A - 一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置 - Google Patents

一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 一方向クラッチ、および一方向クラッチを用いたプーリユニット等の動力伝達装置に関し、プーリ等の環体の回転変動を効率的に吸収できる。
【解決手段】 内輪10に対向空間の円周数箇所に周方向一方へ向けて漸次狭くしてくさび状空間を形成するカム面13が設けられており、かつ、各くさび状空間にロック方向に付勢されたころ11が収納されており、ころ11は大径部14の両端にそれぞれ小径部15を同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころ11の小径部15がカム面13に、大径部14が外輪9にそれぞれ転接し、カム面13の幅方向中央にはころ11の大径部14が入り込む凹条部12が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一方向クラッチ、および一方向クラッチを用いたプーリユニット等の動力伝達装置に関する。
自動車等の車両には、エンジンのクランクシャフトからベルトを介して駆動されるオルタネータ、エアコンディショナ用コンプレッサ、ウオーターポンプ、冷却ファン等の補機が装備されている。エンジンの回転動力をクランクシャフトからベルトを介して補機に伝達する場合、クランクシャフトの回転速度の変動に起因して、ベルトに滑りが起こって異音が発生する傾向となる。このことを、補機類の一つであるオルタネータを例にとって説明する。エンジンの動作工程により、クランクシャフトは、その回転中、常にその回転速度に変動がある。
一方、オルタネータのロータは、大きな回転慣性を有しているから、ロータには慣性トルクがかかっている。このため、オルタネータのロータを、回転速度の変動を伴うクランクシャフトで駆動すると、ベルトの緩み側と張り側とが交互に入れ替わって張力変動が発生する一方、ベルトには、ロータの慣性トルクがかかる結果、ベルトに滑りが起こって異音が発生したり、耐久性が低下したりする傾向となりやすい。
そのため、従来、オルタネータのロータ軸と、上記のベルトが巻き掛けられるプーリとの間に、動力伝達部材として一方向クラッチを用いた動力伝達装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、一方向クラッチ式の動力伝達装置では、入力回転の変動に応じて、クラッチのロック状態(動力伝達状態)とフリー状態(動力非伝達状態)とが繰り返され、動力伝達状態の間に動力非伝達状態が介在することになる。入力側の大きな回転変動に伴ってフリー状態からロック状態に切り換わる場合、くさび部材としてのころやスプラグが急激にかみ合うから、出力側の回転にも比較的大きな変動が現れ、回転変動の吸収効果が不充分である。
特開2001−90751号公報
したがって、回転変動を効率的に吸収可能な一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置を提供することである。
本発明は、径方向内外に同心状に配置され内輪と外輪とを同期回転させるロック状態と、相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、前記内外輪の径方向で対向する面の一方に、対向空間の円周数箇所に周方向一方へ向けて漸次狭くしてくさび状空間を形成するカム面が設けられており、かつ、各くさび状空間にロック方向に付勢されたころが収納されており、前記ころが大径部と小径部とを同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころの小径部がカム面に転接し、ころの大径部が前記内外輪の径方向で対向する面の他方に転接するものである。
具体的には、前記ころが大径部の両端にそれぞれ小径部を形成してなり、前記カム面が幅方向中央にころの大径部が入り込む凹条部を有しているものや、前記ころが小径部の両端にそれぞれ大径部を形成してなり、前記カム面が幅方向両側にころの大径部が入り込む凹条部を有しているものである。
本発明の動力伝達装置は、同心状に配置された内外2つの環体と、両環体の間の環状空間に介装された上記一方向クラッチと、前記環状空間において一方向クラッチの軸方向に隣接して介装された転がり軸受とを備えたものである。
本発明の一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置によると、ころが大径部と小径部とを同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころの小径部が内外輪の径方向で対向する面の一方に設けたカム面に転接し、ころの大径部が内外輪の径方向で対向する面の他方に転接しており、ころの小径部がカム面に沿って転動し、ロック位置に達するまでのころの回転量が増大し、その結果、ころの大径部が転接する内外輪の径方向で対向する面の他方の回転量が増す。よって、カム面が設けられた内外輪の一方には、内外輪の他方の回転動力が徐々に伝達され、回転変動を効率的に吸収することができる。
本発明によれば、プーリ等の環体の回転変動を効率的に吸収可能な一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態を、添付した図面を参照して説明する。本実施の形態では、動力伝達装置を、車両の補機に用いるプーリユニットに適用しているが、適用される動力伝達装置は、プーリユニットに限定されず、要するに、径方向内外に同心配置した外側環体と内側環体との間で回転動力の伝達を行うものであればよい。
図1は本実施の形態に係るプーリユニットの部分側面断面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は本実施の形態に係る一方向クラッチの部分分解斜視図、図4は本実施の形態に係る一方向クラッチの動作説明図である。
これらの図に示すプーリユニット1は、プーリ(外側環体)2と、プーリ2に対してその径方向内側でかつ同心に配置されてプーリ2との間で回転動力の伝達を行うロータ軸(内側環体)3と、プーリ2とロータ軸3との対向間の環状空間に介装された一方向クラッチ4ならびに一方向クラッチ4の軸方向両側にそれぞれ設けられた転がり軸受5,6とを備える。
プーリ2は、外周にベルト7を巻掛けるベルト巻掛部8を有する。また、ロータ軸3には、例えば自動車に備える補機の回転軸やエンジンのクランクシャフトが一体回転可能に連結される。
一方向クラッチ4は、プーリ2に内嵌された外輪9と、ロータ軸3に外嵌された内輪10と、これらの間に介装されたころ11とからなる。内輪10の外周面において円周数箇所に平坦なカム面13が形成されており、カム面13と外輪9の円筒状内周面との対向部分が周方向一方に向けて狭くなるくさび状空間となる。くさび状空間には、合成樹脂製の円環状の保持器24にて保持された複数のころ11が介装されており、各ころ11は断面楕円形のコイルばね25にてロック方向に付勢されている。
図3に示すように、ころ11は、大径部14の両端にそれぞれ小径部15を同軸状に形成してなる段付形状とされている。また、内輪10のカム面13には、ころ11の小径部15が転接する。カム面13の幅方向中央には、ころ11の大径部14が入り込む凹条部12が形成されている。さらに、外輪9の内周面には、ころ11の大径部14が転接する。
転がり軸受5は、プーリ2とロータ軸3との間の環状空間の軸方向一端に介装された深溝玉軸受の構成とされ、プーリ2に内嵌された外輪16、ロータ軸3に外嵌された内輪17、保持器にて保持された複数の玉18、およびシールリング19からなっている。
転がり軸受6は、プーリ2とロータ軸3との間の環状空間の軸方向他端に介装された深溝玉軸受の構成とされ、プーリ2に内嵌された外輪20、ロータ軸3に外嵌された内輪21、保持器にて保持された複数の玉22、およびシールリング23からなっている。
次に、図4を用いて、一方向クラッチ4の動作について説明する。
ころ11がロック方向(実線で示す位置から想像線で示す位置)に移動すると、ころ11の噛み込みによって発生する法線力により、外輪9ならびに内輪10が想像線で示すように変形し、ロック状態となる。ころ11は大径部14と小径部15とを同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころ11の小径部15が内輪10に設けたカム面13に転接し、ころ11の大径部14が外輪9に転接しており、ころ11の小径部15がカム面13に沿って転動し、ロック位置に達するまでのころ11の回転量が増大し、その結果、ころ11の大径部14が転接する外輪9の回転量が増す。よって、内輪10には、外輪9の回転動力が徐々に伝達され、回転変動を効率的に吸収することができ、ロック時のねじり剛性が低減し、衝撃トルクの発生を抑制できる。
また、ころ11は段付形状であって、外輪9の回転量が増大し、許容ねじれ角が大きくなる。許容可能なねじれ角について詳細に説明する。
まず、図5,6を用いて、従来の段付形状でないころを備えた一方向クラッチにおける許容可能なねじれ角について説明する。
図において、Roは外輪軌道半径、Riは軸接触部半径、Rcはころ半径、αoはトルク負荷時にころが公転可能な角度、αはころの公転角、βは外輪の自転角、ψはころの自転角を示している。
α,β,ψの関係について説明する。
ころ11が角度αだけ公転したとき、ころ11の自転角ψ=(Ri/Rc)・αとなる。このとき、外輪9はころ11の公転角αに、ころの自転分を加えた量だけ進む。すなわち、外輪の自転角β=α+(Rc/Ro)・ψとなる。この式を整理すると、自転角β=α+(Rc/Ro)・(Ri/Rc)・α=(1+Ri/Ro)・αとなる。したがって、ころ11が公転可能な角度αoが決まっているとき、許容可能なねじれ角は(1+Ri/Ro)・αoとなる。
次に、図7,8を用いて、本実施の形態の段付形状のころを備えた一方向クラッチにおける許容可能なねじれ角について説明する。
なお、Rcはころ11の大径部14の半径、Rcはころ11の小径部15の半径を示している。
α,β,ψの関係について説明する。
ころが角度αだけ公転したとき、ころ11の自転角ψ=(Ri/Rc)・αとなる。このとき、外輪9はころの公転角αに、ころ11の自転分を加えた量だけ進む。すなわち、外輪9の自転角β=α+(Rc/Ro)・ψとなる。この式を整理すると、自転角β=α+(Rc/Ro)・(Ri/Rc)・α=((1+(Ri/Ro)・(Rc/Rc))・αとなる。したがって、ころ11が公転可能な角度αoが決まっているとき、許容可能なねじれ角は((1+(Ri/Ro)・(Rc/Rc))・αoとなる。すなわち、段付きころ11の外径比(Rc/Rc)を大きくすることで、許容可能なねじれ角も大きくすることができる。
このように構成された一方向クラッチ4およびそれを用いたプーリユニット1によると、ころ11が大径部14と小径部15とを同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころ11の小径部15が内輪10に設けたカム面13に転接し、ころ11の大径部14が外輪9に転接しており、ころ11の小径部15がカム面13に沿って転動し、ロック位置に達するまでのころ11の回転量が増大し、その結果、ころ11の大径部14が転接する外輪9の回転量が増す。よって、カム面13が設けられた内輪10には、外輪9の回転動力が徐々に伝達され、回転変動を効率的に吸収することができる。さらに、許容可能なねじれ角も大きくすることができ、衝撃トルクの発生を抑制できる。
なお、図9に一方向クラッチの変形例を示す。図9は一方向クラッチの部分分解斜視図を示している。本変形例のころ11は、小径部33の両端にそれぞれ大径部34を同軸状に形成してなる。また、内輪10は、ころ11の小径部33が転接するカム面31の幅方向両側に、ころ11の大径部34が入り込む凹条部32を有している。
また、カム面が外輪側に形成されている一方向クラッチに、本発明の段付形状のころを適用してもよい。この場合、ころの大径部が内輪の外周面に転接し、ころの小径部がカム面に転接する。
本発明の一方向クラッチおよびそれを用いた動力伝達装置は、例えばエンジンのクランクシャフトやクランクシャフトからベルトを介して駆動される補機類に装備することができる。補機類には、例えば自動車のオルタネータ、エアコンディショナ用コンプレッサ、ウオーターポンプ、冷却ファンなどが挙げられる。
本発明の実施の形態に係るプーリユニットの部分側面断面図 図1のII−II矢視断面図 本発明の実施の形態に係る一方向クラッチの部分分解斜視図 本発明の実施の形態に係る一方向クラッチの動作説明図 本発明の実施の形態に係る一方向クラッチの作用説明図 本発明の実施の形態に係る一方向クラッチの作用説明図 比較例に係る一方向クラッチの作用説明図 比較例に係る一方向クラッチの作用説明図 本発明の他の実施の形態に係る一方向クラッチの部分分解斜視図
符号の説明
1 プーリユニット(動力伝達装置)
2 プーリ(外側環体)
3 ロータ軸(内側環体)
4 一方向クラッチ
5,6 転がり軸受
9 外輪
10 内輪
11 ころ
12 凹条部
13 カム面
14 大径部
15 小径部

Claims (4)

  1. 径方向内外に同心状に配置され内輪と外輪とを同期回転させるロック状態と、相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、
    前記内外輪の径方向で対向する面の一方に、対向空間の円周数箇所に周方向一方へ向けて漸次狭くしてくさび状空間を形成するカム面が設けられており、かつ、各くさび状空間にロック方向に付勢されたころが収納されており、
    前記ころが大径部と小径部とを同軸状に形成してなる段付形状とされ、ころの小径部がカム面に転接し、ころの大径部が前記内外輪の径方向で対向する面の他方に転接する、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 前記ころは大径部の両端にそれぞれ小径部を形成してなり、前記カム面は幅方向中央にころの大径部が入り込む凹条部を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 前記ころは小径部の両端にそれぞれ大径部を形成してなり、前記カム面は幅方向両側にころの大径部が入り込む凹条部を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
  4. 同心状に配置された内外2つの環体と、
    両環体の間の環状空間に介装された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の一方向クラッチと、
    前記環状空間において一方向クラッチの軸方向に隣接して介装された転がり軸受とを備えた動力伝達装置。
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